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Title
スポーツ ・ クラブ活動の意識に関する研究 : 中学校のスポ
ーツクラブについて
Author(s)
大渕, 正雄
Citation
[岐阜大学教養部研究報告] vol.[28] p.[101]-[125]
Issue Date
1992
Rights
Version
岐阜大学教養部保健体育研究室 (Faculty of General
Education, Gifu University) / 岐阜大学教養部保健体育研究室
(Faculty of General Education, Gifu University) / 岐阜大学教養
部保健体育研究室 (Faculty of General Education, Gifu
University) / 岐阜大学教養部保健体育研究室 (Faculty of
General Education, Gifu University)
URL
http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/123456789/47639
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
岐阜大学教養部研究報告第28号 (1992)
101
y
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ 活動の意識 に関す る研究
一
中学校 のス ポー ツ ク ラ カ こつ い て
大渕正雄 ・ 返 田
健 ・ 鈴木
壮 ・ 杉森 弘幸
保健体育研究室
(1992年10月14日受理)
A study on pupils夕intentions tow ard activities
in sport and sporting clubs
Especially in the junior high schoo1-
M asao OH BU CH I , T akeshi SORI T A , M asashi SU ZU K l
and H iroyuki SU GI M ORI
A BST R A CT
T he purpose of this study w as to investigate junior high shool pupils intention tow ard
activites in sport and sporting clubs.
Subjects w ere 1280 junior high school pupils in Gifu
prefecture. T he results w ere as follow s :
(1)M ost pupils pertidpate in ball games at past and present.
(2)M ost of them thoughtthepurposeof sportwasself-disciplinorjoy, wantedtobeachampion
of local championships and tried to improve their sk111.
(3)They thought it was good for them to practice 2 to 3 hours/ day and 4 to 5 days/ week.
(4)T hey thought of sport positively.
(5)M ain factors of the motivation to sport among the pupil were challenge to the goa1 ,
motivation to improve their sk111 and overcoming the difficulty.
目
的
先の報告 (大渕 ・ 返田 ・鈴木, 1990, 1991) で, スポーツ ・ ク ラ ブ活動についての調査 を,
東海地区の大学及び岐阜大学で スポー ツ ・ ク ラ ブ活動に参加 して い る学生 と参加 して ない一
般学生 を対象に実施 し, 設置別, 男女別, 種 目別等の観点か ら比較検討 し, い く つかの知見
を得 た。 本研究は, それ らの知見 を参考 に し なが ら, 岐阜県の中学校 で ス ポー ツ ・ ク ラ ブ活
動 に参加 し て い る生徒 を対象に, 先の報告 と 同様の調査 を行 な い, 中学生の ク ラ ブ活動に対
す る意識 を分析, 検討す る こ と を 目的 とす る。
* 教育学部
大渕正雄 ・ 返 田
102
健 ・ 鈴木
方
壮 ・ 杉森 弘幸
法
1. 調査 用紙
先の報告 と同様の 「ス ポー ツ ・ ク ラ ブ活動に対す る意識調査」 の用紙 (:大渕ほか, 1990)
を用い た。 こ れは,
I 競技歴, II ス ポー ツ ・ ク ラ ブ 活動 につ いて, mス ポT ヽ
ソの意欲調査 の
3 部 で構成 さ れて い る。
2. 調査対象, 及び調査期間
(1)調査対 象 : 岐阜県内の中学生 (12~ 14歳) 1280名 (男子829名, 女子623名, 無記入28
名) 。 地区別の内訳は, 「岐阜地区」 308名 (20. 8% ) , 「西濃地区」 266名 (18. 0% ) , 「東
濃地区」 259名 (17. 5% ) , 「中濃地区」 252名 (17. 0% ) , 「飛騨地区」 214名 (14. 5% ) で
あ っ た。
(2)調査期 間 : 1991年10~ 1992年 3 月。 中学校体育連盟の理事長, 及び各種 目の専門部長 を
通 し て各 中学校の運動部の顧問に依頼 し, その生徒 に記入 させ た。
結 果 と 考 察
以下 で は調査 用紙 の I ・II を 1 部,JII を 2 部 と し , それ ぞれ示 す こ と にす る。 (分析 に あ た っ
て, 各質問項 目に記入 もれのあ る場合, その被験者の回答 を分析か ら除外 し た。 そのため,
各項 目ご と の被験者数は同一で ない。)
第 1部
競技歴等 につ いて
1。 競技歴等
(1)対象者の現在の活動種 目
対象者を現在の活動種 目別に見る と (図 1) パ バスケ ッ ト ボール」 (13. 2% ) , 「テニス」 (12.
5% ) の順に 多かっ たが, 全般的に, 実施 さ れて い る種 目が 1種 目に片寄 っ て はいなかっ た。
全体
野球
水泳
柔道
ノく ス ケ ッ ト
卓ち 汀Tフに
第 1図
種 目別人数の割合 ( 数字は% )
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ活動 の意識 に関す る研究
103
水泳
ノく レ ー
剣道
バ ス ケ ッ ト
サ ッ カ ー
早林
第 2 図 種 目別人数の割合 ( 男子) ( 数字は% )
野球
水泳
-
ノミ ス ケ ッ ト
体操
サ ッ カ ー
ノζト ミ ソ ト ソ
テ ュ ス
第 3 図 種 目別人数の割合 ( 女子) ( 数字は% )
男女別に見る と (図 2, 図 3) , 男子で は, 「野球」 (16. 0% ) 「バスケ ッ ト ボール」 (15. 2% )
「サ ッ カー」 (14. 0% ) が 多かっ た。 女子で は, 「テ ニ ス」 (19. 9% ) , 「バ レー ボール」 (15.
3% ) , 「陸上」 (14. 4% ) が多かっ た。
し
(2)過 去 に経 験 し た ス ポー ツ 種 目
小学校時代に経験 し たス ポー ツ種 目は, 男子で は (図 4 ) , 「野球」 (38. 5% ) と 「サ ッ カー」
(26. 8% ) が多 く , こ の 2種 目に片寄っ てい る傾向にあっ た。 女子では( 図 5 ) , レ ・ヾレー ボー
ル」 (27. 2% ) , 「陸上」 (18. 8% ) , 「バスケ ッ ト ボール」 (12. 7% ) , 「水泳」 (12. 2% ) が多か
かっ たが, 男子に比較 し て様々な種 目が実施 さ れて い る傾 向にあっ た。 (注 : 多 く の無記入者
〈787名〉 は小学校時代に ク ラ ブ活動 を行 な っ て いなかっ た と判断 し た。)
大渕正雄 ・ 返 田 健 ・ 鈴木
104
そ の他
壮 ・ 杉森 弘幸
杢泳陸上
野球
句
バ ス ケ ッ ト
第 4図
卓j F
小学校種 目 ( 男子) ( 数字は% )
テ エ スそ の他
バ ス ケ ッ ト
陸上
サ ッ カ ー
バ ド ミ ン ト ン
バ レ
第5図
小学校種 目 ( 女子) ( 数字 は% )
(3)経験年数
小学校時代のスポー ツ経験年数 (図 6 ) は, 大部分 は 3年以内で それ以上の経験者は少な
p < . 0001,
☆☆ は
☆は
p < . 01,
と 表 わす )
C- 3
C- 4
C- 5
C- 6
3年 まで
4 年 まで
5年 まで
6年 まで
N←
- 2
年 まで
︰
ま
C2
か
p < . 001,
