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市街化調整区域内における開発行為等の基準

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市街化調整区域内における開発行為等の基準
市街化調整区域内における開発行為等の基準
平成 6 年10月 1 日制定
最終改正:平成28年4月1日
千葉市都市局建築部宅地課
目
次
頁
第1章
開発許可制度の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
第2章
市街化調整区域内における開発行為の許可
( 法 第 29 条 )・ ・ ・ ・ ・ ・
5
第3章
建築行為等の許可
( 法 第 43 条 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
7
第4章
開発行為の変更
( 法 第 35 条 の 2 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
10
第5章
許可又は不許可の処分
第6章
開発許可に関する建築制限
第7章
許可の承継
第8章
開発行為の適用除外
( 法 第 29 条 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
18
第9章
建築行為の適用除外
( 法 第 43 条 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
26
( 法 第 35 条 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
( 法 第 37 条 、 第 41 条 、 第 42 条 )・ ・ ・ ・
( 法 第 44 条 、 第 45 条 )・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
第 10 章 許 可 の 特 例 ( 法 第 34 条 の 2、 第 43 条 第 3 項 、 第 42 条 第 2 項 ・ ・ ・ ・ ・
11
12
16
28
( 行政指導の一般的な基準)
市街化調整区域において、建築物を建築し又は特定工作物を建設しようとする場合に
は 、次 の 基 準 に よ る( 都 市 計 画 法( 以 下「 法 」と い う 。)第 29 条 の 許 可 又 は 第 43 条 の 許
可 を 要 し な い 場 合 も 同 じ )。
(1 )
建 ぺ い 率 は 、 50 パ ー セ ン ト を 上 限 と す る 。
(2 )
容 積 率 は 、 100 パ ー セ ン ト を 上 限 と す る 。
(3 )
高 さ は 、 10 メ ー ト ル を 上 限 と す る 。
(注 )
他の法令又は条例による制限がある場合には、それに適合しなければならない。
第1章
開発許可制度の概要
都市計画区域内(千葉市は全域)で開発行為をしようとする者は、原則としてあらか
じめ都道府県知事(千葉市では市長)の許可を受けなければならない。
開発行為とは、主として建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行う
土 地 の 区 画 形 質 の 変 更 を い う ( 法 第 4 条 第 12 項 )。
1
建 築 物 ( 法 第 4 条 第 10 項 )
建築物とは、建築基準法第2条第1号に定める建築物をいう。すなわち次のア及びイ
に掲げるものをいう(ウはア又はイに付属して設置されることにより建築物の構成部分
と な る 。 エ は 含 ま な い )。
ア
土地に定着する工作物のうち、
(ア) 屋 根 及 び 柱 又 は 壁 を 有 す る も の
(イ) (ア)に 付 属 す る 門 若 し く は 塀
(ウ) 観 覧 の た め の 工 作 物 ( 競 技 場 の ス タ ン ド な ど )
イ
地下又は高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類す
る施設
ウ
建築設備
(ア) 建 築 物 に 設 け る 電 気 、 ガ ス 、 給 水 、 排 水 、 換 気 、 暖 房 、 冷 房 、 消 火 、 排 煙 又 は 汚
物処理の設備
(イ) 煙 突 、 昇 降 機 又 は 避 雷 針
エ
建築物でないもの
(ア) 鉄 道 及 び 軌 道 の 線 路 敷 地 内 の 運 転 保 安 に 関 す る 施 設 ( 信 号 所 、 運 転 操 作 室 な ど 直
接運転保安に関する施設に限られる。従って、車庫、駅舎又は検車場は建築物であ
る 。)
(イ) 跨 線 橋 、 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム の 上 家 、 貯 蔵 槽 そ の 他 こ れ ら に 類 す る 施 設
2
建 築 ( 法 第 4 条 第 10 項 )
建 築 と は 、建 築 基 準 法 第 2 条 第 13 号 に 規 定 す る 建 築 を い う 。す な わ ち 、建 築 物 を 新 築
し、増築し、改築し、又は移転することをいう。大規模の修繕及び大規模の模様替は、
同法の規定による確認を必要とするが、建築ではない。
ア
新築
新築とは、新たに建築物を建築することをいう。
建築基準法における「建築」の取扱いには、建築物の棟単位での取扱いと建築物の
敷地単位での取扱いとがあるが(→全く建築物のない敷地に新たに建築するときは、
い ず れ の 場 合 で も 「 新 築 」。 既 存 建 築 物 の 存 す る 敷 地 内 に そ れ と 用 途 上 不 可 分 の 建 築
物 を 別 棟 で 建 築 す る と き は 、棟 単 位 の 取 扱 い で は「 新 築 」、敷 地 単 位 の 取 扱 い で は「 増
築 」)、 開 発 許 可 制 度 に お い て は 敷 地 単 位 で 取 扱 う 。
イ
増築
増築とは、既存建築物の床面積を増加させることをいい、増加させる部分が同一棟
であると別棟であるとを問わない。ただし、建築物の敷地とは、一の建築物又は用途
上不可分の関係にある二以上の建築物の存する一団の土地をいうので、用途上可分の
1
建築物はそれぞれ別敷地をもつことになる。
ウ
改築
(ア) 改 築
改築とは、建築物の全部又は一部が除却され又は滅失した後、引続き同一敷地内
において位置、用途、規模及び構造の著しく異ならない建築物又はその部分を建
て 直 す こ と を い う ( 材 料 の 新 旧 を 問 わ な い )。
(イ) 建 替
建替とは、従前の建築物の敷地の範囲内で行う建築物の建築をいう。
エ
移転
移転とは、建築物を曳家等で移すことをいう。
3
特 定 工 作 物 ( 法 第 4 条 第 11 項 、 都 市 計 画 法 施 行 令 ( 以 下 「 令 」 と い う 。) 第 1 条 )
特定工作物には第一種特定工作物と第二種特定工作物がある。
ア
第一種特定工作物には、コンクリートプラントその他周辺地域の環境の悪化をもた
らすおそれがある工作物で政令で定めるもの(=アスファルトプラント、クラッシャ
ープラント、危険物の貯蔵又は処理に供する工作物)が該当する。
イ
第 二 種 特 定 工 作 物 に は 、ゴ ル フ コ ー ス そ の 他 大 規 模 な 工 作 物 で 政 令 で 定 め る も の( 野
球場、庭球場、陸上競技場、遊園地、動物園その他の運動・レジャー施設である工作
物 、 墓 園 ( い ず れ も 敷 地 面 積 が 1 ヘ ク タ ー ル 以 上 )) が 該 当 す る 。
「主として建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行う」開発行為
を許可の対象としているのであるから、土地の利用目的、物理的形状等からみて一体
と認められる土地の区域について、その主たる利用目的が建築物又は特定工作物に係
るものでないと認められるものは、開発行為に該当しない。
4
土地の区画形質の変更
ア
土地の「区画」の変更
道路等の公共施設の新設改廃をいう。
土地の区画の変更の中には、文理上は土地の取引のみを目的とした区画の変更(単
な る 分 合 筆 )も 含 ま れ る と 考 え ら れ る が 、法 の 趣 旨 に 照 ら し 、規 制 の 対 象 と は し な い 。
イ
土地の「形」の変更
土地の切土・盛土をいい、次のいずれかに該当するものをいう。
ただし、建築物の建築又は特定工作物の建設行為自体と不可分な一体の工事と認め
られる基礎打ち、土地の掘削等の行為等は開発行為に該当しない。
(ア) 高 さ が 1 メ ー ト ル を 超 え る 切 土
(イ) 高 さ が 1 メ ー ト ル を 超 え る 盛 土
ウ
土地の「質」の変更
宅地以外の土地を宅地とする行為をいう。
な お 、「 宅 地 」 と は 、 次 の 土 地 を い う 。
(ア) 現 に 適 法 な 建 築 物 の 敷 地 と し て 利 用 さ れ て い る 土 地 又 は か つ て 適 法 に 建 築 物 の 敷
地として利用されていた土地
(イ) 法 第 7 条 第 1 項 に よ る 区 分 が な さ れ る 以 前 よ り 登 記 事 項 証 明 書 の 地 目 が 宅 地 で あ
る土地
(ウ) 旧 住 宅 地 造 成 事 業 に 関 す る 法 律 に 基 づ き 建 築 物 の 敷 地 と し て 造 成 工 事 が 完 了 し た
2
土地
(エ) 法 に よ る 開 発 許 可 を 受 け て 、 建 築 物 の 敷 地 と し て 造 成 事 業 が 完 了 し た 土 地
(オ) 法 第 29 条 第 1 項 第 4 号 、 第 6 号 、 第 7 号 又 は 第 8 号 に 該 当 す る 開 発 行
為の区域内の土地で、建築物の敷地として完了した土地
(カ) 土 地 区 画 整 理 法 に 基 づ く 土 地 区 画 整 理 事 業 の 認 可 を 受 け た 土 地 で 、 仮 換 地 又 は 保
留地としての整備が終了して、使用収益が開始された後の土地(緑住土地区画整理
事業(小中台牛尾枡、誉田1丁目土地区画整理事業)において、生産緑地として区
分 さ れ た 土 地 を 除 く 。)
(キ)
公 有 水 面 埋 立 法 に 基 づ く 事 業 が 完 了 し 、 公 有 水 面 埋 立 法 第 22 条 第 2 項 の 規 定 に
よる告示がなされ、建築物の敷地として計画された土地
(ク) 千 葉 県 宅 地 開 発 事 業 の 基 準 に 関 す る 条 例 に 基 づ き 建 築 物 の 敷 地 と し て 開 発 事 業 が
完了した土地
(ケ) 租 税 特 別 措 置 法 に 基 づ く 優 良 宅 地 認 定 を 受 け た 土 地
