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(平成28年1月発行)[PDFファイル/1MB]
巻頭言 1P 長崎技術研究会 新年挨拶 2~3P トピックス 4~8P 長崎技術研究会 8~10P 工業技術センター便り 11~15P お知らせ 15~16P 巻頭言 年頭のごあいさつ 長崎県工業技術センター 所長 馬場 恒明 明けましておめでとうございます。本年も長崎 県工業技術センター職員一同、当所の使命である 県内産業振興に邁進いたす所存でございます。ど うぞよろしくお願いいたします。 昨年は、県の施策であるナガサキ・グリーンニ ューディール戦略プロジェクト推進に技術面で 関わったことをはじめ、関係する研究会活動に参 画し、産学官連携を進めました。また、様々な分 野の企業における新製品開発、製造技術に貢献で きたと思っております。 経常業務である技術開発研究、技術相談、依頼 試験などの他に、我が国の産業動向を見据え、東 京大学生産技術研究所等の協力を得て、県の重点 開発分野である海洋再生可能エネルギーなど海 洋技術分野および新エネルギーのセミナーを開 きました。これは、長崎工業会との共催により実 施しているもので、毎回多くの参加者があり、県 内産業界の皆様への情報提供と講師と地域との 連携ができたのではないかと自負しております。 今年も継続的に情報提供の場を作って参ります。 連携の視点では、長崎大学大学院工学研究科との 共催により、2月に長崎県産学官連携テクノフォ ーラムを開催いたします。これは、産学官参加者 が同じフロアで情報交換し、連携し、それぞれが 求めるゴールに共に向かうことを目的としてい ます。 当所の重要な業務として、企業に対する設備開 放があり、ニーズに対応した設備を導入していま す。昨年は連成解析システムを導入しました。こ のシステムは、流体の流れが及ぼす力によって固 体構造物が変形する現象を解析できるなど、流体 -構造連成作用を考慮した解析をするもので、海 洋再生可能エネルギー、各種流体を扱う分野など エネルギー関連技術分野を支援するものです。最 近導入した開放設備である高精細 3D プリンタ、 EMI 計測装置および電気ノイズ安全評価装置等と ともに、活用していただくことを願っています。 企業の皆様によるこれらの機器の利用を促進す るために各種セミナーを継続的に実施してゆき ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 1 ます。さらに、今後も必要な大型試験研究設備の 導入を計画しており、ハード面、ソフト面ともに 産業界から頼りになる工業技術センターにして ゆきます。 外部資金による産学官のプロジェクト研究と しては、経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援 事業が新規に採択され、現在 2 件が推進中です。 文部科学省科学研究費補助金、農林水産省および 水産庁の連携プロジェクトも推進中です。これか らも地域と連携して競争的資金を獲得し、企業に おける技術開発、製品開発を進めてゆきます。 政府は昨年末に閣議を開き、製造業支援関係と して約 1.2 兆円の補正予算案を決定しました。こ の中には、過去三ヵ年実施され、県内企業におい て活用された「ものづくり・商業・サービス新展 開支援補助金」が 1020.5 億円で予定されていま す。補助上限額 3,000 万円枠が新設されています。 また、橋渡し事業(当所は橋渡し機関として登録 済)、IoT 関係事業などもあります。平成 28 年度 当初予算においても中小企業関連予算が多く組 まれています。当所は、国が作ったこのような事 業を県内企業に取り込み活用していただくよう 支援して参ります。どうぞ何でもお尋ねください。 本県産業振興さらには県民所得向上に向け飛躍 する年にするために、地域それぞれの立場の皆様 の知恵を出し合ってゆきましょう。 以上のように本年も、当センターの活動方針で ある ①地域産業ニーズに答えを出す工業技術 センター ②地域産業を先導する工業技術セン ター ③地域産業と歩む工業技術センター を さらに進めるために職員一同できることを精一 杯行い、存在感のある工業技術センターにしたい と思います。私どもは産業界の皆様の役に立って こそ存在価値があります。本年も多方面の方々と 連携し産業振興の実現に努力して参ります。どう ぞよろしくお願いいたします。 長崎技術研究会 新年挨拶 材料加工技術研究会 自動制御技術研究会 明けましておめでとうございます。当研究会で 新年明けましておめでとうございます。最近 は、材料加工技術(精密加工、プレス加工等)に インダストリー4.0 という言葉を聞くことが多く 関する講習会の開催及びものづくり加工技術(5 なりました。インダストリー4.0 は、蒸気機関に 軸加工、プレス加工技術等)の支援、研究開発を よる第一次産業革命、電気モータによる第二次 積極的に取り組んでいく方針であります。 産業革命、コンピュータによる第三次産業革命 幹事 瀧内直祐 に続く第四次の産業革命という意味合いで名づ けられた、製造業をデジタル化する取り組みで 生産技術研究会 す。これは、自動制御技術研究会で取り組んで 新年明けましておめでとうございます。本研究 いる機械技術と電子技術を用いた製品開発に通 会では、CAD/CAM/CAEに関する技術を調 じる技術であるため、関連する講演会やセミナ 査・研究し、製品モデルの干渉チェックや強度計 ーを開催する予定です。