...

平成24年度 事業報告

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

平成24年度 事業報告
報告事項
平成24年度 事業報告
一般社団法人 日本ボイラ協会
平
概
成
24
年
度
事
業
報
告
況
日本経済は、輸出の下げ止まり傾向や生産の持ち直しの動きが見られ、企業収益にお
ける大企業を中心とした改善状況などから、景気は依然として一部に弱さが残るものの、
持ち直しの兆しが見られる。
先行きについては、輸出環境の改善や経済対策、金融政策の効果などを背景に次第に
景気回復に向かうことが期待されるが、海外景気の下振れが我が国の景気を引き続き
下押しするリスクとなっている。
こうした経済状況の中にあって、ボイラー等の安全対策については、厚生労働省が
定めた第 11 次の「労働災害防止計画」の最終年度であるが、水管ボイラーや炉筒煙管
ボイラーの爆発事故等や、化学工業における反応器の爆発火災が連続して発生し、重要
な課題となっている。
また、地球温暖化対策については、京都議定書の目標達成の約束期間の最終年度を迎
え、その充実が求められている。さらに、省エネルギーのための取り組みの強化が求め
られている。
以上のような状況の下、平成 24 年度においては、協会はボイラー等の安全の確保、
地球温暖化の防止、省エネルギー等を図るため、次の事業を実施した。
調査・研究活動として、常設の技術委員会を中心に、各種知見の収集・分析・取り纏
め、技術基準の作成等を行い、各種大会などの機会や、機関誌の「ボイラ・ニュース」
、
「ボイラ研究」、各種出版図書を通じ普及を図った。また、ボイラー・圧力容器に関連
した科学技術研究分野の独創性のある調査研究課題を公募し、助成を行う研究助成事業
を開始した。
ボイラーデーにちなんだ行事の一環として開催する全日本ボイラー大会では、ボイラ
ー・圧力容器の製造・取扱いなどに携わる関係者が一同に会し、研究発表、パネルディ
スカッションを行い相互に研鑽を図るとともに、優良なボイラー技士やボイラー管理が
模範的であるボイラー管理優良事業場等の表彰を行った。また、協会の発展に永年にわ
たり寄与した者に対する功労賞を授与した。全国工作責任者大会では、ボイラー・圧力
容器の材料、生産技術、工作法等の進歩に対応しつつ、これらの分野における諸課題に
ついて討議を行った。
1
また、関係学術団体等の技術委員会等に職員を委員として派遣することにより、関係
学術団体等の活動への協力、連携を図った
講習・教育活動としては、ボイラー技士などボイラー・圧力容器の取扱等を行う者の
養成及び能力向上を図るため、ボイラー実技講習、ボイラー取扱技能講習などの講習・
教育を全国において実施した。また、講習・教育の効果的な実施のため、ボイラー取扱
技能講習のテキストの改訂等、各種図書の発行を行った。さらに、ボイラー相談員によ
る個別相談等ボイラー・圧力容器関係者を対象とした相談活動を実施した。
また、ボイラー・圧力容器の安全の確保を図るため、厚生労働省の登録検査・検定
機関として、ボイラー、第一種圧力容器の性能検査、第二種圧力容器等の個別検定等を
実施したが、依然としてボイラー等の設置台数及び小型温水ボイラー等の生産台数の減
少により、検査・検定基数は減少した。
また、公益財団法人日本適合性認定協会から認定を受けた審査登録機関として、ボイ
ラー・圧力容器等の製造に係る品質マネジメントシステム審査登録事業を推進した。
公益法人制度改革に対応するため、内閣府に一般社団法人への移行認可申請を行い、
平成 25 年 3 月一般社団法人の認可を受け、4 月 1 日付での移行に向け設立登記及び
周知等の準備を進めた。
組織体制については引き続き見直しを行い、平成 24 年 4 月 1 日から 2 検査事務所を
駐在事務所とした。
1.
