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「ファミリー」 中川 めぐみ

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「ファミリー」 中川 めぐみ
国際交流ニュース
2013 年
グレンデール留学体験記
東大阪市立日新高等学校
交流事業
第 18 回
生徒派遣を終えて
校長
原口
豊
東大阪市とカリフォルニア州グレンデール市との姉妹都市提携に基づいた短期交換派遣事業により、
今回も浜本慎吾教諭引率で英語科 4 名、商業科・普通科各1名の計 6 名の生徒を派遣することが出来た。
近年、大阪の高校教育を巡っては入試制度改革や学区撤廃等、 大きな変革期を迎えている中で今年度
も多くの方々の ご支援と ご助力を得て、 交換派遣 事業を終えるこ とが出来 た。 とりわけ本 市および 教育
委員会の皆様には感謝を申し上げたい。
今回の派遣ではグレンデール高校側の日程的な都合により、派遣期間が 2 週間と例年と比較して若干
短くなってしまった。そこで本校では英語科教員や ALT による派遣に向けた事前・事後指導プログラム
の充実を図ることで学習効果 維持に努め、派遣生徒たちもこれらに必死に 取り組んでくれた。その結果、
帰国後に実施さ れた本校 や市役所での報 告会で、 渡米後の最初の 数日は現 地の人々が話す 英語がと ても
早く Yes、No の返事しかできなかったが、そこで過ごすうちに次第に自分の耳が慣れ、相手の話す内容
が聞きとれるようになったこと 、また現地の
人たちの優しさや色々な文化に触れたこと、
コミュニケーションの大切さを感じたこと
などを皆に伝えてくれた。
今後とも本事業が派遣される生徒たちに
とって他に代え難い経験を与える点を鑑み、
また、生徒の卒業後の成長と飛躍の礎となる
べく、本校としても総力を挙げて派遣事業の
継続と派遣期間確保を関係機関に強く要望
したい。
派遣期間
2013 年 3 月4日~3 月18日
派遣先
アメリカ カリフォルニア州
グレンデール市立 グレンデール高等学校
派遣生徒
猪井 ももこ
大削 茉由
高橋 菜月
田村 沙葉
福吉 涼加
藤井 明美
(英語科:枚岡中卒)
(英語科:玉川中卒)
(英語科:縄手中卒)
(英語科:石切中卒)
(普通科:英田中卒)
(普通科:小阪中卒)
記念撮影
◎ 猪井
ももこ(英語科:3年3組) ―― グレンデール市留学
今回は例年に比べて期間が短かったのですが、約2週間グレンデール市に留学しま
した。海外へは修学旅行で一度行きましたが、その時にはクラスの仲間 が一緒だった
ので、楽しみでワクワクしていました。しかし今回はホームステイ時には一人になる
ので緊張と不安ばかりでした。アメリカに到着した日は直接学校へ向かい、ホストフ
ァミリーを紹介してもらいました。それからホストの生徒と一緒に家に行きました。
二人でバスに乗って向かったのですが、その間も緊張して何も話すことが出来ません
でした。でも日が経つにつれ、緊張がほぐれ、不安も無くなり、少しずつですが話し
かけていけるようになりました。私のホストの生徒は話好き人ではなく、私も英語が
話せなくて会話が弾みませんでした。でもドアを開けて待ってくれたり、授業が終わ
るといつも迎えに来てくれて、次の教室へ案内してくれたりと行動に優しさがあふれ
ていて嬉しく感じました。グレンデールでは先生が教室に来るのではなく、生徒が先生のいる部屋に移動し
て授業を受けたり、授業中に飲食しても怒られないような時があったり、日本と違うところが多くありまし
た。休み時間等に廊下であったとき、多くの生徒が私の名前を呼んでくれたり、挨拶してくれたり、すごく
嬉しい気持ちがしました。放課後や休日は、ディズニーランド、ハリウッドサイン、ハンバーガーショップ、
ショッピングセンターなど、いろいろな場所に連れて行ってもらいました。
ポテトの量や、アイスクリームの大きさに驚きました。直接にハリウッドサ
インを見たときは感動しました。
今回の留学は本当にいい経験になりました。自分の感情を英語で上手く言
えなかったりして、自分の英語力がまだまだだと分かったし、もっと英語を
