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議事録 (ファイル名:giziroku4 サイズ:506.56KB)

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議事録 (ファイル名:giziroku4 サイズ:506.56KB)
第4回佐倉市立地適正化計画作成懇話会
議事録
日
時
平成28年7月22日(金)午後1時30分~午後3時00分
場
所
佐倉市役所
出 席 者
事 務 局
議会棟2階
第4委員会室
北原委員、轟委員、佐藤委員、兼坂委員、橋本委員(代理三上氏)、
髙田委員、稲葉委員、犬塚委員
石倉都市部長、小野寺都市計画課長、平野、井上、大野、小川、
株式会社パスコ3名
1.開会
2.会長挨拶
3.議事
会議次第
配布資料
傍 聴 者
(1)誘導施設、誘導施策の検討
(2)区域設定の検討
4.その他
5.閉会
(資料1)
補足資料
(資料2)
(資料3)
(参考資料1)
(参考資料2)
誘導施設、誘導施策の検討
区域設定の検討
急傾斜地崩壊危険区域等の例
人口関係資料
0人
【議事録】
1.開会
2.会長挨拶
3.議事
【北原会長】
それでは、次第に従いまして会議を進めていきたいと思います。まず、議事
の(1)誘導施設、誘導施策の検討について事務局のほうからご説明をいただ
きたいと思います。よろしくお願いいたします。
【事務局】
それでは、説明させていただきます。本日の議事は、誘導施設と誘導施策の
1
検討と、前回に引き続きまして区域設定の検討の大きく2つありまして、どち
らも計画書に位置づけることが必須となっている事項になります。
本日は資料の中身についてそれほど説明の時間を割かずに、大判図面なども
用意させていただいておりますので、活発なご意見をいただければと思ってお
ります。
それでは、議事に入る前に資料1をご用意いただきまして、前回の懇話会で
提示した市内での転居の動きだけではなく、市への転入や転出の状況も確認し
たいというようなご意見をいただいておりました。昨年度1年間の転入・転出
状況を同じ要領で確認した結果をご用意しておりますので、議事に先立ちまし
てこの資料1を先に説明させていただきたいと思います。
1ページからごらんください。これは平成 27 年度の1年間に市外へ転出した
方、市外から転入された方、あるいは、前回まで扱っていた市内で転居した方、
それぞれボリュームを整理してみました。比べますと、棒グラフの真ん中の赤
い部分、市外から転入した方が約6,600人程度という分析結果となってお
ります。次いで、転出していく方が約6,300人。これを比べますと、若干
ではありますが、約290人程度の転入超過という状況になっております。
続いて、2ページをごらんください。地区別の転入出の状況でございます。
実際にどこの地区に転入されたか、あるいは、どこの地区の方が転出されたか
を比べたものでございます。転出と転入、ボリューム感としてはおよそ近似し
ておりますが、その差分をとったのが一番下のグラフでございます。差分を見
ますと、佐倉地区のみが転出過多となっていて、他の地区はおよそ転入超過と
いう形になっております。特に転入が多いところとして志津地区、臼井地区、
千代田地区という順で多くなっており、全体的な傾向として、市内の西側地区
で転入超過が進んでいるということがうかがえます。
続いて、3ページでは、区域区分別、市街化区域の中と調整区域に分けて整
理をした結果でございます。これも一番下の差分のグラフだけご覧いただきま
すと、全体として転入超過の傾向にはありますが、一番転入が進んでいるとこ
ろは、市街化区域の中でも駅勢圏の外側、駅を中心に 800 メートルよりも少し
離れたところの市街化区域内の転入されてくる方が多い状況となっておりま
す。
4ページをご覧ください。ここからは市内での転居の動向ということで、前
回までにご提示した資料の再掲です。4ページの下側、振り返りとして確認を
しておきますと、市内の中で転居する方がどこから転出してどこに転入したか
と、その差分を見てみると、転入超過になっている地区というところが志津あ
るいは臼井、そして千代田。転出過多になっているところが佐倉、根郷。こう
いったことからも、市内の中でも東部から西部へというような動きが多い傾向
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にあるということがうかがえます。補足資料としての説明は以上でございます。
それでは、改めまして議事の(1)の誘導施設、誘導施策の検討に移りたい
と思います。資料としては資料2になります。
こちら目次を見ていただくと、大きくは4つに分かれておりまして、1つ目
として本計画の基本方針の設定、2つ目として区域への誘導施策、3つ目とし
て目標の設定、4つ目として今後の計画の進め方となっています。資料の2ペ
ージから6ページまでについてはこれまでもお示しさせていただいているとこ
ろです。誘導施設や誘導施策、区域設定の検討に当たっては、この6ページに
記載しております基本的な方向性、考え方を踏まえて検討していきたいと考え
ております。
なお、基本的な方向性につきましては、前回の提示内容から一部条件を修正
しております。具体的には、計画の目的と都市構造で重要な視点として「拠点」、
「居住」、「交通ネットワーク」の3つの視点を用語として明示しております。
また、それに合わせて以降の3つの視点の表現方法についても若干修正をして
おります。
7ページをごらんください。ここからが誘導施設の検討となります。都市機
能誘導区域は、現時点では駅周辺を中心にということで検討が進んでおります。
都市の拠点である都市機能誘導区域に立地を誘導すべき都市機能増進施設、こ
れをいわゆる誘導施設と呼んでいますけれども、住んでいる方を対象として、
その方たちの共同の福祉、もしくは、利便性の向上の観点から、7ページの上
段にもありますが、医療施設ですとか福祉施設、子育て支援施設、商業施設な
どが制度上想定されております。都市マスタープランでは、公共交通の結節点