本年も研究会へのご参 算、NCプログラムの生成を支援しております。 加よろしくお願いします。 さらに、形状計測機に関する技術を調査・研究し、 幹事 田口喜祥 製品の形状評価や図面修正を支援しております。 機能性薄膜技術研究会 昨年は、これらの保有技術を用いて、県内企業様 が実施している公募事業による技術開発を、多数 DLC膜を中心とした材料の表面処理技術開発と 支援させていただきました。今年も、県内企業様 応用化をテーマとして、研究会活動および技術開 の技術開発を支援していきたいと考えます。今年 発を行っています。現在県内企業3社にDLC膜作製 もよろしくお願いいたします。 技術を移転しました。また、表面処理に関する産 幹事 小楠進一 産連携の推進にも努め、航空機部品製造に向けた 連携ができました。表面処理は材料に高い機能性 光応用技術研究会 を付与する最終製造プロセスとして重要であり、 本研究会では光応用技術に関するテーマを中 産業において不可欠な技術です。今後も県内産業 心に産学官連携による共同研究や検討会を実施 のさらなる発展に寄与するため、本技術の普及に しています。また、光応用技術関連の公開セミナ 努め、研究会活動として講演会、共同研究を進め、 ー等を開催して啓発普及や産学官等の連携推進 有機的な連携を深めますので、どうぞよろしくお も図っています。これまでの活動により、火炎検 願いします。 出器、非破壊糖度計、発光ダイオード応用製品等 幹事 馬場恒明 の新商品を多く生み出してきました。本年からは、 光応用技術を活用したヘルスケア機器や電磁ノ イズ計測機器等の開発が新たに始まります。これ まで以上に新規事業創出に向けた取り組みを実 施していきますので、研究会活動へのご協力をよ ろしくお願いいたします。 幹事 下村義昭 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 2 材料分子設計研究会 このような活動を通し、現場の問題点の解決・新 材料分子設計研究会では、計算化学技術を核と 技術の情報提供に取り組んでいきたいと考えて した分子レベル~ナノレベルの材料設計・物性制 います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 御に関する技術支援を行います。本年より、分子 幹事 晦日房和 シミュレーションに加えて、連続体力学 CAE(構 水処理技術研究会 造力学、流体力学)もカバーし、シミュレーショ ン解析技術に関する広範なトピックスを扱いま 新年明けましておめでとうございます。本研究 す。本年もよろしくお願いいたします。 会では、工場排水を含む水処理技術に関する情報 幹事 重光保博 提供と、化学物質に関する法規制等の情報提供を 行っています。2013 年度に導入した ICP 質量分析 合成樹脂加工技術研究会 装置(元素分析を行う装置)の稼働率も徐々に上 明けましておめでとうございます。昨年は、技 がっており、今後より多くの方々にご利用いただ 術セミナーや共同技術開発等で大変お世話にな けるよう環境も整えていきたいと考えています。 りました。このような活動をとおして、地域の皆 また、研究会や講演会にて、皆様のお役にたつ情 様との結び付きが強くなってきたように思いま 報をご提供できるよう努めます。 す。今や私たちの産業活動に欠かせない合成樹脂 幹事 大脇博樹 材料ですが、昨今、その機能化への期待が一層高 パワーエレクトロニクス研究会 まっております。今年も技術セミナーや勉強会を 企画いたします。また、共同研究をとおして皆様 明けましておめでとうございます。本県パワー とのお付き合いをより一層深め、新たな技術の礎 エレクトロニクス分野の基盤技術の強化と産業 を長崎から発信できるよう邁進いたします。本年 支援を目的として立ち上げた当技術研究会も、今 もよろしくお願いいたします。 年で 4 年目を迎えます。当技術研究会では、次世 幹事 市瀨英明 代の電力用半導体として期待される SiC(炭化珪 素)パワーデバイスの導入やデジタル制御といっ 加工食品技術研究会 た省エネに貢献する技術について情報提供を行 本年も食品加工や食品機能についての技術情 う予定です。また昨年度は、新たに電波暗室や雷 報を提供していきたいと考えています。また、も サージ試験器等の電気ノイズ安全評価装置 8 機種 のづくり試作加工支援センターの装置を用いて、 企業の皆様と製品開発をしていきます。食品製造 EMI 計測の対策用試験に加え、IEC や PSE(電気用 技術に関する講演会、セミナーなどの活動も行っ 品安全法)に準じた電気ノイズに対する耐性(EMS ていきますので、本年もどうぞよろしくお願いい 計測)と安全性の評価も可能となり、数多くの企 たします。 業様にご活用いただきました。 幹事 玉屋圭 今後も皆さんに有益なセミナーや講演会を積 極的に開催していきますので、ご協力をよろしく バイオ技術研究会 お願いいたします。 明けましておめでとうございます。昨年は、DNA 幹事 中川豪 のアガロースゲル電気泳動法による検出法、およ び簡易抗体キットによるアレルギー食品の診断 法についての実習と、「プロバイオティクスと腸 管の健康」というタイトルで講演会を行いました。 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 を導入・整備し、CISPR、VCCI、FCC 等に準拠した 3 トピックス 秋の一般公開を開催 11 月 14 日(土)に工業技術センターの一般公 た。