(コ) 都 市 の 秩 序 あ る 整 備 を 図 る た め の 都 市 計 画 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 ( 平 成 18
年 法 律 第 46 号 ) 第 1 条 の 規 定 に よ る 改 正 前 の 法 第 29 条 第 1 項 第 4 号 に 該 当 す る 開
発行為の区域内の土地で、建築物の敷地として完了した土地
5
建築物の用途
建築基準法では、建築物の用途は適用する制限規定の趣旨によって、それぞれの用途
を分類している。たとえば,構造避難等の基準の適用について共同住宅を一般の住宅と
区分しているが、日照採光の規定については全て住宅として規定している。また一般に
工場と総称するものについても、用途地域制度では工場の生産工程・製品に着目して、
それぞれ「…の工場」として分類している。
開発許可制度でも一般には、建築物の利用の態様によって用途を区分するが、法が市
街化区域と市街化調整区域を規定した趣旨から、その用途を判断する必要がある。
ア
住宅
住 宅 に は 、共 同 住 宅 も 該 当 す る が 、寄 宿 舎・寮・下 宿 は 含 ま な い 。法 第 29 条 第 1 項
第2号にいう「農業、林業若しくは漁業…を営む者の居住の用に供する建築物」は、
建築物の用途ではなく、住宅に住む人の「職業」を規定したものであるため、建築に
際しては、居住者が農林漁業を営む者であるか否かが審査の対象となる。
イ
店舗
販売する物品をとらえて「…を販売する店舗」を建築物の用途とする。
従 っ て 、例 え ば 、周 辺 居 住 者 を 対 象 と し た 食 料 品 販 売 店( 法 第 34 条 第 1 号 該 当 )を
建築するための開発許可を受けた市街化調整区域内の土地に、日用雑貨販売店を建築
す る 場 合 に は 、 法 第 42 条 第 1 項 た だ し 書 の 許 可 を 受 け な け れ ば な ら な い 。 な お 、 す
で に 利 用 中 の 店 舗 で 同 様 の 変 更 を す る 場 合 に は 、 法 第 43 条 第 1 項 の 用 途 変 更 の 許 可
を受けなければならない。
ウ
工場
製造する製品をとらえて「…を製造する工場」を建築物の用途とする。
エ
倉庫
建築基準法における倉庫の分類は、倉庫業を営む倉庫とそれ以外の倉庫の2種類で
ある。これにより、用途地域の定められた区域内では、用途地域に抵触するか否かを
判断する。他方、市街化調整区域については、都市と農林漁業との健全な調和といっ
3
た趣旨から、法は倉庫に収容する物品によって次のような規定を設けている。
(ア) 農 林 漁 業 の 生 産 資 材 な ど を 貯 蔵 す る 倉 庫( 法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 。市 街 化 調 整 区
域 内 で は 許 可 不 要 と な る 。)
(イ) 農 林 漁 業 の 生 産 物 を 貯 蔵 す る 倉 庫( 法 第 34 条 第 4 号 。市 街 化 調 整 区 域 内 で も 許 可
の 対 象 と な る 。)
4
第2章 市 街 化 調 整 区 域 内 に お け る 開 発 行 為 の 許 可
( 法 第 29 条 第 1 項 本 文 )
都市計画区域又は準都市計画区域内において開発行為をしようとする者は、あ
らかじめ、国土交通省令で定めるところにより、都道府県知事(地方自治法(昭
和 22 年 法 律 第 67 号 ) 第 252 条 の 19 第 1 項 の 指 定 都 市 、 同 法 第 252 条 の 22 第 1
項 の 中 核 市 又 は 同 法 第 252 条 の 26 の 3 第 1 項 の 特 例 市( 以 下「 指 定 都 市 等 」と い
う 。) の 区 域 内 に あ っ て は 、 当 該 指 定 都 市 等 の 長 。 以 下 こ の 節 に お い て 同 じ 。) の
許可を受けなければならない。
( 法 第 34 条 本 文 )
前条の規定にかかわらず、市街化調整区域に係る開発行為(主として第二種特
定 工 作 物 の 建 設 の 用 に 供 す る 目 的 で 行 う 開 発 行 為 を 除 く 。)に つ い て は 、当 該 申 請
に係る開発行為及びその申請の手続が同条に定める要件に該当するほか、当該申
請に係る開発行為が次の各号のいずれかに該当すると認める場合でなければ 、都
道府県知事は、開発許可をしてはならない。
※
法 第 29 条 第 1 項 本 文 に い う「 こ の 節 」と は 、法 第 3 章「 都 市 計 画 制 限 等 」の う ち 第
1 節 「 開 発 行 為 等 の 規 制 」( 第 29 条 ~ 第 52 条 ) を い う 。
※
法 第 34 条 本 文 に い う 「 前 条 の 規 定 」( 法 第 33 条 )・ ・ ・ 技 術 的 基 準 に 適 合 す る 開 発
行為で申請手続が法令に適合するものは許可しなければならない旨の規定。
1
法 第 34 条 各 号 に 掲 げ る 開 発 行 為
第1号
主として周辺の居住者のための公益上必要な建築物又は日常生活に必要な物品
の販売、加工、修理等の業務を営む店舗等を目的とする開発行為
第2号
鉱物資源、観光資源その他の資源の有効な利用上必要な施設を目的とする開発
行為
第3号
温度、湿度、空気等について特別の条件を必要とする政令で定める事業の用に
供する施設を目的とする開発行為(政令が未制定のため適用なし)
第4号
農 林 漁 業 用 の 建 築 物( 令 第 20 条 に 掲 げ る も の を 除 く 。)及 び 農 林 水 産 物 の 処 理 、
貯蔵又は加工に必要な施設を目的とする開発行為
第5号
特定農山村地域における農林業等の活性化のための基盤整備の促進に関する法
律( 平 成 5 年 法 律 第 72 号 )の 規 定 に よ る 所 有 権 移 転 等 促 進 計 画 に 定 め る 利 用 目 的
に従って行う開発行為
第6号
都道府県が国又は独立行政法人中小企業基盤整備機構と一体となって助成する
中小企業の行う他の事業者との連携若しくは事業の共同化又は中小企業の集積の
活性化に寄与する事業の用に供する施設を目的とする開発行為
第7号
現に工業の用に供されている工場施設における事業と密接な関連を有する事業
の用に供する施設で、これらの事業活動の効率化を図るために必要なものを目的
とする開発行為
第8号
火薬庫を目的とする開発行為
第9号
道路管理施設、休憩所又は給油所等若しくは火薬類の製造所を目的とする開発
5
行為
第 10 号
地 区 計 画 又 は 集 落 地 区 計 画 の 区 域 内 に お い て 、当 該 計 画 に 適 合 す る 施 設 を 目 的
とする開発行為
第 11 号
市 街 化 区 域 に 隣 接・近 接 し 、自 然 的 社 会 的 諸 条 件 か ら 市 街 化 区 域 と 一 体 的 な 日
常 生 活 圏 を 構 成 し 、お お む ね 50 戸 以 上 の 建 築 物 が 連 た ん し て い る 地 域 の う ち 条 例
で指定する区域内で行う開発行為
◆ 千 葉 市 都 市 計 画 法 に 基 づ く 開 発 行 為 等 の 許 可 の 基 準 に 関 す る 条 例( 平 成 18 年 千
葉 市 条 例 第 46 号 )
第 12 号
開 発 区 域 の 周 辺 に お け る 市 街 化 を 促 進 す る お そ れ が な い と 認 め ら れ 、か つ 、市
街化区域内において行うことが困難又は著しく不適当と認められる開発行為とし
て、条例で区域、目的又は用途を限り定められたもの
◆ 千 葉 市 都 市 計 画 法 に 基 づ く 開 発 行 為 等 の 許 可 の 基 準 に 関 す る 条 例( 平 成 18 年 千
葉 市 条 例 第 46 号 )
第 13 号
都 市 計 画 の 変 更 に よ り 市 街 化 調 整 区 域 が 拡 張 さ れ た 際 に 、当 該 都 市 計 画 の 変 更
の日から起算して6月以内に既存の権利の届け出をした者が、5年以内に建築又
は建設するもの
第 14 号
市 長 が 開 発 審 査 会 の 議 を 経 て 、開 発 区 域 の 周 辺 の 市 街 化 を 促 進 す る お そ れ が な
く、かつ、市街化区域内において行うことが困難又は著しく不適当と認める開発
行為
2
市 街 化 調 整 区 域 に お い て 行 う 開 発 行 為 に つ い て は 、法 第 33 条 に 適 合 す る こ と に 加 え て 、
法 第 34 条 各 号 の い ず れ か に 該 当 す る も の で な け れ ば 許 可 を 受 け る こ と が で き な い 。
法 第 34 条 各 号 に 掲 げ ら れ て い る 開 発 行 為 は 、
(1) 無 秩 序 な 市 街 化 を 助 長 す る お そ れ が な い も の
(2) 容 認 す べ き 特 別 の 事 由 が あ る と 認 め ら れ る も の
に つ い て 規 定 し た も の で あ る ( 具 体 的 な 基 準 は 、「 都 市 計 画 法 第 34 条 の 許 可 基 準 」 及 び
「 千 葉 市 開 発 審 査 会 付 議 基 準 」 に 示 さ れ て い る )。
6
第3章
建築行為等の許可
( 法 第 43 条 )
何人も、市街化調整区域のうち開発許可を受けた開発区域以外の区域内におい
て は 、都 道 府 県 知 事 の 許 可 を 受 け な け れ ば 、第 29 条 第 1 項 第 2 号 若 し く は 第 3 号
に規定する建築物以外の建築物を新築し、又は第一種特定工作物を新設してはな
らず、また、建築物を改築し、又はその用途を変更して同項第2号若しくは第3
号 に 規 定 す る 建 築 物 以 外 の 建 築 物 と し て は な ら な い 。( 本 項 以 下 略 )
2
前 項 の 規 定 に よ る 許 可 の 基 準 は 、 第 33 条 及 び 第 34 条 に 規 定 す る 開 発 許 可 の 基
準の例に準じて、政令で定める。
( 令 第 36 条 )
都道府県知事は、次の各号のいずれにも該当すると認めるときでなければ、法
第 43 条 第 1 項 の 許 可 を し て は な ら な い 。
一
当該許可の申請に係る建築物又は第一種特定工作物の敷地が次に定める基準
( 用 途 の 変 更 の 場 合 に あ っ て は 、 ロ を 除 く 。) に 適 合 し て い る こ と 。
イ
排水路その他の排水施設が、次に掲げる事項を勘案して、敷地内の下水を
有効に排出するとともに、その排出によって当該敷地及びその周辺の地域に
出水等の被害が生じないような構造及び能力で適当に配置されていること。
(1) 当 該 地 域 に お け る 降 水 量
(2) 当 該 敷 地 の 規 模 、 形 状 及 び 地 盤 の 性 質
(3) 敷 地 の 周 辺 の 状 況 及 び 放 流 先 の 状 況
