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第985回教育委員会(定例会)

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第985回教育委員会(定例会)
第985回教育委員会(定例会)会議録
公
1
開
日時場所
平成22年11月18日(木)
午後2時
県庁教育委員会室
2
出席者
委
員:伊藤委員長、栗田委員、外山委員、阿部委員、吉川委員、武藤委員(教育長)
事務局:岡田教育次長、草間教育次長、井上総務課長、丸山財務課長、佐野福利課長、
川端義務教育課長、轡田高等学校教育課長、桑原生涯学習推進課長、
島文化行政課長、茂木保健体育課長、企画主幹、総務・財務・福利・
義務教育・高等学校教育・生涯学習推進・文化行政各課長補佐、
総務課総務係長、総務課総務係主査
3
開
会
午後2時
4
議事日程の承認
第985回教育委員会の議事日程及び議事順序について承認した。
5
委員長選挙
伊藤委員長の任期が平成22年11月20日で満了するため、新潟県教育委員会会議
規則第10条の規定により、11月21日以降の委員長を決定する選挙を実施した。
投票の結果、投票総数6票、栗田委員5票、伊藤委員1票となり、栗田委員を委員長
に決定した。
また、新潟県教育委員会会議規則第11条の規定により、栗田委員が外山委員を委員
長職務代理者に指名推薦したところ、全員異議なく承認された。
なお、委員長の任期は、平成22年11月21日から平成23年11月20日まで、
委員長職務代理者の任期は、次の委員長職務代理者が指定されるまでとなる。
次に、委員の名簿記載順及び委員会における座席順について抽選を行った結果、1番
吉川委員、2番阿部委員、3番伊藤委員と決定した。
6
会議録(公開分)の承認について
第984回教育委員会(定例会)会議録(公開分)を承認した。
7
議案審議
第57号議案
技能労務職員の給与等に関する規則を改正する権限の委任について
事務局から、11月臨時議会において一般職員に適用される給与条例が改正された
場合、その内容に準じて直ちに技能労務職員の給与等に関する規則を改正する必要
があるが、臨時に教育委員会を開催し決定することは日程上困難であるため、今回
の規則改正に限りその権限を教育長に委任したい旨説明があり、審議の結果、全員
異議なく可決した。
8
報告
(1)公立学校事務職員の人事異動について
事務局から平成22年11月1日付けで公立学校事務職員1名の人事異動を行った旨
報告があった。
9
その他
(1)平成22年度教育委員学校視察の状況について
各委員から11月16日に村上市(村上養護学校、村上中等教育学校)及び関川
村(関川小学校)において実施した学校視察の感想等が報告された。
栗田委員
(村上養護学校)
小・中・高の状況を一度に見ることができ大変参考になった。全
体的な印象としては、子ども達が大変明るくいきいきと学校生活を
楽しんでいるように見受けられた。
学校には、児童生徒数と同じぐらいの教職員の方がおられ、行き
届いた教育がなされているが、近年の高等部生徒数の増加傾向を考
えると、今後、財政的な負担が大きくなっていくのではないかと感
じた。ボランティアを募って積極的に活用していくことも今後必要
と思う。
また、児童生徒数の内訳を見ると、小学部の倍が中学部、中学部
の倍が高等部という関係にある。この関係から逆算すると、中学部
に在籍する生徒のうち4分の3の生徒は、小学生当時には、特別支
援学校ではなく一般校に通っていたものと推定されることから、一
般の小学校にも相当な負担がかかっているものと思う。特別支援学
校は、地域のセンター的役割を果たしているが、こうした一般校と
の関わりが実際にどうなっているのか聞きたかったが、時間の関係
で確認できず残念だった。
(村上中等教育学校)
中高一貫校の本県における草分け校であり、これまでの成果、今
後への自信が、先生方の話から汲み取れた。実際に全校の3分の2
が国公立大学に合格している等、着実な成果があげられていた。
また、新発田市など比較的広域から生徒が通っていることから、
