Comments
Description
Transcript
広野町鳥獣被害防止計画(平成26年度作成)
(別記様式第1号) 計画作成年度 平成26年度 計画主体 広野町 広野町鳥獣被害防止計画 <連絡先> 担 当 部 署 名 福島県広野町役場産業振興課 所 在 地 福島県双葉郡広野町大字下北迫字苗代替35 電 話 番 号 0240-27-4163 F A X 番 号 0240-27-4539 メールアドレス [email protected] 1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 イノシシ 計画期間 平成27年度~平成29年度 対象地域 広野町全域 2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針 (1)被害の現状(平成25年度) 鳥獣の種類 被害の現状 品 目 被害数値 イノシシ 水稲 11.0万円/160a 野菜類(バレイショ等) 2.0万円/60a 大豆 38.0万円/110a (2)被害の傾向 現在のイノシシの被害は、山間部を中心に町内全域で発生している。水 稲については、7月中旬から10月(収穫期)にかけて踏み倒し等による 被害、野菜類については掘り起こし等の被害が発生している。また、イノ シシの活動範囲の拡大が確認されており、例年では確認されていなかった 地区での被害も発生しているなど、生息密度も高まっている。 併せて、2011年3月11日に起きた東日本大震災による東京電力福 島第一原子力発電所事故によって、福島県双葉郡内の広い地区が依然避難 区域に指定されている。このような状況により、郡内北部から本町へのイ ノシシの進入が多い傾向にある。また当町は、住民帰還の増加に伴って、 水稲の作付面積も増加している。住民生活・農業生産環境の変化により、 今後例年以上のイノシシによる被害の拡大が予想されている。 (3)被害の軽減目標 指標 現状値(平成25年度) 目標値(平成29年度) 農作物被害額 51万円 31万円 農作物被害面積 330a 200a (4)従来講じてきた被害防止対策 従来講じてきた被害防止対策 課題 捕獲等 ・広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊と ・高齢化による、狩猟者数が減少 に関す 連携して、捕獲体制を組織し、 、担い手の育成が急務になってい る取組 捕獲を実施している。 る。 ・捕獲手段としては、銃器・わ なを使用している。 防護柵 の設置 等に関 する取 組 ・農家個人による柵の設置。 ・農家における後継者不足により 、防護柵設置及び管理に対する人 員確保が課題となっている。 (5)今後の取組方針 これまで、広野町では広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊による捕獲中心の被害 対策を講じていたが、狩猟者の高齢化等による隊員の減少がみられる。そ のため、新規狩猟者の育成・確保が大きな課題となっている。狩猟者の捕 獲意欲向上を図るとともに、箱わなの導入による捕獲の効率化を図る。 また、有害鳥獣の被害を受けにくい環境づくりのために、地域住民に対 して被害防止に関する啓発を行うとともに、地域住民活動の一環として防 護柵設置及び管理等を実施するよう啓発及び指導を行う。 さらに、鳥獣被害防止関係者と連絡を密に取りながら、的確な被害防止 活動を実施すると共に近隣市町村との連携に努める。 3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項 (1)対象鳥獣の捕獲体制 広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊員については、一般社団法人福島県猟友会富岡 支部広野部会長の推薦を受けた者を広野町長が委嘱する。また、捕獲隊員 は15名以内とする。 (2)その他捕獲に関する取組 年度 対象鳥獣 取組内容 ・広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊と町が連携を図りなが 27 イノシシ ら捕獲を行う。 ・捕獲報償金を増額し、狩猟者の新規獲得及び狩猟 者の捕獲意欲向上を図る。 ・狩猟者の確保については、広野町全域に広報誌や 防災無線を通じて周知するとともに、研修会等の支 援、狩猟免許試験の支援を行い、担い手の確保・育 成を図る。 ・広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊と町が連携を図りなが 28 イノシシ ら捕獲を継続的に行う。 ・捕獲報償金制度を維持し、狩猟者の捕獲意欲の向 上を図るとともに、新規狩猟者確保の推進に活用す る。 ・新規狩猟者へは、研修会等への参加を誘導し、捕 獲技術の向上を図る。 ・広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊と町が連携を図りなが 29 イノシシ ら捕獲を継続的に行う。 ・捕獲報償金制度を維持し、狩猟者の捕獲意欲の向 上を図るとともに、新規狩猟者の確保の推進に活用 する。 ・狩猟者や新規狩猟者への研修会等を充実させ、捕 獲技術の更なる向上を図る。 (3)対象鳥獣の捕獲計画 捕獲計画数等の設定の考え方 福島県第11次鳥獣保護事業計画(鳥獣保護法一部改正施行により福島県第 11次鳥獣保護管理事業計画)、※福島県イノシシ保護管理計画(鳥獣保護 法一部改正施行により福島県イノシシ管理計画)に基づく基準により捕獲を 行う。 対象鳥獣 イノシシ 27年度 福島県第11次鳥 獣保護事業計画( 鳥獣保護法一部改 正施行により福島 県第11次鳥獣保 護管理事業計画) 、福島県イノシシ 保護管理計画(鳥 獣保護法一部改正 施行により福島県 イノシシ管理計画 )に基づく基準に よる。また、捕獲 目標頭数を200 頭とする。 捕獲計画数等 28年度 福島県第11次鳥 獣保護事業計画( 鳥獣保護法一部改 正施行により福島 県第11次鳥獣保 護管理事業計画) 、福島県イノシシ 保護管理計画(鳥 獣保護法一部改正 施行により福島県 イノシシ管理計画 )に基づく基準に よる。また、捕獲 目標頭数を200 頭とする。 29年度 福島県第11次鳥 獣保護事業計画( 鳥獣保護法一部改 正施行により福島 県第11次鳥獣保 護管理事業計画) 、福島県イノシシ 保護管理計画(鳥 獣保護法一部改正 施行により福島県 イノシシ管理計画 )に基づく基準に よる。また、捕獲 目標頭数を200 頭とする。 捕獲等の取組内容 一年を通し、広野町一円で、箱罠を中心に捕獲活動を実施す る。 (4)許可権限委譲事項 対象地域 対象鳥獣 該当無し 該当無し 4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項 (1)侵入防止柵の整備計画 対象鳥獣 整備内容 27年度 28年度 29年度 イノシシ 町内における水田 町内における水田 町内における水田 及びその周辺(被 及びその周辺(被 及びその周辺(被 害防止に必要と判 害防止に必要と判 害防止に必要と判 断する箇所)に対 断する箇所)に対 断する箇所)に対 して、所有者及び して、所有者及び して、所有者及び 耕作者等へ、イノ 耕作者等へ、イノ 耕作者等へ、イノ シシ用電気柵の設 シシ用電気柵の設 シシ用電気柵の設 置を促す。(9, 置を促す。(15 置を促す。(27 000m) ,000m) ,000m) (2)その他被害防止に関する取組 年度 対象鳥獣 取組内容 27 イノシシ 地域住民が主体的に緩衝帯の整備、追い払い等を行 えるように、他地域住民に対して被害防止対策に関 する広報等の啓発活動を行う。 28 イノシシ 地域住民が主体的に被害対策を講じられるよう、鳥 獣被害集落診断を実施する。 29 イノシシ 鳥獣被害集落診断に基づいた対策を地域住民が実施 する。 5.対象鳥獣による住民の生命、身体又は財産に係る被害が生じ、又は生じる おそれがある場合の対処に関する事項 (1)関係機関等の役割 関係機関等の名称 役割 広野町 状況の把握、周囲への注意喚起 広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊 対象鳥獣の捕獲、処理対応 双葉警察署 有害鳥獣関係の情報提供 福島県相双地方振興局 有害鳥獣の捕獲行為に関する助言及び指導 (2)緊急時の連絡体制 別紙のとおり 6.被害防止施策の実施体制に関する事項 (1)協議会に関する事項 協議会の名称 広野町鳥獣被害防止対策協議会 構成機関の名称 役割 広野町 協議会事務局、協議会に関する連絡調整を 行う。 広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊 有害鳥獣捕獲活動を行う。 一般財団法人福島県猟友会広 狩猟者の確保・育成を行う。 野支部 福島県鳥獣保護員 双葉地方森林組合 ふたば農業協同組合 有害鳥獣関連の情報提供及び保護に関する 助言・指導を行う。 森林における被害調査を行う。 農地における被害調査を行う。 (2)関係機関に関する事項 関係機関の名称 役割 磐城森林管理署富岡森林事 国有林での有害鳥獣関係情報の提供を行う。 務所 福島県相双地方振興局 有害鳥獣の捕獲行為に関する助言及び指導を 行う。 福島県相双農林事務所双葉 有害鳥獣被害防止に関する助言及び指導を行 農業普及所 う。 福島県相双農林事務所富岡 有害鳥獣関連情報の提供を行う。 林業指導所 (3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項 該当無し。 (4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項 該当無し。 7.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項 イノシシ肉への摂取及び出荷制限がかけられている現状をふまえ、処理施 設での焼却及び埋設の方法で適切に処理する。 8.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項 該当無し。 (別紙) 住 広 民 野 町 広野町有害狩猟鳥獣捕獲隊 福島県相双地方振興局 富岡警察署 福島県相双農林事務所 福島県相双農林事務所 福島県相双農林事務所 :報告 :指導 双葉普及所 富岡林業指導所