(4) 当 該 建 築 物 又 は 第 一 種 特 定 工 作 物 の 用 途
ロ
地盤の軟弱な土地、がけ崩れ又は出水のおそれが多い土地その他これらに
類する土地であるときは、地盤の改良、擁壁の設置等安全上必要な措置が講
ぜられていること。
二
地区計画又は集落地区計画の区域(地区整備計画又は集落地区整備計画が定
め ら れ て い る 区 域 に 限 る 。)内 に お い て は 、当 該 許 可 の 申 請 に 係 る 建 築 物 又 は 第
一種特定工作物の用途が当該地区計画又は集落地区計画に定められた内容に適
合していること。
三
当該許可の申請に係る建築物又は第一種特定工作物が次のいずれかに該当す
ること。
イ
法 第 34 条 第 1 号 か ら 第 10 号 ま で に 規 定 す る 建 築 物 又 は 第 一 種 特 定 工 作 物
ロ
法 第 34 条 第 11 号 の 条 例 で 指 定 す る 土 地 の 区 域 内 に お い て 新 築 し 、若 し く
は改築する建築物若しくは新設する第一種特定工作物で同号の条例で定める
用途に該当しないもの又は当該区域内において用途を変更する建築物で変更
後の用途が同号の条例で定める用途に該当しないもの
ハ
建築物又は第一種特定工作物の周辺における市街化を促進するおそれがな
いと認められ、かつ、市街化区域内において行うことが困難又は著しく不適
当と認められる建築物の新築、改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作
7
物の新設として、都道府県の条例で区域、目的又は用途を限り定められたも
の。この場合において、当該条例で定める区域には、原則として、第8条第
1項第2号ロからニまでに掲げる土地の区域を含まないものとする。
ニ
法 第 34 条 第 13 号 に 規 定 す る 者 が 同 号 に 規 定 す る 土 地 に お い て 同 号 に 規 定
す る 目 的 で 建 築 し 、又 は 建 設 す る 建 築 物 又 は 第 一 種 特 定 工 作 物( 第 30 条 に 規
定 す る 期 間 内 に 建 築 し 、 又 は 建 設 す る も の に 限 る 。)
ホ
当該建築物又は第一種特定工作物の周辺における市街化を促進するおそれ
がないと認められ、かつ、市街化区域内において建築し、又は建設すること
が困難又は著しく不適当と認められる建築物又は第一種特定工作物で、都道
府県知事があらかじめ開発審査会の議を経たもの
2
第 26 条 、 第 28 条 及 び 第 29 条 の 規 定 は 、 前 項 第 1 号 に 規 定 す る 基 準 の 適 用 に
ついて準用する。
1
開発許可を受けていない市街化調整区域内の土地において、次の行為をしようとする
者は、原則として市長の許可を受けなければならない。
(1) 建 築 物 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 又 は 第 3 号 に 規 定 す る 建 築 物 を 除 く ) の 新 築 又
は 第一種特定工作物の新設
(2) 建 築 物 を 、改 築・増 築 又 は 用 途 変 更 に よ り 、法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 又 は 第 3 号 に 規
定する建築物以外の建築物とすること
※
法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 に 規 定 す る 建 築 物
・・・農林漁業用の施設、農林漁業従事者の住宅
同項第3号に規定する建築物・・・公益上必要な施設
※
土地の区画形質の変更の主たる目的が建築物の建築でないため「開発行為」に該当
し な い 区 域( 1 ha 未 満 の 屋 外 運 動 場 等 )内 に つ い て も 、建 築 物( ク ラ ブ ハ ウ ス 、更 衣
室 等 ) の 新 築 に 際 し て は 、 法 第 43 条 第 1 項 の 許 可 を 受 け な け れ ば な ら な い 。
2
令 第 36 条 第 1 項 第 1 号 は 敷 地 に つ き 、同 項 第 3 号 は 建 築 物 及 び 第 一 種 特 定 工 作 物 に つ
き、許可基準を定めている。
(1) 敷 地 の 基 準
ア
排水路その他の排水施設が、次に掲げる事項を勘案して、敷地内の下水を有効に
排出するとともに、その排出によって当該敷地及びその周辺の地域に出水等による
被害が生じないような構造及び能力で適当に配置されていること。
(ア) 当 該 地 域 に お け る 降 水 量
(イ) 当 該 敷 地 の 規 模 、 形 状 及 び 地 盤 の 性 質
(ウ) 敷 地 の 周 辺 の 状 況 及 び 放 流 先 の 状 況
(エ) 当 該 建 築 物 又 は 第 一 種 特 定 工 作 物 の 用 途
イ
地盤の軟弱な土地、がけ崩れ又は出水のおそれが多い土地等については、地盤改
良、擁壁の設置等の安全上必要な措置がとられていること。
(2) 建 築 物 等 の 基 準 ( 次 の い ず れ か に 該 当 す る こ と 。 具 体 的 な 基 準 は 、「 都 市 計 画 法 第
34 条 の 許 可 基 準 」 及 び 「 千 葉 市 開 発 審 査 会 付 議 基 準 」 に 示 さ れ て い る 。)
ア
法 第 34 条 第 1 号 か ら 第 10 号 ま で に 規 定 す る 建 築 物 又 は 第 一 種 特 定 工 作 物 ( 詳 細
8
は 第 2 章 1 を 参 照 。)
イ
法 第 34 条 第 11 号 の 条 例 で 指 定 す る 土 地 の 区 域 内 に お い て 新 築 し 若 し く は 改 築 す
る建築物で同号の条例で定める用途に該当しないもの又は当該区域内において用途
を変更する建築物で変更後の用途が同号の条例で定める用途に該当しないもの
◆ 千 葉 市 都 市 計 画 法 に 基 づ く 開 発 行 為 等 の 許 可 の 基 準 に 関 す る 条 例( 平 成 18 年 千 葉
市 条 例 第 46 号 )
※なお、イに該当するものとして許可を行う際には、法第79条の規定により、予
定建築物についての建ぺい率を50%以下、容積率を100%以下、高さを10m
以下とする条件を付する。
ウ
建築物の周辺における市街化を促進するおそれがないと認められ、かつ、市街化
区域内において行うことが困難又は著しく不適当と認められる建築物の新築、改築
又は用途の変更として、条例で区域、目的又は用途を限り定められたもの
◆ 千 葉 市 都 市 計 画 法 に 基 づ く 開 発 行 為 等 の 許 可 の 基 準 に 関 す る 条 例( 平 成 18 年 千 葉
市 条 例 第 46 号 )
エ
法 第 34 条 第 13 号 の 届 出 を し た 者 が 5 年 以 内 に 建 築 す る 自 己 用 の 建 築 物 又 は 第 一
種特定工作物
オ
周辺における市街化を促進するおそれがないと認められ、かつ、市街化区域に建
築し又は建設することが困難又は著しく不適当と認められる建築物又は第一種特定
工 作 物 で 、 あ ら か じ め 開 発 審 査 会 の 議 を 経 た も の ( → 法 第 34 条 第 14 号 に 対 応 し て
い る 。)
3
法 第 43 条 第 1 項 の 許 可 を 受 け た 者 は 、
「千葉市開発行為等の規制に関する規則」
(以下
「 規 則 」 と い う 。) 第 21 条 に 基 づ き 、 工 事 の 期 間 中 当 該 区 域 内 の 見 や す い 場 所 に 許 可 済
みの標識を掲示しなければならない。
9
第4章
開発行為の変更
( 法 第 35 条 の 2 第 1 項 )
開 発 許 可 を 受 け た 者 は 、第 30 条 第 1 項 各 号 に 掲 げ る 事 項 の 変 更 を し よ う と す る
場合においては、都道府県知事の許可を受けなければならない。ただし、変更の
許 可 の 申 請 に 係 る 開 発 行 為 が 、第 29 条 第 1 項 の 許 可 に 係 る も の に あ っ て は 同 項 各
号に掲げる開発行為(中略)に 該 当 す る と き 、又 は 国 土 交 通 省 令 で 定 め る 軽 微
な 変 更 を し よ う と す る と き は 、 この限りでない。
1
変更につき許可を要する事項
(1) 開 発 区 域 ( 開 発 区 域 を 工 区 に 分 け た と き は 開 発 区 域 又 は 工 区 ) の 位 置 、 区 域 又 は 規
模
(2) 開 発 行 為 に 関 す る 設 計
(3) 予 定 建 築 物 等 の 用 途
(4) 予 定 建 築 物 等 が 自 己 業 務 用 ( 開 発 区 域 の 面 積 が 1 ヘ ク タ ー ル 以 上 の 場 合 に 限 る 。)
又は非自己用である開発行為における工事施行者(氏名若しくは名称又は住所の変更
を 除 く 。)
(5) 予 定 建 築 物 等 に つ い て の 、 自 己 居 住 用 、 自 己 業 務 用 、 そ の 他 の 別
(6) 市 街 化 調 整 区 域 内 に お い て 行 う 開 発 行 為 に つ い て は 、 当 該 開 発 行 為 が 該 当 す る 法 第
34 条 の 号 及 び そ の 理 由
(7) 資 金 計 画
2
法 第 35 条 の 2 第 1 項 た だ し 書 の「 軽 微 な 変 更 」と し て 、変 更 に つ き 許 可 を 要 し な い 事
項 ( 同 条 第 3 項 に よ り 遅 滞 な く 市 長 へ 届 け 出 る こ と を 要 す る 。)
(1) 設 計 の う ち 、 予 定 建 築 物 等 の 敷 地 の 形 状 。 た だ し 、 次 に 掲 げ る も の を 除 く 。
ア
予 定 建 築 物 等 の 敷 地 の 規 模 の 10 分 の 1 以 上 の 増 減 を 伴 う も の
イ
住宅以外の建築物又は第一種特定工作物の敷地の規模の増加を伴うもので、当該
敷 地 の 規 模 が 1,000 平 方 メ ー ト ル 以 上 と な る も の
(2) 工 事 施 行 者 ( 予 定 建 築 物 等 が 自 己 業 務 用 ( 開 発 区 域 の 面 積 が 1 ヘ ク タ ー ル 以 上 の 場
合 に 限 る 。) 又 は 非 自 己 用 で あ る 開 発 行 為 に お い て は 、 工 事 施 行 者 の 氏 名 若 し く は 名
称 又 は 住 所 の 変 更 に 限 る 。)
(3) 工 事 の 着 手 予 定 年 月 日 又 は 工 事 の 完 了 予 定 年 月 日
10
第5章
許可又は不許可の処分
( 法 第 35 条 )
都道府県知事は、開発許可の申請があったときは、遅滞なく、許可又は不許可
の処分をしなければならない。
2