村上市内の中学校との生徒の奪い合いもないようだ。そういう意味
で周辺の小学校との関わりもうまくいっているものと思う。
なお、理由ははっきりしないが、女子生徒の方が多いため、野球
等チームスポーツ系の部活ができない実態があり、そのため男子生
徒の中には高校へ行く段階で他の学校へ移ることもあるようだ。で
きれば、文武両道でいける体制がとれれば、なお良いと思う。
(関川小学校)
村内5つの小学校を1つに統合した小学校であり、県内各地で統
廃合の問題が大きくなる中で非常に参考になる学校であった。
関川村の教育長から統廃合にまつわる苦労話を聞いたが、地域に
おいてリーダーシップを取られる方が、統合の必要性を地道に説い
て回られたことが、5つの学校を統合できた大きな要因であったと
思う。
阿部委員
(村上養護学校)
現場の活動に、予想以上に福祉や介護といわれる分野の業務が含
まれていることが分かり大変参考になった。先生方は、8時から3
時半まで休憩もトイレもご飯も食べずに、マンツーマンで子どもと
対しており、想像以上に過酷な現場であると感じた。子どもの状況
からしてなかなか光をあてにくい部分だが、表彰など教職員の皆さ
んに光をあてる機会を作れないかと感じた。
教育のメニューとしては、考えられるフルコースを行っているも
のと思う。課題があるとすれば、本人にとっても、親にとっても、
高校卒業後の働く場である。学校としては最大限努力していると思
うが、今後は企業等働く場との懸け橋として、企業側が視察をした
り、受け入れることができないかということの模索が必要ではない
かと思った。
(村上中等教育学校)
良く活動されている学校だなと感じた。地域の21校に対して地
道なPRをされたり、各家庭に手紙を出したり、地域説明会をした
り、地道に積み上げられた成果だと思う。進学の成果に大いに期待
したい。
あらゆる意味でモチベーションの高いところだと思うので、成果
が出るよう教員配置に配慮されたい。
(関川小学校)
統廃合現場のモデル的な地区ではないかと思う。いろいろな苦労
話を聞いたが、これからの模範になる学校だと思った。
また、統合により、複数の幼稚園、保育園から児童を受け入れる
ことになったわけだが、入学してくる子ども達にばらつきがあると
聞いた。分かり易く言うと、A保育園から入学してくる子どもは躾
が整っているが、B保育園から入学してくる子どもはまったくなっ
ていないということだと思う。こうした点については、今後、幼稚
園や保育園に対して働きかけが必要ではないかと感じた。
吉川委員
(村上養護学校)
生徒が作ったブロックが社会で実際に使われていたり、陶芸作品
が実際に販売されたりしているが、作られたものを見ると非常にレ
ベルの高いすばらしいものだった。社会人への移行ということに、
先生方が力を注がれていることに非常に感心した。
また、施設、設備、カリキュラムも然る事ながら、なによりも先
生方の熱意と誠意に打たれた。先日教育委員会表彰式があったが、
一部の優秀な校長先生だけが表彰されるのではなく、先生方の日々
の努力に対して教育委員会から感謝やねぎらいがあってよいのでは
ないか。それが先生方のモチベーションアップにつながり、児童生
徒へいい形で日々フィードバックされていくというような、なにか
しら光をあてることができないかと感じた。
次に驚いたことだが、昨年クーラーが設置され、猛暑の中を快適
に過ごすことができたという感謝のことばがあった。これまで設置
されていなかったことに驚いた。身体的な負担の大きい児童生徒で
もあるので、できるだけ快適な設備の中で過ごせるよう配慮された
い。
(関川小学校)
PTAの準会員制度や観光ボランティアガイドへ向けた取組など
が印象に残った。一見、観光ボランティアガイドというと子どもと
どう関連があるのかと思われる向きもあるが、非常に奥の深いもの
があると思う。自分達の土地の歴史、文化、伝統を学んだ上で、そ
れを他者に向けて表現していく、そこに他者とのコミュニケーショ
ンが生まれ、やがては自分の生まれた地域に対する誇りの醸成につ
ながり、またそれを世界に向けて発信するなど、芋づる式に奥深い
いろいろな要素がある。PTAの準会員制度にしても、観光ボラン
