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25fujiiterashienn [PDFファイル/143KB]

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25fujiiterashienn [PDFファイル/143KB]
府立藤井寺支援学校
学校経営推進費 最終報告書
標記について、下記のとおり提出します。
1.事業計画の概要
実施課程名
取り組む課題
評価指標
計 画 名
全日制の課程
生徒の自立支援
・支援学校における児童生徒、保護者の学校満足度の向上、
・自立活動によるADLの向上、
・余暇活動のひろがり(充実)
「重力負荷軽減におけるフィジカルコンピューターを活用した姿勢運動学習の取り組み」
2.事業目標及び本年度の取組み
学校経営計画の
中期的目標
児童生徒が心身ともに逞しく成長し、自立と社会参加が可能な力をつけて社会に巣立つための充実し
た指導、支援の実施
事業目標
重力負荷軽減環境を設定するスパイダーと身体動作によりコンピュータ等の操作が可能なフィジカル
コンピューティングデバイスを活用し、より効果的、自発的に姿勢や運動の経験を積むための自立活
動の手法の開発を図る。コンピュータやゲーム機器を有効に活用し自ら楽しみながら取り組むことを
目標とする。さらに一人ひとりのADLの向上、卒業後に向けた余暇活動の充実につながる取組みで本人
の自立支援をめざす。
整備した
設備・物品
取組みの
主担・実施者
本年度の
取組内容
成果の検証方法
と評価指標
スパイダー設備2台、Wii本体2台、Wii fit plus2台、Xbox 360@ 250GB + kinect2台、
OAKと関連機器2セット、トレッドミル1台、記録用デジタルビデオカメラ2台、
保存用外付けハードディスク1台、エアレックスマット6枚、姿勢矯正鏡2枚
取組みの主担:プロジェクトチーム(各学部2名・自立活動部)
取組みの実施者:全教員の8割を予定
1・全校児童生徒の活用を目標に自立活動部の教員を中心に活用の推進に努めた。特に自立活動の時
間を中心に取り組み、3台同時に活用する時間帯もあるなど午前を中心に高い稼働率を実現する
ことができた。
2・記録用紙の整備、フレームへの番号の付加を始めとして活動内容を継続的・客観的に記録する体
制作りに努めた。また、ビデオカメラの使用により客観的に活動を記録し、情報の共有や活動の
分析に活用した。
3・新しくスパイダーを活用する教員のために、安全安心にスパイダーを利用するためのガイドライ
ン作成に取り組み、最終成果報告会にて試案を発表した。
4・従来の機器や補装具では立位や座位の姿勢を保持したり、運動することが難しかった多くの児童
生徒に対して、スパイダーを活用することにより、重力負荷を軽減した環境を提供し、姿勢保持
や運動に対して意欲を持たせ、自発的な動きを引き出す活動を実施した。
5・Wiiやトレッドミル等の機器を活用することによりスパイダー単独では難しい歩行活動や多様性
のある動きを引き出したり、個別の部位に重点を置いた運動を実施するなど、課題を明確にした
自立活動を実施した。
6・内部疾患等により運動量に制限のある児童生徒に対してもスパイダーとwiiを組み合わせること
により、少ない負荷で多様な運動に取り組む自立活動を実施した。
7・Wiiやトレッドミルはスパイダー以外の場面でも児童生徒の自発的な動きを引き出すための自立
活動に使用した。
8・重力による負荷を軽減するという考え方を応用してスパイーダーフレーム以外での環境において
もバンジーコードを活用しての運動や姿勢への支援へと取り組みを拡大した。
①各学部への具体的な実践方法の伝達と実践報告の収集まとめ
②スパイダーを活用しての自立活動実施教員の人材の充実
③保護者アンケートの分析
④専門講師による評価(研修会・本校紀要報告)
※(記号説明)大きく上回った(◎)、上回った(○)、達成できず(△)、実施できず(×)
自己評価
事業のまとめ
1・自立活動部の教員を中心に児童生徒の状況に応じた実践方法の検討と事例の収集を行うことがで
きた。また児童生徒のそれぞれの課題に応じた機器の組み合わせや活動内容の提案もできた。
(○)
2・取組みの主担者以外の教員にも自発的・継続的に活動に取り組む教員を増やすことが出来た。取
組みの内容も担当の児童生徒に合わせて自主的に構成するに取り組む教員も増加し、スパイダー
が自立活動の一手法として定着させることが出来た。 (◎)
3・学校教育自己診断、保護者向けアンケートの「自立活動について「個別の指導計画」の内容に満
足している」の設問での肯定的評価が97%と昨年度同様の高い評価を得ることができた。
(○)
4・保護者・児童生徒を対象に7月28日にスパイダーを用いた自立活動学習会を行い、15組の参加を
得た。教員と保護者で合同で取り組むことによりスパイダーの有用性をより強く紹介することが
出来た。 (◎)
5・昨年度の全国肢体不自由教育研究協議会のポスター発表をもとに「各種機器を活用した重力負荷
軽減環境における身体の動きを引き出すための取組み」(『授業力向上シリーズNo.3』ジアー
ス教育新社)を執筆し本校の取組みについて広く紹介する機会を得た。
8月26日に本校を会場として最終成果報告会を行い、他校の教職員も含めた50名の参加者に本校で
の3年間の取組みを発表し、今後のより安全安心な活用とさらなる内容の充実についての意見交換を
行うことが出来た。
8月5日に地域の肢体不自由学級在級の児童生徒と教員を対象にスパイダー体験会を実施し、地域
に向けて本校の取組みを通じてスパイダーの有効性を紹介することが出来た。
10月30日に近畿肢体不自由教育研究協議会の分科会において近畿各府県の特別支援学校の教職員を
対象に本校でのスパイダーに関する3年間の取組みと安全安心な活用のためのガイドラインの試案を
発表することができた。
様々な機会を利用して本校の取り組みを発表し、他校や他府県の教職員からも高い評価を得た。
(◎)
・自立活動の手法として定着した。従来の手法では難しかった事例への適用により、児童生徒にも
多様な運動の機会を提供することが出来た。
・PTなどの医療職や他校の教員とも協力してより安全安心に活用する方法を検討し、ガイドライン
の作成など、より内容を充実していく方向性で取組みを続けていきたい。
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