勉強したいと思いました。何よりも、今回留学できたのは、先生をはじめ、
家族、友達などみんなの支えや応援があったからだと思っています。本当に
ありがとうございました。
◎大削
茉由(英語科:3年3組)
3月4日から約2週間アメリカ・カリフ ォルニア州グレンデール市へ短期交換留
学に行きました。期間こそ短かったですが、毎日とても充実した楽しい日々を過ご
すことができました。私のホストは 一度、日新高校へ来たことのあるジャスミンと
ジョセリンでした。最初は質問に受け答えするの も必死で、何を言われてもただ頷
くことしか出来ず、とても悔しい思いをしました。翌日からは高校へ行きました。
学校の広さや授業、生徒の多さなど日本と違うところばかりでとても戸惑いながら
もすごいなあと思いました。授業は毎日同じ時間割で、クラスの人たちは最初から
私を歓迎してくれました。そして次第に仲良くなれたのもとても嬉しかったです。
授業に参加させて下さった先生方にはとても感謝しています。その他にも 校内で移
動するときに迷子になっていた私に声をかけてくれたりするなど本当に良い人たち
ばかりでした。学校に行くことは大変楽しかったです。観光も多く出来て楽しかったです。
私が最も印象に残っているのは、Woodland 小学校を訪問したときのことです。そこでは日本人やハー
フ、アメリカ人と色々な 国の子どもたちが日本語 と英語の両方で算数や理 科など授業を受けていま した。
私はその子たちと触れ合 う中で、すごく価値観が 変わったような気がしま した。本当によかったと 思いま
した。
私は留学する ことがずっ と夢でした。 今回、それ が実現できて 本当によ か
ったと思いまし た。実際 に行ってみない と分から ないことがいっ ぱいで、 楽
しくて帰りたく ないと思 いました。私は これから 残りの高校生活 でもっと も
っと英語を勉強 したいと 思いました。ホ ストファ ミリーをはじめ とした周 囲
の人たちに感謝 の気持ち でいっぱいです 。もっと 英語を上達させ て、もう 一
度アメリカに戻 ることが 今の目標です。 本当に一 生の思い出にな る楽しい 2
週間でした。
◎高橋
菜月(英語科:3年3組) ―― 短期交換留学を終えて
3月4日 から 18日 まで の2週 間を 海外 で過ご すと いう貴 重な 経験 をさせ て頂 きまし
た。例 年よ り期 間が1 週間 短くな り、 本当 に残念 でし たが、 色々 な方 々のお かげ でとて
もすば らし い時 間を過 ごす ことが 出来 まし た。現 地に 着くま で、 不安 と期待 でい っぱい
でした 。で もこ こまで 頑張 ってき たの で後 は楽し んで 交流し て、 悔い が残る こと のない
ように 過ご そう と思い まし た。グ レン デー ル高校 は敷 地も広 く、 建物 もたく さん あり、
毎時間 の授 業を ちゃん と教 室まで 行け るの か、友 達が たくさ んで きる かとい う不 安もあ
りまし たが 、そ んな不 安は すぐに なく なり 、たく さん の人と 交流 が出 来まし た。 フレン
ドリー でい っぱ い話し かけ てくれ たり 、日 本のこ とや 私のこ とや 学校 のこと もた くさん
聞かれ たり しま した。 たく さんの 話を して くれた り、 自分の 英語 が通 じてい て、 そして
相手の 英語 も聞 き取れ る嬉 しさの 反面 、自 分の英 語力 、ボキ ャブ ラリ ー不足 を痛 いほど
実感しました。聞き取れても思い通りに伝えられない時、伝わっても相手の言う単語が
分から ず、 理解 が出 来な か ったり した こと がた くさ ん ありま した 。で も日 数が 経 つにつ れ、 その よう なこ と が減って
いき、 少し ずつ です が自 分 の英語 力が 上が って きて い ること を実 感で きた とき の 嬉しさ はこ れか らの 自分 へ とつなが
り、英 語を 勉強 して いく 上 で忘れ ては いけ ない 瞬間 だ と思い まし た。 私の ホス ト ファミ リー は、 私と 同じ 年 の女の子