であり、人が集まる場所である鉄道駅周辺を公益施設、商業施設等の集積を図
る地域の拠点として位置づけています。
この都市マスタープランの考えを踏まえまして、都市機能誘導区域は鉄道駅
周辺と検討しておりまして、誘導施設の現在の立地状況や地域特性なども踏ま
えて設定いたしまして、利便性の維持向上、もしくは、にぎわいの創出といっ
たものにつなげていきたいというふうに考えています。
8ページ、9ページをごらんください。8ページにつきましては、誘導施設
の狙いと誘導施設として設定しようと検討している機能の相関図になります。
9ページは、機能の役割とそれを誘導する施設、そういった表になります。
誘導施設については、この懇話会でいただいた意見などを踏まえまして変更
を行っております。大きな変更点といたしましては、前回は商業機能も掲載し
ておりましたが、今回はこの表の中では載っておりません。これは市内に既に
スーパーとか商店会、こういったものがある程度立地している状況があること
や、例えば特定の業態とか規模の施設を積極的に誘導するということの影響が
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想定しづらいという部分もあることから、積極的な誘導を図るべきではないの
ではないかというような視点から今回の資料では掲載しておりません。
また、小さな変更点といたしましては、子育て支援機能を前回までは認定こ
ども園、保育園、それと、子育て支援センターを別々に掲載していましたが、
どちらも子育て支援施策としての都市機能であること、また、現在の運用の部
分で子育て支援センターは保育園と併設するケースが多いといったような状況
から、表記をまとめるということで変更しております。
教育機能の部分については、上位計画となりますが、市の総合計画との整合
性を図って高等教育機関という表記に改めております。
資料10ページをごらんください。誘導施設の維持・確保の方向性というと
ころで、一番下に表がございます。駅周辺ごとの誘導施設の設定の表になって
いますけれども、この区分を3区分としておりまして、この区分の仕方につい
ては議事の(2)でもご説明いたしますけれども、大きくは京成佐倉駅とJR
佐倉駅の区分、臼井駅周辺、それと、ユーカリが丘駅と志津駅周辺、この大き
く3つの区分で3つの都市機能誘導区域として、この機能に対応する施設がな
い場合は誘導施設、現存する場合についてはモニタリング対象という表記をし
ておりまして、こういった設定を検討していると表になります。ここまでが誘
導施設の検討部分になります。
続きまして、11ページをごらんください。誘導施策になります。施策につ
きましては、1つ目としては居住誘導区域へ居住誘導するための施策、2つ目
としては都市機能誘導区域へ誘導施設を誘導するための施策、3つ目として共
通事項ということで、3つに分類いたしまして、それをさらに細分化して6つ
の視点から取り組み、施策展開を検討していきたいという考えでおります。
12ページにいきますと、それぞれの視点ごとの施策の展開方針を掲載して
いるページとなります。これを踏まえまして、13ページ、14ページはその
具体的な施策を整理しています。現在既に市として取り組んでいるものもござ
いますが、立地適正化計画と連携して施策に取り込むことができればと考えて
おります。
最後に15ページでは、まだ検討段階ではございますが、計画の実現度合い
を確認するための目標指標も掲載しております。16ページは計画策定後の進
め方の部分につきまして、PDCAサイクルとよく言いますけれども、計画を
して、実行して、評価をして、また改善をする。そういった考え方のもとで運
用を図ってまいりたいというような意味合いの資料でございます。
以上が資料2の説明になりますが、これはまだ検討段階で、まだまだ検討の
余地があるものと考えております。委員の皆様のお立場で、それぞれの視点か
らご意見をいただければというふうに思います。以上が説明になります。
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【北原会長】
ご苦労さまでした。誘導施設、誘導施策の検討について、資料2の説明とい
うことでしたが、ご質問・ご意見ございませんでしょうか。
【轟委員】
7ページの誘導施策の考え方ですけど、今、国が挙げている施設等の例が挙
がっていて、その中で佐倉市が想定する誘導施設があります。7ページの一番
下の丸のところに挙げなかったもので、商業機能、医療機能、高齢者福祉機能、
金融機能、こういったものは挙げなかったということで、ここに書いている理
由が、
「その時点の施設の立地動向を検証した上で」と書いてありますが、これ
は意味としては、既にもうこの地域にはこういったものがあるという意味なの
か、それとも、不足はしているけれども立地の見込みはないという、こういう
意味なのか、どっちなのかなと思って聞いていましたが、いかがでしょう。こ
れはどっちの視点でこういう判断をされたかということを確認したい。
【事務局】
商業機能につきましてはご説明の中でも差し上げましたけれども、高齢者福
祉施設関係につきましては、例えば通所型のものですと、サービス的に送迎が
あったり、入所型ですと、その施設の中である程度サービスが受けられたり、
必ずしも駅の周辺にあったほうがいいのかというところが事務局の中でもござ
いまして、高齢者福祉機能というものをこの中では挙げてございません。
また、金融機能につきましては、いわゆる郵便局ですとか銀行ですとか窓口
機能というのがあるものというのはそうたくさんではないですが、コンビニな
どでもATM機能というものが普及しています。あえて駅の周辺のほうに集約
してというところが必ずしも必要なのかという視点から挙げてはおりません。
【轟委員】
そうすると、今のご回答ですと、必要か必要ではないかという観点ですかね。
【事務局】
必ずしも駅の周辺に必要な施設なのかという部分が特定というところまで至
っていないので、現時点では機能として挙げていないというような状況がござ
います。
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【轟委員】
