Comments
Description
Transcript
講義資料 - 九州大学
理系学生でもわかる会計・財務の基礎知識 資本主義の原点がわかる! 九州大学カリフォルニアオフィス遠隔授業 2011年5月30日 Deloitte & Touche LLP 西浦泰明 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 1 アジェンダ • • • • • 1億円の宝くじが当たったらどうする?(投資家の立場に立ってみる) 会社の主要な財務データ 会計基準の国際化 会社の価値はどう計算する?(コーポレートファイナンス理論の基礎) まとめ Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 2 一億円の宝くじが当たったらどうする? (投資家の立場に立ってみる) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 3 3 個人から見た資金運用 --- 日米の違い Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 4 資本の論理 - 過去80年の投資のリターン (配当+値上がり益) Year-end 1925–2005 Ending Average wealth return $13,706 12.6% $2,658 10.4% $71 5.5% $18 $11 3.7% 3.0% Stocks, Bonds, Bills, and Inflation $20,000 $10,000 Small company stocks Large company stocks Government bonds Treasury bills $1,000 Inflation $100 $10 $1 $.10 1925 1935 1945 1955 1965 1975 1985 1995 2005 Hypothetical value of $1 invested at year-end 1925. Assumes reinvestment of income and no transaction costs or taxes. This is for illustrative purposes only and not indicative of any investment. An investment cannot be made directly in an index. Past performance is no guarantee of future results. 3/1/2010 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. Copyright ©2010 Ibbotson Associates, Inc. 5 「失われた20年」に高い成長率を維持した日本企業 20年間の時価総額増加率ランキング 順位 社名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ユニ・チャーム トヨタ紡績 日本電産 久光製薬 ケーヒン キャノン 三菱UFJリース テルモ オリックス 信越化学工業 ホンダ 日医工 スズキ イビデン HOYA キーエンス 日東電工 SMC エア・ウォーター ローム 時価 増加率 総額 (倍 ) (億 円 ) 6,850 9.6 2,669 8.9 12,114 7.9 3,245 7.7 1,372 7.5 56,952 6.0 2,849 5.3 9,637 5.0 8,719 5.0 19,078 4.9 59,143 4.7 933 4.6 11,350 4.6 3,812 4.5 8,648 4.3 13,006 4.2 6,716 4.2 10,062 4.1 2,002 4.0 6,180 3.9 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. アメリカの経営者が目指す経営の第一義的目標は 「Increasing Shareholder Value(株主価値の向上)」である キャッシュフローを極大化したら株主価値が上がる 欧米の外人株主が多くなってきた日本の株式市場では この傾向に強く影響される ユニチャームの時価総額は715億円から10倍近い 6850億円に拡大した。2000年代から海外展開を 本格化し、東南アジアや中国などに販路を広げて、91年 3月期には約40億円だった海外売上高は20年後の 今期には、当時の40倍以上に膨らむ見通し。紙おむつや 生理用品など吸収体の世界シェアは約7%で世界3位。 日本電産や三菱UFJリースなどは積極的なM&Aが 時価総額の増加につながっている。 (出典) 日本経済新聞2010年12月25日号 (注) 対象は1990年末に東証・大証・名証のいずれかに上場していた企業。 増加率は90年末比。時価総額は東証の株価で計算。 6 資本主義の原理 - 金に仕事をさせる! 古典的な資本主義 -- 資本家が労働者を搾取する 現代の資本主義 -- 誰でも資本家になってリターンを得ることができる(資本の民主化) 性質 銀行等金融機関 (間接金融) ローリスクローリターン 金利収入 元本は保証される しかし預金封鎖もありうる 余剰資金 株式市場 (直接金融) (株式投資、エンジェル投資、 VC投資含む) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. ハイリスクハイリターン 配当収入 キャピタルゲイン(値上がり益) 元本保証なし(株券が紙くずになる) 7 余剰資金の運用先を探そう!- 金に仕事をさせる! (Income Producing Propertyを買う) 株式投資のリターン = 配当+値上がり益 不動産投資のリターン = 賃料+値上がり益-金利 -その他の諸経費 お金に仕事をさせる 余剰資金 お金の ために 働く Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 8 会社の主要な財務データ Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 9 9 日立製作所のホームページから財務データを取る Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 10 日立製作所の株主・投資家向け情報ページの一部 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 11 主要な財務データ(決算書、財務諸表) 一時点でどれだけ 財産・債務があるか? 