とお母さんでした。言葉では表すことができないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。出会うことが出来て、心から
よかったと思っています。お母さん(Anna)が言ってくれた「あなたは私の2番目の娘よ」という言
葉と、ホスト(Elian)が言ってくれた「私たち、姉妹み たいね」という言葉は本当 に嬉しくて、絶対
に忘れることはできません。もっと英語を勉強して少しでも早く、また会いに行きたいと思います。
2人からの「いつでも帰っておいで」という言葉を励みにこれからもがんばりたいと思います。
最後 にな りま したが 派遣 生徒に 選ば れる までの 期間 、私を 支え てく れた友 達や 先生に は本 当に感
謝して いま す。 日新高 校に 入学す る前 から 目標に して いた短 期交 換留 学、最 後ま であき らめ なくて
本当によかったです。この貴重な経験を与えて下さりありがとうございました。
◎田村
沙葉(英語科:3年3組)
3月4日より18日 まで 2週間、アメリカ・カ リフ ォルニア州グレンデー ル市 へ短期
交換派遣留学生徒とし て行 ってきました。2週間 とい う短い時間でしたが、 優し いホス
トファミリー、グレン デー ル高校の先生方、生徒 の皆 のおかげで、とても楽 しく 充実し
た毎日を過ごせました 。グ レンデール高校につい て、 まず驚いたのは、学校 の広 さでし
た。日本の高校とは全 く違 う広さで、大学のよう でし た。そこで初めてホス トで あるジ
ョセリンと出会いまし た。 小さめでとても可愛ら しい 子でした。会ってすぐ に色 々な質
問をしてくれて、嬉し い反 面、聴き取るのに必死 で、 ちゃんと受け答えする こと が出来
ずと惑いました。ホス トの 家に帰って、家族の会 話を 聴き取ろうとしても、 1単 語も聴
き取れず、更に戸惑い まし た。2日後ほどたって から お父さんがスペイン語 だと 教えて
くれました。学校生活は、普通に毎日授業に参加しました。ジョセリンが「0限 目授業」
を受けて いたの で、毎 朝7 時には学 校へ行 って授 業を 受けまし た。学 校の人 たち もとても 優しく 、気軽 に話 しかけて
くれたり 、お菓 子をく れた りしまし た。日 本の文 化が 好きな生 徒が意 外に多 くて 驚きまし た。私 は日本 のア ニメや漫
画が好きなので、その話が出来て、とても楽しく感じました。中にはすごく詳しい生徒もいて、日本の愛されている
文化の中の1つだなと思いました。放課後など休日は、ホストファミリー
と買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったりして、楽しい時間を過ごしま
した。他にも、日本語と英語と半々で授業をしている小学校へ行ったりし
て、すごくいい刺激を受けました。グレンデール市長への訪問もしました。
ここには書き表せないほど、本当にいい経験をすることが出来ました。こ
の留学に参加して、自分の価値観を変えることもできました。また自分の
意思を伝えることの難しさ、言葉の壁を感じたりもしました。だからもっ
ともっと勉強して、またいつか会うときは、上手に会話が出来るように頑
張ろうと思います。
◎福吉
涼加(商業科:3 年2組)
日本を出るまではとても不安でした。私はそれまで日本を離れたことが一度もなく、自分
の英語がネイティブの人たちに通じるのか、それが不安だったからです。でもグレンデール
に着くとその不安も少しずつ消えていきました。私のホストファミリーは、事前に知らされ
たものと違って、二箇所のホストファミリーが1週間ずつ受け入れてくれることになりまし
た。そのために渡すお土産の量が減ったり、きちんとお別れの挨拶も出来ないままでした。
どちらのファミリーもどうすればいいのかわからない私に色々と 丁寧に教えてくれました。
アメリカの生活や文化、名所など数え上げるときりがありません。グレンデール高校は日新
高校よりずっと大きく、最初はどうしても迷ってしまうので、ホストの生徒の教室に付いて
行っていましたが一週間くらいで慣れることができ、自分で教室に行くことが出来るように
なりました。授業では何を言っているのか全く分からないことも 多くありましたが、ホスト