会員等の動き
平成 25 年 3 月末の会員総数は 7,779 で、その内訳は特級会員 546、一級会員 672、
二級会員 1,637、三級及びその他の会員 4,924 である。
この結果、前年度末会員総数 8,152 と比べて 373 の減少となっている。
2.会議等の開催
(1) 通常総会
平成 24 年 6 月 15 日に第 66 回通常総会を開催し次の議案を審議可決した。
①
平成 23 年度事業報告及び決算報告
②
平成 24 年度事業計画及び収支予算
③
役員の改選
④
一般社団法人 日本ボイラ協会定款(案)の変更
⑤
新制度における最初の代表理事及び役員選任
2
(2) 理事会、監事会及び顧問会
①
理 事 会
平成 24 年 5 月31 日
同
9 月 7日
同
12 月 7日
平成 25 年 3 月 22 日
②
監 事 会
平成 24 年 5 月 25 日
③
顧 問 会
平成 24 年 7 月 20 日
(3) 全国支部事務局長会議
平成 25 年 2 月 21 日~22 日東京都において開催し、協会支部等の在り方や平成
25 年度の支部事業の進め方等についての意見交換を行った。
(4) ブロック別支部事務局長会議
次のとおりブロック別支部事務局長会議を開催した。
①
北海道・東北ブロック
平成 24 年 9 月 13 日
岩
手 県
②
関東ブロック
平成 24 年 9 月27 日
茨
城 県
③
中部ブロック
平成 24 年 9 月20 日
石
川 県
④
近畿ブロック
平成 24 年 9 月10 日
奈
良 県
⑤
中国・四国ブロック
平成 24 年 9 月27 日
岡
山 県
⑥
九州・沖縄ブロック
平成 24年 9 月13 日
佐
賀 県
(5) 全国検査事務所長会議
平成 24 年 9 月 5 日及び平成 25 年 3 月8日の 2 回、東京において開催した。
(6) 全国検査事務所事務職員研修
検査事務所の事務担当職員の研修を平成 25 年 2 月 14日に東京において実施し
た。
(7) 整備業者等との連絡会議
検査事務所においては、ボイラー等の整備に関する問題について検討するため、
整備業者等との連絡会議を開催した。
3.調査・研究活動
(1) 技術委員会(常設)
3
1)
ボイラー構造委員会
イ.平成 24 年度全国工作責任者大会におけるボイラー構造規格関連の質疑に対
する回答を作成した。
2)
圧力容器構造委員会
イ.圧力設備の供用適正評価 (FFS) について審議した。
ロ.平成 24 年度全国工作責任者大会における圧力容器構造規格関連の質疑に対
する回答を作成した。
3)
溶接委員会
イ.平成 24 年度全国工作責任者大会における溶接関連の質疑に対する回答を作
成した。
ロ.テキスト「最近のボイラー・圧力容器の溶接」の見直しについて審議した。
4)
燃焼委員会
イ.ボイラー大会パネルディスカッション「副生燃料のボイラーへの利用技術」
の実施に協力した。
ロ.ボイラーの最近のバーナ技術について審議した。
5)
水管理委員会
・ボイラーの水管理に関する実務的手法について審議した。
6)
取扱い・制御委員会
・ボイラー取扱い作業のためのリスクアセスメント手法について審議した。
7)
省エネルギー委員会
イ.機関誌「ボイラ研究」に「新・省エネルギー講座」を連載した。(エネルギー
の有効利用5回、ボイラー本体および補機1回)
ロ.機関紙「ボイラ研究」特集号(8月号)「新しい視点による省エネ対策」の
編集に協力した。
(2) 特別委員会
1) JIS B 8201「陸用鋼製ボイラ - 構造」改正原案作成委員会
・JIS B 8201「陸用鋼製ボイラ - 構造」改正原案を作成した。
(3) 委員長会議
平成 24 年 4 月 20 日に開催し、委員会相互の調整及び情報交換を行った。
4
(4) 研究助成
ボイラー・圧力容器に関連した科学技術分野の独創性のある調査研究課題として、
次の 5 課題の研究について助成を行った。また平成 25 年度の課題募集を行った。
① 非石綿シートガスケットの高温・長期粘弾性特性の評価とガスケット選定
指針の提案」
(東京電機大学
