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平成 24 年度 南丹市野生鳥獣被害対策運営協議会 議事録

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平成 24 年度 南丹市野生鳥獣被害対策運営協議会 議事録
平成 24 年度 南丹市野生鳥獣被害対策運営協議会 議事録
日
場
時:平成 24 年 4 月 2 日 14:00~15:00
所:南丹市役所 2 号棟 3F 301 会議室
事務局:南丹市農林商工部農林整備課
〈出席者〉
奥村睦夫委員(南丹市猟友会園部支部長)
、西村義一委員(南丹市猟友会会長)吉田直一
委員(南丹市猟友会副会長)、市川順一委員(南丹市猟友会副会長)、鳥越一朗委員(京
都府南丹広域振興局農林商工部森づくり推進室長【代理:森づくり推進室森林管理担当
村田副室長】)
、西田和生委員(園部町森林組合代表理事組合長)
、八木悟委員(八木町森
林組合代表理事組合長)、井尻浩義委員(日吉町森林組合代表理事組合長)、大牧義夫委
員(美山町森林組合代表理事組合長)、久保和平委員(京都農業協同組合常務理事)、大
町
功委員(南丹市議会産業建設常任委員)、竹本嘉伸委員(京都府緑の指導員)、平井
一三委員(京都府緑の指導員)、野中一二三委員(南丹市農業委員会会長)、下畑寛蔵委
員(上桂川漁業協同組合代表理事組合長)、松田茅里委員(美山漁業協同組合代表理事組
合長)
、平野清久委員(南丹市農林商工部長)
〈傍聴人数〉
1名
〈次第〉
1.開 会
2.委嘱状交付
3.市長あいさつ
4.会長、副会長の選任
5.協議事項
①平成23年度の捕獲結果報告について
②平成23年度の農林作物等の被害状況について
③平成24年度捕獲計画(案)について
④平成24年度捕獲従事予定者について
6.その他
7.閉 会
1
〈1.開会~4.会長、副会長の選任について〉
・ 事務局進行のもと、執り行われた。
・ 委嘱状が佐々木稔納南丹市長から交付された。委員の任期は平成24年4月2日から平
成26年4月1日までの2年間。
・ 協議委員20名のうち、18名の委員の出席をいただいており、協議会規則第5条第2
項の規定により、過半数以上の出席をいただいており、要件を満たしているため、本日
の協議会が成立していることを事務局より報告。その後、市長あいさつ。
市長あいさつ:本日は、南丹市野生鳥獣被害対策運営協議会を開催いただきましたところ
年度初めで大変ご多忙の中、出席いただきましたことに厚くお礼申し上げま
す。また、委員の就任につきましてもご快諾賜りましたことにお礼を申し上
げます。平素から南丹市の推進、とりわけ農林水産業の推進にそれぞれの立
場でご理解ご協力を賜っていることに厚くお礼申し上げる次第であります。
野生鳥獣被害の問題につきましては、農林水産部のそれぞれの分野で大変
大きな被害をもたらしております。こうした被害は、生産意欲の喪失につな
がっており、市の農林水産業の振興に対して大きな影響を与えておるのが現
状であります。
市としましても駆除と防除の両面にわたり、京都府とも連携をとりながら
取り組んでいるところであります。今後は、更に関係機関との連携を深め取
り組みの推進を進めていく所存であります。
そのため、野生鳥獣被害対策運営協議会の委員の方々には、これからの捕
獲計画、さまざまな課題についてご協議をいただく予定となっておりますの
で、よろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、協議会の開会に際しましてご出席賜りましたお礼
と今後さらなるご支援を賜りますことをご依頼申し上げ、2年間お世話にな
りますがよろしくお願い申し上げます。
・ 委員の推薦により会長に平井一三委員が選任。副会長に市川順一委員、大牧義夫委員が
選任された。
平井会長(あいさつ):一言ご挨拶を申し上げます。全国的にも野生鳥獣の被害は22年度
に200億円を超えており、南丹市においても相当な被害が発生している。
21年度には銃刀法が改正され銃をもつことが厳しくなった。猟友会員も高
齢化が進み、会員の減少も著しい。野生鳥獣の被害は増える一方であるが、
皆様の専門的な意見や知識を活かしながら少しでも被害が減少するために尽
力を尽くしたいので、よろしくお願いいたします。
2
〈5.協議事項〉
【①平成 23 年度の捕獲結果報告について】
会
長:協議事項に入らせていただきます。
平成 23 年度捕獲結果報告を、事務局より説明をお願いします。
事
務 局:平成 23 年度の有害鳥獣捕獲頭数につきまして、オシシカ 593 頭、メスシカ
558 頭、計 1,151 頭でございます。イノシシ 188 頭、サル 14 頭、アナグマ
13 頭、アライグマ 82 頭、ヌートリア 3 頭、キツネ 2 頭、タヌキ 7 頭、カラ