の生徒や新しく出来た友人に助けられて、楽しく過ごすことができました。最
初は英語を聴き取ることが出来なかったり、話題についていけなかったりしま
したが、やがて英語に慣れることができました。日本で英語クラブがあるよう
に、グレンデール高校でも、ジャパニーズクラブというのがあります。そのク
ラブの生徒たちは、毎日熱心に日本語を勉強していて、簡単な挨拶は出来る世
になっています。
私がこのアメリカ留学で学んだことは、英語の実力の未熟さと、違う言葉の
人同士がコミュニケーションを持つことの難しさでした。これからもこの貴重
な経験を活かして、自分の目標の実現に向かって努力したいと思います。
◎ 藤井
明美(普通科:3年5組) -グレンデールでー
私はグレンデールへ2週間程度行ってきました。行きは、これからどんなことが待って
いるか分からなかったし、何よりもホームステイ先が気になって、気を緩めてはいられま
せんでした。私がこの期間を経験出来てよかったと思ったのは、ホストファミリーと過ご
した時間でした。最初の数日間は、自分の言っていることが相手に伝わらず、聴き取るこ
ともできなくて、行って早々に自分の英語力のなさを思い知らされました。だけど黙るこ
とはしたくなかったので、話すことに努力しました。そうする内に段々と不安も薄れてき
て、楽しくなっていきました。放課後は、ホストやその友人たちとチキンや寿司を食べに
行ったり、アメリカーナで買い物をしたり、ネイルサロンなど友達の家に遊びに行ったり
しました。たまにホストの生徒が家のパソコンで大量の宿題を片付けているのを見て、同
じ年齢とは思えない気持ちを持ちました。私のホストファミリーはアルメニア人でパン食派の家族でした。私は特に、
チーズが乗っ ているパ ンを かじりながら 葡萄を食 べる というアルメ ニアスタ イル が好きです。 ファミリ ーの お母さん
(Harisa)が作ってくれた料理や、おばあさんが作ってくれたドールマという伝統食も大好きです。両親は私が果物
を好きなのを 知って、 毎日 切って置いて くれまし た。 そして仕事帰 りで疲れ てい るのにもかか わらず、 ハリ ウッドに
連れて行って くれまし た。 私もうどん、 そうめん 、焼 きそばを作っ て、食べ てい ただきました 。本当に 箸を 使わない
家で、箸文化 を伝える こと が出来て、嬉 しく思い まし た。浴衣を着 せてあげ るこ とも出来まし た。とて も喜 んでくれ
て、本当に嬉 しく思い まし た。ホストフ ァミリー は、 私に必要以上 のことを して くれました。 お互いに 違う 習慣があ
り、考え方な ど違って いた りして、戸惑 うことが たく さんありまし たが、私 はそ れを経験する ことが出 来て 、良かっ
たと思ってい ます。学 校生 活では、日本 の学校と の違 いが大きすぎ て、高校 とい うよりは大学 のような 雰囲 気があり
ました。生徒 は車やバ スや スケボーで登 校する人 もい て、日本でも そんな登 校を してみたいと 思いまし た。 校舎も広
く、授業はす べて移動 で、 2限目の後に スナック タイ ムという休み 時間があ り、 日本にはない 時間なの で、 違和感を
感じました。 授業はド ラマ が楽しかった です。剣 を振 り回したり、 最後の授 業で は役をもらっ て舞台で 演技 もしまし
た。ドラマ以 外に、メ イク アップとか家 庭科など 幅広 く学ぶことが 出来ます 。ク ラスの生徒た ちはとて もフ レンドリ
ーで、会うた びにハイ タッ チやハグをし ました。 すぐ に仲良くして くれて、 すご く感動しまし た。最終 日は 、お別れ
するのが悲し かったで す。 でも私はまた グレンデ ール に行こうと思 います。 その ときは、英語 を不自由 なく 話せるよ
うになること を、ホス トフ ァミリーと約 束しまし た。 だからこの約 束を守る ため にも、もっと 英語を勉 強す るつもり
です。今まで、グレンデールのために頑張っておいて、本当に良かったです。
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