ご回答は理解をいたしました。その上でちょっと意見というか、どう考える
かですが、これは今のご回答にあったような考え方もあると思います。高齢者
福祉や医療は送迎があるという話もありますが、高齢者が歩くということも健
康増進につながりますので、車ではなくて歩ける範囲に全部揃っているという
ような考え方もあるかなと思っていました。商業施設も同様です。高齢者が駅
からすぐ歩いて全ての商業施設、金融施設、あるいは、行政施設というのが抜
けていると思いますが、こういったものが全てあってもいいのではないかとい
う考え方、近くの歩ける町という意味であってもいいかなと思って聞いており
ました。これは皆さんのご意見を聞きながら、決して全てが揃ってなくてはい
けないと思っている訳ではないので、皆さんで議論をいただければと思います。
以上です。
【佐藤委員】
私は逆に優先度の問題かなと思いました。必ず要るだろうと思いますが、優
先度というか、それはないですか。
【事務局】
今の説明でこういう言い方をするのは大変失礼かと思いますが、上で駅周辺
であるべき機能というメニューが示されていて、突然後段の部分でこういった
ような4機能でと今回の資料の中で説明させていただいたのですが、上のいっ
ぱいあるメニューからなぜこの4つに絞ったかという、その辺の選択のところ
をやっぱりきちっと示して整理する必要があるのかなと考えています。その途
中の部分がちょっと資料として整理が十分にできていないので、多分委員の皆
様方から切り口または優先順位、その切り口によって、下のほうが変わってく
る可能性があると思いますので、その辺は今後、今お話があった優先順位の問
題とか、日常生活サービスのあり方みたいなところも含めて、整理をさせてい
ただく必要があると考えています。
今ですと、種類だけ出して、答えが出て、途中どういう評価なり切り口をし
たかというのがちょっと見えづらくなってしまっているので、今後事務局のほ
うでも、本日の中でもこういう切り口が良いのではないか、こういうふうにし
たほうが良いのではないか、というご助言をいただいて、整理していきたいと
考えています。
【佐藤委員】
もう1つは、金融機能というのはもうほとんどオーケーですよね。これはあ
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えて必要なのかどうかわかりませんけれども、金融機能というのはほとんど便
利なところにあります。
【北原会長】
今後また詰めていく必要があるということだと思いますが、2番目について
のこととかかわってきますけれども、やはり区域によってその優先度も変わっ
てくるという気がしますから、区域の議論をした後、また次回にでももう少し
詰めた議論ができるのかなという気がします。
【事務局】
例えば10ページで表の中で1つの都市機能誘導、これは区域が関連します
が、今駅周辺ということでスタートしている部分もありますけど、例えばJR
佐倉駅周辺ですと、ちょっと離れたところに寺崎という区画整理があって、一
定の商業とか新しい市街地がどんどん動き始めているというようなところで、
例えば駅の範囲で言う機能集積の、今これからどうするかという議論にはなり
ますけれども、そのときに、そこの脇のところと連動したそれぞれ地域拠点み
たいなものと連携するとか、そういうお互いの役割があっても良いと考えても
います。例え臼井駅周辺で見てもちょっと離れていますけれども、染井野とい
うところに商業施設が固まっているような状況もあるので、これは区域と連動
しますけれども、それぞれの地域の状況に応じてこの辺もいろいろな考え方が
あるなど、その辺も少し頭の片隅に入れつつ整理をしていく必要もあるのかな
と、事務局の中でも右往左往しているところでございます。
【兼坂委員】
7ページに出ていた高齢者福祉機能の中の地域包括支援センターですが、今
市内に5つ包括支援センターがございまして、京成佐倉、臼井、ユーカリ、志
津、JR佐倉の5つ、駅周辺に設置されています。実は志津地区の包括支援セ
ンターが最近できました市民プラザの中に移動した途端、相談件数が大幅に増
えたという実態がございます。そのほかの包括支援センターも駅に近いところ
にありますが、公的な施設に入っていたりいなかったりというところがあって、
福祉施設というよりも相談支援施設、センターの機能としては駅周辺というの
は非常に魅力ある場所という気がいたしました。感想です。
【北原会長】
どうもありがとうございます。現状の施設があるというだけではなくて、ど
ういうふうに利用されているか。活用されている施設もあれば、そうでない施
7
設もある。そういう実態を、そうするとモニタリングということになるのかな。
そこをきちっと進めていただいて、それを反映すると、もう既にある施設だけ
ではなくて今後誘導していく施設についても、そういったところから手がかり
が得られる可能性はあります。モニタリングがどのぐらいの時点でできるのか
ということですけど、うまく反映できると良いかなと思います。
それでは、また区域設定の議論とも絡んでまいりますので、議事の(2)の
ほうへ進むことにしたいと思います。区域設定の検討について、資料に基づい
て事務局からご説明をお願いします。
【事務局】
区域設定の検討につきましては、資料3と、机の上に大判図面をご用意して
ありますので、そちらを見ながら聞いていただければと思います。
資料3の表紙の1ページの部分に、居住誘導区域の設定イメージとして左下
のほうに模式図があります。これまでは鉄道やバス路線、1日30本以上とい
う本数に着目しておりましたけれども、今後のまちづくりにおいては、まずそ
もそも移動手段が確保されているのかどうか。その視点と、あと、利便性の維
持に向けた人口密度の維持という部分が重要という考えから、公共交通が確保
された場所と、その模式図では人口集中地区と書いてありますが、DID区域
を取り込むべきではないかという考えのもとに設定条件の追加変更を行ってお
ります。
その結果のイメージが皆様の机の上にあります大判図面となります。資料3
にも掲載していますが、居住誘導区域の設定イメージは皆様の机の上の一番上
