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平成17年9月 千葉県

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平成17年9月 千葉県
資 料 1
平成17年9月
千葉県
国民保護計画の位置付け
国民保護法(武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律)
国民の保護に関する基本指針(国民保護法第32条) (H17.3月)
・国民保護の実施に関する基本的な方針
・国民保護計画及び業務計画の作成の基準
・想定される武力攻撃事態の類型 (着上陸攻撃、ゲリラ攻撃、ミサイル攻撃、航空機攻撃)
・類型に応じた避難措置、救援、武力攻撃災害への対処措置
千葉県国民保護計画
第1編
第2編
第3編
第4編
(H17年度)
総則
武力攻撃事態及び予測事態への備えと対処
緊急対処事態への備えと対処
復旧等
市町村国民保護計画(H18年度)
・国民保護協議会に諮問
・都道府県知事に協議
・議会に報告
・国民保護協議会に諮問
・内閣総理大臣に協議
・議会に報告
指定地方公共機関(H18年度)
国民保護に関する業務計画
・都道府県知事に報告
千葉県国民保護計画の策定スケジュールについて
・
・
・
・
・
・
平成15年6月
平成16年6月
平成17年2月
平成17年3月
平成17年5月
平成17年6月
武力攻撃事態対処法の成立
国民保護法の成立
「千葉県国民保護協議会条例」等の制定(2月定例県議会)
国から、基本指針と都道府県モデル計画を提示
指定地方公共機関の指定
第1回国民保護協議会の開催
・
・
・
・
平成17年8月 市町村等への説明会
平成17年9月 第2回国民保護協議会の開催
平成17年9月 議会への説明、パブリックコメント、関係機関へ意見照会
平成17年11月 第3回国民保護協議会の開催
・
・
・
・
平成17年11月 国との協議
平成18年2月 千葉県国民保護計画の策定
平成18年3月 議会への報告
平成18年3月 第4回国民保護協議会の開催
・ 平成18年4月∼
市町村が国民保護計画を策定
指定地方公共機関が業務計画を策定
国民保護協議会の開催(随時)
自然災害・大規模事故災害と武力攻撃災害
自然災害
大規模事故災害
武力攻撃災害
主として自然による現象
・地震、台風など
大規模火災・危険物
等火災など
外部からの武力攻撃など
・ミサイル、ゲリラ、テロなど
各地域の気候・地形等
による災害リスク
態様により様々な
リスク
他国との外交関係等に
起因するリスク
地方公共団体
(都道府県、市町村)
地方公共団体
(都道府県、市町村)
・侵害排除は、国の責任
・武力攻撃災害への地方公
共団体の対応は国の方針
に基づく対処が基本
・措置に要した費用は原則
国が負担
千葉県国民保護計画素案のポイント
1 千葉県の実情・特性にあった計画
・首都東京に隣接
・成田空港・千葉港
・国内有数の石油コンビナート施設
・大規模な集客施設
・都市部、山間部や田園地域など多様な
地域
2 大規模テロなどの記述を充実
発生が懸念される大規模テロなどを想定
し、攻撃に使用される物質ごとに対応モデ
ルを提示するなど具体的に 記述
3 初動体制を充実
国による事態認定前であっても、緊急
事態が発生した場合の初動体制を
切れ目のないものにするなど充実
させる
4 避難・救援等の記述を充実
高齢者、障害者、乳幼児、病人等の
要援護者をはじめとして、県民の避難・
救援等についての措置及び平素から
の備えにおける記述を充実
第1編第4章
「県の地理的、社会的特徴」
第3編
「緊急対処事態への備えと対処」
第3編
「緊急対処事態への備えと対処」
第2編第2章第1
第3編第2章第1
国民保護等連絡室などの「事態
認定前の対処」
第2編第1章
第5「医療救護体制の整備」
第6「災害時要援護者の支援
体制の整備」
第2章第9「保健衛生の確保その
他の措置」
千葉県国民保護計画 (素案)の構成
第1編 総則
・基本的な方針
・県の地理的、
社会的特徴
・関係機関の
責務
第2編 武力攻撃事
態及び予測事態への
備えと対処
第3編 緊急対処事
態への備えと対処
1 平素からの備え
・組織及び体制の整備
・生活関連等施設の把握等
