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心理学 - 武蔵野大学

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心理学 - 武蔵野大学
受
験
番
号
一般
氏
名
平成 28 年度
武蔵野大学大学院 人間社会研究科 人間学専攻 臨床心理学コース
入学試験問題
[ 心理学 ]
Ⅰ
以下の 1~5 の下線部分の略語の正式な表記として、もっとも適切なものを選べ。解答は、解答欄に
記号で記せ。
1
薬物依存のクライエントに、NA に参加してみるよう勧めた。
a Nicotine Alliance
b Narcotics Anonymous
d Noradrenaline Association
2
e 正解なし
ACT に参加する臨床心理士を募集していた。
a American College Test
b Alcoholics Care Team
d Asian Counseling Treaty
3
c Northern Atlantis
c Assertive Community Treatment
e 正解なし
DSM を片手に診断について考えてみた。
a Diagnostic and Statistical Manual of Mental Diseases
b Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disabilities
c Diagnostic and Statistical Manual of Mental Dysfunctions
d Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
e 正解なし
4
5
HIV に感染した患者のカウンセリングをすることになったので、AIDS について復習した。
a Acquired Immunodeficiency Syndrome
b Acute Immunodeficiency Syndrome
c Atypical Immunodeficiency Syndrome
d Abnormal Immunodeficiency Syndrome
PTSD に対する持続エクスポージャー療法は、CBT に分類できる。
a Cognitive Behavioral Therapy
d Chemical and Biological Therapy
Ⅱ
1
e 正解なし
b Culture-bound Therapy
c Computer Based Therapy
e 正解なし
以下の 1~5 の下線部分と同じ漢字を用いる語を選べ。解答は、解答欄に記号で記せ。
さくらん状態
a 服装とうさく
b さくい体験
c 意識きょうさく
- 1 -
d 空想さくわ
e 正解なし
2
かんかく失語
a かんけい妄想
3
b きょげん癖
e 正解なし
c くうきょ感
d きょぜつ症
e 正解なし
b きょうかい例
c きょうちょくけいれん
d きょうしん者
b げんしょう学
c げんし痛
d げんご発達
e 正解なし
以下の 1~5 において、a~e の出来事の中で、三番目に新しいものを選べ。解答は、解答欄に記号で
記せ。
1 a 関東大震災(9 月 1 日に発生)
b 阪神・淡路大震災(1 月 17 日に発生)
c 東日本大震災(3 月 11 日に発生)
d 新潟県中越地震(10 月 23 日に発生)
e 北海道南西沖地震(7 月 12 日に発生)
2 a 在ペルー日本大使公邸占拠事件
d あさま山荘事件
3 a 朝鮮戦争
b 三菱重工爆破事件
b ベトナム戦争
c 湾岸戦争
d 女子高生コンクリート詰め殺人事件
5 a 東海村 JCO 臨界事故
c 地下鉄サリン事件
e 三島事件(盾の会事件)
4 a 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
d イラク戦争
b 神戸連続児童殺傷事件
e 第二次世界大戦
c 北九州監禁殺人事件
e 世田谷一家殺害事件
b 日本航空 123 便墜落事故
d 福島第一原子力発電所事故
Ⅳ
e 正解なし
げんじつ原則
a げんし反射
Ⅲ
d かんさつ学習
きょうはく行為
a きょうせい不安
5
c かんげん主義
きょせい不安
a きょしょく症
4
b 場面かんもく
c JR 福知山線脱線事故
e えひめ丸事故
以下の 1~5 の錯視図形の名称を選べ。解答は、解答欄に記号で記せ。
1 a ツェルナー錯視
b へリング錯視
c ヴント錯視
d オペル=クント錯視
e ポンゾ錯視
- 2 -
2 a ポンゾ錯視
b へリング錯視
c 主観的輪郭
d デルブッフ錯視
e エビングハウス=ティチェナー錯視
3 a ジャストロー錯視
b オペル=クント錯視
c ポンゾ錯視
d ポゲンドルフ錯視
e ツェルナー錯視
4 a ツェルナー錯視
b へリング錯視
c ヴント錯視
