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紫会ニュース 第 34 号 - 機械知能システム理工学科

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紫会ニュース 第 34 号 - 機械知能システム理工学科
紫会ニュース
第 34 号 2014.10
紫会ニュース
第 34 号
2014 年 10 月 発 行
群馬県桐生市天神町1­―
­ 5―­1(〒376‒8515)群馬大学 大学院理工学府 知能機械創製部門 TEL:0277―­3 0―1509
会 長 挨 拶
紫会会長 佐 羽 宏 之(55M/57修)
7月26日
(日)桐生市内にある桐生倶楽部大広間にて、平成26年度の紫会総会が開催されました。当日は、理工学部の
オープンキャンパスが開催されており、学校を上げての未来の学生歓迎行事でもあることから、先生方もそちらとの掛け持
ち、
また現役学生もそちらへの対応のため出席はかなわず、
OBのみの会となってしまったことは少し残念でした。
しかし、理
事の皆様のご協力と、舩津事務局長の奮闘により、私が会長を拝命して初めての総会が無事終了してほっとしております。
どうもありがとうございました。次年度からは、開催日の設定に一工夫必要であると反省いたしております。
総会当日に開催されていたオープンキャンパスは、全国から大学を見学するために高校生が訪ねてくる行事です。私も、
午前中だけ桐生観光協会の会員として、桐生市を紹介するブースに参加して、来訪する高校生や保護者の皆さんに、桐
生市の良いところをPRしてまいりました。私が高校生のころは、
もちろんこのような行事はなく、大学紹介の本(赤本)で調べ
るか、受験大学に試験前に下見に行く程度でしたから、今の高校生は恵まれていると感じます。
それだけ大学側も学生の
確保に力を入れないといけない時代になったということでしょう。少子高齢化の急速な進行をひしひしと感じる場面でもありま
す。繊維の学校としてスタートした桐生高等工業学校に機械科が設置されたのは、
1929年(昭和4年)
とのこと。
そして紫
会の発足は1930年(昭和5年)
のことになりますので、当会は来年85年を迎えることになります。改めて紫会のいわれにつ
いて振り返ってみると、機械科長 故安藤幸次郎先生が、
「 紫は高貴の色であり、芽出度い色である。紫宸殿といい、紫の
衣といい、紫雲棚引くといい、紫にほうという。今の文明は超速度の文明であり、振動と波長の文明である。
ウルトラバイオレッ
トの文明である。すなわち紫は我々が眼底に認め得る最文明的速度と波長の色である。桐は桐生の頭文字である。
しかし
てその花の色こそ正に紫である。永遠の生命を願い、成功を目企し、文明を表徴し、母校の地桐生を愛するにこれほど良
い名はあるまいと決定した。」
(桐生高工時報60号より。紫会ホームページにも掲載)
と書いていらっしゃいます。
いま理科離
れがすすみ、
ものづくりに興味を持つ子供たちを育てることが大変重要な時代になっています。青春の一時期をこの桐生の
地ですごし、世界へと巣立ってゆく学生に母校の地桐生を終生愛していただけるよう、今年度から、学内紫会との連携を強
化して、
OB会として現役学生のメリットになる活動に取り組もうと考えております。
また、紫会ニュースについても、同窓の皆様
に現在の学校の様子はもちろん、恩師の近況などの情報を提供できるよう編集にさらなる工夫をして行きたいと思います。
紫会のホームページともどもご愛顧いただけますようよろしくお願い申し上げます。
さて、群馬大学理工学部は、桐生高等染色学校を起源とし、
2015年に創立100周年を迎えます。奈良時代からの織
物についての歴史を持つ桐生の地に、繊維について学べる学校をつくることは地元の大きな夢でした。町立の桐生織物学
校が1896年に地元有志の出資によりつくられたという前史もあり、来年は、
その学校が念願の国立の高等教育機関として
スタートして100年を迎えるという正に目出度い節目の年となります。
100周年に向けて、寄付金の募集がはじまり、様々な
記念行事が計画されているところです。会員の皆様も母校再訪の機会として、来年の紫会総会には是非ご出席をお待ち
申し上げます。
─1─
紫会ニュース
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理事長挨拶
理工学部
(学内)
紫会理事長
臼 井 洋 充(H26M)
平成26年度理工学部(学内)紫会理事長を拝命いたしました臼井洋充です。現在、私は修士1年で、
メカトロニクス第
2研究室(山口研究室)
に所属しております。私は学部4年時にはエネルギー第4研究室(石間研究室)
に所属しておりま
した。例年、学内紫会の理事は、学部3年の担任である教職員の研究室に所属している、修士1年の学生が務めることに
なっていますので、研究室が変わらなければ、理事長になることはありませんでした。歴史ある紫会の学内理事を、
まして
や理事長の職を拝命するとは想像もしていなかったため、大きな責任を感じていると同時に、貴重な経験をさせていただ
けることに対し感謝しております。
先ほども触れましたが、今年度の学内紫会理事は、
メカトロニクス第2研究室から理事長が1名、副理事長が2名、マテ
リアル第2研究室から書記が2名、エネルギー第2研究室から会計が2名の選出で計7名が理事となり、様々な催し物の運
営を行っております。
今年度の学内紫会の初めての催し物として、6月7日に球技大会と新2年生歓迎会を行いました。例年、球技大会はソフ
トボールを行っていましたが、今年は残念ながら雨天により、体育館にてバスケットボール大会となりました。
ソフトボールで
はなくなったため、盛り上がりに欠けるのでは、
と思っておりましたが、例年通りの盛り上がりを見せ、安堵しました。新2年生
歓迎会は学生食堂ホールで行いました。
まず、第一部として学内紫会総会を行いました。始めに志賀先生にご挨拶いた
だき、
その後今年度の学内紫会理事の紹介、平成25年度の会計報告、教職員の所属名変更に伴う学内紫会会則改正
の決議を行いました。第二部の親睦会では、始めに今年の学部2年生の担任である、石間先生に乾杯の音頭をとってい
ただき、学部2年生と教職員、学部3年生以上の学生の交流会を行いました。親睦会の後半では、バスケットボール大会
の成績発表および賞品贈呈を行いました。例年、賞品は学内紫会より優勝チームの1チームにのみ贈呈していましたが、
今年は紫会に賞品のご協賛をいただいたことにより、3位までの計4チームに贈呈することができました。
その後、
レクリエー
ションとして、
カップラーメン争奪じゃんけん大会なども行い、大いに盛り上がりました。最後に、菅又様(31M)
に音頭をとっ
ていただき工学部歌「関東八州」の斉唱を行い、大盛況で新2年生歓迎会を締めくくることができました。
今回のような催し物の運営という経験は今回が初めてであったということもあり、反省すべき点は沢山ありますが、多くの
方にご協力ご支援いただき、無事終えることができましたことを、
この場を借りて御礼申し上げます。
卒業終了祝賀会など、今年度の学内紫会の催し物に向け、理事長の職を全うする所存ですので、教職員の皆様や諸
先輩方のご指導、
ご支援のほど、
よろしくお願い申し上げます。
─2─
紫会ニュース
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バスケットボール大会トーナメント表
優勝:SKI連合
メカ1
インテリ1
連合
(マテ2)
SKI
マテ3
エネ2
2年
教員・渡利研
エネ1
マテ1
メカ2
マテ2+
エネ3
3年
(エネ4)
ODB’
S
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部門長挨拶
教授 志 賀 聖 一
平成 26 年度部門長・学科長
紫 会 副 会 長( 学 内 )
私は学生諸君にことあるごとに、機械科の特徴は、
ジャビー認定を受けていることと、紫会があることであり、機械科に
入ってよかったと必ず思える学科を目指している、
と言っている。
ジャビーでは、
その学科が創立された歴史と伝統を明示す
べしという。
それは、
どんな学科であれ、
それが存在する理由、
アイデンティティーとでもいうべきものがあるべきだからである。
群馬大学理工学部が創立されたのは、当時の繊維産業で大いに興隆を極めていた桐生市の地域の強い要請でできたと
倉林先生からよく聞いていた。100年のうちに産業構造は大きく変化したが、幸いにしてわが群馬県のこの地域は有数の
工業立地を誇り、産学連携のための北関東産官学研究会もすでに10周年を迎える今日、地域の大学に対する期待はます
ます高まっている。
したがって、本学部のDNAとして、地域と産業はしっかりと根付いており、
それはとりもなおさず卒業生諸
氏の努力の賜物にほかならない。
したがって、逆に言えば,
そのような歴史と伝統を作り続けてこられた卒業生諸氏との貴重な架け橋としての価値を紫会
が持たなければならないということである。
このたび、紫会の副会長という光栄あるお役を賜り、
その責任の重さを感じてい
る次第である。現役の学生が卒業生諸氏によって刺激され、育てられる仕組みをなんとかできないかと思っている。
加えて、理工学部には、群馬大学工業会というこちらも立派なOB、OG会がある.
