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Network and Information 2012

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Network and Information 2012
Network and Information 2012
SENSHU UNIVERSITY
School of Network and Information
専修大学 ネットワーク情報学部
情報学の理論とスキルをベースに
世の中に価値を発信できる力を身につける
CONTENTS
ネットワーク情報学部で身につく力
2
情報学、情報技術の進歩は速く、およそ10年前、ネットワーク情報学
在学生からのメッセージ
3
4 年間の学び
4
8 つのプログラム
6
メディアプロデュース
8
社会情報
10
コンテンツデザイン
12
ユビキタスシステム
14
情報数理
16
ネットワークシステム
18
IT ビジネス
20
経営情報分析
22
プロジェクト
24
卒業生からのメッセージ
26
就職・進学状況
27
入試制度
28
部が誕生したころには存在しなかった技術、アイデアが携帯電話などに
利用され、普及しています。本学部での学びも学生や世の中のニーズに
あわせて進化していかなければなりません。しかし、最新の知識を縦横
に使いこなすためには、確かな基礎と広い視野、そして、自ら課題を
発見する積極性が必要です。
そこで、ネットワーク情報学部では、コンピュータの基礎的な理論を
徹底的に学ぶとともに、豊富な演習科目やプロジェクトを通した実践の
なかで、情報の表現力、コミュニケーション能力などのスキルを磨くカ
リキュラムを用意しています。その学びを通して、情報技術を活用した
新しい価値を世の中に提案できる力が身につきます。システム開発、コ
ンテンツプロデュース、情報分析などの応用技術を駆使して、現実社会
の課題をどのように解決していくか、ネットワーク情報学部で磨いた実
力を試す場所は、社会の至るところにあります。
総合的な視野で学ぶ
実践的な演習を通して学ぶ
ネットワーク情報学部は2001年、日本で初の「コン
演習科目では、産学連携、地域連携などの社会の具体
テンツ」に関するコースを用意するなど、新しい学びの
的な問題を取り扱います。そのような問題を持ってい
領域を開拓する学部としてスタートしました。文系と理
る人たちと共にグループワークにより、協調して問題
系 の境 界をとり払い、理 工、経 営、マー ケティング、
に取り組んでいきます。それにより、社会に通用する
デザイン、メディア、心理、などの多様な専門の教員
問題解決能力とコミュニケーション能力を養うことが
が協調して、新しい情報学の世界に挑戦しています。
できます。
知識を
表現する力
継続して自ら
学習する力
観察する力
ネットワーク情報
学部で身につく力
情報を創り出す力
基本を
理解する力
計画を立て
実行する力
みんなで
協力する力
充実した学習環境
自主性を養うプロジェクト
専用のワーキングスペースが確保され、研究制作やグ
企業や公共団体では「プロジェクト」単位で多くの業
ループワークに利用できます。専用パソコンも約300
務が推進されています。ネットワーク情報学部の学習
台用意されており、朝7時から夜23時まで利用するこ
で中心になるのが、3年次に展開される必修科目「プ
とが可能です。また、専用 Web サーバを通じて作品
ロジェクト」です。共通の問題意識をもつ学生たちが
を公開したり、オンラインで学生同士のコミュニケー
グループを結成し、1年間かけて自らプロジェクトマネ
ションを図ることができます。
ジメントをしながら研究成果を作り上げていきます。
志賀誠
入学後に学びたい事を見つけられる
大沼夏帆
神保圭汰
最高のサポート環境がある
佐宗美来
色々な人と刺激し合う
仲間と作り上げる楽しさ
在学生からのメッセージ
この学部では、深く付き合える友人と
出会うことができます。グループワー
僕はネットワーク情報学部が大 好き
この学部ではさまざまな専門分野を
学ぶ学生がいます。デザインや経営、
ます。とてもいい刺激になり、自分を
を形にしようと本気で頑張っていま
達と一緒なら全く苦になりません!
に向かって頑張れる学生生活をこの
す。この学部はやりたい事を見つける
学部は提供してくれます。
ことができる、そんな学部です。
那須弘基
プログラム制の採用により、あらゆ
最初この学部に入る事を決めたとき
る分野を専門的に学ぶことができる
違いが生まれます。このような個性あ
より多くの選択肢を選ぶことができる
できるため、私のように入学した後に
ふれる友人達と共に学べる場を、こ
ようになりました。入学するときに自
学びたいことが決まっても安心して自
の学部は提供してくれます。様々な考
分のやりたいことが決まっていなくて
分の興味分野を学習することが可能
え方や意見に触れる事に楽しさと充
も、この学部で様々な講義を受ける
です。また多くの分野に挑戦すること
実感を感じています。
うちにやりたいことを見つけ出し、適
で様々な知識や見解、技術を身につ
切なプログラムで自分の能力を伸ばし
けることができると思います。
は特にやりたいこともなく将来のこと
なども考えていませんでした。しかし
この学部には幅広い学びの場が用意
されており、今では情報の教師を目
小池智尋
ため、得意分野や考え方等に大きな
数理科学など多種多様な講義を学習
ていくことができます。
成果発表で成長する
成成
この学部ではデ ザインや情 報 技 術、
僕たちの代からプログラム制になり、
入学して見えた将来の夢
横山達也
横山孝
文理融合で視野が広がる
花田敬祐
プログラム制で能力を伸ばせる
個性あふれる仲間と学べる場
成長させてくれます。
「何か」は明確なものになり、今それ
では大変なことでも、大好きな仲間
どう活かすかは自分次第。自らの目標
門分野の学生と交流することができ
部で学ぶことによって漠然としていた
課 題、夜 遅くまでの 作 業など、1人
る施設があります。ここで学ぶことを
学生が固まったりせず、さまざまな専
学部に入学しました。しかし、この学
が沢山できていくと思います。難しい
て本気で学ぶ環境をサポートしてくれ
が広い。しかし、その専門分野ごとに
い!」という漠然とした思いからこの
作業が多いため、自然と大切な仲間
で指導してくれる先生がいます。そし
情報分析、通信技術など本当に範囲
僕は「パソコンを使って何かをした
クなど、友 達と協力して成し遂げる
です。本気で学ぶ学生がいて、本気
指し日夜 努力しています。施設も充
実しており、ここで学べてよかったと
思えるような学部です。
発表する機会が多くあります。他の人
の意見を聴くことで、自分だけでは気
づかなかったことや、新しい知識を吸
収することができ、それらが自分をさ
