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No.018 - タイランゲージアカデミー

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No.018 - タイランゲージアカデミー
2009年3月27日 No.018
MONTHLY TLA
รายเดือน
音で学ぶタイ語学校
タイランゲージ
アカデミー
初級総合コース
中級総合コース
上級総合コース
プラーベートレッスン
シニアコース
東京都新宿区西新宿
8-14-17
アルテール新宿301
TEL.03-64160251
http://www.tl-academy.com/
日本人とタイ人の婚姻手続きについて
今回は、TLAの元生徒さん・サギアムパック由美さんからのレポートを紹介します。話題はタイで婚姻届を出す
場合の手続きについてです。専門の業者に手続きの代行を依頼せず、自ら大使館などを駆け回った様子が書かれて
いますが、結構面倒なことがわかります。ちなみに、今回紹介する婚姻手続はタイの民商法典に基づくもので、は
じめにタイで婚姻届を出し、後から日本に届出をするケースとのことです。
タイの法律に基づいて婚姻届を出す場合、結婚する二人は
タイ側の必要書類を用意し、在タイ日本大使館およびタイの
外務省領事局の認証を受けた上でタイの郡役場に提出しま
す。はじめに日本で婚姻届を出し、後からタイに届出をする
場合と必要書類は違うので注意してください。
私の場合は主人がタイ人ですし、結婚後はタイに住む予定
でしたのでタイの法律に基づいての届出を選択しました。ま
た、はじめに日本で婚姻届を出した場合、婚姻登録証はもら
えないそうです。婚姻登録証は夫と妻それぞれが1部ずつも
らえます。はじめに日本に届出をした場合は婚姻登録証に代
わる「家族状態登録簿」が発行されるそうです。ただしリク
エストしないと発行されない為、その後の手続きの為何部か
発行してもらった方がよいそうです。
まず、「結婚資格宣言書」と「独身証明書(婚姻要件具備証
明書)」を在タイ日本大使館で作成してもらう為に日本で用
意する書類を挙げます。詳しくは大使館のホームページに
載っています。
【日本人の必要書類】
1.戸籍謄本1部(申請前3ヶ月以内に取得したもの)
※1婚姻歴がある場合は離婚事項(または死亡事項)が記載されてい
る前の戸籍(改製原戸籍・除籍謄本)も必要。
→ わざわざ前夫の謄本(私が除籍されていることが記載されてい
る)を取り寄せたのですが大使館に持参したら不要と言われました。
該当する方は大使館に確認してみてください。 ※2「独身証明」作成の為、本人・両親・本籍地・出生地にはふりが
なをふる。
2.住民票1部(申請前3ヶ月以内に取得したもの)
※すでにタイに居住されている方は日本大使館に保管されている在留
届で現住所を確認するようです。
3.在職証明書 1部(申請前3ヶ月以内に取得したもの)
※1無職の場合は不要。
※2勤務先に在職証明書を出してもらい、自分で宣言書を作成する。
(フリーホームで可。)在職証明書と宣言書を公証人役場へ持参し宣
誓認証受け、さらに法務局で所属法務局長の認証を受ける。
→ ワンストップサービスというものがあり、わざわざ法務局へ行か
なくても公証人役場で宣誓認証と法務局の認証の両方をしてもらうこ
とができます。(合わせて5,500円かかりました)
4.所得証明書 1部(申請前3ヶ月以内に取得したもの)
※1職の場合は不要。
※2市町村発行のもの。→杉並区の場合課税証明書がこれに当たるら
しく200円で取得できました。
※3源泉徴収票の場合は公証人役場と法務局の認証が必要。
5.パスポート(原本とコピー1部)
6.証明発給申請書 1部(日本語か英語で記入)
※在タイ日本大使館に常備してあるがホームページからダウンロード
も可能。
MONTHLYTHA 2009年3月27日 No.018
7.「結婚資格宣言書」作成の為の質問書 1部
※ホームページからダウンロードし、もれなく記入。日本在住の証人
2名の署名が必要。
【タイ人の必要書類】
1.身分証明書 (原本とコピー1部)
2.住居登録書 (原本とコピー1部)
