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豊かな自然環境や観光資源に恵まれた、人と人が温かくふれあうまち 第187号 平成27年(2015年) 1月18日 豊かな自然 豊かなこころ 西蒲区 毎月第1・3日曜日発行 【編集・発行】新潟市西蒲区役所 地域課 〒953-8666 新潟市西蒲区巻甲2690番地1 電 話 0256-73-1000(代表) FAX 0256-72-6022 ≪ 西蒲区ホームページ ≫ http://www.city.niigata.lg.jp/nishikan/ ● 西蒲区データ 人口 59,994人(−51) 世帯数 20,020世帯(−1) 男 28,994人(−46) 女 31,000人(−5) ※12月末現在の住民基本台帳。 カッコは前月末比 のぞきからくりを 観に行こう 西蒲区の宝 問い合わせ 巻文化会館(☎0256-73-2219) 巻 地 区には、全 国に現 存している中で唯 一 実 演 可 能な 「のぞきからくり」があります。 「のぞきからくり」とは、のぞき 穴のある屋台の中に、物語仕立てにした押絵(ナカネタ)が 何枚も仕掛けられているもので、語り手である口上師が物 語を話しながら次々と絵を入れ替えていく「見世物」です。 区では、新潟市指定有形民俗文化財である「のぞきからく おし え こう じょう り」を後世に残し、その素晴らしさを伝えようと、平成26年度 西蒲区特色ある区づくり事業「『のぞきからくり』保存伝承活 性化事業」に取り組みました。その事業の一環として、組み立 ての技術と口上を学ぶ「のぞきからくり探求講座」を開講。3 月1日に開催するシンポジウムで、講座の受講生がのぞきか らくりの組み立てと「八百屋お七」の口上を実演します。 「のぞきからくり」の魅力を探るシンポジウムを開催 のぞきからくり 「八百屋お七」の実演のほか、 ゲストを迎え「のぞきからくり」の魅力を語 ります。 シンポジウムの後半には、越後瞽女唄継承者の萱森直子さんによる瞽女唄「八 百屋お七」の演奏などを行います。入場は無料です。当日直接会場へお越しください。 ご ぜ うた 日時 3月1日(日)午後1時半∼4時(開場:午後1時∼) 会場 巻文化会館大ホール プログラム ●巻郷土資料館館長による 「八百屋お七」口上実演 ●シンポジウム参加者 大道芸研究家 上島 敏昭さん (浅草雑芸団 代表) 小道具 熊谷 英男さん (歌舞伎小道具製作技術保存会 前事務局長) 西蒲区長 大上 喜彦 口上師 土田 年代(巻郷土資料館館長) ●講座受講生による口上発表 さい ぶん まつ ざか ●萱森直子さんによる瞽女唄「祭文松坂・八百屋お七」の演奏 のぞきからくりは地域が誇る文化 まま こ 昭和50年の秋、のぞきからくり 「幽霊の継子い じめ」一式と 「八百屋お七」の中ネタ7枚が、旧巻 町の古寺家で保管されていることが分かり、昭和 51年4月に保存状態を確認しました。その後、 「幽 霊の継子いじめ」一式は地元有志の力で修復さ れ、平成24年に「八百屋お七」の復元屋台も完 成。市内各地、東京、横浜、大阪などで実演公開 されました。 語りと絵の相乗効果で観客を魅了 語りの技術と立体感のある美しい絵が、観客の皆さんを物語の世界に 引き込みます。 【語り】の技術 修復作業の様子 のぞきからくりの源流 たた ば ん のぞきからくりの源流は、大きく分けて三つあります。 一つ目は、 「絵解き」。 これは日本で中世に発生したもので、仏の教えや寺の縁 起などを掛け物に仕立て、それを物語風に解説(説教)するものです。 二つ目は、17世紀に到来したヨーロッパの「眼鏡絵」。 これは遠近法で描いた 銅板画を凸レンズ (覗き眼鏡)でのぞくものです。 三つ目は、17世紀末にからくり人形を模したものを、 「覗き眼鏡」でのぞく 「のぞ きからくり」。 これら三つが一体となって現在の型式となったのは、18世紀末のことです。祭 りや縁日などの催し物として一般大衆から親しまれてきました。 しかし、紙芝居や 映画などの登場により、昭和10年ごろを境に衰退していきました。 え と め のぞ め 絵の内容について語る「口上師」 と絵 を見ながら聞く 「観客」の図式で成り立 つのぞきからくり。口上師は、竹のむち2 本で、 「叩き板」 と呼ばれる台をたたき拍 子を取りながら、物語を面白く節をつけ 歌うからくり節(古風な哀愁を帯びた口 調)で語ります。 がね え がね 講座の受講生も口上の練習に 励んでいます 受講生の皆さんは、 3月1日のシンポジウム へ 向 け、口 上 の 練 習 に励んでいます。 シンポジウムにお越 しいただき、講座の成 果をご覧ください。 口上の様子 立体感の追求 ナカネタは、遠近画法を使って 描かれた書絵と立体的な押絵で 制 作されています 。この立 体 感 のある絵をレンズで見ることで、 さ らに立体的に鑑賞できます。 かき え ナカネタ かな ばち し みず 金鉢清水(福井地区)が「新潟県の名水」に認定! 金鉢清水は、福井地区の「ほたるの里公園」の中にあり、地域の 人々や公園を訪れた人に親しまれています。同地区は、角田山麓の 湧き水が集まり、 ホタルが数多く生息する自然豊かな地域です。 「新潟県の名水」とは、県内の優れた湧き水や清 流を地域の財産として位置づけ、豊かな水環境の保 全を図るために、新潟県が選定しているものです。 新潟市内では、西蒲区内にある弘法清水と平沢 金鉢清水(7月29日撮影) 清水の2カ所が「新潟県の名水」に選定されており、 金鉢清水が3カ所目。11月22日には、福井自治会長の平岡一郎さんに、 「新潟県 の名水選定書」が授与されました。平岡会長は「昔から地域の皆さんで大事に 守ってきた清水が名水に認定されてうれしい。多くの人に知っていただき、水の おいしさを知ってほしい」 と認定された喜びを話しました。 福井自治会長 平岡一郎さん ※「新潟県の名水」は飲用について保証するものではありません 社会実験実施中! JR越後線増便(1日6便・3往復) 区内路線バス増便(1日12便) 巻まちなか循環バス(1日11便) ぜひご利用ください!