...

国立大学法人北海道教育大学不動産貸付事務要項 制 定 平成16年4月

by user

on
Category: Documents
25

views

Report

Comments

Transcript

国立大学法人北海道教育大学不動産貸付事務要項 制 定 平成16年4月
国立大学法人北海道教育大学不動産貸付事務要項
制
定
平成16年4月1日
(貸付又は収益を許可する範囲)
第1条 国立大学法人北海道教育大学不動産管理規則(平成16年規則第63号。以下
「不動産管理規則」という。)第13条の規定により,国立大学法人北海道教育大学
(以下「本学」という。)の不動産を,その本来の用途又は目的を妨げない限度に
おいて本学以外の者に対し,貸付又は収益することを許可することができる範囲
の基準は,次に掲げる場合とする。
(1) 本学の事務,事業の遂行上その一部を本学以外の者に代行又は委託した場合
において,不動産の一部を使用させなければ本学の事務,事業の円滑な運営が
期せられないとき。
(2) 役員,職員,学生,生徒,児童及び幼児(以下「職員等」という。)が直接利
用することを目的とする福利厚生施設を設置する場合
(3) 本学の事務,事業の遂行上その必要性が認められる場合で,職員等が多大な
利便を受けると認められる施設等に,現金自動設備を設置するとき。
(4) 運輸事業,水道,電気又はガス供給事業その他の公益事業の用に供するため,
やむを得ないと認められる場合
(5) 信号機の設置等公共的見地からの要請が強い場合において,僅少な面積につ
いて使用を認めるとき。
(6) 次のいずれかに該当し,貸付期間が一時的であり,かつ,貸付目的が営利を
目的としない場合
ア 公共的な講演会,研究会及び試験等のため使用させる場合
イ 施設等の一部(グランド等)を公共的な体育行事等のため使用させる場合
(7) 次のいずれかに該当し,当該施設の貸付を認めないことが本学の立場上又は
社会的,経済的見地から妥当でない場合。ただし,本学の事務,事業に支障の
ない場合に限る。
ア 本学の試験研究施設を使用しなければ試験,研究,試作等が困難な場合に
おいて,当該施設を使用させるとき。
イ 隣接地の所有者が,本学が所有する土地を使用しなければ下水を下水道ま
で通過させることができない場合等において,下水管等を設置させるとき。
(8) 災害その他の緊急やむを得ない事態の発生により応急施設として短期間その
用に供する場合
(9) その他特に学長が認める場合
(貸付又は収益とみなさない範囲)
第2条 次の施設は,本学の事務,事業の遂行のため,本学が当該施設を提供する
ものであるから,この基準でいう貸付又は収益とはみなさないことができる。
(1) 附属学校における児童生徒への給食等法律上本学が行うべき業務を本学以外
の者に委託した場合等において,それらの業務を行うため必要な厨房施設等
(2) 清掃,警備,運送等の役務を本学以外の者に委託した場合において,それら
の役務の提供に必要な施設。ただし,当該役務の提供に必要な施設を委託者に
おいて提供することが慣習として一般化しており,かつ,契約書に施設を提供
することが明記されている場合に限る。
第3条 第1条各号により,貸付又は収益を許可するに当たっては,必要最少限度
にとどめ,かつ,現状のまま貸付又は収益させることとし,将来本学の必要に応
じてその貸付又は収益を終了させた場合に,容易に原状回復ができる状態におく
ことを原則としなければならない。
(貸付又は収益の許可の手続等)
第4条 不動産の貸付又は収益の許可を受けようとする者(以下「相手方」という。)
には,第1号様式の不動産貸付許可の申請についてにより申請を行わせ,貸付又
は収益を許可するにあたっては,必要な条件を付し,第2号様式の不動産貸付許
可書を交付する。
(相手方の選定)
第5条 相手方の選定に当たっては,資力,信用,技能等を十分調査しなければな
らない。
(貸付又は収益を許可する期間)
第6条 貸付又は収益を許可する期間は,1年以内とする。ただし,小規模な施設
を無償で貸付する場合については,5年とすることができるほか,貸付又は収益
を許可する期間を1年以内とすることが著しく実情にそわない場合は,民法その
他の法律の定める期間内において,その必要の程度に応じて定めるものとする。
なお,必要に応じて貸付又は収益の許可を更新することができる。
2 小規模な施設とは,掲示板,看板等その他公共用又は公用に供する施設で,そ
