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第2回福岡市ロボット関連産業振興構想検討委員会議事録(PDF:33KB)

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第2回福岡市ロボット関連産業振興構想検討委員会議事録(PDF:33KB)
第2回 福岡市ロボット関連産業振興構想検討委員会 議事録
日 時 : 平成 16 年 10 月 7 日(木)15:00∼17:00
場 所 : 福岡市役所 15 階 第 4 会議室
1.開 会
2.議 題
「ロボットに出会うまち・福岡」アクションプラン(案)について
(事 務 局)<「ロボットに出会うまち・福岡」アクションプラン(案)>を説明。
産業振興について
<ロボット特区について>
(座
長)ロボット特区のような動きは福岡だけなのか。他都市ではロボットに関して特区は
ないのか。
(事 務 局)神奈川県や岐阜県では特区により既に公道をロボットが歩けるようになっており,
大阪市でも特区申請を行う予定と聞いている。ただ,いずれの都市も既存の特区に
ロボットの特例措置を追加したものであり,ロボットに特化した特区は福岡だけで
ある。
(座
長)特区には期限があるのか。
(事 務 局)期限はないが,特区認定申請の際に挙げた目標数値の達成度についてヒアリング調
査があるなど,定期的に評価される評価制度がある。
(座
長)評価によっては全国展開もあり得るということか。
(事 務 局)一般的にはそうだが,福岡のロボット特区の場合は警察庁が全国展開について慎重
な姿勢であると聞いている。全国展開はまだ先になりそうである。
(委
員)川崎市では特区でどのような実験を行ったのか。
(事 務 局)公道にがれき等で障害物をつくり,それを用いてレスキューロボットの実験を行っ
たと聞いている。
(座
長)関西の取り組みはどのようなものか。
(事 務 局)都市再生の計画で,大阪の梅田地区が認定されている。都市再生は,インフラ面も
含め,国の施策を優先的に展開し,支援していく制度である。
<ロボット保険について>
(座
長)ロボット保険とはどのようなものか。
(事 務 局)正式には,
「施設賠償責任保険」という名称であり,損害保険会社と契約している。
「ロボット保険」という固有名詞を付ける場合は,金融庁の認可が必要である。一
度認可されれば各保険会社でその保険商品を販売できることから,先行者の利点が
あまりないと聞いている。
(委
員)うちでは別の保険会社に加入している。参考になると思うので,後日事務局に資料
を送る。
(委
員)現在一般向けのロボット販売を予定しているが,その際の PL 保険についても「ロ
ボット」という枠がない。家電用保険のうち自社ロボットに近いものを採用してい
る。
<ロボット導入促進助成金について>
(座
長)他の産業が色々ある中で,何故ロボットだけなのかという点について整理する必要
がある。
(事 務 局)ロボットの普及に関して社会的波及効果の高い提案を公募し,審査する形をとりた
いと考えている。メーカが商品を販売することの単なる手助けにならないような形
にする必要がある。
(事 務 局)商店街振興予算や,国の助成メニューと合わせるなど,相乗効果を狙うのが良いと
いう意見もある。
(委
員)経産省も,リハビリ等の実験をサポートすると言っている。国の補助制度上問題が
なく,福岡市の実験サポートと合わせることが可能であれば,提案する側も申請の
出し方の幅が広がってくる。
(委
員)助成金の対象となる企業・団体には,大学等の教育機関も含まれるのか。企業へ導
入されるロボットであれば,実用に耐え得る十分な機能を持つ「完全品」を求めら
れる。一方,教育機関であれば必ずしもそうでなくても良い場合があり,メーカと
しては,そちらの方がありがたい。
(事 務 局)教育機関も含まれる。教育機関での教育に寄与するということであれば,波及効果
が大きいという判断になると思う。
(委
員)助成金の予算規模はどれくらいと考えているか。
(事 務 局)まだ素案の状態であるが,一件あたり最大「導入費の 2 / 3」または「200 万円」で,
年間 5 件(1,000 万円)までという規模を考えている。提案についてはロボットを
導入する側と作る側が連携し,一緒に提案する形を想定している。
(委
員)最近発表されたサービスロボットの目標価格が 200 万円と聞いている。そのことか
らも,
「200 万円」という額は適当であると思う。実際に導入する価値があるロボッ