学部と学科の違いはあれ、
いずれも存
立する目的は、
いかに理工学部を巣立つ後進に役立つかである。たまたま、先ごろ、工業会中国支部の総会が江蘇科技
大学というところで行われた。30名を超える卒業生と8名の教員が集まり、思いがけず盛大なものとなった。
そのとき、紫会の
ネクタイを土産として持参するお許しを理事会からいただき、30本持参させてもらった。
機械知能システム理工学科の特徴
( 学 科 紹 介 の P o w e r P o i n tより)
大学からみた桐生の様子
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平成25年度 卒業・修了学生の就職状況
平成25年度の求人数は、635社であり、前年同様の求人数(平成24年度:639社)
であった。複数名の求人をいただける
場合が多いため、実質の求人数は1,000名を超えている。就職活動をする学生数は、学部生と大学院生を合わせて80名程
度であり、一人当たりの求人数は10社を超え、好況であった。
これは、OBの皆様の社会での活躍、JABEE認定の学科の充
実した教育体制、設計のできる人材の需要などが反映されているものと思われる。平成26年度は、更に好調な様子で、8月現
在で684社からの求人をいただいている。
学部卒業生79名のうち、大学院へは59名が進学した。前年度の進学者数減少対策として、1研究室あたりの推薦人数の
上限を増やしたことが多少は効果的だったようである。進学数増加の他の要因として、就職活動が思うようにいかず、途中か
ら大学院進学に切り替えたケースも比較的多く見受けられた。2年後の就職活動までには十分な実力をつけて望んで欲しい
と思う。進学以外の20名については、17名が内定をいただき、残りの者については、次年度の公務員採用や進学を目指して
いる。
ちなみに、平成25年度は、機械システム工学科の夜間主コースの最後の卒業生および学科初の早期卒業生(3.5年で
卒業)
を送り出し、思い出深い年度となった。
修士課程の大学院生61名の内定率は100%で、学部と大学院を合わせた内定率は96%となり、例年並みの高い値を維持
した。平成25年度の特徴として、多くの企業より推薦をいただいているものの、推薦受験での合格率は、大学院で52%、学部
では11%という厳しいものとなった。企業側では推薦者の中から少しでも優れた人材を採用したいとの傾向が強く、大学院生
と競うことになる学部生の採用は特に厳しい印象を受けた。推薦受験で不合格になった場合、採用担当者様より不採用理由
をいただくことが多いが、
「 面接員の質問を理解して、
自分の伝えたい内容を的確に伝えられずに不採用となる」ケースが多
かった。特に、
いわゆる最終面接の役員クラスの方との面接で実力を発揮できない学生が目立った。年輩の方との面接で緊
張することも理解できるが、対策が必要だと感じられた。
そこで、理工学部後援会の保護者様との懇談会では、家庭内でも積
極的に授業や研究内容についての会話をしていただき、専門外の方が聞いても理解できるような説明ができるよう喚起してほ
しい旨をお伝えした。
また、工業会に対し、役員面接を想定した模擬面接の実施を検討いただけるよう要望した。
群馬大学工業会には、例年3月上旬に企業合同説明会を企画いただいている。今年も、3月3日
(月)
~7日
(金)
の日程で開
催され、306社の参加があった。
この説明会をきっかけとして内定をいただく学生もおり、貴重な就職活動の場となっている。
以上、平成25年度の就職状況について報告させていただいた。平成27年度の就職活動は、採用試験の開始時期が4月
から8月に変更になる予定である。
そのため、公務員試験との掛け持ち組も増えるものと思われる。更に、平成28年度には定
員がほぼ1.7倍に増加した理工学部機械知能システム理工学科の一期生が就職活動をすることになる。紫会会員の諸先輩
方には、就職活動および入社後の教育などで、
引き続き本学科へのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
(平成25年度就職担当 荘司郁夫)
企業合同説明会冊子
平成26年度理工学部企業懇談会での就職関連情報交換
会の様子
(平成26年8月28日 於:理工学部総合研究棟)
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平成26年度卒業・修了予定学生の就職活動状況
平成26年度卒業・修了予定学生は、
4年生が81名(他に休学中等3名)
、
大学院博士前期課程2年生が54名(内9月修了
3名)
である。
その中で留学生は、
4年生が8名、
院2年生が9名である。
大学院の夏期入試の合格発表が済んでいる平成26年9月末の現時点での学部4年生の進学予定者は54名で、
機械シス
テム工学科全学部4年生の67%である。企業が即戦力となる人材を求める昨今の動向を反映して、学部生の進学傾向が高
まっていると考えられる。現時点での学部4年生・院2年生の希望進路を表1に示す。就職活動をある程度行った結果、
4月時点
の希望進路を変更するケースが複数発生した。留学生においては、母国での就職よりも日本国内企業への就職を希望する傾
向が大きい。
国内企業からの求人件数は平成26年9月末の現時点で713件であり、
最近の企業業績の回復・バブル崩壊以降の企業内
の就業者の年齢構成の是正の意欲を反映してか、
過去数年で最多となっている。
この求人件数は、
学部生と大学院博士前期
課程院生を合わせた国内企業への就職希望者数71人の約10倍にあたるもので、
数字上は良好な就職状況と考えられる。
しかしながら、企業が新入社員に求める能力の閾値は従来よりも高くなっており、複数の内々定を得る学生がいる一方で、相
当数の企業を受験しても内々定が得られない学生もいるという二極化がみられた
(表2参照)。企業によっては、面接や性格検
査で学生のパーソナリティについても厳しく評価しており、
最終面接以前にコミュニケーション能力やストレス耐性で不合格となる
ケースもみられた。
この点では、東京都内にキャンパスのある大学と比較した場合、落ち着いた桐生の地で学ぶ本学の学生は
どうしても不利になる。学生自身がこの点を自覚するとともに、
1年次からのカリキュラムである
「就業力育成プログラム」等におい
て、
各学生のパーソナリティを客観的に評価・自己認識させ、
企業の要求水準とのギャップを入学時から継続して埋める教育方
法の導入が、
大学として必要とされているのかもしれない。
ただし、
エンジニアとしての創造性は、
コミュニケーション能力やストレス
耐性に比例していないので、前述の企業の選考方法が革新的な競争力のある製品を開発できる人材の発掘に繋がっている
かは、
個人的には疑問である。
志望する国内企業の内々定を得た時期を表3に示す。現時点での国内企業の内定率は、
学部生90%・院生98%である。機
械系技術者は多様な分野の製造業で必要とされているにもかかわらず、
一般消費者向け製品を製造している機械メーカーへ
の就職を学生が当初希望するケースが多い。
また、
2回以上の学部留年生と院生の留学生において、
就職活動期間が長くなる
傾向がみられる。前者については適応能力、
後者については日本語能力を企業側が厳しく評価している様である。留学生では、
大学卒業後の母国での就職活動が標準となっているケースもある
(マレーシア等)。
リクルーターの来学については、
従来からの機械・電機分野に加え、
化学・設備関連・IT・特定人材派遣分野から熱心な求人
活動があった。
リクルーターによれば、
就職情報会社を介した採用活動では意図した人材の選考・採用がままならず、
昔ながらの
来学による採用活動を再度併用するケースが増加しているとのことである。
リクルーターとの面談により、
その企業が希望する新
入社員像を伺うことが出来、
学生への企業紹介・内々定に結びついたケースも多数あった。
以上、
平成26年度の就職状況の中間報告をさせていただいた。紫会会員の先輩方の会社にも新入社員として、
機械システ
ム工学科・同専攻の学生がお世話になる場合があると存じます。
その際には何卒ご支援とご鞭撻を賜れれば幸いであります。今
後とも本学科へのご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。 (平成26年度就職担当 相原智康)
表1 希望進路
進 路 学 部
表3 国内企業
(公務員)
の内々定時期
表2 国内企業(公務員)の受験数
大学院
受験数 学 部 大学院
時 期 〜4/1
4月中
5月中
4名
2名
学 部
1名
7名
3名
50名
2 〜 4 10(1)名
15名
大学院
1名
28名
12名
2名
0名
5 〜 8 7(1)名
25名
国外企業
3名
2名
9〜12
0名
5名
研究生・他
1名
2名
12以上
0名
3名
内部進学
54名
0名
国内企業
21名
公務員
1
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6月中
7〜9月 活動中
4名 4(1)名 2(1)名
4名
4名
1名
紫会ニュース
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退 任 教 員 挨 拶
人生至るところに聖山あり
群馬大学名誉教授 新 井 雅 隆(46M/48修)
昭和48年3月に群馬大学大学院機械工学専攻の修士課程を修了し、17年のブランクの後、平成2年4月に工学部の助
教授として赴任しました新井です。以来24年の長い間、皆様方には大変お世話になりました。
さて、私の在職の間、工学部にもさまざまな改革の動きがありました。博士課程の設置とそれに伴う改組から最近の理工学
研究院の設置に伴う改組など、
ほぼ5年おきに大きな改革の動きがありました。
このような改革は社会の要請に応じた大学の
みずからの改革ではありますが、
ともすれば周囲の変革に遅れまいとする大学の努力の証とも思われます。今後とも大きな改
革が引き続き行われると思いますが、
その改革に振り回されずに自己研鑽を進めて世の中に貢献できるよう努力することが大
切であると思っています。
このことは、
どの企業にも当てはまることであり、
さらに個人の境遇にも当てはまると考えています。
在職中は教員としての責務として教育を行ってきましたが、振り返ってみると若い人たちを教育することよりも、研究を通じ
て多くの諸先輩から教育されたこと、
また学生から教えられたことの方が遥かに多いことに気が付きました。平成26年4月か
らは東京電機大学・機械工学専攻の特別専任教授として北千住の駅前にある千住キャンパスに通勤しています。
したがっ
て、群馬大学とは異なる感性をもつ東京電機大学の学生から日々教えられることが多く、充実した日々を送っています。世の中
『捨てる神あれば、拾う神あり』
とか、
『 人生至るところに聖山あり』
という諺がありますが、
まさにその通りと思っています。学会
関係の各種委員も退職を機に引きましたが、別の仕事もボチボチ回ってくるようになり、
また中国の上海交通大学から客員教
授の声もかけていただいているので、体力の続くあいだは東奔西走の日々を送ることになりそうです。
紫会の皆様とはこれから一会員として御付き合いをお願いすることになりますが、
自分が得た知恵を今までとは別の方法
で世の中に還元していきたいと考えていますので、今後ともご鞭撻とご指導をよろしくお願いいたします。
昇 任 教 員 挨 拶
マテリアルシステム分野第三研究室 教授 林 偉 民
平成26年4月1日付けで、知能機械創製部門マテリアルシステム分野第三研究室教授に拝命いたしました林 偉民(りん いみん)
と申します。平成23年大学院生産システム工学専攻に准教授として着任し、平成25年工学部改組により機械知能
システム理工学分野に所属替えました。着任以来、機械加工、超精密加工システム、ハイブリット加工プロセス等の教育研
究に従事して参りました。