辻
裕一氏)
② ピーニングによる圧力容器の安全性向上に関する基礎研究」
(横浜国立大
高橋宏治氏)
③ 旋回導入ガスのエジェクター効果を利用した自己再循環型低 NOx バーナ
に関する研究」
(広島大学
石塚
悟氏)
④ SUS347 オーステナイト系ステンレスボイラ用鋼の長期信頼性に与える
Laves 相ぜい性の影響評価」
(岐阜大学
植松
美彦氏)
⑤ 面外曲げを受ける減肉配管エルボの破損予測シミュレーションの高度化」
(横浜国立大学
澁谷
忠弘氏)
(5) 外部技術委員会
次表のとおり関係学術団体等の主催による技術委員会に委員を派遣した。
委員会名
主要団体等
内容
JIS B 8223「ボイラの 火力原子力発電技術協会 JIS B8223 改正原案の作成
給水およびボイラ水の
水質」改正原案作成委
員会
圧力容器国際規格委員 高圧ガス保安協会
ISO/TC11 における国際規格案の策定及び
会
関連事項の調査・研究
鉄工製缶作業専門調査 厚生労働省職業能力開発 製缶作業に関する技能検定基準の作成
委員会
局
鉄工製缶作業委員会
中央職業能力開発協会
製缶作業に関する学科及び実技試験の問
題作成、成績結果の評価等
ISO/TC161 国 内 対 策 日本ガス石油機器工業会 ガス・石油燃焼装置の制御装置と安全装置
委員会
の審議
圧力容器技術委員会
JISB8265・B8267 への対応
日本規格協会
JIS B2301 ねじ込み式 日本金属継手協会
JIS B2301、JIS B2302、JIS B2239
可 鍛 鋳 鉄 継 手 、 JIS
改正原案の作成
B2302 ねじ込み式鋼管
製管継手、JIS B2239
鋳鉄製管フランジ
改
正原案作成委員会
5
圧力容器規格委員会
日本高圧力技術協会
圧力容器材料規格等の分科会活動報告の
審議
ISO/TC109 国 内 対 策 日本工業炉協会
一体型ガスバーナ及び油バーナの審議
委員会
検査機関技術委員会
日本適合性認定協会
検査機関の認定に関する技術基準作成の
ための審議
ISO/TC185 対 策 委 員 日本バルブ工業会
ISO/TC185(安全弁関係)と JIS との関連、
会
TC185 審議事項の検討
フランジ計算基準等標 日本バルブ工業会
フランジ計算基準及びガスケットの性能
準化委員会
評価方法の標準化についての審議
ISO4126-10/JIS 規格
ISO4126-10(二相流)対応 JIS 原案
日本バルブ工業会
作成委員会
作成
ISO/TC135 国 内 対 策 日本非破壊検査協会
ISO/TC135 関連会議及び活動状況報告
委員会
JIS Z 2305「非破壊試 日本非破壊検査協会
JIS Z 2305 改正原案の作成
験
・技術者の資格及び認
証」
改正原案作成委員会
NDIS3414「目視試験 日本非破壊検査協会
NDIS3414「目視試験通則」改正原案の作
通則」改正原案作成委
成
員会
JIS
Z
3121 + JIS 日本溶接協会
JIS 「継手引張試験」、「継手曲げ試験」改正
Z3122 改正準備委員会
素案の作成
4.広報・周知啓発活動
(1) 機関誌等の発行
機関誌等を次のとおり発行した。
・
「ボイラ研究」 6 回(普通号 5 回、特集号「新しい視点による省エネ対策」1 回)
・「ボイラ・ニュース」
毎月
なお、ボイラ研究及びボイラ・ニュースの編集委員会を 4 回開催した。
・「ボイラー年鑑」(平成 24 年版)を発行した。
(2) ボイラーデー及び各種大会の実施
厚生労働省の後援のもとに次の行事を実施した。
本年初めて全日本ボイラー大会と全国工作責任者大会とを連続した日程で開催した。
6
さらに、昨年度試行的に実施した「カタログコーナー」を本格的に実施することとし、
ボイラー大会および工作責任者大会の会場において、ボイラーメーカー、ボイラー附
属品・周辺機器メーカーなどのパネルを展示するとともに、カタログの提供を行った。
参加企業:(株)IHI 汎用ボイラ、川重冷熱工業(株)、(株)サムソン、(株)高尾鉄工所、
(株)日本サーモエナー、バブ日立工業(株)、(株) ヒラカワ、
