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第8編 文化の振興

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第8編 文化の振興
第8編
文化の振興
第1章
芸術文化
第1節
概
況
都市化や過疎化、少子化や高齢化が同時に進行する中で、人々の心には、閉塞感や疎外感、孤立感
が高まる一方で、地域の連帯意識や個性が失われてきている。
このように、人々が心の拠りどころを失い、人々のふれあいが希薄になる中にあって、文化は、人
と人とを結びつけ、お互いを理解し、尊重し合う土壌を提供するものであり、人々が協働し、共生す
る社会の基盤づくりにつながるものである。
こうしたことを踏まえ、群馬の持つ優れた文化や伝統等を核とした地域の絆を復活させ、個性豊か
な魅力ある「ふるさと群馬」づくりを実現するため、地域に根ざした特色ある芸術文化活動の促進、
優れた芸術を鑑賞する機会や文化情報の提供に努めた。また、個性豊かな文化を創造するため、意欲
ある芸術家や芸術文化団体の芸術活動の育成・支援及び多様な文化交流の拡充を図った。
第2節
1
主な事業
伝統文化の継承と多様な文化の創造による魅力あふれる地域づくり
既存の3つの文化関係基金(国民文化祭・地域創造基金、群馬県芸術文化振興基金、群馬県美術
品等取得基金)を統合し、一体的・総合的に活用できるよう設置した「群馬県文化振興基金」を活
用し、県民の自主的・主体的な参加による幅広い文化活動を展開した。
(1) 文化づくり環境創造事業
群馬県文化基本条例の制定に合わせ、条例制定の周知や、文化振興指針の策定を行うことによ
り、企業や県民一人ひとりが文化の担い手であることを実感でき、文化活動が自主・自立・持続
となるような環境づくりを推進した。
(2) 伝統文化継承事業
ア
「群馬のふるさと伝統文化」支援事業
県内各地域に伝わる伝統芸能や祭り・行事等を継承する活動計43件に対する支援を行った。
イ
伝統文化継承コーディネート事業
継承活動団体間の連携推進を図るための発表・交流会(1地域2公演)や伝統文化継承のた
めのワークショップ(3箇所)を開催した。
(3) 文化づくりコーディネーター養成事業
文化資源や情報に関する総合的な力を備え、県と連携して文化施策の推進を図る人材を育成す
るため、文化づくりコーディネーター養成講座を開催した。
(4) 映画・映像文化振興
県民に芸術性の高い映画等の上映・鑑賞機会を提供するため、NPO法人をはじめ県民と協働し
て事業を実施する実行委員会形式による映画上映を行った。
(5) 東国文化周知事業
中学1年生向けに、県内の古墳、史跡等を分かりやすく解説した「東国文化福読本」を制作し
た。また、本県の歴史文化遺産の価値を再認識し、ぐんまのイメージアップを図るため、「東国
文化シンポジウム」等を開催した。
2
明日の文化を担う人材の育成
地域文化の振興の中核的な役割を果たす文化団体等の指導者や文化活動の実践家の育成を図っ
- 117 -
た。また、優れた芸術家や文化団体の活動を支援するとともに、若い芸術家の育成に努めた。
(1) 県文化奨励賞
県内の各地域で文化の振興・発展及び文化財の保存・活用に貢献した個人・団体を表彰した。
ア 個人表彰(11人)
氏
名
市町村
部
門
阿部 ユリ江
前 橋 市
大衆芸能(民謡)
石原 いく代
前 橋 市
芸術(音楽)
西川 扇二郎
高 崎 市
芸術(舞踊)
髙木 侃
太 田 市
文化財(文化財)
岡田 好正
沼 田 市
文化の普及・振興(文化協会等の活動)
関口 義明
藤 岡 市
文化財(文化財保護)
滝上 くら
富 岡 市
芸術(美術)
唐澤 定市
中之条町
文化財(文化財保護)
堀込 花枝
長野原町
生活文化(茶華道)
林
川 場 村
文化の普及・振興(文化協会等の活動)
みなかみ町
文化の普及・振興(文化協会等の活動)
郁男
山本 菊治
イ 団体表彰(8団体)
3
団 体 名
植野稲荷神社太々神楽保存会
高崎茶道会
椿名神社太々神楽保存会
日本棋院桐生支部
桐生盆栽会
春墨会
うすいの歴史を残す会
乙母神楽保存会
魅力ある文化環境の整備
前
高
高
桐
桐
富
安
上
市町村
橋 市
崎 市
崎 市
生 市
生 市
岡 市
中 市
野 村
部 門
民族芸能(神楽)
生活文化(茶道)
民俗芸能(神楽)
生活文化(囲碁)
生活文化(盆栽)
生活文化(書道)
文化全般(出版・その他)
民俗芸能(神楽)
優れた芸術を鑑賞できる機会の提供や県民の文化活動への参加機会の拡充に努めるとともに、青
少年等が本物の文化に触れ、自ら情操を養う機会の充実を図った。
(1) 子どものための優れた舞台芸術体験事業(巡回公演事業)
期 日
10/3
10/4
10/5
10/15
10/24
10/25
11/9
11/15
11/16
12/10
12/11
2/1
2/6
2/7
2/21
内
容
演劇
演劇
演劇
現代舞踊
能楽
能楽
児童劇
合唱
合唱
邦楽
邦楽
児童劇
合唱
合唱
能楽
- 118 -
開 催 場 所
甘楽町立福島小学校
太田市立韮川西小学校
前橋市立広瀬中学校
高崎市立城南小学校
藤岡市立小野小学校
昭和村立南小学校
甘楽町立新屋小学校
藤岡市立東中学校
太田市立南小学校
前橋市立朝倉小学校
高崎市立入野小学校
高崎市立吉井西小学校
前橋市立天神小学校
前橋市立天川小学校
太田市立世良田小学校
2/28
現代舞踊
藤岡市立美土里小学校
(2) 子どものための優れた舞台芸術体験事業(派遣事業)
期 日
内 容
開 催 場 所
5/14
パーカッションの演奏、実技指導
群馬県立太田高等養護学校
6/5、12、19
狂言の解説、実技指導、実演
群馬県立桐生西高等学校
11/26~27、30
彫刻の実演・実技指導
高崎市立箕輪小学校
12/12
能楽の実演・実技指導
高崎市立南小学校
2/4
紙芝居の実演
高崎市立吉井西小学校
2/22
彫刻の実演・実技指導
高崎市立北小学校
(3) 子どものための優れた舞台芸術体験事業(子ども 夢・アート・アカデミー)
4
期 日
内 容
11/13
日本画の講話・実技指導
11/28
日本画の講話・実技指導
11/29
日本画の講話・実技指導
12/18
洋画の講話・実技指導
個性豊かな地域文化の創造
開 催 場 所
高崎市立北小学校
前橋市立下川淵小学校
太田市立韮川西小学校
桐生市立梅田南小学校
伝統文化の一層の振興や創造的な文化活動が新たに芽生える土壌づくりを推進し、群馬らしい個
性豊かな地域文化の創造を図った。
(1) 教育・芸術文化団体助成事業
青少年の文化活動や教育・芸術文化団体への支援を通じて、県民の豊かな情操と教養のかん養
及び芸術文化の普及振興を図るため、次の団体に対して助成を行った。
芸術文化団体(6団体)
助
成 団
体
対
象
事
業
(財)群馬交響楽団
定期演奏会、巡回演奏会その他
(公財)関信越音楽協会
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
みやま文庫
郷土に関する図書及び文献の刊行
群馬芸術文化協会
群馬芸術文化協会展その他事業
群馬県文化協会連合会
地域文化フェスティバル
高崎映画祭運営委員会
高崎映画祭
(2) はじめての文化体験事業
県内に活動拠点を置くアマチュア文化団体の社会貢献を促進するため、また、子どもたちの文
化芸術体験のため、実績のあるアマチュア文化団体を学校等に派遣し、子ども向け公演やワーク
ショップ等を開催した。(12芸術文化団体、20事業)
5
文化の発信と交流
群馬の特色ある文化の継承・発展と新たな創造を行い、県内外における広域的な文化交流を促進
した。
(1) 定期演奏会(会場:群馬音楽センター)
期 日
指揮者
入場者数
期
日
指揮者
入場者数
5/19
沼尻 竜典
1,245 人
11/24
川瀬
賢太郎
1,171 人
6/16
ステファン・ブルニエ
1,530 人
1/26
沼尻
竜典
1,434 人
7/20
沼尻 竜典
