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2008年 市民の皆さんとの対話(PDF:773KB)

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2008年 市民の皆さんとの対話(PDF:773KB)
大成建設|CSR(企業の社会的責任)-現場の見学から受ける感動は大きい
09.5.22 0:07 PM
ホーム > 会社情報 > CSR(企業の社会的責任) > CSR報告書ハイライト > ステークホルダー・ダイアログ > 現場の見学から受ける感動は大きい
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ステークホルダー・ダイアログ
コンプライアンスへの取り組みに
ついて
市民の皆さんと対話しました
大成建設は、より信頼される企業になるために、ステークホルダーの声を聞くことに努めています。今回は土木・建築に関心の高い市民の方々と対話する機会を
設けました。(2008年3月24日実施)
テーマ:「次世代にも信頼される建設業、スーパーゼネコンとは、その中で大成建設に求められるものとは」
最先端のコンクリート技術
サステナブル建築による地球環境
への貢献
海外の取り組み
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ご参加いただいた市民の皆様:
小島 健一氏 フォトグラファー、ライター、「社会科見学に行こう」主催
柴尾 英令氏 ゲームクリエイター、ライター
開田 裕治氏 イラストレーター
開田 あや氏 小説家
田村 敦子氏 会社員
大木 真一氏 フリーエンジニア
※対話の中については、敬称を省略させていただきます。
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CSR報告書についてのご意見・ご感想
現場の見学から受ける感動は大きい
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大成: 今年は、3つのタイプのステークホルダーとの対話を予定しています。そのうちの「市民の皆さんとの対話」ということでお集まりいただきまし
た。スーパーゼネコンや大成建設に期待することを率直にお話しいただき、できる限り今後の経営に取り入れていきたいと思います。
小島: 私が土木に興味を持ったのは、2004年に「東京ジオサイトプロジェクト」という一般市民に土木の現場を公開するイベントに参加してからです。
虎ノ門という、普通の街並みの地下に、すごいものが作られていることを知り、東京を支えている共同溝に感動しました。これがきっかけで、社会
科見学の団体を立ち上げました。
柴尾: 「東京トンネリックス」というイベントで山手通りの地下に潜ったのがおもしろくて、以来、いろいろな場所の見学に参加して、学ばせてもらって
います。
開田: 「東京ジオサイトプロジェクト」に参加した時、ビル群の真ん中に工事現場があり、地下に降りたら異世界が広がっていて、地底探検をしているよ
うなものすごい高揚感がありました。世の中ってすごいなあ、と見学を通して改めて思いました。
子供のころは建築現場で遊んでいて、建設会社に馴染みはあったのですが、次第に環境破壊など悪いイメージのほうが強くなっていました。ところ
が最近になって社会科見学をするようになり、土木や建築が僕たちの生活を支えてくれていたことを改めて知りました。土木業界というと悪い
ニュースが多いのですが、ひとつの事象だけを取り上げて批判するのではなく、トータルで見て判断しないといけないと思っています。
開田(あ): 現場を案内してくれる人の説明を聞いて、「全部人間が作っているんだ、すごいなあ」と思いました。「個人の顔」が見えたんですね。地上に上
がって日比谷の風景を見て、「ここも全部、人が作っているんだ」と思ったら、とても幸福感に包まれて、もっと見なければ、と思うようになりま
した。
今の社会は、何でもパッケージされ、ブラックボックス化していて見えなくなっています。高度成長期が終わり、教育も行き届き、全体的なレベル
は高くなっているけれど、社会全体としては技術に対する不信感があります。ところが、現場の人の顔を見ると、納得して、「大丈夫だ」という気
持ちになるのです。無料の動画サイトにアップするなど、もっと現場を公開していただけると、建物への安心感が増すと思います。
田村: 私の職場には子持ちの人が多いですが、子供を連れて見に行きたいという人は多いですね。子供は「完成形」しか見たことがなく、途中のプロセス
を見る機会がないので。プロセスを知っていると、見方が全く変わってくると思います。
大木: 工事現場は、工事をしているその時に行かないと見られないわけですが、行くたびに様子が変わっていて、それがまたおもしろい点だと思います。
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大成建設|CSR(企業の社会的責任)-もっと「リアル」を見せてほしい
09.5.22 0:02 PM
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大成: 皆さん土木がお好きということですが、辛口のご意見もぜひお願いします。
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開田(あ): 工事現場や駅のポスターなど、イメージ写真はやめたほうがいいです。現場はあんなにかっ
こいいのですから。環境をアピールしたいなら、技術をアピールしてくれたほうがいい。
もっとリアルでいいんです。工事に反対していた住民の方が、見学に行って説明を聞いたら
納得したという事例も実際に見たことがあります。
企業倫理・コンプライアンス
社員とともに
環境への取り組み
開田: 今の人は、もうイメージではだまされません。リアルを見せたほうがいいんです。逆にイ
メージを見せられると、ごまかそうとしていると思われてしまいます。
