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平成27年度配偶者暴力(DV)防止講演会 配偶者暴力による“心の傷”とケア 講演1 DVがもたらす“心の傷”~回復に向けて~ 講師 加茂 登志子さん(東京女子医科大学附属女性生涯健康センター 所長) ●はじめに 私は、女性の精神医学を長年、研究し、うつ病や統合失調症、摂食障害など の治療をしてきました。DV被害者を診るようになったのは 17~18 年前かと思 います。当時はトラウマの症状について、どう治療していけばいいのか、非常 にとまどいました。まだ日本にはそれに関する資料もなく、個人的に研究をス タートせざるをえませんでした。それが私の現在のライフワークのようになり ました。 きょうは、DV被害者の“心の傷”回復過程についてお話ししたいと思いま す。 ●女性に対する暴力 女性に対する暴力として、 「親しい間柄の男女間の暴力」があります。日本で はDVといわれますが、諸外国ではIPV(Intimate Partner Violence)とい われています。このIPVは、世界的な問題となっており、WHO(世界保健 機関)では、毎年、IPVのデータが数多く出てきて、その対応策が話し合わ れています。 WHOによる、女性に対する暴力の定義に、「パートナー間暴力」「非パート ナー間性暴力(レイプ被害など)」 「子供のマルトリートメント(虐待)」があり ます。虐待というと、イメージが限定されるので、家庭内での不適切な養育を 含めてマルトリートメントという言い方をします。この三つが女性に対する暴 力の定義になっています。 WHOの調査では、3人に1人が身体的、性的暴力をパートナーあるいは非 パートナーから受けていることがわかりました。 日本では、内閣府男女共同参画局が、DV防止法施行後、3年に一度、調査 を行っています。平成 26 年度の調査で、 「配偶者からの被害経験の有無」を見 ると、女性の約4人に1人、男性の6人に1人が「ある」と回答しています。 DVは、身体的な攻撃以外に、心理的な攻撃や生活費を入れないなどの経済的 圧迫や、合意がないのに性行為を強要するなども含まれる、複合的な暴力とい えます。DVが始まる時期は、デートDVといわれるまだ婚姻関係に至る前の 1 おつきあいをしている間からの場合もありますが、一般的には、結婚直後ある いは仕事を辞めて経済的に無力になる時期に始まることが非常に多いことがわ かっています。 ●日本における妊産婦へのDVの実態 平成 14 年と平成 16 年の、日本産婦人科医会の調査では、DV被害のリスク のある妊産婦は 14%以上存在すると推測され、とくに 10 代の妊産婦への被害が 非常に高い頻度であることがわかりました。 内閣府男女共同参画局の、平成 26 年度の「男女間における暴力に関する調査」 では、6.5%が異性から無理やり性交された経験があると回答しています。これ はアメリカなどの諸外国とほぼ同じです。 加害者との関係は、配偶者・元配偶者が 20%、交際相手、元交際相手が 28%、 親・兄弟・それ以外の親戚が8%、見知らぬ人が 11%です。被害を受けた年齢 は、なんと 40%弱の方が 20 歳以前に被害にあっています。この被害者は後々、 精神的な問題を抱えることが推測されます。今後、女性に対する暴力について は、介入し対処していかなければならない問題が多数あると思います。 ●DVによる女性の健康への影響 DVに晒された女性には、健康への影響があります。WHOの調査では、D V被害女性はうつ病が一般女性の2倍、アルコール乱用・依存も2倍です。 「性 的、生殖的健康」では、低出生体重児出生率が 16%多く、HIV、梅毒などの 性感染症罹患率が 1.5 倍です。 また、被害女性の受傷率は一般女性より 42%多く、殺人被害女性の 38%がD V関連で、非常に多いのです。 