に置いてある大判図面になります。こちらの図面につきましては、資料3の1
ページの右側の交通ネットワークの記載、これも加味しています。
大判図面の中で、模式図のとおりに機械的に線を引いた場合、赤い斜線が引
いてあるところが居住誘導区域として設定されるというイメージ図になりま
す。
補足ですが、資料3の2ページ目になります。文字が細かい表ですけれども、
前回の懇話会におきましても区域に含む・含まないを今後検討してまいりたい
とお話しさせていただいておりました部分の検討結果の一覧です。大きくは崖
関係の指定区域については居住誘導区域として居住を誘導すべきではないとの
検討から、居住誘導区域に含まないこととしています。
机の上に参考資料1というカラーのA4の資料をご用意させていただきまし
たが、こういった崖の写真が載っている資料です。おもて面につきましては、
この市役所の周りです。急傾斜地崩壊危険区域の未対策箇所が①の写真です。
対策箇所が②の事例となります。
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資料のうら面は、中央公民館の付近の事例です。①が土砂災害警戒特別区域。
図で言うと赤く塗ってあるところです。その周りに土砂災害警戒区域というの
が紫の斜線で囲ってあるところです。中央公民館はこの区域にかかるようなと
ころに位置しています。それと、写真②は公民館の近くですけれど、やはり急
傾斜地崩壊危険区域で対策済みということで擁壁が組まれているところです。
こういったイメージの部分でございます。こういった崖関係の指定区域につい
ては居住を誘導すべきではないとの視点から、区域には含まないことという整
理をしております。
資料にお戻りいただきまして、表の真ん中ぐらいですけれども、浸水想定区
域につきましては、ある程度水がふえてきた等を予知できること、もしくは、
その位置しているのが鉄道駅近辺で利用価値も高いであろうという視点、もし
くは、市としてこれまでも対策事業なども実施している、そういったような視
点から区域に含めていきたいと考えております。
それから、表の下半分のほうになりますが、工業系の用途地域の指定の取り
扱いです。大きくは工業地域や準工業地域ですけれども、これらの用途地域に
つきましては、工場のほか住宅などの建築が可能な地域となっておりまして、
こちら現状の土地利用、現地調査などもしまして、現状を踏まえて個別に検討
を行って、含む・含まないということを検討しております。これを反映したの
が大判図面に示した居住誘導区域の赤い斜線部分の設定イメージです。
続きまして、都市機能誘導区域に移ります。先ほどの誘導施設の部分でも多
少ご説明いたしましたが、壁にも張ってある右から3枚が都市機能誘導区域の
関係の図で、3つの区域をイメージしております。1区域目につきましては、
京成佐倉駅とJR佐倉駅で、一体として検討しております。
この図の見方ですけれども、これは2駅がちょうど縦に1枚におさまってい
る形の図郭になっておりまして、こちらは駅を中心に800メートルの円で描
くと交わってはおりませんが、誘導区域としては一体として検討したいと考え
ています。この図にありますピンクの道路に着色があると思いますが、こちら
がバス路線です。その道路の中に丸い絵印があるかと思いますが、これはバス
停を示しておりまして、色の違いは本数です。青から始まって赤に近づくほど
本数が多いことを示しています。
この図の中には駅、コンビニ、医療施設なども図中に落としてあります。こ
れまで都市機能誘導区域につきまして、駅から半径800メートルというふう
に検討しておりましたが、こちらの両駅につきましては、800メートルの円
は接していないですが、佐倉市の玄関口の位置づけというふうに都市マスター
プランでもしております。また、近接している円ですけれども、この両駅をつ
なぐバス路線も比較的本数が多い。また、両駅の間のオレンジ色の部分には中
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央公民館ですとか、市の公立保育園の中では中心的な役割を担っている佐倉保
育園といった都市機能も立地しています。そういったような状況を考えまして、
まとまった区域として検討してもよいのではないかということで、都市機能誘
導区域としては、この図上では青線で囲ってあるところ、京成佐倉とJR佐倉
がつながった形で検討してはどうかということで提示をさせていただいており
ます。
今度は臼井駅周辺です。佐倉地区と違って、こちらはかなりコンパクトに集
約しております。臼井駅周辺につきましては、先日視察ご覧頂いたかと思いま
すけれども、駅の北口側も南口側も区画整理事業が行われておりまして、区画
も整備され、都市機能の立地状況も駅の周りに比較的まとまっている状況もご
ざいます。また、地理的なものですけれども、特に駅の北口をちょっと離れま
すと、すぐ坂が迫っているような状況もございまして、こういったような区域
の設定を検討しております。
今度は志津駅とユーカリが丘駅です。こちらはユーカリが丘駅と志津駅がご
ざいます。800メートルの円をそれぞれから引くと重複しているような形に
位置しており、一体で検討していくべきではないかと考えております。先日視
察をいただきましたが、複合施設「志津市民プラザ」が都市再生整備計画事業
により整備されたところでございます。志津駅を中心に赤枠で囲われていると
ころが既に市として都市再生整備計画というものを立てて位置づけている区域
が既にございまして、この計画区域も踏まえまして、ユーカリが丘駅と志津駅
を一体として検討してはどうかとしています。
以上が説明となります。こちらにつきましては、もちろん決定という段階で
はございません。多分に検討の必要があるものというふうに考えています。こ
ういった視点もあるのではないかかというようなご意見などもいただければと
思います。説明は以上になります。
【北原会長】
どうもありがとうございます。居住誘導区域と都市機能誘導区域の設定につ
いて案を説明していただきました。居住誘導区域は市街化区域をベースにして
工業系を外したような範囲になっています。それから、都市機能誘導区域は、