一期間にどのように キャッシュが動いたか? 貸借対照表 一期間にどれだけ 儲かったか? 損益計算書 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. キャッシュフロー 計算書 12 貸借対照表(B/S、Balance Sheet) 資金の運用状況 資金の調達源泉 買掛金 未払費用 現預金 売掛金 棚卸資産 土地、 機械・装置 建物 投資有価証券 その他 負債 (他人資本) 銀行からの借入金 社債 その他 資産 株主資本 株主資本 (自己資本) 資本金 剰余金(内部留保) その他 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 13 伝統的な会計報告の欠点・限界 株主資本(A) ・ テクノロジー ・パテント 知的資本 (B) 時価総額 人材 知的資本も含めたバランスシート 資産 知的資産 オフバランスシート項目 伝統的バランスシート (B) PBR = -----(A) 負債 ・ブランド ・ 顧客リスト ・ ノウハウ ・ その他のIP Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 14 損益計算書(P/L、Statement of Income) 決算期12・31・2009 決算期12・31・2010 B/S B/S 1年間でどのように稼いだか、すなわち会 社の業績結果の内訳を示すデータ 損益計算書(P/L) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 15 損益計算書(P/L、Statement of Income) A 収益 価値創造を 極大化する どのくらい効率よく稼ぐか? C B C 費用 コストを 極小化する 利益 安く買って 高く売る 売上利益率 A 利益60億円 売上高200億円 (30%) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. = 利益70億円 売上高1000億円 (7%) 16 ビジネスのエコシステムと会計上の損益 経済状況 配当 給与 役員報酬 支払利息 株主 社員 原材料費等 業界状況 債権者 サプライヤー 政府 法人税 コミュニティー 寄付金 企業 売上高 顧客 市場状況 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 諸外国 競合他社 政治状況 シェアードサービス 関連企業 収入 17 損益計算書(P/L、Statement of Income) 収益 売上高 (返品) (値引き) 純売上高 売上原価 売上総利益 費用 販売費及び一般管理費 会社の本業から 生まれる利益 営業利益 営業外損益(支払利息、受取利息等) 経常利益 特別利益・特別損失 利益 日本の経営者が従来 注目していた利益 税引き前当期利益 法人税等 株主が知りたい利益 当期利益 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 18 日本の法人税率は高い? Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 19 実効税率の比較(バイオ・ライフサイエンス業界の例) Company Effective Tax Rate as of FY 08* (Source: Hoovers / Company’s 10-K) Abbott Laboratories 19.20% Bristol-Myers Squibb Company 24.10% 日本製薬企業A社 35.53% Eli Lilly and Company 23.80% GlaxoSmithKline 29.20% Johnson & Johnson 23.50% Novartis 14.06% 日本製薬企業B社 40.00% Pfizer, Inc. 17.00% Procter & Gamble 35.70% 日本製薬企業C社 37.92% Wyeth Laboratories 30.30% * Effective tax rates as of 12/31/2007 were used for B社 and Eli Lilly for comparison purposes. Since 1994, the effective tax rates of these companies and others in the industry have consistently trended downwards (from a median of 28.1% in 1994 to a median of 18.54% in 2008). – Source of 1994 Median: Tax Analyst Doc 2006-14640; Source of 2008 Median: Annual Reports of Pfizer, Johnson & Johnson, Merck, Bristol-Myers Squibb, Abbott Laboratories, and Schering Plough. Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 20 節税は脱税ではない!コスト意識が重要! 例1 例2 日本親会社 100% 米国子会社A 利益100 連結納税制度を 利用した場合 100% 米国子会社B 赤字 ー50 A社:100x40%=40 日本親会社 米国持株会社HC 100% 損益0 100% 米国子会社A 米国子会社B 利益100 赤字 ー50 B社:-50x40%=0 合計 40 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 100-50=50 x 40%=20 21 IP Migration (単純化した節税の例) 例1 例2 米国親会社 米国親会社 IP ライセンス ロイヤルティー収入$100 100%所有 米国顧客A 米国顧客A 外国子会社B 税額:$100 x 40%=$40 米国法人税率 税引後収入:$100-$40=$60 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 税額:$100 x 10%=$10 外国法人税率 税引後収入:$100-$10=$90 22 貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の関係 