(株)前田鉄工所、三浦工業(株)、栗田工業(株)、アクアス(株)、
ホダカ(株)、(株)テストー、(株)テイエルブイ
1) 第 62 回全国工作責任者大会
期
日
平成 24 年 10 月 25 日(木)
場
所
福岡市
参加者
420 名
福岡国際会議場
イ.特別講演
①
「ボイラー及び圧力容器の安全行政の動向」
厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課
中央産業安全専門官
②
戸田
剛
氏
安田
克彦
氏
「溶込み形成に及ぼす開先の作用」
溶接委員会委員長
③ 「安全装置の選定、取付けとメンテナンス -ボイラー及び圧力容器シス
テム」
株式会社
福井製作所
長谷川千尋
ロ.質疑応答
規則関係 (4 問)
①
②
規格関係(13 問)
③
溶接一般(4 問)
2) 第 50 回全日本ボイラー大会
期
日
平成 24 年 10 月 26 日(金)
場
所
福岡市
参加者
529 名
イ.表
①
「福岡国際会議場」
彰
ボイラー管理優良事業場
1 事業場
大阪ガス株式会社 泉北製造所 泉北第二工場
②
78 名
優良ボイラー技士等
7
(大
阪)
氏
③
2件
技術賞
ⅰ 「一部生産設備停止時のボイラー蒸発量の削減」
日本製紙株式会社 板紙事業本部足利工場
中塚
信博
氏(栃
木)
ⅱ.「ボイラー燃料として利用可能な副生液の評価方法と事例紹介」
出光興産株式会社
④
功労賞
3名
⑤
感謝状
5名
伊藤
正司
氏(東
京)
ロ.特別講演
①
「当面の安全行政について」
厚生労働省労働基準局安全衛生部
②
安全課長
半田
有通
氏
唐池
恒二
氏
拓也
氏
「まちづくりには『氣』が大事」
九州旅客鉄道株式会社
代表取締役社長
ハ.研究発表
①
「回収ボイラーにおける木質燃料混焼による省重油」
中越パルプ工業株式会社
②
森
「インコネル肉盛適用による転炉フードボイラー寿命延長」
JFE スチール株式会社
③
川内工場
西日本製鉄所
住元
洋輔
氏
「複数プラント間のコプロダクション連携による省エネルギー事業」
NSスチレンモノマー株式会社
大分製造所
馬越
和幸
氏
谷口
忠芳
氏
④ 「病院における省エネと環境保全の取組み」
熊本赤十字病院
⑤
「北九州市八幡東田地区における電力供給事業の取り組みについて」
新日鐵住金株式会社
八幡製鐵所
山田
秀樹
氏
川口
修
氏
ニ.パネルディスカッション
テ
ー
マ:「副生燃料のボイラーへの利用技術」
コーディネータ:燃焼委員会委員長
8
パ ネ リ ス ト:
出光興産株式会社
株式会社
3)
関
伊藤
口
正司
氏
関口
申一
氏
日本ファーネス株式会社
中村
博之
氏
エバークリーン株式会社
橋詰
幹樹
氏
第 41 回全日本ボイラー溶接士コンクール
開催日
平成 24 年 5 月 17 日(木)~18(金)
JBA ビル
参加者
55 名 (被覆アーク溶接:厚板の部 14 名、中板の部 27 名
炭酸ガスアーク溶接の部:14 名)
入賞者
(1)
被覆アーク溶接 厚板の部
厚生労働大臣賞
会
長
賞
(株)I H I
草野
拓
氏(神奈川)
三浦マシン(株)
上田
宏
氏 (愛
媛)
三菱重工業(株)
井上
悟史
氏 (兵
庫)
川重冷熱工業(株)
山口
訓弘
氏 (京
滋)
新興プランテック(株) 古川 卓也 氏 (神奈川)
(株)前田鉄工所
月島機械(株)
(2)
氏 (長
野)
岡田 正三 氏 (千
葉)
滝沢
伸也
被覆アーク溶接 中板の部
宮崎
裕康
氏 (千
葉)
(株)羽生田鉄工所
坂田
享
氏 (長
野)
(株)I H I
浅野
宰
氏 (神奈川)
(株)ヒラカワ
稲田
守宏
氏 (兵
庫)
三浦マシン(株)
鹿村
渉
氏 (愛
媛)
三菱重工業(株)
川口 一馬 氏 (神奈川)
三浦工機(株)
堺
川重冷熱工業(株)
中野
厚労省 労働基準局長賞 月島機械(株)
会
長
賞
博文
氏 (愛
媛)
刃
氏 (京
滋)
(3) 炭酸ガスアーク溶接の部
会
長
賞(優勝)
三浦マシン(株)
宮内
氏 (愛
媛)
会
長
賞
(株)前田鉄工所
宮崎 文也 氏 (長
野)