の敷地面積が50平方メートルを超えないものをいう。
(火災保険付保)
第7条 独立した1棟の建物の全部又はその大部分の貸付又は収益を許可する場合
においては,必要に応じて相手方に,本学を受取人とする火災保険契約を締結さ
せるものとする。
(貸付料等)
第8条 不動産の貸付又は収益の許可をする場合の貸付料は,別表第1の貸付料算
定基準に基づいて算定した額に消費税及び地方消費税の相当額を加えた額とする。
2
相手方の使用した電気料,水道料,電話料及びガス料等は,必ず徴収するもの
とする。
(無償貸付)
第9条 不動産管理規則第13条第2項の規定により,次に掲げる場合において無償
貸付することができる。
(1) 公共用又は公用に供する施設で,小規模な施設の用に供する場合
(2) 国家公務員共済組合が,別表第2の国家公務員共済組合の利用として不動産
の無償貸付が認められる場合についてにより,組合以外の者に対し,国家公務
員共済組合法(昭和33年法律第128号)第98条に規定する福祉事業を委託して行
う場合
(3) その他特に学長が認める場合
(貸付又は収益の許可の取消し等の通知)
第10条 不動産の貸付若しくは収益の許可を取り消し,又は貸付若しくは収益の許
可の更新をしないときは,貸付若しくは収益の許可を取り消し,又は貸付若しく
は収益の許可の期間が満了する3月以前に相手方に通知するように努めなければ
ならない。ただし,緊急を要する場合その他特別の事情がある場合には,この限
りでない。
(原状回復等)
第11条 不動産の貸付又は収益が終了したときは,必ず指定した期日までに原状回
復の上,当該不動産の明け渡しをさせなければならない。ただし,貸付許可条件
で別の定めをした場合においては,この限りでない。
(要項の特例)
第12条 この要項によることが著しく不適当又は困難と認められる特別の事情があ
るときは,学長が特別の定めをすることができる。
附 則
この要項は,平成16年4月1日から施行する。
別表第1(第8条関係)
貸付料算定基準
不動産の貸付又は 収益を許可する場合の貸付料(消費税相当額を含まないものとする。以下同
じ。)の年額の算定については,本算定基準による ものとする。
なお,この基準は ,平成16年4月1日以降の貸付料を算定するものから適用 する。
第1
1
土地の貸付料
継続的貸付料
計算式
貸付 料=前回の貸付料a×スライド率b
a=下記第5に よる調整前の前回の貸付料とする 。(以下同じ。)
b=財務局長等 が,普通財産貸付料算定のため消費者物価指数及び地価 変動率を基に一定の
地域毎又は用途地域毎に設定した率による。
2
新規貸付料
計算式
貸付 料=貸付許可不動産の相続税評価額a×期待利回りb
a=貸付許可期 間の初日の直近における相続税評価額(貸付許可期間の 初日が9月以降であ
るものはその年の相続税評価額を用いる。)
b=「貸付許可 先例毎に算定した貸付料÷当該先例に係る相続税評価額 」の平均値(いずれ
も直近改定時の数値を用いる。)
(注)1
期待利回 りbは,新規に貸付許可を行う不動産の近隣地域内の貸 付許可先例毎に求め
た期待利回り の平均値とする 。(小数点第4位(第5位以下切捨て。))
2 相続税評 価額とは,土地の現況地目に応じて「財産評価基本通達 」(昭和39年4月 25
日付直資産56直 審(資)17国税庁長官通達)の規定に基づく路線価方式又は 倍率方式に
よって算定さ れた平方メートル当たりの価格に当該貸付又は収益の許可 に係る部分の面
積を乗じて得 た額をいう。
第2
1
建物の貸付料
継続的貸付料
計算式
貸付 料=A+B
A=(前回の 貸付料a×スライド率b)×経年による残価変動率c
a=建物のみ (土地を含まない。)の前回の貸付料
b=財務局長 等が,普通財産貸付料算定のため消費者物価指数等を基 に地域の実情を踏ま
え設定した率 による。
c=1−{( 1−建物残存 割合)/建物耐用年数×前回算定時からの経過年数}
(注)建物耐用年数 及び建物残存割合は ,「減価償却資産の耐用年数等に関する省令 」(昭和40年
大蔵省 令第15号)別表第1「機械及び装置以外の有形減価償却資産 の耐用年数表」及び同別
表第10「 減価償却資産の残存割合表」に定めるところによる。
なお,建物の 耐用年数が満了した時点以降において建物貸付料を算定 しようとする場合に
は,経 年による残価変動率cは1.00に据え置くものとする。
B=当該建物 の建て面積に
相当する 土地の貸付料