トでないといけない。例えば,腕があるというロボット等は,研究や見た目には面
白いが,商品としては難しいと思う。広がりを持たせるためにも,年間 5 件という
数については妥当と思う。
(座
長)いわゆる研究開発に対する助成とは違うということか。
(事 務 局)研究開発に対しては,市の経済振興局産業創出課に産学連携という観点の助成制度
があり,実際にロボット関連の提案が採択された例もある。また,国や県の助成に
ついても多くのメニューがある。また,実用化に向けた開発への助成についてはロ
ボット産業振興会議の助成制度もある。今回考える助成金は,研究開発よりも「市
場創成」を目的としている。
(委
員)福岡市の取り組みの認知度を上げるため,市外の企業からロボットを導入するのは
理解できるが,地元企業の参画をサポートするような施策がもう少し見えると良い。
地元企業が研究開発したいと思った時,既に利用できる制度があるということがな
かなか見えにくいという印象がある。
(座
長)地元の関連産業振興を考えた場合,地元企業が参画できる仕組みを考えていくこと
は大切なことである。ロボットの定義にもよるが,いわゆる完成品のロボットだけ
でなく,センサなどの技術についても対象となれば,地元企業の参画の機会が広が
ると思う。
(委
員)他都市では,地元以外の企業に助成を行う際,地元企業からの部品調達割合を定め
ている例もあると聞く。福岡でも検討してはどうか。
(事 務 局)福岡市にはソフト系の企業が多数立地している。ハードは市外の企業のものであっ
ても,最後のコンテンツの作り込みの部分は地元のIT企業と一緒に行うという形
も考えられる。
(委
員)
「ロボットを導入するためのアプリケーション開発も含む」など,
「ロボット導入」
の定義を広げてはどうか。アプリケーション開発を福岡市で行うというのは良いこ
と。ちょうど 200 万円ぐらいになるのではないか。
(委
員)開発者と地元のサービス提供者が一緒になって提案する形になれば,ロボットの導
入につながると思う。
(委
員)同感。完成された大手企業のロボットばかりを導入すると,地元のソフト系企業も
メリットがないと思う。
(委
員)助成制度の応募資格はどのようなものになるのか。どちらかと言えば研究開発では
なくユーザー側の支援になると思うので,規程を作る上で考えていただきたい。
<交付金制度について>
(座
長)
「ロボット関連企業・研究機関集積交付金制度」とはどのようなものか。
(事 務 局)市外から市内へ,企業を誘致するための交付金制度である。市外から,産業集積の
核となる企業に来て欲しいという思いがあるため,既存の立地支援交付金制度とは
別枠で,ロボット関連分野の企業について特に支援を行おうというもの。
(座
長)ロボット関連分野の定義が難しく,検討が必要だと思う。
(座
長)税金面での優遇措置はないのか。
(事 務 局)税については公平性を重んじるため,実現は難しい。
<ロボットベンチャーキャピタルについて>
(座
長)ベンチャーキャピタルについては,新しくロボットベンチャーを立ち上げたいとい
う人がいなければ難しいのではないか。ベンチャーがたくさん出てこなければマッ
チングのしようがない。
(事 務 局)既存のベンチャー企業が新しくロボット分野を始める場合も対象になると考えてい
る。
(委
員)現在,ロボット量産化のための資金についてキャピタルから支援を受けているが,
支援にあたっては,実際に市場で売れるのか,利益が上がるのかということをかな
り厳しい目で見られる。ロボット分野は遠い未来を見て進みがちだが,1∼2 年先の
具体性を示さなければ,なかなか難しいものである。
(委
員)バイオ系のビジネスモデルはアメリカにあるが,ロボットのビジネスモデルは現在
どこにもない。どこか 1 社のベンチャー企業が成功すれば,ロボット企業に対する
キャピタルの注目度も上がると思う。しかし,その 1 社が難しく,なかなか出ない
のが実状である。
(委
員)ベンチャー企業では,審査書類が書けないことが多い。あるキャピタルが,関東の
企業グループに投資をするという話があったが,グループ内のベンチャー企業 12
社はどこも審査に耐えうる具体的な内容を説明できなかったと聞く。
(委
員)例えば,ロボットに関する集中的な取り組みが 1 つのまちで行われれば,薄く広く
全国に広げるよりもずっと大きな効果があると思う。
(座
長)ベンチャーキャピタルが触手を動かすためにはマーケットの存在が大きい。しかし
