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祝 中総体新人戦市大会 ソフトボール部 優勝!

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祝 中総体新人戦市大会 ソフトボール部 優勝!
福岡市立高宮中学校
平成25年10月31日
学校だより
祝
中総体新人戦市大会
祝
福岡市弁論大会
ソフトボール部
№14
校長
久保田俊文
~きびしさ・やさしさ・たくましさ~
優勝!
連戦連勝が続く本校ソフトボール部が,ついに市大会で数ある強豪校に
勝利し,なんと中総体新人戦で市大会優勝を果たしました。おめでとうご
ざいます! 部員は3年生が抜けた後,たったの10名(内1名は住吉中
籍)での快挙。優勝旗が校長室にある水泳部の女子総合優勝旗の隣に飾ら
れました。保護者の方々も大いに盛り上がっていることだろうと思います。県大会でのさ
らなる活躍を期待します。
優勝
市長杯獲得!
10月16日席田中学校で行われた東部地区福岡市弁論大会で,本校3年,末次ゆうか
さんが,優勝し,見事市長杯を獲得しました。おめでとうございます!文面で披露するこ
とには,本人の恥ずかしさや直接意図が伝わらない等抵抗感もありましたが,後輩への参
考になればと特別に掲載することとなりました。2年生での立志式での発表等に役立てて
欲しいと思います。
私の「将来の夢」,それはウェブ漫画家になることです。この職業を聞いて「なんだろう。」
と思った方が沢山いると思います。あまり知られていませんが,ウェブ漫画家とは,インタ
ーネット上のオンラインコミックで連載している漫画家や自分のサイトで連載している人の
ことを言います。
ある日,私は母にウェブ漫画家になりたいと打ち明けました。私は本気でなれると思ってい
ましたし,母が快く応援してくれると信じていました。しかし母は,「漫画家は趣味でできる
でしょう。」あっさりと否定。「でも・・・」と私は言い返そうとしました。今
の言葉は嘘だ,聞き間違えだ,母がそんなことを言うはずがない,という思い
があったからです。「趣味でしなさい。」「嫌だ,趣味は嫌だ,ウェブ漫画家に
なるもん。」私は幼子のようにだだをこねました。私がだだをこねることが珍
しかったのか,母は少し驚いた顔をしていました。私は,母に否定されて生ま
れた不安で胸がいっぱいになり,泣いてしまいました。「ゆうか,漫画はね,
趣味でやっている人の方が多いでしょう。漫画みたいな世界は難しいの。だか
ら漫画だけで食べていける人って,そうそういないでしょう。」泣いている私
に母は優しく続けました。「ウェブ漫画家って何歳からならなくちゃ,なんてことはないでし
ょう。成人して社会人になったら仕事をしながら漫画を描いて,漫画の道が開けたらウェブ
漫画家になりなさい。」と,母は言いました。それでも・・・と泣きながら思いました。
何故こんなにも私がウェブ漫画家という夢を諦めきれなかったのか。それは,HEROさんと
いうウェブ漫画家の作品を読んだからです。HEROさん自身のサイトやオンラインコミックで
連載しています。私はHEROさんの短編の中の一つである「舞った意識はゼログラム」を読み
ました。これは,周りから浮いてしまうことを恐れている女の子と,自分の好きなことを貫
き通す男の子の物語です。浮かないように流行をチェックし,みんなから嫌われないように
生きる女の子。自分の好きなものを友人に否定された経験がトラウマとなり,そうなってし
まったのです。ある日,周りから少し浮いている男の子と仲良くなります。ですが,その男
の子のことを友人に聞かれ,とっさに仲を否定し,
「変わってるよね」と言ってしまいました。
その時,自分を否定した昔の友人と同じだ,と気づきました。自分が勝手に決めつけて逃げ
ていた現実をようやく悟ります。
私はこの短編を読んで,まるで私みたいだ,と思いました。私はあまり女の子と遊んだこ
とがなく,アイドルにも興味がありません。世間ではオタクと呼ばれる趣味を持ち,そのせ
いか,いつも友人と会話しているとおきざりにされている気がしました。普通に女の子と遊
んで,アイドルの話で盛り上がることができたらなぁ。必死にテレビを見て,芸能人の情報
を得て会話にしがみつこうとしていた私の姿は,浮かないように必死だった主人公の女の子
そっくりだったからです。他にも,HEROさんの短編を読んでみました。勇気が出てくるもの,
主人公に共感できるものがたくさんあり,すべて心を打たれました。「漫画で人を感動させる
ことができるって凄い!HEROさんのように伝えたいことを漫画で表せるようになる!」今ま
で曖昧だった「将来の夢」を見つけることができました。
ウェブ漫画家は特別な資格や免許を取る必要はありませんが,人一倍の努力をしなければ
ならない職業です。毎日毎日,ネタを考え,キャラクターを考え,漫画を描く。しかし,血
のにじむような努力にもかかわらず,夢を叶えることができるのは,わずか一握りの人だけ
です。しかも,成功を手にした一握りの人が,ずっと漫画を描いているというわけではあり
ません。漫画も競争しなければならない世界なのです。ですが,私はそのような過酷な世界
でも,HEROさんが私に与えてくれた勇気や共感を,私自身の表現で他の人に伝えていきたい
です。そして,私の漫画を読んだ人が,少しでも喜んでくれれば・・・。
こんなにうれしいことはありません。誰かの喜びが私の喜びになるのですから。
たとえ,なかなかデビューできなくても,批判されても,まっすぐに夢に向かって歩き続
けていきます。一握りの可能性を信じて。
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