(注)1
2
×
当該建物のうち貸付を許可する面積
当該建物の延べ面積
土地の貸 付料は,上記第1によって算定したものとする。
一棟の建 物の延べ面積の5割以上を本学以外の者に貸付又は収益 させる場合は,上記
算式中「当該 建物の建て面積」を「当該建物に通常必要な敷地面積」に 読替えて適用す
る。
3 民有地上 にある建物の貸付料は,上記の算式中「貸付料」を「地 代相当額」に読替え
て適用する。
2
新規貸付料
当該貸付許可 を行おうとする不動産の近隣地域内に所在する,相手方 の利用目的と類似し
ている用途に供されてい る賃貸取引事例又は民間精通者の意見価格等により算定す る。なお ,
これにより難い場合は, 貸付許可先例により算定することができるものとする。
3 建物の一部の 貸付又は収益を許可する場合において,相手方の従業員 ,来客等が占用部分
のほか共用部分について も専ら使用するときは,共用部分を含めて貸付料を算定す る。
第3
一時的貸付料
貸付期間が一 時的な場合(例えば,この要項第1条第6号に該当する 場合)の貸付料の算
定は,次によるものとす る。
1
土地の貸付料
計算式
貸付 料=貸付許可不動産の相続税評価額a×期待利回りb
a=貸付許可 期間の初日の直近における相続税評価額(貸付許可期間 の初日が9月以降で
あるものはそ の年の相続税評価額を用いる。)
b=財務局長 等が,普通財産貸付料算定のため使用許可しようとする 財産が含まれている
地域を対象と して,短期間の暫定的利用に係る貸付けにおける複数の賃 貸取引事例を基
に設定した率 による。
2
建物の貸付料
当該貸付許可 を行おうとする不動産の近隣地域内に所在する,相手方 の利用目的と類似し
ている用途に供されてい る賃貸取引事例又は民間精通者の意見価格等により算定す る。
第4
土地又は建物 以外のものの貸付料
実情に応じて 貸付料を定めるものとする。
第5
前年次貸付料 との調整
1
貸付又は収益 の許可を更新するに際し,貸付料が前年次貸付料を超え る場合
第1又は第2 に定めるところにより算定した額が,前年次貸付料(前年次の期間が1年に
満たな い場合は,年額に換算した額とする。以下同じ。)の1.05倍を超えるときは,前年次
貸付料 の1.05倍の額をもって当該年次の貸付料とする。
2 貸付又は収益 の許可を更新するに際し,貸付料が前年次貸付料に満た ない場合
第1又は第2 に定めるところにより算定した額が,前年次貸付料の8 割に満たない場合は,
前年次 貸付料の8割の額をもって当該年次の貸付料とする。
第6
本算定基準の 特例
本算定基準によ り貸付料を算定することが著しく実情にそわないと認め られる場合には,学
長が別に貸付料を定めることができる。
別表第2(第9条関係)
国家公務員共済組合の利用として不動産の無償貸 付が認められる場合について
1
組合が業者に委 託して行う事業が組合員の福祉の向上に寄与するととも に,業務の能率的運
営に資するため必要であり,かつ,業者に 委託することが当該事業の規模又は種類によりやむ
を得ない措置であると認められること。
2
委託の内容は, 次に掲げる要件を具備することとし,いわゆる名板貸し とは認められないも
のであること。
(1) 事業運営が組合 員を対象として行われるものであること。
(2) 組合は,委託し た事業の経理又は決算について,定期若しくは必要と認め るときには報告
を徴取 し又は監査するものであること。
(3) 販売物品の価格 ,規格,加工及び修理等の料金その他組合員の福祉に関す る事項について
は,組 合がこれを規制するものであること。
(4) 組合は,事業施設内に勤務する業者の従業 員につき,保健又は衛生上必要があるときは ,
就業禁 止等の必要な措置を講じうるものであること。
(5) 事業施設には, 組合の名称を表示し,当該組合員の福利厚生のための施設 である旨の表示
をする こと。
第1号様式(第4条関係)
平成
年
(補助執行者) 殿
申請者
住所
氏名
印
不動産貸付許可の申請について
下記のとおり貴学 所有の不動産を使用したく,関係資料を添付して申請し ます。
記
1
使用しようとす る不動産
(1) 所在
(2) 区分
(3)
数量
2
使用しようとす る理由
3
使用計画(事業 計画)
4
使用しようとす る期間
5
その他参考とな るべき事項
月
日
第2号様式(第4条関係)
北 教大 ○第
平成
年
月
号
日
不動産貸付許可書