・備蓄、医療救護体制、要援護者の支援体制の整備
・国民保護への理解の促進
2 事態への対処
・事態認定前の対処 、事態認定後の県対策本部の設置
・関係機関相互の連携
・警報及び避難の指示、救援
・安否情報の収集・提供
・武力攻撃災害への対処、被災情報の収集及び報告
・保健衛生の確保その他の措置
・国民生活の安定に関する措置
・交通規制、赤十字標章等及び特殊標章等の交付・管理
避難に関する
避難に関する
措置
措置
救援に関する
救援に関する
措置
措置
被害最小化の
被害最小化の
ための措置
ための措置
第4編
復旧等
・応急の復旧
・復旧
・費用の支弁
武力攻撃事態の4類型
類
型
特
徴
留
意
点
着上陸侵攻
事前の準備が可能であり、
戦闘予想地域からの先行
避難が必要
一般的に国民保護措置を
実施すべき地域が広範囲に
渡ることを想定
ゲリラや特殊部隊
による攻撃
事前にその活動を予測・察知
することが困難で、突発的に
被害が生じることを想定
攻撃当初は屋内に一時避難
させ、関係機関が安全措置を
講じつつ避難を実施
弾道ミサイル攻撃
発射された段階での攻撃
迅速な情報伝達等による
目標の特定は極めて困難で、 被害の局限化が重要であり、
発射後極めて短時間で着弾
屋内への避難が中心
航空攻撃
航空機による爆撃であり、
攻撃目標の特定が困難
屋内への避難等を広範囲に
指示することが必要
緊急対処事態の4類型
類
対
象
別
手
段
別
型
事
態
例
危険性を内在する物質を有する
施設等に対する攻撃が行われる
事態
・石油コンビナートや可燃性ガス貯蔵施設等の
爆破
・危険物積載船への攻撃
・ダムの破壊
多数の人が集合する施設、大量
輸送機関等に対する攻撃が行わ
れる事態
・大規模集客施設、ターミナル駅等の爆破
・列車等の爆破
多数の人を殺傷する特性を有す
る物質等による攻撃が行われる
事態
・ダーティボム等の爆発による放射能の拡散
・炭疽菌等生物剤の航空機等による大量散布
・水源地に対する毒素・放射性物質等の混入
破壊の手段として交通機関を用い ・航空機等による多数の死傷者を伴う自爆テロ
た攻撃が行われる事態
千葉県の特性と留意点
特性
具体的特徴
地理的 ・三方が海
(半島である)
特性
社会的 ・首都東京に隣接
・人口の密集地域
特性
留意点
・陸路での避難は北方向のみ
・丘陵部などに孤立地域が発生する
おそれがある
・テロリストの潜入、潜伏が容易
・東京への就業者が多い(帰宅困難者)
・人的被害が大きい
・湾岸に工業地帯
・経済などへの二次被害効果が大きい
・成田空港・千葉港
・テロリストの出入国に利用される
・象徴的な攻撃目標となる
・大規模集客施設
・人的被害が大きい
・都市部、山間部など ・地域に応じた国民保護措置が必要
多様な地域
国民保護措置の基本的な方針
基本的人権の尊重
国民の権利利益の迅速な救済
国民への協力要請
指定地方公共機関等の自主性の尊重
その他の特別な配慮
国民に対する情報提供
高齢者、障害者、乳幼児、病人等への配慮
国際人道法の的確な実施
関係機関相互の連携協力の確保
国民保護措置に従事する者等の安全の
確保
千葉県国民保護対策本部の設置までの流れ
・県警察
・消防本部
(局)
・海上保安
部
・自衛隊
・消防機関
・その他関
係機関
・連絡室長
(危機管理監)
・室員
(消防地震防災課
員及び事態関係
課員)
・本部長
(知事)
・副本部長
(副知事)
・本部員(各部
局庁の長)
・本部事務局
(危機管理監が
事務局長)
重大事案の発生
武力攻撃事態が疑われる
とき
国民保護等連絡室の設置
情報収集の結果、県とし
て応急の対策をとる必要
があるとき
国民保護等緊急対策本部の設置
国から県対策本部を設
置すべき旨の通知が
あったとき
県国民保護対策本部の設置
※緊急対処事態の場合は県緊急
対処事態対策本部を設置
千葉県国民保護対策本部の組織構成
対策本部事務局
対策本部会議
事務局長(危機管理監)
事務局次長
対策副本部長(副知事)
消防地震防災課長、総務課
長、財政課長、市町村課長
連絡 調整班
現 地派遣班
衛星移動車班
防災情報システム班
通信班
庶務班
事務局職員
広報 ・
渉外班
出納長、総合企画部長、総務部長、
健康福祉部長、環境生活部長、商工
労働部長、農林水産部長、県土整備
部長,水道局長、企業庁長、病院局長、
教育長、警察本部長、危機管理監
