(DVT)における大腿静脈(FV)

平成 16 年 10 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までの間に当院末梢血管外科を受診さ
れ深部静脈血栓症（DVT）、下肢の末梢血管疾患の診断および治療を受けた患者さん
へ
「深部静脈血栓症（ DVT）におけ る大腿静脈（ FV）の走行に関する臨床研究 」
へのご協力のお願い
承認番号
：2305
研究期間
：医学部倫理審査委員会承認後から平成 29 年 3 月 31 日
研究実施責任者：東京医科歯科大学医学部附属病院 末梢血管外科 井上芳徳
1．
本研究の概要について
研究題名：深部静脈血栓症（ DVT）に おける大腿静脈（ FV）の走行に関す
る 臨 床 研究
この研究は、大腿部にある大腿静脈（FV)の位置が深部静脈血栓症（DVT）の発症に関
係しているか否かの検討を行います。DVTは四肢の深部静脈の還流障害や凝固因子の
異常により静脈が鬱滞し、静脈内に血栓をきたす病態です。肺塞栓症を起こす主な原因
としても知られています。
DVTの原因として大腿部の静脈の解剖学的な位置が関与しているかどうかを、診療上
施行した超音波検査やCT撮影の結果を用いて検討します。対象者はDVTと診断された
方、比較対象としてDVTではないがその他の血管疾患と診断され診療上下肢の造影CT
を行っている方とします。
2．
本研究の意義・目的について
肺塞栓症は重篤な場合、命にかかわる疾患です。DVTは肺塞栓症の原因としてし
られている疾患です。DVTは長時間同じ姿勢による血流の鬱滞、血液の凝固因子の
異常などにより起こるとされていますが、この研究ではさらに原因と１つとして大
腿部の静脈の位置が関係しているか否かを検討します。
3．
研究の方法について
平成16年10月1日から平成28年3月31日までに当院末梢血管外科でDVTと診断された
方と、対照群としてDVT以外の血管疾患と診断された方を対象とし、対象者のカルテ情報
を使用し本研究を行います。
各患者さんのカルテから通常の診療上行った下肢静脈超音波検査、造影CT検査の
結果、それ以外の血管疾患と診断された方は通常の診療上行う造影CT検査の結果等を
調査いたします。通常診療で得られた内容のみをカルテから取得し使用する研究であり、
新たに患者さんにしていただくことはありません。
患者さんには研究主旨をご理解いただき、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
本研究への参加をご希望されない場合には、ご遠慮なく医師またはスタッフにお申し出く
ださい。ご希望されない場合でも今後の診療に何ら不利益になるようなことはございませ
ん。
4．
個人情報の保護ならびに本研究成果の公表について
本研究にて得られたあなたの個人情報を他の研究目的で使用することは致し
ません。集められたデータは個人が特定できないように、病歴番号や名前などの
個人を特定できる情報を削除したうえで本研究特有の番号で管理されます。この
研究で得られた情報（年齢・性別などの個人情報と検査結果など）を、個人を特
定できる情報が決して明らかにならないようにした上で、学会・学術雑誌および
学会ホームページ等を含むデータベース上等で公に発表する可能性はあります。
5． 予測される結果（利益・不利益）について
本研究は実施責任者である井上芳徳宛の奨学寄附金を用いて行われています。この寄
付金には本研究対象疾患で使用する材料を製造するボストン・サイエンティフィックジャパ
ン株式会社からの寄付も含まれています。実施に当たっては医学部臨床研究利益相反
員会及び倫理審査委員会で審議され、利益相反状態が存在することによって研究対象
者に不利益が及ぶこと、または研究の公平性に悪影響が及ぶおそれはないと判断されま
した。また、学会発表や論文の公表に当たっては、資金について公表し、研究の透明化
を図って参ります。
※利益相反とは研究者が企業など、自分の所属する機関以外から研究資金等を提供し
てもうことによって、研究結果が特定の企業にとって都合の良いものになっているのでは
ないか、研究結果の公表が公正に行われないのではないかなどの疑問が第三者からみ
て生じかねない状態のことを指します。
以上の点につきまして不明な点がございましたら、下記連絡先や末梢血管外科の医師ま
でお問い合わせください。何卒よろしくお願い申し上げます。
連絡先：
東京医科歯科大学医学部附属病院 血管外科
井上 芳徳
（実施責任者）
宮井 美恵子
〒113-8519 東京都文京区湯島 1-5-45
電話：03-5803-5253（ﾀﾞｲﾔﾙｲﾝ）（平日 9:00～17:00）
「苦情窓口：東京医科歯科大学医学部総務掛」
電話：03-5803-5096（対応可能時間帯 平日 9:00～17:00）