851 人
2/23
広上
淳一
1,267 人
9/16
ティト・チェッケリーニ
1,459 人
3/16
ダニエル・クライナー
10/27
井上 道義
1,511 人
(2) 夏休みコンサート
- 119 -
合
計
1,773 人
12,241 人
期 日
8/5
会
場
入場者数
大泉文化むら
470 人
期
日
8/19
会
場
入場者数
ベイシア文化ホール
合
1,135 人
計
1,605 人
(3) 楽器セミナー
期 日
会 場
受講者数
期
日
会
場
受講者
6/9 玉村町文化センター
110 人
12/26 富岡市かぶら文化ホール
7/15 利根沼田文化会館
214 人
1/14 群馬シンフォニーホール等
78 人
169 人
9/8 桐生市市民文化会館
44 人
1/27 館林市立第二中学校
70 人
10/13 伊勢崎市境総合文化センター
24 人
1/27 大泉町文化むら
39 人
11/10 笠懸野文化ホール
117 人
合 計
865 人
※県費での実施分のみ掲載
第3節
群馬県教育文化事業団委託事業
優れた芸術を鑑賞する機会の提供と個性豊かな群馬の文化づくりをとおして、県民の創造的な文化
芸術活動を支援する。
1
文化芸術の創造及び発信
(1) 「県民芸術祭」の企画運営[県展]
区
分
美 術 展
書 道 展
写 真 展
華 道 展
大 茶 会
回
数
63
63
60
63
58
共
催
県美術会
県書道協会
県写真文化協会
県華道協会
県茶道会
期
間
11/18~27
(Ⅰ期)12/2~12/6
10/7~14
(前期)1/6~1/7
11/4
(Ⅱ期)12/8~12/12
(後 期 )1/8~ 1/9
(Ⅲ期)12/14~12/18
会
場
県立近代美術館 県立近代美術館
応募点数
709 点
1,790 点
展 示 数
937 点
2,156 点
観覧者数
部
(会員・準会員含む)
(委員・委嘱作家含む)
9,505 人
9,251 人
4
5
門
群馬県庁
群馬県庁
太田市社会教育総
県民ホール
県民ホール
合センター
5,379 点
264 瓶
5流 9席
390 点
264 瓶
-
(委嘱作家含む)
13,580 人
5
3,586 人
1,200 人
-
-
(2) 県民文化を支える担い手の育成
事業種目
期日
第50回群馬県文学賞(授賞式・永年功労選 11/15
会場
県庁昭和庁舎
入場者数
56人
考委員感謝状授与)
第31回ぐんま新人演奏会
11/11
ベイシア文化ホール
680人
(群馬県民会館)
-新進演奏家支援事業-グリーンコンサー 8/10
ト2012
県生涯学習センター
11/30
187人
207人
演劇制作事業
1 キャスト練習
4/8~8/24
県生涯学習センター
大 人31 人子
ベイシア文化ホール(群馬県民会館) 供16人
- 120 -
2「絹の国から~繋がる想いは、
8/25、26
ベイシア文化ホール
(3公演)
(群馬県民会館)
3 衣装製作体験講座
7/7、15、29
県生涯学習センター
19人
4 糸にまつわる偉人講座
7/21、28、8/4 県生涯学習センター
50人
シルクな風に乗って…~」公演
945人
2 文化芸術を育む環境づくり
(1) 優れた文化芸術鑑賞機会の提供
事業種目
期日
会場
入場者数
群響企画コンサート
森とオーケストラ
4/29
群馬の森野外特設ステージ 9,000人
群響サマーコンサート
8/16
群馬音楽センター
979人
5/27
かぶら文化ホール
827人
6/24
玉村町文化センター
683人
9/8
桐生市市民文化会館
845人
10/13
伊勢崎市境総合文化
451人
県民音楽のひろば
センター
1/6
渋川市民会館
737人
2/9
榛名文化会館エコール
345人
2/17
利根沼田文化会館
538人
群響コンサートin大泉
6/30
大泉町文化むら
774人
群響特別演奏会
11/4
ベイシア文化ホール 1,130人
(群馬県民会館)
オペラレクチャー
7/22、12/8
「知っておきたいオペラ20選」vol.4、5
観世流能楽鑑賞会
ベイシア文化ホール
729人
(群馬県民会館)
2/2
ベイシア文化ホール
445人
(群馬県民会館)
プレセミナー「能 熊野
その無常感の美」 12/1、16、1/20
164人
(2) 子どもたちの豊かな心を育む文化芸活動の推進
TBSこども音楽コンクール
8/9
べイシア文化ホール
1,500人
(群馬県民会館)
(3) 県民文化を支える企業・団体との連携・活動支援(共催・後援)
事業種目
期日
アジアユースオーケストラ2012群馬公演
8/24
会場
入場者数
べイシア文化ホール
730人
(群馬県民会館)
TOWA県民文化講座
11/10
べイシア文化ホール
202人
(群馬県民会館)
ディズニー・オン・クラシック
12/8
「まほうの夜の音楽会2012」
FMぐんま
べイシア文化ホール
1,803人
(群馬県民会館)
シングアウト!ロッカーズ
3/24
べイシア文化ホール
762人
(群馬県民会館)
3 伝統文化の保存・継承・発展
(1)現状把握・分析
事業種目
期日
伝統文化継承事業(5ヶ年事業)
◆「ぐんま地域文化マップ」の運営
通年
- 121 -
会場
入場者数
◆伝統文化継承委員会
・第1回ぐんま伝統文化継承委員会
7/25
県生涯学習センター
8人
・第2回ぐんま伝統文化継承委員会
11/5
群馬県庁
11人
・第3回ぐんま伝統文化継承委員会
3/7
群馬県庁
14人
◆ぐんまの伝統文化調査
・
「篠笛の講師人材」調査
10/17~11/2
・
「伝統文化の映像記録」調査
9/17~11/28
・「学校教育における伝統芸能の取組実態調査」
9/8~12/14
(2)後継者育成と普及活動
小中学校伝統芸能教室
〔邦楽-日本舞踊〕
11/20
川場村文化会館
180人
〔人形芝居〕◆沼須人形
10/29
沼田市立平川小学校
77人
◆下牧人形
10/30
みなかみ町立月夜野
56人
北小学校
◆尻高人形
10/11
高山村立高山小学校
373人
◆八城人形
10/25
安中市立後閑小学校
101人
・伝統歌舞伎公演
1/12
ベイシア文化ホール
255人
・郷土芸能
1/13
(群馬県民会館)
233人
ぐんま郷土芸能の祭典
(3)保存・継承・発展に向けた実践活動
◆伝統文化継承モデル事業(ワークショップ)
・篠笛の技術講習会
1/13、20、27 県生涯学習センター
23人
・吉田西里神楽保存会「篠笛の継承と保存」 2/2、9、16 大泉町吉田西公民館
8人
・足次神楽保存会「篠笛の復活と継承に向けて」 2/19
館林市渡瀬公民館
11人
3/2
大泉町公民館
18人
12/23
明和町ふるさと産業文化館
370人
12/22・23
明和町ふるさと産業文化館
650人
明和町ふるさと産業文化館
70人
邑楽町長柄公民館
8人
◆学校教育との連携事業
・大泉町仙石ササラ舞いを一緒に踊ろう
◆他分野の芸術家と協力した伝統文化の価値
魅力の再創造事業
・
「神楽太鼓×コンテンポラリーダンス」
◆伝統文化と他産業の連携による地域おこし
・ネットワーク支援
・
「伝統芸能まつりin東毛」
・伝統文化継承ワークショップ「パネルディ 12/22
スカッション」
・伝統文化継承ワークショップ「邑楽・館林 10/27
地域 伝統芸能実践者座談会」
4
文化芸術振興のための拠点施設(群馬県民会館)の運営
(1) 管理運営(施設利用状況)
利
件 数
用 状
況
人
稼
数
使用日数
働
率
使用可能日数
稼働率
大ホール
216 件
199,450 人
199 日
294 日
67.7%
小ホール
188 件
36,847 人
178 日
322 日
55.3%
- 122 -
展示室(2)
会議室(10)
283 件
13,956 人
153 日
331 日
46.2%
1,267 件
25,908 人
275 日
331 日
83.1%
261 件
7,080 人
159 日
331 日
48.0%
2,215 件
