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高齢者を地域で支える仕組みづくり

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高齢者を地域で支える仕組みづくり
第5章
1
高齢者を地域で支える仕組みづくり
地域包括ケアシステムの構築
団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年(平成 37 年)に向け、「医療」、「介護」、
「予防」、「住まい」、「生活支援」の 5 つのサービスを一体的に提供し、支援が必要
な高齢者の住み慣れた地域における生活を支援する地域包括ケアシステムの構築をめざ
すため、在宅医療と介護の連携や地域包括支援センターの機能強化などに取り組むとと
もに、今後、増加する認知症高齢者に対応するため、認知症施策を推進します。(P55
図参照。
)
また、地域包括ケアシステムにおいては、介護保険サービスや在宅医療はもとより、
介護保険外のサービスや、地域の特性に応じた様々な主体による生活支援サービス等が、
自助・互助・共助・公助の適切な組み合わせにより提供されることにより、高齢者の生
活上の安全・安心・健康が確保され、自立した生活とQOLの向上を効果的に支援する
ことが可能となります。そのため、本市、住民、関係団体などの協働による地域の「介護
力」や住民同士の共助の仕組みなどの「地域力」で高齢者の生活支援に取り組みます。
(P81 図参照。
)
73
(1)地域包括ケアの推進体制
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現状と課題
・地域包括ケアシステムの構築に向けて、医療・介護・予防・住まい・生活
支援を一体的に提供できる体制づくりが求められます。
・アンケート調査から、重点を置くべき認知症対策について、「認知症の早期
発見、早期対応に対する取り組み」の割合が高く、そのしくみづくりが強く
求められています。認知症高齢者の増加が予測される中、医療とも連携
し、軽度認知障害も含めた認知症高齢者を支える地域のネットワークのさ
らなる強化が求められます。
今後の取組み
・今後地域の積極的な取り組みができるよう、出前講座等地域の集まりの場
等を通じて、地域との連携を強化します。
・地域の各団体やさまざまな専門職が連携を図るための地域ケア会議の充実
を図ります。
・地域包括ケアシステムのイメージを住民とともに共有しながら、地域ごと
に高齢者のニーズや状態に応じた必要なサービスが切れ目なく提供できる
体制を整備します。
(2)地域包括支援センターの機能強化
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現状と課題
・今後高齢者の更なる増加が見込まれる中、地域包括ケアシステムの構築の
中核的な役割を担う地域包括支援センターの機能強化が必要です。また、
地域医師会との協議等において、在宅医療と介護の連携強化が継続的・効
果的に取り組まれることにより、高齢者が自宅で安心して暮らせるための
支援体制づくりの推進が求められます。
今後の取組み
・日常生活圏域の状況に応じて、地域包括支援センターのサブセンターやブラ
ンチの機能強化を図り、地域包括支援センターと密に連携をとることで、効
率的かつ効果的な運営を目指します。
・本市は、地域包括支援センター運営協議会の中で、地域包括支援センター
の運営を継続的に評価・点検し機能強化を図ります。
74
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(3)相談体制の充実
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現状と課題
・高齢者の生活や介護などの相談への対応や、地域で生活しづらい課題を抱
える方からの相談などを、医療機関や民生委員・児童委員等の関係機関と
の連携により、早期対応に努めています。
・今後高齢者の更なる増加が見込まれる中で、地域包括支援センターの機能
を強化し、総合相談窓口としての相談体制を構築し、ワンストップで対応
することが課題となります。
今後の取組み
・地域のネットワークなどを通じて様々な相談を受け、必要な時に適切な助
言や関係機関との連携を通じた対応に努めます。
・認知症専門の相談日として「認知症ケアなんでも相談」を月2回(第2・4
火曜日)実施しています。また、認知症初期相談に適切に対応できるよう、
相談援助職向けの勉強会・研修会等を開催します。
75
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■