B/S @2010年12月31日 B/S @2009年12月31日 資産 100 負債 40 負債 40 1年経過 資産 110 株主資本 60 株主資本 70 A (当期利益 10) B P/L 2010年1月1日 -- 2010年12月31日 当期利益 10 費用 60 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 収益 70 B ROE = --------- = 16.67% A 23 経営分析比率の相互関係 ROA(総資産利益率) Return on Equity(注1) 自己資本利益率 (ROE) 利益 = 売上高 X 売上高 = 売上高利益率 (マージン) 4.69% = 15% 9.38% = 15% 総資産 自己資本 総資産 X (注2) X X 総資産回転率 (資産のリターン) 総資産・自己資本比率 (レバレッジ) X 25% X 50 40 X 25% X 50 20 (注1) Return on equity = Income / Equity = 利益 / 自己資本 (注2) 総資産 = 負債 + 自己資本 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 総資本回転率 24 キャッシュフロー計算書(C/F) 営業活動 • 当期利益 • 減価償却費 • 運転資本の増減 投資活動 • 固定資産の購入 • 投資有価証券の売買 財務活動 • 借入金の増加・返済 • 配当金支払い • 増資・社債の発行 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 25 利益とキャッシュフローの違い(減価償却費の概念) 前提条件:耐用年数5年の機械を500で初年度に購入、 収入は毎年300 キャッシュの流れ 現金収入 1年目 2年目 3年目 5年目 4年目 300 300 300 300 300 機械の購入 -500 0 0 0 0 利益 -200 300 300 300 300 300 300 300 300 300 -100 -100 -100 -100 -100 200 200 200 200 200 会計上の利益 現金収入 減価償却費 利益 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 26 利益とキャッシュフローの違い 前提条件:初年度に資金が枯渇したので銀行から200借り入れ、翌年に返済 会計上の利益 5年目 1年目 2年目 3年目 4年目 300 300 300 300 300 減価償却費 -100 -100 -100 -100 -100 会計上利益 200 200 200 200 200 現金収入 キャッシュフローの算出 会計上利益 200 200 200 200 200 減価償却費 100 100 100 100 100 営業CF 300 300 300 300 300 投資CF -500 - - - - 財務CF 200 -200 0 100 300 300 300 擬似FCF Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 27 会計基準の国際化 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 28 28 売上高はいつ計上される? 1 2 3 4 5 6 顧客から注文を受け取った時 製品の製造を完了した時 製品を出荷した時 製品が顧客に届いたとき 顧客が製品の検収をした時 顧客が代金を支払った時 収益計上基準は実務上大きな問題 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 29 会計原則・基準・方針の必要性 1)原則やルールに基づいて作成される 真実性の原則、正規の簿記の原則、資本取引・損益取引区分の原則、明瞭性の原則、 継続性の原則、保守主義の原則、単一性の原則、重要性の原則 2)GAAP(Generally Accepted Accounting Principles) 3)グローバリゼーションと共に一つの会計基準に収斂 日本会 計基準 米国会 計基準 各国会 計基準 国際会計基準(IFRS) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 30 日本の会計ビッグバン (2000年3月期からスタート) • • • • • • • 連結会計の充実 キャッシュフロー計算書の導入 退職給付会計の導入(年金不足額60兆円?) 税効果会計の導入 固定資産の減損会計の導入 持ち合い株式等有価証券の時価会計の導入 四半期報告書の提出 例2 例1 親会社 連結グループ 子会社 子会社 子会社 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 巨額に上る積み立て不足 主な企業の積み立て不足額(2010年3月期末時点) 社名 年金の積み立て不足額 日立製作所 5022億円 ホンダ 4215億円 NTT 3615億円 三菱電機 2934億円 トヨタ自動車 2912億円 ソニー 2258億円 31 IFRSの適用に向けた世界の動き カナダ 2011 欧州 2005 中国 2007 アメリカ合衆国 (2013-15) 日本 (2010-2015?) インド 2011 ブラジル 2010 チリ 2009 アルゼンチン 2011 南アフリカ 2005 オーストラリア 2005 公開企業に対してIFRS(又は同等基準)の適用を要求、 または容認する国や地域(予定も含む) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 32 会社の価値はどう計算する? コーポレートファイナンス(企業財務)理論の基礎 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 33 33 どっちの「打ち出の小槌」が欲しい? 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 合計 小槌A 100 70 40 30 20 260 小槌B 10 20 60 90 100 280 n n年目の10%の現価係数 = 1 ÷ (1+0.1) Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 34 どっちの「打ち出の小槌」が欲しい? 