283,241 人
964 日
1,609 日
59.9%
リハーサル室(2)
計
(2) 文化芸術事業振興のための施設利用の促進
事業種目
県民芸術小劇場
「かぞく
期日
ファミリーコンサート
7/1
みんなのうた」
県民芸術小劇場
会場
ベイシア文化ホール
入場者数
66人
(群馬県民会館)
長唄コンサート
10/20
ベイシア文化ホール
272人
(群馬県民会館)
県民芸術小劇場
「魔笛」~ハイライト
1/27
ベイシア文化ホール
356人
(群馬県民会館)
県民芸術小劇場
宝生流を楽しむ「謡・仕
2/10
舞・舞囃子の会」
県民芸術小劇場
164人
(群馬県民会館)
GOOD TIME GOOD SMILE
3/10
ヨロコンデコンサート
県民芸術小劇場
ベイシア文化ホール
バレエノア
ベイシア文化ホール
307人
(群馬県民会館)
ダンスの
3/16.17
とびら
ベイシア文化ホール
270人
(群馬県民会館)
親子バックステージツアー
舞台技術体験講習
8/18
ベイシア文化ホール
91人
1/6
(群馬県民会館)
76人
10/19
ベイシア文化ホール
11人
(群馬県民会館)
(3) 自主企画文化芸術鑑賞事業の実施
事業種目
期日
会場
入場者数
3,397人
おかあさんといっしょ
1/19
ベイシア文化ホール
「ポコポッテイトがやってきた」
(2公演)
(群馬県民会館)
松竹大歌舞伎
7/10
ベイシア文化ホール
(2公演)
(群馬県民会館)
12/2
ベイシア文化ホール
カンジヤマ・マイム
2,468人
210人
(群馬県民会館)
重要無形文化財「組踊」特別鑑賞会
7/14
ベイシア文化ホール
450人
(群馬県民会館)
天満敦子
無伴奏ヴァイオリンリサイタル
6/23
ベイシア文化ホール
275人
(群馬県民会館)
目で観る音楽ヴィヴァルディ「四季」
10/5
ベイシア文化ホール
763人
(群馬県民会館)
ロビーコンサート
若い芽のコンサートin群馬
12/2
ベイシア文化ホール
230人
1/13
(群馬県民会館)
200人
1/14
ベイシア文化ホール
415人
(群馬県民会館)
群馬県史跡で聴く歌舞伎音楽Vol.2
7/1
太田市立縁切寺満徳
寺資料館復元本堂
- 123 -
110人
第4節
1
自然史博物館附帯ホール(富岡市かぶら文化ホール)施設管理事業
施設管理事業
本県文化の振興に資するため、自然史博物館附帯ホール(富岡市かぶら文化ホール)の施設管理
を富岡市に委託した。
(1) 施設利用状況
区
分
利
用
状
件 数
ホール
況
人 数
121 件
稼
使用可能日数
稼働率
121 日
261 日
47.8 %
第2章
1
概
率
使用日数
47,141 人
第1節
働
文化施設
群馬県立近代美術館
要
平成24年度は、企画展示「平川典俊
江戸の風雅
旧きを知り
木漏れ日の向こうに」「群馬青年ビエンナーレ 2012」「
新しきを創った画家たち」「破壊された都市の肖像-ゲルニカ、ロッテ
ルダム、東京・・・」の計4本を開催した。その他に特別展示ほかコレクション展示を行うとともに
調査研究事業、教育普及事業を行った。
2
展示活動
平成24年度は年間を通して行うコレクション展示に加えて、4回の企画展示と1回の特別展示を
開催した。
(1) 企画展示
展覧会名
会期
平川典俊
1
内
容
・1960年福岡県に生まれた平川典俊は1993年よりニ
木漏れ日の向こうに
4/14~6/10 ューヨーク在住。文化的差異がもたらす認識や社会
と自己の関わり方をテーマに、写真、ビデオ、サウ
ンド、テキスト、映像、インスタレーションなどを
制作。鑑賞者に問いかけ、認識の変革を迫る平川典
俊の日本で始めての大規模回顧展を行った。
群馬青年ビエンナーレ
2 2012
・16歳から29歳(応募時点)の若い世代を対象に全
7/7~8/26 国から作品を公募。毎回、現代美術の第一線で活躍
する美術家やキュレーターを審査員とし、作品のコ
ンセプトを書類で審査する1次審査、実際の作品を審
査する2次審査の二段階を経て、入選作品35点、大賞
1点(当館購入)を含む入賞作品8点を選出し入選・
入賞作品を展示した。
江戸の風雅
3 旧きを知り
った画家たち
・近年人気の江戸絵画を、四つの切り口から特集し、
新しきを創 9/15~11/4
その魅力に迫る展覧会。洗練された、軽妙で斬新な
江戸絵画の魅力を、106点の作品によって紹介した。
狩野派、琳派、南画をはじめとする江戸絵画の代表
的な作品を日本各地から集めるとともに、当館の江
戸絵画の名品も一挙公開する初めての機会であり、
当館では35年ぶりの大規模な江戸絵画展である。
- 124 -
破壊された都市の肖像
・戦争と平和というテーマのもと、一般市民への無
4 -ゲルニカ、ロッテルダ 1/19~3/24 差別虐殺など、戦争の非人間的側面を、美術はどの
ム、東京・・・
ように表現し対峙したのかを問う。ピカソ《ゲルニ
カ(タピスリ)》、ザッキン《破壊された都市》、井上
有一《東京大空襲》、《噫横川國民学校》など当館の
コレクションを中心に個人コレクションも加えた43
作品と、制作の契機となった無差別爆撃などの歴史的
背景と関係づけて展示し、戦争と美術の間の関係に
ついて考察した。
(2)特別展示
展覧会名
会期
内
こども+おとな+夏の美
1 術館
容
・うさぎのキャラクターと一緒に、当館のコレクショ
6/30~8/26 ンと一部借用作品を用いて物語り風に楽しく紹介し
森のうさぎと見るアー
た。あわせてコレクション作家である安部泰輔によ
ト
るうさぎバッジを職員がつけるイベントを開催した。
また展示室7では現代作家の木村崇人が、音と光で森
の中の様子を表現するインスタレーション展示を行
った。
3
資料収集と調査研究活動
次のとおり24年度の作品収集、文献資料の収集、印刷物の刊行を行った。
(1) 収蔵作品
平成24年度においては、日本画1点(寄贈1点)、油彩その他2点(購入1点、寄贈1点)、版画5点
(寄贈5点)、写真1点(購入1点)、立体その他1点(購入1点)の計10点を新たに収蔵した。この
うち、立体の購入1点、油彩の購入1点は、美術品等取得購入基金制度廃止に伴う管理替えによる
収蔵である。
種 類
日本画
油彩
素描・水彩
版画
写真
彫刻・立体
映像
合計
購入
0
1
0
0
1
1
0
3
寄贈
1
1
0
5
0
0
0
7
合計
1
2
0
5
1
1
0
10
区 分
(2) 文献資料収集並びに印刷物刊行
種類区分
一般図書
定期刊行物
展覧会図録
購入
93
129
14
寄贈
96
70
457
合計
189
199
471
ア
年報・目録
1
調査研究
その他
計
0
8
245
171
208
64
1,066
172
208
72
1,311
展覧会カタログ
展覧会名
1 「平川典俊
発行日
判型
頁数
木漏れ日の向こうに」
2012. 5.1
B5変型
120
2「江戸の風雅 旧きを知り 新しきを創った画家たち」
2012. 9.15
B5変型
200
3 「破壊された都市の肖像」
2013. 1.19
B5変型
40
イ
美術館ニュース
展覧会をはじめとする各種美術館事業の情報を提供する美術館ニュースは、例年どおり年4
回(No.148~151)発行した。判型はA4、頁数は6頁。発行部数は各4,000部であった。
ウ
年
報
- 125 -
平成23年度年報を3月に発行。判型はA4、頁数は78頁、発行部数は800部であった。
4
教育普及活動
各展覧会に関連した講演会やアーティスト・トーク、作品解説会等を行うとともに、美術への理
解を深めるための体験活動として、アート・カレッジ、こどもミュージアム・スクール、こどもア
ートツアー、ワークショップ等を実施した。また学校団体向け事業として、館内でのアートツアー
や、スタッフが学校に出向く出張授業などを行った。
(1) シンポジウム・記念講演会等
期日
3/10
演題等
講師
「破壊された都市の肖像」記念講演会
海上雅臣
人数
48
(2) アーティスト・トーク
期日
5/19