広域支援班
指揮班
対策本部員
情報 ・
記 録班
対策本部
対策本部長(知事)
決定内容の指示
現地対策本部
警察本部
教育庁
病院局
企業庁
水 道局
出納局
県土整備部
農林水産部
商工労働部
環境生活部
健康福祉部
総務部
総合企画部
各部局庁
※県緊急対処事態対策本部も同様の構成
避
<警 報>
・武力攻撃事態等の現状及び予測
・武力攻撃事態が迫り、又は現に武力
攻撃が発生したと認められる地域
・住民に対し周知させるべき事項
通知
通知
放送事業者
避難措置の指示
<避 難>
・住民の避難が必要な地域
・住民の避難先となる地域
・住民の避難に関して関係機関
が講じるべき措置の概要
○避難の方法
警報の通知
県
指定公共機関等
電気、ガス、水道、
運送、通信、医療
警報の発令
対策本部長
国
発生情報入手
難
○避難の経路などを指
示します。
避難の指示
知事による
指示
通知
市町村
テレビ,ラジオによる警報・避
難の指示の内容の放送
防災行政無線
警報が発令されました。
○○地域の方は避難し
てください。避難先は、
△△です。避難方法は
□□です。
伝達
国 民
避難実施要領
消防、警察、自衛隊に
よる避難誘導
家の中への避難
避難先地域への避難
県境を越える避難
救
国
援
知事・指定都市の長
救援の指示
日本赤十字社
(対策本部)
協力
救援の実施
収容施設の設置、食品・飲料水の提供
生活必需品の提供・医療の提供など
高齢者、障害者、乳幼児、
病人等に特に配慮
安否情報の収集と照会に対する回答
者
回答
会
総務大臣
照会
回答
照会
回答
照会
照
︵
消防庁長官 ︶
(収集・整理)
知事
市町村長
(収集・整理)
武力攻撃に伴う被害の最小化
国・都道府県・市町村・指定公共機関などが協力して対処
生活関連等施設(発電所、ダム、鉄道
施設)などの安全の確保、警備の強化、
立入制限などを行います。
警戒区域の設定を行います。区域内へ
の立入制限及び禁止・退去命令などを
行います。
立入禁止
危険物、毒物、劇物、高圧ガスなどの
取扱所での製造等の禁止・制限などを
行います。
消火、救急及び救助の活動を行います。
消防の主な活動
1 平素から関係機関との密接な連携体制を構築
2 消防の任務(国民保護法)
消防は、その施設及び人員を活用して、国民の生命、身体及び財産を武力攻撃によ
る火災から保護するとともに、武力攻撃災害を防除し、及び軽減しなければならない。
○消火、救急、救助
○傷病者の搬送
○警報の伝達
3 避難に関する措置
●避難住民の誘導(市町村長の指揮により実施)
●避難の混雑時の必要な警告又は指示
●危険な場所への立入禁止、退去、その他の措置(警察官等がその場にいない場合)
県警察の主な活動
1 平素から関係機関との密接な連携体制を構築
3 生活関連等施設の立入制限区域
2 交通規制
(1)交通状況の把握
(2)交通規制の実施
緊急の必要があると認めるとき、
緊急交通路を確保
・車両の通行の禁止又は制限
・車両移動等の措置、放置車両
の撤去
の指定
(1)知事から要請があったとき
(2)事態に照らして特に必要がある
と認めるとき
4 警報の伝達
5 救助
●避難住民の誘導
●退避の指示、警戒区域の設定
市町村長が実施するほか、市町村長の
要請に基づき県警察においても実施する。
要請
市町村長
6 避難に関する措置
海上保安庁のマスコットキャラクター
海上保安庁の主な活動
1 平素から関係機関との密接な連携体制を構築
うみまる
うーみん
2 生活関連等施設の立入制限区域の設定
①知事から要請があったとき
②事態に照らして特に必要があると認めるとき
●避難住民の誘導
●退避の指示、警戒区域の設定
市町村長が実施するほか、市町村長の要請
に基づき海上保安部においても実施する。
要請
市町村長
3 避難に関する措置
自衛隊による主な国民保護措置
1 平素の活動
平素から防災のための連携体制を活用しつつ、国、地方公共団体などと相互に、
国民保護のための連携体制を構築し、相互の情報体制の充実などに努める。
2 国民保護等派遣に関する規定
(自衛隊法第77条の4)
(1)知事:防衛庁長官への部隊等の派
遣の要請
(2)市町村長:知事への派遣の要請の
求めなど
※武力攻撃事態等においては、武力攻
撃を排除し、国民への被害を局限化す
ることが重要であり、自衛隊はこの任務
