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改善活動の 改
総務委員会所管 連載#21 顧客大満足を実現する ●文:改善活動アドバイザー/北川喜良 改善活動の 改 善活動は小集団で行うとメンバー の知恵が集まり大きな成果が期待 できます。その方法の一つとして、ブレ ーンストーミング法があります。ある一 つの問題についてメンバーが集まり、単 なる会合では考えられないようなアイデ アを出そうとする方法です。アイデアが 多く出せるのは一人でなく、集団の連想 と競争による相互刺激作用が働くからで す。 3 模造紙、ポストイット、サインペン を用意する。 を行いましょう。リーダーの腕の見せ 所です。 4 リーダーと記録係りを選ぶ。 ブレーンストーミング(ブレスト、B S)というのは、アメリカのある会社役 〈リーダーの役割〉 員でもあり創造性開発の研究家として知 ・堅苦しさを感じさせない自由な雰囲 られた Alex Faickney Osborn 気をつくる。 (アレッ ・原則として、発言は慎むが、誘い水 クスFオズボーン)が使い始めた言葉で などを提供する。 す。アイデアというものは一個人の頭か ・発言しない人には柔らかく指名して ら産まれることがほとんどですが、彼は 思案中の考えを促す。 個人のアイデアに限界を感じ、グループ ・4つの原則を守らなかったら注意す でアイデアを生み出すためのテクニック る。 を開発したと言われています。 ・ここで決議を出そうと、肩肘を張ら 〝 ブ レ ー ン 〟 は「 頭 脳 」、〝 ス ト ー ム 〟 ない。 は「嵐」という意味で、本来は一時的な 精 神 錯 乱 や 発 作 を 意 味 し て い ま し た が、 5 発言者は、発言内容をポストイット 転じてアイデアを出すための会議型式の に書いて模造紙に貼り付ける。 方法を意味するようになりました。 ま た、〝 ス ト ー ミ ン グ 〟 に は「 奪 取 す 6 ア イ デ ア が 数 多 く 出 た ら、 そ れ ら る」、「攻撃する」という意味もあり、他 の中から見込みのあるものを選び出し、 人の考えを奪い自分の考えを作りだす発 融 合 さ せ て さ ら に ア イ デ ア を 増 や す。 想法でもあります。 単なる思い付きと、将来的に価値のあ 改善活動では会合こそが活動の要です。 るアイデアとに分ける。 現状把握、対策案の検討や効果の確認な どでより多くのアイデアを出すことが求 められます。ブレストによって個人の経 験、勘、度胸、5ゲン主義から生まれた アイデアを「集団の知恵」として残すこ とが大切です。 なお、ブレストは、時には現場で行う と、五感が刺激されより 実現性のあるアイデアが 生まれるものです。 7 最 後 に「 効 果 」「 実 行 可 能 性 」 で 判 定し、実行可能かつ効果大なものをリ ー ダ ー が 採 用 し 決 定 し ま す。( 前 号 の マトリック図法参照) 〈留意点〉 テ ー マ か ら 離 れ す ぎ る 発 言 が 増 え、 自己中心的過ぎたり、ヒステリックな 発言 など が出 始め たら早 急に 軌道 修正 2014.2 Network Tokyo 31 生活に運動取り入れて メタボ対策・健康増進 ■ブレーンストーミングの進め方 1 メンバーにはあらかじめ、テーマを 周知させます。 テ ー マ は 絞 り 込 み ま し ょ う。 結 論 が導きやすくなり、大きなテーマほど、 アイデアが散漫になり、抽象的なテー マになるほど、とんでもない発言が頻 出しますが、使うことを目的としない、 と割り切れば、発想の視野を広げられ ます。 2 分から1時間をかけて、自由に討 議させます。 〈ルール〉 ・( 批 判 禁 止 ) 出 さ れ た ア イ デ ア に 対 して良し悪しの批判はしない ・( 自 由 奔 放 ) 突 拍 子 も な い ア イ デ ア を歓迎する ・(質より量)アイデアは多いほどよい ・( 融 合 ) 他 人 の ア イ デ ア に 便 乗 し 利 用することは良い 40 第21回 頭脳に嵐を。