前項の処分をするには、文書をもって当該申請者に通知しなければならな
い。
1
通知の方法
(1) 開 発 行 為 の 許 可 処 分 は 、「 開 発 行 為 許 可 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 6 号 ) に 所 定 の 事 項 を
記載し、必要な条件を付して通知する。
(2) 開 発 行 為 の 不 許 可 処 分 は 、「 開 発 行 為 の 不 許 可 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 7 号 ) に 不 許 可
とする理由を具体的に明示し、かつ審査請求及び取消訴訟に関する教示を付して通知
する。
(3) 開 発 行 為 の 変 更 の 許 可 処 分 は 、「 開 発 行 為 変 更 許 可 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 9 号 ) に 所
定の事項を記載し、必要な条件を付して通知する。
(4) 開 発 行 為 の 変 更 の 不 許 可 処 分 は 、「 開 発 行 為 変 更 不 許 可 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 10 号 )
に不許可とする理由を具体的に明示し、かつ審査請求及び取消訴訟に関する教示を付
して通知する。
2
許可の条件
都市計画法の規定による許可、認可又は承認には、都市計画上必要な条件を付するこ
とができる。この場合において、その条件は、当該許可、認可又は承認を受けた者に不
当 な 義 務 を 課 す る も の で あ っ て は な ら な い ( 法 第 79 条 )。
具 体 的 に は 、次 に 掲 げ る 事 項 に 関 す る 条 件 を 付 す る こ と を 標 準 と し て 、必 要 に 応 じ て
他の事項に関する条件を付加する。
(1) 当 該 許 可 に か か る 工 事 に 着 手 す る と き は 、 規 則 様 式 第 29 号 に よ り 許 可 済 み の 標 識
を開発区域の見やすい場所に表示すること。
(2) 当 該 許 可 に か か る 工 事 に 着 手 し た と き は 、 す み や か に 「 開 発 行 為 に 関 す る 工 事 着 手
届 」( 規 則 様 式 第 12 号 ) を 千 葉 市 長 あ て に 提 出 す る こ と 。
(3) 工 事 完 了 後 す み や か に 「 工 事 完 了 届 」 を 千 葉 市 長 あ て に 提 出 し 、 完 了 検 査 を 受 け る
こと。
11
第6章
開発許可に関する建築制限
開 発 許 可 を 受 け た 開 発 区 域 内 に お け る 建 築 に 関 し て は , 以 下 の 3 つ の 制 限 ( 法 第 37
条 、 第 41 条 、 第 42 条 ) が 課 せ ら れ て い る 。
1
工事完了公告以前の建築制限
( 法 第 37 条 )
開発許可を受けた開発区域内の土地においては、前条第3項の公告があるまで
の間は、建築物を建築し、又は特定工作物を建設してはならない。ただし、次の
各号の一に該当するときは、この限りでない。
一
当該開発行為に関する工事用の仮設建築物又は特定工作物を建築し、又は建
設するとき、その他都道府県知事が支障がないと認めたとき。
二
第 33 条 第 1 項 第 14 号 に 規 定 す る 同 意 を し て い な い 者 が 、 そ の 権 利 の 行 使 と
して建築物を建築し、又は特定工作物を建設するとき。
(1) 制 限 の 趣 旨
開発許可から完了公告までの間、事業主だけでなく何人に対しても建築等を制限す
ることにより、開発行為が許可の内容に従って行われることを担保しようとするもの
である。
(2) 市 長 が 支 障 が な い と 認 め る 場 合 ( 本 条 た だ し 書 第 1 号 )
次のいずれかに該当するものの建築又は建設であって、申請者が必要な資力を有す
る場合をいう。
ア
専 用 住 宅 及 び 兼 用 住 宅 以 外 の 建 築 物 又 は 特 定 工 作 物 ( オ か ら キ ま で を 除 く 。)
イ
開発許可を受けた者が住宅金融支援機構の融資を受けて建築する専用住宅
ウ
土地付分譲住宅(いわゆる建売住宅)を目的とする開発行為の場合における展示
用 モ デ ル 住 宅 ( 原 則 と し て 一 つ の 開 発 行 為 に つ き 一 つ の 建 築 物 を 限 度 と す る 。)
エ
自己の居住の用に供する住宅
オ
令 第 21 条 各 号 に 規 定 す る 建 築 物
カ
地下車庫等の当該開発行為に係る造成工事と不可分である建築物
キ
特 定 行 政 庁 が 建 築 基 準 法 第 85 条 第 5 項 の 規 定 に よ り 許 可 し た 仮 設 建 築 物 で あ っ
て、販売促進事務所その他の当該開発行為と密接に関連する用に供されるもの
な お 、「 法 第 36 条 第 3 項 の 規 定 に よ る 公 告 の あ る と き ま で 、 建 築 物 及 び 特 定 工 作 物
の使用(入居又は営業若しくは操業の開始)をしないこと」を条件として付するもの
とする。
(3) 承 認 申 請
本 条 に よ る 承 認 の 申 請 は 、「 工 事 完 了 公 告 以 前 の 建 築 ( 建 設 ) 承 認 申 請 書 」( 規 則 様
式 第 13 号 ) に 、 次 に 掲 げ る 図 書 を 添 付 し た も の を 2 部 提 出 し て 行 う 。
ア
当 該 建 築 物 等 の 敷 地 の 場 所 を 表 示 す る 図 面 ( 縮 尺 1,000 分 の 1 以 上 )
イ
当該建築物等の敷地を明らかにする公図の写し
ウ
都市図
エ
建 築 敷 地 求 積 図 ( 縮 尺 500 分 の 1 以 上 )
オ
建 築 基 準 法 施 行 規 則 ( 昭 和 25 年 建 設 省 令 第 40 号 ) 第 1 条 の 3 第 1 項 に 規 定 す る
12
配 置 図 ( 縮 尺 500 分 の 1 以 上 )
カ
建築基準法施行規則第1条の3第1項に規定する各階平面図及び2面以上の立面
図 ( い ず れ も 縮 尺 200 分 の 1 以 上 )
キ
その他市長が必要と認める図書
(4) 承 認 又 は 不 承 認 の 処 分
ア
承 認 の 処 分 は 、「 工 事 完 了 公 告 以 前 の 建 築( 建 設 )承 認 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 14
号)に所要の事項を記載し、かつ、必要な条件を付して通知する。
イ
不 承 認 の 処 分 は 、「 工 事 完 了 公 告 以 前 の 建 築 ( 建 設 ) 不 承 認 通 知 書 」( 規 則 様 式 第
15 号 )に 不 承 認 と す る 理 由 を 具 体 的 に 明 示 し 、か つ 、審 査 請 求 及 び 取 消 訴 訟 に 関 す
る教示を付して通知する。
2
市街化調整区域における開発許可に際して定めた建ぺい率等の制限
( 法 第 41 条 )
都道府県知事は、用途地域の定められていない土地の区域における開発行為に
ついて開発許可をする場合において必要があると認めるときは、当該開発区域内
の土地について、建築物の建ぺい率、建築物の高さ、壁面の位置その他建築物の
敷地、構造及び設備に関する制限を定めることができる。
2
前項の規定により建築物の敷地、構造及び設備に関する制限が定められた土地
の区域内においては、建築物は、これらの制限に違反して建築してはならない。
ただし、都道府県知事が当該区域及びその周辺の地域における環境の保全上支障
がないと認め、又は公益上やむを得ないと認めて許可したときは、この限りでな
い。
(1) 制 限 の 趣 旨
市 街 化 調 整 区 域 は 、市 街 化 を 抑 制 す べ き 区 域 と さ れ て お り( 法 第 7 条 第 3 項 )、原 則
と し て 用 途 地 域 を 定 め な い こ と と さ れ て い る た め ( 法 第 13 条 第 1 項 第 7 号 後 段 )、 用
途地域を前提とした高度地区、高度利用地区等を定めることはできない(つまり、建
ぺ い 率 、 容 積 率 、 高 さ 等 の 制 限 を 全 般 的 に 課 す る こ と が で き な い )。 し か し , 市 街 化
調 整 区 域 で あ っ て も 法 第 34 条 の 規 定 に よ り 開 発 許 可 が な さ れ 、 建 築 物 が 建 築 さ れ る
場合があるのであり、そのような場合にも都市計画の適正な実現が阻害されることの
ないよう、本条の制限が設けられている。
(2) 制 限 の 内 容
本 市 で は 、 法 第 34 条 第 11 号 に 基 づ く 開 発 行 為 に つ い て は 、 原 則 と し て 本 条 に 基 づ
く制限を定めることとしている。具体的な内容は次に掲げるものである。
ア
建 ぺ い 率 ( 建 築 基 準 法 第 53 条 )
イ
容 積 率 ( 建 築 基 準 法 第 52 条 )
ウ
高 さ ( 建 築 基 準 法 第 55 条 、 第 56 条 、 第 56 条 の 2 )
エ
壁 面 の 位 置 ( 建 築 基 準 法 第 46 条 、 第 47 条 )
オ
その他建築物の敷地、構造及び設備に関する制限
な お ,本 市 に お い て は 、原 則 と し て 、上 記 ア に つ い て は 50 パ ー セ ン ト 、上 記 イ に つ
い て は 100 パ ー セ ン ト 、 上 記 ウ に つ い て は 10 メ ー ト ル を 、 そ れ ぞ れ 上 限 と す る 。 そ
の他の制限については、必要と認める場合に課する。
(3) 開 発 登 録 簿 と の 関 係
13
本 条 の 制 限 は 、 開 発 登 録 簿 に 登 録 さ れ る ( 法 第 47 条 第 1 項 第 5 号 )。 ま た , 本 条 の
制限が課された区域が市街化区域に編入されたときは、その際に用途地域が定められ、
本条の制限は必要がなくなるため撤回し、その部分の登録簿の記載を抹消する。
(4) 例 外 許 可 ( 本 市 に お い て は 原 則 と し て 認 め な い 。)
ア
法 第 41 条 第 2 項 た だ し 書 の 許 可 の 申 請 は 、「 市 街 化 調 整 区 域 内 に お け る 建 築 物 の
特 例 許 可 申 請 書 」( 規 則 様 式 第 16 号 )に 、法 第 37 条 の 承 認 申 請 の 際 に 添 付 す べ き 図
書 ( 規 則 第 15 条 第 2 項 、 第 13 条 2 項 ) を 2 部 添 付 し た も の を 提 出 す る こ と に よ り
行う。
イ