ティアガイドにしても、非常に教育的効果の高い複合的な取組がさ
れている。このような取組は、ぜひ全県下に広がるようPRしてほ
しい。
外山委員
(村上養護学校)
先生方の熱意によって、学校経営がなされていることがよく伝わ
ってきた。子ども達の状況に合わせたきめ細かな対応がなされてお
り、それだけに先生方の苦労も大きいのだろうと感じた。
寄宿舎のある学校を今回初めて視察したが、よい環境の中で学校
生活を送れる子ども達は、本当に幸せだろうなと感じた。
卒業後が気になるところだが、学校は独り立ちするための準備の
場でもある。高校3年間の中で企業等に受け入れられる努力をして
ほしい。ここが一番大きな課題であると思う。
(村上中等教育学校)
中等教育学校の特色を生かした教育がなされていることがよく分
かった。ここに配置される先生方がどのように配置されるのか、異
動時はどうなるのかということが気になった。
(関川小学校)
統廃合の苦労がよく分かった。今後もこうした問題はたくさん出
てくると思うが、関川小学校の例を次に生かしてほしい。
伊藤委員長
(村上養護学校)
これまでは特色ある養護学校を視察する目的で、その特色の部分
に的を絞って見てきた。今年のように小中高が揃い、寄宿舎もあり、
障害の程度もいろいろある養護学校を視察するのは初めてである
が、特別支援学校の全容がよく分かった。
(村上中等教育学校)
教員一同の学力をつけたいという思いがひしひしと伝わってくる
ような雰囲気があった。先生方の意気込みが感じられ、実績も出て
きており、これからの中等教育学校のあるべき姿の一つを示してい
るのではないかと感じた。
大学進学という点に関して言えば、全県一学区制にして、いい意
味の競争をし底上げをすることの良さを感じた。この地域の国公立
大への進学者が、中等教育学校ができたことによって倍増している。
奪い合ったわけではなく、いい意味の競争をして倍になっていると
いうことで、大変良かったと思った。
(関川小学校)
統合に伴って生じたマイナスの面をどうやって克服したかという
ことについては、非常に参考になると思う。これをまとめて今後の
統合の参考にしてほしい。教育長が中心となって、粘り強く説明を
繰り返したということで、やはり人が大事なんだと思った。
また、授業が終わった後の学級についても、校内に施設を設置す
る等工夫されていた。今後県内の学校でどのようになっていくのか
大きな問題だと思った。
丸山財務課長
(エアコンについて)
昨年度400万円程度の予算でエアコンを入れようと始めたとこ
ろだが、予算の都合がついたことから、寮すべてにエアコンを入れ
るという形で対応した。普通教室については、従来から体温調節等
が困難な生徒のいる教室については対応してきたが、すべての教室
には入っていない。今後とも体温調節等が困難な生徒が入ってくる
場合は、直ちに入れるよう対応していく。
川端義務教育課長
(養護学校高等部卒業後の就労について)
高等部の生徒数が増える中で、卒業後の就労の在り方をどうして
いくかということは非常に大きな課題である。現在、緊急雇用で特
別支援学校すべてに、就労支援コーディネーターを配置し、具体的
な支援をしているところだが、組織的に関係局や地域の企業等と連
携し、意図的、計画的に支援していくという部分については、まだ
不十分な点が多々ある。来年度からは、パイロット的に職業学級を
設置し、そこでモデル的に取組み、全県下に広げていきたいと考え
ている。
(表彰について)
委員が出席された教育委員会表彰式とは別に、今年度から一般の
教職員を対象とした教育委員会表彰を始めた。年間約40名を表彰
していく予定であるが、この表彰を利用してしっかりと光をあてて
いきたい。
(観光ボランティアガイドについて)
今年度から「地域ととも歩む特色ある学校づくり」に向けて、地
域の実情に応じながら、地域を活性化したり、元気付ける活動に学
校自らが取り組むこととしており、多くの学校で進められている。
観光ボランティアガイドについては、現在、小木、相川、胎内、上
越、糸魚川等で取り組まれているが、今後も地域の実情に応じて広
げていきたいと考えている。
(学校統合について)