さらに、JAXA(国立研究開発法人 宇宙航空 開を開催し、769 名の皆様が来所されました。体 研究開発機構)名誉教授である的川 泰宣 氏を講 験・実演コーナーでは、職員が分かりやすく科学 師としてお招きした特別講演「この星とこの国と 技術や工業技術センターの取組みを紹介しまし 私たち-はやぶさの経験から」には、77 名ものご た。また、特徴的な製品や技術をお持ちの県内企 参加をいただきました。来所された方からは、勉 業の展示コーナーを設け、地域の企業を知る場、 強になった、また来年も来たい、などのご意見を そして、情報交換の場としてご活用いただきまし いただきました。 国際会議報告 第 19 回イオンビームによる材料の表面改質に るナノ構造創成、表面処理による生体適合性付与 関 す る 国 際 会 議 ( The 19th International などの研究発表がありました。次回は 2018 年に Conference ポルトガルのリスボンで開かれます。 on Surface Modification of Materials by Ion Beams (SMMIB-19))が 11 月 22 日から 27 日の間、タイ王国のチェンマイで開か れました。19 カ国から約 180 人の参加がありまし た。この会議は、材料へのイオン照射をはじめと して、プラズマ応用、ナノ構造創成など、材料の ドライプロセス表面処理に関する国際会議で、隔 年場所を変えて開催されています。当センター所 長の馬場はこの会議の国際組織委員を務めてお り、研究発表として「金属を添加した DLC 膜作製 と応用」に関する招待講演と、「ケイ素添加によ る DLC 膜への耐熱性付与」に関する一般講演を行 いました。DLC の分野以外に、重イオン注入によ ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 4 研究キャラバン(一般社団法人長崎県情報産業協会) 12 月 17 日(木) 、出島交流会館で一般社団法人 仕様や活用方法などについて、活発な質疑応答が 長崎県情報産業協会との意見交換会(研究キャラ なされました。 バン)を実施しました。参加者は 23 名(情報産 業協会 13 名、工業技術センター8 名、及び産業振 興財団 2 名)でした。 キャラバンでは、当センターの概況説明や、高 精細三次元造形装置(3D プリンター)をはじめと する新規導入設備及び電子情報関係(組込み技術 等)の開発事例などを紹介した後、意見交換を行 いました。意見交換では、新規導入設備の詳しい 月例懇談会報告 工業技術センターでは、「月例懇談会」を開催 盤整備機構九州本部から、アドバイザー 佐々木 しています。本懇談会には、企業をはじめ様々な 茂 氏をお招きし『中小機構がもっている「売れ 機関から多くの皆様にご参加いただいておりま る」ための支援策』と題して情報提供をしていた す。毎回、議論の口火として、企業の方に事例紹 だきました。 月例懇談会に参加される方の条件や費用等は 介をお願いし、その後、質疑応答や意見交換を行 っております。 ありません。開催の会場および日程は、原則とし 第 80 回(11 月 20 日開催)は、株式会社にんじ て、当センターの大会議室で、毎月第 3 金曜日の んネットから、代表取締役社長 藤澤 千絵 氏を 15:00~17:00 を予定しております。皆様のご参加 お招きし『NinjinNet -人が参加するネットワー をお待ちしています。 ク構築-』と題してご講演いただきました。17 名 の皆様が参加され、同社の事業内容、特に Free Wi-Fi スポットの設置・活用方法について、活発 な情報交換が行われました。 また、第 81 回(12 月 18 日開催)は、株式会社 ピーエヌ機電から、代表取締役 橋本 進 氏をお 招きし『当社の航空機産業部品の取組みと今後の 展開について』と題してご講演いただきました。 18 名の皆様が参加され、同社の事業内容、特に、 航空機産業の今後の動向について、活発な情報交 換が行われました。さらに、今回は、中小企業基 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 5 技術セミナー グリーンニューディール技術開発支援室 電力変換技術セミナーを開催 11 月 30 日(月)、工業技術センター地域融合 に解説していただき、特に励磁電流について解説 化促進室において、電力変換技術セミナーを開催 をいただきました。参加者は 25 名でした。 しました。 パワーエレクトロニクス技術における電力変 換技術に関連し、『電力変換装置における高周波 変圧器とリアクトルの役割』と題して、舞鶴工業 高等専門学校 電気情報工学科 教授 平地 克也 氏より講演いただきました。①電力変換装置の概 要、②チョッパ回路とリアクトル、③チョッパ回 路と DC/DC コンバータ、および④DC/DC コンバー タと高周波変圧器について、電流の流れを中心 グリーンニューディール技術開発支援室 蓄電デバイスに関する技術セミナーを開催 12 月 1 日(火)、工業技術センター大会議室に 的やシステムの基本構成などを分かりやすく紹 おいて、技術セミナー(蓄電デバイスに関する技 介していただきました。当日の参加者は 36 名で 術セミナー)を開催しました。 した。 