今後とも次世代ものづくり加工技術の教育・研究を続け、伝統のある本学機械技術分野の発展、
そして日本のものづくり
技術の伝承に邁進して参りたいと考えておりますので、何卒よろしくご指導とご鞭撻の程お願い申し上げます。
─7─
紫会ニュース
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特別講演 1
ロシアの生産現場を訪ねて
カイゼン・コンサルタント、群馬大学非常勤講師
吉 野 勝 三 郎 (S42M)
ご紹介いただきました、
吉野 勝三郎です。私は、
2011年3月末で現役を引退しましたが、
その後まもなく、
引退まで勤めていた
会社のモスクワ営業所から、
彼らの顧客に対して日本の“カイゼン”を指導して欲しいという依頼を受けました。
それは、
引退までの
最後の7年間の仕事が、
グローバルな“カイゼン・マネージャー”として、
主としてドイツ・ポーランド・中国の工場に、
日本から“カイゼン”
のプロを招いて、生産性向上活動を推進することでした。
その際には、私が日本語から英語への通訳を務めました。
そのことを
知っていた、
モスクワ営業所の者が私にコンタクトしてきたのです。
その時は、
引退間もなく、
まだ決まった仕事もなかったので、
まずは下見をして、
“カイゼン”の可能性を調べて欲しいというので、
以前から興味のあったロシアに行ってみることにしました。行ってみると、
製造現場のひどさに唖然としました。現場カイゼンの第一
歩という言われる5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)
が全くと言って良いほどなされていないのです。
これなら、
私でも指導できると確
信しました。
その後、
現在も継続してロシアで“カイゼン”の指導に当たっています。 昨年の紫会総会に出席して、
もし皆さんがロシアに興味があれば次回の総会で話をさせてもらっても良いですと言った後、
期
せずして、皆さんご存知のように、
ロシアを巡る情勢は世界の耳目を集めるようになっています。
クリミア半島の問題、
ウクライナ東
部の情勢など、一日たりともテレビや新聞の報道から目を離せない現状です。
そこで、今回のテーマは、
「ロシアの生産現場を訪
ねて」
としましたが、
やはり、
導入部分でロシアそのものを俯瞰しておきたいと思います。
これを見て分かることは、
人口が日本の1.2倍しかないことです。
ソ連崩壊により人口が半減しているのです。更に、
ウラル山脈
の西にその人口の75%位が住んでいると言われています。私の通訳(ロシア語と英語)
をしてくれた女性は、
カムチャッカ半島の
主要都市で、
ロシア東端のペトロパブロフスク・カムチャッキ出身で、
今は西端のカリーニングラード在住でした。私は、
ウラル山脈
の東、
チェラビンスクにも一度行きました。
そこは、昨年、隕石が落下した街です。
ソ連時代に、政府の政策で製鉄など重工業を
誘致したところで、
今でも大気汚染がひどい所として知られています。
人 口:1億4,
300万人(2012年日本外務省情報)
(ソ連時代、
1990年は2億8,
900万人)
国 土:日本の45倍、
アメリカの2倍
世界一の面積
行 政:7つの連邦管区
ソ連崩壊により成立した国々
1.アルメニア、 2.アゼルバイジャン、 3.ベラルーシ、 4.エストニア、 5.グルジア、
6.カザフスタン、 7.キルギス、 8.ラトビア、 9.リトアニア、 10.モルドバ、 11.ロシア、
12.タジキスタン、 13.トルクメニスタン、 14.ウクライナ、 15.ウズベキスタン
主要都市:モスクワ 1,400万人
サンクト
・ぺテルスブルグ 500万人
(当日のPowerPointより)
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紫会ニュース
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私は、
言葉に興味があり、
現在、
群馬大学の太田キャンパスで専門英語の非常勤講師を務めさせてもらっています。
学生時代
には、
履修できる語学は何でもかじってみようと思い、
ロシア語は、
当時、
日ソ協会の方が、
集中講義で教えてくれました。今日、
ここ
に出席している、
西村貞生君も一緒にロシア語を勉強しました。下記は、
ある資料からの転載ですが、
ロシア語もさることながら日
本語も世界の10大言語に入っていることが分かります。私は、
桐生の学生時代に担任の教授から一度だけ褒められたことが忘
れられません。
それは、
ロシア語の単位を取得したことでした。先生は、
「私もロシア語ができれば良いなと思っているのですよ。
引
き続き学んで下さい。」
と励ましてくれました。先生は、
第二次大戦中、
中国東北部(旧満州)
で教えておられたので、
ロシア語に親
近感があったのでしょう。
参考:母語として話す人が多い言語(万人)
1.
中国語
2.
スペイン語
11億9700
6.
ポルトガル語
4億600
2億200
7.
ベンガル語
1億9300
3.
英語
3億3500
8.
ロシア語
1億6200
4.
ヒンディー語
2億6000
9.
日本語
1億2200
5.
アラビア語
2億2300
10.
ジャワ語
8430
(当日のPowerPointより)
なお、言葉に関して、
ボリス・アクーニンというロシア人作家を紹
介したいと思います。今、
ロシア人でこの作家を知らない人はいな
いほど有名です。
さまざまな小説を書き、
映画にもなっているので、
広く知られています。
その彼が、実は日本語の大家でもあるので
す。三島由紀夫の著作を初めてロシア語で紹介した人でもありま
す。特に、彼は、
日本留学中に知った、“善人なおもて往生をとぐ、
いわんや悪人をや。
(歎異抄)
”
、
という思想に共感して、
作家名を
アクーニン
(悪人)
としたというのです。
日本語訳の作品もあります
ので、
興味のある方は、
読んでみて下さい。
その他の、
ロシアと日本関係の一端を紹介します。
• 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター
センターの歴史は、
1953年6月24日、
北海道大学にスラブ研究室が組織されたときに遡ります。これはロシア
(ソ連)
をはじ
めとするスラブ地域との関係が深かった北海道の地に、
日本のスラブ研究の核を作ろうとする歴史的な試みでした。1955
年7月1日、スラブ研究室は北海道大学法学部附置スラブ研究所(後にスラブ研究施設に改称)
として官制化され、わが
国唯一の総合的なスラブ地域研究機関として活動することとなりました。そして1978年4月1日、
北海道大学共同教育研究
施設に改組されるとともに、スラブ研究センターと改称されました。
• 大黒屋光太夫(1751-1828)
1782年漂流してロシアに渡り、
サンクト
・ペテルブルグで女帝エカチェリーナ2世に謁見。9年半後に根室に帰国
• ニコライ
(日本大主教)
函館に赴任し、
後から、
東京に。函館時代には、
新島襄から日本語を学んだ。
ロシア正教を布教。神田ニコライ堂を献堂
• 大鵬(納谷幸喜)
父親がウクライナ人コサック騎兵隊将校マルキャン・ボリシコの三男。
ウクライナ、
ハリコフに記念館がある
(当日のPowerPointより)
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さあさあ、
こんな話をしていると、本題に入れません。私が指導している会社は、
すべて、
トレーラーのメーカーです。
トレーラー
と言うのは、
トラックターに牽引される、
エンジンのない、台車と車輪だけのものです。
日本では、
日本フルハーフ・東邦車両(旧東
急車両)
・日本トレクス等が主要なトレーラーメーカーです。比較的付加価値を出しにくい製品のため、品質や納期で差別化す
る必要があります。
しかし、
ロシアではソ連時代の悪癖が残っていて、
まずは数を作ることが優先し、品質や納期が軽視される
傾向があります。
しかし、近年、外国からの輸入品に押されて、品質や納期を改善しないと生き残れないという危機感を持つよ
うになってきました。
そのため、会社によってはドイツと技術提携するとか、
コスト低減のため、車軸(アクスル)他の主要部品を中
国製からの輸入に切り替えるなどの対策をとっています。私の経験は限られたものですが、下記のようなことが言えるでしょう。
守秘義務から、
当日の話では具体的な資料を提示しましたが、
ここの紙面で紹介することはできません。興味のある方は、個
別に対応させてもらいますので、
ご連絡ください。
•理工科系の教育水準は高いと自負している。
•大学卒は、現場に行きたがらない。
現場労働者は低く見られている。
•オイルが主要輸出産品のため、
オイル価格で経済が左右される。
今年は、景気が低迷している。
ある会社は、週4日稼働で対応していた。
•メーカー優先で消費者優先とはなっていない。
しかし、外国メーカーの進出により、高品質が求められるようになって来ている。QDC(Quality, Delivery, Cost)
と自ら­
言い始めている。
•ソ連時代の製造業の悪癖が残る。
クレーム発生時には、責任者に減俸のペナルティーを科して、
けじめをつけている例がある。
•年金生活ではとても海外旅行などはできない。
執拗に私の年金額を質問してきた。 (当日のPowerPointより)
まずは、
5Sからスタートして、
ムダ排除 → 標準作業など、
段階を踏んで日本式カイゼンの定着を目指していますが、
企業文
化を変えるには時間がかかります。
そんな中でも、
ある社長は、
現在建設中の新工場には、
積極的に私の助言を取り入れる姿勢
を見せていて、
遣り甲斐を感じています。
最後にお願いがあります。
トレーラーの製造工程では、
鉄のアーク溶接が多用されます。
しかし、
溶接技術が稚拙なため、
手直
しに多くの時間を費やしています。
そこで、
日本から溶接の腕に自信のある人を派遣して、
現場でロシア人溶接工を指導してもら
いたいと考えています。
1~2週間ロシアに滞在して、
複数の会社で実技指導してもらえるような人材はいないでしょうか。
できるだ
け、
私の指導と重複するようにして、
コミュニケーションに問題ないように配慮します。
ご清聴ありがとうございました。
(講演内容から一部変更しています。
なお、
質疑応答がありましたが、
省かせてもらいました。)
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特別講演 2
先端ものづくり技術者の養成と
その技術の応用展開を目指して
マテリアルシステム分野第三研究室 教授
林
偉 民
1.
はじめに
平成26年4月1日付で機械知能システム理工学分野マテリアルシステム第三研究室教授に昇任いたしました林偉民です。
まず、簡単に自己紹介を行います。私は1985年7月に中国福建機電学校機器製造専攻卒業後、
同校機械科教員として勤めま
した。
その学校は1896年創設で、累計14万人の技術人材を育て、現在は4年制大学に格上げし福建工程学院として中国の
工業界の人材育成を行っています。
私は学生時代から日本のものづくり技術、特に加工技術に関心をもち、
日本へ留学に参りました。埼玉大学大学院理工学研
究科で博士(工学)学位を取得してから、
理化学研究所に入所し、
超精密・超微細加工を従事しました。
その後、
秋田県立大学
システム科学技術学部准教授として赴任し、
超精密、
ハイブリット加工プロセスの研究を続けました。2011年4月より群馬大学工
学部生産システム工学科に着任し、
超精密加工に関する研究を引き続き行いました。2014年4月より群馬大学大学院理工学研
究府知能機械創製部門マテリアルシステム理工学分野第3研究室教授に昇任し、
現在に至っています。本日では、
私が今まで
の研究紹介と群馬大学におけるこれからの教育研究の展開について紹介させていただきます。
2.
