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「緑の分権改革」推進事業 成果報告書概要 那賀町
別紙2 「緑の分権改革」推進事業 成果報告書概要(実証調査) 那賀町 バイオマス(BTL/木質ペレット) 実施の背景4 調査の結果② 地域の特性 那賀川中・上流にあり、地域の9割以上が森林で木頭林業など徳島県有数 の林業地である人口約1.2万人の中山間地域である。 対象エネル ギー 林業地の特性を活かし未利用木質資源(切捨て間伐材、低位級建築用材、 製材加工廃材等)を原料とするバイオ液体燃料(BTL)と木質ペレットを選定。 1. 2. 調査内容 (調査手法や 調査地点) 3 4. 5. 実施体制 その他 木質ペレット製造コスト試算 BTLやリグノフェノール生産事業とタイアップした木質ペレットの製造コス トの試算調査。 リグノフェノール応用製品評価 BTL生産とともに「バイオマスタウン事業」で計画している相分離法によ るリグノフェノール応用製品の特性と利用分野・市場性についての調査。 BTL原料種類別物質収支と収率 木チップ、木質ペレット、木質炭化物毎のBTL収率とその時の物質収支 を明らかにする調査。 BTL販売に関する法規制対応条件 BTLの成分分析と自動車燃料として販売する場合の法規制対応条件に 関する調査。 J-VER等制度活用の検討 BTLやリグノフェノール生産を行う「バイオマスタウン事業」実施の事業 効果とJ-VER等制度活用の方法に関する調査。 1. 2. 3 調査結果 4. 5. 調査手法等 への評価 「3. BTL原料種類別物質収支と収率」調査については、実証施設(熱分解ガス 化炉)の改良方法・改善方法が明らかになったが予算の関係で改良後の収 率・物質収支計算について確認できなかったので、理論計算による推計値に とどまった。 調査結果へ の評価 バイオマスタウン事業として予定しているエネルギー事業(BTL生産)とマテリア ル事業(リグノフェノール生産)との同時並行的複合事業化の事業採算性が 成立し、平均価格(6,690円/m3)の低品質丸太材のバイオマス利用や需要創出 が可能であることが予見された。 那賀町 林業振興課 プロジェクト推進室 リグノフェノール生産については、別途調査事業「農林水産省・農山村六次 産業化課題対策調査」で、その事業生産性を検討している。 今後の事業展開及び課題 今後予定してい る事業の展開 調査の結果① 当初の見込 み及びその 根拠 エネルギー生産事業は付加価値率が低く、事業としては低収益性・事業採算 確保が困難であることが知られている。エネルギー事業(BTL生産)と付加価値 率の高いマテリアル事業(リグノフェノール生産)と同時並行的複合事業化とし て展開すれば、全体としての事業採算性が確保され収益性が高くなるのでは。 原料代 バイオマス有価率 BTL生産事業 リグノフェノール事業 19.1円/kg(6,690円/m3) 23.7円/kg( BTL+電気+熱利用) 85.0円/kg( LP+セルロース系糖+精油) 木質ペレット製造コスト試算 単独事業ケース 28.5円/kg 複合事業ケース 16.5円/kg リグノフェノール応用製品評価 5つの機能と20品目について、利用方途や市場規模等を明らかにした。 BTL原料種類別物質収支と収率 2.5t/日(105kg/h 処理当り 木チップ 21.1ℓ/h =203ℓ/t オフガス発電175kW 木質ペレット 30.8ℓ/h =296ℓ/t オフガス発電222kW 木質炭化物 55.0ℓ/h =529ℓ/t オフガス発電233kW BTL販売に関する法規制対応条件 軽油2号相当の品質が確認された。自動車燃料としての一般販売には公 的機関での実証試験が必要。 J-VER等制度活用の検討 下記の「CO2削減等」記載ケースで17,515tの削減効果。 ・ リグノフェノール商用プラントの開発 ・ BTLとリグノフェノールを同時並行生産するバイオマスタウン事業実施 採算性 BTL単独エネルギー生産事業のみでは事業収益性が低いが、リグノフェ ノールと同時並行生産事業とすることで全体の採算性と収益性が高くなる。 実施体制 BTLトリジェネプラント、相分離プラントの商用機の開発を急ぎ、町内外の 民間企業の参加する事業実施組織の形成。 その他の課題 BTLのバイオ液体燃料としての法的位置づけと無税化 CO2削減量等 共に10t/日処理規模のBTLプラントと相分離プラントを5セット導入した場 合、町全体の30%のCO2削減が可能で、未利用木質資源の利用率は33% (8.3万m3)、年間予想売上26.7億円、雇用85人と試算された。 (調査内容及び今後の事業展開イメージ図) 調査2. リグノフェノール応用製品評価 那賀町100年の森計画 民有人工林:61,767ha 相分離 硫酸 フェノール 主伐材・搬出間伐材 素材生産 5 8 ,240㎥ 2 2 ,130t-dry 従来の利用 建築用材+ パルプ等 外部販売 相分離センター 竹林バイオマス 那賀町: 66ha 阿南市:650ha (ウッドケミカル素材) 比重差分離 疑似 移動 層 酸性糖液 硫酸回収 リグノフェノール (リグニン 33%) セルロース系糖液 (セルロース系67%) 直接発酵 ファイバーモールド/紙加工 製品強化剤/塗料/接着剤 /自動車内装材/プラスチッ クフィルム/電磁波遮蔽剤/ 分子分離膜/フォトレジ 生分解性プラスチック原料 バイオエタノール(E10) 浄化 香料原料/VOC吸着材/害 虫忌避剤他 前処理センター 第三の需要 創 出 マ テ リ ア ル 事 業 スギ精油 幹 未利用木質 (リグノセルロース) 資源投入 精 製 C5C6混合液 上水 切り捨て間伐材等 1 5 6,020㎥ 5 9 ,300t-dry フェノ ール層 剥皮 木粉化 精油抽出 乾燥 菌床型キノコ栽培 オリゴ糖抽出・家畜飼料生産 枝・樹皮 チッピング MDF用解繊材生産 乾燥 町内共同木材乾燥施設 オプション事業 2 4 0t-dry 木材市場 3 4 0t-dry 樹皮 2 4 ,805㎥ 9 ,426t-dry 町内自給利用 (新エネルギー) バイオマス パワーセンター 町内製材加工場 熱ガス 発生炉 ガ ス 化 炉 ガ ス 精 製 FT液体合成 ガ ス 貯 留 丸太素材 木製品 3 3 ,435㎥ 1 2 ,700t-dry 1 6 ,852㎥ 6 ,400t-dry エバポレーター 地域流通液体燃料販売 合成軽油・灯油 ガス化発電 加工廃材 3 ,022t-dry バイオ液体燃料 BTL 温水 廃熱 ボイラー 廃熱 電 気 工業団地 住宅団地自営線供給 場内利用電力 各種二次利用 2 ,720t-dry 有効利用率90% 木灰(ミネラル成分) 調査 1. 4. 上水 木質ペレット製造コスト試算 BTL販売に関する法規制対応条件 3 BTL原料種類別物質収支と収率 5. J-VER等制度活用の検討 エ ネ ル ギ | 事 業