日立化成株式会社、安達 和弘 氏から太陽光発 電や風力発電などの再生可能エネルギーの分野 で、大量の電気エネルギーをコントロールできる 蓄電デバイスの最新動向や、技術開発に対する取 り組みなどを解説していただきました。 また、導入の具体例として、長崎県の壱岐島と 対馬に構築した蓄電システムについても、その目 測定の「不確かさ(信頼性)」セミナーを開催 12月11日(金)、工業技術センターにて、測定 確かさの見積もりを行いました。参加者は34名で の「不確かさ(信頼性)」に関するセミナーを、 国立研究開発法人 産業技術総合研究所の城野 克広 氏をお招きし、開催いたしました。不確か さは測定の信頼性をあらわす尺度として、国際的 にも使われる指標で、不確かさ要因を把握するこ とは、測定の信頼性向上・改善、業務効率化に役 立ちます。本セミナーにおいては、不確かさの基 本的な概念について学ぶとともに、実習として、 バジェットシートと呼ばれる計算表を用いて不 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 6 した。 視察報告 有明工業高等専門学校生が見学 11 月 10 日(火)に有明工業高等専門学校(以 電子機器の耐性を評価する電気ノイズ安全評価 下、有明高専)から電子情報工学科の学生 31 名 装置、電子機器が発する電磁ノイズを測定する が、また 11 月 19 日(木)には電気工学科の学生 EMI 計測システム等の最新機器を紹介しました。 41 名がそれぞれ施設見学のために来所されまし た。有明高専では授業の一環として企業や研究機 関の見学を毎年実施されています。今回の見学で は、世界最軽量の非破壊糖度計など当センターで 開発した光計測技術や、コンピュータで設計した 立体形状をプラスチック樹脂で造形する3次元 造形装置、雷や静電気などの電磁ノイズに対する 長崎県立長崎工業高等学校工業化学科の3年生が見学 12 月 4 日(金)に、長崎県立長崎工業高校工業 計など)と施設の説明を行いました。「鉄の引張 化学科 3 年生の生徒 38 名と引率の先生 2 名が工 試験」、「五軸制御立形マシニングセンタ」など 業技術センターの見学に来られました。本見学は、 の依頼試験、設備開放を実際に見てもらい、県研 近年の産業・経済の著しい変化に対応できる人材 究機関としての業務内容を理解していただきま を育成する授業の一環で、当センターの研究員に した。 よる新素材等に関する講義及び施設等の見学を 行いました。 講義では、『新素材応用開発の動向 (高性能 プラスチック)』と題し、市瀬主任研究員が発表 を行いました。その後、センターを案内し、現在、 行われている研究(非破壊レーザ糖度 長崎大学薬学部の1年生が見学 12 月 10 日(木) 、長崎大学薬学部薬科学科1年 の取り組みの一端を知ることができた」、 「長崎県 生 44 名、引率教員 1 名が工業技術センターを訪 産資源の持つ食品機能性について知見を得るこ 問されました。早期体験学習の一環として来所さ とができた」等の感想をいただきました。 れたもので、将来、製薬・バイオ関連に就職を目 指している学生だけに、質問も専門的で活発な見 学会となりました。特に大学の履修内容と関連性 がある、ものづくり試作加工支援センターの関連 機器や乳酸菌発酵飲料、高機能性発酵茶、さちの か苺を利用した焼き菓子、アコヤ貝真珠層配合ス キンケア商品等の開発事例に高い関心を示され、 参加された方からは「新たな商品が生まれるまで ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 7 国際大学(International University of Japan)留学生一行が見学 12 月 22 日(火) 、新潟県南魚沼市にある国際大 学の大学院国際経営学研究科 29 名の留学生の方 が、研修の一環として工業技術センターを訪問さ れました。見学においては、当センターの業務内 容、試験設備や長崎県の製造業と共同で取り組む 研究開発内容を紹介しました。今後、帰国されて からは行政、企業経営に係わられるとのことでそ の参考にされたいと、多くの質問があり、活発な 見学会となりました。 長崎技術研究会 バイオ技術研究会 11 月 10 日(火)、バイオ技術研究会を工業技 給与すると、抗菌ペプチドの発現機能が上昇する 術センターで開催しました。広島大学大学院 吉 という興味深い話をしていただきました。当セン 村 幸則 教授を講師としてお招きし『プロバイオ ターでは乳酸菌を扱っていることもあり、有意義 ティクスと腸管の健康』というタイトルで講演い な研究会でした。 幹事 晦日 房和 ただきました。 プロバイオティクスは、ヒトや動物の体に良い 影響を与える微生物のことで、腸内細菌のバラン スを整え、免疫力を向上させるなどの効果がある と期待されています。今回の講演は、腸管免疫の 感染防御に白血球・抗体・抗菌ペプチドといった 多様な因子が作用するという内容でした。特に、 ニ ワト リヒナ にプ ロバイ オテ ィクス 乳酸 菌を 材料分子設計研究会(連成解析システム講演会 平成 27 年度第 1 回および第 2 回) 工業技術センターに新規導入した「連成解析シ 析モジュールの各機能・解析事例紹介・操作手順 ステム(構造・流体・熱伝導 複合 CAE シミュレ について紹介いただきました。 ーションシステム) 」に関して、11 月 19 日、12 今後「連成解析システム」に関する研究会シリ 月 18 日に講演会を開催しました。 