許 可 又 は 不 許 可 の 判 断 は 、 建 築 基 準 法 第 52 条 、 第 53 条 、 第 55 条 、 第 56 条 、 第
56 条 の 2 に 規 定 す る 制 限 の 例 外 の 運 用 に 準 じ て 行 う 。
3
開発許可を受けた土地における建築等の制限
( 法 第 42 条 第 1 項 )
何 人 も 、開 発 許 可 を 受 け た 開 発 区 域 内 に お い て は 、第 36 条 第 3 項 の 公 告 が あ っ
た 後 は 、当 該 開 発 許 可 に 係 る 予 定 建 築 物 等 以 外 の 建 築 物 又 は 特 定 工 作 物 を 新 築 し 、
又は新設してはならず、また、建築物を改築し、又はその用途を変更して当該開
発許可に係る予定の建築物以外の建築物としてはならない。ただし 、都道府県知
事が当該開発区域における利便の増進上もしくは開発区域及びその周辺の地域に
おける環境の保全上支障がないと認めて許可したとき、又は建築物及び第一種特
定 工 作 物 で 建 築 基 準 法 第 88 条 第 2 項 の 政 令 で 指 定 す る 工 作 物 に 該 当 す る も の に あ
っては、当該開発区域内の土地について用途地域等が定められているときは 、こ
の限りでない。
(1) 制 限 の 趣 旨
開発許可の申請に際しては、将来その開発区域に建築等が行われる予定の建築物等
の用途が申請書に記載され、その用途その他種々の条件から道路、公園、排水施設の
規 模 等 が 決 定 さ れ る ( 法 第 33 条 第 1 項 第 2 号 、 第 3 号 、 第 4 号 等 )。 ま た 、 市 街 化 調
整 区 域 内 に お い て は 、 法 第 34 条 の 規 定 に よ り 、 一 定 の 用 途 以 外 の 予 定 建 築 物 等 の 建
築又は建設を目的とする開発行為は許可されないこととされている。
従って、当該開発区域内に予定建築物等以外の建築物等が無制限に建築し又は建設
されることとなれば、本制度による規制の効果は著しく失われることになるため、原
則としてこれを認めないものとしたものである。
ただし、その土地に用途地域等が定められた区域については、建築基準法などによ
り用途が制限されているので本条の適用除外となっている。
(2) 制 限 の 効 力
ア
本 条 の 制 限 は 法 第 41 条 の 制 限 と 同 様 に 、 開 発 登 録 簿 に 登 録 さ れ る 。
イ
本条の制限は建築物等の新築・新設のほか、用途の変更も規制している。なお、
従前の建築物と同一の用途での増築については制限がないため、本条ただし書の規
定による許可を受けた後に増築を行う場合には許可を要しない。
ウ
本 条 の 制 限 は 法 第 41 条 の 制 限 と 異 な り 、そ の 土 地 に 用 途 地 域 が 指 定 さ れ た 場 合 に
は自動的に消滅する。
(3) 例 外 許 可
ア
法 第 42 条 第 1 項 た だ し 書 の 許 可 の 申 請 は 、
「予定建築物以外の建築等許可申請書」
14
( 規 則 様 式 第 19 号 )に 、 次 に 掲 げ る 図 書 を 添 付 し た も の を 2 部 提 出 し て 行 う 。
(ア) 当 該 建 築 物 等 の 敷 地 の 場 所 を 表 示 す る 図 面 ( 縮 尺 1,000 分 の 1 以 上 )
(イ) 当 該 建 築 物 等 の 敷 地 を 明 ら か に す る 公 図 の 写 し
(ウ) 都 市 図
(エ) 建 築 敷 地 求 積 図 ( 縮 尺 500 分 の 1 以 上 )
(オ) 建築基準法施行規則第1条の3第1項に規定する配置図(縮尺 500 分の1以上)
(カ) 建 築 基 準 法 施 行 規 則 第 1 条 の 3 第 1 項 に 規 定 す る 各 階 平 面 図 及 び 2 面 以 上 の 立
面 図 ( い ず れ も 縮 尺 200 分 の 1 以 上 )
(キ) そ の 他 市 長 が 必 要 と 認 め る 図 書
イ
許可は、予定建築物等が次のいずれかに該当する場合に行う。
(ア) 法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 及 び 第 3 号 に 規 定 す る 建 築 物 等
(イ) 法 第 43 条 第 1 項 第 1 号 か ら 第 3 号 ま で 及 び 第 5 号 に 該 当 す る 建 築 物 等
(ウ) 法 第 34 条 第 1 号 か ら 第 12 号 ま で 及 び 第 14 号 に 該 当 す る 建 築 物 等
(4) 許 可 又 は 不 許 可 の 処 分
許可又は不許可の処分は、文書をもって当該申請者に通知する。
ア
許可の処分は、
「予定建築物以外の建築等許可通知書」
( 規 則 様 式 第 20 号 )に 所 定
の事項を記載し通知する。
イ
不許可の処分は、
「 予 定 建 築 物 以 外 の 建 築 等 不 許 可 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 21 号 )に
不許可とする理由を具体的に明示し、かつ、審査請求及び取消訴訟に関する教示を
付して通知する。
15
第7章
1
許可の承継
一般承継人
( 法 第 44 条 )
開発許可又は前条第 1 項の許可を受けた者の相続人その他の一般承継人は、被
承継人が有していた当該許可に基づく地位を承継する。
法 第 44 条 は 、開 発 許 可 を 受 け た 者 の 一 般 承 継 人 に つ い て 、許 可 に 基 づ く 地 位 の 承 継 を
規定したものである。
(1) 一 般 承 継 人 と は 、 相 続 人 の ほ か 、 合 併 後 存 続 す る 法 人 又 は 合 併 に よ り 設 立 さ れ た 法
人をいう。
(2) 一 般 承 継 人 は 被 承 継 人 の 有 し て い た 開 発 許 可 に 基 づ く 地 位 を 当 然 に 引 き 継 ぐ 。
(3) 「 許 可 に 基 づ く 地 位 」 と は 、 許 可 を 受 け た こ と に よ っ て 発 生 す る 権 利 と 義 務 の 総 体
をいい、例えば次のような事項がある。
ア
適 法 に 開 発 行 為 又 は 法 第 43 条 第 1 項 の 許 可 を 要 す る 建 築 行 為 等 を 行 う こ と が で
きる権能
イ
公共施設の管理者の同意又はこの者との協議によって定められている公共施設を
設置し、又はこれを再協議によって変更できる権能
ウ
法 第 40 条 第 3 項 の 規 定 に よ り 費 用 の 負 担 を 求 め る こ と が で き る 権 能
エ
工事につき土地所有者等の同意を得ているという地位
オ
工事の完了又は廃止の届出義務
(4) 一 般 承 継 の あ っ た と き は 、そ の 旨 を 、
「 許 可 承 継 届 出 書 」( 規 則 様 式 第 24 号 )に 次 に
掲げる書類を添付することにより、市長に届け出なければならない。
ア
相続の場合は、被相続人の戸籍(除籍)謄本及び承継人の戸籍謄本その他承継を
証する書類
イ
法人の合併の場合は、合併後の法人の登記事項証明書その他承継を証する書類
(5) 一 般 承 継 人 に 事 業 を 継 続 す る 意 思 の な い と き は 、 承 継 の 届 出 と と も に 工 事 の 廃 止 の
届出も行わなければならない。この場合にも当然に、廃止に伴う防災工事等を行うこ
とを要する。
2
特定承継人
( 法 第 45 条 )
開発許可を受けた者から当該開発区域内の土地の所有権その他当該開発行為に
関する工事を施行する権原を取得した者は、都道府県知事の承認を受けて、当該
開発許可を受けた者が有していた当該開発許可に基づく地位を承継することがで
きる。
法 第 45 条 は 、開 発 許 可 を 受 け た 者 の 特 定 承 継 人 に つ い て 、開 発 許 可 に 基 づ く 地 位 の 承 継
を規定したものである。
(1) 特 定 承 継 人 と は 、 開 発 許 可 を 受 け た 者 か ら 開 発 区 域 内 の 土 地 の 所 有 権 そ の 他 工 事 を
施行する権原を取得した者をいう。
(2) 一 般 承 継 人 と 異 な り 、 特 定 承 継 人 は 、 市 長 の 承 認 を 得 て そ の 地 位 を 承 継 す る こ と が
16
できる。
承継の承認の申請は、
「 開 発 許 可 承 継 承 認 申 請 書 」( 規 則 様 式 第 25 号 )に 、次 に 掲 げ
る図書を添付したものを2部提出して行う。
ア
都市図
イ
規則第4条第2項各号に掲げる申請者の資力及び信用に関する書類
ウ
省 令 第 16 条 第 5 項 に 規 定 す る 資 金 計 画 書 及 び 自 己 資 金 又 は 借 入 金 の 調 達 が 可 能
であることを証する書類
エ
承認を受けようとする者が開発許可を受けた者から当該開発区域内の土地の所有
権その他当該開発行為に関する工事を施行する権原を取得したことを証する書類
オ
その他市長が必要と認める図書
(3) 承 認 の 基 準
ア
承認を行うか否かの判断の基準は、主として申請者が適法に当該開発区域内の土
地の所有権その他工事を施行する権原を取得しているか否か、当初の許可に沿った
開発行為を行うために必要な資力及び信用があるか否かによる。
イ
承継が不承認とされた場合は、当初に許可を受けた者が当該工事の廃止届を提出
しなければならない。
(4) 承 継 を 承 認 し た と き は 、
「 開 発 許 可 承 継 承 認 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 26 号 )に よ り 通 知
する。
承継を不承認としたときは、
「 開 発 許 可 承 継 不 承 認 通 知 書 」( 規 則 様 式 第 27 号 )に 不
承認とする理由を具体的に明示し、かつ審査請求及び取消訴訟に関する教示を付して
通知する。
17
第8章
1
開発行為の適用除外
市 街 化 調 整 区 域 内 の 農 林 漁 業 用 施 設 の 建 築 の た め の 開 発 行 為( 法 第 29 条 第 1 項 第 2 号
前 段 、 令 第 20 条 )
本号にいう農林漁業の範囲は、日本標準産業分類(平成25年10月改定)に掲げる
大分類A-農業、林業及び大分類B-漁業の範囲を基準とする。なお、農業を営む者が
自身の農業生産施設を利用して観光農園を営む場合、当該事業は農業に含まれる。
ま た 、令 第 20 条 に 定 め る 建 築 物 は 、一 般 に 都 市 計 画 と 農 林 漁 業 と の 適 正 な 調 整 と い う
見地からはこれを認めることはやむを得ないものであり、スプロールの弊害も生じない
ので、次の表に掲げる施設の建築の用に供する目的で行う開発行為は許可の適用除外と
する。
令 第 20 条 に 定 め る 建 築 物
法令 号