5つ駅を3つの区域に分離させて、JR佐倉駅と京成佐倉をまとめた地域がひ
とつ、臼井駅についてはかなりコンパクトな形でひとつ、そして、ユーカリが
丘駅と志津駅を一緒にするということですが、それぞれについてなぜそういう
設定にするのかという考え方も説明されていましたが、ご質問・ご意見いかが
でしょうか。
私の方から1つ。区域を設定した後、多分区域によって誘導の仕方が違うと
10
思います。例えば居住誘導区域でも大きく3つぐらいの塊になっていますが、
これ、全部同じ誘導の仕方をするのだろうか。何か違うような気がしますが、
ここではこういう誘導の仕方をする。それは都市機能についてもそうですが、
都市機能について言うと、じゃあどういう施設にするのか、そういうことも入
ってきます。それが多分区域の設定よりそっちのほうが重要かもしれないとい
う気がしますが、今後はそれがどこら辺でそういう検討が入ってくるのかとか、
見通しがあれば教えてください。
【事務局】
確かに区域というか外枠の部分の議論が先行していますけど、会長がおっし
ゃったように、むしろ中身によって区域が変わる場合もあるのかなというふう
に思っていて、居住誘導区域についても、各地域で一致するということは当然
あり得ないわけで、端的に言えば、現在、用途地域などもそれぞれ定まってい
ますので、1つのベースとしては、例えば幹線道路の路線住居というものがあ
れば、そういった路線住居的なイメージだったり、第一種低層住居専用地域だ
ったり、居住誘導区域の中でもいろいろな区分けなり区分というものが当然出
て来るだろうというふうには考えていまして、それについては、今日は区域に
ついてご議論いただいているところですが、中身についても早急にある程度詰
めていかないと区域にも影響していくということも考えられますので、そこは
整理していきたいと思います。
会長からもお話があったように、まず都市機能誘導区域。先ほど若干触れま
したけれども、それぞれの場所は今までの歴史的な生い立ちによって大分質が
違いますので、例えばわかりやすく言うと、ユーカリが丘駅周辺みたいな地域
の都市機能誘導地域と、佐倉方面に来たときには若干色合いが違うだろうと。
それを踏まえた中で、機能誘導の中身についても少し考えていかなければなら
ないと思っています。
そのときに、先ほど若干触れましたが、例えば臼井駅があって、ちょっと離
れたところに染井野という地区があって、駅周りは大きい意味での拠点ですが、
地域というか、小さいポジションでもありうるというのもあるし、例えばJR
ですと、今の中には入っていないですが、西側のほうに寺崎の区画整理があっ
て、ちょうどJR側にくっついたようなところですけれども、商業集積も進ん
でいますので、例えば京成佐倉駅周りとJRと寺崎みたいなところあたりがど
ういう関係になってきているのか、それと、新町地区の佐倉城址を含めた城下
町という歴史を抱えたゾーンもありますので、方向性にしてもユーカリと佐倉
は当然違ってこないとおかしいので、その中身についても少し整理する必要が
ある。今後はその辺もセットで整理をしながら、さまざまなご意見をお伺いし
11
ていく必要があると考えています。
【北原会長】
はい、どうもありがとうございます。私が口火を切って質問しましたけれど
も、いかがでしょうか。
【轟委員】
まず、居住誘導区域ですが、前回の会議でも少し申し上げましたが、これを
見ると、ほとんど用途地域と市街化区域と一体ですので、立地適正化計画を検
討する意義というのは何なのかなというところがあります。せっかくもともと
ある都市計画の用途、市街化区域の制度の上にかぶせるわけですから、同じだ
と余り意義が薄れてしまうような気がして、せっかく検討するのだからもっと
大胆にしたほうがいいようにも感じます。
ただし、先ほどから議論あるように、東と西では随分様子が違っていて、西
のほうはまだまだ需要があるということであるので、誘導して、むしろ外から
来てもらえれば人口が増えるという考え方があると思います。ところが、東の
ほうは減ってきているということ。佐倉のほうですが、こちら側は逆に少し絞
って、もう少し都心へ誘導みたいなのもあるのかなとかですね。いろいろな考
え方が地区によって、一律に考える必要はないのかなと思って聞いております。
できれば佐倉のほうは少し絞ったほうがいいのかなと思っています。
その考え方の1つして、佐倉・根郷地域の準工業地域を居住誘導区域に加え
ていますけど、やっぱり名前からいって確かに実態はマンション等たくさん建
っているというような地区、何でもできてしまう地区ではありますけど、やっ
ぱりもともとは居住環境の整備のための地区ではないので、そういった地区ま
で誘導しなくてもいいかなと思っているところです。ほかにも準工業地域は勝
田台に近い箇所にもありますけど、一律同じように考えれば、当然余り加えた
くないところではありますけれども、ただ、そちらのほうは需要が旺盛な地区
だということであれば加えてもいいのかなとは思います。実際にそこの現場を
つぶさに見ているわけではないので、地図上の色だけで申し上げていますけど、
きっとそういった視点での検討というのはあるかなと思っています。
重ねて言えば、準工業地域もそうですけど、居住誘導区域でも、もともとの
圏域から300メートルから外れたところも連担していると居住誘導区域に含
めていますが、もしかしたら大きく外れてくるところは切ってしまってもいい
のかなと思います。居住誘導区域は決してそこは住んではいけないという地区
ではありませんので、プラスアルファのインセンティブを与える地区という意
味ですから、そういう考え方もあると思っております。これは居住区域に関す
12
る意見です。
【北原会長】
どうもありがとうございます。事務局、よろしいですか。
【事務局】
轟委員からお話あったことは、私どもの中でもいつも話題にはなりますが、
一方で、私たちの思いとすれば、長期的には人口減少が見込まれるというこの
社会情勢の中においても、できる限り今のポテンシャルを維持し、さらに高め
ていこうという、そのベースとなる居住誘導のあり方というのを考えたときに、
