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【技術分類】6−2−4 情報通信機能/通信・放送受信機能/Pager
【技術分類】6−2−4 情報通信機能/通信・放送受信機能/Pager・Message伝送(F M多重方式) 【 FI 】G04G1/00,317 【技術名称】6−2−4−1 システム構成 【技術内容】 ウェアラブル情報・通信機能の一つとしてのページング(無線呼出)およびメッセージ伝送通信で あって、FM 放送局から送信されるページング・メッセージ情報が多重された FM 多重放送電波を、腕 時計などのウェアラブル受信端末で受信・表示する技術である。 当該技術は、 既設の FM ラジオ放送の送信系インフラを有効に活用できる FM 多重放送の応用として、 ページングおよびメッセージ情報伝送を行うものであり、腕時計型受信端末を想定して小型・ローパ ワー化が可能なシステム・データプロトコル構成となっている。 表 1 に、各種方式の無線呼出システム各方式の諸元を示す。 FM 多重方式ページャシステムの一例(RECEPTOR)では、データ伝送レートが 19Kbps と高速化が図 られており、また間欠受信比率(バッテリーセービング率)は約 0.02%と大幅に改善され、受信機の ローパワー化が可能なシステムとなっている。 【表】表 1 各種ページャ・システム比較 出典 1、「559 頁 表 1 各種ページャ・システム比較 主要性能/機能(概略値)」 ― 431 ― 図 1 は、FM 多重放送のベースバンド・スペクトラムの一例である。 この例では、FM ステレオサブチャネルの上側の 66.5KHz に、サブキャリアの中心周波数が設定され ている。 【図】図 1 FM 多重放送のベースバンド・スペクトラム 出典 2、「54 頁 Fig.4 FM Base−band Spectrum」 ― 432 ― 図 2 は、FM 多重システムのデータプロトコル/フレーム・パケット構成の一例(RECEPTOR の例)で ある。 1 マスターフレーム(繰り返し周期:1.874 分)は 8 サブフレームから構成され、1 サブフレームは 1027 のスロットに分割され、1 スロットは 260bit で構成される。各受信機のアドレスは、上記スロッ トのいずれか一つに予め割り振られており、間欠受信を行う。またコントロールスロット内のデータ の中には標準時刻情報が盛り込まれている。 【図】図 2 データプロトコル/フレーム&パケット構成 出典 1、「561 頁 図 2 Receptor プロトコル概要」 ― 433 ― 図 3 は、FM 多重方式ページャ受信機の回路ブロック構成の一例(RECEPTOR の例)である。受信用 IC、サブキャリアデータ再生 IC、および CPU−IC(プロトコルデコーダ回路内蔵)の 3 つの専用 IC から構成される。 【図】図 3 FM 多重方式ページャ受信機の回路システムブロック図 出典 2、「55 頁 Fig.5 Circuit Diagram」 図 4 は、2004 年に事業開始された FM 多重放送利用サービス(MSN Direct)向け腕時計型 FM 多重受 信機、およびメッセージ情報の表示例である。 【図】図 4 腕時計型デバイスおよびメッセージ情報表示例 出典 3、「15 頁 Fig.2 Watch & Display Image」 ― 434 ― 表 2 は、上述腕時計型 FM 多重受信機の主要機能・性能である。 【表】表 2 腕時計型デバイスの主要機能・性能 出典 3、「16 頁 Table1 Device Specification」 【出典/参考資料】 出典 1:「FM 多重を利用したページング・システム レセプター HSDS」 、 「放送技術」 、「1994 年 5 月」、 「千原博幸(セイコーエプソン)著」、「兼六館出版株式会社発行」、557−566 頁 出典 2:「FM 多重波によるウォッチ型情報受信端末の開発(1)」 、「日本時計学会誌 No.153」、「1995 年 6 月」、「小山俊介、黒澤正吾(セイコーエプソン)著」 、「日本時計学会発行」、47−60 頁 出典 3:「Microsoft 社 会 MSN Direct に対応する腕時計の開発」 、「マイクロメカトロニクス学術講演 2004 年春季」、 「2004 年 3 月 23 日」、 「加藤雄一(シチズン時計)著」、 「日本時計学会発行」、 15−16 頁 参考資料 1:「高精度ソーラーウォッチの開発」、「マイクロメカトロニクス Vol.42 No.3」、「1998 年 9 月」、「村上哲功、樋口晴彦、下田健次(シチズン時計)著」、「日本時計学会発行」、46−53 頁 ― 435 ―