た、成長のきっかけをこの学部では
たくさん得ることができます。
成毛美帆
らに成 長させ てくれます。そういっ
自分の可能性を広げられる
齋藤陽香
様々な事に挑戦できる環境がある
小山翔平
学べるのは情報技術だけじゃない
中山理子
自分次第でどこまでも成長できる
この学部では、自分の学んだことを
この学部に入学し、主体的に学ぶこ
1年次には幅広くいろいろな科目を学
との楽しさを知りました。専門的な知
入学前は、特定のものにしか興味がな
私は自分の手で何かを創り出すこと
びます。私はそこで自分の深めたい学
識だけでなく、コミュニケーションの
かったのですが、この学部で幅広く学
が大好きです。この学部は、私の漠
びを知ることができました。グループ
重要さも学ぶことができます。課題な
ぶことができたので、自分の興味の範
然とした「何かを表現したい」という
ワークも多いので自然とコミュニケー
どで大変な面もありますが、確実に
囲を広げ、さらに深く学びたいと思え
思いを具体 的な力に変えてくれまし
ション能力も高めることができます。
自分が成長していることを実感できる
ることを見つけることができました。
た。現在私は主にデザインを学んでい
課題は大変かもしれませんが、やった
ネットワーク情報学部での生活はとて
様々なことに興味を持ったり、挑戦す
ますが、空いた時間でシステムについ
分だけ身についています。自分次第で、
も充実しています。
るきっかけがたくさんあり、自分を成
ても学んでいます。興味に応じて、多
長させられる学部です。
様に学べるのがこの学部の特徴です。
どこまでも成長できる学部です。
1年
学びのための基礎作り
2年
専門科目を学びながら深める方向を探る
専門知識を学ぶ
専門必修科目11科目で情報学の基礎固め
2年次からの専門科目
コンピュータとネットワークの動作、データ処理やプログラ
自ら興味をもった領域の基礎的な専門科目を学習しなが
ミング、その基礎となる論理的・数理的思考法など、様々
な専門領域を学習するための共通基礎を身につけます。
ら、深めるべき方向を探していきます。卒業時に修了する
「プログラム」を考慮しながら、科目を選択していきます。
スキルを獲得する
情報表現演習、情報分析演習、プログラミング演習
3つの基礎演習、8つの応用演習から選択
3つの必修演習では、講義で修得した内容を実際にパソ
自らの志向に合わせて選択した演習では、学んできた知識
コンソフトを使って実践することで、初心者でもパソコン
やスキルを具体的なテーマに沿って活用し、問題解決プロ
を使いこなせるようになります。
セスを実践します。
3 年次のプロジェクトの準備になります。
1年次で基本の学習からスタートし、自分の興味の方向を探り
ながら、卒業までに社会で通用する専門的知識や問題解決スキ
ルを身につけられるように、カリキュラムが工夫されています。
入学後すぐに大学での学習方法を知る
リテラシー演習
高校までとは違う、大学での学習方法について学びます。話の
情報の専門的な学習だけではなく、関連する多彩な内容の学
聞き方、調査の仕方、レポート作成に加えグループワークなど
習が用意されているのも大きな特徴です。
本学部特有の学びも身につくようになります。
提携校へ留学をする
社会に飛び立つ前の準備
長期交換留学、短期・中期語学留学
情報と社会、情報キャリアデザイン、企業研修
学期中の留学に行き語学力を上げ、国際社会で通用する情報
自分が卒業後にどのような仕事に就き社会に貢献するのか、こ
専門家を目指すことができます。1年間提携校へ交換留学をし
のことを早いうちから意識することにより、勉学を行う上での
ながらも、4年間で卒業可能な長期交換留学制度もあります。
モチベーションが向上します。本学部では、キャリア教育に関
連する科目を用意しています。
「情報と社会」
(1年次)では情報が社会でどのように役に立っ
教職や図書館司書などの資格をとる
ているか、
「情報キャリアデザイン」
(3年次)では、主として情報
教職、司書、司書教諭、学芸員課程
関連の仕事について、社会の第一線で活躍している方々を招い
数学(中学・高校)、情報(高校)の教員免許や、図書館司書や
て、講演してもらいます。選択科目の「企業研修」では仕事とは
学芸員の資格を取得できます。これらの資格を取得するため
何か、
社会人とは何かを知るために、
夏休みの2週間、企業で就
には、
資格課程の科目を1年次から受講する必要があります。
業経験をします。
3 年 知識の融合と発展
4年
「プログラム」です。プログラムごとに指定された専門必修
科目、
選択必修科目を修得することで修了できます。
メディアプロデュース
情報数理
社会情報
ネットワークシステム
コンテンツデザイン
IT ビジネス
ユビキタスシステム
経営情報分析
卒業演習
10名前後の学生たちで、1年かけて問題解決に取り組みま
教員の指導を受けながら進めていく演習です。これまでの
す。その過程で、コミュニケーション・プレゼンテーション
経験や知識を存分に活かすことも、新たな学びの領域を
能力、プロジェクト管理などの能力も身につきます。
広める機会を自ら設けることもできます。
インタラクションデザイン基礎演習
体工作、画面における動きのデザイン、障害者の人に
インタラクションとは、日本語で " 対話 " のことで、
「使
も分かりやすいウェブサイトの設計など、ネットワーク
う人」と「作るもの」の間によい関係が生まれるよう
情報学部で独自に開発されたユニークな課題にチャレ
に設計することです。絵を上手に描くのとは頭の使い
ンジします。それを通して基本的なデザインの技術を
どころが違い、コンピュータで何か作る場合には必須
学ぶと共に、問題を発見する力、創造的に考える力を
の視点です。この演習では、ソフトウェアを用いた立
養います。
データ分析基礎 演習
タを集めるでしょう。しかし、大量のデータが氾濫し
私たちは、何らかのデータに基づいて、物事を決め
ている今日では、データに振り回されず、目的に応じ
ながら日々の生活を送っています。例えば、待ち合わ
て効率よくそれを要約し有用な情報を抽出する必要が
せ場所への経路や出発時刻は、交通手段別の所要時
あります。この演習では、具体的なデータをソフトウェ
間・費用や会合の 重要度 を無意識的に考えて決
アで処理する演習を通じて講義科目で学ぶ理論と実際
めますし、進学・就職先の決定では、意識的に関連デー
との橋渡しを行います。
ソフトウェア開発基礎演習
です。この演習では、Java 言語とデータベースを活用
コンビニの仕入れ、鉄道の自動改札、自動車の制御、
し数百行程度のプログラムが書けることを目標としま
携帯電話の様々なアプリなど、我々の身の回りには多
すが、将来、上で述べたような高度なソフトウェアを
くのソフトウェア(プログラム)が動いています。最
設計するための技術の基本も学んでいきます。そのこ