これまでの研究紹介
私は博士課程から研究所そして大学勤務時代において一貫として超精密加工、
先端ものづくり技術の研究を行って参りまし
た。以下主な研究内容を紹介します。
2.1 非球面光学素子の高精度・高品位加工法の研究
超精密・超微細光学素子の加工に対する要求は年々厳しくなり、
現在、
ナノメータレベルの表面平滑性とサブミクロンから数十
ナノメータまでの形状・寸法精度の達成、
さらには加工変質層の低減が要求されており、
これらを両立できる超精密加工技術が
不可欠となっています。本研究は光学部品の加工法として、
すでに技術が確立した超精密鏡面研削法、
超精密ダイヤモンド切
削法や超精密研磨法、
磁性流体研磨
(MRF)
法などの加工法をハイブリットして、
いくつかの超精密加工プロセスを併用し、
それ
らのプロセスの相乗効果を見出し、加工プロセス全体を最適化することによって光学素子の高能率・高精度・高品位加工法の
確立やその実用性を目指しています1, 2)。図1にスーパースムーズに研磨されたNiP基板の研磨結果の一例を示します。
2.2 自転/公転型研磨法による修正研磨の研究3)
研磨加工における最大な問題点として研磨過程における研磨レートの均一性と安定性です。本研究では小径回転ツールに
よる非球面や非対称自由曲面をもつ光学部品の安定的な研磨やコンピューター制御による修正研磨の新しい候補として自転/
公転型研磨法を提案しました。
図2に自転/公転型研磨法の原理を示します。
パイプ状研磨ツールを用いて、
その軸線周りに回転する自転運動を行います。
ツール軸は、
ワークの法線に対して少し傾いていて、
ツールの端面とワークの接触面の中心を通る軸周りに公転運動を同時に行
います。
自転軸は公転軸に対してθだけ傾いており、
この2つの軸は、
同一の平面内にあるようにします。
ツール面は円錐面ないし
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球面であり、
ワークと接触するのは公転軸上の先端部です。
また、
公転軸がツールとワークとの接触領域の中心部を通り加工面
に垂直となるように、
ツールを調整します。
このような構造とすることによって、
研磨加工中にワークとの接触領域内のツールの走行
軌跡の方向を連続的に変化させて、
研磨軌跡の等方性と、
軌跡密度の均一性を高めようというものです。加工中工作物とツー
ルの接触領域内に均一な研磨除去量が発生して、
研磨能率も良好かつ安定であると期待できます。
さらに、
研磨ツールが時間
と共に摩耗した場合でも、
自転軸方向に一定圧力でツールを押し付けておけば、接触面積が一定に保たれ、研磨条件の安定
化が期待できます。図3に自転/公転型研磨法による研磨エリアの測定例を示します。実験結果から研磨加工において、
研磨
エリアが研磨ツールの形状に関係する半球形状で安定にし、
コンピューター制御による修正研磨が可能であることがわかりまし
た。
2.3 微細3次元構造を持つ金型の低周波振動援用研磨法の研究4)
近年、
μ-TASの金型がはじめ、
高機能光学素子の表面に微細構造をもつ設計が多くみられるようになりました。
これらの金型
の研磨において、微細な3次元構造面の安定的な研磨法はクリアしなければいけない、本研究室は中部大学や東京大学、理
化学研究所および装置メーカー、
金型メーカーと協力し、
低周波振動援用研磨法による微細形状持つ金型加工の研究を行っ
ています。開発した低周波振動研磨用テーブルとその周辺装置により加工物を数百Hzの周波数で平面の二方向に低周波振
動させることができます。
このような低周波振動テーブルに取り付けられた微細3次元構造を持つ金型が小径研磨ツールの走査
により、
複雑形状金型の高精度研磨が可能であり、
現在その研磨特性の確認を行っています。
2.4 硬脆材料の高能率研磨法の基礎研究
私のメイン研究テーマのもう一つは半導体材料、
デバイス基板高精度・高能率研磨法です。特に、
LED基板に使用されてい
るサファイヤ基板の量産法や次世代パワイデバイス材料として注目されるSiCやGaN基盤板研磨の基礎検討も行っています。
こ
れらの材料は研磨レートが低いため、研磨前に有効的な前加工法の開発が必要となっています。
また、表面品位を確保するた
めに、
研磨前の加工面の表面粗さやスブサフェースダメージ
(SSD)
の低減が必要であり、
ハイブリット加工プロセスの応用に最
適な材料候補だと考えられます。
3.
これからの教育研究展開
ものづくり加工法を大別すると、
①質の変化を与えるもの
(化学反応、
混合、
分離など)
、
②形状変化を与えるものの2つあり、
②
はさらに加工対象材料増減の観点から図4に示すように除去加工、
付加加工と成形加工の3つに分けられます。除去加工は切
削加工や研削加工に代表されるように材料の一部分を除いて切屑を出して加工する方法です。除去加工法において、
バイト、
砥石など様々な加工工具を用いて加工しています。
その加工は主に工作機械を通じて工具の運動によって実現さます。工作機
械、工具、工作物は加工の3大要素(図5)
といわれています。私ともの研究室では今までに研究を続けてきた除去加工の研究
を極めて、
日本のものづくり技術伝承と高度な人材育成に力を注いて参りたいと考えています。
一方、
2013年2月、
アメリカのオバマ大統領の年頭教書で「3Dプリンタを“ほぼ何でも作ることができるマシン”とたたえ、
製造業
の将来を牽引する存在である」
と強調しましました。
それがきっかけで、
3Dプリンタが流行するようになりました。実際、
3Dプリンタ
あるいはアディティブマニュファクチャリング
(Additive Manufacturing)
は付加加工の一種です。群馬大学理工学部の前身は
桐生高等染織学校であり、
織加工も広い意味で糸を積み織して絹や布になるといわえるアディティブマニュファクチャリングに共
通します。私たちは勿論今まで重視してきましたCAD/CAMの教育と一緒に3Dプリンタによる新しいアプリケーションの教育研
究も取り入れます。
すでに工作機械技術、工具技術、測定技術の発展によって通常の加工で到達できる精度も時代の発展とともに向上すると
谷口先生が的確に予言していました
(図6)5)。私ともはこうして時代の発展とともに進歩してきた設計技術、
材料技術、
要素技
術、
測定技術の研究とともに、
さらに新しい加工技術を開発し、
教育と実用化に目指した努力したいと考えています。
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4.
終わりに
本日は私の研究内容と群馬大学理工学研究院知能機械創製部門マテリアルシステム第三研究室における今後研究の展
開について紹介しました。
当研究室では、
超精密・超微細加工をキーワードにし加工技術の研究を極め、
また、
それに対応する測
定技術の研究も行っています。
ますます国際化が進むものづくり分野において、
次世代を担う若手人材の育成や最先端ものづく
り技術の研究が必要です。筆者の研究室においても超精密加工技術、
ハイブリット加工プロセスの応用を目指し、共同研究や
社会人大学院生を募集しています。是非とも皆様からお問い合わせ、
意見交換をお待ちしています。
また、
当研究室にご興味の
ある諸先輩方には是非気軽にお立ち寄りください、
ご指導のほどお願い申し上げます。
参考文献
1) 林 偉民、
渡邊 裕、
大森 整、
河西敏雄、
連携加工プロセスによる光学素子のナノ精度鏡面加工、
成形加工、
18, 12
(2006)842-847.
2) H. Mimura, S. Morita, T. Kimura, D. Yamakawa, W. Lin, Y. Uehara, S.Matsuyama, H. Yumoto, H. Ohashi,K. Tamasaku, Y.Nishino,
M. Yabashi, T. Ishikawa, H. Ohmori and K. Yamauchi, Focusing mirror for x-rayfree-electron lasers, Review of Scientific Instruments,
79, 083104(2008)1-4.
3) 林 偉民、
大村元志、
藤本正和、
呉 勇波、
山形 豊、
自転/公転型研磨法の新提案と高精度形状研磨の基礎研究、
砥粒加工学会誌, 56, 4 (2012) 44-49.
4) W. Lin, S. K. Chee, H. Suzuki and T. Higuchi, Polishing Characteristics of a Low Frequency VibrationAssisted Polishing Method,
Advanced Materials Research 797, (2013) 450-454.
5) 谷口紀男著、
ナノテクノロジの基礎と応用―超精密・超微細加工とエネルギビーム加工、
工業調査会、
東京(1988)
.