【高齢者の介護・生活・施設などに関する相談窓口】
相談内容
高齢者に関する相談
認知症ケアなんでも相談
生活や介護に関す
る本人・家族・関係
機関等の相談、高齢
者の成年後見制度、
虐待、消費者被害な
どの相談、認知症ケ
アについての相談
に対応します。
認知症の予防や介
護などの相談に対
応します。
相談窓口名称など
相談日時・連絡先
・市地域包括支援セン
ター
【月~金 8:30~17:15】
電話 0795-43-0431
・市地域包括支援セン
ター
【毎月第2・第4火曜日
13:00~16:00】
電話 0795-43-0431
福祉サービス、日常生活費
の金銭管理などの援助
福祉サービスの利
用援助、日常生活費
の金銭管理などの
相談に対応します。
・市社会福祉協議会
【月~金 8:30~17:15】
電話 0795-42-2006
消費者被害・多重債務
の相談
消費者被害・多重債
務の相談
・市生活課消費生活相
談窓口
【毎週 火曜日・木曜日
9:00~17:00】
電話 0795-48-3528
成年後見制度の相談、
手続きの支援
地域生活が困難な
状況にある高齢者
が、地域において尊
厳のある生活を維
持し安心して生活
を行うことができ
るよう、専門的・継
続的な視点からの
相談・手続きの支援
を行います。
介護保険施設などについ
ての苦情・相談窓口
介護保険サービス
に関する相談・不
服・苦情処理につい
ては、保険者である
本市の高齢介護課
が、第一次窓口とし
て対応します。
高齢者虐待に関する
相談・通報
高齢者虐待に関す
る相談
・市地域包括支援セン
ター
・社団法人成年後見セ
ンター
リーガルサポート兵
庫支部
【月~金 8:30~17:15】
電話 0795-43-0431
【月~金 13:00~16:00】
電話 078-341-8699
・市高齢介護課
【月~金 8:30~17:15】
電話 0795-43-0440
・県国民健康保険団体
連合会
介護サービス苦情相
談窓口
【月~金 9:00~17:15】
電話 078-332-5617
・市地域包括支援セン
ター
【月~金 8:30~17:15】
電話 0795-43-0431
【夜間・休日の場合】
虐待ホットライン(24 時間対応)
携帯電話
090-3486-3979
76
(4)地域ケア会議の充実
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現状と課題
・地域ケア会議においては、個別の事例を通じて地域の課題を把握し、多職
種で連携を図りながら地域の実情に応じたサービスができるよう、資源を
開発したりネットワークを構築していくことが必要です。具体的には、住
民及び民間から提言ができるしくみづくりをしていくことが求められま
す。
今後の取組み
・住民及び民間から提言ができるしくみづくりを進めます。
・地域ケア会議での検討を通じて、個別支援の取組みを重ね、地域の実情に応
じたネットワークの構築を進めるとともに、全市的な高齢者施策の安定化に
つなげていきます。
77
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78
(5)高齢者の地域での見守り
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現状と課題
・一人暮らしの高齢者や、高齢夫婦など、生活支援を必要とする高齢者が増
加する中、住み慣れた地域で安心して生活していくためには、地域におけ
る見守りなどの地域福祉活動による支え合いの必要性が高まっています。
今後の取組み
・近隣の住民が、お互いの日ごろの声かけなどにより異変に気づき相談機関
などへつなぐ、高齢者を地域で見守るネットワークを構築していきます。
・民生委員・児童委員との協力のもと、独居高齢者や高齢者世帯の訪問活動
を行い、確認された要援護高齢者については必要に応じて相談窓口につな
ぎ、後は定期的な見守り活動を行います。
(6)地域サポート型特養 24 時間体制
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現状と課題
・平成7年から 22 年の間で、独居高齢者世帯が2倍以上、高齢夫婦世帯が
1.5倍以上に増加しており、今後も増加が見込まれます。
・兵庫県は、高齢者の在宅生活の更なる延長を図るため、生活援助員(LSA)
などを配置して地域住民を対象に見守り等を行う特別養護老人ホーム(地域
サポート型特養)を支援しており、本市でも対応が必要となります。
今後の取組み
・特別養護老人ホームに生活援助員(LSA)を配置することにより、24 時間対
応可能な態勢で、独居の高齢者や認知症の人がいる高齢者世帯等の見守り
