小学生用動画テキスト（PDF：83KB）

（小学生用動画テキスト文）
救急車はどんな時に呼んだらいいのかな？
ある日、パンダ君は学校に行くために道を歩いていました。
すると、家の近くのクマおじさんがお家から出てきました。パンダ君は元気
におじさんにご挨拶しました。
クマおじさんは、パンダ君に何やら困った顔で、話しかけてきました。
【クマおじさん】
「パンダ君。昨日、頭を蚊に刺されてすごくかゆいんだよ。か
ゆくてかゆくて仕方ないんだ。救急車を呼んでくれないか？そ
したら、すぐに病院に行くことができて、お医者さんが、かゆ
いのを治してくれるんだ。お願いだから、救急車を呼んでよ。」
と言いました。パンダ君は困りました。救急車を呼んでいいのか悩んでいま
す。
さあ、皆ならどうする！？
悩んでいたパンダ君は、勇気を出してクマおじさんに言いました！
【パンダくん】
「ダメだよおじさん！救急車は大ケガをしたり、胸や頭が痛くて
本当に辛い思いをしている人たちのためにあるんだよ！蚊に刺さ
れただけで救急車を呼んだらダメだよ！」
すると、クマおじさんは、
【クマおじさん】
「そうだね。パンダ君の言う通りだよ。私は蚊に刺さされただ
けだし、自分で病院へ行けるから、そうするよ。ごめんねパン
ダ君」とパンダ君に謝りました。
そしてその夜、学校が終わり、おうちへ帰ったパンダ君は、今日、勇気を出
してクマおじさんに、注意したことをお母さんに話しました。
すると、お母さんは、
【お母さん】「そうなの！ちょうどその時に、隣の家のお兄ちゃんが胸が痛く
なって、お家で倒れて、救急車で運ばれたのよ！もし蚊に刺された、クマおじ
さんを救急車で運んでいたら、お兄ちゃんのお家に救急車が来るのが遅くなっ
ていたところだったわ！もしかしたら、お兄ちゃんは死んでいたかも」
【パンダくん】「そうなんだ。僕がしたことは間違っていなかったんだ！」
【お母さん】
「そうよ。でも、人が倒れていたり苦しがっている人がいれば、大
声で大人の人を呼んで、救急車を呼ばなくちゃだめよ。」
【パンダくん】「うんわかった！」
何日か経って、隣のお兄ちゃんは元気にお仕事に行けるようになりました。
あの時の素早い電気ショックが良かったそうです。
みんなも、パンダ君と同じように、救急車を呼んではいけない時と、呼ばな
くちゃいけない時の違いが分かるかな？
もし、分からなかったら♯７１１９に電話して、救急車を呼んでもいいのか
教えてくれるから聞いてみてね。パンフレットを渡すから、お家に帰ったら家
族の人にも、教えてあげてね