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議事概要 - 総務省
(平成28年度)第1回 個人住民税検討会議事概要 1 日時 平成28年8月2日(火)14時00分~16時10分 2 場所 合同庁舎2号館5階 共用5階会議室 3 出席者 林座長、大山委員、神山委員、高橋委員、武田委員、福田委員、 松山委員、室委員 4 議事次第 (1) 開会 (2) 経済社会構造の変化を踏まえた個人住民税の今後のあり方 (3) マイナンバー制度の導入による課税事務の効率化・適正化 (4) 特別徴収税額通知(納税義務者向け)及び納税通知書の電子化 (5) 個人住民税の現年課税化 (6) 閉会 5 議事の経過 ○ 総務省より、平成28年度の第1回個人住民税検討会開催にあたり開催要綱の 説明及び座長以下委員の紹介があった。 ○ 総務省より、議事次第の内容についてそれぞれ説明を行い、その後、意見交換 が行われた。 (以下、主な意見等) 【経済社会構造の変化を踏まえた個人住民税の今後のあり方】 ○ 最低賃金が上昇してきている昨今の状況を鑑みると、住民税の課税ベースにつ いても整理が必要ではないか。課税ベースを引き上げないと、それに併せて就労 時間を調整する実態もある。 ○ 社会保障の観点からすれば、給付については、「世帯単位」となっていること が多いが、所得課税については、「個人単位」の課税となっており、社会保障と 税のリンクを考える上では、考慮する必要がある。 ○ マイナンバーを活用してもあくまで個人単位の照会しかできず、世帯単位の所 得情報は把握できない制度となっている。 【マイナンバー制度の導入による課税事務の効率化・適正化】 ○ (住基地課税の徹底の議論においては)居住地に住民票を異動してもらうこと が前提であるが、課税当局がそこまで干渉していくことは難しいというのも事 実。 ○ 住基地の情報を本人の同意なく特別徴収義務者へ知らせることは、個人情報の 観点から問題がないのか整理が必要。 ○ 住登外課税者への対応については、自治体側も特別徴収義務者側も事務が効率 的にまわるように制度設計していくことが必要。 【特別徴収税額通知(納税義務者向け)及び納税通知書の電子化】 ○ 特別徴収義務者である事業者が少ない町村では、特別徴収税額通知(納税義務 者向け)の電子化はそもそも需要が少ないと考えているが、(電子化するとい う)将来の方向感自体は自治体規模に関係なく一致していると認識している。 一方で、普通徴収の対象者については、マイナポータルを活用した電子的通知 へのニーズはそれほど高くないものと認識している。 ○ 平成28年度分の個人住民税について特別徴収義務者用の特別徴収税額通知を電 子的に正本通知することについては、企業における事務の簡素化に繋がる大き な進展と考えており、正本通知に対応する市町村が拡大するよう推進してほし い。 ○ 自治体において特別徴収税額通知(特別徴収義務者向け)の電子化対応が進ま ない要因には、納税義務者用の通知は引き続き紙媒体で送付する必要がある(郵 送代の減少に繋がりにくい)点が挙げられるのではないか。 【個人住民税の現年課税化】 ○ 個人住民税については、長年議論してきたところであるが、切替え年度の問題等 解決すべき事項もあるため、引き続きの議論が必要。 (以 上)