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島津製作所が 三菱重工業からターボ分子ポンプ事業を譲り受け
NO.1662/2007.5.21 島津製作所が 三菱重工業からターボ分子ポンプ事業を譲り受け -両社が基本合意─ 島津製作所は、三菱重工業株式会社(本社:東京都港区港南2、社長:佃 和夫氏)から、 同社のターボ分子ポンプ事業を譲り受けることで基本合意しました。今後、具体的な譲渡 内容について詳細協議を開始し、年内をめどに最終譲渡契約を締結する予定です。 ターボ分子ポンプは、アルミ製の翼を高速回転させて窒素や水素などの分子を弾き 飛ばすことにより超高真空を作り出すもので、清浄度の高い真空環境が必要な半導体 製造装置搭載用途を中心にマーケットが拡大しています。現在のマーケットサイズは、 世界市場が約 500 億円、うち国内市場が約 200 億円で、半導体製造プロセスの微細化 に伴い、より排気性能がすぐれたポンプの需要が増加しているほか、フラットパネル ディスプレイ・太陽電池など半導体以外の製造関連装置向けも含めて、2007 年度以降 も、前年比二桁の旺盛な需要増が期待されています。 島津製作所は、現在、世界のターボ分子ポンプ市場で第 3 位のメーカーとして、2006 年 度に約 62 億円の売上を有しています。当社では、旺盛な需要の伸びを背景に、ターボ分子 ポンプを重点成長機種と位置づけて事業拡大を図っており、本年 4 月には、ターボ分子 ポンプの超精密機械加工から組立、検査までを一貫内製化する新工場を本社・三条工場内 に着工、年内完成を目指して建設を進めています。今回の事業譲渡は、こうした経営戦略 に基づく施策の一環です。 いっぽう、三菱重工業は、1986 年にターボ分子ポンプ事業に市場参入して、広島製作所 において事業を展開し、2006 年度約 30 億円の事業規模を有しています。今回、同社が 事業の選択と集中を進める中で、ターボ分子ポンプ事業の拡大を進める島津製作所と利害 が一致し、同事業を譲渡することで合意に達したものです。 島津製作所は、排気速度 190~4,200L/S の磁気軸受型ターボ分子ポンプを主体に事業 展開してきましたが、今回の事業譲渡により、三菱重工業が強みとする磁気軸受型大容量 機種(排気速度 6,000L/S)とピボット軸受型機種が商品ラインアップに加わり、世界の ターボ分子ポンプ市場で第 2 位のメーカーとなります。これにより、当社は、事業領域の 拡大とともに、規模拡大による生産効率の向上、収益性の向上、技術開発力の強化、シェア の拡大をはかってターボ分子ポンプ事業の成長を加速し、世界トップブランドを目指します。 今回の事業譲渡により、島津製作所は、ターボ分子ポンプ事業について、2006 年度の 売上約 62 億円から、統合後の 2009 年度には2倍以上の約 150 億円を目指します。 【本リリースについてのお問い合わせ先】 ㈱島津製作所社長室広報グループ 〒604-8511 京都市中京区西ノ京桑原町1 TEL 075-823-1110 FAX 075-823-1348 NO.1662/2007.5.21 三菱重工業の概要 (1) 商号 (2) 主な事業内容 (3) (4) (5) (6) (7) 設立年月日 本社所在地 資本金 従業員数 当社との関係 三菱重工業株式会社 船舶・海洋、原動機、機械・鉄構、航空・宇宙、 中量産品などの事業 1950 年 1 月 11 日 東京都港区港南二丁目 16 番 5 号 約 2,656 億円 32,552 人(2007 年 3 月 31 日現在) 重要な資本関係、人的関係はなし 以 【本リリースについてのお問い合わせ先】 ㈱島津製作所社長室広報グループ 〒604-8511 京都市中京区西ノ京桑原町1 TEL 075-823-1110 FAX 075-823-1348 上