満年
1未 ︱
一年 ら で
1
1
かっ た. またX2検定 を行 っ た と こ ろ男女間で有意な差がみ られた. (各図の有意性は, ☆☆☆
は
計
合
830
性
男
509
性
女
310
図6
小経験
☆☆☆
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ 活動の意識に関す る研 究
105
(4)正選手 と補欠の割合 (図 7, 図 8)
大半が正選手であっ た [小学校時代488名 (74. 2% ) , 中学校 時代634名 (58. 8% ) ] 。
1
C- 2
N←
C-
正選手
補欠
計
合
1109
性
男
672
性
女
図7
小正補
☆☆☆
4
N←
3
その他
一し
C-
正選手
Cな
一欠
C補
C- 1
-
︱
419
}
・
計
合
1142
性
男
684
性
女
443
☆
図8
中正補
(5)競 技成績
小学校時代の競技成績 (回答者266名) は (図 9) , 「地方大会入賞」 が219名 (82. 3% ) で
︱一
最 も 多かっ た。 「全国大会出場」 は 3名, 「全国大会入賞」 は 2 名であ り, 非常に少なかっ た。
中学校での競技成績 ( 回答者1079名) は, 小学校時代 と同様 の傾向であっ た (図10) 。
C- 1
C- 2
C- 3
全国大会入賞
C- 4
全国大会出場
地方大会入賞
地方大会出場
N
↓
計
合
266
﹂
n
8
1
性
男
x
7
女
性
図9
一
N←
し
r
a
C- 3
地方大会
入賞
Cな
会
2大
一国 場
C全 出
C- 1
全国大会
入賞
小成績
計
合
1079
性
男
637
女
性
428
☆
図10
中成績
大渕正雄 ・ 返 田 健 ・ 鈴 木
106
壮 ・ 杉森 弘幸
2 。 ス ポ ー ツ活動 に対 す る意識
(1)好 きな ス ポー ツ につ いて (図11, 図12, 図13)
好 きなス ポー ツにつ いて, 中学生全体では 「バスケ ッ ト ボール」 191名 (13. 1% ) , 「野球」
184名 (12. 5% ) , 「バ レー ボール」 176名 (12. 0% ) , 「サ ッ カー」 140名 (9. 5% ) の順で あっ
た。 柔道, 剣道, 体操等はあ ま り好 まれない傾 向にあ っ た。 男女別に見 る と, 男子で は 「野
球」 161名 (19. 5% ) , 「サ ッ カー」 128名 (15. 5% ) , 「バスケ ッ ト ボール」 123名 (14. 9% ) ,
女子では 「バ レー ボール」 123名 (19. 9% ) , 「バ ド ミ ン ト ン」 96名 (15. 6% ) , 寸テニ ス」 80名
(13. 0% ) , 「バスケ ッ ト ボール」 63名 (10. 2% ) の順 に好 まれて いた。 地区別に見て も, 球
技系の種 目が多 く 好 まれる傾 向があっ た。 ただ, 飛騨地区だけ他の地区 と異な り 3番 目に「ラ
グビー」 24名 (11. 4% ) ,
4番 目に 「柔道」 17名 (8. 1% ) と な っ ていた。 ( なお以下地区の比
較は岐阜 と他の各地区 との間の比較であ る卜
その些_
_ 水泳
そ の他
剣道
L相撲
水泳
相撲
テ ュ ス
テ エス
バ ドミ
ン トン
ノく レ ー
ミト ミ ソ ト ン
サ? 戸¯
第11図
好 き な スポー ツ ( 全体) ( 数字は% )
第12図
好 き な スポーツ ( 男子) ( 数字は% )
ラクどーモ?包
バ レ ー
ノく ス ケ ッ ト
卓球
第13図
バ ド ミ ン ト ン
好 き な ス ポ ー ツ ( 女子) ( 数字 は% )
スポー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識に関す る研究
107
(2)スポー ツ の 目的 (図14- 1, 図14- 2 )
スポー ツ をす る 目的につ いて, 全体 では 「心身を鍛 え る」 610名 (41. 5% ) , 「趣味」 504名
(4t. 5% ) が多かっ た。 「就職に有利」 19名 (1. 3% ) , 「格好がいいか ら」 22名 (1. 5% ) は非
常に少なか っ た。 「暇つぶ し」 も61名 (4. 1% ) と少なかっ た。 これは男女 と も同様の傾向で
あ っ た。 地 区別 で も, 東濃地区で 1番 目と 2 番 目が逆 で はあ っ たが, 同様 の傾向であ っ た。
以上 のこ と は, 中学生の ク ラ ブ 活動 で は 自己鍛練や喜 び と い っ た もの を主眼 と し て行 なわれ
C- 6
心身を鍛
-7
N←
C- 5
就職 に有
利
Cそ
つ
一が い
4やる
暇つぶ し
C皆 て
一好 か
C格 い
味
1
2
C趣
C-
1記 ら
て い る こ と を示 し て い る のか も し れ な い。
他
の
える
計
・
合
1471
性
0
CNI
r
O
性
女
4
C
g
8
男
☆
図14- 1
ス ポ ー ツ の 目的 ( 男女 別 )
2味
釘
C- 3
N←
C- 1
格好 力沁
暇つ ぶ し
いから
合
岐
計[汪 ⊇谷 二 百])]
-
¥ 刄
i
y
¥
¥
4
T
i
i
f
:
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1471
11
1 1 fi i
i i i i iT f i i f f t
f
f i ?
7f i i t r t i ¶ -
-
西
阜L
桂と
轟言奇
5即
耶和
頭報葺
聞¦佃筒¦
卜そ
ぷ1玉琵千1
4ふ乱。にぷ。ご。
こ。
_3
、9
、-に
こ心 丿 士L
斤匹 [
賢7
fjぷ
ふ和
k
= 鸞
ぷぶ
心ふ
1則
・に一O
犬肝
濃
308
濃
中
回目言謹 漢 註 ] 言言難脂圧m
脂m回 目卜々 265
250
濃
東
☆
258
騨
飛
☆☆ ☆ 212
図14- 2
ス ポ ー ツの 目的 (地 区別 )
(3)卒業後の スポー ツの継続 (図15- 1, 図15- 2)
卒業後に ス ポー ツ を継続す るかにつ いて, 全体 では 「卒業後は他のス ポー ツ をや る」 が845
名 (58. 0% ) と最 も多 く , 次いで 「こ の種 目を一生続け る」 431名 (29. 6% ) , 「卒業 し た らス
ポー ツはや める」 156名 (10. 7% ) の順 で あっ た。 「 も う スポー ツ はや りた く ない」 は25名 (1.
7% ) で非常 に少なかっ た。 これは, 男女 と も, ま た地区別で も, 同様の傾向で あっ た。 同一
種 目か ど う かは別に して, 現在ス ポー ツ ・ ク ラ ブ活動 を実施 して い る者は, 卒業後 も継続 し
よ う と考 え て い る こ とが非常に多かっ た。
大渕正雄 ・ 返 田 健 ・ 鈴木
108
壮 ・ 杉森 弘幸
C- 1
C-
C- 3
C- 4
こ の種 目を
一生続 け る
卒業後 は他の
卒業 し た ら
スポ ー ツを や る
スポ ー ツは
も う ス ポ ー ツは
や りた く な い
2
N ↓
やめ る
計
合
1457
性
男
820
性
女
611
☆☆☆
図15- 1
卒 業後 も ス ポ ー ツ を 続 け る か ( 男女別 )
N
↓
計
合
1457
濃
中
濃
東
濃
8
﹂
Q
C
X
l
阜
西
8
0
Q
岐
246
256
一
騨
飛
210
図15- 2
卒 業 後 も ス ポ ー ツ を 続 け る か (地 区別 )
(4)ス ポー ツの人生への有用 さ (図16- 1, 図16- 2)
スポー ツが人生に役立つか否かについ て, 全体 では 「ある程度役立つ」 が986名 (66. 8% )
で最 も多 く , 次いで 「非常に役立つ」 が353名 (23% ) と 多かっ た。 「ほ とん ど役立たない」
は122名 (8. 3% ) , 「む し ろマ イナス」 は14名 (0. 9% ) と少なかっ た。 男女別, 地区別で も同
様の傾向で あ っ た。 以上のこ と は, ス ポー ツが人生に有用で あ る と考 えて い る度合 いが高い
こ と を示 し て い る と思われ る。
C- 1
C- 2
非常 に役立つ
あ る程度は
C- 3
ほとんど
プ ラ スにな る
役にた た ない
C- 4
むし ろマイナス
N
↓
計
合
1475
l CXl
0
Q
性
CXl
性
女
8
Q
男
☆☆☆
図16- 1
ス ポ ー ツが人 生 に役立 つ か ( 男女別 )
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識に関す る研究
C- 1
C- 2
非常に役立つ
あ る程度は
109
C- 3
ほとんど
プ ラスになる
C- 4
む し ろ マイ ナス
N
役にた た ない
●● や ● ● ● ・ ● ● ● ● ● ・ ● ・ ・ .
1 ● ・ ●● ● ・ φ ● ● .