ーズを実施し、本システムの積極的活用を通じた 第 1 回講演会では、早稲田大学理工学術院の宮 技術支援を行って参ります。 幹事 重光 保博 川先生に『CAE 技術の支援によるターボ機械の性 能、信頼性向上』と題した講演をいただきました。 その後、株式会社アンシスジャパンから「ANSYS」 の概要および活用事例の紹介、さらに株式会社ビ ジュアルテクノロジーからサーバークライアン ト計算環境の紹介をいただきました。第 2 回講演 会では、 「ANSYS」の構造解析機能に絞り、構造解 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 8 バイオ技術研究会 11 月 27 日(金)に工業技術センターにおいて を踏まえて、アレルゲン検査キットを用いた簡易 バイオ技術研究会を開催し、13 名の方にご参加い 法の実習をおこないました。実習では各現場での ただきました。今回の研究会では、一般社団法人 使用を想定した質問が数多く出され、これまでア 日本海事検定協会 食品衛生分析センター 金丸 レルギー検査の経験がない方にも深くご理解い 俊介 氏をお招きし、『食品工場における食物ア ただけました。 幹事 松本 周三 レルゲン検査キットの活用法』と題したご講演を いただくとともに、検査キットを用いて実習をお こないました。 前半は、食物アレルギーの定義や症状等の基本、 製品製造時の表示義務、対策についてお話しいた だきました。後半では食物アレルギー検査の現状 と各種検査方法についてご説明いただき、それら 自動制御技術研究会 11 月 27 日(金)に、IoT に関する研究会を開 加者総数は 17 名で活発な質疑応答がなされまし 催しました。IoT 機器制御用マイコンとして広く た。 幹事 田口 喜祥 使用されている PIC マイコンに関して数多くの解 説書を著作している有限会社マイクロチップ・デ ザインラボ代表取締役の後閑 哲也 氏をお招き して『IoT と PIC マイコン』というタイトルで講 演と実演を行っていただきました。また、県内で IoT 機器の開発をおこなっている株式会社システ ムファイブの佐藤 康彦 氏に『スモールオフィス 向けエネルギー監視システム』というタイトルで 開発事例の紹介を行って頂きました。研究会の参 加工食品技術研究会 12 月 9 日(水)に工業技術センターにおいて、 真空や加圧を活用した食品加工技術セミナーを 開催いたしました。空気の含有率や温度によって 製品の質に大きな差が出ることから、食品加工時 の環境に配慮することは大変重要です。 今回のセミナーでは、株式会社サムソンの森 寛 氏を講師としてお招きし、真空や加圧条件下 で食品を製造することによるメリットや、食品へ の適用事例などをご説明いただきました。参加者 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 9 は 25 名でした。 幹事 横山 智栄 合成樹脂加工技術研究会(熱分析セミナー) 合成樹脂加工技術研究会では、12 月 10 日(木) に「熱分析セミナー」を開催しました。株式会社 島津製作所から講師をお招きして、熱分析につい て、基礎、原理から応用事例に至るまで、講師の 豊かなご経験を交えてご講演いただきました。本 セミナーには 35 名の皆様が参加され、セミナー 終了後も活発な質疑応答、意見交換が行われまし た。今後も、新たな講習会や技術セミナーを企画 いたしますので、是非ご参加ください。 幹事 市瀨 英明 パワーエレクトロニクス技術研究 12 月 15 日(火)に工業技術センターにおいて、 意事項について説明しました。参加者は 20 名で 昨年度に導入した電気ノイズ安全評価装置に関 した。 幹事 田尻 健志 する普及セミナーを開催しました。 今回のセミナーでは、菊水電子工業株式会社 営業推進部 奥川 敦雄 氏をお招きし、 『電気用品 安全法(PSE)の試験方法と評価』と題し、電気 安全用機器の 3 機種(アース導通試験器、耐電圧・ 絶縁抵抗試験器、漏電電流試験器)について、実 演を交えた講演を実施しました。講演後は、当セ ンターに導入された機器を見学し、使用方法や注 光応用技術研究会(光応用技術セミナー) 12 月 16 日(水)に工業技術センターにおいて、 字のデモンストレーション等も行われました。参 光応用技術セミナーを開催しました。 加者は 15 名でした。 今回のセミナーでは、パナソニックデバイス SUNX 株式会社 マーケティング統括部 LMP グロー バル営業部 山本 義徳 氏及びパナソニック株式 会社 オートモーティブ&インダストリアルシス テムズ社 メカトロニクス事業部 長島 敬 様を 講師としてお招きし、レーザーマーカー及びレー ザーセンサーに関する概要説明を行っていただ きました。説明後は、レーザーマーカーによる印 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 10 幹事 田中 博樹 工業技術センター便り 外部発表(11~12月) 「県内企業の製品化技術を高めるための支援技術の確立」 藤本和貴、馬場恒明、小楠進一 経常研究の新たな取り組みとして、工業技術センターが保有する研究ポテンシャル・研究成果を県内 中小企業に対し即効的に技術移転するための補完研究および技術移転活動を行った事例を紹介した。 産業技術連携推進会議 情報通信・エレクトロニクス部会 情報技術分科会 組込み技術研究会(熊本市) 11月5日 「マイコンボードを使った環境計測の事例紹介」 釘宮 雄一 海洋県である長崎県で行われている海洋でのリモートセンシングや農業向け無線データロガー等の 取り組みについて事例紹介を行った。 