※コピーするページ:住所のページ、本人のページ、本人のページ変
更事項がある場合は18ページも。
3.パスポート (原本とコピー1部)
※未取得の場合は不要。
4.以下に該当する場合はその書類も必要。
①婚姻歴がある場合:婚姻登録証(原本とコピー1部)
②氏名の変更がある場合:氏名変更証(原本とコピー1部)
③婚姻歴はないが子供がいる場合:子供の出生登録証(原本
とコピー1部)
→主人には子供が二人いる(でも前妻とは入籍はしていな
かった)ので持参しましたが、不要だと言われました。これ
は女性の場合だけかもしれません。大使館に確認してみて
ください。
上記の書類がそろったら在タイ日本大使館の窓口へ申請して
ください。申請時は代理人でも構わないようですが、交付時
は日本人当事者が行かなくてはなりません。申請した翌開館
日(月∼金曜、タイの祝日は閉館、8:30∼12:00 13:30
∼16:00)に交付されます。交付時に「結婚資格宣言書」520
バーツ、「独身証明書」360バーツを支払います。
交付された「結婚資格宣言書」と「独身証明書」はタイ語
に翻訳します。私の場合、時間がなかったしタイ語にも自信
がなかったので、大使館近くのお店で翻訳してもらいまし
た。2通で900バーツ支払い即日受け取れました。
そのあとタイの外務省領事局国籍認証課の認証を受けなく
てはなりません。通常1通400バーツで受取まで3日かかり
ます。私は時間がなかったので通常の倍払って(1通800
バーツ×2通→1,600バーツ)その日に受け取りました。11:
30に申請して14:00に受け取ることができました。外務省領
事局の1階にフードコートがあったので昼食を取って時間を
つぶしました。
タイの外務省認証済みの書類が発行されたら、当事者2人
でタイの郡役場で婚姻の届出をします。届け出る郡役場はタ
イ人配偶者の住居登録役場でなくてもいいようですが、私は
主人の実家があるプーケットの郡役場に届出をしました。結婚
式の当日結婚衣裳のままで…(笑)。必要書類は外務省認証済
みの書類、私と夫のパスポート、夫の身分証明書と住居登録
証で、その他80バーツほど支払いまいした。必要書類は届出
をする郡役場に確認した方がいいと思います。婚姻届が受理
され「婚姻登録証」が発行されたら、タイでの手続きは終わ
りです。
次に日本側への届出ですが、在タイ日本大使館へ届け出る
ことも可能です。ただし戸籍に婚姻の事実が記載されるまで
に1ケ月半から2ヶ月もかかります。日本大使館へ届出をし
た方が書類は少なくて済むのですが、私の場合、その後すぐ
に日本へ帰国してパスポートや運転免許証などの改姓手続を
しなくてはならなかったので、住民票のある杉並区役所に届
出をしました。
【日本の市区町村役場に届け出る場合】
1.婚姻届2部 →杉並区では1通で大丈夫でした。
※1日本大使館にも用紙があるようですが、なるべく日本国内用の用
紙を使用するようにとのことでした。私は日本から持参して主人に署
名だけしてもらって持ち帰ってきました。
※2タイ人はタイ語での署名で可。ただしタイ語のアルファベットが
読み取れるように記入すること。タイ人は捺印不要。
※3記入例は大使館でもらえます。タイ人配偶者の署名欄にフリガナ
をふらなくてはならないのですが、タイ語で「プラディット(名前)
サギアムパック(姓)」と書いてあってもフリガナは「サギアムパッ
ク(姓)プラディット(名前)」とふらなくてはなりません。日本の
書類はすべて姓・名の順となります。
2.戸籍謄本(届出前3ヶ月以内に取得したもの)
3.婚姻登録証(原本とコピー1部)、同和訳文1部、同英
訳文1部
4.タイ人配偶者の住居登録証(原本とコピー1部)、同和
訳 文1部、同英訳文1部
※3と4のタイ語原本と英訳文はタイの外務省領事局国籍認証課の認
証を受けなくてはなりません。和訳は在タイ日本大使館の認証は不要
ですが翻訳文には翻訳者の氏名を明記すること。
急いでいたので和訳も英訳もお店に頼んだのですが、和訳
は2,400バーツ(書類4枚×800バーツ)、英訳は1,200バーツ
(書類4枚×400バーツ)かかりました。しかも和訳は時間が
かかり、即日受け取ることはできませんでした。「婚姻登