↓
・ ・ .
計
合
1475
阜
岐
308
濃
西
263
濃
中
251
濃
東
259
飛
騨
213
図16- 2
ス ポ ー ツが人 生 に役 立 つ か (地 区別 )
(5) ク ラ ブ活動への取 り組み (図17- 1√図17- 2 )
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ 活動 に どの程度取 り組んで い るかにつ いて, 全体 で は 「少 し で も上手 く
な る よ う に努力 して い る」 が575名 (41. 9% ) で最 も多 く , 次いで 「他人 (他チーム) に勝て
る よ う に頑張っ て い る」 321名 (23. 4% ) , 「楽 し く 和気あいあい とや っ ている」 275名 (20. 1% )
の順 であっ た。 「健康 を保持す る程度にやっ ている」 は104名 (7. 6% ) , 「そのスポーツ の ト ッ
プ を 目指 して頑張っ て い る」 は96名 (7. 0% ) と少なかっ た。 男女 と も, 地区別で も, ほぽ同
様の傾向であっ た。
41
と
C- 1
C- 2
C- 3
C- 4
楽し く
健康を 保持
少しで も
他に勝て る
よ う に頑張
合一 男
和
気
合
い
相
ける
程
度
に
¦上
手
くな
る
と
とや
やる
? . -.…
…-…
…
…
.i…
…
. ……
…
_ ._ ._ ,. =
・
・
●
●●●・ - - - ●●- -
女
ご
■■●●●●●●●I I ●-
二 ¦. . と
よ ぅう _ ..
二
●●●●●●■- ●●■●■●●- ●■●●I ●●●¶ ●■●四 ・- ●■■・¶ w ●・I ●-
●●I w ●●●■●■■■●●●●〃 - -
四
二二 二
二
-
●- ●●●- I ●● -
.
●●〃 ●
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- ●- ●●●- - ●●●●- ●- ●●●m
- ● ●
- ●-
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二
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¦
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鷺二 二 回 ゴ
呂
R
L4」 59t
゛
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☆☆ ☆
図17- 1
ク ラ ブ活動 へ の取 り組 み ( 男女別 )
C- 1
C- 2
C- 3
C- 4
C- 5
楽 し く 和気
合い相 とや
健康を 保持
す る程度に
少 し で も上
他に勝て る
そのスポー
し
士二三ニププ…
…
…
¦ユ
I果
ユ
,]プTIユ
。
]Ty
ツ
グ
ト?
ゴ巳三亘三証まに T∇T二万T
TT]]ユニ☆司☆』 円11371
る
令
阜
岐
306
濃
西
210
I
n乙
N
中
濃
N
騨
n乙
濃
飛
﹂
Q
東
201
図17- 2
ク ラ ブ活動 へ の取 り 組 み (地 区別 )
大渕正雄 ・ 返 田 健 ・ 鈴木
110
壮 ・ 杉 森 弘幸
(6) ク ラ ブ と塾 との優先度 (図18- 1, 図18- 2 )
ク ラ ブ と塾が重な っ た と きの優先度につ いて, 全体 で は 「その時の事情に よ っ て決め る」
が767名 (56. 7% ) で過半数 を しめ, 次いで 「練習 を優先す る」 348名 (25. 7% ) , 「塾 を優先
す る」 170名 (12. 6% ) の順 で あっ た。 男女, 地 区別 で も同様の傾向で あっ た。 以上 のこ と
は, 練習 を優先す る傾 向がやや強い こ と を示 し て い るのか も し れない。
C- 1
練習を優先す る
C- 4
そ
の
C- 3
C- 2
アルバ イ トを
そ の時の事情に
よ っ て きめ る
優先す る
他
N
↓
計
合・ 男
1353
性
丿
は
l・ ・!・ ・!・ ・!・ ,!・ ,!1 ・!, ・!・ ・1・ ,l・ ・1・ ヽ1・ 4・ ÷ ÷ ÷
入
r
・
-
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性
女
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7
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・1・
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r
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・
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キ
キ
キ
・F
キ
十
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i ・
卜
卜
・! ヽ 4
・l,
, l・
,6
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ふ
J 、 . ・.
ゃ
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、「. g
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β
r
り
n
・1・
・1・
4・
4・
゛i . ・1
÷
÷
!
・i・ . キ
ク ラ ブ と ア ル バ イ ト の優 先 度 ( 男女別 )
優先す る
Cそ
C- 2
アルバ イ トを
U
゛
757
g
n
÷
÷
÷
φ
・i・
÷
・・
戸
I
C- 1
T
4 1
・1・
μ、
j .j j .,, .;. 、
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.,.●
.,.÷
、,、t..t ÷
。ぢ+.,リ
図18- 1
練習を優先する
t
, ●・
-
C- 3
その時の事情に
よっ て きめる
574
☆☆☆
4
の
他
N
↓
計
阜
合一 岐
1353
305
濃
中
濃
東
濃
186 三 226
西
256
飛
210
騨
図18- 2
ク ラ ブ と ア ル バ イ ト の優 先 度 (地 区別 )
(7)スポー ツ ・ ク ラ ブ活動の練習量 (図19- 1, 図19- 2 )
ク ラ ブ活動の練習 日数 は週何 日が適当かにつ いて, 全体 で は 「週 4 ~ 5 日」 が約半数の681
名 (49. 8% ) で最 も多 く , 次いで 「毎 日」 390名 (28. 5% ) , 「週 2 ~ 3 日」 212名 (15. 5% の
順であっ た。 「週 1 日」は48名 (3. 5% ) と非常に少なかっ た。 男女 と も全体 と 同様の傾向であっ
i
た。地区別 で は, 飛騨地区以外が全体 と 同様の傾 向で あ っ た。飛騨地区で は全体 と比べ 2番 目
と 3番 目が入れ替わっ て いた。全般的に, 練習は多 く 必要で あ る と考 えて い る傾 向にあ っ た。
C-
毎
1
日
C- 2
C- 3
C- 4
週4~ 5 日
週2~ 3日
週1日
C- 5
そ の
他
N
↓
計
女
性
性
合一 男
1367
753
592
図19- 1
ク ラ ブ活動 の練 習量 ( 男女別 )
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ 活動の意識に関す る研究
111
I
釘
C- 3
C- 4
C- 5
週 2~ 3
日
週1日
日
そ の 他
N←
日
合
計
C- 2
週4~ 5
阜
岐
⊆三獲 窓 難 匹 難 で す 作
1367 ダ
306
濃
西
中
☆
210
東
1 [三 薫工 匠 言言言言言 ご難董並卜 218
濃に
三三元三言言翌翌回迂難です 円す11介 254
飛
騨区に二 雖 回回
ふ
贈廿り 63
゛ 7,? 惣 7 忿 夕 尽 び7 驚 々で ゛ ゛ 7 tタ タ 乖 7 7 ? 苓 ? 寮 1で 7 T T ぎ T 7 ごご :¨1 1
(8)一 日の練習量 (図20- 1, 図20- 2 )
︱
一 日の練習時間が どの位が適当かにつ いて, 全体では 「 2 ~ 3 時間」 が1194名 (81. 2% )
で非常に多かっ た。 男女, 地区別 で も ほぼ同様の傾向で あっ た。
- 3
時間以上
4
の
N←
2 ~ 3 時間
Cそ
C- 2
C4
C- 1
一時間以内
他
一
計
合
1471
性
男
827
性
`
女
617
図20- 1
一 日の練 習量 ( 男女 別 )
の
N←
4 時間以上
一
C- 3
2 ~ 3 時間