図1 超精密に研磨されたNiP基板例
(Ra0.5nm)
図2 自転/公転型研磨の原理
図3 研磨エリアの実測例
図4 各種加工の分類
図5 加工の3大要素
図6 到達加工精度限界と年代
(谷口)
5)
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チェコ滞在記
群馬大学大学院 理工学府 知能機械創製部門
助教 小 山 真 司
平成25年8月より1か月間、群馬大学大学院理工学府若手教員を対象とした短期海外派遣によりチェコ共和国にある
オストラバ工科大学に客員研究員として赴任した。
オストラバの中心部には、図1に示すような製鉄所が立ち並び、学科の
講義では機械加工学や機械材料Ⅱを担当していることもあり考え深かった。
また、研究の合間に訪れたプラハでは、図2
に示すプラハ城のすそ野を流れるヴルタヴァ川(モルダウ川)のほとりを散策し、チェコの音楽家スメタナによる連作交響詩
「わが祖国」の2曲目「モルダウ」に描かれた情景を感じるとともに歴史をたどることができた。図3に示すように、大学付近
に位置するオープンテラス付レストランで頂いた食事はどれも淡白で、
日本とは異なる文化を感じ取ることができた。
滞在中には、科研費などによる各研究テーマに関する研究や論文投稿のほか、
ワークショップでの講演や学内施設の
見学、
さらには講義で使用する書籍の執筆を行った。
◆科研費などによる各研究テーマに関する研究
私の科研費や共同研究テーマは主として金属材料の低温・低変形量固相接合技術と鉄鋼材料の耐食・耐摩耗性の
向上技術の開発を行なっており、本年よりアルミニウム合金に加えて生体材料のチタンなども対象としている。
これらの成
果は、
オストラバ工科大学の研究者らとのディスカッションのもと、欧文誌4報にまとめ上げた。
また、滞在期間中に学内で
開催された国際ワークショップにて「A Study of Solid State Bonding Strength of Nonferrous Metals by using
Metal Salt Generation Bonding Method」
と題して研究成果報告を実施するに至った。図4はその時の一コマである。
◆学内施設の紹介
滞在中、2日間にわたって大学教員およびスタッフから各種解析装置を紹介頂いた。中でも目を引いたのは図5に示す
秒速10数メートルを誇る高速引張試験機であり、構造材料を扱っている私としては今後の研究で、ぜひ活用させて頂きた
い装置の一つである。
またその他にも、金属材料の組織観察に欠かすことのできない透過型電子顕微鏡から試料作製
装置も非常に充実していたのが印象的であった。昼食は学内に大型の食堂があり、1食あたり500円未満と非常に安価
でありながら、
ケーキなどのデザートも準備されており、研究の合間の心休まるひと時となった。
◆オストラバ工科大学Strnadel教授ご来学
帰国後まもなく、Strnadel教授が来学され、学部2年生ならびに4年生以上の学生に対してご堪能な日本語を交えた英
語によるご講演を行って頂いた。来日期間中には、
きのこ茶屋、水沢うどん、榛名神社など、
日本文化に触れて頂くと同時に
自身も再発見の連続であったことが懐かしく思い出される。
◆最後に
平成26年9月8日から11日まで、国際会議“New Methods of Damage and Failure Analysis of structural
Parts”がチェコ共和国のオストラバ工科大学で開催された。本会議で扱われる研究テーマは多岐にわたっており、私自
身はもちろんのこと、出席させた私の研究Gr.の修士課程学生4名も、異なった視点からの質疑応答に驚かされると同時
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に非常に実り多い学会となった。群馬大学からは松原教授のほか、座間助教、鈴木助教などが出席していた。
なお本国
際会議は隔年にて開催されている。詳しくは次のURLを参照されたい(http://www.fmmi.vsb.cz/work14/)。
図1 オストラバに立ち並ぶ製鉄所
図4 国際ワークショップで討議する筆者
図2 ヴルタヴァ川の畔から望むプラハ城
図3 大学近くのオープンテラスにて
図5 オストラバ工科大学所有の高速引張試験機
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会員近況 1
若きエンジニアへ向けて
パナソニックES産機システム㈱
髙 栁 隆 行(55M)
1980年3月に機械工学科を卒業しました髙栁でございます。東京三洋電機㈱に入社
しましたが、
その後、
三洋電機㈱と合併、
さらに皆様ご存知のとおり、
パナソニック㈱の傘
下となり、現在、業務用の食品機器・空調機器・エナジー機器の販売、
サービス、
エンジ
ニアリングを業とする
『パナソニックES産機システム㈱』
に所属し、
空調事業担当役員と
して経営の一端を担いながら、
空調事業企画部門を兼務担当しております。
弊社概要につきまして、
弊社ホームページ
(http://panasonic.co.jp/es/pesces/)
を
ご覧いただけましたら幸甚です。
早いもので卒業して35年目、
60歳定年まで残すところ3年になりました。
サラリーマンと
してのこの間、
数年間だけ社内の別部門に従事いたしましたが、
ほとんどの期間、
業務
用空調事業に関与した業務を担当して参りました。業務用空調事業には群馬大学機
械工学科卒業の先輩方も従事されていて、
諸先輩から多くのご指導をいただきましたこ
と、
この場をお借りして心より御礼申し上げます。
まだ、現役の身、人生を総括する年ではございませんが、大学時代の同級生であり、
紫会 新会長にご就任された佐羽さん、教授として教鞭を取られている松原さんから
推薦をいただきましたので、
これまで歩んできた道を回顧しながら、
次代を担うエンジニア
東京スカイツリーと弊社入所ビル
(横)
諸氏への期待を述べさせていただきたいと存じます。
1980年4月、
東京三洋電機㈱に入社、
約半年の研修を経て、
吸収式冷凍機の品質保証部門に配属となりました。
その年をちょっと振り返りますと、
1980年は
『ソーラー元年』
と言われた年でした。
ソーラーと言っても現在の太陽光発電では無く、
集熱式のソーラー温水器。集熱効率を如何にして高めるかが技術部門のメイン課題であったように思います。東京三洋電機㈱
は真空管式コレクターを開発、
当時業界トップの集熱効率を持った商品であったと記憶しています。残念ながら、
ソーラーブーム
は数年で過ぎてしまいましたが。
話しを戻しますが、
技術部門への配属を志望していたため、
少々落胆いたしましたが、
一先ずやってみるかとの思いと、
在学時
に言葉だけは聞いたことがある吸収式冷凍機とは何?との興味から気持ちを切り替え、
品質保証業務に従事いたしました。恵
まれたことは職場の雰囲気と配属後まもなく新製品開発実験のメンバーに加えていただいたことです。各種実験の傍ら、
吸収式
冷凍サイクル、
燃焼、
電気、
制御、
材料等、
幅広い分野を学習する機会を得ました。専門化、
細分化された技術部門の方々も経
験し得ない広い知識を、
実験を通じて得られたことが、
その後の職務遂行に大いに役立ったとともに、
業務用空調事業人として
の人生を決定づけたものと考えております。
吸収式冷凍機工場は家電工場とは全く異質で、
まさに鉄工所。大型クレーンが構内を動き、
つなぎ服とヘルメット姿の男職場。
これも男子高校⇒群馬大学機械工学科と過ごしてきた私には合っていたようです。吸収式冷凍機について簡単に紹介しておく
と、
フロン圧縮式の冷凍機と異なり、
水の蒸発潜熱を利用して冷水を作り出す大型空調冷凍機で、
国内の大規模施設(商業施
設、事務所ビル、
ドーム球場、病院等)
に数多く採用されています。
フロン圧縮式であるターボ冷凍機との大きな違い
(吸収式優
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位性)
は省電力と静粛性。一方、
ターボ冷凍機の優位性は立ち上がりの早さと高COPと言えます。
いずれもセントラル方式の空
調機器ですが、
近年は大規模施設にも個別分散方式の機器が採用されるようになっています。
実験ミッションを終えてから品質保証部門に戻りましたが、入社3年目ぐらいから社内品質保証業務を担当する傍ら、全国の
サービスマン
(現在はSE
:サービスエンジニアと呼ぶ)への技術助成業務を担当いたしました。入社当時、
吸収式冷凍機の全国
納入台数は累計1000台程度でしたが、
需要が急増し、
サービスマン数、
サービス技量が追従できない状態で、
全国の現場から
の問い合わせに工場技術者が応対、
技術サポートをしておりました。1980年代、
携帯電話はまだ普及しておらず、
サービスマンは
公衆電話で現場の機器状況を連絡、
受け側である工場側は状況を聞きながら、
あれこれとアドバイスをしておりました。建物上層
階や地下に設置されている場合、
地上に出て公衆電話を探して電話せざるを得ず、
たいへんな状況でした。皆が携帯電話を所
有し、
更にはパソコンを使ってデータを収集、
伝送し、
リアルタイムで交信できる現在とは隔世の違いです。
納入台数の増加とともに技術助成業務が多くなり、
私を含め3人が工場内で専任となりました。
サービス会社は全国各地に営
業所を開設するに至りましたが、
サービス会社内に技術助成部門を持つべきとなり、
バブル期の1988年(小生31歳)
に業務移管
とともに、上長を含め4名でサービス会社へ出向、
サービス技術部を立ち上げ、技術助成業務を継続いたしました。技術助成業
務を通じて全国の数多くのサービスマンと親交を深められたことは、
私にとって大きな財産であります。後輩諸氏、
特に若きエンジ
ニアの皆様には、
苦労を共にした方々との親交を末永く大切にしていただきたいと思います。
いよいよ、
私にとって1回目の大きな転機が1996年(小生39歳)
にやってきました。九州福岡への転勤です。群馬で生まれ育っ
た私は、
東京三洋電機㈱に入社し、
いずれ転勤は有ると理解はしていたものの、
我が身の現実となると少々困惑したことを覚え
ています。福岡サービスセンターの課長職として、
お客様対応、業者管理、社員統率が主なミッションでした。社員10数名の小さ
なサービスセンターであり、
纏まりも良く、
社員一丸となって業務遂行したと記憶しております。前述の通り、
技術助成業務を通じて
全国各地に仲間がいたため、
多くの方々の助力を得ながら、
スムーズに福岡の地と業務に馴染んだと思っています。
数年間は福岡で過ごす思いで赴任いたしましたが、
僅か2年後の1998年(小生41歳)
に東京本社勤務を命ぜられ、
企画・管
理部門を担当することとなりました。
その後の人生を決定づけた2回目の大きな転機でした。総務や経理財務の知識は乏しく、
慌
てて基本的なことを書物で自己学習しましたが、
付け焼刃では何の役にも立たず、
ここでも多くの同僚や部下に助けていただい
たのが実情でした。
エンジニアとしての業務は福岡勤務までとなり、
以後、
企画・管理部門長、
サービスセンター所長職、
サービス会社代表職も経
験させていただき、
その後の販売会社との統合により現職にあります。