轟委員のおっしゃったことはもっともな部分もありますが、そこのウイングを
余り狭めてしまうと、ちょっとそこはどうなのかなというジレンマは正直言っ
てあります。
前回にもちょっとお話を差し上げたところですが、佐倉市域の中で現在の市
街化区域が概ね24%ぐらいあって、この工業系を除くと多分20%ぐらいに
なるのかなと、ちょっとうろ覚えで、細かいことは恐縮ですけど、20%ぐら
いになります。そうすると、県内の大体10万から20万の都市の市街化率を
平均しますと45%ぐらいあります。これもちょっと細かい数字は違うかもし
れませんが、概ねそのくらいだと記憶しています。そうしますと、平均だけと
いうことではないですけど、平均を全て2分の1にもう絞っているというとこ
ろからのスタートという苦しい説明にはなりますけれども、そういったことか
ら、できるだけ佐倉の可能性を絞り込まない形の中で何とかうまい居住誘導区
域の設定ができればいいかなという事務局側の苦しんだ思いがあるということ
だけはちょっとお話を差し上げたいなというふうに思います。
【北原会長】
全体の地図を見てもはっきりしているように、佐倉の市街化区域というのは
かなりほかの市に比べてコンパクトではあります。ただ、もっとコンパクトに
ならないかという思いも一方ではあるし、実際に人が住んでいるところをきち
んと手当したいという行政側の思いもあると思います。今後どういうふうに居
住誘導をここでしていくのかという、それぞれ3つの塊、また、塊の中でも例
えば佐倉の旧城下町地区と南のほうのJR駅周辺、その南の地区というのは随
分違うのだろうと思います。そういう点を踏まえた中で、恐らく区域が少し動
いたりすることが出て来るのではないかなと思います。
13
【佐藤委員】
今のご発言に関連しますけども、20年後を想定するようなイメージが書か
れていますけど、例えば人口ビジョンを見ても、多分その時代は想定としては
人口 15 万ぐらいですかね。今17万幾つありますけれども、ずっと維持できれ
ば、それに越したことないのだけども、今の環境から見るとそうもいかないな
という中で、部長がおっしゃるようなところは十分理解はできるし、私もそう
したいと思います。だから、そんなにドラスティックにしなくても良いのでは、
との感想です。
【北原会長】
はい、どうもありがとうございます。
【高田委員】
本日の資料A3の1ページ目の「居住誘導区域の設定イメージ」があります
けれども、イメージと実際の図面が合わないというか、そういう第一印象はや
っぱり出てきます。同じ行政の立場として簡単にここを除きますということは
言えないという立場もわかりますけれども、先ほど指摘があったように中身を
どうするかという中でもう少し絞っていくというところもある程度あると思い
ますし、例えば京成佐倉、JR佐倉のあたりですと、むしろ中身の問題を本当
にどうするのかという、旧市街とかというのが出てくると思いますので、その
中身を検討しながら、できればもう少しコンパクトにしていくことが必要なの
かなというふうには思いました。
【北原会長】
どうもありがとうございます。それでは、稲葉さん、いかがでしょうか。
【稲葉委員】
今まで駅周辺800メートルというお話を伺っていて、とても縛られていま
したけれど、それが急に何だか広がってしまって、よくわからなくなってしま
いました。誘導施設に関する基本的な考え方というところで位置づけなかった
誘導施設というところが4つ出てきました。商業施設、医療機能、高齢者福祉
機能、金融機能ということですが、優先順位でこれを入れてしまうと、実際の
生活というものにとってそれが中心にあるのかと今までイメージしていたもの
ですから、今日はとてもわからなくなってしまいました。
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【北原会長】
機械的に800メートルである必要はないけれども、800メートルより遠
いところを入れるのはなぜかというのはもう一度きちんと理屈を考えないとい
けないと思います。それから、誘導施設についても、この区域では復活するも
のがいろいろあるのではないか、あるいは、これは要らないというのが出て来
るのではないかと思います。原則をちょっと簡単に外し過ぎじゃないかという
指摘がありましたので、そこら辺事務局はきちんと受けとめていただきたいと
思います。ありがとうございます。
【犬塚委員】
幾つか質問を兼ねてお話します。まず、資料1でちょっと質問ですけれども、
1ページ目の市外への転出という数字が6,345人という数字が載っていま
して、その下の内訳を見ますと、県内が49%、県外が51%です。それで、
2ページ目の一番上の転出のところを見ますと、県外への転出への濃いブルー
のところですけれども、この人数を足すと6,345の半分ということは約3,
200です。足すとはるかにこの数字を超え、数字が合わないと思いますが。
【事務局】
2 ページのグラフすべて、凡例の「県外」の標記は、正しくは「市外」で、誤
植でございます。大変失礼しました。
【犬塚委員】
そうしますと、千葉県のほかの市町村にはちょっと悪いですけども、結構転
入も千葉県からの転入があることから、これは佐倉市がいろいろな面で頑張れ
ばまだ人を呼び込めるなと考えます。千葉県という単位でいくと申し訳ないで
すけれども、千葉県のどのあたりから転入があるのかというあたりもちょっと
データがあれば、もう少し佐倉市に人を呼び込むきっかけが具体化できるので
はないかというちょっと感想を持ちました。
それから、同じくこの2ページ目の転出過多のところ、佐倉地区はマイナス
になっていますけども、先ほどの議論もありましたように、今の既存の市街区
域といいますか居住区域をそのまま残すと、恐らく志津や臼井を除いた地区は
みんなこういう転出過多の数字がここ10年20年で出てきてしまうというこ
とが可能性としては十分あるわけで、そうしますと、やはり何らかの形で居住
地域をもう少し絞り込んでいくという具体策が必要ではないかと考えます。こ
の計算のこの資料ですね。適正化計画作成についてのこの資料の一番右下を見
ますと、志津地域、それから、臼井・千代田地域、佐倉・根郷地域、この3つ