DV被害者の健康被害でよく見られるのは、パートナーからの殴打、強制的 なセックスによる性病や性器・泌尿器の感染や外傷など、また、頭痛や背部痛 などの慢性的な痛み、食欲不振や摂食障害などの消化器の症状、過敏性大腸な どの機能性消化器疾患、高血圧や胸の痛みなどの循環器症状、免疫の低下によ りインフルエンザなどにかかりやすくなります。 身体的暴力を受けたDV被害女性の精神健康障害で一番多いのは、うつ病 47.6%。うつ病の一部ともいえる自殺の危険 17.9%、PTSD(心的外傷後ス トレス障害)63.8%、アルコール乱用 18.5%、薬物乱用 8.9%です。 このように高い比率でDV被害女性がメンタルヘルスの問題を抱えています。 暴力の程度がひどくなるほど、PTSD症状の重症度が高くなることがわかっ ています。 日常的な頻度で起こり、女性の心身の健康に対して非常にネガティブな影響 2 があること、次世代への影響があることから、 「女性に対する暴力は公衆衛生的 な問題である」といえます。 ●トラウマによる外傷記憶と再体験 通常の心のストレスは、たとえば非常に嫌な出来事があっても、その原因が 消失すれば、やがて苦痛も消失します。そして、その出来事はアルバムの中の 一つの写真のような状態になります。その写真を見ても、あれは過去の出来事 なのだと思えるようになります。 ところが、トラウマによる外傷記憶は、 「再体験」という症状をともなって出 てきます。苦痛の体験の記憶が現実のようによみがえり、当時と同様の苦痛を 感じます。何度も同じ舞台に引きずり出され、同じ踊りをおどらされる状態に 近いです。それが過ぎ去っても、その傷は残り、何かの刺激で再びよみがえり ます。あたかもいま起きているように感じます。そういった体験をすると、そ の体験がまた心の傷を深めます。これが「再体験による記憶の強化」と呼ばれ るものです。それを体験した人は恐怖感とか無力感を絶えずもつようになりま す。そして、この外傷記憶の典型が、フラッシュバック、悪夢という症状です。 さらに、 「過覚醒症状」も出てきます。交感神経が覚醒した状態で、危険な状 況から逃げよう、闘おうとしているので、いつもピリピリしています。そして、 「麻痺・回避症状」も出てきます。ものを避けたり人を避けたり場所を避けた りするようになります。麻痺・回避症状が表立っているときには、一見平静で、 心的衝撃(トラウマ)を受けていないかのように周りからは思われてしまうこ ともあります。 ●認知と気分の症状 最近になって非常に明確化してきたものに、 「認知と気分の症状」があります。 認知と気分の症状というと、少し難しい言い方ですが、簡単にいうと、ものの 考え方、とらえ方、それから気分や気持ち、こういったものに関する症状です。 これはDV被害を理解するときに一番わかりやすい説明になるかもしれません。 その一つは、トラウマ体験の重要な側面が思い出せない、解離性健忘といわ れるものです。それから、持続的で著しい否定的な思い込みをします。たとえ ば、否定的な感情(おそれ、恐怖、怒り、罪責感、恥)がずっとつきまとうよ うになります。そうすると、自然で豊かな感情が生まれてきにくくなり、社会 的な活動に対する関心や参加が減ってきます。また、他者からの分離感、疎外 感を感じます。肯定的な感情(幸福感、満足、愛情など)を体験することが難 しくなっていきます。 3 ●DVにおける逆転現象:認知の混乱 被害者は、暴力を受けながらも、 「私が悪い、私のせいなんだ」と思ってしま い、加害者は、 「オレは被害者だ、お前のせいでこうなるんだ」と、お互いに認 知の混乱が起きます。被害者は自分が「加害者」と思い、加害者は自分が「被 害者」と主張します。このことがDVの当事者たちやDVにかかわる人たちを 混乱させる一つの大きな原因になっています。 ●PTSD(心的外傷後ストレス障害) PTSDはそれほどまれな病気ではありません。日本では一生のうちにPT SDにかかる確率(生涯有病率)が男性は 0.4%、女性は 1.6%で、女性は男性 の4倍です。