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ケニアにおける観光日本語の学習環境
政策研究大学院大学・国際交流基金日本語国際センター・国立国語研究所 日本言語文化研究会(第 10 回) 「自国の日本語教育を語る(6) 」 報 告 第1部 全体会 「ケニアにおける観光日本語の学習環境」 GACHIE, Richard Kiruri まず、ケニアの一般情報として人口と民族について説明した。そしてケニアにおける日本語 教育について、特に学習目的と教育内容、日本語教育の主な問題点について詳しく説明した。 観光業は外貸獲得の手段として必要とされているという視点から、ケニアの日本語教育を紹 介した。ケニアでは観光業で働くことを目的として、日本語を学び、ホテルや日本人向けの旅 行会社でツアーガイドやホテルスタッフを目指している学習者が一番多い。ケニアへの旅行は バンコクからの直行便と関西空港からのドバイ経由の便が導入されてから楽になり、日本人観 光客が増えている。これに伴って日本語学習者の多様化が見られるようになった。 しかし、教師の知識や人数の問題、教科書や機材の不足問題が日本語教育に大きな影響を与 えている。しかし、ケニアでの日本語教育に関する研究は行われておらず、ケニアの日本語教 育におけるさまざまな課題についてまだ充分に検討されていない。これらの問題点に対してケ ニアで考えられている解決方法を課題として語った。 会場からはケニアへの観光客の人数と他のアフリカの国でどのくらい日本語が教えられてい るかという質問があった。また日本語学習のメリット、教師不足について日本からの教師派遣 を期待しているかという質問もあった。 発表者プロフィール ガ シ エ リチャード キ ル リ Gachie Richard Kiruri 国籍 ケニア 所属機関 ケニアッタ大学 研究テーマ 関心のある分野 「ケニアにおける観光日本語の学習環境」 日本語教育