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ヴェネツィアにおける仮面文化の意味

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ヴェネツィアにおける仮面文化の意味
理由1.カーニヴァル本来の宗教的意味がなくなり単
なるイベント化している
理由2.ヴェネツィアの観光、ブランド力の高さ
理由3 現在では仮面によ て自由を得る必要がない
理由3.現在では仮面によって自由を得る必要がない
*研究方法としては主に書籍を用い、また
研究方法としては主に書籍を用い、また
ヴェネツィアの3つの仮面工房に対してイン
タビュー調査を行った。
バウタ
ラムッタ
最初に作られた男性
の顔をしたマスク
女性用のマスク
マタッシノ
タッシノ
ダジャレを意味する
マスク
グナーガ
女装用のマスク
ペストの医者
ペストの感染を防ぐため
の スク
のマスク
1章ではマスク文化の成立とカーニヴァルの変化について述べている
マスクの在り方の変化
単に顔を隠して自己からの解
放を得るための道具から主張
したいメッセージを表すもの
に変化
メッセージの表現から架空の
ファンタジー世界の創造、あ
るいはファッションや自己の
自
解放の道具に変化
カーニヴァルの在り方の変化
絶食期間の四旬節前の
宴
デュオニュソスに捧げる演劇
観光化
世界
世界の人々にとっ
ての日常生活から
の断絶、解放の場
ヴェネツィアとは現在のイタリアに
ヴ
ネツィアとは現在のイタリアに
7世紀に造られたキリスト教初の共
和国である。
海に囲まれた人工島で、国民全員が
互いに協力しあう生活をしていた。
かつては貴族共和制であったが貴族
も庶民も厳しい規則の中にあった。
立地が東西世界の中間点であったた
めに東方貿易が盛んだった
15世紀にはルネサンスが流入し、
大衆文化が盛んになった
貿易が衰退し、観光化するほかなく
なった
現在では15世紀に建てられた建
築物が多く残っており、中世ヨー
ロッパの雰囲気がある。
・厳しく規制された社会の中で自己を解放させる手段として仮面が産まれた
・ルネサンスによりオペラ等が流入したがヴェネツィアでは階級関係なく多く
ルネサンスによりオペラ等が流入したがヴ ネツィアでは階級関係なく多く
の人々が一緒に楽しめる大衆文化が盛んになり、現在にもその文化が残ってい
る
・外界とは断絶された島の中で中世の世界が残っている空間に人々は日常とは
かけ離れたファンタジーを感じているのでは?
期間:2013/9/14~20
対象:Ca’macana、Atelier Marega、
g
Tragicomica
g
(1) そもそも昔のマスクとはどんなものであるのか
昔のマスクはとてもシンプルで一般的に「白い」のであった。しかし白いマスク以外のものもありそれは「黒い」マスクで
昔のマスクはとてもシンプルで 般的に「白い」のであ た しかし白いマスク以外のものもありそれは「黒い」マスクで
あった。これは女性しか着けることはなく「ラムッタ」と呼ばれていて「話せない、ミュート」の意味である。
(2)マスクの映画提供などはオーダーメードなのか
オーダーメードではなく映画スタッフが実際に店舗を訪れて選んでゆくが、よく提供しているのは伝統的なスタイルのマス
クである。
(3)マスクを作るときのイメージは?
Ca’macana
ファンタジー
(1)仮面を作ることは難しいのか
模様をすべて描き終えた後にニスを塗って整えるのだがさらに仮面の表面にヒビを入れることもあり、こ
れは天候などにも左右され手間がかかる作業である。
(2)ペストの医者などマイナスのイメ ジのあるものもファンタジ なのか
(2)ペストの医者などマイナスのイメージのあるものもファンタジーなのか
マスクには「ファンタジー」が重要であるが伝統的なマスクにはそれぞれのキャラクターが存在している。
歴史的に実際に使われたものや人物からそれらのマスクも現在では歴史的キャラクターとしてれっきとし
たファンタジ とな ている
たファンタジーとなっている。
Atelier Marega
・厳しい規則に管理され
た生活
・貴族と庶民の交流
・外界と断絶された人
工島
・東方貿易による文化
東方貿易による文化
の流入
自己からの自由を得るために仮面が産まれた
オペラの
流入
大衆文化
の興隆
キャラク
ターを持
つ仮面
観光都
市化
現在のイベント化された仮面カーニヴァルへ
主に外国の人々にと ての日常生活からの解放の場として機能す
主に外国の人々にとっての日常生活からの解放の場として機能す
るように
Belloni, M., Maschere a Venezia-storia e tecnica, Una Tantum Editore,n.d.
Colferai, L., (中山悦子訳)『図説 ヴェネツィア「水の都」歴史散歩』、東京書籍、1993。
Delpiano,
Delpiano R.,
R Carnival History,
History http://www.delpiano.com/carnival/html/history.html
http://www delpiano com/carnival/html/history html (2014.11.18閲覧)
(2014 11 18閲覧)
石塚正英「ヴァーチャルな素顔とリアルな仮面―マルタ島母神像にヒントを得て」、勝又洋子編『仮面―そ
のパワーとメッセージ』、里文出版、2002、p.189-199。
勝又洋子「ヴェネツィア―華麗なる仮面の祝祭」、勝又洋子編『仮面―そのパワーとメッセージ』、里文出
版 2002 p 200-217
版、2002、p.200-217。
森豊『仮面の祈り』、六興出版、1975。
永井三明『ヴェネツィア貴族の世界―社会と意識』、刀水書房、1994。
中野輝雄「片々録」、片山俊次編『変貌の道具仮面』、天理大学出版部、1980。
岡田裕之「考察:仮面の持つ機能的意義の変化」、『富山大学芸術文化学部 卒業研究・制作集、1』、
2010.3、1:118-119、http://hdl.handle.net/10110/9489 (2014.07.28入手)、p.118-119。
佐藤真「総論―お面の考古学」、勝又洋子編『仮面―そのパワーとメッセージ』、里文出版、2002、p.1943。
ティーレ、P.,(勝又洋子訳)「京劇―絵を描かれた顔」、勝又洋子編『仮面―そのパワーとメッセージ』、
(勝 洋
)「京劇 絵 描
顔
勝 洋 編『仮
』
里文出版、2002、p.156-172。
和栗珠里「ヴェネツィア芸術の隆盛と土地所有」、イタリア学会編『イタリア学会誌』(通号40)、1990、
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002959318/(2014.07.28入手)、p.179-204。
吉 憲 「 代 生き 仮
吉田憲司「現代に生きる仮面―変身するヒーローたちの系譜」、勝又洋子編『仮面―そのパワーとメッ
変身す
ち
譜
勝 洋 編『仮
セージ』、里文出版、2002、p.44-58。
Ca’macanaホームページ、http://www.camacana.com/ (2015.1.6閲覧)
イタリア政府観光局「ヴェネツィア・カーニバル2015」、http://visitaly.jp/carnevale-venezia2015.html
(
(2014.11.19閲覧)
閲覧)
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