演題等
講師
「平川典俊」展
平川典俊
人数
62
(3) 学芸員による作品解説会
期日
演題等
講師
人数
4/28、6/6
「平川典俊」展
谷内克敏
44
7/8、7/28
「森のうさぎと見るアート」展
熊谷ゆう子
46
9/26、10/13
「江戸の風雅」展
野田麻美
116
1/23、3/9
「破壊された都市の肖像」展
松下由里
47
8/11
(4) ミュージアム・レクチャー
期日
9/22
演題等
講師
「風雅の真景」
人数
佐藤康宏
115
10/6
「華麗なる琳派の草花図」
河野元昭
105
10/27
「探幽の「うはべかろき」線と江戸の軽み」
安村敏信
100
野田麻美
69
11/3
「岩佐又兵衛の美人画の衝撃」
(5) サンデーギャラリートーク
毎月第2日曜日午後2時から、学芸員がコレクション展示について解説するギャラリートー
クを9回開催し、計80人の参加があった。
(6) こどもアートツアー
小中学生や親子を対象に、アートカードを使ったゲームや対話形式による作品鑑賞などを約
1時間行うプログラム。毎月第3土曜日に11回実施し、計257人の参加があった。
(7) アートカレッジ
期日
演題等
講師
人数
3/9
「現代日本画の表現-揉み紙に描く-」①
加藤丈史
11
3/10
「現代日本画の表現-揉み紙に描く-」②
加藤丈史
11
3/23
「現代日本画の表現-揉み紙に描く-」③
加藤丈史
11
3/24
「現代日本画の表現-揉み紙に描く-」④
加藤丈史
11
(8) ワークショップ等
期日
名称
講師
人数
8/5
「こもれびを食べる動物になろう!」
木村崇人
23
8/28
「森のなかでいきいき動く?! 植物をつくろう!」
近藤愛子
15
7/21-
こども+おとな+夏の美術館
館職員
2,050
館職員
220
8/26
7/26
「美術館のなかに森をつくろう!」
こども+おとな+夏の美術館
- 126 -
8/9
造形あそびコーナー
「星空ステンドグラス」
8/23
8/2
こども+おとな+夏の美術館
8/16
造形あそびコーナー
「キラキラスコープ」
館職員
227
(9) コンサート・記念公演
期日
2/9
名称
出演者
ミュージアム・コンサート
佐藤かをり
人数
358
白石法久
永井美加
(10) こどもミュージアム・スクール
小学4年生~中学2年生を対象に、5月~11月までの毎月1回、7回連続で鑑賞やワークシ
ョップなどの美術体験活動を行った。今年度は県内各地から20人が参加した。
(11) ボランティア茶席
毎月第1土曜日午前11時から、美術館茶室でボランティアによる茶席を10回開催し、計533
人の利用があった。
(12) その他イベント
期日
7/29、8/11
名称
講師
人数
三者連携事業
館職員
53
美術館アートまつり
寺澤事務所・工房、群馬県立女
8/18
1/27、2/24
1,787
子大学奥西ゼミ、館職員
(13) 学校対応
来館する学校団体を対象に、ボランティアと館職員のサポートにより、アートカードを使用し
たり、グループでの鑑賞を行うなど、より効果的な鑑賞体験を進めた。今年度の利用は33校、計
1,783人。学校に出向いて鑑賞授業をおこなう出張授業では、12校37クラス、1,036人の利用があ
った。
(14) 教職員対象事業
教職員対象の研修を、美術館内外で計8回215人に実施した。また、所蔵作品の解説書及び鑑賞
授業例の案内書の4冊目として、「授業でつかえる!鑑賞ガイド4」を作成、県内全小・中・特殊
学校に配布した。
(15) ボランティア
既に登録された104名が年間を通して、資料整理、インフォメーション、解説の活動を曜日別
の班に分かれて行った。その他、学校団体の見学、ワークショップなどのイベントをそれぞれ補
助するスクールサポート、イベントサポート活動や、月1回の茶席サービス活動などを行った。
また、これら登録ボランティアとは別に、夏期の「こども+おとな+夏の美術館」、冬期の「美術
館アートまつり」ではイベントをサポートするボランティアをそれぞれ募り、計12人が活動を行
った。
(16) 研修等の受入れ
期日
名称
研修生
5/24-5/25 高崎市「やるベンチャーウィーク」
5
高崎市立高南中学校2年
観覧者数
平成24年度の総観覧者数は、無料展示を含めて86,883人(前年度 90,578人)である。
- 127 -
人数
2
区分
有 料 観 覧
個 人
無 料 観 覧
団 体
有
小
料
一
大
小
一
大
高
展覧会等
般
常設展示 計 263日間
小
生
計
般
中
合
高
学
校
生
そ
障
団
計
生
身
無
の
者
料
他
合
体
無
観
料
覧
展
者
示
総
計
計
計
14,949
871
15,820
1,918
139
2,057
17,877
5,156
1,174
903
8,916
16,149
34,026
1,835
171
2,006
158
0
158
2,164
38
0
137
1,137
1,312
3,476
7,397
168
7,565
661
10
671
8,236
595
4
496
5,571
6,666
14,902
2,792
189
2,981
94
0
94
3,075
263
63
181
1,439
1,946
5,021
12,024
528
12,552
913
10
923
13,475
896
67
814
8,147
9,924
23,399
平川典俊 木漏れ日の向こうに
4/14~6/10 51日間
企
江戸の風雅 旧きを知り 新しきを
画 創った絵師たち
9/15~11/4 44日間
展
破壊された都市の肖像
示 1/19~3/24 56日間
企画展示 計151日間
群馬青年ビエンナーレ2012
無 7/7~8/26 45日間
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
10,837
10,837
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
9,505
9,505
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
9,116
9,116
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
29,458
26,973
1,399
28,372
2,831
149
2,980
31,352
6,052
1,241
1,717
17,063
26,073
29,458
料 県展(美術)
11/18~11/27 10日間
展
県展(書道)
示 12/2 ~12/18 15日間
無料展示 計70日間
合
計
第2節
1
概
29,458
86,883
群馬県立館林美術館
要
今年度の展示活動では、「館林ジャンクション」「雪と氷」「色めく彫刻」「石の鼓動
森亮太」を
開催した。また、コレクション展示では油彩画や版画ほか当館の収蔵作品の紹介を行った。
教育普及活動では、作品解説会、子どもギャラリートーク、美術講座たてび木曜レクチャー、ワ
ークショップ等多彩なプログラムを実施した。さらに、地域に開かれた美術館づくり及び学校教育
連携推進の一環として「第4回館林・邑楽地区小学生木版画展」を夏季に併催した。
2
展示活動
当館の展示は、「自然と人間のかかわり」という館のテーマに沿って、国内外の美術館やコレク
- 128 -
ターなどから作品を借用して開催する「企画展示」、当館所蔵作品を紹介する「コレクション展示」
があり、今年度は、次のとおり開催展示した。
(1) 企画展示
展覧会名
1
会期、会場
内
容
館林ジャンクション
4/28~7/1 館林市とその近隣地域で活躍する現代作家をとり
-中央関東の現代美術
展示室1~4 あげ、絵画、立体、インスタレーションなど多彩
な表現によりこの地域の美術の現在を紹介した。
2
雪と氷
7/21~9/2
-『雪華図説』から近現
展示室2~4 展で、雪と氷の表現を絵画や立体、科学的な視点