ここ10年間、
目まぐるしく会社情勢と私自身のミッションが変
りましたが、
変化を前向きに捉え、
ミッションを遂行してきたと自負しております。次代を担う後輩へうまくバトンを引継ぎたい、
それが
現在の私に課せられたもう一つのミッションと考えております。
バブル崩壊から18年経過。
日本経済は回復傾向ではあるものの、
東北地方の震災復興も思うように進んでいないように感じま
す。
その要因の一つに建設業界における労働力不足があると言われています。
いわゆる職人が確保できず、
公共工事において
入札不調に終わるケースもあるようです。
少子高齢化も重大な問題。
しかし、
確実に少子高齢化は進んでいくと思われます。働く世代が少なくなって高齢化社会を背負
えず、
社会保障制度も維持できなくなるのではないかと危惧しています。
さらにエネルギー問題。脱石油としてシェールガスが注目されていますが、
それも化石燃料。化石燃料に依存したエネルギー
供給から脱し、
自然エネルギーとの併用等、
エネルギーの多様化を更に追求すべきと思います。
私の知り合いに、
これからは
『省』
から
『小』へのエネルギー転換が必要、
と説く設備業を営む方がいらっしゃいます。小さなエ
ネルギー使用で豊かな生活を営む社会、
自給自足的なライフスタイルを提案、
提供したいとのお考えのもと、
その実現に向けて深
い知見を持って地道な活動をされています。設備業としての価値を高められなければ、
設備業衰退に繋がると危惧されてのこと
です。
このような知見と活動に敬意を表すとともに、
大いに感銘を受けております。
本学を卒業された若きエンジニア諸氏、
そして本学在校生には、
現状を正しく見据え、
10年後、
20年後のありたい社会(グロー
バルな視点)
を描き、
日々研鑽を重ね、
その実現に向けて、
それぞれの業界をリードするエンジニアになって欲しいと願っております。
末筆ながら、
群馬大学そして紫会の益々のご繁栄と関係各位のご健勝を心よりご祈念申し上げます。
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紫会ニュース
第 34 号 2014.10
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会員近況 2
〜「住・社会のインフラストックマネジメント」
への貢献を目指して〜
九州積水工業㈱
岩 崎 恵 二 (S57M)
私は、
1982年(昭和57年)
に機械工学科を卒業致しました。私が材
料力学研究室(町田教授)
に在籍していた頃、同研究室の大学院に
現在群馬大学の松原教授がいらっしゃって、色々と公私にわたりご指
導頂いたことが思い出されます。大学卒業後、
積水化学工業㈱に入社
し、以来一貫してプラスチックの成形加工に関わる業務に従事、主に
製品製造から生産技術開発、
生産プロセス設計などに携わってまいりま
した。
その後、
2013年度より積水化学グループの九州エリアの生産会
社である九州積水工業㈱で代表取締役社長を拝命しております。
弊社は、
佐賀県神埼市に所在し、
近くには筑後川が流れ非常にのど
かな雰囲気の中で生産活動を行っておりますが、
私自身は福岡県の久
会社外観
留米市に単身で赴任しており、
気ままな一人暮らしを満喫しております。九州は観光名所が非常に多く、
また食べ物も安くておい
しいので、
地方活性化のためにも是非皆さん出かけてみて下さい。
今回は近況報告ということで原稿の依頼を受けましたが、
私生活面でご紹介できる物も殆どございませんので、
積水化学なら
びに弊社が置かれている事業環境と課題、
取組み状況等についてご紹介をさせて頂きます。弊社は積水化学グループの中の
環境・ライフラインカンパニーに所属しており、
主に「住・社会インフラ」に関わる資器材の生産に携わっております。具体的には上、
下水道や農業用水、
電力・通信分野などの配管材料を主に生産しておりますが、
近年我々の事業を取り巻く環境が大きな転換
期を迎えようとしております。即ちインフラの普及率飽和に伴う
「新設からストックマネジメント」の時代への移行、
各種インフラ
「老
朽化問題」の深刻化です。
戦後、
国内で大規模なインフラ整備が行われる契機の一つとなったのは東京オリンピックです。今年、
再度東京でのオリンピッ
ク開催が決定し、
明るい話題を提供してくれましたが、
思えば前回の開催が1964年ですから、
今年2014年で、
ちょうど50年が
経過したことになります。
この間、
我々は様々な面において急激な成長を遂げてきましたが、
同時に戦後の復興期からオリンピック
の開催前後、
高度成長期に多くの社会インフラが建設され、
今や当たり前の様にそれらの恩恵を享受しております。
しかしながら
当時整備された社会インフラは、
時間の経過と共に老朽化の進行という現実に直面しており、
更新の時期を迎えているものも少
なくない状況にあります。
これらは現在、
既に社会的な問題としてクローズアップされており、
今後も更に深刻さを増すと共に、
それ
らの更新の財源の問題なども含めて大きな問題へなっていくことが必至です。
橋梁、道路、
トンネルなどの構築物だけではなく、我々が事業展開をしている上、下水道や農業分野などにおいても特に管路
施設の老朽化が進行し、
深刻化しております。例えば下水道は、
整備の早かった都市部においては、
高度成長期に急拡大しま
したが、
当時の下水道管路はコンクリート管が一般的で、
下水から発生する硫化水素により管路の腐食が進行し、
近年管路の
破損に起因する道路等の陥没事故が一年間で数千件も発生しているのが実情です。
これらの公共インフラ施設は、
ご存知の通り上水道に関して言えば、
既にほぼ全国に行き渡っておりますし、
下水道についても
人口当たりにすれば約8割の普及率に達しています。今後、
新たなインフラ整備が大規模に展開されるということは国内ではあり
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ませんが、
反面、
確実に進行する老朽化問題にどう対面していくことが喫緊の課題です。
我々積水化学グループでは、
これまでも施工が容易で腐食に強い塩ビ管などの樹脂製配管材料を供給させて頂くことで、
公
共インフラの整備・普及に貢献してまいりましたが、
もはや公共インフラの「整備」の時代から膨大な「ストック
(社会資本)」の維
持・管理の時代を迎えるに当たり、
これまで主に新設需要に対応してきたビジネスモデルをストックの維持・管理に関わる様々な需
要へと大きく方向転換を図る必要があります。我々はここ数年、
ビジネスモデルの変革を目指し様々な取組みを展開してきました。
例えば、
老朽化した下水道管路を掘起すことなく、
かつ流水下で既設管の内面に樹脂管を敷設する独自の樹脂材料や工法を
開発し、
管路の更生を既設管の調査・診断から材料供給、
施工、
維持管理まで一貫して提案できる様な取組みを展開しておりま
す。
また管路の更生により長寿命化を図ると同時に、
近年未利用エネルギーとして注目を浴びている下水熱を回収し、
空調など
に活用する管路システムなども開発し、
インフラ施設の付加価値向上にも精力的に取組んでおります。
併せて、
こういった取組みを下水道のみならず上水道、
農業用水や民間工場などのインフラ施設に至るまで、
様々な分野で展
開を図ってきており、
更には国内のみならずグローバルなニーズに対応できるよう体制も整備してきました。今後共、
お客様のニー
ズに応え、
ご提案できる様な魅力ある製品・工法・システムの提案を通じて広く
「住・社会のインフラストックマネジメント」に貢献して
いこうと考えております。
2年前まで私も、
本社スタッフとして研究開発企画の部門を担当しており、
様々な企業、
大学との共同研究なども推進してきまし
た。機会があれば母校である群馬大学との共同研究なども推進できれば、
と考えております。是非皆様のご意見、
ご要望等あれ
ば、
情報提供なども宜しくお願い申し上げます。
今回「紫会ニュース」への投稿を依頼され、
いくつかバックナンバーなども拝見させて頂きました。私が卒業して30年余りが経
過し、
様変わりする学内の状況に驚くと共に時代の移り変わりを感じております。思えば、
母校のキャンパスにも長い間足を運んだ
こともありませんので、
帰省の際には是非お邪魔したいと思います。
今後共、
紫会のご発展と、
関係する皆々様のご健勝を祈念申
し上げます。
<追記>
弊社では「地球環境にやさしい製品づくり」
を環境方針の一つとして掲げ、
様々な取組みを展開しておりますが、
例えば、
工場
内の約2,
000坪の土地にビオトープを設置し、
生物の生息空間の保全・復元に取組んでおります。
また昨年は、
工場内の遊水地
(約6,
000坪)
を活用し、
メガソーラー
(太陽光発電施設)
の建設を行い、
CO₂排出量削減などにも取組んでおります。興味のあ
る方は、
是非ご来場頂ければと思います。 ビオトープ
メガソーラー
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宮阪芳喜先生 追悼文
―心に火を付けてくれた恩師―
稲田プラズマ研究所・所長 稲 田 茂 昭
群馬大学名誉教授の宮阪芳喜先生は、平成26年9月25日、夕刻、奥様やご子息様に見守られ、94歳の長寿を全
うされ、安らかに息を引き取られました。謹んで先生のご逝去を悼み、生前の温かいご指導に対し、あらためてお
礼申し上げます。
先生の告別式は9月30日、金木犀の香り漂う東京、世田谷で執り行われました。その日、花一杯の棺の中で幸せ
な笑みを浮かべた先生とお別れして参りました。その翌日は、群馬大学の舩津先生から、今月号に間に合うべく、
本追悼文の執筆依 頼を頂戴した次第です。告別式で読ませて頂いた弔辞をそのまま、ここで引用して、こと済ます
のは、まことに不作法故、本誌をお借りして、改めて宮阪先生のご略歴を紹介させて頂き、次に先生の思い出に残
るエピソードや私が感じ得た先生の研究に対する信条などを簡単に述べ、最後に、先生が94歳という長寿を全う
された秘訣は一体何だったのか、父親の最期を涙ながらに語った、ご子息の挨拶の中から垣間見ることのできたそ
の一端を記したいと思います。
宮阪先生は昭和16 年3月桐生高等工業学校機械 科を卒業後、直ちに東北帝国大学の助手として勤務されまし
た。昭和3 4年11月、山形大学工学部附属繊維製造研究施設の助教授に昇任され、山形大学工学部ならびに山形
大学工業短期大学部をも併任されました。
昭和42年4月、群馬大学工学部に赴任され、当時の原動機工学講座主任として、また、群馬大学大学院工学研究
科の担当および群馬大学工業短期大学部をも併任され、昭和45年2月に「回転円盤上における粘性噴流の流動と
繊維製造法への応用に関する研究」で、東北大学より工学博士号を授与されました。
昭和45年11月、群馬大学 教授工学部に昇任され、講座主任、機械工学科コース主任をはじめ予算委員長および
各種委員を歴任され、群馬大学での通算在 籍19年の永きにわたり学生の育成に尽力され、併せて群馬大学の発
展・充実に貢献されました。
私は昭和44年から、宮阪先生がご退官される昭和61年までの長きにわたって助手として、先生にご指導頂きまし
た。しかし、私は先生の意に反した行動ばかり続けていた不肖の弟子であったが故に、告別式で、先生の遺影の前