20 代から 30 代がとくに高く、約3%です。 PTSDは、ほかの病気と合併することが非常に多くあります。例えば、う つ病とかアルコール依存、あるいは薬物依存、また、男性がこわくなるとか、 DVの被害を受けた場所がこわくなるなどの症状が起こる単一恐怖、他人に対 して加害行為をする行為障害も多く起きます。 アルコール乱用の背景に長期にわたるDV被害があり、PTSDやうつ病が 隠れていたりします。そういった視点で診ないとPTSDと診断できません。 PTSDと診断されてもアルコール依存の治療から入ったり、うつ病がひどけ ればその治療を先にしたりして、その後トラウマの治療に入っていくこともあ ります。 ●トラウマの分類 Ⅰ型トラウマ: 「単回トラウマ」といって、大地震や津波の被害などのように、 大きな天災にあったことや、犯罪被害や1回だけのレイプでトラウマを生じる こともあります。これらはわりとシンプルな形のPTSD(単純型PTSD) が出てきますから診断しやすいです。 Ⅱ型トラウマ: 「反復型トラウマ」といって、何度も何度もトラウマ体験をす る。これはDVが筆頭ですが、子供のころの虐待、拉致監禁などもそうです。 そこから逃れられないような思いをずっと抱えていると、それがやがて「複雑 性PTSD」といわれるような症状になることもあります。 DV被害の初期はPTSD症状がはっきり出ます。しかし、長期間DVを受 け続けると、うつ状態が前面に出てきたり、体のあちこちが痛くなったり、不 眠になったりします。そのほか人格面での反応に偏りが出てきて、話が長くて 敬遠されたり、人格的に弱いと思われてしまったりします。過去にトラウマ被 害があって、かつ重複的にDVが起きた場合、あるいは性暴力被害にあった場 合は、反応が非常に極端になっているので、重篤な人格障害と思われてしまう 4 こともあります。 ●心の傷に向き合う では、そういった心の傷に向き合うにはどうしたらいいのか。DV被害から 逃れてきたあとも、ずっとそこに怪獣がいるように見えるので、後ろを振り返 りながら歩いている被害者もいます。この怪獣が現実のものではない、昔あっ たことだと本当の意味で理解しなければなりません。理解するというのは、脳 が理解するということなのです。脳の中の記憶の場所が変わるということです。 トラウマの記憶というのは、普通の記憶とは別のところに入っています。そ のときの感情とか体の反応と一緒になっていて、その記憶がよみがえってくれ ば、そのときの感情も体の状態も一緒に起きてきます。あれは昔の出来事だっ たのだと脳が理解して、そのトラウマの記憶が脳の別な場所に入っていかない と、PTSDはよくなっていきません。そこが治療の一番難しいところです。 ●レジリエンスを尊重する回復ステップ 「レジリエンス」とは、自己回復のことで、この回復ステップがPTSDに は非常に重要です。DV被害、津波被害、地震被害などにも共通するステップ です。体のケアに始まり、生活環境の整備、危険からの隔離、それから、社会 的な支えがあること、うまくいかない場合には鎮静(必要な場合には投薬)、あ るいは心理教育や心理相談を受ける、最終的には専門治療を受ける、という流 れです。そのステップの中で、回復の障害となるものを取り除くこと、そのた めには、安全、安心、安眠が保てる環境をどうつくるかがポイントになります。 それにはいったん被害の場から離れることが非常に重要です。 DV被害者の方からは、夫の暴力がやめられないか、一緒に住みながらやめ させることができないかという相談を受けることがありますが、なかなか難し いことが多いです。離婚するかどうかはまた別の話として、いったんは暴力の 場から離れないと、客観的な目をもつことができません。その環境でクールダ ウンして、もう一度考え直す必要があります。 ●過覚醒症状への対応:身体を取り戻す 過覚醒症状とは、交感神経がいつもはたらいている状態です。