を行う支援体制の整備に努めます。
・24 時間訪問介護・看護等の介護保険サービスにスムーズにつなげることに
より、在宅生活の更なる延長を支援します。
79
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(7)生活支援の基盤整備
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現状と課題
・今後、多様な生活上の困りごとへの支援が特に必要となる独居高齢者世帯
や高齢夫婦世帯の中で大きな役割を占めていくことを踏まえ、地域住民等
の力を活用した多様な生活支援サービスを充実していくことが求められま
す。
今後の取組み
・生活支援サービスの充実と高齢者の社会参加に向けて、生活支援コーディ
ネーターの配置及び協議体を設置します。
・地域のニーズにあった多様な生活支援サービスを、自治会等の住民組織を
始め、介護事業者を含めたNPOや民間企業、住民ボランティア等との連
携を図ることにより、多様なサービスを地域で提供し、高齢者の在宅生活
の継続を支援します。
・サロンの開催や、見守り、外出支援などの生活支援サービスの提供を通じ
て、地域の支え合い活動を促進するとともに、社会参加・社会的役割を持
つことが生きがいや介護予防につながることから、高齢者が担い手として
も活動していくことを促進します。
生活支援コーディネーターと協議体の役割(生活支援体制整備事業)
生活支援・介護予防の基盤整備に向けた取り組み
●生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)の配置
⇒多様な主体による多様な取り組みのコーディネート機能を担い、一体的な活動を推進す
る。
資
源
開
発
○地域に不足するサービスの創出
○サービスの担い手の養成
○元気な高齢者などが担い手とし
て活動する場の確保
など
ネットワーク構築
ニーズと取り組みのマッチング
○関係者間の情報共有
○サービス提供主体間の体制づく ○地域支援ニーズとサービス提供
主体の活動をマッチング
り
など
など
●協議体の設置
⇒多様な関係主体間の定期的な情報共有及び連携・協働による取り組みを推進する。
○ニーズや地域資源の情報収集、情報共有、連携の強化
○既存のサービス、集いの場等の活用
○開発が必要なサービスの議論
80
81
(8)高齢者の権利擁護の推進
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現状と課題
・平成 22 年度に「加東市高齢者虐待防止・養護者支援マニュアル」を作成
し、虐待防止及び虐待の早期発見・早期支援を目指し、警察、民生委員・
児童委員、介護サービス事業者等と積極的に連携を図りながら対応してい
ます。携帯電話で休日、時間外の相談体制(高齢者虐待ホットライン)を
構築しています。
・機関紙「おたっしゃだより」、ケーブルテレビ「おたっしゃ通信」等にて
高齢者の虐待防止に関する普及啓発を行っています。
・兵庫県社会福祉士会及び兵庫県弁護士会の「高齢者虐待対応専門職チーム」
と契約し、専門的な観点から助言を仰ぎ、早期解決が図れるよう取り組ん
でいます。
・成年後見制度の普及啓発・専門機関への相談援助等を実施しています。親
族からの申し立てを支援、または、申し立てを行える親族がないと思われ
る場合は市長申し立てにつなげます。
・訪問販売によるリフォーム業者等による消費者被害を未然に防止するため
に、市の担当部局と情報交換し啓発を実施しています。
今後の取組み
・地域包括支援センターは、虐待の早期発見・相談の窓口として、地域や関
係機関等と積極的に連携を図りながら対応していくとともに、「加東市高
齢者虐待防止・養護者支援マニュアル」に基づきそのしくみづくりを進め
ていきます。
・地域包括支援センター職員はもとより、介護サービス事業所職員等の関係
機関とのネットワークをさらに強化するとともに、高齢者虐待への対応能
力の向上を図ります。
・研修会の開催やパンフレット等の活用により、成年後見制度の利用を促進
するとともに、適切な相談対応や支援に努めます。
・高齢者の尊厳と安心を守る地域支え合いのしくみづくりを推進します。
82
■
■
■
2
多様な生活支援の充実
高齢者が安心して暮らすためには、介護保険サービスだけでなく、その他の支援が必
要な人に対して、適切な生活支援のためのサービスを提供する必要があります。
また、社会の動向に伴って必要なサービスは変化していくため、それらに応じて、サ
ービスの検討を行うことが重要です。
要介護状態に陥ってしまった場合には、介護保険のサービス以外で在宅介護の負担を
軽減するための支援等、高齢者の生活状況に応じて必要な事業を利用することができる