に佇んだ時、後悔の念と、先生には元気で、もっと生きていて欲しかったとの無念さが隠し切れませんでした。
宮阪研究室の思い出は、先生のエピソードが重なって、次々と走馬灯のように浮かんできます。初めに、現在の学
内紫会の会則をいろいろな軋轢を受けながらも、熱心に作り上げた先生のお姿が浮かんできます。また、先生曰く、
「実験装置は自らの手で作り上げ、作りあがった製品は五感で、しかと確かめること」。旋盤でくり抜いた銅パイプ
を早速、触る、叩くは理解できたものの、いきなり、油のついた銅パイプを口に含んで、切粉を飛ばして見せた先生
の姿には驚かされました。しかし、いつしか自分もそれを真似ていたことに気付きました。初代ルーチェ・ロータリー
クーペに乗って、忙しそうに仙台の東北大学に出張されていた頃のお姿、最新型の電動式タイプライターで学位論
文を作っておられたお姿が浮かんできます。新しいものにはすぐに飛びつく、ご性格ではありましたが、先生の学位
論文の中の理論解析には先生ご自身で、大型コンピューターを用いて解いた結果が実測値と比較されています。当
時、1960年初期、昭和四十年頃は、やっと国産の大型コンピューターの開発が着手され始めた頃でしたが、東芝が
開発したTOSBAC3400を早速に用いて計算されたことは全く驚きで、時代の変化を先取りする先生の先見性に感
服せざるを得ませんでした。
宮阪研究室の研究雰囲気は、先生が、口癖のように、「Messen ist Wissen」と学生や助手の私に言っておられ
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ました。これは、「測定することによって、実験することによって、ものの道理やその背景に横たわるものが見え、理
解できる」と言う意味のドイツ語ですが、これが先生の研究に対する信条であったかと思います。
それから間もなく、1980年の前半、世界に先駆けて宮阪研究室から発信できた「微 細化沸騰現象の発見」と「そ
の特異な沸騰曲線の定量化」は正に、「Messen ist Wissen」の先生の思いが開花しました。宮阪研究室の土壌か
ら芽生え、成長できた成果と、あらためて、先生にお礼申し上げる次第です。
「凡庸な教師、平凡で取り柄のない教師はよくしゃべる」、
「良い教師は十分説明してくれる」、
「優れた教師は手本
を示してくれる」と言う言葉を耳にしたことがあります。しかし不本意な言い方で、先生からお叱りを受けるかもしれま
せんが、宮阪先生は、そのような教師ではありませんでした。先生は、
「心に火を付けてくれる偉大な教師でした」。
私は今、70歳の前半を歩んでおりますが、先生に見習って、次の世代を背負う若いエンジニアのみなさんに心の火
を、繋げて行きたいと思っています。
宮阪先生は群馬大学 在職中に、冠動脈のバイパス手 術を受けられましたが、術後の回復は順調で、退官後は得
意でもあり、大好きなスキーを楽しまれていたと聞いております。しかし、その後、2回目のバイパス手術を余儀なくさ
れ、更にその後、3回に及ぶステント留置手術を受け、動脈の再狭窄を機械的に防御されておりました。血管の再狭
窄防止技術は現在どこの病院でいかなる手法が講じられているか、低侵襲で合併症のリスクが最も少ない手法は
何かを宮阪先生ご自身でインターネットで十分調べ上げ、納得して手術に臨まれたとのことでした。80歳半ばには、
左足を骨折、更に白内障の手術も先生自ら病院を選び、納得した上での対処でした。5歳年下の奥様が数年前に、
大腿骨を骨折され、入院された時、ご自身の、自宅のベットでの根気強いリハビリもさることながら、毎日、入院され
ている奥様の病院へのお見舞いに歩いて往復されたとのことでした。デイサービスも積極的に利用されておりました
が、足のむくみ、喉の乾き、そして急激な血圧の低下で、やむなく入院されました。入院中、誤嚥性肺炎で帰らぬ人と
なられましたことは、誠に残念でなりません。
先生の棺には、手向けられた花一杯の中に、Fortran77による解析プログラムに関する書籍が2冊、納められました。
最期になりますが、先生のこれまでのお導きに心より感謝し、安らかに永遠の眠りにつかれますことをお祈りいた
します。
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理工学部
(学内)
紫会理事との懇談会報告
紫会理事 彦 部 篤 夫(47M/49修)
酷暑が続く中、昼間の総会に続き夕涼みを兼ね初めての試みとして6月20日工業会理事と理工学部(学内)紫会理事
(学生)
との交流懇親会を駅前の海鮮ダイニング美喜仁にて行いました。当日は以下の理事の出席がありました。
○懇談会出席理事リスト○
紫会 佐羽宏之会長、
志賀聖一副会長(学内)
、
彦部篤夫理事、
柳澤敏明理事、
久米原宏之監事、
根津紀久雄顧問、
舩津
賢人事務局長(順不同、
敬称略)
理工学部(学内)紫会 臼井洋充理事長、
五十嵐航太副理事長、
佐藤雄平副理事長、
常藤達礼書記、
冨川陽平書記、
坂入
克弥会計、
古嶋慎太郎会計(順不同、
敬称略)
当日は過日行われたバスケットボール大会や新2年生歓迎会などを題材に学生からの学内の様子やOBからの社会の様
子がキャッチボールのように和気あいあいと語られました。
そんな中、
特に盛上った話題は、
社会に出て永久就職先となる
「工場見学の設営」や「就職支援の現況説明」でした。前者
では実現可能な会社として紫会会員が経営している足利の菊地歯車や伊勢崎の三立応用化工等が挙げられました。後者
では身近な課題として学生理事からの関心も高く多く質問があり紫会会員が構成員である工業会の就職支援推進活動に
ついて現況説明がありました。本懇親会は今後現役学生とOBとを結びつける大変有意義な意見交換会となりました。
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平成26年度紫会ゴルフコンペ
5月22日
(木)、栃木県足利市にあるつつじヶ丘カントリー倶楽部において、29名の参加で、平成26年度紫会ゴルフコンペ
が開催されました。当日は午後雨の予想でしたが崩れず、
ゴルフ日和となり、皆さんスコアは別として、和気あいあいと楽しまれ
たようです。
優勝は実力者の萩野欣治さん
(43卒)
ネット72.2(HC16.8)
でベスグロ及びニアピンも獲得し、
ひとり舞台でした。準優勝は
経験豊富で、
HCにも恵まれた緒形憲さん
(47卒)
ネット74.0(HC24.0)、3位は日頃の実力を発揮した鷲頭正一さん
(43卒)
ネット74.2(HC22.8)。
ベテランの活躍が目立ったコンペでしたが、表彰パ-ティ-の優勝者挨拶で、荻野さんから若手(と言っても最年少でも還
暦を過ぎていますが)
の奮起を期待する旨のご挨拶が有りました。
余談になりますが、参加賞として桐生市錦町にある高野商店の忠治漬を用意しました。選んだ理由は、私が子供のころか
ら有、桐生の歴史ある食品の一つだったからです。
その由来は、創業者が現群馬大学工学部の守衛だった頃、名物校長
の西田博太郎博士にヒントを頂き、完成させたとのこと、私がゴルフ部会幹事でなければ知りえなかったこと等、何かの縁を
感じた次第です。
紫会ゴルフコンペは、毎年5月に開催されてきました。昨年の参加者の中から学年幹事(42年~50年卒)
を決め、今年はその方から同級生に連絡をして頂きましたが、
それ以外の方には連絡できませんでした。紫会会員でメールア
ドレスを登録してある方には、連絡することは可能との事ですが、組み合わせ等詳細事項を考慮すると、学年やグループで
纏めて頂く方が、幹事としては好都合です。42年~50年卒以外の方は、
ご検討下さい。
もちろん、
お一人でも結構ですので、
参加希望者は[email protected]( 上村)
までご連絡ください。
( 上村一朗47M/49修)
前列左から横田
(49)
、緒形
(47)
、上村
(47)
、鈴木
(42)
、
田中
(42)
、浅見公
(48)
、関根
(43)
、
鷲頭
(43)
、瀬下
(48)
、江森
(44)
後列左から松栄
(47)
、手島
(48)
、古矢
(48)
、池田
(48)
、西場
(49)
、冨岡
(49)
、渡辺
(48)
、
高田
(48)
、石川
(48)
、浅見千
(48)
、中島
(45)
、横塚
(48)
、荻野
(43)
、井田
(45)
、高橋
(43)
、
星野
(43)
、柴田
(45)
、石神
(43)
、小俣
(48)
元号は昭和、敬称略
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平成26年度紫会総会・特別講演・懇談会報告
平成26年度紫会総会・特別講演・懇談会が次の通りに、開催されました。出席者は23名であり、新たな体制(11名の理事、
3名の顧問、2名の監事;26ページ参照)
による最初の紫会総会となりました。総会の冒頭に佐羽会長から新体制での抱負、
特に理工学部紫会(学内紫会)
との連携について挨拶がありました。志賀機械知能システム理工学科長(紫会副会長)
から
は、学内の近況について説明があり、理工学部内で唯一機能している学科OB会組織である
「紫会」の重要性についてもお
話しをいただきました
(新入生、受験生向けのガイダンスでもお話しをいただいているとのことです)。平成26年度事業予定は
従前通りの行事に加え、学内紫会との連携ついてもご承認をいただきました。
すでに4月開催の理事会承認済の試行事業で
ある学内紫会バスケットボール大会(2014/6/7@理工学部体育館[桐生])優勝チームへの賞品提供や紫会理事・学内紫
会理事との懇談会(2014/6/20@美喜仁館[桐生])
ついても報告がありました。懇談会では、学生から就職に関するサポー
ト
(面談等)、OBが所属している企業の工場見学の実施などの意見があったことが彦部理事より紹介がありました。
また、会
則改訂では、教員組織変更や総合理工学科(機械知能クラス)学生の会員資格への記載に加え、前年度総会時の宿題で
あった「旧生産システム工学専攻/旧生産システム工学科の方々の紫会加入」については村上担当理事(副会長)の調
査により昨年度の卒業生に加入希望者がいないことや、今後2年間のみの対応となることから、会則には会員として加えてお
き、卒業後に入会希望であれば受け入れることが可能なように柔軟に対応することとし、上記3点の会則改訂が承認されまし
た
(紫会ホームページ上に掲載済)。
引き続き、
カイゼン・コンサルタント、群馬大学非常勤講師の吉野 勝三郎 様(S42M)
より
「ロシアの生産現場を訪ねて」
と題
して、群馬大学大学院理工学府知能機械創製部門教授の林 偉民 様より
「先端ものづくり技術者の養成とその技術の応
用展開を目指して」
と題して特別講演をいただきました
(8~13ページの特別講演を参照してください)。
懇談会では、
出席者から簡単な自己紹介をいただきました。学年を超えた「つながり」
を感じられる方々も多くいらっしゃった
ようでした。話しの流れで、
「 来年度の特別講演の講師推薦」や「学内紫会学生の工場等見学を受け入れ可能な企業様」
がありましたら事務局まで連絡をいただき調整することとなりました。 最後に、
当日は群馬大学理工学部のオープンキャンパスと重なったことから学内紫会からの参加者は0名でした。