新のソフトウェアは数百万行にも及ぶプログラムで、
とで、発展した最新技術を自ら学習できる自信を持て
建築に例えれば超高層ビルのような大きく複雑なもの
るようになります。
スキルを獲得する
プロジェクト
専門知識を学ぶ
プログラムを修了する
専門性を深めたい学生のために用意された学習課程が
学びの仕上げ
ネットワーク情報学部は 2001 年の開設以来、情報学の最先端の応用領域を
開拓してきました。
8 つの目的別専門プログラムでは、情報学を共通基礎としながら、人、技術、
ビジネスから、それらの複合領域までフォーカスし、可能性を探求していきます。
皆さんは、入学後、自らの志向に合わせて 8 つの多様なプログラムの中から選
択することができます。これだけ幅広い領域から自分にあった情報学の学びを
選べるのは、専修大学ネットワーク情報学部の大きな特徴です。
学びたい情報学を8つのプログラムから選べます
経営情報分析
メディア
プロデュース
ビジネス
Business
社会情報
ITビジネス
情緒的価値
「望まれる」
経験的価値
実用的価値
「役に立つ」
「未来の社会を
切り開く」
人
Human being
機能的価値
技術
gy
「可能になる」
lo
Technology
ch
no
コンテンツデザイン
I nf
ユビキタスシステム
orma
tion Co m
ic
mun
ati
on
Te
情報数理
ネットワーク
システム
メディアプロデュース
経営情報分析
IT ビジネス
デジタル・ネットワーク時代のメディア
現代の企業に重要な、データに基づく
ビジネス上の問題分析と最新の情報技
を、有効に利用した企画をプロデュース
戦略的意志決定の基礎となるモデリン
術による解決法を学び、それを活用して
できる人材を育てます。プロジェクト管
グ、統計処理、シミュレーション、データ
革新的なビジネスモデルを提案できる
理、知的所有権、会計などのマネジメン
マイニングなどの新しい情報収集・分析
人、すなわちビジネスに強いシステムエ
ト知識も併せて学習していきます。
手法を学び、統計とビジネス情報に強い
ンジニア、または、情報システムに強い
分析者・企画者を育てます。
ビジネスパーソンを育てます。
◇ 将来の進路 ◇
◇ 将来の進路 ◇
◇ 将来の進路 ◇
コンテンツ産業の企画職・プロデューサ、
IT企業
データ分析のできるSE、ビジネスマンから
経営コンサルタント、
システムコンサルタント、
のコンテンツ部門など
企業の経営企画、財務セクションなど
ベンチャー企業の経営者など
社会情報
ネットワークシステム
人々や組織・地域がネットワークでつな
企業サイドと利用者の二つの視点から、
がることにより、新しい市民活動や行政
便利で安全な情報システムを提案・開
の仕組み、教育サービスが生まれていま
発できる技術者を育てます。情報技術
す。情報 技術による効率的なコミュニ
を体系的に学びながら、ソフトウェア開
ケーションを活用し、優れた企画立案や
発現場に近い環境で実践的な演習も行
意思決定する人を育てます。
います。
◇ 将来の進路 ◇
◇ 将来の進路 ◇
ネット上のコミュニケーション、教育でのIT活
システムエンジニア(SE)、ネットワークエン
用や地域の情報化を支援する人材など
ジニアなどの情報処理技術者など
コンテンツデザイン
ユビキタスシステム
情報数理
情報技術と認知科学を駆使した、人に優
超小型コンピュータとセンサ、それらを
現代社会ではさまざまな情報技術が活
しい情報をデザインできる人材を育て
結びつけるネットワークが、新しい社会
用されていますが、ものごとを数理的に
ます。利用者や利用現場の分析を通し
活動を生み出しています。そのようなユ
解明する思考がその基礎にあります。
て、ニーズの発見と適切なアイデアを生
ビキタス社会に向けて役立つ、新しい情
情報技術を数理的に理解する基礎力と
み出すためのデザインの考え方を実践
報技術を創造しながら、問題を解決で
知的好奇心を育成し、卒業後さまざまな
的に学びます。
きる情報技術者を育てます。
仕事で活躍できるようにします。
◇ 将来の進路 ◇
◇ 将来の進路 ◇
◇ 将来の進路 ◇
Webデザイナー・ディレクター、情報アーキ
組込・電子玩具などの技術開発職、新製品・
理工・情報系大学院への進学、中学・高校の
テクト、企業の宣伝・広報セクションなど
サービスを企画するITスペシャリストなど
教員など
デジタル・ネットワーク時代のメディアを、有効に利用した企画をプロデュースできる人材を育てます。
プロジェクト管理、知的所有権、会計などのマネジメント知識も併せて学習していきます。
メ ディアプロデュースプログラムの学び
社会とどのようなつながりがありますか?
どのような演習をしますか?
新聞や放送などのマスコミュニケーションは、長ら
課題を学外のコンテストに応募することや、専門家
く社会的コンセンサスづくりや言論・表現の中心
を招聘して講評を受けるなど、厳しい外部の視点
に置かれていました。ネットワークと情報社会の広がりは、
で評価を受けるようにしています。
「川崎市イメージアップ
その形を変えつつあります。映像、アニメ、ゲームなど
CMコンテスト」に応募した小山翔平君の作品は最優秀
エンターテインメントのコンテンツも同様で、メディアごと
賞、大下倉舞さんの作品は優秀賞を受賞。2年次の演習
流通手段ごとに閉じた表現、制作、技術、経営は、複数
から4年次の卒業演習を通じて、川崎市のキャラクター
メディアでの展開を前提にした総合的な取り組みへ見直さ
デザインから公共CMの制作までを行った宇佐美翔平君
れつつあります。本プログラムは、新しいメディアとネット
(平成 22 年卒業・現シンエイ動画)の例もあります。
ワーク情報環境におけるコンテンツの制作(direction)
また「コンテンツマネジメント1 , 2」では、映画、ゲーム、
と製作(produce)を学びます。
アニメなどのプロデューサーによる講評が行われています。
どのような学生が向いていますか?
メディアやコンテンツの製作プロセス全体を理解
し、それらを企画・管理・事業の点から具現化す
るプロデューサー志向の学生に向いています。現場のプロ
ダクションの専門家と一緒に、プロデュースを具体的に学
ぶ科目も用意されています。ネットワークが普及した現在、
プロのクリエイターやアーティストと協調して、コンテンツ
をさまざまなメディアを介して社会に送り出す仕事はとて
も重要視されています。このような仕事に興味のある学生
には、とても有意義なプログラムといえるでしょう。
人々や組織、地域が、ネットワークを介してつながることで、新しい市民活動や行政のしくみ、
教育サービスが生まれてきています。このプログラムでは、社会や組織において、
情報技術による効率的なコミュニケーションを活用して、すぐれた企画立案や意思決定のできる人材を育てます。
社 会情報プログラムの学び
社会とどのようなつながりがありますか?