産業技術連携推進会議 情報通信・エレクトロニクス部会 情報技術分科会 組込み技術研究会(熊本市) 11月5日 「理工系への進路と職業選択」 田尻健志 理工系分野を進路希望する大村高校 1 年生を対象に特別講義を行った。講義では、長崎県工業技術セ ンターの役割と活動、大学や社会人で身に付けて欲しい能力と考え方、理工系の役割や研究開発の魅力 について説明した。 「総合的な学習の時間」における特別授業(長崎県立大村高等学校) 11月5日 「Structure and Properties of Metal-Containing Diamond-like Carbon Films Prepared by Magnetron Plasma Source Ion Implantation」 馬場恒明、R.Hatada・S.Flege・W.Ensinger(ダムシュタット工科大学) DLC 膜の特性をさらに改善するために、種々の金属を添加した DLC 膜をプラズマソースイオン注入法 により作製した。金属の種類および濃度が DLC 膜の構造、導電率、硬度などに及ぼす効果を明らかにし た。 19th international Conference on Surface Modification of Materials by Ion Beams(タイ国) 11月23日 「Long-term Thermal Stability of Si-Containing Diamond-like Carbon Films Prepared by Plasma Source Ion Implantation」 馬場恒明、R.Hatada・S.Flege・W.Ensinger(ダムシュタット工科大学) DLC 膜を週スケールの長期間加熱状態で使用するときの耐久性について改善するために、ケイ素を 種々の濃度添加した DLC 膜を作製した。ケイ素濃度と加熱によるグラファイト化の抑制効果の関係につ いて明らかにした。 19th international Conference on Surface Modification of Materials by Ion Beams(タイ国) 11月24日 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 11 「光計測技術とその応用 ~光計測技術を使った水分ストレス計~」 兵頭竜二 水分ストレスによる緑葉の分光特性の変化に着目した、簡易な樹木水分ストレス計の開発を進めてい る。この発表では、基礎となる分光現象の解説に加え、緑葉分光特性による水分ストレス推定の原理と、 この原理を用いた計測装置の試作開発の状況などを紹介した。 履修証明プログラム「地域の核となる理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャ)養成課程」 (工業技術センター) 11月28日 「金属の表面処理」 馬場恒明 金属の表面処理技術総論、およびダイヤモンドライクカーボンの特徴および保有している技術シーズ の紹介、さらに応用化について発表した。 履修証明プログラム「地域の核となる理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャ)養成課程」 (工業技術センター) 11月28日 「長崎乳酸菌ライブラリーを活用した乳酸発酵飲料の開発」 河村俊哉 長崎県産の発酵食品や農産物より分離した乳酸菌を用いて、付加価値の高い加工食品開発を目的に企 業と共同研究した結果、大村市特産の黒田五寸人参を原料とし、有用な乳酸菌を用いて発酵させた乳酸 発酵飲料が商品化できたので紹介した。 月刊食品工場長(日本食糧新聞社) 12月3日 「長崎県の地域資源である緑茶とビワ葉を原料とした混合発酵茶の開発」 玉屋圭 緑茶番茶、ビワの葉を活用した混合発酵茶の健康機能、特に血糖及び中性脂肪の上昇抑制作用につい て紹介した。 月刊食品工場長(日本食糧新聞社) 12月3日 「長崎県における電磁ノイズ対策設備の紹介」 田尻健志 長崎県工業技術センターが導入した EMI 計測システムと電気ノイズ安全評価装置について紹介した。 また、導入設備の仕様や準拠する評価規格を説明し、電磁ノイズ対策に関する情報を共有した。 産業技術連携推進会議九州・沖縄地域部会 平成 27 年度情報・電子分科会 (産業技術総合研究所 九州センター) 12月3日 「電気分解技術を用いた海水浄化システムの開発」 大脇博樹 長崎県工業技術センターの概要(組織、設立目的、活動内容、研究テーマ等)の紹介と、海洋技術に ついてのシーズとして電気分解を利用した海水浄化技術(浄化原理、システム構成と特徴、応用例等) の紹介を行った。 海洋技術シンポジウム及び技術シーズ発表会(佐世保市) 12月4日 「新素材応用開発の動向 ~高性能プラスチック~」 市瀨英明 プラスチックの基礎を概観するとともに、高性能プラスチックの位置付けについて講演した。また、 高性能プラスチックのうち、炭素繊維強化プラスチック、及びポリイミド樹脂に焦点をあて、その概要 と応用事例を紹介した。 