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23号 - Biglobe
あおじゅかい No.23 2003.9.30. 会報「青樹会」 川 鍋 (TEL&FAX 〒156‐0043 東京都世田谷区松原 3-17-2 中国内蒙古沙丘・草原緑化研究会 代表 会報事務局 祐 夫 西 042‐776‐2040) (TEL&FAX 敬 史 方 03‐3321‐2660) 1. 夏のツアーは少人数ながら、爽快で楽しい旅でした! 春のツアーは SARS(新型肺炎)の流行により中止のやむなきに至りましたが、7 月 に入ってようやくおさまり、8 月3日 押田先生を団長とする 11 名が、大連、沈陽経由 で出発しました。帰途に、アカシアと洋館の街、大連を見物しようと言う計画です。 まずは新しい顔ぶれ。過日ブリヂストンタイヤ栃木工場(黒磯市)で火災がありました が、そこから 80m も離れていない所にお住まいの磯動物病院経営・磯 日出夫さんと長 男の秀太郎君。押田先生ひいきのトンカツやさんに貼られたポスターを見て参加された 相模原市の井上みのりさん、まゆみさん姉妹。北京の中国農業大学に留学中の押田先生 の長男、明則さんの5名が新人。都築 香代子さんは、96年に来られて以来の7年振り の参加でした。 4日は、南先生方の中国科学院沈陽応用生態研究所を訪問し沈陽電子台(沈陽タワー)、 北陵公園、市内を見物して、沈陽駅から 19:54 発の夜行列車に乗り赤峰へ、5日朝 6 時過ぎ赤峰に到着。朝食後、直ちにバスで村に向かいました。今年もよく雨が降ってい るとのこと、小雨模様の沿道のポプラも青々とし、真夏とは言え快適な気温でした。し かし、相変わらずの道路工事による遅れで、2時間余りも遅れて、村到着は3時過ぎと なりました。 相変わらずの大歓迎で迎え られましたが、あの若い村長さ んが今年 3 月籾摺機の操作中に 感電事故で亡くなられたとの こと、彼の姿がない一抹の無念 さがそこにありました。 昼食で献杯をして村長を偲び、 4時から恒例の「沙漠緑化セミ ナー」が行なわれました。中国 西部地区の環境保全と生態回 復に携っておられる寇先生より自然の回復が順調に行われていること、この 10 年で約 1 割が回復したとの話でした。また、 「あんず園」で開花があったこともお話になりま した。 1 6日、朝5時45分から南先生の気功体操、6時から乗馬教室、7時朝食、8時作業 に出発と、朝のスケジュールはほとんど固まっています。我々もこのスケジュールをこ なし8時出発の馬車も来ていましたが、雨が降り出し午前中は植物園を見学して過ごし、 午後から「赤石地区」の「草方格」つくりに行きました。すっかり晴れた青空の下、赤 石地区のポプラは良く育っており、牧柵で封育してからの自然の回復は著しく、柳の発 芽、ヨモギ草も随分見られるようになっていました。 「草方格」つくりを順調に終え、 帰りには若いカップルの家庭のアルガムジャさん宅を訪問し、夜は村人との交歓会がい つものように賑やかに行われました。 7日も午前中は「草方格」つくりをし、昼食は村の獣医のハルバラさんの招待で蒙古 版うどん、日本で言う「ほうとう」をご馳走になりました。午後からは8組の生活状況 の聞き取り調査を行いました。この調査については中村民夫さんによる記事が青樹会の ホームページ(http://www5a.biglobe.ne.jp/~aojukai/)で詳しく報告されていますので、 ご覧下さい。これによれば、現地で 1999 年秋から 2000 年夏にかけて起きた大旱魃の 影響も、未だ8割位しか回復していないことがわかります。夕方から、中国の先生方よ り我々に対する栄誉賞の授与式があり、続いて前庭での焼肉パーティ、夜の 10 時から は昨夏に続いて 2 回目の俳句会(互選会)を行いました。 8日はもう村を離れる日。午前中 11 時まで、 「あんず園」の潅水作業の予定でしたが、 これまでの降雨のお陰で潅水は不要となり、代わりに「あんず園」の活着率調査を行い ました。また、小学校訪問も、来る時の道路工事での遠回りや列車時刻の変更もあって、 帰路は「烏丹」経由としたことより、小学校訪問を割愛することになりました。赤峰発 18 時の大連行きの寝台列車に乗車し、途中、南先生とは沈陽でお別れをしました。 9 日午前 10 時半、大連到着。