Comments
Description
Transcript
果樹産地における鳥獣害対策
果樹産地における鳥獣害対策 ~はるな地区果樹産地鳥獣被害対策会議の設置~ 地域概要 地区 高崎市榛名地区 戸数 8,067戸 農家戸数 1,288戸 栽培作目 果樹(ナシ・ウメ・プラム ・モモ等)、米麦等 出没獣種 イノシシ・ハクビシン・アライ グマ・鳥類・ニホンジカ・ニホ ンザル 背景 西部農業事務所 普及指導課 ・H18よりイノシシ、ハクビシン、アライグマ等の被害及びその対応が年々増加。 ・産地全体の被害状況 の実態を把握するため、H23より果樹農家全戸(はる な地区果樹産地協議会)を対象に被害状況調査を実施。 ・H23に果樹生産者・有害鳥獣捕獲隊(以下 捕獲隊)・関係機関による「はる な地区果樹産地鳥獣被害対策会議」 を設置するとともに、被害対策計画 を策定し組織的に被害対策に取り組む。 ・H25より、新たな害獣としてニホンザル・ニホンジカを被害対策計画に位置づけ。 取組経過 H23.8 10 12 H24.1 6 9 H25.3 9 12 被害状況調査開始 【毎年】 はるな地区果樹産地鳥獣被害対策会議設置 鳥獣害被害対策研修会(野生動物の生態と被害対策) 果樹産地における鳥獣被害対策計画策定 電気柵事業導入説明会及び設置・維持管理講習会 捕獲隊と連携し、産地から罠用誘因餌の供給誘導 【毎年】 広域的に電気柵設置 鳥獣被害対策会議(捕獲隊と果樹生産組織の連携等) サル目撃情報収集 鳥獣害被害対策研修会(ニホンザル・ニホンジカ対策)<右写真> 取組の写真、地図、図表等 主な取組の内容 ・はるな地区果樹産地鳥獣被害対策会議の設置支援 <参集者> はるな地区果樹産地協議会 (各生産者団体代表、農業委員、県、市、農業共済、JA) 捕獲隊、鳥獣被害対策支援センター ・被害状況をとりまとめ、加害獣の生息圏の把握と情報。 ・電気柵導入推進にあたり、事業導入のコーディネート。 ・集落をエサ場としないため未収穫果樹等の撤去等の必要性に ついて説明し、具体的な整備を推進。 ・新たな害獣(サル)の生息域調査 取組の写真、地図、図表等 電気柵設置講習会(里見フルーツ団地) 成果 ○対策により得られた成果 ・生産者の鳥獣害対策の意識が個の対応から組織へと変化 ・捕獲隊と果樹生産組織の連携体制の構築 ①迅速な情報共有:鳥獣出没・檻の設置状態 ②罠用誘因餌の安定供給(生産者の果実、コヌカ等を提供) ・広域的な電気柵設置により被害軽減(里見フルーツ団地) 「(国庫)鳥獣被害防止施設」事業の活用 受益戸数:20戸 受益面積:14.6ha(電気柵5段 8,300m) 被害額:電柵設置前 1,227千円 → 設置後 0円 ・新たな害獣に対しても捕獲隊と情報の共有化 ○今後の発展 ・「捕獲等の個体管理」から「地域を超えた連携」に発展させ ることを目標。 里見フルーツ団地 における獣別被害園数 (H22~25) ハクビシン・アライグマ イノシシ 電気柵設置後 の果樹園(スモモ) H24より電気柵導入 果樹園では被害ナシ 5 3 22 26 4 9 2 4 H22 H23 H24 H25