辰也
なお、入賞者については、全日本ボイラー大会において表彰を行った。
9
5.講習・相談・出版活動
(1) 講 習
講習等の受講者数は、登録講習等が 34,606 人、能力向上教育及び安全衛生教育が
それぞれ 679 人、546 人で、平成 23 年度に比べ大幅に減少した。特に、ボイラー
実技講習の受講者が 18,944 人で、二級ボイラー技士免許試験の受験資格の見直し等
の影響を受け、著しく減少した。
また、受験準備講習の受講者が 2,804 人で平成 23 年度に比べ若干増加した。
1)
技術講習等
イ.実践ボイラー教室
本部主催により実践ボイラー教室を次のとおり開催した。
期
日
場
平成 25 年 2 月 4 日(月)~6 日(水)
所
参加者
JBA ビル
4名
[平成 18 年 3 月以来
累計 63 名]
ロ.支部主催の技術講習会
支部において、ボイラーの定期自主検査等 10 テーマについて技術講習会を開
催した。
回
23(27)回
数
受講者
546(605)名
( )内は、平成 23 年度実績である。以下 4)まで同様。
2)
登録講習等
支部において、ボイラー実技講習、ボイラー取扱技能講習等を次のとおり実施
した。
講 習 種 別
数
受 講 者 数
ボ イ ラ ー 実 技 講 習
417(463)回
18,944(23,662)名
ボイラー取扱技能講習
238(230)回
9,739( 9,519)名
普通一圧作業主任者講習
74(73)回
3,160( 3,261)名
化学一圧作業主任者講習
31(31)回
1,587( 1,597)名
小型ボイラー取扱特別教育
84(34)回
1,176(
計
3)
回
844(831)回
953)名
34,606(38,992)名
能力向上教育及び安全衛生教育
支部において、能力向上教育・安全衛生教育を次のとおり実施した。
10
イ
能力向上教育
講 習 種 別
回
受 講 者 数
ボイラー取扱作業主任者
38(32)回
512(492)名
普通一圧取扱作業主任者
1( 2)回
66( 89)名
化学一圧取扱作業主任者
3( 4)回
101( 152)名
42(38)回
679(733)名
計
ロ
安全衛生教育
講 習 種 別
回
数
受 講 者 数
ボイラー技士等
30(28)回
523(469)名
ボイラー整備士
5( 2)回
23( 5)名
35(30)回
546(474)名
計
4)
数
受験準備講習
ボイラー技士等の免許試験の受験準備講習を次のとおり実施した。
講 習 種 別
回
受 講 者 数
特級ボイラー技士受験準備講習
3 ( 3)回
一級ボイラー技士受験準備講習
27 (26)回
371( 351)名
二級ボイラー技士受験準備講習
83 (84)回
1,827(1,733)名
ボイラー溶接士受験準備講習
6 ( 5)回
151( 128)名
ボイラー整備士受験準備講習
17 (15)回
344( 316)名
136(133)回
2,804(2,651)名
計
5)
数
111(
123)名
二級ボイラー技士免許試験通信講座(厚生労働大臣指定)の実施
本部において、二級ボイラー技士免許試験の受験者を対象とする通信講座を次
のとおり実施した。
受講申込者
58 名
修了者 38 名(うち教育訓練給付 18 名)
(平成 24 年 4 月~25 年3月)
[平成 12 年 4 月以来 累計 受講者 1,244 名、修了者 706 名]
(2) 相 談
1)
ボイラー相談員活動等の実施
支部において、ボイラー相談員による個別相談を次のとおり実施した。
実施支部
8 支部
相談事業場数
11
61 事業場
2) 技術的な相談の実施
本部及び検査事務所において、ボイラー製造者等からの電話、メール、訪問等に
よる相談に対応した。また、支部において、ボイラー設置事業場、ボイラー技士
免許試験受験者等からの相談に対応した。
(3) 図書等の発行
1)
図書等の販売状況
図書等の販売部数は、平成 23 年度に比べ、法令関係図書は増加したものの、
受験準備関係図書や登録講習等関係図書などが減少し、全体では 163,307 冊で