よう、福祉サービスの充実が求められます。加えて、一人暮らし高齢者や高齢者のみの
世帯が増加している中で、安心して生活継続できるよう福祉サービスの充実等支援して
いくことが必要です。
(1)多様なサービスの充実
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■
現状と課題
・本市の地理的な条件から、生活支援サービスのニーズについて、特に移動
支援や買い物支援、宅配、給食・配食サービスのニーズが高まっており、
介護予防・日常生活支援総合事業のより一層の充実や情報提供、利用しや
すい環境整備が求められます。
今後の取組み
・一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯の増加に伴い、買い物支援のニーズ
が高まる中、自立した生活を支援するため宅配サービス業者一覧パンフレ
ットの配布等、様々な生活支援サービスの普及啓発や新たな生活支援サービ
スの検討調整に取り組みます。
・移送サービスについては、ニーズに対応できるよう、様々な方向から検討
を行い、NPO 法人等に移送サービスの提供を求めていきます。
83
■
■
■
【関連する主な事業】
事業名
事業内容
老人等給食サービス
(社会福祉協議会事業)
外出支援サービス
(社会福祉協議会事業)
福祉機器・用具の貸与
(社会福祉協議会事業)
一人暮らし高齢者などに給食サービスを提供し、健康づくりの支援
を行うサービス
外出が困難な高齢者などに対し、通院・通所、その他の利便を図る
サービス
介護保険制度などによる貸与が困難な方に対し、福祉機器や用具を
貸与する事業
社会適応が困難な高齢者に対し、短期間の宿泊により日常生活に対
する指導や体調管理を行い、要介護状態への進行を予防する事業
生活管理指導短期宿泊事業
日常生活用具給付・貸与事業
緊急通報システム貸与事業
はり・灸・あんま・マッサージ・
指圧施術費助成事業
福祉タクシー利用券助成事業
在宅の一人暮らし高齢者などに対する日常生活用具の給付・貸与
在宅の一人暮らし高齢者などに対する緊急通報装置の設置
はり、灸、あんまなど施術費の一部を助成することで、高齢者など
の福祉の増進
タクシー利用料の一部を助成し、高齢者などの閉じこもりを予防
【実績及び計画値】
平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年
175
180
180
180
190
200
実績値
178
141
※150
―
―
―
計画値
9,100
9,150
9,150
10,000
10,600
11,200
実績値
9,478
9,432
※9,500
―
―
―
利 用 者
数(人)
計画値
40
40
40
40
40
40
実績値
23
22
※20
―
―
―
利 用 回
数(回)
計画値
350
350
350
350
350
350
実績値
342
330
※350
―
―
―
利 用 者
数(人)
計画値
50
60
70
70
75
80
実績値
42
44
※40
―
―
―
利 用 回
数(回)
計画値
260
270
280
550
600
650
実績値
338
467
※500
―
―
―
福祉機器・用具の
貸与(延人数)
計画値
250
240
230
230
230
230
実績値
305
269
※250
―
―
―
利用者
数(人)
計画値
2
2
2
2
2
2
実績値
0
1
※1
―
―
―
利用回
数(回)
計画値
60
60
60
60
60
60
実績値
0
32
※30
―
―
―
日常生活用具給
付・貸与事業
(世帯)
計画値
50
50
50
15
15
15
実績値
12
10
※5
―
―
―
緊急通報システム
貸与事業
(延設置台数)
計画値
330
335
340
345
350
355
実績値
322
319
※330
―
―
―
老人等給食
サービス
計画値
利 用 者
数(人)
食数(食)
移送サービス
福祉車両貸出
外出支援サービス
生活管理指導短期
宿泊事業
84
はり・灸・あんま・
福祉タクシー利用
マッサージ・指圧
券助成事業
施術費助成事業
平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年
申請者
数(人)
計画値
200
200
200
150
150
150
実績値
96
83
※130
―
―
―
利用回
数(回)
計画値
700
700
700
550
550
550
実績値
412
342
※440
―
―
―
申請者
数(人)
計画値
2,400
2,600
2,800
3,000
3,100
3,200
実績値
1,914
2,080
※2,290
