Comments
Description
Transcript
とNPO法人の空き店舗を活用したコミュニティ施設の設置による
神奈川県 コミュニティ施設やイベントを通じて交流促進 ! ○ 性化策を実現化するため、結成されたもので、主に ここがポイント 地域住民から構成され、商店街イベント、多摩区民 登戸東通り商店会 商店街等活性化事業の事例 祭への参加をはじめ、多彩な活動を展開している団 商店街イベント「わくわくナイトバザール」とNPO法人の空き店舗を活用 したコミュニティ施設の設置による、幅広い世代の地元住民との交流の促進。 ■ 事業の概要 ①わくわくナイトバザール イベント内容としては、子ども対象の各種ゲー 体である。そのほかにも、明治大学のまちづくりサ 所在地 :神奈川県川崎市多摩区登戸2184 ークル“メッツ”や、地元の生田高校の卒業生を中 会員数 :39名 心に構成された“生田会”、町内会といった団体との 商店街の類型 :近隣型商店街 連携が図れ、商業の活性化、まちの活性化にも役立 関連URL :http://www3.ocn.ne.jp/~grass-k/ っている。 ②空き店舗を活用したコミュニティ施設整備 ム、抽選会、バンド演奏、商店主紹介ビデオの上映、 商店会会員として、イベントの協力等を通じて、 スタンプラリーの実施である。年 4 回の実施されて 中・長期にわたり、商店街とNPO法人との協力体 おり、無料のゲーム券は、地元の幼稚園、保育園に 制の基盤が構築された。NPOが、商店街に入る事 配布しており、子ども達には大変人気のあるイベン で、商店街とは異なる視点からの提案が期待できる。 トとして、親しまれている。 また、地域の団体、地元の明治大学のサークル等 との協力体制も良好であり、商店主らの創意・工夫 http://www.noborito.net/~noboritoyuuentai/ 17 年度からは、商店街の女性部(通称“おかみさ ん会”)の立ち上げにもかかわり、会合にもアドバイ ザーとして参加している。 が随所に見られるイベントである。 わくわくナイトバザール ②空き店舗を活用したコミュニティ施設整備 ケーキ作り講習会といった商店主による講習会 や、商店会の情報発信の場として、活用されている。 ■ 事業実施の背景 神奈川県川崎市 多摩区にある登戸東通り商店会は、100 年 を超える店舗をも有する長い歴史を持つ商店 街であり、20 年間“朝市”を行っていたが、 来街者は減少傾向にあった。ライフスタイル が朝型から夜型に変わった事と、年金生活者 登戸東通り商店会 が増加し、地域の高齢化が進行する中で、子 ども達が元気になれば、まちが活性化するの また、平成 16 年 6 月から、NPO法人ぐ らす・かわさきが、商店街の推薦を受けて、 空き店舗を活用した地域住民の交流を図るコ ミュニティ施設「遊友ひろば」を設置した。 “わ くわくナイトバザール”での協力や、商店街 の情報発信を行うことで、地域住民の商店街 への関心が高まれば、来街者の増加に結びつ くと思われる。 事業の課題 ①わくわくナイトバザール 当日は、親子連れで賑わうも、個店の売上げに結 特に、会報誌での個店紹介は人気があり、実際に記 びついていないという指摘がある。個店の努力と同 事を見て、来店するケースも見られる。その他に「遊 時に、売上げに結びつく仕掛け作りが必要である。 友ひろば」として、子育て中の親子が自由に利用で 17 年度に立ち上げた、“おかみさん会”は、これ きる“親子広場”や、昼食会、ベビーマッサージ等 を受けて女性部からの提案を行っていく予定であ を実施している。特に人気のある企画としては、 「健 る。また、女性部としての予算を確保して、今後と 康麻雀」があり、「お酒を飲まない、タバコを吸わ も商店会に対して積極的に提案を行い、女性の視点 ない、賭けない」をモットーに、幅広い世代に対し を生かした商店街の活性化策を提案・実行していく。 て交流の場を提供している。 ②空き店舗の活用 ではと考え、子ども中心の夜型イベントであ る“わくわくナイトバザール”が始まった。 ■ 商店街としては、地域住民に講座や講習会を通じ ■ 事業の効果 ① わくわくナイトバザール 大勢の親子連れで賑わい、参加者に商店街の存在 をアピールすることができた。会員の積極的な参加 て、さまざまな世代に対して、専門知識を積極的に 提供していく事も、課題であると思われる。より柔 軟な発想に立って、商店街や個店の有する資源を活 かした企画の立案が望まれる。 に加えて、地域の団体との協力体制が確立されてき また、継続的な事業実施の可能な仕組みを検討し た点も成果といえる。その団体の一つである“のぼ て、商店街とNPOとの連帯を強化しつつ、来街者 りとゆうえん隊” は、川崎市の「登戸地区商業ビ の増加を図っていく。 ジョン基本計画」の中で提案された中・短期的な活 「遊友ひろば」の様子