d オッペンクルト錯視
e ポンゾ錯視
5 a ツェルナー錯視
b へリング錯視
c エビングハウスの図形
d デルブーフの錯視
e 主観的輪郭
e ヴント錯視
Ⅴ
1
以下の 1~5 の文章にもっとも関連が深い人物を選べ。解答は、解答欄に記号で記せ。
乳幼児の行動や母子関係を経時的に観察・研究することで導いた分離-個体化理論によれば、乳幼児は自閉期、
共生期、分離-個体化期(実践期と再接近期)を過ぎて個体化を完成する。
a Mahler MS
2
b Winnicott DW
c Freud A
d Klein M
e 正解なし
無意識の there & then の内的対象関係ではなく、現実の here & now の対人関係を重視し、治療者は患者との
関係に参加しながら観察する(a participant observer)という態度をとることが重要である。
a Kernberg OF
b Kohut H
c Balint M
d Sullivan HS
e 正解なし
3 親に虐待された子供は、また虐待されるとわかっていても親許に帰っていく。彼らは快楽を求めているのでは
なく、親という対象を求めているのであり、リビドーは対象を希求する。
a Bowlby J
b Mahler MS
c Fairbairn WRD
- 3 -
d Winnicott DW
e 正解なし
4 神経症より病態の重い患者の治療をしていると、彼らは幼児的な性欲・攻撃欲の満足ではなく、乳幼児期に親
から得られなかった a primary object love を求めてくる。対象関係は乳児が生まれたときから存在する。
a Balint M
b Klein M
c Fairbairn WRD
d Kernberg OF
e 正解なし
5 自己愛は病的なものばかりではなく、正常なものもあり、しかも自己愛はそれ自身の発達ラインを持つ。自己
愛が発達すると、共感、創造性、ユーモア、知恵などの人間にとって重要な精神機能が発達していく。
a Kernberg OF
Ⅵ
b Kohut H
c Balint M
d Sullivan HS
e 正解なし
以下の 1~5 には、それぞれ 4 つずつ人名とキーワードの組み合わせを記してある。それぞれのⅰ~
ⅳについて、正しいものに○、誤っているものに×をつけ、その組み合わせを下表に照らし合わせよ。
解答は、解答欄に a~e の記号を記せ。
a
b
c
d
e
1 ⅰ 門脇眞枝 ― 狐憑き
ⅲ Freud A ― 防衛機制
ⅰ
○
×
×
○
○
ⅱ
×
○
×
○
○
ⅲ
×
○
×
○
○
ⅳ
○
×
○
×
○
ⅱ Jones E ― フロイト伝
ⅳ Rapaport D ― 人格検査解釈法
2 ⅰ Rank O ― 出産外傷
ⅲ Rogers CR ― 来談者中心療法
ⅱ Lewin K ― トポロジー心理学
ⅳ Watson JB ― 連合心理学
3 ⅰ Rümke HC ― プレコックス感
ⅱ Freud S ― エディプス・コンプレックス
ⅲ Rorschach H ― インクブロット・テスト
ⅳ Lombroso C ― 先祖がえり
4 ⅰ Gendlin ET ―体験過程療法
ⅱ 吉本伊信 ― 森田療法
ⅲ Fechner GT ― 精神分析
ⅳ Weber EH ― 触二点閾
5 ⅰ Münsterberg H ― 産業心理学
ⅱ Henning H ― 味の四面体
ⅲ Fletcher H ― マスキング
ⅳ Bandura A ― モデリング
Ⅶ
精神分析に関する以下の設問に答えよ。解答は、解答欄に記号で記せ。
1 イギリス学派と見なすことができないのは誰か。
a Klein M
b Segal H
c Bion W
d Freud A
e 正解なし
2 パリにおけるフロイト学派と見なすことができないのは誰か。
a Boss M
b Nacht S
c Lagache D
d Levobici S
- 4 -
e 正解なし
3 ラカン学派と見なすことができないのは誰か。
a Lacan J
b Fairbairn WRD
c Mannoni 夫妻
d Dolto F
e 正解なし
4 米国におけるフロイト学派と見なすことができないのは誰か。
a Federn P
b Hartmann H
c Erikson EH
d Spitz R
e 正解なし
5 ネオ・フロイト学派と見なすことができないのは誰か。
a Fromm E
Ⅷ
b Fromm-Reichmann F
c Horney K
d Sullivan HS
e 正解なし
以下の 1~5 の心理検査の説明として、適当でないものを選べ。解答は、解答欄に記号で記せ。
1 ロールシャッハ・テスト
a 自由連想段階に続いて質問段階がある。
c 投影法人格検査のひとつである。
b 感覚的な反応を起こさせやすい。
d 左右相称形のインクのしみ 10 枚を用いる。
e 正解なし
2 WAIS
a 16 歳以上を対象としている。