どのようなテーマが関係しますか?
現在、さまざまな組織や地域で、人々のつながり
社会情報プログラムは、ネットワーク情報学部の中
を資源として価値を生み出そうとする試みが盛ん
では新しい領域ですが、過去のプロジェクトの中
に行われています。たとえば、地域振興や、ボランティア
に、
社会情報プログラムが目指している地域活性化や社会
活動が活発になってきています。また、インターネットを
貢献を試みたすぐれたプロジェクトがありました。
介して社会のつながりがグローバルになってきており、
学校や企業のあり方も変化しつつあります。こうした社会
の変化に密接に関係して、問題を発見しながら、ネット
◎ UCHIPOCKET WALKER − カードで巡る丸の内 −
(2007年度栗芝プロジェクト)
◎ SmiLily ∼ 笑顔をつくる「しんゆり・芸術のまち」∼
ワークを使ってどのように私たちの社会の活力を生み出し
(2008年度吉田・飯塚プロジェクト)
ていけるのかを考え、企画・運営していくのが本プログ
◎ 趣味の輪を広げる環境を作り、アクティブシニアの
ラムの目的です。
ライフスタイルを広げよう!
(2009年度望月プロジェクト)
この他にも、コミュニケーション支援、教育支援、英語学習
どのような学生が向いていますか?
支援、異文化交流などをテーマにしたプロジェクトも数多
くありました。本プログラムでは、これらのテーマにつなが
る学習に2年次から取り組んでいきます。
人や社会に対する関心が高く、情報やネットワーク
を活用して、人々の社会生活をより豊かに、また、
価値のあるものにしていくことに興味のある学生に向いて
います。自らのコミュニケーション力や問題解決力を高め
ながら、人と人のつながりを生みだし、組織や地域が抱
えている問題を解決していくことを目指します。いろいろ
な人々と関係を持ったり、コミュニケーションすることが
得意な人はもちろんですが、苦手な人はこのプログラムを
通して克服するチャンスです。
情報技術と認知科学を駆使した、人に優しい情報デザインを行うことができる人材を育てます。
利用者や利用立場の分析を通じて、ニーズの発見と適切なアイディアを生み出すためのデザインの考え方を実践的に学びます。
コ ンテンツデザインプログラムの学び
社会とどのようなつながりがありますか?
どのような演習をしますか?
人と道具、人と環境との接点など、さまざまな情報
実際のユーザーや出来事が起きている現場の情況
が人とやりとりされる場に密接に関わっています。
日常生活で「分かり難い」
「使い難い」と思う場面は誰で
を観察・分析し、対象にふさわしいコンテンツの
開発を行っていきます。web コンテンツの制作に限らず、
もあると思います。そのような人と道具や環境とのコミュ
「フィジカルコンピューティング」と呼ばれる、センサーと
ニケーションをデザインする場面で、より良い情報のやり
コンピュータを連動させ、人間のふるまいをコンピュータ
とりができるように改善提案をしたり、実際にものづくり
が読み取ることによって、動的にコンテンツが変化すると
をするという力は社会でも重要視されています。
いうような新たなインタラクションの手法も積極的に取り
入れて授業を進めていきます。例えば、子どもたちが身体
を使って操作し、楽しく、わかりやすく学べる学習教材の
開発など、ユーザーを中心にそれを取り巻く道具と環境の
関わり合いをデザインし、ユーザーにより豊かな経験を
もたらすコンテンツを研究・開発します。また、あわせて
企画立案、シナリオ作成、プロトタイピング、プレゼンテー
ションなどの一連の方法論やスキルを、デザインプロセス
を通して実践的に学んでいきます。
どのような学生が向いていますか?
頭と手を動かしてアイデアをどんどん具体的なか
たちに起こしていく、試行錯誤の繰り返しができ
る人が向いています。また、人間観察が好きで、自分の
制作したもので他者を喜ばせたいと思える人も活躍できる
と思います。特に、機能的に優れているということだけ
ではなく、より人間のことを理解したものづくりを学んで
みたいという人におすすめしたいです。
情報通信(ICT)の急速な進歩により、超小型の CPU とセンサ、それらを自由に結びつけるネットワークが、
新しい社会活動を生み出す時代になろうとしています。これからのユビキタス社会に向けて、
人間社会に役立つ新しい情報技術を創造しながら、問題を解決できる情報技術者を育てます。
社会とどのようなつながりがありますか?
どのような学生が向いていますか?
人間にとっての価値とは多様なもので、
「効率がよ
プログラミングだけでなく、電子回路を作ったり
い」とか「安全である」といった客観性のあるこ
もしますが、初心者向けの便利な道具などもある
とから、
「楽しい」とか「美しい」といった漠然としたもの
ので、昔と違ってラジオ少年(少女?)でなければ手が
まで様々です。情報技術の成熟により、これまであまり重
出せない分野ということはありません。自分で新しい何か
視されてこなかった後者のような価値に注目が集まりつつ
を作り出してみたいという創作意欲のある人、子供の頃ド
あります。しかし、新しい製品を手にとって「面白そう!」
ラえもんを作ってみたかったなどという人は少し夢に近づ
と思うことは簡単ですが、アイディアを創出することは大
けるかもしれません。ハードウェアとソフトウェアの両方
変難しいことです。本プログラムでは、型にはまらない発
を扱うので、単にコンピュータの世界に閉じこもるのでは
想と情報通信技術に関する広い理解を駆使して、今までに
なく、人や機械とコンピュータのつながりに関わってみた
ない「何か」を形にする力を皆さんと考えていきます。
いという人に向いています。
どのような演習をしますか?
皆さんにとって必須の携帯電話はもちろんのこと、
デジタルテレビなどの家電製品から、自動車のよう
な機械まで、現代の工業製品のほとんどにはマイコンと呼
ばれる小さなコンピュータが内蔵されています。この演習
ImagineCup 2010 組み込み開発部門日本大会準優勝
では、マイコンにセンサを接続して情報を入力したり、マ
Imagine Cup は、世界中から 30 万人規模の学生が参加
イコンからモータを制御したり、マイコン同士をネットワー
する情報技術の国際コンテストです。2010 年大会にネット
クで通信させたりする方法を学びます。一通りの基本を身
ワーク情報学部の学生が参加し、日本大会で準優勝という
につけたら、ゲームや、電子玩具、あるいはメディアアー
成績を達成しました。本プログラムでは、このようなコンテ
トなどを、各自のアイデアに基づき自由に制作します。
ストに参加する学生たちを積極的に応援します。
現代社会ではさまざまな情報技術が活用されていますが、
ものごとを数理的に解明する思考がその基礎にあります。
情報技術を数理的に理解する基礎力と知的好奇心を育成して、卒業後の発展に備えることを目指します。
情 報数理プログラムの学び
どのような演習をしますか?
