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動的背景モデルの構築と更新
動画像処理特論 3 2012 動的背景モデルの構築と更新 動物体の対処 一般的に、静止環境に設定しているカメラから撮影さ れた画像には、次の特徴がある: 画像全体の中に、移動物体が占領する面積が少な い 移動物体が停止しないし、静止している時間はきわ めて短い このことから、動画像の中の画素には、背景が写って いる時間(回数、頻度、確率)が圧倒的に長い こと が言える 移動物体の存在する環境における背 景の獲得 数秒間から数分間の動画像を撮影する 画像の各画素に対して、出現頻度(確率)について 分析を行う 出現頻度が最も高い明るさ・色をその画素の背景の 明るさ・色とする 各画素のヒストグラムによる 背景モデリング 各画素に現れる画素値のヒストグラムを構築する 出現頻度の最も高い画素値(あるいは上位N個の 画素値の平均)をその画素の背景の画素値とする 背景画像の入手について ■移動物体が存在しないときの画像を撮影 □ 移動物体の存在 □ 撮影タイミングの選択が困難 ■背景画像として利用する →背景の直接撮影が 非現実的 映像に移動物体が出現する時間が短い ⇒背景が映っている時間が長い 一定時間内の監視映像における,各画素の明るさの出現頻度(時間)を調べる 頻度が最も高いもの ⇒ 背景の色・明るさ ⇒⇒⇒ 背景画像を構築する ヒストグラムを利用した背景色の抽出 : 画素 (x,y)のヒストグラム(頻度表) 48 49 50 (ヒストグラムの初期化をおこなう) : i 番目の画像における画素(x , y) の画素値 ⇒背景画像の画素 (x , y) の画素値 待ち行列を用いたヒストグラムの更新 □ 目的:背景画像の連続更新を実現する 待ち行列 (FIFO : First Input First Out) 動画