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英語 - 東京外国語大学
組 織 と制度の変遷 一 英語 一組織と制度の変遷 1百年の変貌 英語教育は、高等商業学校附属外国語学校が一八九七︵明治三十︶年に設立されて以来、この百年間途絶えること なく、ほぼ一貫して本学の外国語教育のなかで重要な役割をになってきた。附属外国語学校発足時において、英語科 は七学科の一つとして設置され、教官四名、新入生二六名で、一週二四時間の授業︵英語のみ︶を三か年にわたって 行うことが﹁高等商業学校一覧従明治三十年至明治三十一年﹄に記されている。まさに名のとおりの﹁外国語﹂学 校であった。百年後の今日︵一九九八年︶、学校は四年制の学部に加えて、大学院︵博士後期課程まで︶を有する東 京外国語大学となり、英語は、二六専攻語の一つ、一九名の専任教官と、一学年七○名︵三年次以降は八五名︶の学 生定員を擁するまでに拡大している。他方、英語の授業は、一・二年生についていえば一週一二時間と半減した。こ の前期の専攻語計二四時間は、卒業単位一二六の五分の一を占めるに過ぎない。本学は、単なる語学校から脱して、 ﹁外国の言語とそれを基底とする文化一般につき、理論と実際にわたって研究教授﹂︵学則第一条︶する大学へと大 409