代の美術まで
3
日本一暑い館林の夏に雪と氷に思いをはせる企画
も加えてさまざまな角度から作品を紹介した。
色めく彫刻
9/22~12/2
-よみがえる美意識
彫刻作品は、素材の美しさに加え、彩色にも大き
展示室1~4 な魅力が秘められている。近現代彫刻の「色」に
注目し、彫刻の特性と表現の多様性を紹介した。
4
石の鼓動
森亮太
12/22~4/7
館林に生まれた森亮太の没後20年にあたり、石
展示室2~4 彫を中心とした作品を紹介し、その制作活動を振
り返った。
(2) コレクション展示
テーマ名
1
会期、会場
油彩・彫刻
内
4/28~7/1
展示室4
2
近現代の彫刻Ⅰ
7/21~9/2
3
4
油彩その他Ⅰ
近現代の彫刻Ⅲ
西村盛雄、藤牧義夫、清宮質文などの作品31点を展示した。
9/22~12/2
パウル・クレー、マックス・エルンスト、フランソワ・ラフ
展示室4
ランカ、カレル・アペルなどの作品合計20点を展示した。
12/22~4/7
油彩その他Ⅲ
フランソワ・ポンポン、バリー・フラナガン、土谷 武、
ブルーノ・ロメダなどの作品合計19点を展示した。
12/22~4/7
展示室2
3
山口薫、鶴岡政男、香月泰男、伊庭靖子、山口啓介、
展示室4
展示室1
5
フランソワ・ポンポン、チャーナ・オルロフ、ジョアン・ミ
ロ、ヘンリー・ムーアなどの作品合計24点を展示した。
7/21~9/2
油彩その他Ⅱ
フランソワ・ポンポン、パブロ・ピカソ、ラウル・デュフィ
モイーズ・キスリングなどの作品合計37点を展示した。
展示室1
3
容
勅使河原蒼風、戸谷成雄、日高理恵子、松井冬子、町田久美
大竹利絵子、三輪途道などの作品合計13点を展示した。
作品収集と調査研究活動
(1) 作品収集
購入作品は7点、寄贈作品は3点あった。
種類区分
日本画
油彩その他
彫
刻
写真
工芸
購
入
0
7
0
0
0
寄
贈
0
1
2
0
0
0
8
2
0
0
カタログ
年報目録
研究報告
その他
計
(2) 文献資料並びに印刷・刊行物の収集
種類区分
一般図書
定期刊行物
計
購
入
234
111
72
0
7
0
424
寄
贈
208
87
704
177
247
3
1,426
442
198
776
177
254
3
1,850
計
- 129 -
(3) 展覧会カタログ発行
展覧会名
4
発行日
版
型
頁
数
部
数
1 「館林ジャンクション」
6/22
A4判変形
128
1,100
2 「雪と氷」
7/20
B5判変形
64
1,000
3 「色めく彫刻」
9/21
B5判変形
112
1,000
4 「石の鼓動
12/20
A2判2つ折
16
1,000
森亮太」
教育普及活動
平成24年度は、前年度の成果を受け、講演会、作品解説会、各種ワークショップのほか、美術講
座「たてび木曜レクチャー『美術
寄り道
まわり道』」を開催した。また、子ども向けの事業と
して毎週土曜日に子どもギャラリートークを開催した。このほか、イベントにあわせたボランティ
ア活動や、「教職員のための模擬授業」等に加え、今年度は高校との共催でアーティストを迎えた
特別レクチャーを開催するなど、学校との連携事業を深めた。さらに、今年度は、夏の展覧会に造
形コーナー「たてび☆びじゅつ部」を新設、冬の展覧会期中にはピアノコンサートを開催した。
(1) 企 画 展 ア ー テ ィ ス ト ・ ト ー ク
開催 日
内
容
講 師
5/6
5/20
6/3
「 館 林ジ ャ ン クシ ョ ン 」
出 品作 家 に よる ア ー テ ィス ト ・ トー ク
参加人数
小 川 精 一、 栃 木 美保 、 吉 本義 人
86
亀 山 知 英、 菊 地 武彦 、 森
70
光山
竹巳
明、 利 根 川友 理 、 藤井 龍 徳
67
6/17
小 林 達 也、 佐 藤 万絵 子 、 五月 女 哲 平
60
7/1
佐 々 木 耕成 、 長
85
11/18
「 色 めく 彫 刻 」
重之
三 輪 途 道、 下 山 直紀 、 保 井智 貴
63
出 品作 家 に よる ア ー テ ィス ト ・ トー ク
(2) 連 続 講 演 会
開催 日
演
題
講 師
参加人数
10/14
「 世 界を 驚 か せた 幕 末 ・ 明治 の 工 芸」
村 田 理 如( 清 水 三年 坂 美 術館 館 長 )
15
10/21
「 国 宝を 刻 ん だ上 州 の 彫 刻師 た ち 」
若林
29
純
( 写 真家 ・ 出 品作 家 )
(3) 作品解説会・ギャラリートーク
学芸員が会場内で作品を前にしておこなう作品解説会は、4つの企画展示において合計18回
開催し、284名の参加があった。子どもギャラリートークは10回開催し、20名が参加した。
(4) ワークショップ等
開催日
5/13
6/9
6/24
名
タカユキオバナ
称
講
ワークショップ「絆」
師
タカユキオバナ(出品作家)
参加人数
のべ24
(対象:小学生~一般)
「交感=交換プロジェクト」
長
重之(出品作家)
70
(対象:小学生~一般)
7/22
「天から送られた手紙-雪や氷のふしぎと中谷宇吉郎」
神田健三(中谷宇吉郎雪の科学館館長)
32
吉浦亮子
23
(対象:幼児~一般)
8/4
「スノー・モービル
雪の模様を飾る」
(対象:小学生以上)
(ペーパー・カッティング・アーティスト)
8/12、18 たてび☆びじゅつ部
25
11/11
当館職員
のべ286
「雪の切り絵をつくる」(対象:幼児~一般)
「七宝の色を楽しむ-火とガラスのマジック」
(対象:小学生高学年以上)
- 130 -
新井
智(画家)
18
(5) パフォーマンス等
開催日
4/28
名
称
講
長重之パフォーマンス〈内から外へ、外から内へ/ 長
師
参加人数
重之(出品作家)
55
篠崎孝司(出品作家)
57
ぼくのおじさん〉
5/27
篠崎孝司
パフォーマンス&コンサート
「太古の響き」
6/2
長重之パフォーマンス〈水と橋と丘と・・・/明日 長
重之(出品作家)
58
にかける>
(6) ピアノコンサート
開催日
2/17、24
3/3
名
称
出 演 者
「春の鼓動」一般公募コンサート
一般公募参加者
「春の鼓動-森亮太に捧げるコンサート」
下山静香、古橋綾子
参加人数
のべ49
347
(7) 創作体験コーナー「みんなのアトリエ」
展覧会「雪と氷」及び「第4回 館林邑楽地区小学生木版画展」期間中に、多版木版画摺りを体
験するイベント「創作体験コーナー
みんなのアトリエ」を7月21日~8月30日の毎週木曜日
に計6回開催した。参加者は合計340名。
開催日
イベント名
講
師
参加人数
7/26
「多版木版画摺り体験」
難波多輝子(画家)
31
8/2
「多版木版画摺り体験」
鈴木康弘(版画家)
53
8/9
「多版木版画摺り体験」
難波多輝子(画家)
46
8/16
「多版木版画摺り体験」
鈴木康弘(版画家)
74
8/23
「多版木版画摺り体験」
難波多輝子(画家)
72
8/30
「多版木版画摺り体験」
難波多輝子(画家)
64
(8) 学芸員による美術講座
たてび木曜レクチャー「美術 寄り道 まわり道」
開 催日
1/24
演
題
講 師
官 展 を 巡 って ①
参加人数
染谷 滋(当館館長)
20
染 谷 滋 ( 当館 館 長 )
23
染 谷 滋 ( 当館 館 長 )
14
松 下和 美 (当 館 学 芸 員)
13
文 展 と 群 馬の 作 家た ち - 明治 か ら 大正 へ -
官 展 を 巡 って ②
1/31
帝 展 と 群 馬の 作 家た ち - 大正 か ら 昭和 へ -
官 展 を 巡 って ③
2/7
新 文 展 と 群馬 の 作家 た ち -官 展 の 終焉 -
2/14
永 遠 に モ ダン な アー ル ・ デコ の 挿 絵
鹿 島 茂 コ レク シ ョン 展 紹 介
2/21
せ ん と く んが や って く る ?籔 内 佐 斗司 の 作 品紹 介
神 尾玲 子 (当 館 学 芸 員)
18
2/28
「 山 口 晃 展」 予 告編 !
