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IMDS Newsletter
IMDS Newsletter 39
IMDS ステアリングコミッティー発行 2015 年 4 月 20 日
© 2015 IMDS Steering Committee
この IMDS ニュースレターには、次の記事が掲載されています:
1.
2.
3.
4.
5.
REACH 付属書 XIV 許可リスト更新 >>詳細
IMDSステアリングコミッティーからのGADSL化学物質情報 >>詳細
IMDSリリース10.0 拡張 >>詳細
IMDSの新しいツール – IMDS CM (紛争鉱物) ANALYZER >>詳細
IMDSの新しいツール – IMDS Co-Checker >>詳細
1. REACH 付属書 XIV 認可リスト更新
次の化学物質のサンセットデートが経過しました(2015 年 2 月 21 日):
Butyl benzyl phthalate (BBP), CAS # 85-68-7
自動車会社の連絡先
Anadolu ISUZU Otomotiv
E. Sener
Di-(2-ethylhexyl) phthalate (DEHP), CAS # 117-81-7
Di-n-butyl phthalate (DBP), CAS # 84-74-2
Aston Martin Lagonda
D. Pearson
Diisobutyl phthalate (DIBP), CAS # 84-69-5
難燃剤ヘキサブロモシクロドデカン (HBCD または HBCDD) のサンセットデート
CAS #s 3194-55-6, 25637-99-4, 134237-50-6, 134237-51-7, 134237-52-8 のサン
セットデートが 2015 年 8 月 21 日として決定されました。
これらの決定による影響
REACH 第 7.2 条によると、これらの物質が含まれた部品または材料を EU 内に輸
入している場合は、ECHA(欧州化学品庁)に通知する必要があるかもれません。これ
らの物質が含まれた材料またはコンポーネントを EU 内で生産する場合は、あなたの
用途が有効な認可でカバーされていなければなりません。貴社のサプライチェーンで
の用途に認可が与えられていない場合、サンセットデート(2015 年 2 月 21 日または
2015 年 8 月 21 日)以降に EU(または欧州経済領域[EEA])内で、これらの物質を含む
材料を製造することが許可されることはありません。
認可されているかどうかを確認する方法
認可申請についての決定は、ECHA(欧州化学品庁)のウェブサイトで公開されてい
ます。貴社の用途が認可されている場合は、物質またはその混合物のサプライヤー
は化学製品ラベル上に認可番号を含めなければなりません。
認可されない用途
自動車産業に関連する認可としては、次の 2 つの用途がカバーされないことがわか
っています。サンセットデート後 EU/EEA 内でこれらの材料を製造することは許可され
ません。
1) ゴム/エストラマー中の DEHP
2) すべての自動車材料中の HBCD/HBCDD
これらの例では、材料または部品の生産は EU/EEA の外で行われなければなりませ
ん。さもなければ、材料の構成を変更する必要があります。
BMW
Dr. K. Oldenburg-Nazaruk
Chrysler LLC
Chris Sidney
Daimler
V. Ackermann
FAW-VW
Xin Bao
Fiat
K. Zardo
Ford
S. Riewer
Fuji Heavy Industries
SUBARU IMDS Coodinator
General Motors
Anne Grützner
GM India
Kirankumar Jagatap
GM Korea
Raeshil Gang
page 1
やるべきこと
顧客の予定を把握してください。多くのサプライヤーと OEM は、認可プロセスに通る
ことよりも、これらの物質の置換を求めています。貴社のサプライヤーの戦略を把握
することが重要です。貴社のサプライヤーが材料を変更する予定なのか、認可を申請
する予定なのかを知る必要があります。
自社に影響があるか
貴社の材料が生産されている場所を調べてください。そして、貴社の IMDS データを
確認することを忘れないでください。貴社が影響を受けているかどうか把握し、顧客に
話をしてください。
その他、注意事項
次の点に注意してください。
・
・
・
認可申請すべてが承認されるわけではありません。
物質の用途すべてに認可申請があるわけではありません。例えば、ゴム/
エストラマー製品に対する DEHP(フタル酸エステル)認可申請はないた
め、これらの物質の製造は 2015 年 2 月以降 EU 内で許可されることはあり
ません。
物質を置換する場合、その後 IMDS の更新を行う必要があります。置換に
は、さらに PPAP(生産部品承認プロセス)の承認が必要な場合もありま
す。
Honda
Honda IMDS Coordinator
Honda-Sundiro
Akira Iwatake
Hyundai
T. Unger
Isuzu