4
C- 2
Cそ
C- 1
一時間以内
他
計
合
1471
阜
岐・ 西
307
濃
263
中
濃
☆
257
☆
214
騨
飛
250
濃
東
☆
図20- 2
一 日の練 習量 (地 区別 )
(9)練習が きつ い時の取 り組み方 ( 図21- 1, 図21- 2 )
ク ラ ブ の練習が きつ い時の取 り組み方 につ いて, 全体 では 「 きつ く と も なん とか頑張 る」
が677名 (45. 9% ) で最 も多 く , 次いで 「その時の調子次第」 の441名 (29. 9% ) であっ た。
「練習を さ ぼる」 は51名 (3. 5% ) で非常 に少なかっ た。 男女 と も, 地区別で もほぼ同様の傾
向があ っ た。 全般的には, 練習が きつ く て も何 とかがんばろ う と い う傾 向にあ る。
112
大渕正雄 ・ 返 田
健 ・ 鈴木
壮 ・ 杉森弘幸
N←
︱を る
一習ぼ
C練 さ
C- 4
C- 2
きっ く て も
な ん と か頑
張る
適当にや る
合・ 男
計
女
性
1474
性
827
620
☆☆☆
図21- 1
ク ラ ブ活 動 が き つ い と き ( 男女別 )
C- 3
C- 1
C- 2
練習を
適当にや る
さ ぼる
そ の時の
調子次第
C- 4
C- 5
きつ く て も
な ん と か頑
張る
絶対へ こ た
れず頑張 る
N
↓
濃
東
濃
飛
騨
Q
﹂
n
C
9
濃
中
O
﹂
Q
N
阜
西
263
計
岐
307
令
1474
214
図21- 2
ク ラ ブ活動 が きつ い と き (地 区別 )
(10)技術習得 の 目的 ( 図22- 1, 図22- 2 )
ク ラ ブ活動 での技術習得の 目標 につ いて, 全体 で は 「人並みにやれ る程度」 が過半数以上
の781名の (53. 6% ) て瀧 も多 く , 次いで 「技術習得 よ り も学生時代 を楽 し く す ごすために」
324名 (22. 3% ) , 「その種 目で一流にな る こ と」 191名 (13. 1% ) , 「学校や地域の指導者にな
れる ぐら いな技術」 160名 (11. 0% ) の順で あっ た。 男女 と も, 地区別で も, ほぼ同様の傾向
が あ っ た。
二
C- 2
C- 3
C- 4
人並にや る程度
地域の指導者に
よい
に
な れ る ぐ ら いを
そ の種 目で
一流 に な る
N←
C- 1
楽 し く やれば
計
貪
1456
{
性
男
812
性
女
617
☆☆☆
図22- 1
技 術 習得 の 目標 ( 男女別 )
スポー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識 に関す る研究
113
C- 2
C- 3
C- 4
人並 にや れ る
よい
程度に
地域の指導者に
そ の種 目で
一流 に な る
なれ る ぐ ら いを
N←
C- 1
楽 し く やれば
合
1456
阜
306
岐
計
濃
東
濃
・46
C
9
濃
中
52
N
西
☆
257
騨
飛
214
図22- 2
1
技 術 習得 の 目標 (地 区別 )
(11) ク ラ ブ活動の 目標 (図23- 1, 図23- 2 )
ク ラブ活動での目標につ いて, 全体 では「地区レベ ルの大会での優勝 を 目指す」が498名 (33.
9% ) で最 も多 く , 次いで 「自分の学校の レギュ ラーにな る」 439名 (29. 9% ) , 「全国レベ ル
の優勝 を 目指す」 292名 (19. 9% ) の順 で あ っ た。 男女 を比較す る と, 女子で 「全国レベ ルの
優勝 を 目指す」 が少な く な っ て いた。 地 区別で は, 岐阜地区 と飛騨地区が他の地区 と 比較 し
他
N←
自校の
での優勝 を
一
C- 3
5の
C- 2
地区 レベ ル
Cそ
C- 1
全国で の優
勝を 目指す
レギ ュ ラ ー
にな る
介
・・・・一 一
一
一・-・-…
…
…
…
一
一
一
一
一
・-…
…
一
一
…
…
…
,一
一
.-.二二:= ._ _ _
..-. .二二二二・・= . .,. .二 : …………
…
回迂 回 ¯ 二 回二 二 漉難 七 言乙 聳 ]¦1468
計
性
男
826
性
女
615
図23- 1
合
計
目指 す
C- 2
C- 3
C- 4
C- 5
地区
自校の
ク ラ ブ員
で あれば
そ の 他
レベ ルで
レギ ュ ラ
¦, の優
勝を
の優勝を
レ フ にな る
い い
レ サ
い
し .
N←
,
☆☆☆
ク ラ ブ活 動 の 目標 ( 男女 別 )
¦
阜
岐
に
三
三回
回
百石
麗噛
牡惣
TTTT
寸「サヤ
「」
謡こ
こ五
製呂
1言言
出し比七
言謡L
二
友友廿
翌・幸
∠土止
LIJ
1468
306
濃
西
☆ ☆ ☆ 1 250
濃
中
☆☆☆
256
騨
m
濃
飛
262
東
--
図23- 2
・ -
-
一 一
ク ラ ブ活 動 の 目標 ( 地 区 別 )
y
n4
大渕正雄 ・ 返 田 健 ・ 鈴木
壮 ・ 杉森弘幸
て, 「 自分の学校 の レギ ュ ラ ーにな る」 の方が 「地区 レベルの大会で の優勝を 目指す」 よ り も
多か った 。 以上の こ と は, 女子の方が, また岐阜 ・ 飛騨地区の方が, やや 目標を低 い と こ ろ
にお いて い る こ と を 示 し て い る のか も し れ な い。
3。 第 1部の ま とめ
岐阜県 の中学生1280名 ( 男子829名, 女子623名, 無記入28名) を対象に, ス ポーツ ・ ク ラ
ブに対す る意識調査を実施 した。 第 1部の主な結果は以下のよ うであった。
(1)対象 と な っ た中学生は, 現在 も過去 も球技系の種 目を行な っ て い る人が多かった。 好 きな
スポ ーツ と し て, 競技系 の種 目を あげ る こ と が多か っ た。
(2)ク ラ ブ活動で スポー ツを す る場合, 自己鍛練や喜び と い っ た も のを 目的 と し, 地区 レベル
の大会で の優勝を 目指 し , 少 し で も上手 く な る よ う に努力 し て い る と 思 っ て い る場合 が多
かった。
上
(3)練習量 は,
1 日2 ~ 3 時間, 週 4 ~ 5 日が適当 と考 えて い る場合が多か っ た。
第 2部
スポ ー ツ意欲調査 につ いて
スポー ツ に対す る意欲 を 見 るた めに作 られた 10カ テ ゴ リ ー50項 目か ら構成 さ れて い る Tス
ポーツ意欲調査」 ( 参考文献
1
参照) について の結果を述べ, 考察を お こ な う。
カ テ ゴ リ ー 別 全 体 の傾 向 に つ い て
まず カ テ ゴ リ ー別 に全体 の傾 向につ いて み る と, 図24の よ う にな る。
50項 目の合計の平均 につ いてみる と, 尺度の中間値2. 5よ り高い2. 66で スポー ツに対 し て肯定
的で あ る 。
10カ テ ゴ リ ーの う ち 2. 5よ り平均点が高 い カ テ ゴ リ ーは 7 カ テ ゴ リ ーで あ る が, 「 目標への
2. 0
2. 4
2. 2
2. 5
2. 6
2. 8
3. 0
←
目標 への挑戦
・ぺ
技術 向上意欲
_
へ
-
/
/
。
/
./
困難 の克服
勝利 志 向性
/
へ
七
精神的 な強靭 さ
へ
対 コ ーチ関係
闘志
練習意欲
へ
へ
へ
……… … …
…心心
/
ぺ
競技価値観
〃
べ
/
べ
-
/
ぺ
_
こ
こ
……
…
¥ へ
努力 へ の因果帰属
。之
/
50項 目合計の平均
図24
ぺ
カ テ ゴ リ ー別 平 均 点 ( 全 体 )
/
/
・
全
体
スポー ツ ・ ク ラ ブ活動 の意識 に関す る研究
115
挑戦」 は2. 52で あ るため, 実質的には 6 カ テ ゴ リ ーで あ る。 このなかで 「努力への因果帰属」
「競技価値観」 「技術向上意欲」 の 3 カ テ ゴ リ ーが平均点がかな り高い。 次いで 「闘志」 「対
コ ーチ関係」 「困難の克服」 な どのカ テ ゴ リ ーで肯定的で あ る。
卜
これに対 し て, 「精神的強靭 さ」 「勝利志向性」 そ し て特に 「練習意欲」 の平均点が低 く な っ
て い る。
なお こ のよ う な傾向は前に報告 した大学生の場合に も認め られた。 競技 ・ スポーツに励む
こ と, 努力す る こ と に価値を認め, 自己の技術の向上 に励む こ と がス ポ ー ツに関わ る意識の
中心 にあ る と い え よ う。
つ ぎに, 10カ テ ゴ リ ーに50項 目合計の平均を加 えた11カ テ ゴ リ ー相互間の相関係数を示 し
た のが表 1 で あ る。
。
表1
目標への
技術 向上
困難 の克
カ テ ゴ リ ー間 の相 関
勝利 志 向 精神的 な
対 コ ーチ
闘志
練 習意欲
競技価値
努力へ の
目標 へ の
技術向上
困難の克
0. 66