とくにPTS Dをもっている患者さんは、いつも体が緊張して、肩が凝っていたり、絶えず 頭痛がしたり、手足の冷えなどがあります。このような症状がある体を温め、 ゆるめていく作業、リラクゼーションが必要です。例えば、ヨガ、アロマセラ ピーとか日常的な散歩、場合によってはペットの飼育などの方法があります。 そして三度の食事をきちんと摂るということが重要です。また、カフェインは 5 過覚醒症状には非常にマイナスです。ぼーっとしてしまう症状があるので、コ ーヒーをがぶ飲みするという方もいますが、なるべく控えめにしてください。 午後は飲まないほうが睡眠にも過覚醒症状にもプラスになると思います。 ●認知と気分の症状への対応:①感情を取り戻す DVにあったりPTSDになると、ネガティブな感情に押しつぶされてしま って、自然な、ポジティブな感情が感じられなくなります。たとえば被害の場 から逃げてきて、いま裁判とかかわっている、あるいは面接交渉をやっていて、 毎日そのことで頭がいっぱいという方もいらっしゃるかもしれません。そんな 中でもポジティブな感情を取り戻すためには、たとえ5分でも自分をリラック スさせて気分転換をする時間をもつようにしてください。 ●認知と気分の症状への対応:②対人関係を取り戻す DVにあう、あるいはこわい思いをすると、日常的に対人交流がこわくなり ますが、少しずつ対人交流を広げていくことによって、本来もっていたはずの 健康的な対人交流が戻ってきます。DVとはまったく関係ないところで交流関 係をつくるのも一つの方法です。こういったことをしながら、PTSD症状に 対応していきます。 PTSDの治療は、トラウマ体験を思い出していくことと並行して、感情の 調整をしたり体をゆるめたりする作業も行っていきます。その中では、解離症 状(ぼんやりしてしまう症状)や、回避症状を少しずつとっていきます。そう すると、日常的に自分の心の中に浮かんでくるこわいイメージが何なのか見え てきます。それを続けているうちに、やがて、自分の中で時間の流れがよみが えってきて、あれは過去の出来事であって、もうここに加害者はいないのだと いうふうに脳の認知に変化が生じ、正常な記憶の中に戻っていきます。そうす ると、被害者は初めて、自分と時間とロードマップを取り戻すことができます。 時間が戻ってきて、自分が何に向かって歩いていたのかを思い出せるようにな ってきます。それは何年もかかる大変長い道のりで、それほど家族の中で起き る暴力は重大なことなのです。 ●二次被害 「二次被害」とは、期待していた人びとに支えてもらえないことや、恐ろし い事態を招いたのは自分のせいだと非難されることから、さらに深い傷跡を残 してしまうことを言います。例えば、家族・親族の言葉や警察官・弁護士・医 師の発言が重大な影響を与えることがあります。 DVについてあまり理解されない時代には、被害者もよくない点があったの 6 ではないかと言う人も多かったのですが、これが二次被害です。その後、10 年 ぐらいたって、DVが一般的なものだということが世間でもわかってきました。 とはいえ、相談を受ける側の人たちは、気をつけなければいけません。心の傷 を負った人たちは、とても傷つきやすい状態なので、不用意な言葉は避けるべ きです。ささいな言葉に反応するのも、そういったトラウマに対する一つの症 状なのだというとらえ方をしていただければと思います。 相談を受ける側の人たちが注意すべきことは、とくに医療関係で働いていて DV被害者の方に対応する人たちは、きちんとトレーニングを受けている、支 援の手順が標準化されている、話を聞くときはプライベートの場を設置する、 守秘義務を守らなければいけない、とされています。日本の現状はまだまだで すが、ぜひこういった目標に向かって進めていってもらいたいと思います。 ●DV被害母子家庭における母親の育児ストレスと認知特性に関する研究 DVから逃れてシェルターに入る親子の1つの典型として、30 代の母親と就 学前の子供の母子があります。 