T.Koreeda
Jaguar Land Rover
M. Griffin
Mazda
T. Tomita
Mitsubishi
T. Isogai
Nissan
H. Okuyama
2. IMDS ステアリングコミッティーからの GADSL 化学物質情報
GLOBAL AUTOMOTIVE DECLARABLE SUBSTANCE LIST (GADSL) (www.gadsl.org
参照)は、OEM から化学生産者の自動車サプライチェーンにおける、協力と合意の業
界サクセスストーリーです。目的は業界を通して、決定的かつ合意された、一つの申
告物質リストを製造することです。このリストは少なくとも年に一度更新され、2015 年 2
月 1 日に最新のリリースが行われました。
この最新のリストには、いくつかの修正と添加要素が含まれているので、あなたが影
響を受けるかどうか把握するために、このリストを確認してください。GADSL に認定さ
れるいずれかの物質が、あなたの材料に宣言された閾値以上含まれている場合、そ
れらは IMDS の提出において申告されなければなりません。
GADSL は、例えば REACH SVHC(高懸念物質)のように、法的に顧客に申告しなけれ
ばならない化学物質が含まれているので、材料データシートが、GADSL に追加された
化学物質によって影響を受けている場合は、それらを更新し、顧客に送信しなければ
なりません。
以前に作成したデータシートにおいて、ある化学物質を”機密扱い”として設定し、そ
の後この化学物質が GADSL に追加された場合、IMDS 上の材料情報を更新し、更新
した情報を顧客に送信する必要があります。そうしないと、材料はエラーになり、サプ
ライチェーン全体で使用することができなくなります。
Porsche
H. Ampferer
Renault
Renault IMDS Coordinator
Renault Samsung
Renault Samsung IMDS Coordinator
SAIC
Yusong He
Scania
Frank Schlüter
Shanghai GM
Shanshan Feng
Shanghai Volkswagen
Shen Jian
Ssangyong Motor Company
Kyoung Soo Kim
GADSL 化学物質には次の分類があります。
D = 要申告 要申告に分類されている化学物質は、定義された閾値を超えた場合、
申告する必要があります。
P = 禁止 禁止に分類されている化学物質は、一定のアプリケーションでの使用に
関する規制によって禁止されているか、規制された閾値を超えることが
できない物質です。
IMDS の材料データシートには、GADSL 分類に関係なく、材料中に実際に存在するす
べての GADSL 化学物質が含まれていなければなりません。
サプライチェーンを通して、IMDS データがスムーズに流れるために、GADSL で”D”に
分類されている化学物質が含まれているからといって、IMDS データが拒否されるべき
ではありません。
Suzuki
Suzuki IMDS Coordinator
Tata Motors
M. Hatwalne
Tesla Motors
E. Shen
Toyota
E. Hoffmann
UD Trucks
page 2
K. Kuwahara
サプライヤーとの間に、社内基準や契約などの形式で、あなたの組織ではこの化学
物質は受け入れられないという企業間合意がある場合は、例外です。データを拒否す
ることができます。
3. IMDS リリース 10.0 機能拡張
Volvo Car Corporation
I. Rade
IMDS ステアリングコミッティーは、次の機能拡張を計画し、IMDS リリース 10.0 に導入
することを決定しました。
1.
新しい材料チェック: 添加剤ポリマー
ほとんどの材料は、複数の化学物質で構成する必要がありますが、サプライヤーは
添加物を指定せずに、単一化学物質の材料を送信することがまだ可能です。リリー
ス 10.0 では、材料分類が 5.xまたは 6.xで、一つだけの物質が 100%で構成されてい
る材料データが新たに作成された場合、警告が発生します。このチェックは、新しく作
成されたり、参照されたりした材料に対して、実行されます。
2.
Volkswagen
VW IMDS Coordinator
Volvo Group
Volvo Group IMDS Coordinator
Wuyang-Honda Motors
Wuyang-Honda IMDS Coordinator
質量公差に関する合意: 標準化された偏差、質量公差の削除
IMDS レコメンデーションにおける公差と偏差の定義は曖昧で解釈に混乱を招く可能
性があります。リリース 10.0 では、範囲ベースの偏差のための初期値を導入します。
質量公差の値は、過去のデータを含めて、Web アプリケーションではもはや表示され
ません。偏差が定義された初期範囲を超えた場合、警告が発生します。
コンポーネントの質量(X)
X < 1g
1g ≦ X < 100g
100g ≦ X < 1Kg
1kg ≦ X < 10kg
10kg ≦ X < 100kg
X ≧ 100kg
0 5
3.