0. 69
0 . 73
勝利志向
精神的な
0. 27
0 . 15
0 . 18
0 . 41
0 . 22
0 . 28
0 . 09
対 コ ーチ
0. 37
0 . 40
0 . 32
0 . 06
闘志
練習意欲
競技価値
努力への
0. 46
0 . 47
0 . 52
0 . 25
0 . 25
0 . 13
0. 67
0 . 61
0 . 62
0 . 19
0 . 20
0 . 28
0 . 420
0 . 50
0 . 54
0 . 45
0 . 11
0 . 24
0 . 54
0 . 290
0 . 47
0 . 49
0 . 54
0 . 47
0 . 09
0 . 19
0 . 43
0 . 360
0 . 40
0 . 54
0. 83
0 . 81
0 . 79
0 . 35
0 . 44
0 . 59
0 . 620
0 . 74
0 . 72
50項 目合
0 . 15
0 . 69
「50項 目合計の平均」 と他のカ テ ゴ リ ー と の関連を見 る と, 「 目標への挑戦」 「技術向上意欲」
「困難の克服」 な どのカ テ ゴ リー と の相関が高 く , 「勝利志向性」 「精神的な強靭 さ」 と の相
関が低い。 後者の 2 項 目が相対的に独立 し て い る こ と を うかがわせ る。
こ のこ と を確かめるため ク ラ ス タ ー分析を 行 っ た。 こ の結果を樹形図 と し て示 しだ のが図
25で あ る。
これを も と に し て幾つかのク ラ スタ ーに分けてみる と,
コー チ関係
ク ラ ス タ ー分析 樹形 図
刀 への因果 帰 属
な強 靭 さ
術向 上意欲
項 目 の平均
への挑 戦
図25
2群に分けた場合には 「05精神的
性
116
大渕正雄 ・ 返 田
な強靭 さ」 と他のカ テ ゴ リ ー と な り,
健 ・ 鈴木
壮 ・ 杉森 弘幸
3 群 と分ける と 「05精神的な強靭 さ」 と 「04勝利志向
性」 と他の カ テ ゴ リ ー と な る。 さ ら に,
4 群 に分ける と上記の05と04と 「06対 コ ーチ関係」
「09競技価値観」 「10努力への因果帰属」 と他のカ テ ゴ リ ー と い う かた ち と な る。
なお, ク ラ ス タ ーの規模 と ク ラ ス タ ー別項 目につ い七示 し た も の力;次の表 2 で あ る。
表2
《変数 の ク ラ ス タ ー分析 》
〔ク ラ ス タ ー規模〕
( 54. 5% )
( 27. 3% )
1
(
9 . 1% )
1
(
9 . 1% )
11
51 Cy
l
計〉
6
3
H Q 9 ﹂
n
I I I j
1 ぐ
9`く
3 ぐ
4
く
〈合
〔ク ラ ス タ ー別項 目N0 .〕
サ ン プ ル数
3 10
ク ラ ス タ ーN0.
8
11
(100. 0% )
これ ら の こ と か ら ス ポー ツに対す る意欲 は 「01日標への挑戦」 「02技術向上意欲」 「03困難
の克服」 「05精神的強靭 さ」 「07闘志」 「08練習意欲」がその中心を構成 し て い る。 次いで, 「06
対 コ ーチ関係」 「09競技価値観」 「10努力への因果帰属」 が一つのク ラ ス タ ーを形成 し て い る。
そ し て, 勝利志向性は別の次元にあ る。 このこ と は 日常のク ラ ブ活動の場で はあま り意識
さ れて いな い も の と考 え られ る。 す なわ ち, スポ ーツのク ラ ブ活動を や っ て い る人のな かで,
勝利を得 る こ と を絶 えず意識 し 七い る人は一部 と い う こ と で あ ろ う。
以上のこ と を主成分分析に よ っ て定量的に確かめてみた。
第26図に示 さ れて い る よ う に因子負荷量を プ i=l ツ ト し てみた結果, おお よそ 5 つの群に分
け られ る。 し かし, 固有値, 寄与率な どか ら見て, こ こで は第 4 因子 まで を抽出し た。 その
結果が表 3 で あ る。
第 1 因子はすべて のカ テ ゴ リ ーが プ ラ ス に負荷 し て お り 「スポー ツに対す る意欲」 の中心
を なす 因子 と 見 られ る。 01 02 03 08 09 10 11のカ テ ゴ リ ーが負荷量 が0. 70以上 と か
乙
1. 00
0 . 80
0 . 60
0 . 40
0 . 20
/
八
ノ
☆ ノ
- 0 . 50
図26
匹
∧ぐ
∩
大
ノ ∩∧
¥ づ
う
0 . 00
因子 の プ ロ ッ ト ( 第 1 因子 と 第 2 因子)
0. 50
スポー ツ ・ ク ラ ブ活動 の意識 に関す る研 究
表3
1
117
因子負荷分分析
因子
2
因子
3
因子
4
因子
- 0. 14
0 09
ヽ0 02
0. 83
0. 03
- 0 12
0 20
0. 82
- 0. 13
- 0 04
0 26
・ 04
勝利志 向性
0 , 29
- 0 . 57
- 0 34
- 0 66
・ 05
0. 41
- 0. 19
・ 06
0. 55
0. 58
0. 62
- 0. 41
0. 75
- 0 . 12
0 . 71
0. 39
- 0 00
0. 69
0. 30
- 0 07
0 00
0. 99
- 0 . 00
0 00
- 0 08
・ 02
- 0 20
Q N
l n
乙
- 0 37
0 0
精神的な強靭さ
対 コ ーチ関係
・ 07 闘志
・ 08 練習意欲
・ 09 競技価値観
・ 10 努力への因果帰属
・ 11 全 カ テ ゴ リ ーの平均
r
D 3 3 3
C
C O 0 1
0 0 0 0
0. 84
・ 03
目標への挑戦
技術上意欲
困難の克服
・ 01
- 0 17
な り高 く , 二の因子の中心を構成す る も の と見 られ る。 これに対 し て, 「04勝利志向性」のカ
テ ゴ リーの負荷量は0. 29と かな り低 く , こ の因子への寄与はあ ま り見 られない。 また, 05 06
07の 3 カ テ ゴ リ ー も特 に低 い と はい え な いが高 く も ないノ
第 2 因子は 「06対 コ ーチ関係」 のカ テ ゴ リーの負荷量が相対的に高 く , それに 「09競技価
値観」 「10努力への因果帰属」 が有意 と 見 られ る負荷を 持 っ て い る。 こ の因子の特色はむ し
ろ, 「04勝利志向性」 「07闘志」 がかな り高いマ イ ナスの負荷量 を示 し て いて, こ の因子 とは
反対 の傾 向を 示 し て い る こ と で あ る。
第 3 因子は 「05精神的な強靫 さ」 が0. 85と高い負荷量を持ち , 「04勝利志向性」 がマ イ ナス
の方向に有意な負荷を示 し て い る。 精神的な強靭 さ がスポーツへの意欲のなかで, 独立 した
因子 と し て働 いて い る こ と を 伺わせ る。
第 4 因子は 「04勝利志向性」 「06対 コ ーチ関係」 のカ テゴ リ ーがマイ ナスの方向に有意な負
荷を示 し て い る。 勝つ こ とへの意識がやは り独立 し た も ので あ る こ と を示 し て い る。
2
男女差 につ い て
t 検定 に よ っ て カ テ ゴ リー別に男女の比較を行 った結果を示 しだ のが図27で あ る。
こ の結果, 危険率 1 % レベル以下で有意差が見 られ る カ テ ゴ リ ーが 7 カ テ ゴ リ ー,
5% レ
ベル以下が 2 カ テ ゴ リ ー, 有意な差が見 られな いのが 2 カ テ ゴ リーで あ る。 有意 さ が見 られ
る項 目はすべて男子の方が女子に比べ得点が高い。
男女別 々に主成分析を行 った ( 図28, 29) 。寄与率の高い第 1 因子 と第 2 因子を使 っ て プ ロ ッ
ト し てみ る と, 女子は先に検討 し た全被験者で行 った の と ほぼ一致 し て いた。 これに対 し て,
男子の場合は第 2 因子が 「04勝利志向性」 「06闘志」 を 中心 と し た内容にな っ て い る。 男性の
方が女性 に比ベ ス ポ ー ツのなかで こ の よ う な傾向を重視す る傾 向があ る ので あ ろ う。
3
学年 (年令 )
に よ る比較
被験者のなかか ら年齢の高い方か ら約25% 低い方か ら約25% のものを選 び出し比較を行っ
た。 そ の結果が第30図に示 さ れて い る。
大渕 正雄 ・ 返 田
118
0. 2
0
目標への挑戦
J
-
y
W
●
ご
λ
困難の克服
W
こ
t
X
勝利志向性
W
l
t
ゝ
精神的 な強靭 さ
X
・
●
X
対 コ ーチ関係
●W
●● ●φ ● ●●
闘志
●
●● ● ●● ー ●
●- 八
練習意欲
y
j
競技価値観
λ
●
W
〃
ゞ
努力へ の因果 帰属
ぷ
X
1
-
50項 目合計の平均
k
●
夕
)
))
い
SS
ぐ
Q
ぐ
ぐ
び
77
夕
)
))
壮 ・ 杉森弘幸
2. 4 2. 5 2. 6
2. 2
2. 0
y
y
八
y
技術向上意欲
健 ・ 鈴木
