Comments
Description
Transcript
いくつかの用語解説と補足情報
いくつかの用語解説と補足情報 PRTR(P21) A 1. PRTR制度 A 1992年に国連環境国際会議「地球サミット」のアジェン A A O O A ダ21(持続可能な発展のための人類の行動計画)第19章で A A A A A 「有害化学物質の環境上適切な管理」が課題として取りあげ A A O A A 臭素化ジベンゾダイオキシン (Aー:H or Br) A A 臭素化ジベンゾフラン (Aー:H or Br) られ、 化学物質のリスク評価、 情報の交換や提供、リスク管理 CEM-3:ガラス不織布と織布を基材とし、これらを銅箔で 等が掲げられました。 はさんだ基板を指す。 これを受けてOECDは1996年に加盟各国に対して、欧 FR-4: ガラス織布を基材とし、これを銅箔ではさんだ基 米先進国で実施されている、物質の移動登録システムをもと 板を指す。 にPRTRを構築、実施し、公衆に利用可能なものとするよう に取り組むことを国際的に促すために、OECD理事会勧告 を採択しました。 パネル/ファンネル(P35) 日本でも、この勧告にもとづき、環境庁経由で経団連が、 前面の画像が映る部分がパネル、 後部のロート状の部分が 1997年度の化学物質の排出移動量の調査を参加業界団体 ファンネルです。ファンネルガラスはその組成として鉛を含 45団体に対して実施しました。 んでいます。 2. PRTR の仕組み ファンネル ① 潜在的に有害な化学物質を対象として、環境中(大気、水 パネル 域、土壌)への排出量および廃棄物としての移動量を把握 する。 ② 把握した情報を行政当局に報告する。 ステイクホルダー(P45) ③ 登録された情報をそのまま、または加工された形で公表 する。 日本語では利害関係者と訳されることが多く、 環境の場合、 一般に多様なステイクホルダーが存在するといわれています。 ダイオキシン/フラン(P30) ソニーでは、お客様、株主、投資家、取引先、公官庁、マスコ 現行の臭素系難燃材料の化学構造は、 下記のジベンゾダイ ミ、研究機関、NGO、地域住民、社員を主要なステイクホル オキシン/フランの化学構造に酷似しているため、高温状態 ダーと位置づけています。 でダイオキシンおよびフランへの化学反応が容易に起こる サイトレポート(P45) といわれています。こうした化学反応を生じさせないため、 ハロゲン系元素の塩素(C1)、臭素(Br)等を含有しない新し 事業所単位で発行する環境レポートを、ソニーではサイト いタイプの “ハロゲンフリー” 難燃樹脂が求められています。 レポートと呼称しています。 47