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 長崎工業高等学校 視察見学(工業技術センター) 12月4日 12 「Surface Modification of Ti and Ti-Alloys by Methane Plasma Source Ion Implantation and Annealing」 馬場恒明、R.Hatada・S.Flege・W.Ensinger(ダムシュタット工科大学) チタンおよびチタン合金への炭素イオン注入と焼鈍により、これらの表面に光触媒であるアナターゼ 型二酸化チタンを作製する方法を見出した。 第25回日本 MRS 年次大会(横浜市) 12月9日 「ツバキ油の保存と焙煎ツバキ油の特徴について」 松本周三 ツバキ油性状を調べることで、その保存期間に対しコスト等を加味した適切な保存方法を提案した。 また、焙煎ツバキ油の色及び香気の特徴について紹介し、新たな食品等への展開について発表した。 ツバキ研究の実績報告会 (五島市、新上五島町) 12月10日、11日 「Modification of diamond-like carbon films by nitrogen incorporation via plasma immersion ion implantation」 馬場恒明、 S.Flege・R.Hatada・M.Hoefling・A.Hanauer・A.Abel・W.Ensinger(ダムシュタット工科大学) DLC 膜への電気伝導性付与など改質を行うために、種々の濃度の窒素を添加した DLC 膜をプラズマソ ースイオン注入法により作製し、窒素濃度と膜構造および特性との関係を調べた。窒素添加により無添 加に比べ電気抵抗が約 1/10 になった。 Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B,Vol.365,pp.357 12月15日 12~2月行事 12月 1日 2日 3日 4日 7~9日 9日 10日 10~11日 11日 12~13日 15日 16日 17日 GND支援室 技術セミナー (工業技術センター) 「ITを活用した産業競争力強化支援事業」第2回検討会議(長崎市) 産業技術オープンデー (鳥栖市) 産業技術連携推進会議九州・沖縄地域部会総会 (鳥栖市) 産業技術連携推進会議 機械金属分科会 (鳥栖市) 産業技術連携推進会議 ライフサイエンス分科会 (鳥栖市) 長崎工業高等学校工業化学科 視察見学 (工業技術センター) 近藤精工㈱ 視察見学 (工業技術センター) 西九州テクノコンソーシアム 海洋技術シンポジウム及び技術シーズ 発表会 (佐世保市) 日本MRS年次大会 (横浜市) 加工食品技術研究会 (工業技術センター) 長崎大学薬学部 視察見学 (工業技術センター) 合成樹脂加工技術研究会 熱分析セミナー (工業技術センター) ツバキ研究の実績報告会 (五島市) ナガサキ型新産業創造ファンド事業審査会 (長崎市) 光応用技術研究会 測定の「不確かさ(信頼性) 」セミナー (工業技術センター) 放送大学 平成27年度第2学期面接授業「自然から学ぶ新技術と生活」 (工業技術センター) 電気ノイズ安全評価装置に関する普及セミナー (工業技術セミナー) 光応用技術セミナー (工業技術セミナー) 長崎県情報産業協会との研究キャラバン (長崎市) 長崎県工業連合会設立協議会全体交流会 (長崎市) ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 13 18日 22日 24日 1月 13日 14日 15日 18日 19日 21日 22日 26日 27日 28~29日 28日 29日 2月 12日 月例懇談会 (工業技術センター) 分子材料設計研究会 連成解析システム講演会 (工業技術センター) 「ITを活用した産業競争力強化支援事業」第3回検討会議(長崎市) 国際大学国際経営学研究科 視察見学 (工業技術センター) しょうゆJAS利き味検査会 (長崎市) GND支援室 技術セミナー (工業技術センター) 分子材料設計研究会 連成解析システム講演会 (工業技術センター) 産業技術連携推進会議 技術向上支援事業第2回検討会 (奈良県) 消防避難訓練 (工業技術センター) テクノブリッジフェアin九州2015 (鳥栖市) 技術開発支援制度説明会・事業化支援相談会 (工業技術センター) 合成樹脂加工技術研究会 (工業技術センター) 長崎県情報産業協会 新春産学官交流会・講演会 (長崎市) 元気なものづくり企業成長応援事業・コーディネータ会議 (工業技術センター) 月例懇談会 (工業技術センター) 長崎県産業振興財団・賀詞交歓会 (長崎市) 23~29日 7th Asia-Pacific Conference of Theoretical and Computational Chemistry (台湾) 地域イノベーション戦略支援プログラム最終成果報告会 (長崎市) 加工食品技術研究会 (工業技術センター) 九州・沖縄地域産業技術連携推進会議 (佐賀市) 長崎県特産品新作展審査会 (長崎市) 長崎大学・長崎総合科学大学合同シンポジウム (長崎市) 第7回長崎県産学官テクノフォーラム (長崎市) 講師・審査員・委員会派遣(11~12月) 田尻健志 「総合的な学習の時間」における特別授 業 西九州テクノコンソーシアム平成27 年度第2回企画委員会 長崎県立大村高等学校 11月5日 西九州テクノコンソーシ アム 11月11日 玉屋 圭 兵頭竜二 瀧内直祐 しょうゆJAS利き味検査会 第63回長崎県発明くふう展表彰式 「ねんりんピック長崎2016」審査会 11月19日 11月25日 11月25日 瀧内直祐 馬場恒明 兵頭竜二 瀧内直祐 