2. 8
3. 0
3. 2
¬
介 9 =-
に
・
i
゛ 心こ
l
¦
;
ジ千
丈
y
ゝ
ゝ
・
『
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十十j t一
一 女性
← 詞 ◇…● 差
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l
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ゝ へ
ぶ S .μj
. 一一t こ こぷ こぶμ
縦岨
女ヽ・心 Ξ
1
ここで;
心
;ぶ ・ i ゛゛
-
m
ごごS コ フ r ,
-。.ぷ =夕2
1
1
i
l
一十 十 一
6-+ -
+
+ -
十十は 1 % レベル
図27
〈 タ テ〉 ‥・ 1 軸
カ テ ゴ リ ー別 比 較 ( 男 女)
十
〈 ヨ コ〉 ‥・2 軸
1. 10
¦
11
n
ミ
1. 00
2
0 . 80
3 1
小
0 . 80
8
9 10
0 . 60
レベ ル (以下すべ て 同 じ)
〈 タ テ〉 … 1軸
〈 ヨ コ〉 … 2 軸
1. 20
は 5 %
3
8
7
9
10
6
7
0. 50
6
5
0 . 40
5
4
4
0 . 20
0 . 20
- 0 . 50
図28
0
0 . 00
図29
男性
2. 0
2. 2
2.4
2. 5 2. 6
2. 8
0 . 50
0 . 00
- 0 50
0. 50
女性
3. 0
a- 13才以下
目標への挑戦
1
15 才 以 上
◇¨ 差
技術向上意欲
困難の克服
勝利志向性
精神的な強靭 さ
対 コ ーチ関係
闘志
練習意欲
競技価値観
努力への因果帰属
50項 目合計の平均
図30
カ テ ゴ リ ー別 比 較 ( 年 令 )
スポー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識 に関す る研究
119
この結果 から見 る と高学年 の方が平均値が高い カ テ ゴ リ ーが 06 07 08 09と 4 カ テ ゴ
リ ーあ るが, 有意 な差は見 られな い。 低学年の方が高い カ テ ゴ リ ーは 01 04 05 10とや
は り 4 カ テ ゴ リ ーで あ るが 「04勝利志向性」 だ けが有意 に高い。 全般的にはほ と ん ど差 は認
め られな い と い っ て よいで あ ろ う。
4
地 区別 の比 較
地区別の比較はサン プルの選 び方が厳密には行われて いないので, 厳密な結論は出せない
が, こ こ に集め られた データ ーの範囲で の結果を示 し て お く 。 なお今回は岐阜 と他の地区 と
の比較のみ を行 っ た。 結果はつ ぎの図31, 32, 33, 34のよ う にな る。
これ らの結果か ら分かる こ と は岐阜地区 と西濃地区で は, 01 02 03 08 10 11の 6 カ
テ ゴ リ ーで 1% レベルの危険率で の有意差がみ られ る。
岐阜地区 と飛騨地区 と の間で は
U
t
困難 の克服
勝利志向性
精神的な強靭 さ
対 コ ーチ関係
闘志
練習意欲
競技価値観
努力への因果 帰属
50項 目合計 の平均
乙 . U
r
50項 目合 計 の平均
~
゜ ~
~
●
:
.
Lぶ
〃
j
一十
+ 十
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-
1
i
l
差
^`ヽk
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ミ フ マ
一
一+ +
`゛ r -Q;
y -4
ニニニニニー
。J
- + +
カ テ ゴ リ ー別 比 較 ( 岐 阜 対 西濃 )
SS
2. 2
2 . 4 2. 5 2 . 6
丁.
脊- -
芦
◇…・
g七 -
言
一
へ
へ
ノク
1
¦
へ
-
j
£
t
い
〃
一 一 仰 ヽ4 ご
t
図32
-・・+ ●
〃
_ ? 114 L
之 ・tご
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く(
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j?
3. 0
2. 8
←
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4
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≒
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丿
1
西濃
+ +
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≒
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岐阜
女- -
゛ ゛rt 7 7 2 S .
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〃
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ノ゛
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1
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゛心 ,、 、
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-
心
/
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1
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〃
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●
l
2. 0
/
~
-
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` ` ・ 、
。 n
勝利志向性
努力への因果帰属
¦
f
。jj く(
≒ U
j丿
困難の克服
競技価値観
~
●
°̀ヽ
,、。χ
χ
技術向上意欲
練習意欲
~
))
〃
目標への挑 戦
闘志
4
・
バS
ノ G
1 a
≒ 77
/
゜
←
0
対 コ ーチ関係
~
・-・や・ヽ●
図31
精神的な強靭さ
2. 4 2. 5 , 2. 6
口 ●〃
り ノ
い)
目標への挑戦
技術向上意欲
1
01 02 03 08 09 10 n の 7 カ テ ゴ リ ーで 1 % レベ
/
一
一
C.メ之 S s ゛ ″ 7
` マ ゛ W ~
- ・ ,
匹
匹
べ
→ ●
ダ ;=ぞ
カ テ ゴ リ ー別 比 較 ( 岐阜 対 中濃 )
心
J
。
゛
気
〃
岐阜
中濃
差
120
大渕 正雄 ・ 返 田
‥
`j
。
目標への挑戦
技術向上意欲
〃
勝利志向性 丿
べ
対 コ ーチ関係
闘志
一づ
λ
練習意欲
戸
U
… …… 。
) )
..,.・ ゛ い
XX
≒
く(
T
√
II
タタ
50項 目合計の平均
図33
0
困難 の克服
勝利志向性
精神的な強靭 さ
対 コ ーチ関係
闘志
練習意欲
競技価値観
努力への因果 帰属
50項 目合計の平均
2
2
.
4
2
.
2. 0
I
M
〃
W
・
〃
-
6
?
へ
・ ゛
心
/
←
岐阜
脊- -
東濃
Q ・…
差
,+ 4
心 ;
゛た ヽ ~ _
1
i
〃-w
4乱
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べ
W
べ
〃
〃
W
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ゝ
-
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.
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.
。
。、% 、、
一
〃
゛
・ j
カ テ ゴ リ ー別比 較 ( 岐 阜 対 東濃 )
2. 2
2. 4
2. 8
2. 5 2. 6
脊 、;
。J
` べ
カ テ ゴ リ ー別 比 較
・こ こふ こ
/
φ
ニニニー
心
`゛
Xxs 泌a
二ふ
t、
←
岐阜
・
1
I
I
女- -
飛騨
◇…・
差
1
1
i
l
1
1
・
・
1
1
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こ t iこ x-- _
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- づ
3 ,2
3. 0
二
- ヽぷ
rx
- ~ 一 一 ニ ニ ぷj LX ぶ X j
図 34
.