ス 37 羽、カワウ 1 羽、ハクビシン 15 頭となっています。また、京都府の許
可によるクマが 2 頭となっています。平成 22 年度と比較し、
鹿については 301
頭、イノシシ 104 頭の減となっています。
会
長:事務局の説明に対して、ご意見ご質問のある方はお願いします。
委
員より特に質問なし
会
長:それではご質問もないようですので、次の議案に進みます。
【②平成 23 年度の野生鳥獣による農林作物等の被害状況について】
会
事
長:引き続き事務局から農産物の被害状況について説明を求めます。
務 局:平成 23 年度野生鳥獣による農林水産物の被害状況を報告させていただきます。
昨年と同様に平成 24 年 2 月に、集落ごとにアンケート調査を実施し、その結
果を取りまとめたものでございます。被害額の算定基礎については、市の方
から示していませんのでご了承ください。平成 23 年度被害額でございますが、
水稲につきましては 82.2ha、14,218 千円、麦類 5.7ha、260 千円、野菜・
果実類 43.5ha、18,077 千円、豆類 13.2ha、4,428 千円、いも類 4.4ha、
682 千円、植林木 126.6ha、9,534 千円、特用林産物 166.4ha、4,191 千円、
漁協関係の放流淡水魚 131 千尾、5,166 千円、合計 56,556 千円であります。
被害率ではシカが約 60%、イノシシが約 16%、ニホンザル約 6%となってい
ます。平成 22 年度の被害額が 81,579 千円であり、2,500 万余りの減となって
おりますが、被害額に上がってこないものもあると予想され、丹精こめて作
られた精神的なダメージは計り知れないものがあります。以上で平成 23 年度
の被害報告とさせていただきます。
会
長:ただ今事務局より、農産物の被害状況について説明いただきました。何かご
質問ございますか。
会
長:それではご質問もないようですので、次の議案に進みます。
【③平成 24 年度捕獲計画(案)
、④平成24年度捕獲従事予定者について】
3
長:続きまして、次の 3 番目と 4 番目は関連しておりますので、一括して提案申
会
し上げます。事務局より平成 24 年度捕獲計画(案)及び、平成 24 年度捕獲
従事予定者について説明願います。
事
務 局:平成 24 年度捕獲計画(案)について提案させていただきます。平成 24 年度
につきましては、銃器 6 期間、わな・網については、4 期間と計画をしており
ます。
なお、シカにつきましては平成 22 年度より、イノシシにつきましては平成 23
年度より狩猟期間が 2 月 15 日から 3 月 15 日ということで 1 ヶ月延長になり
ました。京都府へ確認を取りましたところ平成 24 年度も延長する方向となっ
ておりますので、最終の 2 月 23 日から 3 月 17 日の許可につきましては、シ
カ及びイノシシは南丹市の捕獲計画から抜いております。それでは南丹市の
捕獲計画について説明します。シカでございますが、オスジカ 865 頭、メス
ジカ 1,120 頭、計 1,985 頭、イノシシ 470 頭、サル 150 頭、アナグマ 130 頭、
アライグマ 530 頭、ヌートリア 500 頭、キツネ 40 頭、タヌキ 120 頭、ウサ
ギ 40 頭、カラス 900 羽、スズメ 1,500 羽、ドバト 210 羽、ヒヨドリ 60 羽、
カワウ 120 羽、ハクビシン 120 頭となっております。なお、京都府の第 10
次鳥獣保護管理計画では許可期間を連続せず、一定期間を空けることとなっ
ております。この計画捕獲期間外につきましては、市民の要望があれば突発
による駆除を実施したいと考えております。
事
務 局:続きまして、平成 24 年度捕獲従事予定者について説明させていただきます。
従事いただく方につきましては、南丹市猟友会様からご推薦いただきました
中での名簿を上げさせていただいております。園部支部につきましては銃器
班 14 名、わな班 34 名の合計 37 名の方にお世話になりまして、八木支部は
22 名、銃器班 17 名、わな班 10 名、日吉支部は 13 名、銃器班 9 名、わな班
11 名、美山支部は 34 名で、知井班 6 名、平屋班 12 名、鶴ヶ岡班 6 名、大野
班 2 名、宮島班 8 名でございます。なお、わな、銃器の両方をお持ちの方に
つきましては重複しています。合計 106 名の皆様方に捕獲従事者としてお世
話になることを予定しています。
長:ただ今事務局より説明のありました平成 24 年度捕獲計画(案)及び、捕獲従
会
事予定者について何かご意見ご質問がございましたらお伺いいたします。
委
員:銃の規制が厳しくなっているが、カワウの捕獲をどのような捕獲方法で考え