施設
( ×印 は 該 当 し な い 例 )
具
体
例
令
1 農産物、林産物
畜舎、蚕室、温室、育種苗施設、家畜人工授精施設、孵卵育
第
又は水産物の生
雛施設、搾乳施設、集乳施設、農作業舎、魚類畜養施設、米
20
産又は集荷の用
麦乾燥調整施設、たばこ乾燥施設、のり・わかめ乾燥施設、
条
に供する建築物
野菜集荷施設、果実集荷施設、漁獲物水揚荷さばき施設
×配 送 ・ 卸 売 業 務 を 行 う 集 出 荷 施 設 ( 配 送 セ ン タ ー )
2 農業、林業又は
堆肥舎、サイロ、種苗貯蔵施設、農機具等収納施設、物置、
漁業の生産資材
漁船漁具保全施設、養殖用飼料等保管施設、漁船用補給施設
の 貯 蔵 又 は 保 管 ×農 林 水 産 物 の 貯 蔵 施 設
の用に供する建
築物
3 家 畜 診 療 の 用 に ×愛 玩 動 物 の 診 療 所
供する建築物
4 農用地の保全も
用排水機の管理用建築物、取水施設の管理用建築物
しくは利用上必
要な施設の管理
の用に供する建
築物
索道の用に供す
る建築物
農業用リフトの管理用建築物
×観 光 用 リ フ ト の 管 理 用 建 築 物
18
5 1号から4号ま
次 に 掲 げ る も の で 建 築 面 積 90 平 方 メ ー ト ル 以 内 の も の
でに掲げるもの
観光農園用建築物
に該当しない農
( 事 務 所 、 待 合 所 、 直 売 所 (※ )、 手 洗 い 場 、 ト イ レ 等 )
林漁業用の建築
( ×処 理 ・ 加 工 場 、 レ ス ト ラ ン 、 売 店 等 )
物 で 建 築 面 積 90
平方メートル以
内のもの
※直売所
(観光農園を営む農家が、当該農園の農産物を自ら収
穫し、処理・加工せずに自身で販売する施設)
( ×他 の 生 産 者 の 生 産 物 を 販 売 す る 施 設 、 処 理 ・ 加 工 後
の商品を販売する施設、販売専門の従業員が運営す
る施設)
2
農林漁業従事者の居住用建築物の建築のための開発行為(法第29条第1項第2号
後段)
本号にいう「これらの業務を営む者」とは、当該市街化調整区域において前述の農
業、林業又は漁業の範囲に属すると認められる業務に従事する者(臨時的従事者(従
事 す る 日 数 が 年 間 6 0 日 未 満 の 者 を い う 。) を 除 く 。) で 、 被 用 者 及 び 兼 業 者 を 含 む 。
この場合において、世帯員のうち1人以上の者がこれらの業務に従事する者であれ
ば足りる。
「 こ れ ら の 業 務 を 営 む 者 」の う ち 、
「 農 業 」を 営 む 者 と は 、次 の 各 号 に 該 当 す る 者 を い う 。
ア
10 ア ー ル 以 上 の 農 地 に つ い て 耕 作 の 業 務 を 営 む 者
イ
農業生産法人の構成員で次のいずれかに該当する者
(ア) そ の 法 人 の 業 務 に 必 要 な 農 作 業 に 、 主 と し て 年 間 60 日 以 上 従 事 す る 者
(イ) そ の 法 人 が 10 ア ー ル 以 上 の 農 地 に つ い て 、所 有 権 も し く は 使 用 収 益 権 を 移 転 し 、
又 は 使 用 収 益 権 に 基 づ く 使 用 及 び 収 益 を さ せ て い る 者 で 、そ の 法 人 の 業 務 に 必 要
な農作業に主として従事している者
3
公 益 上 必 要 な 建 築 物 の 建 築 の た め の 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 3 号 、 令 第 21 条 )
令 第 21 条 に 定 め る 建 築 物 は 、公 益 上 必 要 な 建 築 物 の う ち 開 発 区 域 及 び そ の 周 辺 の 地 域
における適正かつ合理的な土地利用及び環境の保全を図る上で支障がないものであるた
め、次の表に掲げる施設の建築の用に供する目的で行う開発行為は許可の適用除外とす
る。
令 第 21 条 に 定 め る 建 築 物
法令 号
令
公益施設
1 道 路 (道 路 法 )、一 般 自
( ×印 は 該 当 し な い 例 )
具
体
道路管理者が設ける駐車場、料金徴収所
第
動 車 道 又 は 専 用 自 動 ×サ ー ビ ス エ リ ア 内 の 売 店
21
車 道 (道 路 運 送 法 )を
条
構成する建築物
2 河川管理施設
例
河川管理事務所、ダム、水門、せき
19
根拠法令
道路法、道路運
送法
河川法
3 都市公園法の公園施
休憩所、キャンプ場、野球場、運動場、プー 都市公園法
設
ル、植物園、音楽堂、売店、飲食店、管理事
務所
4 鉄道事業用施設又は
停車場、信号所、車庫、詰所、車両等の修理 鉄道事業法
索 道 事 業 用 施 設( 一 般
場、機械等の保管倉庫
の需要に応ずるもの)
軌道用施設又は軌道
同上
軌道法
5 石油パイプライン事
石油輸送施設、タンク、圧送機
石油パイプライ
業用施設
6 一般乗合旅客自動車
ン事業法
車 庫 、整 備 工 場 、バ ス 停 留 所 、貨 物 積 下 し 場 、道 路 運 送 法
法が準用される無軌
条電車用施設
運 送 事 業( 路 線 を 定 め
倉庫、待合所、乗合バス営業所
て定期に運行する自
特 別 積 合 せ 貨 物 運 送 事 業 用 施 設( 営 業 所 、 荷 貨 物 自 動 車 運 送
動車により乗合旅客
扱 所 、積 卸 施 設 、自 動 車 車 庫 、乗 務 員 の 休 憩 ・事 業 法
の運送を行うものに
睡眠施設)
限 る 。) 又 は 貨 物 自 動 ×特 別 積 合 せ 貨 物 運 送 の 用 に 供 し な い 施 設
車運送事業の用に供
する施設
一般自動車ターミナ
ル施設
7 港湾施設
一般自動車ターミナル、管理事務所
×貸 切 バ ス 用 タ ー ミ ナ ル
自動車ターミナ
ル法
荷 さ ば き 施 設 、 旅 客 施 設 ( 旅 客 乗 降 用 固 定 港湾法
施 設 、 手 荷 物 取 扱 所 、 待 合 所 、 宿 泊 所 )、 保
管施設(倉庫、危険物置場、貯油施設)
漁港施設
漁 船 漁 具 保 全 施 設 、 漁 港 厚 生 施 設 ( 漁 港 関 漁港漁場整備法
係 者 の 宿 泊 所 ・ 浴 場 ・ 診 療 所 等 )、 漁 港 管 理
施設、漁港浄化施設、廃油処理施設
8 海岸保全施設
海 岸 保 全 区 域 内 に あ る 海 水 の 浸 水 又 は 浸 食 海岸法
防 止 施 設 ( 堤 防 ・ 突 堤 )、 管 理 施 設
9 公共用飛行場の機能
タ ー ミ ナ ル( 乗 降 場 、送 迎 デ ッ キ 待 合 所 、切 航 空 法
確保若しくは利用者
符 売 場 、 食 堂 )、 格 納 庫 、 航 空 保 安 施 設 、 修
の利便確保のための
理工場、管理事務所
施設又は公共用航空
保安施設
10 気 象 、海 象 、地 象 、洪
水 等 の 観 測・通 報 施 設
気 象 台 、天 文 台 、測 候 所 、地 震 観 測 所 、予 報 ・気 象 業 務 法
警報施設
20
11 日 本 郵 便 株 式 会 社 が
郵便局その他の郵便業務の用に供する施設
設置する郵便業務用
日本郵便株式会
社法
施設
12 認 定 電 気 通 信 事 業 用
電気通信施設、修理施設、研究施設
電気通信事業法
放送局
放送法
施設
13 基 幹 放 送 の 用 に 供 す
る放送設備
14 電 気 事 業 用 の 電 気 工
作物を設置する施設
一 般 電 気 事 業( 一 般 の 需 要 に 応 じ て 電 気 を 供 電 気 事 業 法
給 )及 び 卸 電 気 事 業( 一 般 電 気 事 業 者 へ の 供
給)のための発電所、変電所、送電所、配電
所
×事 務 所 、 サ ー ビ ス ス テ ー シ ョ ン
ガス事業用のガス工
一 般 ガ ス 事 業 及 び 簡 易 ガ ス 事 業 の た め の ガ ガス事業法
作物を設置する施設
ス 発 生 設 備 、ガ ス ホ ル ダ ー 、ガ ス 精 製・排 送 ・
圧送・整圧設備
×事 務 所 、 サ ー ビ ス ス テ ー シ ョ ン
15 水 道 事 業 又 は 水 道 用
一 般 需 要 者 に 対 す る 供 給 又 は 水 道 事 業 者 へ 水道法
水供給事業の用に供
の 用 水 供 給 の た め の 取 水 施 設 、貯 水 施 設 、導
する水道施設
水 施 設 、浄 水 施 設 、送 水 施 設 又 は 配 水 施 設 で
その者が管理する施設
工業用水道施設
同上
工業用水道事業
×事 務 所
公 共 下 水 道 、流 域 下 水
法
終末処理場、ポンプ場
下水道法
水防用倉庫
水害予防組合法
道又は都市下水路の
用に供する施設
16 水 害 予 防 組 合 が 水 防
の用に供する施設
17 図 書 館
地 方 公 共 団 体 、 日 本 赤 十 字 社 又 は 民 法 第 34 図 書 館 法
条の法人が設置する図書館
博物館
地 方 公 共 団 体 、 民 法 第 34 条 の 法 人 、 宗 教 法 博 物 館 法
人 、日 本 赤 十 字 社 又 は 日 本 放 送 協 会 が 設 置 す
18 公 民 館
る博物館
市 町 村 が 設 置 す る 公 民 館 、公 民 館 設 置 を 目 的 社 会 教 育 法
とする法人が設置する公民館
×集 落 設 置 の 準 公 民 館 ( 法 第 34 条 第 14 号 )
19 公 共 職 業 能 力 開
職業能力開発校、職業能力開発短期大学校、 職業能力開発促
発施設、職業能
職業能力開発大学校、職業能力開発促進セン 進法
力開発大学校
ター、障害者職業能力開発校、職業能力開発
総合大学校
20 火 葬 場
墓地、埋葬等に
関する法律
21
21 と 畜 場
化製場、死亡獣
畜取扱場
22 廃 棄 物 処 理 施 設
と畜場法
×魚 介 類 及 び 鳥 類 の 処 理 場
る法律
市 町 村 が 設 置 す る 一 般 廃 棄 物 処 理 施 設( 公 衆 廃 棄 物 の 処 理 及
便所、し尿処理施設又はごみ処理施設)
×産 業 廃 棄 物 処 理 施 設
浄化槽
23 卸 売 市 場 施 設
化製場等に関す
び清掃に関する
法律
浄化槽法
中 央 卸 売 市 場 、中 央 卸 売 市 場 以 外 の 卸 売 市 場 卸 売 市 場 法
で 規 模 が 330 ㎡ 以 上 の 青 果 物 卸 売 市 場 、 200
㎡以上の水産物卸売市場若しくは花き卸売
市 場 又 は 150 ㎡ 以 上 の 肉 類 卸 売 市 場
24 自 然 公 園 法 の 公
園事業用施設
25 住 宅 地 区 改 良 事
宿 舎 、避 難 小 屋 、休 憩 所 、案 内 所 、公 衆 便 所 、自 然 公 園 法
医療救急施設、博物館、水族館、動物園
改良地区の整備、改良住宅
住宅地区改良法
研究所、試験所、体育館、美術館、公会堂
地方自治法
業施設等
26 国 、都 道 府 県 等 、市 町
村 、市 町 村 が そ の 組 織 ×学 校 、 専 修 学 校 、 各 種 学 校 、 社 会 福 祉 事 業 、