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゛…
…
…。 χ
S4 - c・ごごこi
四 回⊆竃
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i
2
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5
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…゛゛ (ぐ
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壮 ・ 杉森 弘幸
・一一
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く
))
, . . ・. ;. ●
゛~
努力への因果 帰属
技術向上意欲
.
丿
X
競技価値観
目標への挑戦
2
1
XS
゛…
…
…。 くぐ
困難の克服
精神的な強靭 さ
U
健 ・ 鈴木
, 二
謡
聚ご
1
1
1
・
χ十や
4ジ ー
(岐阜対飛騨)
ルの危険率で の有意差が見 られ る・。 これ ら の差はいずれ も岐阜地区の方が平均点が高い と い
う結果 にな っ て い る。 そ し て これ ら のカ テ ゴ リ ーは主成分分析の第 1 因子で高い負荷量 を持
つ カ テ ゴ リ ーで あ る。
これに対 し て, 中濃, 東濃 と岐阜地区 と の間の差はそれほ ど見 られない。 岐阜地区 と 中濃
地区で は 「04勝利志向性」 で 5 % レベルで , 岐阜地区 と東濃地区で は 「04勝利志向性」 で 1%
ル 「06対 コ ーチ関係」 で 5 % レベルの危 険率で有意な差が見 られるのみで あ る。 いずれ も岐
阜地 区の方が カ テ ゴ リ ー別 の平均点が高 い と い う結果 にな っ て い る。
5
意 欲 の高 い も の と 低 い も の と の比較
ご
「ス ポーツ に対す る意欲」 の調査で得 点 の高い も の と, 低 い も の と で は, 調査項 目II のス
ポーツ活動の各項 目で かな りの差が見 ら れ る も の と予想 さ れる。 そ の点について検討 し てみ
た。
ス ポ ー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識 に関す る研究
121
得点の高い も のか ら約25% , 低 い方か ら約25% の も のを選 びだ し , カ イ 自乗検定に よ っ て
差が見 られるか ど う かを 検討 し た。 ( 実際には平均点2. 9以上 の も の340名で23% , 2. 5未満の
も の377名で25% ) 結果は表 4 に示す と う りで あ る。
づ
この結果検討 し た17項 目のなかで 「中学校で の経験」 だ けが有意な差が見 られなかっ た。
他の項 目はすべて有意な差が見 られ, 得点の高い群の方がス ポーツについて積極的で あ っ た。
表4
カ イ 自乗検定の表
カ ィ 自乗
Q08性別
自由度
危険率
有意差判
20 . 6
1
0 . 0000
刊十
Q12小経験
Q13小正補
19 . 57
5
0 . 0015
刊十
22 . 44
3
0 . 0005
刊十
Q17中正補
24 . 47
3
0 . 0005
刊十
Q18中成績
Q28スポー ツの 目的
Q29卒業後 も ス ポー ツを
14 . 57
4
0 . 0056
刊-
106 . 23
6
0 . 0000
刊十
242 . 07
3
0 . 0162
←
Q30ス ポ ー ツが人生に
159 . 31
3
0 . 0085
十卜
Q31ク ラ ブ活動への取組み
Q32ク ラ ブ と 勉強, 塾
133. 23
4
0 . 0000
刊+
158 . 43
3
0 . 0084
利 一
Q33ク ラ ブ活動の練習量
Q34一 日の練習量
157 . 93
4
0 . 0000
刊十
85 . 93
3
0 . 0033
料 十
Q35ク ラ ブが きつ い と き
Q36技術習得の 目標
240 . 83
4
0 . 0001
利 十
216 . 89
3
0 . 0136
←
Q37ク ラ ブ活動の 目標
195 . 88
4
0 . 0001
刊十
注
有意差 のあ る項 目のみ
第 2 部の ま と め
1) 学校で ス ポー ツ ク ラ ブに所属 し, ス ポ ーツ活動を 行 っ て い る中学生の 「ス ポ ー ツに対す
る意欲」 について調査, 分析を 行 った。 そ の結果, 全般的な傾向 と し て スポーツを肯定 し て
い る と い え る。 特 に, ス ポ ー ツにおいて努力す る こ と, ス ポ ー ツに価値があ る こ と, 技術を
向上 さ せ る こ と な どの面で肯定的で あ る。
これに対 し て, 勝利志向性, 精神的強靭 さ, 特に, 練習意欲の面で はあま り肯定的で はな
い と い う結果 にな っ た。
2) 中学生のスポ ー ツ活動への意欲 の中心にな っ て い る のは, 全項 目の平均 と の相関か ら「 目
標への挑戦」 「技術向上意欲」 「困難の克服」 な どで あ り, それに因子分析の結果を考 え る と,
練習意欲, 競技価値観, 努力への因果帰属 な どで あ ろ う。
3 ) 主成分分析に よ っ て て ス ポー ツに対す る意欲」 が どのよ う な因子か ら成 り立 っ て い るか
を検討 し た。 そ の結果 こ の意欲 の中心 にあ るのは, 上 の 2 ) で述べた よ う な カ テ ゴ リ ーか ら
構成 さ れる因子で あ った。 第 2 因子は コ ーチ と の関係を 中心 とす る因子で, この因子の特色
は 「勝利への志向性丁「闘志」 と対照的 な地位を 占め る こ と で あ る○
勝利志向, 闘志, 精神的強靭 さ の 3 つの要因は, 実際 にス ポー ツをや って い る中学生の意
識の なかで はそれほ ど大 き な位置を 占めて はいな い よ う に思 え る。 ス ポーツを や っ て い る一
部の人の意識のなかで 中心的な役割を果た し て い るので あ ろ う。
4 ) 男性 と女性を比較す る と多 く の点で 男性の方がス ポー ツに意欲的で あ った。 高学年 と低
大渕正雄 ・ 返 田
122
健 ・ 鈴木
壮 ・ 杉森 弘幸
学年の比較で はあ ま り違 い は見 られな かっ た。 地区別 の比較 において差の見 られ る ケース と
あま り差の見 ら れな い ケ ースがあ っ た。
5)
「スポーツに対す る意欲」 の調査で高得点を示 し た も の と, 得点の低い も のが, ス ポー
ツ活動で どのよ う な傾向を示 し て い るかを検討 し た。 意欲の高い群がほと ん どの項 目で有意
に積極的な反応が示 し て いた。
参考文献
1) 大渕正雄 ・返田健 ・ 鈴木壮
て一
スポ ーツ ・ ク ラ ブ活動 に関す る研究一
大学のスポー ツ ・ ク ラ ブ活動 にっ い
岐阜大学教養部研究報告, 25 : 139- 177. 1990
2 ) 大渕正雄 ・返 田健 ・ 鈴木壮
ス ポー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識 に関す る研究一
す る学生 と一般学生 と の比較一
大学のス ポー ツ ク ラ ブに所属
岐阜大学教養部研究報告, 26 : 53- 75. 1991
スポー ツ ・ ク ラ ブ活動 の意識 に関す る研究
付表 1
123
カ テ ゴ リ ー平均得点 と S D
( 全被験者)
全
体
S
D
目標への
技術向上
2 . 52
0 . 54
2 . 91
0 . 59
困難の克
2 . 71
0 . 57
勝利志向
2 . 37
0 . 56
精神的な
2 . 46
0 . 52
対 コ ーチ
2 . 77
0 . 72
闘
志
2 . 82
0 . 56
練習意欲
競技価値
努力への
2 . 12
0 . 61
2. 93
0 . 60
3. 00
0 . 58
50 項 目
2 . 66
0 . 39
付表 2
男
性
S
D
カ テ ゴ リー別比較 ( 男女)
差
t の値
有意差
目標への
2 . 56
0 . 53
2 . 43
0 . 50
0 . 13
4 . 57
0 . 000
技術向上
2 . 93
0 . 61
2 . 86
0 . 54
0 . 07
2 . 28
0 . 011
困難の克
勝利志向
精神的な
対 コ ーチ
闘
志
練習意欲
競技価値
努力への
50 項 目
2 . 72
0 . 58
2 . 67
0 . 54
0 . 05