使用者住所
氏名
殿
許可者
(補助執行者)
印
平成 年 月 日付をもって申請のあった 本学管理の不動産を使用することについては,国立
大学法人北海道教育 大学不動産管理規則第13条の規定に基づき,下記の条件を 付して許可します。
記
(貸付許可物件)
第1条 貸付を許可 する物件は,次のとおりである。
所在
区分
数量
貸付部分
別図の とおり
(指定する用途)
第2条
貸付を許可 された者は,前記の物件を
の用に供しなければな らない。
(貸付許可期間)
第3条 貸付を許可 する期間は,平 成 年 月 日から平成 年 月 日ま でとする。
ただし,貸付許 可の更新を受けようとするときは,貸付を許可された期 間の満了2ケ月前ま
でに,所定の様式 により(補助執行者)に申請しなければならない。
(貸付料及び延滞金)
第4条 貸付料は,
円とし,本学の指定する方法により,指定期日ま でに納入しなければ
ならない。
2 指定期日までに 貸付料を支払わないときは,その翌日から納入の日まで の日数に応じ,年5
%の割合で計算した金額を延滞金として支 払わなければならない。
(貸付料の改定)
第5条 (補助執行 者)は,経済情勢の変動,本学不動産管理規則の改廃そ の他の事情の変更に
基づいて特に必要があると認める場合には ,貸付料を改定することができる。
(物件保全義務等)
第6条 貸付を許可 した物件は,本学不動産管理規則第13条に規定する制限の 範囲内で使用させ
るものであり,貸付を許可された者は,善 良な管理者の注意をもって維持保存しなければなら
ない。
2 前項の維持保存 のため通常必要とする修繕費その他の経費は,貸付を許 可された者の負担と
し,その費用は請求しないものとする。
(使用上の制限)
第7条 貸付を許可 された者は,貸付を許可された期間中,貸付を許可され た物件を第2条に指
定する用途以外に供してはならない。
2 貸付を許可され た者は,貸付を許可された物件を他の者に転貸し,又は 担保に供してはなら
ない。
3
貸付を許可され た者は,貸付を許可された物件について修繕,模様替そ の他の行為をしよう
とするとき,又は使用計画を変更しようと するときは,事前に書面をもって(補助執行者)の
承認を受けなければならない。
(貸付許可の取消又は変更)
第8条 (補助執行 者)は,次の各号の1に該当するときは,貸付許可の取 消又は変更をするこ
とができる。
(1) 貸付を許可 された者が許可条件に違背したとき。
(2) 本学におい て貸付を許可した物件を必要とするとき。
(原状回復)
第9条 (補助執行 者)が貸付許可を取消したとき,又は貸付を許可した期 間が満了したときは,
貸付を許可された者は,自己の負担で ,(補助執行者)の 指定する期日までに,貸付を許可さ
れた物件を原状に回復して返還しなければ ならない。ただし ,(補助執行者)が特に承認した
ときは,この限りでない。
2
貸付を許可され た者が原状回復の義務を履行しないときは ,(補助執行者)は,貸付を 許可
された者の負担においてこれを行うことが できる。この場合貸付を許可された者は ,(補助執
行者)に異議を申し立てることができない 。
(損害賠償)
第10条 貸付を許可さ れた者は,その責に帰する事由により,貸付を許可され た物件の全部又は
一部を滅失又はき損したときは,当該滅失 又はき損による貸付を許可された物件の損害額に相
当する金額を損害賠償として支払わなけれ ばならない。ただし,前条の規定により貸付を許可
された物件を原状回復した場合は,この限 りでない。
2
前項に掲げる場 合のほか,貸付を許可された者は,本許可書に定める義 務を履行しないため
損害を与えたときは,その損害額に相当す る金額を損害賠償額として支払わなければならない。
(有益費等の請求権の放棄)
第11条 貸付許可の取 消が行なわれた場合においては,貸付を許可された者は ,貸付を許可され
た物件に投じた改良のための有益費その他 の費用が現存している場合であっても,その費用等
の償還の請求はしないものとする。
(実地調査等)
第12条 (補助執行者 )は,貸付を許可した物件について随時に実地調査し, 又は所要の報告を
求め,その維持使用に関し指示することが できる。
(疑義の決定)
第13条 本条件に関し ,疑義のあるときその他貸付を許可した物件の使用につ いて疑義を生じた
ときは ,(補助執行者)の決定するところによるものとす る。
Fly UP