社会とどのようなつながりがありますか?
現代情報社会において、数理的な考え方や技術
演習の主題は「検索エンジン」
、
「暗号」、「画像
が直接・間接に数多く利用されています。具体
処理」の3つです。このテーマを通じて、数理的
的な例の中で、どのような知識がどのように活用されて
にものごとを考える方法をその初歩から学びます。考える
いるかを理解することは、自分がこの社会と主体的に関
補助にコンピュータを使うので簡易言語「Mathematica」
わる出発点になります。皆さんに、新たなものを生み出
を学びます。
すための基礎力を身に付けてもらいたいと考えています。
これらのテーマに関する課題が出され、それに答える
レポートを作成する過程で数理的な理解が形成されてい
きます。高校では思いもよらなかった数学の応用に遭遇
し、新たな目が開かれることが期待されます。
数学の教員免許が取得できます!
ネットワーク情報学部では、
「情報(高校)
」と「数学(中学、
どのような学生が向いていますか?
高校)
」の両方の教員免許を取得することができます。
「情報」
、
「数学」という言葉を聞くと、理系のイメージが
あるかと思いますが、文系で学習してきた学生でもどちら
ものごとを納得して受け入れるという気持ちの強
の免許も取得できるのがこの学部の利点です。
い人が向いています。プログラミングが得意で
そして、本学部で 4 年間を過ごせば、
「情報」に関する
ある必要はありませんが、興味を持っていることは必要
知識は充分に得られますし、コンピュータを活用していく
です。数学についても同様で、得意でなくてもよいです
中で「数学」的な考え方も身に付きます。このように 2 つ
が理解できたときの喜びを求める人におすすめしたいで
の考え方を身に付けることで、卒業後は実際に教壇に立っ
す。大学院進学を目指す人、教員免許の取得を考えてい
て活躍することができます。コンピュータを自由自在に扱
る人には特におすすめです。
える教師を目指しませんか?
企業サイドと利用者の二つの視点から、便利で安全な情報システムを提案・開発できる技術者を育てます。
情報技術を体系的に学びながら、ソフトウェア開発現場に近い環境で実践的な演習も行います。
ネ ットワークシステムプログラムの学び
ネットワークシステムプログラムの学び
社会とどのようなつながりがありますか?
IT 関連の資格を取得できます!
本プログラムの学習内容は、情報処理技術者試験と強い
関連があり、在学中に基本情報技術者試験、応用情報
コンビニ、宅配便といった現代の便利なサービス
技術者試験の合格を目指すことができます。
は、ネットワークを利用した情報システムがあっ
また、ネットワーク機器世界最大手のシスコ社が提供
て初めて実現されるものです。これからは、高速無線通
するシスコ・ネットワーキングアカデミーを開設しており、
信とスマートフォンと呼ばれる高機能携帯端末が普及し、
この講座の受講者からは、シスコ社の認定資格である
ビジネスだけではなく個人のレベルで、ブログや twitter
CCNA に加えて、情報処理技術者試験のネットワークや
のようにいつでもどこでも気軽に情報を発信し、新しい
セキュリティのスペシャリスト試験に合格しています。
有益な情報を手に入れられるようになるでしょう。最新
の情報技術の特徴を理解し、それを活用した便利な仕組
みを作りだし、組織、社会、個人に提供していく高度情
報技術者が求められています。
どのような学生が向いていますか?
高度情報技術者は、コンピュータとネットワーク
実践的な課題で学ぶプログラミング
に、仕組みを作っていきます。仕組みはコンピュー
ほとんどの学生が大学に入ってプログラミング技術を学
タの中にあるものなので、結果以外は目に見えにくいもの
びますが、1 年次から実践的な課題を通して学ぶことで、
ですが、それを形や動きがあるものとして意識できるよう
社会で評価されるレベルの能力が身につきます。そのス
になることが重要です。そのためには、日頃から便利な
キルを活用し、プロジェクトではコンピュータ上で動くシ
情報サービスを利用したときに、それが裏ではどういう仕
ステムを作成できます。優秀な学生たちは、チームを組
組みで動いているのか想像することが大事です。その仕
んで世界レベルのプログラミングコンテストに出場して活
組みを自分で作ってコンピュータ上で動かしてみたい、と
躍をし、その結果、大手ゲーム機メーカーに就職するなど、
いう物作りに興味がある学生が向いていると思います。
自分の夢の仕事へ結びつけています。
最新の情報技術を活用して革新的なビジネスプログラムを提案できる人、
すなわち、ビジネスに強いシステムエンジニアまたは情報システムに強いビジネスパーソンを育てます。
具体的には、ビジネス上の問題の分析と情報技術による解決方法を学んでいきます。
I Tビジネスプログラムの学び
社会とどのようなつながりがありますか?
どのようなことを学ぶのですか?
現在、情報技術はめざましいスピードで発展して
あらゆる生活の場に超小型のコンピュータチップ
います。それに伴って、製造、金融、公共、メディ
が組み込まれ、全ての人が携帯端末をもち、それ
アなどいろいろな分野でビジネスのやり方が大きく変化
らがインターネットで結ばれています。そういった近未来
しています。情報技術とビジネスモデルは互いに刺激し
社会を想定して、新たなビジネスモデルをデザインする
合う関係にあります。情報技術の革新はビジネスモデル
ための方法論を学習します。
改善のきっかけになり、新ビジネスモデルの実現は情報
ビジネスモデルの考案は、ある特異な才能をもったカ
技術の更なる発展を促します。このような時代に最も必
リスマによってなされるわけではありません。現状のビジ
要な人材は、情報技術を活用した新しいビジネスをデザ
ネスをじっくりと観察して問題点を分析し、それを情報技
インできる人です。
術を活用して解決する、この当たり前の手順をとることに
より誰でも実行できるものです。
カリキュラムは①問題解決力、
②業務知識、③情報シス
テム技術の3つを柱としています。問題解決力は、問題
の発見、分析、解決などを行う能力です。緻密な分析を
行う左脳の力と、斬新な発想を行う右脳の力を鍛えます。
業務知識は、ビジネスを理解するために基本となるマー
ケティング、経営、会計などの知識です。情報システム
技術は、問題解決に利用する最新の情報技術の能力です。
ビジネスゲームで学ぶ企業経営
コンピュータシミュレーションによるビジネスゲーム演習
問題
解決力
により企業のメカニズムを疑似体験します。具体的には、
学生たちがグループになって、仮想的な企業を立ち上げ、
3つの
学習の柱
社長や役員や業務担当者になって経営を行い、その成果
を株主総会を開催して報告しあいます。
業務
知識
情報
システム技術
現代の企業では、データの基づいた戦略的な意志決定の成否が重要になっています。
モデリング・統計処理・シミュレーション・データマイニングなどの新しい情報収集・分析手法を学び、
統計分析とビジネス情報に強い分析者・企画者を育てます。
経 営情報分析プログラムの学び
社会とどのようなつながりがありますか?