に加わっている一部
又は更生保護事業の用に供する施設、病院、
事務組合若しくは広
診療所、助産所、庁舎(主として当該開発区
域連合又は市町村が
域の周辺地域において居住している者の利
設置団体である地方
用 に 供 す る も の を 除 く 。) で 省 令 で 定 め る も
開発事業団の施設
の 、宿 舎( 職 務 上 常 駐 を 必 要 と す る 職 員 の た
めのものその他これに準ずるものとして省
令 で 定 め る も の を 除 く 。)
27 独 立 行 政 法 人 日 本 原
原 子 力 に 関 す る 基 礎 的 研 究・応 用 の 研 究 の た 独 立 行 政 法 人 日
子力研究開発機構の
めの施設、高速増殖炉の開発のための施設、 本原子力研究開
業務施設
核 燃 料 物 質 の 再 処 理 技 術 の 開 発 の た め の 施 発機構法
設
28 独 立 行 政 法 人 水 資 源
機構の水資源開発施
ダ ム 、河 口 堰 、湖 沼 水 位 調 節 施 設 そ の 他 の 水 独 立 行 政 法 人 水
資源の開発又は利用のための施設
資源機構法
設
29 独 立 行 政 法 人 宇 宙 航
空研究開発機構の業
人工衛星及び人工衛星打上げ用ロケットの 独立行政法人宇
開発、打上げ及び追跡に必要な施設
務施設
宙航空研究開発
機構法
30 独 立 行 政 法 人 新 エ ネ
非化石エネルギーの製造・発生・利用のため 独 立 行 政 法 人 新
ル ギ ー・産 業 技 術 総 合
の 技 術 開 発 施 設 、エ ネ ル ギ ー 使 用 合 理 化 の た エ ネ ル ギ ー ・ 産
開発機構の業務施設
めの技術開発施設
業技術総合開発
機構法、非化石
エネルギーの開
発及び導入に関
する法律
22
ア
開 発 行 為 に 係 る 予 定 建 築 物 が 令 第 21 条 に 定 め る 建 築 物 と し て 使 用 さ れ る 場 合 で あ
って、当該予定建築物の使用者が、使用の権限を有し、かつ、当該建築物を設置でき
る法的地位を有しているときは、開発行為者が自ら当該開発行為に係る予定建築物の
使 用 者 と な ら な い 場 合 で あ っ て も 、当 該 開 発 行 為 は 、法 第 29 条 第 1 項 第 3 号 に 該 当 す
る開発行為となる。
イ
開発行為者以外の者が開発行為に係る予定建築物を使用する場合であって、建築確
認 に 際 し 都 市 計 画 法 施 行 規 則 第 60 条 に 規 定 す る 書 面 の 交 付 を 必 要 と す る と き は 、 当
該建築物の使用者が使用の権限を有し、かつ、当該建築物を設置できる法的地位を有
す る 旨 の 書 面 を 提 出 す る も の と し 、 こ れ に よ り 当 該 開 発 行 為 が 法 第 29 条 第 1 項 第 3
号に該当する開発行為であることを確認する。
4
都 市 計 画 事 業 の 施 行 と し て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 4 号 )
5
土 地 区 画 整 理 事 業 の 施 行 と し て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 5 号 )
6
市 街 地 再 開 発 事 業 の 施 行 と し て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 6 号 )
7
住 宅 街 区 整 備 事 業 の 施 行 と し て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 7 号 )
8
防 災 街 区 整 備 事 業 の 施 行 と し て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 8 号 )
都市計画事業、土地区画整理事業、市街地再開発事業、住宅街区整備事業及び防災街
区 整 備 事 業 は 、 そ れ ぞ れ 都 市 計 画 法 、 土 地 区 画 整 理 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 115 号 )、 都 市
再 開 発 法( 昭 和 44 年 法 律 第 38 号 )、大 都 市 地 域 に お け る 住 宅 及 び 住 宅 地 の 供 給 の 促 進 に
関 す る 特 別 措 置 法 ( 昭 和 50 年 法 律 第 67 号 ) 及 び 密 集 市 街 地 に お け る 防 災 街 区 の 整 備 の
促 進 に 関 す る 法 律( 平 成 9 年 法 律 第 49 号 )に お い て 、都 市 計 画 上 十 分 な 監 督 の も と に 行
われるため、適用除外とされている。
土地区画整理事業、市街地再開発事業及び住宅街区整備事業については、地方公共団
体の施行するものは第4号の都市計画事業として施行されることとなっているので、第
5号から第7号までの規定によって適用除外となるものは、個人施行、会社施行等のも
のである。また、防災街区整備事業については個人施行以外のものは全て都市計画事業
として施行されることとなっており、第8号によって適用除外となるものは個人施行の
もののみである。
9
公 有 水 面 埋 立 法 ( 大 正 10 年 法 律 第 57 号 ) 第 2 条 第 1 項 の 免 許 を 受 け た 埋 立 地 で あ っ
て 、 ま だ 同 法 第 22 条 第 2 項 の 告 示 が な い も の に お い て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項
第 9 号)
告示があるまでの間に工事用でない工作物を設置するには都道府県知事の許可を要す
る た め ( 同 法 第 23 条 第 1 項 但 書 )、 適 用 除 外 と さ れ て い る 。
10
非 常 災 害 の た め 必 要 な 応 急 措 置 と し て 行 う 開 発 行 為 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 10 号 )
本号にいう非常災害とは、単発的な火災等をいうのではなく、一定の区域をもって発
生 す る 災 害 を い う も の と す る 。具 体 的 に は ,原 則 と し て 災 害 対 策 基 本 法( 昭 和 36 年 法 律
第 223 号 ) 第 2 条 第 1 号 の 「 災 害 」 に 含 ま れ る も の が 該 当 す る 。
ま た 、本 号 に い う 開 発 行 為 は 、建 築 基 準 法 第 85 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づ き 特 定 行 政 庁 が
指定する区域内における、同項にいう建築物の応急の修繕又は応急仮設建築物の建築の
ためのものをいう。
23
※
災害対策基本法第2条第1号の「災害」とは、次のいずれかの原因により生ずる被
害をいう。
ア
暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象
イ
大規模な火事もしくは爆発
ウ
放射性物質の大量の放出、多数の者の遭難を伴う船舶の沈没その他の大規模な事
故
※
建 築 基 準 法 第 85 条 第 1 項
非常災害があった場合において、その発生した区域又はこれに隣接する区域で特
定行政庁が指定するものの内においては、災害により破損した建築物の応急の修繕
又は次の各号の一に該当する応急仮設建築物の建築でその災害が発生した日から一
月 以 内 に そ の 工 事 に 着 手 す る も の に つ い て は 、建 築 基 準 法 令 の 規 定 は ,適 用 し な い 。
ただし、防火地域内に建築する場合については、この限りでない。
一
国、地方公共団体又は日本赤十字社が災害救助のために建築するもの
二
被 災 者 が 自 ら 使 用 す る た め に 建 築 す る も の で 延 べ 面 積 が 30 平 方 メ ー ト ル 以 内
のもの
11
通 常 の 管 理 行 為 、 軽 易 な 行 為 等 ( 法 第 29 条 第 1 項 第 11 号 、 令 第 22 条 )
これらの行為は、無秩序な市街化の防止という見地から著しい弊害を生ずるおそれが
な い た め 適 用 除 外 と さ れ て お り 、 具 体 的 に は 令 第 22 条 各 号 に 規 定 さ れ て い る 。
第1号
仮設建築物の建築又は土木事業その他の事業に一時的に使用するための第一種
特定工作物の建設の用に供する目的で行う開発行為
※
仮設建築物とは、次に掲げるものをいう。
ア
工事施行用など短期間一時的に使用する目的で建築される建築物であり、建築基
準法、千葉市土砂等の埋立等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例
その他の法令又は条例により目的達成後に撤去することとされているもの
イ 「 千 葉 市 廃 棄 物 処 理 施 設 の 設 置 及 び 維 持 管 理 に 関 す る 指 導 要 綱 」第 2 条 (5)ア に 定
める最終処分場における管理事務所
第2号
車庫、物置その他これらに類する附属建築物の建築の用に供する目的で行う開
発行為
附属建築物とは、主たる建築物に対する補助的な機能を有し、主たる建築物と用途
上不可分の建築物をいう。附属建築物の規模の適否は主たる建築物との均衡により判
定する。また、その敷地の規模は必要最小限とする。
第3号
建築物の増築又は特定工作物の増設で当該増築に係る床面積の合計又は当該増
設 に 係 る 築 造 面 積 が 10 平 方 メ ー ト ル 以 内 で あ る も の の 用 に 供 す る 目 的 で 行 う 開
発行為
建築基準法による建築主事の確認も要しないような小規模な行為であることから
( 同 法 第 6 条 第 1 項 、 第 2 項 )、 適 用 除 外 と さ れ て い る 。
第4号
法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 若 し く は 第 3 号 に 規 定 す る 建 築 物 以 外 の 建 築 物 の 改 築
で用途の変更を伴わないもの又は特定工作物の改築の用に供する目的で行う開発
24
行為
第5号
前 号 に 掲 げ る も の の ほ か 、 建 築 物 の 改 築 で 当 該 改 築 に 係 る 床 面 積 の 合 計 が 10
平方メートル以内であるものの用に供する目的で行う開発行為
第6号
主として当該開発区域の周辺の市街化調整区域内に居住している者の日常生活
のため必要な物品の販売、加工、修理等の業務を営む店舗,事業場その他これら
の業務の用に供する建築物で、その延べ面積(同一敷地内に二以上の建築物を新