ロボットをやっているような技術の人間はマーケットのことがなかなか分からな
い。そのため,キャピタルの眼鏡にかなう企業はなかなかないのが実状である。
(座
長)最初からベンチャーキャピタル向けの提案は難しいと思うが,大学が考えているよ
うなアイデアを次世代ロボット研究会などで発表してもらい,企業とマッチングで
きれば良い流れが生まれるのではないかと思う。
(委
員)ベンチャー企業が銀行やキャピタルから投資を受けるのは容易ではない。ベンチャ
ー企業は,
「夢に投資する」形であるいわゆる「エンゼルファンド」を望んでいる。
(委
員)大学などに投資をしてくれる人は多い。ベンチャー企業がそういった人達にアピー
ルできる場があれば面白いと思う。
(委
員)ベンチャーキャピタルとのマッチングをシステム化する仕組みづくりはなかなか難
しいと思う。まずは「夢のある取り組みをしている」ということを外向きにPRす
る広報活動が必要ではないか。
<産業振興全般について>
(委
員)産業振興全般について,他地域との違いを出す必要があると思う。大阪や岐阜など
も,色々な取り組みをしていると聞く。他地域の取り組みを調べ,そこにない福岡
らしさを出す意識が必要である。
(事 務 局)福岡は,ロボスクエアやロボット特区など,ロボットに特化した政策を行っている
ところが1つのウリだと思う。また,他よりも早く,色々なことにチャレンジして
いる点も福岡らしさと言えると思う。
PR・観光について
<ロボットの露出度アップについて>
(委
員)PRについては,
(案)のとおりで良いのではないか。ただし,財政面では大変だと
思う。ロボットを用いて広く活動を行う場合,ロボットが壊れた場合の修理が必要
だし,人手も必要。ロボスクエア以外にも技術的なサポートが必要となるのではな
いか。
(座
長)財政面と人の面でかなり大変だと思う。
(委
員)技術的な人的バックアップであれば,学生に協力してもらうのも1つの方法。市内
の大学に呼びかけるなどして,バックアップの体制づくりを行うと良いと思う。費
用もゼロではないが安く済む。
(委
員)実験は連続して行いたいとは思っているが,日を決めて行わなければ費用面で厳し
いのが実状。
(事 務 局)財政面の問題から,1∼2日の実験を数か所でと考えている。事前に広報は行う。
(委
員)このような取り組みは企業だけでは難しい。観光に寄与するのであれば,市の経済
振興局や観光協会からも支援が欲しい。
(委
員)
「ロボットに出会うまち」実現のためには,回数についても,1∼2日を数か所では
効果が薄いのではないか。
(事 務 局)回数や規模については徐々にステップアップさせていきたいと思う。最終的には観
光案内所での導入などに繋げていきたい。
(委
員)東京からある取材を受けた際,
「ロボットをどんたくに出さないのか」と聞かれた。
(委
員)どんたくは全国区であり,PR 効果が大きいと思う。
(委
員)市内に「ロボット」という文字が少ないと思う。市内各所の看板や,観光コンベン
ションのパンフレットに言葉を出すだけでも効果は大きいと思う。
(委
員)ロボスクエアの場所も,初めての人には分かりにくい。
(事 務 局)昨年から,一階にロボスクエアの看板を設置し,映像も流している。また,日曜日
に,リバレイン一階入口付近で実際にロボットを動かしてPRしている。
(委
員)動くロボットを使うのは大変である。動かなくても,音声認識や会話機能などを持
たせ,人目に触れるようあちこちに置いておくだけでも良いと思う。
人材育成・教育について
<ロボスクエアでの教育事業について>
(事 務 局)ロボスクエアにおける教育事業については,これから先どのように進めていくかが
課題。現在の形からステップアップさせていく形になると思う。
(座
長)これまでの取り組みを通じて得られた教訓などをもとに,今後の進め方について検
討している内容はあるか。
(事 務 局)ロボスクエア内で検討を行っている。ロボスクエアに来ることができない子どもた
ちの所への「出張」などについて検討を行っているようである。
(座
長)AIBO のプログラミング教室については誰が講師になって教えているのか。
(事 務 局)講師は九州大学の学生にお願いしている。教室の規模は毎回4人程度。
(委
員)現在ロボスクエアで行っている各教室の参加者はどれくらいか。
(委
員)1つの教室あたり,平均 10 人 / 週ほどである。
(委
員)そういったロボットの教室を福岡市の全ての学校で導入するのは難しいのか。
(事 務 局)近年は子どもよりも先生の理科離れが進んでいると聞く。全ての学校でという場合