もちろん
欠席の連絡を多くの学生からいただきました。是非、来年度は多くの学生が参加できるように日程調整をしたいと考えていま
す。
ちなみに学生の紫会総会・特別講演・懇談会の参加費はすべて無料です。
紫会事務局長・理事 舩津 賢人(H06M/08修)
[今後はML(メーリングリスト)
を活用して案内をお送りしますので、学年幹事の方々は各学年の皆様のメールアドレスを
事務局までお送りください。
どうぞ、
よろしくお願いを申し上げます。]
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時 平成26年7月26日
(土)
受付開始13:00
総会・特別講演・懇親会13:30~18:00
場
所 桐生倶楽部 2階大広間
群馬県桐生市仲町2-9-36
TEL:0277-45-2755
懇親会費 3,000円
総 会
(13:30~14:00)
1. 開会の辞
2. 会長挨拶
3. 機械知能システム理工学科
学科長
(紫会副会長
(学内)
)
学内近況の説明
4. 議事:平成25年度事業報告、収支決算
平成26年度事業予定
会則改訂
その他
5. 閉会の辞
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特別講演
(14:10~16:10)
1. ロシアの生産現場を訪ねて
(カイゼン・コンサルタント、群馬大学非常勤講師、
埼玉YMCA評議会議長
吉野 勝三郎 氏
[S42M]
)
2. 先端ものづくり技術者の養成とその技術の応用展開を
目指して
(群馬大学 大学院理工学府 知能機械創製部門
林 偉民 教授)
記念写真撮影
懇親会(16:20~18:00)
参加者挨拶など
特別講演の様子
記念撮影
(平成26年7月26日、於:桐生倶楽部)
事業報告(ゴルフ部会を除く)
収 支 決 算 報 告 (H25.4.1~H26.3.31)
(H25.4.1~H26.3.31)
収入の部
前年度繰越金
入会費・維持会費
懇親会費
収入合計
支出の部
記念品代
総会懇親会諸費用
通信費
会議費・雑費
支出合計
残高(= 収入合計−支出合計)
平成25年12月 14日
(土)
3, 912 , 7 2 3
307 , 0 0 0
69, 0 0 0
4, 288, 7 2 3
平成25年紫会・総会・記念講演会・懇親会を桐生市市民文化会館
で行う。
平成26年2月27日
(木)
理工学部
(学内)
紫会送別会で卒業生・修了生に記念品を贈る。
167, 0 0 0
75 , 3 4 0
8,600
23 , 4 0 0
274, 3 4 0
4, 014, 3 8 3
残高 4 , 0 1 4 , 3 8 3 円は次年度へ繰り越す。
上記のとおり報告します。
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紫会理事等一覧
2014.7.26現在
役 職
長、
理
氏 名
卒 業 年
1
会
事
佐 羽 宏 之
S55M/57修
2
副 会 長、 理 事
村 上 岩 範
H04M/06修/09博、
教員
3
副会長(学内)
、理事
志 賀 聖 一
教員
4
事 務 局 長、 理 事
舩 津 賢 人
H06M/08修、
教員
5
理
事
上 村 一 朗
S47M/49修
6
理
事
彦 部 篤 夫
S47M/49修
7
理
事
瀬 下 隆 男
S48M
8
理
事
柳 澤 敏 明
S55M
9
理
事
今 井 優 輔
H17M
10
理
事
萩 原 隆 明
H23博
11
理
事
坂 主 樹 哉
H21M/23修/25博、
教員
顧
問
菊 地 義 治
S34M、
元会長
顧
問
西 村 貞 生
S42M、
前会長
顧
問
根 津 紀久雄
元工学部長
監
事
久米原 宏 之
S42M
監
事
斉 藤 勝 男
S45M
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知能機械創製部門教員一覧
◆〈理工学部〉機械知能システム理工学科
◆〈大学院理工学府理工学専攻〉知能機械創製理工学教育プログラム
教 員 名
研 究 内 容
教 授
天 谷 賢 児
熱流体工学、
界面変動、
微粒化、
環境流体工学
教 授
石 間 経 章
流れ及び熱・物質移動の実験的解明、
微細粒子を含む流れのレーザ応用計測
教 授
魏 書 剛
ハードウェア・アルゴリズム、
専用プロセッサ
教 授
志 賀 聖 一
内燃機関の混合気形成と燃焼に関する研究、
液体の微粒化
教 授
荘 司 郁 夫
マイクロ接合、
界面反応、
電子実装材料、
ろう付、
表面処理、
ステンレス鋼の耐食性
教 授
藤 井 雄 作
精密計測、
光波干渉計測、
電気機械計測、
基礎物理定数の設定法
教 授
松 原 雅 昭
新素材の強度評価、
破壊力学を用いた構造健全性評価
教 授
山 口 誉 夫
減衰を含む構造の動特性の数値解析、
自動車構造のCAE、
波動、
音響
教 授
山 田 功
システム制御理論とその応用、
機械・ロボットの制御、
機械の知的制御
教 授
林 偉 民
超精密加工・計測・表面評価の技術
教 授
渡 利 久 規
塑性加工による軽量化技術、
軽金属の新成形加工、
マグネシウム合金板材の製造法
准 教 授
相 原 智康
金属の強度と破壊の微視的評価、
流体の特性のシミュレーション
准 教 授
浅 香 緑
ネットワークセキュリティ、
創発コンピューティング
准 教 授
荒 木 幹 也
ジェットエンジン、
自動車エンジン、
流体騒音、
燃焼、
噴霧
准 教 授
安 藤 嘉 則
ロバスト制御理論とその機械運動制御への応用、
マンマシンシステムの安全性
准 教 授
岩 崎 篤
構造健全性モニタリング、
複合材料、
締結
准 教 授
楠 元 一 臣
熱切断、
溶接、
材料表面改質
准 教 授
白 石 洋 一
VLS
ICAD/DAシステム、
組合せ最適化手法
准 教 授
中 沢 信 明
ヒューマンインタフェース、
生体運動制御、
ロボットの動作計画
准 教 授
半 谷 禎 彦
ポーラスアルミニウムの作製・力学特性評価
准 教 授
舩 津 賢 人
高速高温流体力学、
宇宙飛翔体の熱防御技術、
分光法によるプラズマ診断
准 教 授
古 畑 朋 彦
燃焼、
噴霧流、
ガスタービン
准 教 授
松 井 利 一
人間工学、
視聴覚情報処理、
視覚と体、
手、
足の協調制御、
機械の知能化
准 教 授
松 浦 勉
数理工学、
多変量解析、
逆問題、
ニューラルネットワーク、
再生核理論
准 教 授
丸 山 真 一
機械構造の振動解析と実験計測、
非線形現象
准 教 授
村 上 岩 範
電磁力応用、
アクチュエータ、
超電導応用、
移動ロボット、
跳躍ロボット
講師(YA)
井 上 雅 博
有機/金属/無機ハイブリット材料の開発・物性評価
助 教
川 島 久 宜
熱・物質輸送をともなう気泡の運動,
キャビテーション,
混相流,
可視化計測
助 教
助 教
助 教
小 山 真 司
ゴンザレス パレンシア
ファン カルロス
坂 主 樹 哉
助 教
座 間 淑 夫
ディーゼル噴霧,
火炎のレーザ応用計測(LIF),流れの可視化とPIV
助 教
鈴 木 良 祐
構造の健全性評価、
金属基複合材料、
金属材料のリサイクル、
焼結
助 教
田 北 啓 洋
精密計測,
光計測,
光情報処理,
光波伝搬シミュレーション
助 教
田 中 勇 樹
グラフ理論・高速算術演算回路・離散数学
助 教
西 田 進 一
金属の薄板連続鋳造,半溶融半凝固加工,塑性加工
助 教
茂 木 和 弘
並列分散アルゴリズム、情報セキュリティ、ハードウェアアルゴリズム
客員教授
金 子 誠
熱流体計測とシミュレーション
客員教授
松 村 修 二
線型及び非線型の振動騒音の数値シミュレーションと自動車への応用
低温固相接合、
酸化皮膜の除去法、
表面硬化、
耐食性、
耐摩耗性
エネルギーシステムの設計、
エネルギー経済モデルの開発
システム制御理論とその応用、
機械・ロボットの制御、
機械の知的制御
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紫会ニュース
第 34 号 2014.10
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平 成 26年 度 紫 会 維 持 会 費 納 入 者
卒 業 年
氏 名
卒 業 年
氏 名
卒 業 年
S 1 8 M
重 倉 甲子郎
S 3 3 M
江 原 宏
S 4 3 M
岡 田 任 史
S 1 9 M
阿久澤 悦三郎
S 3 3 M
曽 山 格
S 4 3 M
関 根 健 一
S 1 9 M
八 木 喬
S 3 3 M
髙 橋 福 治
S 4 4 M
内 田 洽 八
S 2 2 M
佐 羽 秀 夫
S 3 3 M
吉 田 欣 司
S 4 4 M
木 村 温 彦
S 2 2 M
山野井 利 夫
S 3 4 M
菊 地 義 治
S 4 4 M
鷲 田 修 自
S 2 3 M
大 島 岩 雄
S 3 4 M
御 園 一 夫
S44TM
高 橋 成 明
S 2 3 M
河 田 嘉 一
S 3 5 M
山 本 孝 彦
S 4 5 M
根 岸 秀 幸
S 2 3 M
島 田 篤 治
S37TM
大 塚 美智夫
S 4 5 M
横 尾 廣 之
S 2 4 M
小 林 隆
S40TM
小 林 俊 夫
S46M修
和佐田 貞 一
S 2 5 M
新 井 孝 男
S 4 1 M
北 爪 周之助
S 5 1 M
小 林 政 秋
S 2 5 M
清 水 房太郎
S 4 1 M
高 野 興 一
S 5 2 M
田 村 文 雄
S 2 6 M
和 田 龍 芙
S 4 1 M
武 田 建 紀
S52TM
北 村 潔
S 2 8 M
利根山 薫
S 4 1 M
西 場 常 夫
S 5 4 M
赤 坂 耕 志
S 2 9 M
増 茂 宣 雄
S 4 2 M
故 木 村日出男
S 5 5 M
柳 澤 敏 明
S 3 0 M
片 山 豊
S 4 2 M
故 高橋 正弘
H01TM
村 松 総
S 3 0 M
神 戸 照 雄
S 4 2 M
吉 野 勝三郎
梅 澤 隆 男
※紫会総会(2014/7/26)時に納入された方は記載されていません。大変申し訳ありません。
(敬称略)
事務局より
維持会費納入にご協力ください。紫会ニュースは会員皆様からの会費と維持会費によって発刊
されています。つきましては維持会費として一口¥1,000を同封の振込用紙にてご送金をいただければ
幸いです。
なお、
その際には卒業年を明記くださるようお願いを申し上げます。 紫 会 ニ ュ ー ス 第 34 号
発
行
発行人
2014年10月
佐
羽
宏
之
群 馬 県 桐 生 市 天 神 町 1 − 5 − 1( 〒376‒8515)
(群馬大学 大学院理工学府 知能機械創製部門内)
Tel/Fax : 0277 − 30 − 1509(事務局 舩津賢人)
E-mail:[email protected]
http://www.mst.st.gunma-u.ac.jp/murasakikai/
印刷所 足利印刷㈱ 〒326-0338 栃木県足利市福居町282番地 TEL 0284−71−2188 FAX 0284−72−6133
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