中 島幸 子 (当 館 学 芸 係長 )
21
3/7
藤 牧 義 夫 と両 毛 地域
谷 内克 聡 (当 館 学 芸 員)
10
3/14
猪 谷 六 合 雄- ス キー と 美 術-
谷 内克 聡 (当 館 学 芸 員)
6
(9) 教職員のための模擬授業
当館で開催される企画展・コレクション展示等の学校利用を促進するため、教職員を対象と
した模擬授業を4回開催し、教職員17名が参加した。
(10) 第4回館林邑楽地区小学生木版画展の開催
地域に開かれた美術館づくりの一環として、館林邑楽地区の小学5年生(全員参加)が制作
した木版画作品を、夏休み期間(7月21日から8月30日まで)当館講堂にて展示した。
当該地区内の27校(参加児童数:1,775名)が参加し、開催期間中に3,251名が観覧した。
- 131 -
(11) 学校連携
団体解説のほかに、相談に応じて学校向けの特別プログラムを行った。
開催 日
内 容
学 校 名 ・学 年
参加者
5/1
概要 解 説 ・見 学
館林 市 立 西幼 稚 園
5/2
概要 解 説 ・見 学
県立 西 邑 楽高 校 3 年生 芸 術科
5/8
美術 館 見 学
加須 市 立 加須 小 学 校1 年 生
5/11
美術 館 見 学
館林 高 等 特別 支 援 学校
47
5/12
概要 解 説 ・見 学
桐 生 大 学 短 期 大 学 部 アートデザイン学 科
13
5/25
概要 解 説 ・見 学
足利 工 業 高校 ・ デ ザイ ン 科
6/9
概要 解 説 ・見 学
東北 芸 術 工科 大 学
6/12~ 14
職場 体 験
白鴎 大 学 足利 中 学 校
6/19
美術 館 見 学
館林 市 立 多々 良 中 学校 3 年生
69
6/20
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学 校2 年 生
95
6/26
美術 館 見 学
館林 市 立 多々 良 中 学校 3 年生
6/26~ 27
美術 館 見 学
館林 市 立 第八 小 学 校2 年 生
7/25
美術 館 見 学
県立 太 田 高等 養 護 学校
11
7/25
職場 見 学
館林 市 立 第二 中 学 校1 年 生
25
8/2 、9 、16
職場 見 学
館林 市 立 第二 中 学 校1 年 生
の べ24
8/25
美術 館 見 学
みど り 市 立大 間 々 町東 中 学校
15
8/29
美術 館 見 学
県立 西 邑 楽高 校 芸 術科 1 年生
35
9/26、28
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第三 小 学 校3 年 生
9/29
概要 解 説 ・見 学
行田 市 立 太田 中 学 校
10/2 ~ 3
職場 体 験
館林 市 立 多々 良 中 学校
10/5
総合 学 習
館林 市 立 第四 中 学 校
6
10/10
総合 学 習
足利 市 立 愛宕 台 中 学校 1 ~3 年 生
11
10/18
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 中 学 校1 年 生
65
10/18~ 19
職場 体 験
板倉 町 立 板倉 中 学 校
の べ2
10/18~ 19
職場 体 験
邑楽 町 立 邑楽 中 学 校
の べ4
10/24
美術 館 見 学( 生 活 科)
館林 市 立 第八 小 学 校2 年 生
95
10/25
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 中 学 校1 年 生
61
10/30
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学 校4 年 生
69
10/31
美術 館 見 学
前橋 市 立 二之 宮 小 学校 5 年生
45
11/2
美術 館 見 学
桐生 市 立 広沢 小 学 校5 年 生
111
11/9
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学 校3 年 生
112
11/13
総合 学 習
館林 市 立 第八 小 学 校5 年 生
23
11/14
美術 館 見 学
館林 市 立 第八 小 学 校3 年 生
111
11/15
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第三 小 学 校6 年 生
66
11/20
美術 館 見 学
みど り 市 立大 間 々 南小 学 校5 年 生
43
11/21
美術 館 見 学
県立 西 邑 楽高 校 芸 術科 2 年生
36
11/21
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学 校4 年 生
115
11/22
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学 校5 年 生
117
11/27
美術 館 見 学
館林 市 立 第八 小 学 校6 年 生
113
11/28
美術 館 見 学
館林 市 立 第八 小 学 校4 年 生
112
11/30
美術 館 見 学
館林 市 立 第八 小 学 校5 年 生
114
12/1
生き 方 教 育講 演 会
館林 市 立 多々 良 中 学校
524
12/11
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学 校1 年 生
- 132 -
133
37
114
121
36
のべ3
109
の べ103
の べ70
24
の べ6
56
1/23
美術 館 見 学
館林 市 立 多々 良 中 学校 1 年生
72
1/23~ 25
職場 体 験
足利 市 立 愛宕 台 中 学校 2 年生
の べ9
1/30
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学 校2 年 生
56
1/30
美術 館 見 学
館林 市 立 多々 良 中 学校 1 年生
70
2/5
概要 解 説 ・見 学
太田 市 「 太田 ふ れ あい 教 室」
13
2/8
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第一 小 学 校6 年 生
93
2/14
学校 訪 問 鑑賞 授 業
古河 市 立 古河 第 一 小学 校 5年 生
54
2/15
美術 館 見 学
館林 市 立 第四 小 学 校3 年 生
18
2/19
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学 校3 年 生
77
2/22
学校 訪 問 鑑賞 授 業
古河 市 立 古河 第 一 小学 校 5年 生
53
2/26
美術 館 見 学
古河 市 立 古河 第 一 小学 校 5年 生
57
3/8
美術 館 見 学
館林 市 立 多々 良 中 学校 3 年生
127
(12) 館長レクチャー
開催日
11/17
演
題
講
「美術館の裏表」
師
参加人数
染谷 滋(当館館長)
27
(13) 美術レクチャー(高校との連携事業)
開催日
1/29
演
題
講
美術レクチャー「現実について抽象的に考える」
師
参加人数
田中功起
89
(14) ボランティア
上記イベント「創作体験コーナー
みんなのアトリエ」等の制作を補助する作業ボランティ
アを募集し、7月26日(木)~8月30日(木)の期間、のべ59名が活動した。
5
観覧者数
平成24年度の総観覧者数は、35,483人である。
区分
有
個
展覧会等
一
生誕100年