録証」を訳すのはさほど難しくないので、大使館ホームペー
ジのサンプルを参考に自分で訳してみるのもいいかもしれ
ません。ただし、主人の名前など訳した通りに戸籍に記載
されるので本来の発音とズレてしまう可能性もあります。
私は今でも主人の姓が「サギアムパック」という訳でよかっ
たのか少し疑問を抱いています…もう戸籍には記載済みで
すけど(苦笑)。その後、英訳文と原本はタイの外務省領事
局国籍認証課の認証を受けなくてはなりません。書類1枚当
たり400バーツ(受取に3日かかる)で、800バーツ出すと、
その日に受け取れるというのは同じです。ここでは時間に余
裕があった為通常の料金に送料50バーツを足して主人の勤務
先に郵送してもらいました。
日本側への届出が受理された後、1週間程で新戸籍が編成
され、戸籍謄本の記載事項欄にタイ人との婚姻事実が記載さ
れます。新戸籍が編成された旨の連絡は本籍地役場からは来
ないので、頃合を見計らって自分で問い合わせなくてはなり
ません。ちなみに私の場合、届出をした杉並区も本籍地であ
る山形も紙で戸籍を管理している為、新戸籍編成まで時間が
かかりイライラさせられました。データで戸籍を管理してい
るところは新戸籍編成までそんなに時間はかからないようです。
ここで少しビザについて触れたいと思います。結婚手続
後、タイでタイ家族VISA(Non-Immigrant Visa-O)を申請す
る場合は「独身証明書」のコピーが必要なので、郡役場に提
出する前に忘れずにコピーを取っておくこと。私の場合、こ
れがなかった為、日本でVISAを申請する破目に…。ちなみ
に日本で申請する場合とタイで申請する場合では必要書類が
異なります。日本で申請する場合は在京タイ王国大使館へ、
タイで申請する場合はタイのイミグレーションへ必ず問い合
わせてください。在京タイ王国大使館にタイで申請する場合
の必要書類を尋ねたところ、「タイのイミグレーションに聞
いてください。こちらではわからない」とのことでした(苦
笑)。参考までに私が在京タイ王国大使館に提出した書類を
挙げておきます。
1.パスポート
2.写真×2枚 3.5×4.5cm
3.フライトの予約確認書 4.婚姻登録書
5.新姓の謄本
6.英文の経歴書
7.英文の身元保証書と保証人のパスポートもしくは運転免許証のコピー
※6と7は在京タイ王国大使館ホームページに見本があります。
http://www.thaiembassy.jp/rte1/
8.タイ人配偶者のパスポートと身分証明書のコピー
9.申請書
申請料は9,000円です。翌開館日に受け取れますが、二度も
行くのが大変な場合はゆうパックの着払い(都内なら620円)
で受け取ることも可能です。フライトの予約確認書などはあ
らかじめコピーを取っておいた方がいいと思います。コピー
が必要なものは自分でコピーをしてくるよう言われるのです
が、在京タイ王国大使館の近くにコンビニなどはありませ
ん。大使館内にもコピー機はありますが、1枚あたり結構高
かったです。
私はクロネコヤマトの船便でバンコクへ引越荷物を送った
のですが、VISAがないと送れないと言われ、急いでVISAを
取得しました。タイ家族VISAは初回3ヶ月有効で、次回か
らは1年ごとの更新になるそうです。
婚姻届やVISAの申請を代行してくれる会社もあります。私
が調べたところ、婚姻届で6万円くらいだったと思います。
国際結婚でタイに届出をする場合、他の東南アジア諸国に比
べても手続きがかなり煩雑だと聞きました。ざっと手続きの
概要に目を通しただけで嫌になってしまったのも事実です。
主人に相談したら「6万円は高い!二人で手続きしよう」と
言うので業者には依頼しませんでした。確かに手続きは大変
でしたが、日本で十分に準備をしていったし主人も協力的
だったので、何とか無事終わりました。私の場合、婚姻届
+プーケットでの結婚式+バンコクでの披露宴で2週間程タ
イに滞在しました。タイで婚姻届を出す場合は滞在期間に少
し余裕を持った方がいいと思います。
現在バンコク在住で妊娠9ヶ月なので、次回はタイでの出
生届について書きたいと思います(笑)。
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