中川美智子さんのご主人も合流し、昔の日本人街、ロ シア人街、高台からの一望、海岸巡りなどをして大連のホテルで 1 泊し、翌早朝帰国の 途に着きました。 顧みると、今夏は我々の行く先々を雨が先導していたようで、全く気持ちよい気温続 きでしたが、反面、作業は何となく少なく済み、もの足りなくも感じた旅でした。日本 も、7 月一杯まで梅雨、続いて台風の列島縦断、雨前線の停滞と雨の多い夏でした。 チョウコクトウ ナ イ ン テ 2.夏ツアー報告会・写真交換会で、朝 克 図 先生と稲音太君 ♪ 9 月 13 日東京八重洲口の「八重洲倶楽部」で行わ れた緑化報告会では、北京留学中の押田先生の息子さ んを除いて夏のツアー参加者全員が集まり、和やかに 行われました。 中村民夫さんがインターネットを通じて仲良くな った、フホホトの大学の先生で、東大で4年研究され 2 チョウコクトウ ている農業経済専門の朝克図さん(烏丹から北へ約40km の所にある村の出身で、52 ナ イ ン テ 歳)と、フホホトの大学 1 年生で昨年日本に留学し現在日本語研修中の稲音太君(烏蘭 敖都村の出身、21 歳)の2名も顔を出して下さいました。 我々が初めて烏蘭敖都に行った‘95 年には、ナインテ君は中学生でしたが中村さん には記憶があるとのこと、中村さんはナインテのお父さんの写真を持参され、村との距 離は又一段と縮まったように思われました。 村では植樹したものがよく育っていること、杏も一番花を咲かせたこと等、今年もま ずまずのよい旅ではなかったか、と思いました。 3.夏のツアーの「ビデオ」 、ご希望の方はお申し出下さい・・ 井上さん姉妹の撮影による夏のツアーの「ビデオ」 は只今編集の追い込み中です。もうすぐ完成になると 思いますので、ご希望の方は事務局、西(Tel & Fax; 03-3321-2660)までご連絡下さい。少々高くて申し訳 ありませんが1本 4,000 円にてお譲りすることとし ております。 4. 「横浜国際協力まつり 2003」に参加 ♭ 押田先生、浦先生のご尽力で今年も下記の要領で「横浜国際協力まつり 2003」に出 展することになりました。 日時 2003年10月11日(土) 、12日(日) 会場 横浜産貿ホール、横浜国際交流ラウンジ 場所 横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル1階 (JR 根岸線関内駅徒歩 15 分・山下公園前) ☆会場案内☆ ●産業貿易センタービル 1 階では 2 日間、11 時か ら 17 時までパネルでの活動紹介をしています。お 出で戴き、 「説明役」等でお手伝い頂けたら有難い と思っています。 ●11 日には、9 階のセミナールームにて 14 時から 14 時 50 分の間、押田先生による「我々の活動紹介 セミナー」を行っています。奮ってご参加下さい。 なお、山下公園の向いが会場ですし、帰りに中華街 や旧赤レンガ倉庫に立ち寄るのも趣のあるところ と思われます。 3 5.亡くなったイージュ村長、故ガルディ村長、 “将軍”ダ・パガン さんの、よい写真をお持ちの方はお貸しください 来春のツアーで、上記三氏の「思い出のアルバム」をカラーコピーで作り、遺族様に 差し上げることを考えています。いざとなるとなかなか適当な写真がありません。もし、 手ごろな写真がありましたら、事務局の西までご送付頂きたいと思います。写真は、使 用次第、責任を持ってお返し致します。 故イージュ前村長 故ダ・パガン(将軍) 故ガルディ元村長 6.我々緑化活動の今後の方針 春先は SARS も影響して、中国の先生方、村人との十分な意思疎通が出来ませんで したが、これも何とか収まり、来春には「あんず園」に補植2万本、 「赤石地区」には 出来るなら3万本程の植樹をしたいと考えています。 そして、 「あんず園」では杏をよく管理し開花、果実の収穫にまで進め、 「赤石地区」 については村人の意見をよく聞いて2,3年のうちに約10万本程を、建材取得林、薪 取得林等用途を設定して植えて行ったらどうかと考えています。 更に、2,3年後の長期的には、江・小渕基金等を得て、我々の活動が中国の国家的緑 化計画の一環に繋がるよう努力したいと考えています。 会員各位のご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げる次第でございます。 草方格作業中の中村民夫さん ハルバラさんの家の前で 4