企
南
般
料
観
人
大高生
覧
者
団
小
計
一
般
無
体
大高生
小
計
有
料
合
計
小中生
料
観
覧
者
学
校
身 体 障 その他
無
料
観 覧 者
団
体
害者等
合
計
総
計
桂子展
7日
420
14
434
0
0
0
434
80
0
26
630
736
1,170
4/28~7/1
57日
2,248
119
2,367
137
198
335
2,702
207
430
147
4,041
4,825
7,527
7/21~9/2
39日
3,568
232
3,800
58
25
83
3,883
2,222
70
189
5,769
8,250
12,133
62日
1,925
72
1,997
45
0
45
2,042
180
804
135
4,099
5,218
7,260
4/1~4/8
館林ジャンクション
画
雪と氷
展
色めく彫刻
示
9/22~12/2
石の鼓動
森亮太
12/22~3/31
合
82日
計
2,324
140
2,464
173
0
173
2,637
288
386
178
3,904
4,756
7,393
10,485
577
11,062
413
223
636
11,698
2,977
1,690
675
18,443
23,785
35,483
第3節
1
概
群馬県立歴史博物館
要
生涯学習時代に対応し、様々な学習需要やニーズに応え、県民に愛され、親しまれる開かれた
博物館づくりをめざして運営に努め、様々な展示事業・調査事業・教育普及事業を行った。
2
展示事業
(1) 常設展示
群馬県域の歴史・文化と風土について、「人々のくらし」・「政治・経済の歩み」・「文化遺産」
を柱に、土地の生い立ちから原始・古代・中世・近世・近現代までを通史的に展示した。
(2) コレクション展示
- 133 -
常設展示の一部として展示を実施した。
名
称
会期
コレクション展示Ⅰ
内
4/7(土)~ 本館が収集した資料の中から、常設展示として活用され
1 「考古・歴史・美術工芸・民俗コレクショ 9/9(日)
ン」
容
てこなかった資料を選定し、考古・歴史・美術工芸・民
(130日間) 俗の各部門ごとに「コレクション展示」を実施した。本
県の歴史・文化を語る上で重要な意味を持つ所蔵資料に
ついて、広く理解を深めていただくことができた。
コレクション展示Ⅱ
2 「子どものための『むかしのくらし』」
9/22(土)~ 本館所蔵の明治から昭和にかけての生活道具を展示し、
3/17(日)
時代とともに変化する生活の様子について、主に小学校
(131日間) 中学年の子どもたちに理解を深めてもらおうと「コレク
ション展示Ⅱ」を実施した。学校団体向けには、学習プ
ログラム「むかしのくらし探検」を実施し、社会科学習
に役立てていただくことができた。
(3)出張展示
名
称
会期
東国文化PRイベント
内
9/16(日)~
容
群馬県には、山上碑、多胡碑、金井沢碑という3つの
「上野三碑ー古代東 9/22(土)
古代の石碑があり、これらを総称して「上野三碑」と呼
国と渡来文化ー」 (7日間)
んでいる。上野三碑は、7世紀後半から8世紀前半にか
けて建てられ、古代国家成立期の地方行政や仏教文化を
考える上で全国的に貴重な歴史資料である。また、石碑
を建てることは中国や朝鮮半島から伝えられたものであ
り、古代の群馬県が渡来の先進的な文化を受け入れ、東
国文化の中心として栄えたことを示す資料でもある。こ
の展示により、古代の東国文化の中心地として栄えた群
馬県の歴史を、三碑のレプリカを通して広くPRするこ
とを目的に開催した。
「群馬の歴史・文化 12/15(土)~ 本館が所蔵している複製品などを中心に展示して、東国
の魅力をご紹介!」
2/12(火)
(60日間)
文化を含めた群馬県の各時代の特徴を紹介して、群馬の
観光に役立てるとともに当県への誘客を図ることを目的
に開催した。
教育普及事業
(1) 講座
本年度に実施した講座は、次のとおりである。
講座等
区
分
演
題
等
講
師
期日
参加者数
歴史博物館講座①
映画文化のかたち
神宮善彦(本館学芸員) 8/4
21
歴史博物館講座②
戦国期の岩下斎藤氏について
森田真一(本館学芸員) 9/1
79
歴史博物館講座③
新島襄と群馬県
手島
11/10
125
歴史博物館講座④
沼田藩の家臣団構成
小野瀬和男(本館学芸員) 1/12
139
歴史博物館講座⑤
新島襄と群馬県
手島
139
仁(本館学芸員)
仁(本館学芸員)
1/19
計 503
館
長
講
座①
国宝・神護寺三像の謎
黒田日出男(本館館長) 7/7
館
長
講
座②
重文・歴博甲本「洛中洛外図屏風の謎解き」
〃
10/6
128
館
長
講
座③
重文・豊国神社本「豊国祭礼図屏風の謎解き」
〃
12/8
111
館
長
講
座④
岩佐又兵衛と近世初期風俗画
〃
3/2
123
- 134 -
170
計 532
団塊の世代向け講座①
古文書講座
黒田日出男(本館館長) 1/26
15
団塊の世代向け講座②
〃
〃
2/9
17
団塊の世代向け講座③
〃
〃
2/23
16
団塊の世代向け講座④
〃
〃
3/9
16
計
県民カレッジ
64
古代碓氷郡と東山道駅路
小池浩平(本館学芸員) 10/11
32
戦国時代の碓氷峠と地衆
簗瀬大輔(本館学芸員) 10/18
34
西毛地域と中山道
中山剛志(本館職員)
32
10/25
計
合計
98
1,197
(2) 体験学習
個人の来館者と団体による体験学習があり、平成24年度の体験学習者は次のとおりである。
ア
平成24年度体験参加者総数
37,314人
内訳
個人
大人 9,294人
子ども12,111人
団体
大人 1,764人
子ども 14,145人
個人の来館者に対応した体験学習(土・日・祝日及び学校の長期休業日の午後1時~4時)
体
験
名
実
施
期
間
体験者数
かざぐるまを作ろう(前期)
4/7~5/6(13日間)
2,969
ぶんぶんごまを作ろう
5/12~5/27(6日間)
941
でんでん太鼓を作ろう
6/2~7/1(10日間)
1,178
コースターを作ろう
7/7~7/16(5日間)
582
夏休みわくわく工房
7/21~8/26 (33日間)
3,230
ミニまが玉を作ろう
8/4~8/19 (15日間)
1,077
展示室内体験を楽しもう
8/4~8/19(15日間)
2,245
石うす挽き
9/1~10/28(20日間)
2,581
どんぐりペンダントを作ろう
11/3~11/25(9日間)
1,551
くるくるミニツリーを作ろう
12/1~12/9(4日間)
551
ミニかごを編もう
1/5~1/27(9日間)
980
ミニ凧を揚げよう
2/2~2/24(9日間)
1,640
変わり凧を揚げよう
3/2~3/17(6日間)
905
かざぐるまを作ろう(後期)
3/20~3/31(5日間)
764
わくわく体験スペシャル
13日間
211
飛び出せ!富岡製糸場
卓上ミニ兜、金魚キーホルダー、和綴じ本、立て版古
おどるはにわ、親子で火おこし、親子で団子づくり、
どんぐりパーク、卓上ミニ門松、アロマキャンドル、
ミニポシェット、十連凧
個人対象体験学習実施人数
合計
イ
学校及び社会教育団体に対応した体験(申込みに応じて随時実施)
体
験
名
実
施
期
間
21,405
団体数
体験者数
火おこし
4/24~12/7
112団体
9,006
石臼ひき
10/2~2/28
59団体
3,912
ミニ凧作り
1/8~2/28
5団体
143
- 135 -
浮世絵体験
4/24~2/28
1団体
32
その他(かざぐるま等)
4/24~2/28
1団体
13
社会教育団体対応
4/24~2/28