どのような演習をしますか?
企業活動に関連する多様な情報の分析(理論とス
具体的な問題領域の意思決定に関連した情報分
キル)を扱います。製品やサービスを通じて私た
析の実習を行います。例えば、マーケティング分
ちは企業の存在を感じていますが、一つの製品が市場に
野(ターゲット顧客の決定、コンセプト作成)とか、投
現れるまでには,企画から設計・開発・流通に至る組織
内外の活動が必要です。顧客ニーズが多様化し変化の大
きい現在では、ニーズに合った(あるいは潜在ニーズを喚
起する)製品・サービスを企画し、かつ短期間で市場に
資理論分野(株式ポートフォリオの作成,トレードのシミュ
レーション)などです。関連した講義科目でもレポートな
どで演習的な内容が含まれることがあります。
提供するよう多くの企業は迫られています。そして、デー
タに基づいた戦略的な意思決定を迅速に行うための仕組
みや人材が必要とされています。
どのような学生が向いていますか?
ある企業の調査・分析者として、社長のブレイン
経営情報分析プログラムに関連するコンテスト
になったと仮定してみましょう。意味のある提言を
入賞や予選通過実績のあるコンテストを紹介します。
するには何が必要でしょうか。経営にかかわる情報は多岐
にわたるため、先ず幅広い知識(社会や経済・ビジネス
の動きなど)が要求されるでしょう。また、環境の不確
実な変化に対応して生き残るには、様々な場面を想定した
仮説を柔軟に考え、方策を立てなければなりません。そし
て、説得力のある説明をするには、データをきちんと分析
しておくことが必要です…こういったことに適性や関心の
ある学生が向いているプログラムだと思います。
◎ ファンドマネージャー専大グランプリ
野村證券の株式投資ゲームでの成績や分析レポートを競う。
◎ 専大ベンチャービジネスプログラム
ビジネスモデルやプランの内容を競う。
◎ カブロボ・コンテスト
投資判断を行うプログラムを開発し、市場データによる運用成績
を競う。
◎ データ解析コンペティション
実データを使い、分析の新規性、研究・ビジネスでの有効性を競う。
「プロジェクト」で学んだ知識を活かし、仲間と協力する
3 年次の必修科目「プロジェクト」では、学生たち自らが問題を
目に見え、実際に触れる形で問題解決案を実現できるのが、ネッ
見つけ、これまで学習してきた情報学の様々な知識やスキルを活
トワーク情報学部の学生の実力です。公開展示会や学外イベント
用して、問題解決案を作成していきます。知識が足りない場合は、
でその成果を公表し、自分たちのアイディアを外部の人に理解し
自分たちで学習して補わなければなりませんが、自分たちがやり
てもらうことで、1年間の苦労が報われます。ここでは 2010 年に
たいことを実現するためには苦になりません。
実施された 24 のプロジェクトの中から 4つを紹介します。
美術館初心者の学生へ楽しみ方をサポート
タスク管理によるタイムマネジメント
美術館を身近な存在に!
することを適切に選べないのが時間を無駄にする原因
美術館に行くのは好きですか?私たちはふだん美術館に
日頃、私たちは時間をうまく使って、やりたいことをたく
足を運ばない学生に、美術館の魅力を伝え、新しい楽し
さんしたいと思っていますが、実際にはなかなかできなま
み方を提案しました。
「美術館をもっと身近に」というコ
せん。このプロジェクトでは、その理由を議論し、私たちが
ンセプトのもと、川崎市岡本太郎美術館と提携し、学生
取り組むタスクの性質(やらなければならないのか、時間
たちが美術館に足を運びたくなるような広報活動と、館内
が限定されているのか、どのようなグループでのタスク)
で楽しめる作品鑑賞支援ツールの開発を行いました。
がわかれば優先順位を決めやすくなると考えました。
コミュニケーションを通して、作品の楽しみ方を発見する
スマートフォンでスマートな生活を
開発した作品鑑賞支援ツール「たろナビ」は、ユーザが
そのアイデアを元に、いつでもタスクを登録し、優先順位
作品を鑑賞しながら感想を書き込んだり、他の来館者の
の判断を容易にできるアプリを、Android 携帯端末用に
感想を読むことができます。それにより、自分では気づ
開発しました。開発前に様々な人たちの利用シーンを想定
かなかった作品の良さを発見してもらおうと考えました。
しシミュレーションしていたのでアプリの完成度も高く、
実際に美術館で使ってもらったところ、学生に美術館の
発表会で多くの人たちに良い評価を得ることができました。
魅力に気づいてもらえただけでなく、
「こんな見方もある
のか!」と多くの共感を得ることができました。
プロジェクト発表会
プロジェクトの成果をプレゼンテーションする発表会は、
どなたでも見学することができます。
7 月 30 日(土)中間発表会
12 月 11 日(日)最終発表会
詳しくはネットワーク情報学部 web サイトに掲載します。
集団行動するロボット
稲作の体験を通して社会の仕組みを学ぶ
ロボットを買った
目の前にありながら、見えない食べ物と社会の因果関係
ロボットに興味があった僕たちは、5980 円のキットを一
普段当たり前に食べているものでも、作った人、作られ
台ずつ買いました。外見はオモチャの自動車ですが、
H8と
る過程、値段の付き方などの社会との因果関係は見落と
いうれっきとしたマイコンが載っていて、
C言語でプログラ
されがちです。消費者側の都合だけでは社会は持続して
ムして自由に動かすことができます。
いきません。私たちは、食べ物の舞台裏を起点にして、
ロボットの行き交う街
完成したロボットが走り回る小さな街を作ってみました。
子どもたちが様々に絡み合っている社会の仕組みに気づ
けるようになってほしいと考え、教材を制作しました。
ロボットは決められた道を走っていますが、互いに衝突し
稲を育てる中にあること
そうになると減速します。交差点には信号があって、赤信
Komel は、小学校で行われているバケツ稲育成と同期し
号では停止します。走り回るロボットをレーザ光線で撃つ
ながら学んでいけるタブレット型デジタル教材です。稲の
ゲームなんかもあります。マイコンのプログラミングや電
成長に伴い、植物としての面(理科)
、文化や地域経済と
子回路について学ぶとともに、モノ作りの楽しさを味わう
しての面(社会)
、
食材としての面(家庭科)など、
見方によっ