と両立を図り得る範囲内で、可能な限り、
国民保護措置を行うこととなります。
3 自衛隊に期待されている国民保護
措置の内容
(1)避難住民の誘導
(2)避難住民などの救援
(3)人命救助活動、被災状況の把握
など
(4)ガレキの除去、施設などの応急
復旧など
※自衛隊の活動内容としては、自然
災害時における「災害派遣」と同様
指定公共機関・指定地方公共機関の役割
国や地方公共団体
と協力して、国民保
護を実施します。
日本赤十字社や日
本放送協会(NHK)
などの公共的機関
や、医療機関、電力
会社、ガス事業者
などの公益的事業
を営む法人が指定
されています。
電気・ガス事業者
運送事業者
安定的かつ適切に供給
避難住民や緊急物資の運送
放送事業者
電気通信事業者
警報、避難の指示等の放送
通信の確保
警報の放送、避難
住民の運送や緊急
物資の運送などの
役割を果たします。
関連する指定公共機関
区分
区分
機関名
機関名
放送事業者
日本放送協会など
水道用水供給事業者
(独)水資源機構
運送事業者
東日本旅客鉄道(株)など
病院等
(独)国立病院機構
電気通信事業
者
東日本電信電話(株)など
空港、道路等の管理
者
成田国際空港(株)
日本道路公団など
電気事業者
東京電力(株)
日本郵政公社
ガス事業者
東京ガス(株)
日本赤十字社
災害研究機関
(独)放射線医学総合研
究所など
※指定公共機関は、国民の保護に関する業務計画で定めるところにより、その業務に係る
国民の保護のための措置を実施するものとされています。
指定地方公共機関一覧
平成17年9月1日現在
区 分
機
関
名
ガス事業者 【12】
京葉瓦斯(株) 大多喜ガス(株) 千葉ガス(株) 房州瓦斯(株)
京和ガス(株) 銚子瓦斯(株) 野田ガス(株) 角栄ガス(株)
東日本ガス(株) 総武ガス(株) (社)千葉県エルピーガス協会
栄都市ガス(株)
運送事業者 【11】
新京成電鉄(株) 小湊鉄道(株) 北総鉄道(株) 総武流山電鉄(株)
銚子電気鉄道(株) いすみ鉄道(株) 東葉高速鉄道(株)
千葉都市モノレール(株) 京葉臨海鉄道(株) (社)千葉県トラック協会
(社)千葉県バス協会
医療事業者等
【4】
(社)千葉県医師会 (社)千葉県歯科医師会 (社)千葉県薬剤師会
(社)千葉県看護協会
放送事業者
(株)ベイエフエム
【1】
千葉県道路公社
公共的施設
【1】
29団体・事業者
※指定地方公共機関は、国民の保護に関する業務計画で定めるところにより、その業務に
係る国民の保護のための措置を実施するものとされています。
国民の協力(自主防災組織やボランティアに期待されること)
阪神・淡路大震災では、大規模災害時の初動対応における自主防災
組織やボランティアの役割の重要性が改めて認識されました。
こうした自主的な防災活動は、国民保護においても、住民の避難や被災
者の救助などの局面において重要な役割を果たすものです。
なお、国民の協力は、国民の自発的な意思に委ねられるものであり、
またその活動に当たっては、安全の確保が十分に配慮されなければ
なりません。
① 住民の避難や被災者の
救援の援助
② 消火活動、負傷者の搬送
又は被災者の救助の援助
③ 保健衛生の確保に関する
措置への援助
④ 避難に関する訓練への
参加
1.応急の復旧
復
旧
等
ライフライン施設の応急の復旧
輸送路の確保に関する応急の復旧
・県等が管理するライフライン施設の応急の復旧
・市町村及び指定地方公共機関に対する支援
・輸送路の優先的な確保のための措置
・県等が管理する輸送施設の応急の復旧
・鉄道施設等の応急の復旧
2.武力攻撃災害の復旧
国における所要の法制の整備等
当面の復旧についての留意事項
・国全体としての方向性について検討
・県は国の示す方針に従って実施
・復旧に向けた法整備がなされるまでの間、県等
は、被災状況等を勘案し、迅速な復旧を目指す
3.県・市町村の国民保護措置に要した費用の支弁等
費用の支弁、国への負担金の請求
損失補償、実費弁償及び損害補償
・国が定めるところによる負担金の請求
・県は、国民保護法施行令で定める基準に従
い、損失補償、実費弁償、損害補償を行う
・支出額を証明する書類等の保管
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