―
―
―
利用枚
数(枚)
計画値
42,700
46,800
49,800
52,000
54,000
56,000
実績値
36,577
41,964
※48,000
―
―
―
※平成 26 年度実績は見込値
3
家族介護者に対する支援
介護を必要とする高齢者が、在宅での生活を続けていくためには、在宅サービスを整
備していくとともに、高齢者を介護する家族を支援し、家族の精神的、身体的、経済的
な負担の軽減を図ることが不可欠です。
そのためには、介護者家族が互いに交流し、事業が定着できるよう、継続して取り組
むことが必要であり、家族介護者支援事業への連携のしくみをつくることが重要です。
介護者への支援をさらに充実していくとともに、制度の周知を図り、介護にあたる家
族の健康の保持や生活の継続、負担の軽減を図るための支援策を推進します。
(1)家族介護者を地域で支える施策の推進
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
現状と課題
・要介護者を介護している家族の方には、経済面、精神面ともに、様々な負担
がかかります。そうした家族の方同士の交流の場を提供し、介護者を支援し
ています。
今後の取組み
・家族介護者の心身のリフレッシュを図るとともに、介護者相互の交流を深
めるための各種交流事業を行い、参加しやすいプログラムの立案、普及啓
発に努めます。
85
■
■
■
【関連する主な事業】
事業名
事業内容
認知症高齢者等の介護者がつどい、日頃の悩みや体験談などを
話し合い、悩みを一人で抱え込まないよう、介護者同士で交流
する活動。
認知症の人の家族の介護の負担の軽減を図るため、認知症の人
とその家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき集う場で、
認知症の本人や家族が地域で悩みを相談したり交流できる場。
在宅の要介護者(4・5)を介護している家族に対する介護用
品の支給。
家族介護者のつどい
物忘れ予防カフェ
家族介護用品支給事業
【実績及び計画値】
平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年
家族介護者
のつどい
(人)
計画値
170
170
170
170
175
180
実績値
188
176
※124
―
―
―
家族介護用
品支給事業
(人)
計画値
155
160
165
170
175
180
実績値
154
168
※140
―
―
―
※平成 26 年度実績は見込値
86
4
居住・生活環境の整備・充実
高齢者をはじめとする誰もが、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、
高齢者の自立に配慮した居住、生活環境を整備していくことが必要です。
(1)高齢者にやさしい居住環境づくりの推進
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
現状と課題
・住まいについては、高齢者の多くに現在の住居で暮らし続けたいとの思い
が見受けられます。住宅改修のニーズも高いため、今後も生涯を通して安
全・快適に生活できるような居住・生活環境の整備を進めていく必要があ
ります。
今後の取組み
・介護保険制度と連携した住宅改修の効果的な利用を促進するとともに、住宅
のバリアフリー化についての相談、情報提供の充実に努めます。
【関連する主な事業】
事業名
事業内容
人生 80 年いきいき住宅
助成事業
高齢者等に対応した住宅改修に関する相談・助言を行い、必要
経費の一部を助成。
高齢者などが安全・安心な生活が送れるよう既存住宅の改修を
希望される方に対して、保健師、理学療法士、社会福祉士など
が住宅改修に関する相談、助言を行うとともに、介護保険制度
等の利用に関する指導を行う。
住宅改修相談事業
【実績及び計画値】
平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年
人生 80 年いきい
き住宅助成事業
(世帯)
計画値
30
30
30
30
30
30
実績値
38
32
※20
―
―
―
※平成 26 年度実績は見込値
87
■
■
■
(2)福祉のまちづくりの推進
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
現状と課題
・高齢者がいつでもいきいきと生活し、活動できる安全・安心で快適なまちづ
くりが求められます。
今後の取組み
・高齢者が生活しやすいまちづくりを進めるために、公共施設や道路整備にお
けるバリアフリー化やユニバーサルデザインの導入に努めるとともに、保