9.4%の減少となった。
販 売 部 数
区
増
減
分
平成 24 年度
平成 23 年度
法令関係図書
33,736
32,416
+1,320
+4.1%
受験準備関係図書
61,042
72,908
-11,866
-16.3%
登録講習等関係図書
56,246
60,831
-4,585
-7.5%
技術関係図書
5,945
6,927
-982
-14.2%
その他の図書
6,313
7,116
-803
-11.3%
DVD、ビデオ
25
65
-40
-61.5%
163,307
180,263
-16,956
-9.4%
合
2)
計
部
数
増減比
図書の新規・改訂発行状況
新規に発行又は改訂した図書の状況は次のとおりである。
・平成 23 年度特級ボイラー技士免許試験公表問題及び解答(6 月発行)
・一級ボイラー技士免許試験平成 23 年後期公表問題及び解答・解説(6 月発行)
・二級ボイラー技士免許試験平成 23 年後期公表問題及び解答・解説(6 月発行)
・ボイラー溶接士免許試験平成 23 年公表問題及びその解答・解説
(6 月発行)
・ボイラー及び圧力容器安全規則の解説(6月発行)
・ボイラー取扱技能講習テキスト(6月発行)
・わかりやすいボイラー及び圧力容器安全規則(9月発行)
・一級ボイラー技士免許試験平成 24 年前期公表問題及び解答・解説(12 月発行)
・二級ボイラー技士免許試験平成 24 年前期公表問題及び解答・解説(12 月発行)
12
・一級ボイラー技士試験標準問題集(12 月発行)
・二級ボイラー技士教本(3月発行)
・ボイラー年鑑
平成 24 年版(10 月発行)
(4) ホームページによる情報提供
検査・検定、ボイラー・圧力容器の技術的情報、品質システムに関する情報並び
に全国各支部主催の講習会の開催計画等の情報を提供した。
また、メールアドレスを登録した希望者に対し、協会の各種大会の開催案内、新
刊図書の紹介等を行う「お知らせメール」の配信を平成 24 年 11 月より開始した。
6.品質マネジメントシステム審査登録活動
審査登録機関として、13 事業者の更新審査・登録及び 6 事業者の定期審査(サーベ
イランス)を行った。また、登録企業数の拡大に向け、平成 23 年度に個別訪問した 2
事業者について、その後の状況をフォローした。
なお、公益財団法人 日本適合性認定協会から審査登録機関としての資格認定の更新
審査を受けた。
7.検査・検定活動
(1) 検査・検定実施状況
検査・検定基数は、ボイラー及び第一種圧力容器の性能検査が 90,444 基、第二
種圧力容器等の個別検定が 114,146 基であった。ボイラー・圧力容器の設置数の
減少、小型温水ボイラーをはじめとした検査対象機器の生産台数の減少等により、
平成 23 年度に比べ検査・検定基数が減少した。
増
区
分
種
別
平成 24 年度
件
製造時等
検
査
性能検査
個別検定
特定廃熱ボイラー
減
平成 23 年度
数
増減比
2
0
-
-%
ボ イ ラ ー
19,191
20,210
-1,019
-5.0 %
第一種圧力容器
71,253
72,850
-1,597
-2.2 %
計
90,444
93,060
-2,616
-2.8 %
第二種圧力容器
63,347
64,407
-1,060
-1.6 %
小型ボイラー
48,315
61,939
-13,624
-22.0 %
(43,331)
(56,795)
(-13,464)
(-23.7%)
2,484
2,649
-165
-6.2 %
(うち小型温水ボイラー)
小型圧力容器
13
計
114,146
128,995
-14,849
-11.5 %
特 別 検 査
1,390
1,390
0
0 %
輸 出 検 査
1,467
1,337
+130
+9.7 %
そ の 他
1,998
1,940
+58
+3.0 %
計
4,855
4,667
+188
+4.0 %
209,447
226,722
-17,275
-7.6 %
特別検査等
合
計
注) ① 製造時等検査の件数は、構造検査及び溶接検査の合計である。