最大 偏差(%)
100
10
5
2
1
IMDS の機密性に対する懸念
IMDS のサプライチェーンには、情報のマスキングに関してギャップがあります。内容
が開示される項目とされない項目について、よく知らないサプライヤーは、サプライヤ
ーのアイデンティティを保護するために、材料データシートをコピーします。こうして、
不要な材料データシートが作成されてしまう。
該当の項目は以下です。
・ サプライヤー名
・ 商品名
・ 備考
この項目は材料データシートにのみ存在します。リリース 10.0 では以下の変更を組み
込む予定です。材料データシートの“サプライヤー名”、“商品名”は、IMDS サプライチ
ェーンの既存の機密保持のメカニズムによって、情報を非表示にしたり、開示したりし
ます。自社の材料データであるか、受信/承認した材料データであるか、もしくは公開
されている材料データの場合、これらの項目は表示されます。備考の入力項目には、
その内容が表示されたままであることを説明する文章が追加されます。
4.
公開材料データシートの品質 ‐ 材料データシートの作成者の承認フォームと材
料データシートの作成チェック
・ すべての材料データシート作成者が正しい材料データシートを作成する知識を持っ
ているわけではありません。そのため、リリース 10.0 では、正式な自己認証である「公
開許可」のプロセスおよび資格が導入されます。「公開」資格を取得するために、ユー
ザは IMDS レコメンデーションを読み、理解し、従っていることを確認しなければなりま
せん。これは IMDS カンパニーアドミニストレーターによって管理され、毎年確認されま
す。ユーザが自己認証され、社内の IMDS カンパニーアドミニストレーターのうちの一
人に確認された場合のみ、材料データシートは公開できるようになります。
page 3
・ 公開材料データシートの品質を向上するため、公開材料データシートはエラーや警
告がない状態である必要があります。(すなわち、警告が含まれた材料データシート
は公開できません。)標準公開材料データシート(例えば IMDS コミッティー)の検索に
ついては、既存と同じままです。他の公開材料データシートの検索については、エラ
ーや警告がない材料データシートだけを見つけることがデフォルトとなります。(これ
は蓄積された過去の材料データシートを受け付けないという機能を持ちます。)
5.
ポリマーの材質表示
関連規則をサポートするために、既存のポリマーの材質表示は手直しをする必要が
あります。25g チェックは削除され、材料分類 5.4.xと 5.5.xには 100g チェックが追加、
材料分類 5.2 には 200g チェックが追加されます。
6.
本ニュースレターへのフィードバック
をお待ちしております。IMDS や IMDS
を取り巻く環境に関する問題等のご
意見やご感想がありましたら、お気軽
に E メールにてご連絡下さい。
また、ご意見やさらなる情報提供のリ
クエスト、ご質問等につきましては以
下のアドレスまでご連絡下さい。
デベロップメントサンプルレポートの変更
「デベロップメントサンプルレポート」という文言は紛らわしいです。サプライヤーはサ
ンプリング処理を実行するときにこのオプションを選択するものだと誤解します。「デ
ベロップメントサンプルレポート」を「量産準備初期段階の「事前申告」データシート」に
変更します。チェックボックスの隣に、「このボックスにチェックを入れた場合、データシ
ートは事前申告版になります。後ほど最終版を送信する必要があります。」という説
明が表示されます。
7.
ご意見・ご感想
[email protected]
(日本語でのフィードバックにつきまし
ては日本 IMDS サービスセンター
[[email protected]]までご連
絡下さい)
組織検索機能
システム管理>ユーザ>新しいユーザの作成画面では、割り当て中の組織を検索す
る機能が提供されていません。システム管理>ユーザ>新しいユーザの作成画面で
は、新しいユーザ作成のために組織を検索し特定する機能が提供されるようになりま
す。
8.