は興味のない先生にどう受け入れてもらうか,パッケージ化するなどの検討が必要
であると思う。
(委
員)一番のネックは予算だろう。市町村によっても違いはあるが,学校が中学生の理科
系の実験に使えるのは,多いところで一人あたり年間 3,000 円程度しかない。
(事 務 局)最初はモデル校を作って段階的に導入していくのが効果的ではないかと思う。
<人材育成・教育について>
(座
長)市に対して望むサポートについて,委員のご意見をうかがいたい。
(委
員)現在は主に小学校を中心とした取り組みとなっているが,工業高校などへの展開に
ついてはどのように考えるか。ロボットというターゲットが絞られているため,将
来に繋がるのではないか。
(事 務 局)将来的には,小学校から大学までの一貫的な流れは必要だという認識はある。しか
し,まずは市立である小中学校が取り組み易いということと,小さい頃から幅広い
観点で学んで欲しいということから,最初は小学校を中心に展開していきたいと考
えている。
(委
員)PRと人材育成に関連して,千葉県では,教育委員会が主体となり,高校生 10 万
人にロボットを特集した冊子が配られた。千葉工業大学が全面協力していると聞く
が,同様に福岡でも高校生向けにロボットに関する取り組みを紹介するのも良いの
ではないか。
(委
員)広告料をとって,そのような配布も良いと思う。
(委
員)民間企業では,学校に対して印刷物を配布するのは難しい。そのような面で行政の
協力をいただければと思う。
(委
員)市として,是非人材育成に力を入れて欲しい。
(座
長)最終的には,ロボットを用いた教育カリキュラムの作成ということになるのか。
(事 務 局)是非そうしたいと考えている。また,今のロボスクエアの事業も含めたところで,
うまく PR できればと考えている。
(委
員)人材育成というのはなかなか難しい分野である。福岡の人材が東京などに流れてい
るなか,カリキュラムづくりにとどまるのはもったいないと思う。優秀な人材が福
岡にとどまる仕組みづくりを,ロボスクエアだけでなく地元の大学や企業も一体と
なって考えると良いのではないか。
(委
員)20∼30 代の若い研究者が,地元に残るような仕組みができれば良いと思う。
(委
員)市で様々な取り組みをされているので,大学でも外向けの PR が必要であると感じ
ている。各種公演会などで,九大の先生が呼ばれるような活動をしたいと思ってい
る。
(座
長)教育を考える上では,小∼大学といった一貫性が重要である。そのためには,九大
を中心とした市内の大学が連携することは大切であると思う。また,地元の大学が
取り組みをアピールすることができる場を市が作ることも大切である。
(委
員)東京で,行政が高専に委託する形で,夏休みの間,高専を舞台に地元の小中学生を
対象とした工作教室が行われたと聞く。福岡でも,工業高校,大学などと連携して,
地元に慣れ親しむ形を作るのは大切なことだと思う。
(委
員) 小中学校のカリキュラムの中でロボット工作教室が行われたことはないのか。
(事 務 局)カリキュラムの中でという形はない。総合学習の時間などを利用して,モデル的に
単発で行われたことはあるようである。
(委
員)学校で行われるモデル的な取り組みの形を,まずは色々な学校の先生方に見ていた
だくことが重要だと思う。
(委
員)先日,新宮中学校でロボット工作の公開モデル授業が行われ,小中学校の先生方が
40 人ほど集まった。Web カメラを使って,ロボットの開発者に質問しながら工作
を進めるという形だった。
(委
員)アクションプランの数値目標の中に,学校教育について市として年次計画を出すこ
とも大切なことであると思う。市のサポートがあれば,学校としても受けやすい。
(委
員)ロボスクエアの一つのあり方として,
「理科」という部分で定期的に催しを行うと良
いのではないか。理科の実験を面白く見せることのできる人はたくさんいる。ロボ
ットだけでなく,理科に興味のある人も集まると思う。
(委
員)周囲にある既存の科学館とのすみ分けが必要になるだろう。
(座
長)ロボットをうまく利用して,教育や人材育成に力を入れることは大切だと思う。
アイランドシティについて
<緑化フェアについて>
(委
員)緑化フェアの中で,仮設で作る建物の計画は既にあるのか。
(事 務 局)基本計画は既にある。将来の公園管理棟になる恒久の建物に加え,テント状の仮設
の建物ができる。
<ロボット関連産業創出施設について>
(座