ているのか。
会
長:事務局、説明をお願いします。また、サルの捕獲計画数も増えているが、難
しいのではないか。方法はあるのかお伺いします。
事
務
局:カワウの捕獲については、捕獲の場所や銃を使用するときの跳弾も心配では
4
ある。捕獲後の確認も難しいと考えている。事務局でも捕獲についての得策
はないが、猟友会様とも捕獲方法を検討していきたいと考えます。サルにつ
いては、年間では 150 頭の捕獲計画としているが、鳥獣保護事業計画では群
の 10%を捕獲できることとなっており、園部管内では篠山から本梅に出没し
ている群が 50 頭程いるが、5 頭しか捕獲しかできないこととなる。日吉や美
山にも出没しているので、群ごとに 10%程度の捕獲しかできないこととなり、
他の群も含め、計画では群ごとに 5 頭ごとの捕獲を目指している。人家や人
に被害を与えることも予想されるので、捕獲後の捕獲も検討をしている。
委
員:現状は、やさしいものではない。シカについても以前に捕獲対応を十分して
いないから増えている。カワウもそうであり増えている。鮎の川にカワウが
入り全滅している。行政だけでは無理なため、警察を動かし大掛かりな駆除
をしてもらいたい。24 年度は駆除を実施してほしい。
会
長:なにか捕獲する方法を考えてほしいとのことですね。網で捕獲はできないも
のか。
委
員:針で釣ることは狩猟違反となる。川の周りの河川管理道路を警察が協力して
通行止めをしてもらったら、撃つことは可能です。広域捕獲は京都府と南丹
市が協力して通行止めをしている。協力をして 4~5 回駆除すれば、だいぶ減
るのでないか。
事
委
務 局:貴重なご意見をいただきありがとうございます。
員:猟友会のメンバーで銃やわなの免許取得者で実際の活動をされていない人も
多いのではないか。人数はいるが、実際に活動をしていない人もいると見ら
れる。
会
長:できる限り、人数の見直しをしていきたい。猟友会内でも検討いただきたい。
他にご意見はございませんか。
意見がないようですので、捕獲計画案を承認をいただきたく思います。
(意見なし)
会
長:ご意見がないようですので捕獲計画については承認いたします。他になにか
意見はありませんか。
委
員:農地と山との境を 30 メートルか 50 メートル空けて樹木の伐採を進めるべき
である。伐採対策なりの条件作りが必要だと考える。自然条件で共有できる
仕組みを作っていかなければならないと思う。市や京都府にお願いをしたい。
会
長:今後の対策を十分検討いただきたいと考えます。他にご意見はございません
か。
委
員:農業委員のほうで田における防除網の張り方を指導しているのか。
委
員:農業委員会では指導は一切していない。
委
員:網の張り方により人が通ることができない。地域で実施していることだが、
5
行政の指導はできないものか。
会
長:今後の対策を十分検討いただきたいと考えます。他にご意見はございません
か。
委
員:猟友会は駆除に暑いときも出動している。22 年度より成績が上がっている。
園部のわなのことでトラブルが起きているので、8 月くらいに講習会を開催し、
受講者に講習終了証明書を発行し駆除に出動してほしいと考えている。福知
山で事故があったので猟友会も変革を進めている。一方で金網の中に網を何
重にも巻かれており、防除については、対応しているが京都府は全体的に森
林整備が遅れている。森林を破壊して広葉樹を伐採すると野生鳥獣は里に下
りてくる。防除に予算をかけすぎていると思う。駆除班にもう少し予算をか
けてほしい。このままでは猟友会の会員がいなくなってしまう。
会
長:銃を持つ人が減少傾向にある。防除よりも駆除に予算を費やしてほしいと考
えます。今後の方針を検討していただきたいと考えます。
以上で本日予定していました協議事項を終了させていただきます。皆様のご
協力に厚くお礼を申し上げます。それでは、議長の任務を終了させていただ
きます。
事
務
局:今年の夏に捕獲に対する講習会の開催を検討している。猟友会様とも十分協
議を深め、取り組んでいきたい。意見のありましたバッファゾーンの取り組
みも美山で取り組みをいただいております。今後も引き続いて取り組みを進
めていきたいと考えます。
〈6.その他〉
•
京都府より、平成23年度広域有害鳥獣捕獲実施状況を資料にて報告。
〈7.閉会〉
市川副会長:本日はお忙しい中、委員の皆様にはご出席いただきましてありがとうござい
ました。貴重なご意見を賜りましたが、これからの有害駆除をどうして進め
ていくのか、また焼却場のこととか、まだまだ課題は残されていますが、平
成 24 年度につきましては、これまでと同様にご協力いただきますようお願い
いたします。本日はご苦労様でした。
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