② 種別欄の特別検査とは、国等のボイラー等の検査を、国等からの依頼に基づき行ったものを
いう。
③ 種別欄のその他とは、小ボ・小圧の定期自主検査、水圧試験等を事業場からの依頼に基づき
行ったものをいう。
(2) 検査員の研修
検査員の養成・資質の向上を図るため、次のとおり研修を実施した。
1)
養成研修
16 名
2)
検査員実務研修
平成 25 年 2 月 6 日~2 月8日
3)
ブロック別検査員技術研修
(3)
1)
21 名
①
北海道ブロック
平成 25 年 3 月
12 日
札 幌 市
②
関東ブロック
平成 25 年 1 月24・25 日
東 京 都
③
中部ブロック
平成 25 年 2 月
13 日
名古屋市
④
近畿ブロック
平成 25 年 2 月
12 日
大 阪 市
⑤
中国・四国ブロック
平成 25 年 2 月19・20 日
松 山 市
⑥
九州・沖縄ブロック
平成 25 年 1 月21・22 日
福 岡 市
検査用機器、業務用機器、技術図書等の整備
検査・検定用機器
主として、超音波厚さ計、簡易ファイバースコープ、デジタルカメラについ
て整備を図った。
2)
業務用自動車
業務用自動車については、耐用年数、走行距離等を勘案し計画的に配車整備
した。
3)
事務所等の整備と事務の機械化
経理、検査関係等の事務の機械化を推進し、業務処理の効率化を図った。
14
4)
技術図書の整備
計画的に関係技術図書を購入し、整備を行った。
8.体制の整備
検査事務所の組織体制の見直しを行い、平成 24 年 4 月 1 日から徳島及び大分の
2 検査事務所を駐在事務所とした。
9. 監査及び業務指導の実施
(1) 支部に対し、一般業務及び経理事務について監査・指導を実施した。また、公認
会計士による経理監査も実施した。
(2) 統括検査事務所及び検査事務所に対し、検査業務及び一般業務・経理事務につい
て監査・指導を実施した。
10.支部事業の改善のための取組み等
(1) 支部事業改善プロジェクトにおける検討
平成 23 年度に行った「協会支部等の在り方検討委員会」の中間報告を踏まえ、
支部における業務改善の取組みを支援するために「支部事業改善プロジェクト」
(座長:永田副会長、メンバー:東京支部・長野支部・愛知支部・静岡支部・広
島支部の事務局長)を 4 月に立ち上げ、各支部にとって共通性の高い、前向きで
具体的な改善方法、収入増加方策等の検討を行った。また、ワーキンググループ
を設け「二級ボイラー技士免許試験受験用テキスト」の作成のための検討を行っ
た。
(2) 講習用補助教材の整備
北海道支部、埼玉支部、東京支部、神奈川支部、愛知支部等の協力の下、ボ
イラー実技講習用の標準パワーポイントを作成し、各支部に配布した。
(3) 新任支部事務局長会議の開催
東京支部及び長野支部の協力の下、新任支部事務局長会議を 11 月 15、16 日
に開催した。(参加支部:岩手支部、茨城支部、大分支部、沖縄支部)
(4) 会計システム及び講習管理システムの研修会の開催
広島支部及び愛媛支部の協力の下、本部において支部の会計システム及び
講習管理システムの自主的研修会を 11 月 29、30 日に開催した。(参加者:25
支部 26 名)
15
11.ボイラーメーカー懇談会の開催
ボイラーの製造に関して、協会の事業に係るニーズを把握するとともに関係者の
意見交換ができる場として、会員であるボイラーメーカーを構成員とする懇談会を
平成 24 年 5 月 8 日、平成 24 年 9 月 26 日及び平成 25 年 3 月 5 日に開催した。
参加企業:㈱IHI汎用ボイラ、川重冷熱工業㈱、㈱サムスン、㈱高尾鉄工所
㈱日本サーモエナー、バブ日立工業㈱、㈱ヒラカワ、㈱前田鉄工所
三菱重工業㈱、三浦工業㈱
(10 社)
12.厳しい収支環境への対応
本部・支部及び検査事務所の体制、業務の実施方法の見直しなど、業務の一層の効
率化を図る観点から、収支改善の取組み方針等に基づき収支改善のための取組みを行
った。
また、新規事業の実施について、プロジェクトチームにより引き続き検討を行った。
16
Fly UP