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を中心に市街化区域と謳うのだろうと読めますけれども、ここにまつわってい
る既存集落というのを、今の施策では今あるものをそのまま踏襲しましょうと、
範囲を含めてですね。という形で計画が一応案として出ているというふうに理
解をしたのですけれども、もしその理解が正しいとしたら、この既存集落は人
口が減っていくだけで、いずれ限界集落になってしまうということをそのまま
放置するというふうにも読めてしまう、私の感じでは。したがって、この既存
集落をもう少し絞ってといいますか、もう少し中心のこの3つの大きな市街化
区域のほうに何らかの形で誘導していくような施策が今回必要ではないのかな
という考えをちょっと感じました。
特に参考資料2を見ますと、このままでいくと人口密度が減っていくという
姿がずっと 20 年後に描かれているわけですので、このままですとそれぞれの集
落では空き家がふえて、高齢者がふえて、限界集落になってしまう、あるいは、
最終的には消滅してしまうと。こういう姿が浮かんでくるわけでして、それを
防ぐのがこの立地計画であろうと思いますので、もう少し大型ではないにして
も、もう少し誘導ということも明確にしたほうがいいのではなかろうかという
ふうな感じがちょっといたします。
それから、この資料2の10ページですけれども、誘導施設の中で高等教育
機能が挙げられています。特に大学ということでもって、教育機能ということ
で、どの地域も誘導施設ということで、今はないけれども何とか誘導したいと、
こういうことで載っています。ユーカリが丘については可能性があるという形
で今もありますけれども、京成佐倉とか臼井駅周辺というのは、これは可能性
としては薄いという感じがいたしまして、ここをあくまで誘導施設というふう
に残すのかどうか、書くのかどうかというあたりもちょっと討議が必要ではな
いかというふうに感じます。
それから、実は都市機能という言葉の使い方で質問です。佐倉市は「都市と
農村が共生する街 佐倉」という、こういうプランでもってマスタープランが
できているわけです。そうしますと、ここで言う佐倉市全体を見るとき、それ
から、外から佐倉市を見るときに都市機能という使い方は全く問題ないと思い
ますけれども、佐倉市の中で地域ごとにどうするかということを考えたときに、
都市機能という言葉を使うと、特に農村部の方、具体的に申しわけないですけ
ど、和田とか弥富とか飯野とか、そういう地区の方から見たら、都市機能とい
う言葉を使うと、俺たちには関係ないのかというイメージも出てしまって、こ
れから市でいろいろな地域に説明会を開いて、こういう都市機能の適正化の説
明会をやろうというときに、
「都市」という言葉を佐倉市内の住民に対して使う
と、ちょっと違和感を感じる。ですから、これはどういう言葉が適当なのかと
いうのは専門的な言葉の使い方もあるでしょうから、果たしてそういう言葉が
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あるかわからないですけれども、中心市街地機能とか生活基盤機能とか、少な
くとも佐倉市内の中で使うときには違う言葉を使ったほうが、住民の人には理
解がしやすいのではないかと感じました。以上です。
【北原会長】
はい、どうもありがとうございます。大変重要なご指摘をいただきました。
最後の指摘の「都市機能」という言葉は国がそう呼んでいるので、ある意味で
は仕方がないところもあるけども、市民の皆さんに説明するときには、誤解の
ないように注釈つきできちんと説明するなどの必要がありそうです。
【事務局】
その辺は私どもも十分注意して言葉を使っていかないといけない。都市イコ
ール市街地みたいな話にすぐ連動するようなイメージということではなく、市
域全体ということも含めて機能そのものもありますので、その辺は少し気をつ
けながらと考えています。
それと、先ほどちょっとお話があった、特に和田・弥富地域の既存集落につ
いては、これは今回の立地適正化においても、繰り返しになりますけれども、
その地域を見捨てるということではなくて、やはりしっかりそれぞれの歴史の
ある地域というものは押さえつつ、今回交通もありますので、いわゆるネット
ワーク強化とかそういった機能強化を図る中で、既存の集落の皆さんがそこで
生活し続けられる環境というものを、やはりしっかり押さえながら取り組んで
いかないと地域の皆さん方の理解を得られないと思いますし、その辺はしっか
り取り組んでいきたいと思っています。
【犬塚委員】
言い方が悪かったですが、和田・弥富とか、それから、飯野という、いわゆ
る佐倉市内で言うときの農村地域、これを郊外部としてそれぞれちゃんと歩め
るようにするという、これは全然異論はないです。むしろ弥富を見てみました
けれども、非常にコンパクトにまとまっていますし、非常に活気があります。
ですから、そういうことでもって、飯野もそうですけれども、和田ももう少し
頑張れば何とかなりそうだという、こういうことなので、あくまでもその3つ
を何とかもっと盛り上げるための施策ということを私としては言いたかったわ
けで、ただ、そのときに都市という言葉を余り使うと、農村とは切り離して俺
たちは見捨てられるのかというイメージを持ってしまう心配があるので、それ
は気をつけていかなければということでお願いをしたい。
私が具体的に心配をしているのは、例えば染井野も先ほどからいろいろと出
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ていますし、染井野とか、それから、宮前とか八幡台とか、そういうちょっと
駅から離れたところの古い住宅団地、それから、染井野もかなり新しいとは言
え、古いところに足を踏み込みつつありますけれども、そういうところをもう
少し何かコンパクト化ということも図れないのかということでちょっと問題提
起をさせていただいたという説明を補足いたします。
【事務局】
1点補足させていただくと、いわゆる昭和 40 年代の古い団地については、住
宅施策ということで、私どもとしても団地再生、いわゆる空き家も含めてです