長崎県溶接技術競技会表彰式 「履修証明プログラム『地域の核となる 理数系教員養成課程』における講演」 平成27年度第2回検定委員会、第46 回九州・沖縄地区熔接技術競技会入賞者 表彰式 ナガサキ型新産業創造ファンド事業審 査会 しょうゆJAS利き味検査会 長崎醤油味噌協同組合 (一社)長崎県発明協会 ねんりんピック長崎20 16実行委員会 (一社)長崎県溶接協会 国立大学法人長崎大学 (一社)日本熔接協会 11月28日 (公財)長崎県産業振興財 団 長崎県醤油味噌協同組合 12月11日 藤本和貴 馬場恒明 玉屋 圭 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 14 11月25日 11月28日 12月24日 技術相談件数及び依頼試験件数(11~12月) 技術相談 依頼試験 11月 116件 11月 142件 12月 125件 12月 156件 報道(11~12月) 11月28日 11月28日 12月21日 12月27日 西日本新聞 「ウチワエビ麺で全国に」 毎日新聞 「ウチワエビの価値」 月間食品工場長12月号 「長崎乳酸菌ライブラリーを活用した乳酸菌発酵飲料、緑 茶とビワ葉を原料とした混合発酵茶」 朝日新聞 「ふるさと納税 新商品生む」 お知らせ 新規導入設備 【装置名】連成解析システム 【型 式】ANSYS Release 16.2(ANSYS,Inc) 【仕 様】 1. ソフトウエアモジュール (1)モデラー : Design Modeller/Brade Modeller (2)メッシャー : ANSYS Meshing/TurboGrid (3)ソルバー(構造) : Mechanical/Professional NLT (4)ソルバー(流体) : CFD/CFD-Flo 2. ハードウエア (1) サーバーマシン:VT server E5-2SG-V3 1台 (2) クライアントマシン:Dell Precision T1700 3台 【用 途】構造物の機械・熱伝導・音響特性、気体・液体の流動挙動をシミュレーション解析します。 流体からの圧力や熱収支を考慮した複合構造解析(連成解析)も可能です。 【財 源】平成 27 年度電源立地地域対策交付金 【装置名】示差熱・熱重量同時測定装置 【型 式】DTG-60AH(島津製作所株式会社製) 【仕 様】 (1)天秤方式:上皿差動式 (2)測定温度範囲:室温~1500℃ (3)重量測定範囲:±500mg (4)示差熱測定範囲:±1000μV (5)重量信号分解能:0.1μg (6)雰囲気:大気、窒素ガスフロー (7)オートサンプラ:試料数 24 個/トレイ 【用 途】試料を加熱した際の重量変化(増減)や熱量の変化(発熱・吸熱)を測定します。プラスチ ック、ゴム、繊維などの高分子材料、セラミック、粉末などの熱分解挙動の解析をとおして、 材料や製品の信頼性、不具合の原因解明など、幅広い用途でご活用いただくことができます。 【財 源】平成 27 年度電源立地地域対策交付金 ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 15 長崎技術研究会活動報告会のご案内 長崎県内の地場企業と工業技術センターとの交流、および企業相互間の交流により、新たな連携を構 築して新規事業や新製品の創出に寄与することを目的とし、長崎技術研究会活動報告会(長崎技術研究 会総会)を下記の要領で開催します。 具体的には、工業技術センターの6つの重点分野、(1)光応用、(2)ロボット、(3)材料技術、(4)食品 加工、(5)環境、(6)パワーエレクトロニクスに対応して設置・活動している11の技術研究会から〔① 光応用、②自動制御、③生産技術、④材料加工、⑤機能性薄膜、⑥材料分子設計、⑦合成樹脂加工、⑧ 加工食品、⑨バイオ、⑩水処理、⑪パワーエレクトロニクス〕、それぞれの活動報告および事例紹介を 行います。 1.日時 平成28年2月9日(火)14:00~17:20(交流会は、17:45~19:30) 2.場所 アルカス SASEBO 大会議室A 3.内容 (1)長崎県工業技術センターの活動紹介 (2)基調講演 「会社概要と最近の開発事例 ―銅加工技術・パイプ加工技術―」 湯川王冠株式会社 代表取締役 湯川栄一郎 氏 営業課長 熊澤伸 氏 (3)長崎技術研究会の活動報告 ①光応用技術研究会 「光応用技術による新規事業の創出」 ②自動制御技術研究会 「組み込みシステム技術を用いた開発支援」 ③生産技術研究会 「CAD/CAM/CAE によるものづくりの高度化」 ④材料加工技術研究会 「精密加工技術等における講習会」 ⑤機能性薄膜技術研究会 「表面処理技術の応用と新たな展開へ」 ⑥材料分子設計技術研究会 「分子シミュレーション材料設計技術の活用事例紹介」 ⑦合成樹脂加工技術研究会 「合成樹脂分野における活動事例の紹介」 ⑧加工食品技術研究会 「ものづくり試作加工支援センターの食品関連装置を用いての製品開発事例」 ⑨バイオ技術研究会 「バイオ分野の研究開発支援」 ⑩水処理技術研究会 「水処理に関する技術情報、化学物質の規制に関する情報等の提供」 ⑪パワーエレクトロニクス技術研究会 「SiC導入による電力変換器の高効率化とノイズ試験装置の紹介」 (4)交流会 4.参加費 無料(交流会は 3,500 円) 5.お問合せ・申込先 工業技術センター 研究企画課 E-mail;[email protected] ITCN CHALLENGE 185– Jan. 2016 16