ことができました。
て教科は分かれても、
「いのち」という軸が現れてきます。
育てるという長期的な経験を再利用するのがポイントです。
夢をかなえる出会いの場
多様なコミュニケーション
夢を実現できるのはここしかない!当時の私は
私が高校生の時は情報の授業がまだなかったの
迷わずAO入試で受験をしました。4年間を通し
で、
大学に入学してからパソコンに触るようになり
て、色々な人たちと数々の制作を手掛けてきま
ました。
そんな私にとって入学してすぐに行なわれ
したが、その出会いが、今の職業に進む切っか
たパソコン組立はとても良い体験でした。仕組み
けにもなりました。現在、コンピュータは生活に
をなんとなくでも学びながら、先輩や同級生と交
必要不可欠なものになりました。学部での学び
流もできたからです。各種の演習や、3年次のプロ
は本当に幅広く、日常生活の中でも「これはあ
ジェクトなどでは、
折に触れてコミュニケーション
の時学んだことだ」と、思いもよらぬところで学
能力が問われたように思います。チームで全体の
部の学びが活かせる時に遭遇することがあり、
ゴールを設定し、それぞれが作業を分担し、それ
それが 喜びにも繋がります。コンピュータを
をまとめ上げ、成果を発表する。演習内容そのも
使って実現をしたい『夢』がある人には、ぜひこ
のは、正直なところ失敗も多くありましたが、失敗
の学部を勧めたいと思います。ネットワーク情
をそのままにするのではなく、失敗から学ぶこと
報学部には、それを実現できるカリキュラムと
で次に活かすということを、
誰に言われるまでもな
環境、そして仲間との出会いが待っているから
く、
自分たちで体感していきました。
これは今の仕
です。
事にも通じています。
2009年卒 宮田慎吾(専修大学 職員)
2006年卒 栗原香菜子(埼玉県立北本高等学校)
卒業生からのメッセージ
働く今につながる実践経験
仲間とものを創る楽しさ
私が今働いている会社は、大学時代の「企業
私は、携帯電話に魔法をかけて未来を創り
研修」という科目でお世話になった会社です。
出す仕事をしています。皆さんが当たり前の
「働くとは?」
「働くために必要な姿勢・スキル
ように触れている中に、私達が創り出した機
とは?」などを実践して学ぶことができまし
能やシステムが関わっていると思います。
た。学生時代で忘れられないのは、1年間を
ネットワーク情報学部は1,2年次にシステム
通して活動するグループワークです。メンバー
を創る為のプログラミングや 考え 方 等と
同士でぶつかり合って悩んだ時期もありまし
いった基礎を学び、3年次にプロジェクトと
たが、自分の長所や特性を知る良い機会でし
いう授業があります。プロジェクトは、1年間
た。また課題で作成した作品を発表する機会
良いものを創る為に仲間と助け合い、
意見を
が何度かあり、そこで気づいた「相手に情報を
ぶつけ合いながら創り上げます。苦労して創
わかりやすく伝える」という視点は、今でも仕
り終えた時の達成感そして評価された時の
事をする上で大切にしています。学生時代の
嬉しさは今でも忘れません。学生時代に『仲
経験は、自分を成長させる重要なもので、学
間とものを創る楽しさ』
を経験出来た事が今
部で知り合えた友達・先輩・先生方は今も私
の仕事を選んだ理由のひとつであり、
これか
を支えてくれる大切な人たちです。
らも創る楽しさを追い続けていきます。
2008年卒 浜田和美(株式会社 ALBERT)
2005年卒 広瀬孝幸(株式会社NTC)
ネットワーク情報学部の学びが企業に高い評価
企業は、
「目標をもち」
、
「その目標に向かって努力し」
、
「成果
過去4年間の代表的な就職先
を出した」学生を評価しています。本学部の第7期生までの
● 情報通信
インターネットイニシアティブ、インテック、NEC ソフト、NTT コミュニケーショ
ンズ、NTT データ、オージス総研、カプコン、KDDI、コア、住商情報システム、
全日空システム企画、ソネットエンタテインメント、ソフトバンク、DTS、テプコ
システムズ、東京海上日動システムズ、東芝インフォメーションシステムズ、ニッ
セイ情報テクノロジー、日テレ IT プロデュース、バンダイナムコゲームス、日立
情報システムズ、ヤフー、ヤマトシステム開発、楽天
卒業生の就職が好調だったのも、プロジェクトなどの実践的な
演習科目でそのような成果を出しているからです。
専門性を活かしながら多様な業種に進める
情報・通信業の割合が約半数を占めますが、その業務内容は
システムエンジニアにとどまらず、ITコンサルティング、コン
テンツ・ビジネス企画など、
大きな広がりを見せています。様々
な業種の情報システム関連会社でみなさんに興味がある業務
に携わることもできます。会社名やその会社の業種だけでは
分からない、みなさんの活躍の場が広がっています。
情報通信
卸売・小売
● 卸売・小売
内田洋行、島忠、豊田通商、日本 SGI、日本水産、ネットワンシステムズ、富士通
デバイス、名鉄百貨店、矢崎総業、大塚商会
● 製造
伊藤園、ウシオ電機、NTN、カヤバ工業、コロナ、第一三共、大鵬薬品工業、ティ
ラド、東芝ライテック、ニチレイフーズ、日信工業、任天堂、日立製作所、富士通、
本田技研工業、マキタ、ワコム、タカラスタンダード、フジパングループ本社
● 金融
あいおい損害保険、足利銀行、群馬銀行、常陽銀行、太陽生命保険、大和証券、
千葉銀行、日本興亜損害保険、八十二銀行、広島銀行、富国生命保険、みずほフィ
ナンシャルグループ、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行、明治安田生命保険
● 教育・公務
高等学校教員、県警察本部、市区町村役所
製造
金融
教育・公務
マスコミ
農・林・水・鉱・建設
運輸・不動産
その他
● マスコミ
あとらす二十一、アニメインターナショナルカンパニー、インプレス、沖縄テレビ
放送、サイバーコミュニケーションズ、ジュピターテレコム、シンエイ動画
● 建設
熊谷組、太平工業、東亜建設工業
● 運輸
エイチ・アイ・エス、西日本旅客鉄道、日本通運、日本旅行、東日本旅客鉄道、佐川急便
● その他
郵便事業、綜合警備保障
多様な専攻に大学院希望者が全員進学
ネットワーク情報学部は大学院をもっていませんが、大学院へ
進学を希望する学生に対しては、志望先にあわせて教員によ