b 言語性 IQ、動作性 IQ、全検査 IQ を知ることができる。
c 精神年齢を知ることができる。
3
d スクリーニング検査として使用するには向かない。
MMPI
a 質問紙法による性格検査である。
b 550 項目で構成されている。
c MAS はこの尺度の項目から作成された。
4
e 正解なし
d 妥当性尺度は設定されていない。
e 正解なし
SCT
a 質問紙法による性格検査である。
b 文章理解と作文能力がある児童以上に用いられる。
c 未完成の文章の後半を記入させる。
d 前意識レベルを明らかにすることが期待される。
e 正解なし
5
統合型 HTP
a 3 枚の画用紙が必要になる。
d 家屋と樹木と人物を描かせる。
Ⅸ
1
b 芸術療法的な側面もある。
c 投影技法を用いた心理検査である。
e 正解なし
以下の 1~5 の病名と、明らかに異なる病名を選べ。解答は、解答欄に記号で記せ。
統合失調症
a 早発性痴呆
b 精神分裂病
c 緊張病
d アルツハイマー病
- 5 -
e 正解なし
2
ヒステリー
a 解離性障害
3
b 転換性障害
b 分離不安障害
c 社交不安障害
d 全般性不安障害
e 正解なし
b 社会病質
c 精神病質
d 人格障害
e 正解なし
発達障害
a 学習障害
Ⅹ
e 正解なし
パーソナリティ障害
a 反応性愛着障害
5
d 身体表現性障害
不安神経症
a パニック障害
4
c 強迫性障害
b 精神遅滞
c 自閉症
d 注意欠如・多動性障害
e 正解なし
以下 1~5 につき、ⅰ~ⅳの文章の正誤を判定し、正しい文章の組み合わせとして、もっとも適切な
ものを下の a~e から 1 つ選べ。解答は、解答欄に記号で記せ。
a ⅰとⅱ
1
ⅰ
b ⅱとⅲ
c ⅲとⅳ
d ⅰとⅳ
e すべて誤り
元型の 1 つである影は、完全な統合の達成を目指す存在とされ、統合に向かって努力している様子は、曼
荼羅で象徴的に表されている。
ⅱ
精神科医の子供が成長したときに精神科医になっている可能性は、単に医者になっている可能性よりも高
い。
ⅲ
シュナイダーの一級症状には、話し掛けと応答の形の幻聴や思考化声、身体への影響体験、思考伝播、妄
想知覚などが含まれる。
ⅳ
集団の成員の間の心理的関係や集団構造の測定に関してモレノが創始し、その後継者たちによって体系付
けられた理論をソシオメトリーと呼ぶ。
2
ⅰ
実験心理学では、現象を観察して検証可能な仮説を立て、仮説検証のためのデータを集め、統計的検討を
施し理論を構築するという演繹的方法をとる。
ⅱ
複雑な意識現象も、単純な心的要素に分析された後、再結合されることによってその構造を探ることがで
きるという立場は、連合心理学のものである。
ⅲ
知覚現象そのものはどのようなもので、どのような条件・要因で成立するかを問題にする立場は、実験心
理学のものである。
ⅳ
心的経験は個々の要素の寄せ集めによって成り立っているのではなく、形作られた全体として直接に経験
されるという立場は、ゲシュタルト心理学のものである。
3
ⅰ
人間の新生児が動くものに追従する刷り込み(imprinting)は、生後ごく僅かな期間しか起こらず、再学
習もできない。
ⅱ
古典的条件付けとは、2 種の刺激が対提示されたときに生じる学習過程であり、パブロフ型条件付けある
いはオペラント条件付けと呼ばれることもある。
- 6 -
ⅲ
道具的条件付けは、反応と強化の間の遅延時間が長いほど条件付けが容易であり、反応に対してすぐ強化
が与えられると成立し難くなる。
ⅳ
試行錯誤学習では徐々に学習が生じるので学習曲線は滑らかになるが、選択的学習では洞察した時点で急
に学習が成立するので学習曲線は不連続になる。
4
ⅰ
不適応行動を減らし、望ましい行動を強化するため、集団内でのみ通用するトークンを望ましい行動の直
後に与える方法を、トークン・エコノミー法という。
ⅱ
泣くから悲しいのであり、殴るから腹が立つのであり、震えるから恐ろしいのである、という説は、キャ
ノン・バード説に由来している。
ⅲ
外的な発声を伴わない内面化された思考のための言語活動を、ヴィゴツキーは自己中心語と呼んだ。
ⅳ
新たにものを覚えることを記銘、その覚えたものを頭に入れておくことを保持、必要に応じて思い出すこ
とを想起と呼ぶ。
5
ⅰ
複雑な精神作用を、観念や感覚などの簡単な精神的要素の連合によって説明する心理学は、構成心理学と
呼ばれる。
ⅱ
精神物理学的測定法における調整法では、あらかじめ設定された刺激強度の異なる刺激を無作為に多数回
提示して、各刺激に対する反応の出現率を算出する。
ⅲ
精神分析学では、複雑な意識現象も単純な心的要素として分析した後にその結果を再統合することによっ
て構造を探ることができると考える。
ⅳ
行動主義では、動物心理学の研究に使われるのと同じ客観的方法、すなわち内観法を人間の心理の研究に
も用いなければならないと考える。
- 7 -
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