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在スペイン大使公邸における和歌山県の観光及び物産等PR(PDF)
和歌山県海外プロモーション事業(知事トップセールス in スペイン) 近年の日本食ブームや BRICs、アジア諸国の 経済発展に伴う富裕層の増加等により、日本産 の農水産物・加工食品の輸出拡大のチャンスが 増大している中、和歌山県は、2008年9月 29日、外務省地方連携強化事業を活用して、 スペイン大使公邸において、本県が誇る豊富な 観光資源や物産をPRするトップセールスを行 った。 トップセールスは、本県より仁坂吉伸知事(元 ブルネイ大使)、大沢広太郎県議会議長、県内 の観光事業者、食品・商工関係企業など20名、スペイン大使館からは吉川元偉大使 ほか12名が出席し、現地の百貨店・日本食材店、レストラン・ホテル、貿易・経済 団体、旅行会社、マスコミなどの関係者52名を招待して、盛大に行われた。 冒頭、吉川大使より、和歌山県にある世界遺産「熊野古道」は、スペインのガリシ ア州にある「サンティアゴ巡礼の道」と姉妹提携が行われており、和歌山県とスペイ ンはつながりが深いこと、今回は、仁坂知事が第11回日西シンポジウムに出席のた めスペインを訪問された機会を捉えて、和歌山県の観光・物産を紹介するレセプショ ンを開催することとなったこと、また、レセプションでは、仁坂知事によるトップセ ールスが行われるとともに、和歌山県の食材を活用した料理を提供することとしてい るので、和歌山県の魅力を存分に味わっていただきたい旨のご挨拶を頂いた。 続いて、仁坂知事が、スクリーンにスペイン語で作成したパワーポイント資料を映 し出して、和歌山県の概要、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」、風光明媚な自然 景観、奥深い歴史・文化、心地よい温泉といった観光資源、果樹王国と呼ばれるほど みかん、柿、桃といった果樹栽培が盛んであること、長い海岸線を有することから漁 業も盛んで、これらを生かした料理も楽しめることなど、和歌山県の観光・物産の魅 力を詳しく紹介した。 レセプションは、大沢県議会議長による乾杯の発声で開宴され、和歌山県の食材(日 本酒・梅酒、梅干し、あんぽ柿、醤油、高野豆腐、梅甘露煮、ミカン缶詰等)を活用 した料理が提供された。その際、どの食材が使用されているのかがわかるよう工夫が なされた。 数種類持ち込んだ梅酒を飲み比べて頂いたが、 いずれも招待客にはおいしいと高い評価が得ら れた。あんぽ柿、うつぼ揚げはウエルカムドリン クのおつまみとして提供され、醤油は押し寿司の つけ醤油として提供され、風味の高さが注目を集 めた。果実缶詰はデザートとして提供され、ハッ サクの歯ごたえが好評であった。 公邸料理人による調理支援も行われ、高野豆腐 を衣に使用したエビの天ぷらや、梅酒・梅甘露煮 等を使った梅ゼリー等を提供していただいた。 また、会場内に設置された各企業ブースでは、和歌山県から参加している旅館経営 者や企業関係者が、招待客に対し個別に観光や物産・産業等に関するPRを、玄関ホ ールでは、観光DVDの放映、観光パンフレット・絵葉書等の配布も行った。 また、この機会にあわせ、参加企業とともに現地百貨店などの店舗視察やバイヤー との個別商談会を行い、スペインでの販売状況や嗜好の状況など各社の商品の輸出の 可能性を聞き取った。梅酒や醤油についての関心が高かった。 和歌山県では、平成19年10月に県農業協同組合連合会や漁業協同組合連合会、 食品産業協議会などの16団体で構成される和歌山県農水産物・加工食品輸出促進協 議会を設立し、香港、台湾、マレーシアやシンガポールなどの東アジアを主なターゲ ットとして、販路開拓や販売促進に取り組んでいる。本年度も、フランスや中国での 国際食品見本市への出展や東アジアの百貨店等での和歌山フェアの開催、新たな市場 調査、輸出事業者と県内事業者とのマッチングなどを行い、みかん、柿、桃といった 農産物、梅干し、梅酒、醤油などの加工品や豊かな水産物などの輸出を促進している。 平成 20 年度の新たな市場調査としては、スペインの他に、ロシアのモスクワやサ ンクトペテルブルク、アラブ首長国連邦のドバイやアブダビ、カタールのドーハ等に おいて日本大使館や総領事館、ジェトロ、百貨店やスーパーを訪問して、日本産農水 産物・加工食品の輸出促進の可能性、現地での販売状況等を調査した。 今後も「おいしい和歌山」を海外に広めるため、新たな海外市場の開拓や海外で販 売できる産品の掘り起こし、PRを行っていきたいと考えている。