険・医療・福祉の連携による施設の有効利用や多機能化を進めます。
(3)安心できる居住の場の確保
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
現状と課題
・今後の住まいについて、要介護・要支援認定者の約 7 割の方が、「現在の住
居で暮らし続けたい」と回答しています。
・高齢者自身の意思や人格が尊重され、能力に応じて自立した生活を営むこと
が出来るよう、相談、支援の体制の整備が求められています。
今後の取組み
・広域にある軽費老人ホームなどの保健・福祉施設の設置や利用状況の把握に
努め、相談、支援を行います。
・地域や家庭との結びつきを重視し、広域的に社会資源を活用しながら、安心
できる居住の場を確保します。
88
■
■
■
5
災害時・緊急時の支援体制の充実
高齢者の中には、災害などの緊急時に避難することが難しい人も多く、身近な地域にお
ける地域住民が主体となった自主防災組織の育成や機能の強化が重要です。そのため、災
害時要援護者への支援に係る取組みや自主防災組織の活動を支援し、地域における防災対
策を推進します。
(1)市民の防災意識の向上のための取組み
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
■
現状と課題
・今後重要になると思われる施策の中で「自主防災組織等との連携など災害時
の援護体制の整備」を選んだ高齢者は 1 割程度で、より一層の防災意識の
向上のための取組みが必要です。
・一人暮らし高齢者や高齢夫婦世帯をはじめ、災害時要援護者台帳登録者を
対象に安心救急情報キットを配布しています。
今後の取組み
・災害時要援護者の把握や自主防災組織の活動を支援し、地域における防災
対策を推進します。
・災害時要援護者台帳の情報提供を進め、地域の防災意識を高めていきま
す。
・安心救急情報キットの活用を支援することにより、住民自らが救急時・災
害時に対する意識を高めていきます。
【関連する主な事業】
事業名
事業内容
安心救急情報キット活用事業
災害時・救急時に必要な情報を保管するキットの配布
【実績及び計画値】
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安心救急情報キット配布
単位:セット
平成 24 年
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
平成 28 年
平成 29 年
計画値(累積)
―
―
―
1,480
1,780
2,080
実績値(累積)
183
966
※980
―
―
―
※平成 26 年度実績は見込み値
89
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(2)安否確認・避難誘導体制の確立
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現状と課題
・災害時要援護者登録台帳を整備し、民生委員・児童委員や地区組織との情
報共有を図っています。
・地域の民生委員・児童委員や地区組織と連携して、災害時における支援体
制の充実を図る必要があります。
今後の取組み
・災害時に自力で避難することの困難な高齢者や障害のある人などを地域で
支援していく「災害時要援護者避難支援」の取組みを進めます。
・地域の民生委員・児童委員や区長との連携強化を図り、要援護者台帳の整
備、福祉票の活用に努め、災害時の避難支援体制の構築を推進します。
【関連する主な事業】
事業名
事業内容
災害時要援護者支援システム整備事業
対象となる要援護者情報のシステム化及び GIS との連動
による位置情報の把握
【実績及び計画値】
■
災害時要援護者台帳登録者数
単位:人
平成 25 年
平成 26 年
平成 27 年
平成 28 年
平成 29 年
計画値(累計)
―
―
1,350
1,650
1,950
実績値(累計)
864
※980
―
―
―
※平成 26 年度実績は見込み値
(3)社会福祉施設等との防災協定に基づく避難所の確保
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現状と課題
・一般の指定避難所以外に、市内介護保険事業所等と福祉避難所として利用で
きるよう防災協定を結んでおり、避難期間中、安心して過ごせる生活環境を
確保しています。
今後の取組み
・災害時要援護者の個別支援プラン作成に併せ、福祉避難所に受け入れる者の
概数把握を行い、具体的な避難支援方法等について平常時から関係機関・団
体、地域住民等との連携に努めます。
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