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 合計 小槌A 100 70 40 30 20 260 小槌B 10 20 60 90 100 280 現在価値 小槌A 211 小槌B 194 n年目の10%の現価係数 = 1 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. ÷ (1+0.1) n 35 会社の価値・時間の価値 5 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 キャッシュ フロー 500 100 100 100 100 100 10%複利 の成長 100 110 121 133 146 161 現価係数 3.8089 0.9091 0.8264 0.7513 0.6830 0.6209 現在価値 379 91 83 75 68 62 n年目の10%の現価係数 = 1 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. n ÷ (1+0.1) 前提:会社の寿命は5年 36 資本コスト(WACC) 資金の運用状況 1000 資金の調達源泉 銀行 400 期待収益率 6% (利息) (ローリスクローリターン) 資産 600 期待収益率 14% 株主 (配当+キャピタルゲイン) (ハイリスクハイリターン) 経営者は株主に対して キャッシュフローを増やし て配当で報いるか、株価を 上げて株価の値上がりで 報いるかを考えなければ ならない (WACC = Weighted Average Cost of Capital) WACC = 600 400 X (1-40%) X 6% + 600+400 = 9.84 % Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. X 14% 600+400 前提:法人税率40% 37 インカム法による企業価値計算の実例 Fiscal Year--> Forecast Period--> 2009 1 $ NET INCOME CASHFLOW ADJUSTMENTS: Plus: Depreciation and Amortization Plus/(Less): Changes in Working Capital (Less): Capital Expenditures 19,409 2010 2 $ 1,145 (9,965) (2,576) $ DEBT-FREE NET CASH FLOW 8,012 26,843 2011 3 $ 1,896 (20,560) (3,587) $ 4,592 27,827 2012 4 $ 2,631 (7,490) (3,770) $ 19,199 28,861 2013 5 $ 3,404 (2,260) (3,962) $ 26,043 30,407 0.50 0.9325 15% PV of Cash Flows PV of Terminal Value Sum of PV of Cash Flows PV of Terminal Value Present Value $ 7,472 1.50 0.8109 $ 3,723 2.50 0.7051 $ 13,537 $ 3.50 0.6131 $ 15,968 $ 3,454 (2,296) (4,164) 27,401 TERMINAL VALUE Periods Discounting Present Value Factor @ Terminal Value (2,365) $ 28,954 $ 241,286 4.50 0.5332 $ 4.50 0.5332 14,609 $ $ 55,309 128,645 $ 183,954 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 31,319 128,645 Today is January 1, 2009 Terminal Growth Rate = 3% Discount Rate = 15% 38 コーポーレートファイナンスはなぜ必要? 企業価値の極大化のために 諸々の意思決定が必要 • • • • 企業買収や事業売却、JV解消のために企業価値を計算する 投資プロジェクトの是非の検討 資金調達 - 誰からどのようなコストで調達するか 稼いだ利益をどのように配分するか(配当政策) 将来のキャッシュフローに注目すると言う点で 過去の数字を扱う財務会計とは大きく異なる Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 39 まとめ Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 40 40 まとめ - フィナンシャルリテラシーの必要性 1. 資本主義の原点は「遊び金」 (余剰資金)から始まる 2. 投資のリターンはリスクテイクに対するご褒美 3. 無謀なリスクではなく計算されたリスクを取る 4. リスクを取るには経営業績を示す情報公開が必要 5. 会計は情報公開に必要なデータを提供する 6. 会計データを元に会社の価値を分析できる 7. 会社の価値がわかると経営の意思決定ができる 8. 経営者は会計・財務の意味を理解する必要がある 9. 経営者は財務コストの意識を持つ必要がある Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 41 講師紹介 西浦泰明 [email protected] デロイトトウシュ パートナー 北カリフォルニア日本企業サービス総括代表 1952年 1974年 1975年 1982年 1985年 1987年 大阪生まれ 名古屋大学経済学部経営学科卒業 監査法人トーマツ 東京事務所入社 デロイトトウシュ会計事務所サンフランシスコに転勤 ゴールデンゲイト大学MBA(税務)取得 デロイトトウシュのパートナーに就任、現在に至る 専門分野 M&A戦略コンサルティング 企業買収、ジョイントベンチャー、ストラテジックアライアンス、事業再編成、 事業売却、等に関するアドバイス。 担当案件は100件を超える。 人事戦略コンサルティング 報酬制度のデザイン、人事評価制度の導入、ストックオプションを含む インセンティブプログラムのデザイン等 知財戦略コンサルティング 知財評価、商業化(ライセンスアウト、売却等)、ロイヤリティー監査、 知財獲得目的の投資 等 著書 2001年 かんき出版より「リテンションストラテジー」を出版 Copyright © 2011 Deloitte Development LLC. All rights reserved. 42