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コラム Vol.02 「読んで書けるというすばらしさリテラシー教育が大切なわけ」

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コラム Vol.02 「読んで書けるというすばらしさリテラシー教育が大切なわけ」
 言葉の学習に欠かせないものはなんでしょう? やはり何といっても「読み・
「聞く・話す」は生活の中からでも
書き」
、つまりリテラシー(literacy)です。
身につけることができますが、リテラシーには適切な指導が必要です。だから世
界中で、子どもたちが学校で母国語を学習するのです。今回は「リテラシー教育」
の大切さをお話ししたいと思います。
まず、読めることはすばらしいということ。物語などを読んでいると、視覚的
(フィ
なイメージが頭に浮かんできませんか? 私も今『The Subtle Knife』
リップ・プルマン著)というファンタジー小説を読んでいます。これは『ハリー
・ポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』に並ぶ大人気の子ども向けのファ
ンタジー作品です。読んでいると、私のイメージで勝手に作り出された登場人物
たちが頭の中で暴れまくっています。お話の楽しさはこういうところにあると思
います。誰かが書いた素晴らしい作品を読
める、それに共感することができる、そし
て知らなかった知識が広がり、さらに自分
の中で展開していく。これはお金では得ら
読んで書けるというすばらしさ
リテラシー教育が大切なわけ
れない豊かさだと思います。
第二に、耳で聞くものだけでは頭の中に残りにくいということ。伝承され、残
っていく文化ももちろんあるのですが。私たちはものを考えるときに、どこかに
必ず言葉を介在させています。書き言語があることによって、考える時間を長く
持てる、より深い言語活動を行えるのです。文字を読み、書けるということは、
それは実はすばらしい財産なのです。
第三に、子どもたちの知的好奇心は広がっていくということ。小学校の英語活
動は、まず耳で英語を聞く、ということから始まります。子どもたちは耳から入
った言葉を徐々に文字として認識します。そして文字が読めるようになり、理解
を深める。さらに単語が、次は文法というように階段を上がっていきます。国語
の学習と同じなのです。
良質な音声教育、加えて、読む、書くという能力を手に入れることによって、
自分の言語力をより深く磨くことができる。ただ単に「単語1つ覚えてすごいね」
、
「文章読めてえらいね」では、そのままで終わってしまいます。これでは結局、
従来の英語教育と変わりません。理念的なことですが、せっかく英語を学習する
のですから、言語の深さを子どもたちにも伝える必要があります。次回は具体的
アレン玉井光江
アレン・たまいみつえ
文京学院大学教授、教育学博士、
文京子ども英語教育センター長、
著 書 に、 中 学 教 科 書「New
Horizon」
、 小学校英語副読本
「Hi,English」
(東京書籍)
、
『ドラ
えもんのバイリンガルえほん』
(小
学館)など多数。小学館アカデミ
ー教育アドバイザーもつとめる。
にリテラシー教育をどのように実践したらよいのかをお伝えしたいと思います。
◉左のページでは、毎回アルファベットを使ったワークシートを掲載します。
ゲーム感覚でアルファベットを学習することができます。
お子さんと一緒に挑戦してみてください。
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