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下水道事業中期経営計画(19~24年)【PDF形式38KB】
須坂市下水道事業中期経営計画 (平成 19 年度∼平成 24 年度) 平成 19 年3月 須坂市水道局 目 1 2 3 次 計画策定の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 事業の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 事業運営の基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ⑴ 計画の位置付け ⑵ 計画の策定期間 ⑶ 事業運営の目標 4 事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 ⑴ 中期財政収支計画 ⑵ 企業債残高 ⑶ 中期指標(下水道事業) ⑷ 定員管理に関する計画 ⑸ 給与の適正化に関する計画 ⑹ 将来需要予測(下水道事業) ⑺ 主な事業 ⑻ 設備投資計画 5 経営基盤強化への取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 ⑴ 歳入の確保 ⑵ 歳出の抑制 ⑶ 法適化 ⑷ 人材育成 ⑸ 取組計画 6 経費節減等の取組による効果額 ・・・・・・・・・・・・・・・・6 7 環境保全等への取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 8 計画達成状況の公表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 ⑴ 公表時期 ⑵ 公表方法 ⑶ 計画達成状況の評価方法 1 計画策定の趣旨 須坂市は、平成 18 年3月に第四次須坂市総合計画後期基本計画を策定し、 「安全で 快適に暮らせる定住・環境のまちづくり」を進めるため、平成 24 年度の整備完了を 目指して下水道整備を進めています。 一方、下水道の整備には多額の資本投下が必要であり、この財源とした起債の元利 償還が経営を圧迫するとともに、今後は、建設から維持管理へと組織体制の大幅な変 更も必要になってきます。 また、須坂市水道料金等審議会からは、平成 19 年1月 25 日の答申において、今後 とも経費の節減に一層努力して収支の改善を図るよう求められています。 このため、これまで以上に効率的かつ計画的な事業執行を進めるとともに健全な下 水道経営を行っていくため、平成 19 年度から平成 24 年度までの6か年を計画期間と する中期経営計画を策定するものです。 2 事業の現状 本市の下水道は、千曲川流域下水道(下流処理区)関連の公共下水道事業として昭 和 60 年 12 月に下水道法の認可を受け、昭和 61 年 10 月に工事に着手、平成3年3月 には一部の供用を開始しました。その後も平成 10 年に特定環境保全公共下水道事業 を導入するなど事業計画の見直しを行いながら整備を進めています。 また、豊丘地区と高甫地区は農業集落排水事業による整備を進め、平成 12 年度で 整備が完了しており、公共下水道と農業集落排水施設を合わせた平成 17 年度末の普 及率は 88.5%となっています。 ※ 普及率 整備済み区域内に居住する人口の割合を示します。 3 事業運営の基本方針 ⑴ 計画の位置付け 平成 22 年度を目標とした「第四次須坂市総合計画後期基本計画」においては、 「第 3章 安全で快適に暮らせる定住・環境のまちづくり」を実現するための基本事務 事業として、下水道整備の推進を掲げています。 本計画は、後期基本計画に掲げた事項を実現するための具体的内容を定めるとと もに、下水道事業の健全経営の観点から、中期的な経営方針及び計画を示すもので す。 ⑵ 計画の策定期間 計画期間は平成 19 年度から 24 年度までの6年間とし、前期3か年終了時には実 施状況を踏まえ、本計画を見直すこととします。 ⑶ 事業運営の目標 ア 下水道の整備 平成 24 年度整備完了を目指し、計画的に整備を進めます。 1 イ 維持管理体制の整備 事業の主体が建設から管路施設の維持管理に移行していきます。管渠の耐用年 数は 50 年ですが、一日でも長く使い続けるため維持管理体制を整備します。 ウ 健全な財政運営 下水道の経営は、汚水処理費用の全てを使用料で賄う独立採算が理想ですが、 平成 17 年度決算における当市の使用料回収率は 53.6%に止まっています。 しかしながら、多額の先行投資を必要とする下水道事業の経費全額を現在の利 用者が負担することは過大負担ともなり、一般会計から繰り入れすることは止む を得ない状況にあります。 このことから、水洗化の促進等、下水道事業収入の根幹である下水道使用料の 増収策を講ずるとともに、世代間負担の公平を図るため、資本費平準化債を活用 し、現在の利用者はもちろん将来の利用者にも使用料による建設費の負担を求め ることとします。 ※ 使用料回収率 汚水処理費用に対する使用料による回収程度を示す指標で、必要経費を使 用料収入でどの程度回収しているかを示します。 