る指導を行い、希望者全員が合格する実績を持っています。
進学先は情報工学を中心として、経営学、教育、デザイン、
コンテンツ関係など多様な専攻に進学しております。
過去4年間の代表的な進学先大学院
専修大学で見つけられる、深い学びを目指すきっかけ
千葉大学大学院に進学した高野さんは、卒業研究でユーザエクスペリ
慶應義塾大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、
エンスについて研究したこと(写真左)
、東京大学大学院に進学した
東京農工大学、一橋大学、北陸先端科学技術大学院大学、
菊池君は、アメリカオレゴン大学に約1年間留学したこと(写真右)
早稲田大学、千葉大学
が進学の動機付けになりました。
いろいろなバックグラウンドを持つ受験生へ
多様な入試制度があります
文科系・総合系
理科系
文科系3科目型
数学が得意
志望理由が
明確で奨学金を
ねらいたい
基礎的な
数学が得意
・全国入試
・全学部統一入試
スカラシップ入試
・一般前期入試
A 方式
・一般後期入試
一般前期入試
AS 方式
理科が得意
大学入試
センター試験利用
一般前期入試
F 方式
前期入試
【 数学重視 】*2
*2【3 科目】と比べて受験科目が
多いことを考慮し、合格に必要な
得点率を低く設定しています。
さまざなま科目で受験したい
自らの能力をアピールしたい
大学入試
センター試験利用
前期入試
【 3 科目 】
基礎的な
数学が得意
基礎的な
数学が得意
大学入試
センター試験利用
前期入試
【 総合型 】*1
大学入試
センター試験利用
後期入試
*1【3 科目】と比べて受験科目が
多いことを考慮し、合格に必要な
得点率を低く設定しています。
ネットワーク情報学部が
求める学生像に該当する
AO 入試
AO入試にチャレンジしてみませんか
オープンキャンパス
ネットワーク情報学部は、学生個々の様々な能力やアイ
ネットワーク情報学部をもっと知りたい!
デアを活かして新しいものを創造していく学部です。
これまでに AO 入試で入学した学生たちは、勉学意欲
「ネットワーク情報学部をもっと知りたい!」「どんな環
や目的意識が高く、学内外のあらゆる場面で優れた成
境なのか覗いてみたい!」という方はぜひオープンキャ
果をあげています。これは、専修大学ネットワーク情
ンパスに参加してみてください。オープンキャンパスで
報学部の AO 入試が、一芸一能を評価するのではなく、
は、教員との面談や在学生のイベントなど、ネットワー
一人ひとりの多面的な能力や個性、そして意欲を適切
ク情報学部を知るのに役立つ情報がつまっています。
に評価しているからなのです。
皆さんがもつ様々な能力や実績、アイデアや勉学意
【 オープンキャンパス・スケジュール 】
欲・目的意識、本学部での適性などをできるだけ具体
7 月 17 日(日)専修大学・神田校舎
的にアピールし、AO 入試にチャレンジしてください。
8 月 6 日(土)専修大学・生田校舎
【 AO入試スケジュール 】
AO 入試説明会:7月30日(土)専修大学・生田校舎
8 月 7 日(日)専修大学・生田校舎
9 月 18 日(日)専修大学・生田校舎
出願・書類提出期間:9月8日(木)
∼9月15日(木)
第1次選考(書類審査)合格発表:9月30日(金)
* 詳しくは、入試要項または web サイトをご確認ください。
【 イベント案内 】
http://www.senshu-u.info/event/
コラボレーション文化
私は、現在、ウェブデザイナーとして、
Yahoo!ニュースやYahoo!バラエティ
などのデザインを担当しています。
ネットワーク情報学部にはAO入試で
入学し、情報デザインを専攻していま
した。この学部には情報デザインの他
にも様々な専攻の学生がいて、プロ
ジェクト等でコラボレーションして一
つのものを作り上げる機会が数多く
あり、価値観の違う学生と議論をする
ことで、実践して学び、そして問題解
決力を高める経験を積むことができ
ました。業務ではプランナーやエンジ
ニアなど他職種の方と議論をするこ
とも多く、その場でしっかりと自分の
意見を発言できているのは、大学時
代に培った経験の素晴らしさを証明
しているのだと実感しています。
2008年卒 野川智史
(ヤフー株式会社)
SENSHU UNIVERSITY
School of
Network and Information
こんな人たちが集まっています。
出身地
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から入学しています。いろいろ
な地域で育ってきた仲間を作ることで視野が広がり、幅広い人脈を形成
することが出来ます。実家から通っている学生もおよそ半分。中には2時
間以上かけて通学している学生もいます。
九州・沖縄 27人
北海道・東北 77人
中国・四国 24人
茨城・栃木・群馬・山梨 135人
近畿 8人
東海 98人
信越 90人
男女比
通学形態
女子
27.9 %
実家以外
43.3 %
男子
72.1 %
実家
56.7 %
ネットワーク情報学部
出身校での学習課程
普通科・文系クラスを中心に普通科理系クラス出身者や商業科、情報
科まで、幅広い学習歴を持つ仲間と出会えます。組織の成長のカギは
多様性といわれる現在、いろいろなバックグラウンドを持つ学生が集ま
ることは「将来性が高い」と言っていいでしょう。
情報系 6.4 %
総合 2.2 %
商業 2.9 %
工業 0.4 %
文系クラス 50 %
理数 1.2 %
その他 20 %
理系クラス 30 %
普通 86.9 %
登戸
アクセス
新宿
小田急線
向ヶ丘遊園
JR南武線
小田急線向ヶ丘遊園駅(新宿から急行で 20 分)
●北口よりバス10 分 ●南口より徒歩 14 分
生田キャンパス
東急田園都市線・横浜市営地下鉄あざみ野駅 ●直通バス 20 分
専修大学 ネットワーク情報学部
http://w w w.senshu-u.ac.jp/sc_grsc/network/
2010 年、専修大学は創立130 周年を迎えました。 2011 年、ネットワーク情報学部は設立10周年を迎えました。
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