けれども、団地再生について取り組む必要があるだろうということで、今取組
を進めています。今お話のあったコンパクトという視点と、それと再生すると
いう、その辺の兼ね合いといいますか、その辺は今後も検討は進めていきたい
というように思っています。
【北原会長】
どうもありがとうございます。
【兼坂委員】
先ほど犬塚さんがおっしゃっていましたけど、この佐倉市立地適正化計画の
作成についての問題点として挙げられている高齢化ですとか医療・介護の需要
増加ですとか、こういったところでは厚労省も地域包括ケアシステムの構築を
目指しています。厚労省でもこれが最終手段、この問題解決手段としてはこの
地域包括ケアシステム以外は今のところ手がないと言っているぐらいですの
で、その辺の考え方を盛り込んでいけたら良いと思います。
【北原会長】
どうもありがとうございます。事務局、よろしくお願いします。
【橋本委員(三上代理)】
資料の11ページで人口のお話がありまして、この先、居住誘導区域の居住
人口は維持ですよというような明文化になっていますが、もうこれ以上は増え
ないだろうというイメージでしょうか。それとも、努力して増やしていく、と
はいうものの、誘導地域にはもう住めるところはないのだというものなのか。
その辺がちょっとどうなのかなというのが1点。
あと、先ほどJR佐倉、寺崎、京成佐倉というお話が出ていましたけれども、
これは本当に資料6ページにあるように、
「拠点」、
「居住」、
「交通ネットワーク」
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の言葉どおりの地区だと思いますので、これは大事にしたいなというふうに思
います。本当に先ほど西とか東とかお話が出ていますけれども、西のユーカリ・
志津とは明らかに違って、東独特の問題になると思いますので、この辺を何と
かコンパクトシティということで位置づけて、ぜひとも成長できればというふ
うには思っています。以上でございます。
【北原会長】
どうもありがとうございます。1点ご質問がありました。
【事務局】
ご質問のありました人口の関係については、前回視察のときにお配りさせて
いただいたA3判の資料、人口推移の変化というのが最初にグラフに載せてあ
りますけれども、佐倉市の人口推計でいきますと、平成52年に14万人ぐら
いになるだろうとなりますけれども、市の総合計画などでは人口は減らさない
で維持をしていこうということで、人口ビジョンの目標水準というのを黄緑色
で示してあります。平成52年で16万人、減っても16万までにしたいとい
うことで、若者や成田などで働く人たちをできるだけ佐倉市に呼び込んでとい
うようなことを考えていきたいというふうに思っていまして、市のほうの姿勢
としては減らさないという方向性を持っているということで説明させていただ
きます。
【北原会長】
ありがとうございます。単純な推計どおりにいかないように施策を検討して
おり、今回の計画もそういった一環かなと期待しております。
どうも大変貴重なご意見を皆さんありがとうございました。次回に向けて事
務局はぜひそれぞれのいただいたご意見を十分に咀嚼して盛り込んでいただけ
ればと思います。
今日ご議論いただきました誘導施設、誘導施策、区域設定というのは、計画
の中で定めなければならない事項とされているものです。事務局はこの件につ
いてよろしくお願いします。
また、委員の皆さん、今日の資料について気がつくことがありましたら事務
局へお伝えいただければと思います。次回以降も今日の議論について引き続き
議論を進めながら、より具体的なテーマについて検討をお願いしたいと思いま
す。
それでは、本日の議事はこれで終了ということで、議題の4番目のその他の
(1)住民説明会の開催について、
(2)その他連絡事項について、事務局から
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あわせて説明をお願いします。
【事務局】
それでは、住民説明会開催についてと、その他連絡事項ということでまとめ
てお伝えさせていただきたいと思います。
説明会の開催について報告事項ですけれども、机の上にA4のカラーのもの、
チラシを1枚入れさせていただいております。タイトルとしては、立地適正化
計画と、併せて取り組んでいる、今後まちづくりとの連携が重要となる公共交
通に関する計画、これを合同で説明会ということで開催を予定しております。
開催方法につきましては、市内の4地域、佐倉と根郷、臼井と千代田、志津地
域、和田・弥富、この4地域に分けまして、それぞれの地域で8月6日と7日、
午前・午後と2日間で開催をいたします。説明会におきましては、人口減少や
少子高齢化が進む中で今後のまちづくりをどう考えていくか、そういった中で
この計画がどういった役割を持つのか、といった必要性の部分の説明に主眼を
置いてご説明した上で、どのようなことが望まれているかなどのニーズの確認
やご意見を伺っていくようなものにしたいと考えております。
本日この懇話会でご意見をたくさんいただきました。また、説明会に参加さ
れた方からさまざまな意見をいただくであろうことは想定しておりますので、
これはその他の連絡事項になりますが、第5回の懇話会につきましては概ね 10
月上旬ごろに開催させていただきたいと考えています。こちらにつきましては、
日程が近くになりましたら調整をさせていただければと考えておりますので、
ご協力よろしくお願いします。
【北原会長】
どうもありがとうございます。8月6日・7日に住民説明会があるというこ
とです。それを踏まえた上で、第5回の懇話会が 10 月上旬に予定されていると
いうことですので、また日程調整お願いします。少し期間があいてしまいます
から、事務局からは情報提供、よろしくお願いいたします。
それでは、以上をもちまして第4回佐倉市立地適正化計画作成懇話会を終了
いたします。どうもありがとうございました。
【一同】
どうもありがとうございました。
以上
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