現在、柏崎、妙高、新発田、佐渡等において、統廃合に向けた地
元理解を得るための説明が進められている。関川村の例も市町村に
伝えながら、地域住民の理解や協力を得られるような統合になるよ
う、適切なアドバイスをしていきたい。
轡田高等学校教育課
長
(村上中等教育学校について)
村上中等教育学校は、本県初めての中等教育学校であり、成果も
上がってきている。また、村上高校の進学率が上がるなど、地元に
も非常にいい影響が出ている。後続の中等教育学校においても、村
上中等教育学校に習ってがんばっているところである。
また、教員の配置への配慮については、制度的に特例があるとい
うことではないが、中学校の教員免許を持っていること、6年間と
いう大きな年齢層をきちっと見て取れることなど、資質のある教員
を配置している。
生徒の男女バランスについては、小学校終了段階の意識の高さの
違いから、女子の志望者が多い実態がある。この是正については、
村上だけでなくすべての中等教育学校共通の課題として取組んでい
きたい。また、部活動の充実も図っていきたい。
(2)いじめ問題に係る緊急連絡会議について
事務局から、小学校、中学校、特別支援学校、高等学校及び市町村教育委員会の
代表約500名を対象に開催した標記会議の状況について報告があった。
なお、次のとおり質疑、意見等があった。
阿部委員
資料8は小学校が対象のアンケートだと思うが、中学校はどうな
っているのか。
また、いじめ問題に対しては以前から取組んでおり、真新しい特
効薬はないと思うが、今回の緊急集会を機に本気度が現場に伝わっ
たものと思う。現場の先生一人では大変だと思うので、県をあげて、
教育委員会をあげて対応していくこと。
川端義務教育課長
資料8には小学校低学年用のみを掲載したが、他に小学校中学年
用、高学年用、中学生用があり、これらを参考にして、各学校の実
態に応じて活用するよう指導している。
また、以前と違う対応としては、いじめ相談電話の24時間体制
化、各教育事務所に配置したネットいじめ防止解消推進員によるネ
ットパトロールや保護者・児童生徒に対する講演会や指導の実施、
教育事務所に4名配置したスクールソーシャルワーカーによる児童
生徒、保護者への具体的な支援、義務教育課内の総合支援チームに
よる即時支援などに取り組んでいる。
武藤教育長
会議では、個別の教諭ではなく、校長がリーダーシップをもって
組織として取組んでもらいたい。大事なことは、不幸な事態に至る
前に見つけて、手立てを講じることであり、いじめが原因であろう
が、なかろうが、子どもが自ら命を絶つというようなことにならな
いよう、アンテナを高くして見てもらいたい、足元を再点検しても
らいたいということを話した。
栗田委員
前回熊本の事件があった後、残念ながら不幸な事件が多発したわ
けだが、今回もそういう気配がある中で、迅速に緊急連絡会議を開
催したことは大変良かった。
外山委員
自分の悩みや思いを話す場がないと思っている子ども達もいる。
学校側がいじめ等を早期に見つけ、必要な手立てを講じることはも
ちろん大事だが、子ども達へ悩みや思いをぶつける場がいろいろ用
意されているということを知らせることも大事なことだと思う。
以上で、公開分の日程を終了した。
第985回教育委員会(定例会)会議結果
非公開
10
公開分に引き続き、非公開と決定した議事に入った。
11
会議録(非公開分)の承認について
第984回教育委員会(定例会)会議録(非公開分)を承認した。
12
議案審議
第58号議案
平成22年度11月補正予算について
第59号議案
平成22年度12月補正予算について
以上2件は、ともに補正予算に関する議案のため、一括審議の結果、全員異議なく原
案どおり可決した。
第60号議案
新潟県奨学金貸与条例の一部改正について、審議の結果、全員異議なく
原案どおり可決した。
13
その他
(3)新年度予算要求方針について、関係課長から報告があった。
(4)教育行政上の諸課題について
(1)教員免許更新制について
14
閉
会
午後4時10分
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