築 す る 場 合 に お い て は 、そ の 延 べ 面 積 の 合 計 。)が 50 平 方 メ ー ト ル 以 内 の も の( こ
れ ら の 業 務 の 用 に 供 す る 部 分 の 延 べ 面 積 が 全 体 の 延 べ 面 積 の 50 パ ー セ ン ト 以 上
の も の に 限 る 。)の 新 築 の 用 に 供 す る 目 的 で 当 該 開 発 区 域 の 周 辺 の 市 街 化 調 整 区 域
内に居住している者が自ら当該業務を営むために行う開発行為で、その規模が
100 平 方 メ ー ト ル 以 内 で あ る も の
法 第 34 条 第 1 号 に 規 定 す る 開 発 行 為 の う ち 、さ ら に 開 発 行 為 の 主 体 、立 地 、業 種 及
び規模を限定して適用除外としたものである。
開発行為の主体は、当該開発区域周辺の市街化調整区域内に居住していること(そ
こ に 生 活 の 本 拠 を 有 す る こ と を 意 味 す る 。) を 要 し 、 単 に 住 民 登 録 し て い る だ け で は
足りない。また、本号が主体を制限した趣旨に従い、立地については既存集落(都市
の 秩 序 あ る 整 備 を 図 る た め の 都 市 計 画 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 ( 平 成 18 年 法 律 第
46 号 )第 1 条 の 規 定 に よ る 改 正 前 の 法 第 34 条 第 10 号 イ の 開 発 行 為 に 係 る 区 域 を 除 く 。)
の区域又は社会通念上これに隣接すると認められる区域に限られる。
業種については「日常生活に必要な物品の販売、加工、修理等」に限られるため、
理容業、美容業のように「物品」にかかわらないサービス業等は、本号には該当しな
い。
25
第9章
建築行為の適用除外
法 第 43 条 第 1 項 た だ し 書 は 、次 に 掲 げ る 建 築 物 の 新 築 ,改 築 若 し く は 用 途 の 変 更 又 は 第
一種特定工作物の新設について、適用除外としている。
※
法 第 29 条 第 1 項 第 2 号 若 し く は 第 3 号 に 掲 げ る 建 築 物 の 新 築 ,又 は こ れ ら の 建 築 物
へ の 改 築 若 し く は 用 途 の 変 更 に つ い て は 、 第 43 条 第 1 項 本 文 に お い て 適 用 除 外 と さ
れている。
( 法 第 43 条 第 1 項 た だ し 書 )
第1号
都市計画事業の施行として行う建築物の新築、改築若しくは用途の変更又は第
一種特定工作物の新設
第2号
非常災害のため必要な応急措置として行う建築物の新築、改築若しくは用途の
変更又は第一種特定工作物の新設
第3号
※
仮設建築物の新築
仮 設 建 築 物 の 意 義 に つ い て は 、 第 8 章 11( 令 第 22 条 第 1 号 ) を 参 照 。
第4号
第 29 条 第 1 項 第 9 号 に 掲 げ る 開 発 行 為 そ の 他 の 政 令 で 定 め る 開 発 行 為 が 行 わ れ
た土地の区域内において行う建築物の新築、改築若しくは用途の変更又は第一種
特定工作物の新設
※
本 号 の 政 令 で 定 め る 開 発 行 為 は 、 令 第 34 条 に 次 の と お り 規 定 さ れ て い る 。
第1号
法 第 29 条 第 1 項 第 4 号 か ら 第 9 号 ま で に 掲 げ る 開 発 行 為
第2号
旧 住 宅 地 造 成 事 業 に 関 す る 法 律( 昭 和 39 年 法 律 第 160 号 )第 4 条 の 認 可
を受けた住宅地造成事業の施行として行う開発行為
※
本号は行為の主体を問わないため、建築の主体を問わず適用除外となる。
ただし、当該土地について新たに開発行為を行う場合は、開発許可を受けることを要
する。
第5号
※
通常の管理行為、軽易な行為その他の行為で政令で定めるもの
本 号 の 政 令 で 定 め る 行 為 は 、 令 第 35 条 に 次 の と お り 規 定 さ れ て い る 。
第1号
既存の建築物の敷地内において行う車庫、物置その他これらに類する附
属建築物の建築
第2号
建築物の改築又は用途の変更で当該改築又は用途の変更に係る床面積の
合 計 が 10 平 方 メ ー ト ル 以 内 で あ る も の
第3号
主として当該建築物の周辺の市街化調整区域内に居住している者の日常
生活のため必要な物品の販売、加工、修理等の業務を営む店舗、事業場そ
の 他 こ れ ら の 業 務 の 用 に 供 す る 建 築 物 で 、そ の 延 べ 面 積 が 50 平 方 メ ー ト ル
以内のもの(これらの業務の用に供する部分の延べ面積が全体の延べ面積
の 50 パ ー セ ン ト 以 上 の も の に 限 る 。) の 新 築 で 、 当 該 市 街 化 調 整 区 域 内 に
26
居住している者が自ら当該業務を営むために行うもの
第4号
土木事業その他の事業に一時的に使用するための第一種特定工作物の新
設
27
第10章
1
許可の特例
法 第 29 条 第 1 項 及 び 法 第 43 条 第 1 項 の 許 可 の 特 例
( 法 第 34 条 の 2 第 1 項 )
国又は都道府県、指定都市等若しくは事務処理市町村、都道府県、指定都市等若しく
は事務処理市町村がその組織に加わっている一部事務組合、広域連合、全部事務組合、
役場事務組合若しくは港務局若しくは都道府県、指定都市等若しくは事務処理市町村が
設 置 団 体 で あ る 地 方 開 発 事 業 団( 以 下「 都 道 府 県 等 」と い う 。)が 行 う 都 市 計 画 区 域 若 し
く は 準 都 市 計 画 区 域 内 に お け る 開 発 行 為( 第 29 条 第 1 項 各 号 に 掲 げ る 開 発 行 為 を 除 く 。)
又は都市計画区域及び準都市計画区域外の区域内における開発行為(同条第2項の政令
で 定 め る 規 模 未 満 の 開 発 行 為 及 び 同 項 各 号 に 掲 げ る 開 発 行 為 を 除 く 。)に つ い て は 、当 該
国の機関又は都道府県等と都道府県知事との協議が成立することをもって、開発許可が
あったものとみなす。
( 法 第 43 条 第 3 項 )
国又は都道府県等が行う第1項本文の建築物の新築、改築若しくは用途の変更又は第
一 種 特 定 工 作 物 の 新 設( 同 項 各 号 に 掲 げ る も の を 除 く 。)に つ い て は 、当 該 国 の 機 関 又 は
都道府県等と都道府県知事との協議が成立することをもつて、同項の許可があったもの
とみなす。
次 に 掲 げ る 者( 法 令 に よ り 国 等 と み な さ れ る 独 立 行 政 法 人 等 を 含 む 。)が 行 う 開 発 行 為
( 許 可 を 受 け た 開 発 行 為 の 変 更 を 含 む 。) 及 び 法 第 43 条 第 1 項 本 文 の 建 築 物 の 新 築 、 改
築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設については、許可権者と協議が成立
することをもって許可があったものとみなす。
ア
国
イ
都道府県
ウ
地 方 自 治 法( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 )第 252 条 の 19 第 1 項 の 指 定 都 市 、同 法 第 252
条 の 22 第 1 項 の 中 核 市 又 は 同 法 第 252 条 の 26 の 3 第 1 項 の 特 例 市 ( 以 下 「 指 定 都 市
等 」 と い う 。)
エ
同 法 第 252 条 の 17 の 2 第 1 項 の 規 定 に 基 づ き 都 道 府 県 知 事 の 権 限 に 属 す る 事 務 の 全
部 を 処 理 す る こ と と さ れ た 市 町 村 ( 以 下 「 事 務 処 理 市 町 村 」 と い う 。)
オ
都 道 府 県 、指 定 都 市 等 又 は 事 務 処 理 市 町 村 が そ の 組 織 に 加 わ っ て い る 一 部 事 務 組 合 、
広 域 連 合 、 全 部 事 務 組 合 、 役 場 事 務 組 合 ( 同 法 第 284 条 第 1 項 ) 又 は 港 湾 局 ( 港 湾 法
( 昭 和 25 年 法 律 第 218 号 ) 第 4 条 第 1 項 )
カ
都道府県、指定都市等又は事務処理市町村が設置団体である地方開発事業団(地方
自 治 法 第 298 条 第 1 項 )
2
法 第 42 条 第 1 項 た だ し 書 の 許 可 の 特 例
( 法 第 42 条 第 2 項 )
国が行う行為については、当該国の機関と都道府県知事との協議が成立することをも
って、前項ただし書の規定による許可があったものとみなす。
28
国( 法 令 に よ り 国 と み な さ れ る 独 立 行 政 法 人 等 を 含 む 。)が 行 う 開 発 許 可 を 受 け た 土 地
における当該開発許可に係る予定建築物等以外の建築物の新築、改築若しくは用途の変
更又は特定工作物の新設については、許可権者と協議が成立することをもって許可があ
ったものとみなす。
法令により国等とみなされる独立行政法人等
都市計画法
団
体
名
独立行政法人
る主体
(第
準 お第3
用 い34
す て5条
条の
る
場
の2
合
2第
を
第1
含
4項
む
項
)
に
第
4
2
条
第
2
項
第
4
3
条
第
3
項
国
○
○
○
みなされ
都市再生機構
根
拠
規
定
独立行政法人都市再生機構法施
行令
第 34 条 第 1 項 第 9 号
独立行政法人
国
○
○
○
独立行政法人鉄道建設・運輸施
鉄道建設・運輸
設整備支援機構法施行令
施設整備支援機
第 28 条 第 1 項 第 10 号
構
独立行政法人
国
○
○
○
公共用飛行場周辺における航空
空港周辺整備機
機騒音による障害の防止等に関
構
する法律施行令
第 14 条 第 1 項 第 2 号
独立行政法人
国
○
独立行政法人緑資源機構法施行
緑資源機構
令
第 46 条 第 1 項 第 4 号
国立大学法人
国
○
国立大学法人法施行令
第 22 条 第 1 項 第 26 号
独立行政法人
国
○
独立行政法人国立高等専門学校
国立高等専門学
機構法施行令
校機構
第 2 条 第 1 項 第 11 号
日本下水道事業
県
○
○
団
地方住宅供給公
第 5 条第 2 号
県・市
○
○
社
土地開発公社
日本下水道事業団法施行令
地方住宅供給公社法施行令
第 2 条第 1 項第 7 号
県・市
○
公有地の拡大の推進に関する法
律施行令
第 9 条第 1 項第 4 号
29
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