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「スプリング計画」報告書
『スプリング計画』 報告書 スプリング計画概要 <スプリング計画とは> 北極の周りの広大な極寒の地を利用するため、 全世界が協力して北半球の気候を 改造しようとする計画。 二つの自然改造を柱に、北極圏を温め、広大な耕作地、工業用地、そして居住可能 地を確保する。 ①ベーリング海峡ダム 北太平洋地区ではベーリング海峡にダムを作って北極から流れ出す冷たい寒流「千 島海流」をせき止め、温かい黒潮を北方まで流し込みこの地方の寒さを和らげる。 アジアの東の端、チュコト半島のウェーレンからアラスカのプリンスオブウエールズ岬 まで、海上100キロにわたっての巨大なダムである。 ②シベリア地熱井戸 冬にシベリア中央部できる巨大なシベリア寒気団、北アメリカバフィン島付近でできる 寒気団を和らげるため、シベリア北部で12の井戸を掘り、その地熱の一部をステップ およびツンドラ地帯に送り込み地下の凍るのをふせぐ。 【特記事項】 シベリヤの東の端、チユコト半島の東の井戸は環太平洋地震帯の地震がよく発生す るところにあたるが、「地震がおこっても99.95%安全」とされ、計画は実行に移された。 スプリング計画 ベーリング 海峡ダム 千島海流 (ブロック) シベリア 寒気団 (緩和) 黒潮 (誘導) シベリア マグマ井戸 災害発生状況 ・ベーリング海峡からチユコト半島にかけて大地震が発生。 ・ベーリング海峡ダムは一部が決壊、チユコト半島のマグマ井戸は大爆発を おこした。 ・チュコト半島のマグマ井戸から噴き出した溶岩は北極海に大量に流れ込み、 北氷洋で発生した津波は、ベーリングダムの決壊箇所から氷山を北太平洋に むけて押し流した。 大規模地震 震源 救出までの経緯 <原子力船008号遭難> 原子力船008号が、崩壊したベーリング海峡ダムから押し流されてきた氷山に衝突。 ダム見学のため乗り込んでいた空中都市008の子供たちを含め、乗客乗員全員が 氷山の海に閉じ込められた。 <各国対応> 各国空中都市は原子力船008号救出のため緊急に協議。 ・007モスクワはジェット編隊を派遣。 ・009中国は救助に必要な物資をつみ、ウルトラHSTを発進。 ・002カナダは救援ヘリを派遣、吹雪と濃霧をくぐり強行着陸するが直後、氷山の一 角がくずれヘリは破損する。 ・003アメリカの潜水艦ウォルラス号から発進したホバークラフトは荒れた海により 使用不能となる。 救出および災害後の対応 <救出時の状況> 暖房装置が止まり凍り付く寸前の原子力船008号を救出するため、潜水艦ウォルラス号 から発進した水中作業船は氷山に穴をあけ、爆薬を装填。 氷山を爆破し、原子力船008号の脱出路を確保した。 <災害後の対応> 災害直後から、ベーリング海峡ダムの崩壊部分に大量のコンクリート弾を打ち込み これまで以上の強度をもたせ、また暴走したマグマ井戸も補強された。 マグマ井戸 補強 海峡ダム 強度改善