1 . 80
0 . 036
2 . 42
0 . 57
2 . 34
0 . 53
0 . 08
2 . 66
0 . 004
2 . 52
0 . 53
2 . 39
0 . 49
0 . 13
4 . 72
0 . 000
2 . 83
0 . 69
2 . 67
0 . 74
0 . 16
4 . 19
0 . 000
2 . 83
0 . 57
2 . 82
0 . 53
0 . 01
0 . 52
0 . 301
2. 19
0. 63
2 . 02
0 . 56
0 . 17
5 . 19
0 . 000
2 . 97
0 . 62
2 . 84
0 . 57
0 . 14
4 . 24
0 . 000
3. 02
0. 60
2 . 95
0 . 54
0 . 07
2 . 41
0 . 008
2 . 70
0 . 41
2 . 60
0 . 36
0 . 10
4 . 46
0 . 000
拳
t の値
有意差
付表 3
13才以上
S
D
女
性
S
D
カ テ ゴ リ ー別比較 ( 年令)
15才以上
S
D
目標への
2 . 54
0 . 57
2 . 49
0 . 52
0 . 06
1 . 46
0 . 073
技術向上
2 . 89
0 . 61
2 . 90
0 . 58
- 0 . 01
0 . 28
0 . 391
困難の克
2 . 70
0 . 60
2 . 70
0 . 54
0 . 00
0 . 11
0 . 455
勝利志向
精神的な
対 コ ーチ
闘
志
2 . 43
0 . 54
2 . 32
0 . 54
0 . 11
2 . 83
0 . 002
0 . 54
2 . 45
0 . 52
0 . 03
0 . 84
0 . 199
0 . 77
2 . 78
0 . 68
- 0 . 03
0 . 72
0 . 236
2 . 48
2 . 74
J
2 . 84
0 . 57
2 . 86
0 . 53
- 0 . 02
0 . 58
0 . 282
練習意欲
競技価値
2 . 09
0 . 59
2 . 14
0 . 62
- 0 . 04
1 . 02
0 . 153
2 . 91
0 . 63
2 . 94
0 . 61
- 0 . 03
0 . 69
0 . 245
努力への
50 項 目
3. 03
0 . 60
2 . 97
0 . 57
0 . 06
1. 35
0. 088
2 . 67
0 . 42
2 . 66
0 . 36
0 . 01
0 . 36
0 . 360
124
大渕 正雄 ・ 返 田
付表 4
岐 阜
S
D
健 ・ 鈴木
壮 ・ 杉森弘幸
地区別比較 ( 岐阜対西濃)
西
濃
S
D
差
t の値
有意差
目標への
2 . 59
0 . 56
2 . 45
0 . 51
0 . 14
3 . 12
0 . 001
技術向上
2 . 96
0 . 58
2 . 80
0 . 61
0 . 15
3 . 01
0 . 001
困難の克
勝利志向
精神的な
2 . 77
0 . 57
2 . 62
0 . 54
0 . 13
2 . 93 `
0 . 002
2 . 44
0 . 55
2 . 40
0 . 55
0 . 04
0 . 83
0 . 204
2 . 46
0 . 50
2 . 43
0 . 53
0 . 04
0 . 96
0 . 168
対 コ ーチ
2 . 78
0 . 69
2 . 71
0 . 74
0 . 08
1 . 34
0 . 091
闘
志
2 . 85
0 . 52
2 . 80
0 . 55
0 . 05
1. 08
0 . 141
練習意欲
競技価値
努力への
2 . 19
0 . 58
2 . 01
0 . 56
0 . 17
3 . 55
0 . 000
2 . 97
0 . 57
2 . 88
0 . 60
0 . 09
1 . 89
0 . 030
, 3 . 06
0 . 54
2 . 92
0 . 60
0 . 14
2 . 91
0 . 002
50 項 目
2 . 71
0 . 38
2 . 59
0 . 41
0 . 13
3 . 43
0 . 000
差
t の値
有意差
付表 5
岐 阜
目標への
技術向上
困難 の克
S
D
・
地区別比較 ( 岐阜対中濃)
中 濃
S
D
2. 59
0 . 56
2 . 49
0 . 53
0 . 10
2 . 41
0 . 008
2 . 96
0 . 58
2 . 93
0 . 57
0 . 02
0 . 52
0 . 302
2 . 77
0 . 57
2 . 71
0 . 56
0 . 05
1. 32
0 . 094
勝利志向
精神的な
2 . 44
0 . 55
2 . 36
0 . 54
0 . 08
2 . 02
0 . 022
2. 48
0 . 50
2 . 46
0 . 51
0 . 01
0 . 42
0 . 336
対 コ ーチ
2 . 79
0 . 69
2 . 83
0 . 66
- 0 . 04
0 . 89
0 . 187
闘
志
2 . 85
0 . 52
2 . 82
0 . 56
0 . 02
0 . 62
0 . 267
練習意欲
競技価値
2. 19
0 . 57
2 . 11
0 . 62
0 . 08
1. 78
0 . 038
2 . 97
0 . 57
2 . 95
0 . 60
0 . 01
0 . 37
0 . 356
努力への
3 . 06
0 . 54
3 . 00
0 . 56
0 . 05
1. 43
0 . 077
50 項 目
2 . 71
0 . 38
2 . 67
0 . 36
0 . 04
1 . 51
0 . 066
差
t の価
有意差
付表 6
岐
阜
S
D
地区別比較 ( 岐阜対東濃)
東
濃
S
D
目標への
2. 59
0 . 56
2 . 55
0 . 59
0 . 05
0 . 93
0 . 176
技術向上
2. 96
0 . 58
2 . 97
0 . 54
- 0 . 01
0 . 38
0 . 353
困難の克
勝利志向
精神的な
2 . 77
0 . 57
2 . 75
0 . 57
0 . 01
0 . 27
0 . 392
2 . 44
0 . 55
2 . 31
0 . 61
0 . 13
2 . 71
0 . 000
2 . 47
0 . 50
2 . 54
0 . 55
- 0 . 06
1 . 44
0 . 076
対 コ ーチ
2 . 79
0 . 69
2 . 67
0 . 79
1 . 88
0 . 030
闘
志
2 . 85
0 . 52
2 . 86
0 . 56
- 0 . 01
0 . 30
0 . 381
練習意欲
2 . 19
0 . 58
2 . 21
0 . 65
- 0 . 02
0 . 30
0 . 383
競技価値
2. 97
0 . 57
2 . 91
0 . 62
0 . 05
1. 09
0 . 139
努力への
3 . 06
0 . 54
3 . 02
0 . 60
0 . 04
0 . 83
0 . 205
50 項 目
2 . 72
0 . 38
2 . 69
0 . 40
0 . 02
0 . 66
0 . 255
0. n
スポ ー ツ ・ ク ラ ブ活動の意識 に関す る研究
付表 7
岐
阜
S
D
125
地 区別比較 ( 岐阜対飛騨)
飛
騨
S
D
差
t の値
有意差
目標への
技術向上
2 . 59
0 . 56
2 . 43
0. 52
0. 16
3 . 40
0. 000
2 . 96
0 . 58
2 . 82
0. 58
0 . 13
2 . 63
0. 004
困難の克
勝利志向
2 . 77
0 . 57
2 . 61
0 . 58
0 . 16
3 . 07
0. 001
2 . 44
0 . 55
2 . 41
0 . 53
0 . 02
0 . 59
0. 278
2. 48
0 . 50
2 . 40
0 . 53
0 . 07
1. 71
0. 044
2 . 79
0 . 69
2 . 76
0 . 73
0 . 02
0 . 45
0. 324
2 . 85
0 . 52
2 . 82
0 . 59
0 . 02
0 . 48
0 . 316
2 . 19
0 . 58
2 . 03
0 . 59
0 . 16
3 . 06
0. 001
2. 97
0 . 57
2 . 83
0 . 62
0 . 14
2 . 59
0. 005
3. 06
0 . 54
2 . 92
0. 58
0 . 13
2 . 72
0. 003
2 . 72
0 . 38
2 . 59
0 . 39
0 . 13
3 . 34
0 . 000
精神的な
対 コ ーチ
闘
志
練習意欲
競技価値
努力への
50 項 目
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