女性生涯健康センターに通っているDV被害の母子と、保育園に通っている DV被害がない人たちを比較した調査です。 (驚くことに、保育園に通っている 人たちの 18%がDV被害を受けていました。) DV被害の母子が見た、自分の子供はどれぐらいDVを目撃しているか、あ るいは直接的な暴力被害を受けているかの調査では、DVの目撃は、ほぼ 100% です。子供に対する心理的攻撃が5割強、実際に子供が身体的暴行を受けてい たという回答も5割強です。1歳半の子供が性的強要を受けている例もありま した。 母親の精神健康状態を見ても、DV被害のある母親と、ない母親では非常に 差があることがわかります。問題は、非常に苛酷な状況で育児をしていること、 しかも、その子供たちにもメンタル面の症状が出ているということです。 CBCL(Child Behavior Checklist)という日本でもよく使われている子 供の問題行動のチェックリストがあります。うつやひきこもりといった内面的 な症状、暴れたり言うことをきかないなどの外向的症状があります。これを得 点化して評価します。この得点が 60 を超えると臨床域といって、専門家の受診 を勧められます。 DV被害のない母親が育てる子供たちのCBCL得点は 45 ぐらいで、とくに 臨床的な治療を受けなくてもいい水準です。一方DV被害の子供たちは平均で 60 を超えて、受診したほうがいいというレベルなのですが、定期的に診察を受 けている子供は1割にも満たず、とても悪い状態のまま自宅で養育されている ことがわかりました。DV被害を受けている母親は、うつやトラウマ症状があ 7 り、対処行動にも影響を受けて、自責感や自己不全感が高い状態になっていま す。母親の自責感や自己不全感が高いと、子供の問題行動も増すということが わかっています。その問題行動がまた、母親の育児ストレスにつながります。 そこで、子供の問題行動で相談に来た母親にDV被害がある場合には、母親の 自責感や自己不全感を治すこと、母親と子供を一緒に治療をしていくことが非 常に重要になります。 ●DVの世代間連鎖 DVには世代間連鎖があることがわかっています。世代間連鎖は、DV家庭 に育った子供たちが将来的にDVをしやすい、あるいはDVに遭う確率が高い ということです。 2003 年にアメリカで行った調査ですが、子供の頃、身体的暴力か夫婦間暴力 を目撃した女性は4~6倍も配偶者間暴力被害に遭うリスクが高い、あるいは 子供の頃、身体的・性的虐待や夫婦間暴力を目撃した女性は、配偶者からの精 神的暴力に遭うリスクが3~4倍になるということがわかりました。 私達の調査でも、被害者の両親間にDVがあったかどうかを尋ねると、あっ たと答える被害者は 30.8%、夫である加害者の両親間に暴力があったと聞いた ことがあるという回答は 46.2%ありました。 被害者の養育家庭、夫の養育家庭にDVがあったか、被害者が実際に殴られ たりしていたのか、夫が実際殴られたりしていたのか、学歴はどうかを見ると、 DVのある家庭で養育された夫は、被害者により重篤な暴力をふるうことがわ かりました。 どうしてDV被害にあってしまったのか、被害者側に要因はないのかとよく 聞かれます。しかし、被害者の養育家庭のDVや、被害者の学歴、被害者の虐 待歴は無関係で、被害者のDV体験の重さは、夫の養育とか学歴によることが わかりました。DVの問題は、被害者、加害者ともに取り組んでいかなければ いけないのですが、今後、さらに加害者についても取り組んでいかなければい けない問題だと思っています。 被害者を理解し、社会で支える仕組みを作ることが将来のDV被害の予防に なります。DV体験から逃れてきた子供たちをどうケアするかは、将来的なD Vを防ぐ大きな支援になるのではないかと考えています。社会的な合意と理解、 経済的な支えが本当に必要です。 -了- 8