社会貢献活動
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ごあいさつ
対談
大成: 確かに、工事の過程のなかに泥臭いものがあります。手間もお金もかけてやっているわけですが、完成するとわからなくなる。近隣住民の方にもそ
うしたことを理解していただけるといいかもしれないですね。
大成: 現場の担当者は、当然みんな、熱い思いを持って仕事をしています。現場で説明すれば、きちんと伝わります。ただ、会社として、あるいは業界全
体として説明するのは難しいというか、上手に伝えられていないかもしれません。
開田: 「企業体」になってしまうと、どういう人が働いているのか、どんなことを考えているのか伝わらなくなってしまいますよね。顔が見えないので
す。社会に貢献しているとか、環境を考えているといったアピールも大事ですけれど、都合のいいことだけでなく、ありのままを開示していったほ
うがいいと思います。技術は失敗をもとに進歩していくということですから、失敗も含め知らせてほしいと思います。
小島: 今の工事現場は閉ざされてしまっているから、少しでも見られるような窓などがあると、人々の信頼は増すと思います。
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子孫への投資という観点から土木を評価して
イベント情報
大成: 近年公共工事に対するバッシングが盛んに行われ、インフラの整備がままならない場合もあり、本当にこれでいいのだろうかという議論がありま
す。
お問い合わせ・資料請求
CSR報告書についてのご意見・ご感想
開田(あ): 完成したら50年、100年と使われるということ、子孫のための投資ということを、みんなあまり考えていないのかもしれませんね。
大成: 目先のことだけでいっぱいいっぱいという時代背景もあると思いますが、発注者が、50年100年の未来を描いた発想をもってくれるといいです
ね。そのためには、将来のことまで視野に入れて考える人や、皆さんのようなそれを応援してくれる人が増えてくれるといいのですが。
関連サイト
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大成建設|CSR(企業の社会的責任)-都市の個性がなくなっている
09.5.22 0:04 PM
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都市の個性がなくなっている
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大成: 建設業には、インフラを作る土木もありますが、再開発で脚光を浴びている建物とか、マン
ションのように、商業主義的な建築という面もあります。そういう商業主義的な大規模再開
発に関して、どのようなお考えをお持ちですか。
「内部統制」の基本方針
開田: 都市の成長は止められないと思いますが、やはり古くからあるものが根こそぎなくなってし
まうのは残念ですね。そういうものに対する配慮は必要だと思います。どうしても取り壊さ
なければならないのであれば、記録に残してほしいです。
社員とともに
企業倫理・コンプライアンス
環境への取り組み
社会貢献活動
柴尾: 都市開発が進み、町の個性がなくなっていることは気になっています。地方に行くとどこも
同じようで気持ちが悪いです。都内もそうですよね。
CSR報告書ハイライト
ごあいさつ
対談
開田(あ): 首都高速道路の大橋ジャンクションの工事現場を見学に行ったのですけど、あそこは、立ち退きの方々を全部立ち退きじゃなくて、戻ってきて住め
るようにしていらっしゃいますよね。つまりそこにあった共同体をなくすのではなくて、ある程度形は変えて継続させようとしている。都会の住宅
密集地だったのが、広い公園のあるところに住めて、もとの共同体がもう1回構築できるという面白いチャレンジだと思いました。
大成: 原宿の同潤会アパートのように、歴史の保存と新築がうまく共存できるような工夫が必要ですね。
ステークホルダー・ダイアログ
コンプライアンスへの取り組みに
ついて
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サステナブル建築による地球環境
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海外の取り組み
「土木ファン」を増やしネガティブイメージを払拭
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大成: 皆さんに、プロセスや顔・技術を見せてほしい、とおっしゃっていただいて、その言葉には勇気づけられます。建設会社は見えないところで社会に
貢献しているのですが、一方で、談合などネガティブなイメージもあります。その部分はどうやって払拭していけばいいか、ご意見がありましたら
お願いします。
柴尾: やはり、「土木好き」を増やすことではないでしょうか。「土木ファン」を作って、プラス要素で埋めていくことだと思います。そのためには、土
木を見るリテラシー、つまり読解力のある人を増やす必要があります。インターネット上でもいいので、講座などを開催してはどうでしょう。
大成: ファンを作るのはいいことですね。現場を見て幸福感を感じる、という言葉もとても印象に残りました。動画を活用するのも方法です。
大成: 皆さんにご意見いただいたことを実現していくためには、「心の醸成」が必要だと思いました。技術を裏付けているのも心です。新たな時代に進ん
でいくうえで、「見えるところ」と「見えざるところ」の接点にある「心」が重要なファクターだと思います。
大成: きょうは、非常に参考になるアイデアをたくさんいただきました。今後も、こうして顔の見える関係を築きながらコミュニケーションを続けていき
たいと思います。
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