4 事業計画 ⑴ 中期財政収支計画 ア 下水道事業 (単位:千円) 18 年度 (3月補正) 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 受益者負担金等 147,096 110,363 76,500 64,800 42,100 33,700 20,000 使用料 790,956 842,600 889,425 915,354 940,680 961,584 979,473 国庫補助金 230,000 203,500 175,000 100,000 48,000 一般会計繰入金 960,200 993,781 984,031 982,304 988,448 986,741 990,965 歳 (うち基準内) 761,359 783,788 787,123 785,818 791,504 790,914 799,087 入 (うち基準外) 198,841 209,993 196,908 196,486 196,944 195,827 191,878 市債 780,300 946,100 1,115,000 1,146,100 1,105,600 1,020,600 743,600 (うち平準化債) 150,000 216,500 267,900 301,300 307,000 328,500 350,900 51,076 4,423 7,575 6,756 6,650 6,375 6,271 2,959,628 3,100,767 3,247,531 3,215,314 3,131,478 3,009,000 2,740,309 管理費 348,373 363,219 375,668 391,823 402,470 415,101 430,533 建設費 923,445 997,200 988,500 889,300 819,200 632,200 367,700 5,324 48,061 114,962 124,361 73,490 97,715 49,011 出 公債費 1,681,986 1,691,787 1,768,401 1,809,830 1,836,318 1,863,984 1,893,065 その他 500 500 2,959,628 3,100,767 3,247,531 3,215,314 3,131,478 3,009,000 2,740,309 その他 計 歳 流域事業費 計 ※ 一般会計繰入金の(うち基準内)は、高資本費対策経費分を含んでいません。 2 イ 農業集落排水事業 (単位:千円) 18 年度 (3月補正) 使用料 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 39,823 39,905 39,775 39,775 39,775 39,775 39,775 一般会計繰入金 105,436 101,865 99,531 99,893 96,558 96,369 96,525 歳 (うち基準内) 69,858 67,904 65,914 65,914 62,516 62,516 62,516 入 (うち基準外) 35,578 33,961 33,617 33,979 34,042 33,853 34,009 2,979 1,232 732 732 732 732 732 148,238 143,002 140,038 140,400 137,065 136,876 137,032 管理費 40,465 37,183 36,710 37,072 37,135 36,946 37,102 歳 公債費 107,273 105,319 103,328 103,328 99,930 99,930 99,930 出 その他 500 500 148,238 143,002 140,038 140,400 137,065 136,876 137,032 その他 計 計 ※ ⑵ 一般会計繰入金の(うち基準内)は、高資本費対策経費分を含んでいません。 企業債残高 (単位:千円) 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 下水道事業 24,993,187 24,947,913 24,959,551 24,959,873 24,891,713 24,707,390 24,209,794 農業集落排水事業 1,589,028 1,522,559 1,456,434 1,388,650 1,322,576 1,254,819 1,185,332 ⑶ 中期指標(下水道事業) 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 水洗化率 78.7% 80.1% 81.2% 83.4% 84.7% 86.1% 87.8% 使用料単価 197 円 200 円 201 円 201 円 201 円 201 円 201 円 汚水処理原価 416 円 387 円 379 円 376 円 377 円 377 円 376 円 使用料回収率 47.4% 51.7% 53.1% 53.4% 53.4% 53.4% 53.5% ※ 水洗化率 使用料単価 処理区域内人口のうち、下水道に接続して汚水を処理している人の割合です。 有収水量1㎥あたりの使用料収入で、使用料の水準を示します。 汚水処理原価 有収水量1㎥あたりの汚水処理費用です。 使用料回収率 汚水処理費用に対する使用料による回収程度を示す指標で、必要経費を使用料収 入でどの程度回収しているかを示します。 3 ⑷ 定員管理に関する計画 18 年度 ※ 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 増 − 0人 1人 0人 0人 0人 0人 減 − 0人 0人 0人 0人 2人 2人 計 13人 13人 14人 14人 14人 12人 10人 水道事業会計人件費負担職員(水道事業との兼務職員)を含みます。 増については、企業会計への移行により必要となる職員数です。 ⑸ 給与の適正化に関する計画 一般会計の計画に準じます。 ⑹ 将来需用予測(下水道事業) 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 処理区域内人口(人) 45,737 46,921 48,004 48,595 49,293 49,947 50,077 水洗化人口(人) 35,999 37,571 38,994 40,529 41,773 42,986 43,982 有収水量(千㎥) 4,012 4,209 4,425 4,554 4,680 4,784 4,873 ⑺ 主な事業 事 業 名 実施時期 内 容 公共下水道整備事業 特定環境保全公共下水道整備事業 H18∼23 H18∼24 汚水管きょの整備 汚水管きょの整備 流域下水道事業 H18∼24 千曲川流域下水道建設負担金 ⑻ 設備投資計画 ア 公共下水道整備事業 18 年度 (3月補正) 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 整備面積(ha) 22.69 14.44 20.73 6.90 9.13 2.98 事業費(千円) 568,864 617,874 573,000 441,000 395,000 282,000 整備率 (%) 93.86 94.96 96.55 97.08 97.78 98.01 イ 24 年度 特定環境保全公共下水道整備事業 18 年度 (3月補正) 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 整備面積(ha) 12.38 17.55 14.75 11.72 12.17 15.50 4.68 事業費(千円) 354,581 379,326 415,500 448,300 424,200 350,200 367,700 整備率 (%) 67.98 75.34 81.52 86.44 91.54 98.04 100.00 ※ 整備率 整備予定面積に対する整備済み面積の割合を示します。 4 5 経営基盤強化への取組 ⑴ 歳入の確保 ア 水洗化の促進 平成 17 年度末の水洗化率は 77.1%で、平成 13 年度以降の5年間で 13.6%増 加しました。また、農業集落排水事業における水洗化率は平成 17 年度末で 90.5% となりましたが、最近は接続の伸びが鈍化しています。 使用料収入の安定的確保を図るため、今後も引き続き戸別訪問や文書などによ り継続的に水洗化の促進活動を進めます。 イ 使用料の見直し 本市では、3年ごとに収支計画を見直し、下水道使用料の改定を行ってきまし た。平成 18 年度の見直しでは据え置きとしましたが、下水道財政は今後とも厳 しい状況が予想されることから、今後も定期的に見直し作業を行い、必要に応じ て使用料を改定します。 ⑵ 歳出の抑制 ア 民間活力の導入 本市の汚水処理は、単独の処理場を持たず千曲川流域下水道下流処理区終末処 理場で広域的に処理をしていることから、効率的な汚水処理体制となっています。 一方、平成 24 年度には管渠布設事業が完了することから、今後は順次、施設建 設から維持管理に主体が移行していきます。 維持管理への移行にあたっては、下水道事業の経営を考えたとき民間活力の導 入は不可欠であり、積極的に民間活力の導入を図ります。 イ 建設工事コスト縮減 建設工事は、公共工事コスト縮減対策に関する須坂市行動計画に基づきコスト の縮減に努めていますが、施工方法の工夫などにより更なるコスト縮減を図りま す。 ⑶ 法適化 企業会計の導入は、損益取引と資本取引が区分経理されるため、経営状況を明確 に把握することが可能となり、経営健全化の取り組みの第一歩となるものです。 このため、平成 19 年度から 20 年度で法適化事業を進め、平成 21 年度から公営 企業会計に移行します。 ⑷ 人材育成 日本下水道事業団研修センターの実施設計コースなど、必要な研修への職員の参 加を進めています。今後、主体が建設事業から維持管理事業に移行していくことに 伴い、経営研修や維持管理研修などへの参加を進めていきます。 5 ⑸ 取組計画 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 水洗化の促進 実施 実施 実施 実施 実施 実施 実施 使用料の見直し 据置 民間活力の導入 検討 検討 検討 検討 検討 検討 検討 建設工事コスト縮減 実施 実施 実施 実施 実施 実施 実施 準備 準備 移行 実施 実施 実施 実施 実施 実施 法適化 職員研修 6 実施 検討 検討 経費節減等の取組による効果額 歳 水洗化 入 使用料の見直し 職員の削減 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 18,270 51,644 46,825 25,929 25,326 20,904 17,889 11,500 13,000 2,063 2,063 3,000 歳 給与費の削減 487 出 公営企業借換債 861 建設コスト縮減 計 7 (単位:千円) △6,500 2,063 2,063 2,063 2,063 24 年度 公共工事コスト縮減対策に関する須坂市行動計画に基づき取り組みます。 22,618 53,707 42,388 27,992 27,389 34,467 32,952 環境保全等への取組 須坂市地球温暖化防止実行計画に基づき取り組みます。 8 計画達成状況の公表 ⑴ 公表時期 ア 中間報告 平成 22 年3月 イ 最終報告 平成 25 年3月 ⑵ 公表方法 市ホームページ上で公表します。 ⑶ 計画達成状況の評価方法 事務事業については、本市が実施している事務事業評価により、経営計画につい ては、計画期間における目標値と実績値を比較して評価を行います。 6