長)アイランドシティにロボット関連産業創出施設を整備する案となっているが,大が
かりなものを想定しているのか。
(事 務 局)規模自体も今後検討していくこととなる。時期的に早い段階で必要ということにな
れば,簡易的な建物ということもあるが,市の基本計画の中にも科学技術情報発信
拠点の整備をうたっているので,既存の科学館やロボスクエアの今後についても考
慮しながら,ロボット関連の拠点となる施設を検討することとなる。単なる展示で
はなく,その中に産業系のオフィスやベンチャーサポート機能を入れることも可能
だろうと思っている。まだスタートを切っていないので,今後時間を掛けて検討し
ていきたい。
(座
長)施設をうまく運営するため,何らかの運営機関が必要になるのではないか。
(事 務 局)一般的には財団で運営しているところが多い。運営主体も含めて検討する必要があ
る。整備の手法は様々であるが,運用開始まで最短でも 5 年はかかる。ただ,それ
では遅いということになれば,当初は簡易的な施設から始め,その後ステップアッ
プして拠点を作る方法もあると思う。特に,ロボットタウン形成の話などは,とて
も市だけでできるものではなく,民間企業の協力が得られるかという議論からスタ
ートすることになる。
<ロボットタウン形成について>
(委
員)大阪の再開発の話があるが,あれは何年かけて整備することを想定しているのか。
(事 務 局)年数は分からないが,市が直接整備するのではなく,色々なスキームを取り入れよ
うとしていると聞いている。
(座
長)ロボットタウンを形成するのは,アイランドシティのように新しいまちづくりが行
われる場所が最適であると思う。この機を逃すともったいない気がする。
(事 務 局)やはり,
「どこが開発するか」がポイントになる。現状では,ロボットというだけで
は,開発事業者の手は挙がらないと思う。2005∼2007 の 3 年間で,アイランドシ
ティとロボットについて,しっかりとした組立が必要であると考えている。
(座
長)誰もが,アイランドシティのロボットタウンについて「あったらいいな」というイ
メージはあると思うが,具体的な形や進め方については持ち合わせていないのが実
状だろう。問題点も色々あると思う。
(事 務 局)初めからアイランドシティ全体をロボットのまちとしてデザインするのは難しい。
個別に事業者と協議したり,国のプロジェクトに提案したりするなど,個々の状況
で検討しながら進めていく必要があると考えている。
(委
員)短期的な取り組みとして,国の色々なプロジェクトに,このようなイメージのもの
を提案できればと考えている。本来,こういったまちづくりの構想の中には,ロボ
ット関係者だけでなく,ロボットに関心のある建築家なども入っていると良いと思
う。まちとしての機能もしっかりと考えられる人が必要である。
(委
員)先日,ミュンヘン大学の教授が来られ,ロボットと共生するまちづくりをやりたい
と切に願っておられた。
(座
長)いわゆるロボット屋さんだけではなく,色々な所に興味を持っている人がいると思
う。
(委
員)アイデアを広く募集するようなことはないのか。
(事 務 局)公募のように具体的な要件が決まっている状態ではないので,現状のようなぼんや
りとした形で投げかけても提案しにくい。募集のための要綱をしっかりと絞ってか
ら外に出すことが必要である。また,その際は,参入する民間企業にとってのメリ
ットが見える出し方が必要であると考えている。
(事 務 局)市だけで良いまちづくりはできない。民間企業にも参画してもらうことが重要であ
ると考えている。
(委
員)ロボットタウンという広がりを持つ構想を考えた場合,自動車メーカが関わりを持
たないかと思っている。車の自動化のためのインフラ整備や,シニアカーにロボッ
ト技術を活用するなど。
(委
員)自動車メーカに,アイランドシティの交通体系まで含めて提案してもらってはどう
か。新病院についても,アクセスに不安の声がある。都市計画全体を考える人に,
ロボットを中心とした生活様式が,15 年,30 年といった長いスパンでどうあるべ
きかという未来像を描いてもらうと面白いと思う。
(座
長)今回出された意見を基に,事務局で構想の新案を作成すること。
(事 務 局)拝承。今回出された意見を踏まえて事務局案を修正し,文章立てしたものを次回最
終の委員会で議論いただきたいと考えている。
(事 務 局)次回の検討委員会は年明けを予定している。日程は別途調整する。
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