バイオサイド規制に対する拡張機能
材料データシートのレベルでバイオサイド製品情報を要求すると、サプライチェーンを
通して、データシートの流れ全体に深刻な影響を与えうることになります。したがっ
て、既存のデータシートの流れをまったく中断させることなく、化学物質のサプライヤ
ーから OEM まで、バイオサイド情報を報告するための方法が必要です。「IMDS ケミス
トリーマネージャー」という新しいアプローチが、バイオサイド、REACH、およびその他
の規制の側面に対処するために検討されています。IMDS ステアリングコミッティーは
ケミストリーマネージャーの仕様を練るためにワーキンググループを任命しました。現
在の計画では、リリース 10.0 にケミストリーマネージャーを取り込むことは、おそらく他
の拡張機能が完了した後になります。
IMDS リリース 10.0 は、先行して試験を行うすべての IMDS-AI ユーザや OEM での機
能拡張導入後、2015 年最終四半期に予定されています。リリース日はまだ決まって
いません。ケミストリーマネージャー機能の実装に応じて変更される場合があります。
IMDS リリース 10.0 の正確なリリース日については、決まり次第お知らせします。
4. IMDSの新しいツール – IMDS CM (紛争鉱物) ANALYZER
編集
本IMDSニュースレターの編集は、
MDSステアリングコミッティーに代わり
HP Ilona, Herrmannが担当しました。
IMDS ユーザの方々の米国紛争鉱物法の法令対応を支援するために、 HP の新しい
IMDS CM Analyzer は作られました。これはサプライヤーの既存の材料データシートを
調査することや、それらの製品にある紛争鉱物を確認することができる最も速く、最も
簡単な方法を IMDS ユーザに提供します。 IMDS ユーザは Compliance Data Exchange
(CDX)に送られたこれらの結果を保持することができ、そして CDX を自動的に生成し
たり、これらのサプライヤーに CDX 内の Conflict Mineral Declaration に送信するよう
依頼するメールを送ったりすることができます。これらの新しい機能は紛争鉱物の場
所、識別、依頼プロセスのフィードバッグを合理化すること、つまりサプライチェーン全
体を通して、簡単な方法ですべての可能な操作を自動化することによってコンプライ
アンスを促進します。
IMDS と CDX 両方に有効な資格をもつユーザは無料で IMDS CM Analyzer を使用す
ることできます。IMDS-a2 ライセンスを持つ IMDS ユーザは IMDS-a2 アプリケーション
で IMDS CM Analyzer 機能を使用することができます。
page 4
IMDS CM Analyzer を導入するための無料オンラインセミナー(英語)を提供します。
2015 年 5 月 5 日 15:00~16:00(UTC+2)
さらなる定期的な情報については、IMDS CM Analyzer ウェブページをブックマークし
てください。
5. IMDSの新しいツール – IMDS Co-Checker機能
IMDS-a2 における CoChecks とは、HP と tec4U-Solutions とのコラボレーションのサ
ービスとなります。
Imds-a2 の CoChecker 機能は、IMDS から選択したデータシート(MDS)を直接自分の
PC に XML 形式のファイルとして保存することができます。Imds-a2 のユーザーは、簡
単に 1 つまたは複数のコンポーネントのデータを抽出し、tec4U 社が開発した
“CoChecker”というソフトウェアに渡してデータをチェックすることができます。
CoChecker は、IMDS で指定された適合性の要件に基づいて照らし合わせて確認しま
す。この確認の結果は、IMDS の仕様に従っていることを保証します。この機能によっ
てあなたの従業員がより少ない時間と努力で、信頼性のある製品をお客様に提供す
ることができます。
30 日間の無料体験:30 日間のデモバージョンの IMDS-a2 の機能を無料体験
(CoChecker 機能を含みますが、REACH 機能は除きます。) 評価期間中に各企業に無
償で最大 5 つのデータシートを生成することができます。
6. IMDSサービスセンターサポート
中国– [email protected] 月~金 午前 9 時 30 分~午前 12 時 30 分、午
後 1 時 30 分~午後 5 時 BST(GMT+8) 電話+86 27 87431668
ヨーロッパ (英語)– [email protected] 月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分
(GMT+1) 電話+36 1 298 1536
ヨーロッパ (フランス語・ドイツ語)– [email protected] 月~金 午前 8 時~午
後 4 時 30 分(GMT+1) 電話+36 1 298 1536
フランス – [email protected] 月~金 午前 8 時~午後 4 時 30 分(GMT+1) 電
話 +33 1 55 69 7860
日本 – [email protected] 月~金 午前 9 時~午後 5 時 JST(GMT+9)
電話 +81 3 4530 9270
韓国 – [email protected] 月~金 午前 9 時~午後 5 時 ソウル(GMT+9)
電話 +82 2 2199 0203~4
北米 - [email protected] 月~金 午前 8 時~午後 6 時 (EST)
電話 +1 972-403-3607
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