10団体
503
歴史デリバリー教室
4/24~2/28
20団体
946
お出かけ体験(幼・保)
12/1~2/28
48団体
1,375
255団体
15,909
団体対象体験学習実施人数
合計
(3) ボランティア活動の受け入れ
体験学習等のボランティアとして事業に協力。
登録員数92人(うち夏休み学生ボランティア32人)
年間の活動員数
延べ691人
(4) 学校教育との連携
・学校向け利用案内パンフレットの作成と配布
・火おこしなど体験学習の推進として、平日に学校団体を受け入れ
・社会科及び総合的な学習の時間での利用児童・生徒の受け入れ
・職場体験学習で、県内中学生、高校生及び大学生の受け入れ
・教職員研修、社会貢献活動の体験研修者の受け入れ
・小学校へ「日本の歴史」として火おこし、縄文時代の編み物、はにわ、勾玉、浮世絵、「む
かしの遊び」として凧作り、かざぐるま作り体験の指導者を派遣
・小学校6年生向け解説「歴史探検」を実施
・小学校3,4年生向け「むかしのくらし探検」を実施
・博物館探検隊など、ワークシートの利用促進
(5) 刊行物の発行
区分
名
書
称
規
格
紀要第34号
A4判
パ
博物館だより第125~128号
A3判二折
ン
常設展示ツアーズブック
B6判
フ
平成25年度版群馬県立歴史博物館カレンダー
変形A4判
頁数
110
部
数
1,300
籍
レ
各4,000
8
20,000
13,000
巻三折
ッ
施設案内パンフレット
A4判三折
3,000
ト
平成25年度学校向け利用案内パンフレット
A3判二折
7,000
ち
平成25年度コレクション展示ちらし
A4
20,000
ら
火おこし解説ちらし
A4判二折
10,000
し
火おこし体験証
B6
10,000
ポ
常設展示及びコレクション展示ポスター(上期下期)
B2
各20
ス
平成25年度コレクション展示ポスター
B2
1,200
オリジナル絵はがき(4種類)
官製ハガキサイズ
タ
ー
葉
各2,000
書
(6) 展示解説
入館者に対する解説・回答、小学校6年生を対象とした歴史探検による解説、子どもを対象に
した七不思議による解説を行った。
(7) 博物館実習生の受入
県内及び県内出身の学生が在学する大学の要請に基づき、平成24年9月4日(火)~9月14日
(金)の期間に8名(8大学)の博物館実習生を受け入れた。
- 136 -
(8) 観覧者数
本年度の観覧者は、次のとおりである。
区
分
有
個
展覧会等
一般
常設展
4
261日間
料
観
人
大高生
12,850
覧
者
無
団
小計
一般
708 13,558
体
大高生
1,103
小計
有料
小中生
合計
58 1,161 14,719
料
観
学校
身体障
団体
害者等
6,420 14,552
924
覧
者
その他
無料
観覧者
合計
総
7,247 29,143
計
43,862
調査・研究事業
(1) 資料調査
本館の展示等に必要な資料の発見や調査研究の充実を図るため、資料調査員5名を委嘱した。
(2) 資料の収集
本県の歴史文化を伝える資料を中心に、県民の文化的財産という観点から資料収集に努めた。
平成24年度
所蔵資料集計
自
然
(単位:点)
考
古
歴
史
美術工芸
民
俗
教育普及
合
計
購入資料
0
0
1
0
0
0
1
受贈資料
0
0
6
2
1
0
9
移管資料
0
0
0
0
0
0
0
24年度計
0
0
7
2
1
0
10
前年度累計
129
32,348
43,338
2,499
19,038
1,130
98,482
129
32,348
43,345
2,501
19,039
1,130
98,492
総
計
(3) 資料の保存管理
収蔵資料の整理保存及び管理を各研究室・収蔵庫・展示室ごとに行い、保存環境の整備(温湿
度の調整・記録及び衛生害虫駆除、資料くん蒸)及び資料の修復を行った。
第4節 群馬県立自然史博物館
1 概要
自然の生い立ちや群馬県の豊かな自然環境を明らかにするとともに、これらに対する県民の理解を深め、
自然に親しみ、自然を学べる施設として展示事業、資料収集事業、調査研究事業、教育普及事業を行った。
2 展示事業
(1) 常設展示
ア Aコーナー 地球の時代
地球の誕生から現在に至る約46億年に及ぶ大地の変遷と生命の多様な進化の過程を、世界的・日本的
な視野で展示している。さらに、この中で群馬の地質や古生物にも重点を置いた展示をしている。
(展
示資料1,094点)
イ Bコーナー 群馬の自然と環境
多様で豊かな群馬の自然環境を、低湿地から亜高山帯まで、また利根川や尾瀬など代表的な地域に分
けてジオラマ、標本、映像等で紹介している。
(展示資料数1,355点)
ウ Cコーナー ダーウィンの部屋
博物学者の書斎や倉庫、実験室をイメージし、数多くの標本を間近に見ながら、資料に触れたり、機
器を操作したりしながら観察できる参加体験型の展示を行っている。
(展示資料数545点)
エ Dコーナー 自然界におけるヒト
展示のコンセプトは、等身大立体教科書であり、実物標本や模型・複製等でヒトの進化を中心に紹介
している。
(展示資料数364点)
オ Eコーナー かけがえのない地球
- 137 -
人間の生活が地球全体に及ぼす影響を紹介し、環境問題について考える機会を与える展示を行ってい
る。
(展示資料数29点)
(2) 企画展示等
展覧会名
会期
1 第39回企画展
3/17(土)
「オシャレな動物たち」 ~5/13(日)
(51日間)
内
容
動物の色や模様の多様性に視点を当て、色や模様のしくみ
やはたらきを取り上げた。色や模様を伝達する光の性質や
それを受容する眼のつくり、発色や遺伝のしくみ、様々な色
のはたらきを、体感しながら学べる展示として提供した。
(入館者数
2 第40回企画展
「深海の生物
7/14(土)
海底二万 ~9/2(日)
里の世界」
(47日間)
27,909人)
近年メディア等でも話題となっている深海生物にスポット
をあて、その形や分類群などの生物多様性とその歴史、深
海など暗所に暮らす生物に特徴的な生物発光、そして「し
んかい6500」など深海調査艇に代表される日本が実施して
いる深海調査の現状や調査の歴史などについて、関係各機
関・個人の協力の下に紹介した。 (入館者数
3 第41回企画展
9/22(土)
53,346人)
植物や動物の死骸や排泄物を分解し、土に還す分解者の役
「キノコとカビのミラク ~11/18(日)
割を担っている菌類について、生活様式や種類の多様生な
ルワールド」
どについて、乾燥標本や模型のほか、動画やハンズオン資
(50日間)
料などを用い、体感しながら学べる展示として提供した。
(入館者数
4 自然のフォトギャラリー
「サバンナの風
写真に
見るアフリカの大地」
1/1(祝)
~2/24(日)
(43日間)
36,175人)
2010年より一般社団法人となったサバンナクラブは、1976
年、山崎豊子作「沈まぬ太陽」の恩地 元のモデルとなっ
た故小倉寛太郎が中心となって設立された。故小倉寛太郎
が撮影した写真と彼の遺品、同クラブの会員が撮影した写
真を通して、観覧者に東アフリカの自然や動物の雄大さ荘
厳さを伝え、自然の美しさや儚さ、生命の尊さや動物たち
の無垢の愛情を感じていただく場を提供した。
(入館者数:13,882人)
5
第42回企画展
3/16(土)
顕生代以降の地球生命の歴史において、サンゴの仲間(特
「サンゴ・共生の海・さ ~5/12(日)
に造礁性サンゴ)は二酸化炭素固定に大きく寄与していて、
さえあう命」
地球規模での環境にも影響を与えている。また太古のサン
(51日間)
ゴ礁は、石灰岩となって、人類の文明にも関わっている。
多くの生物が互いに助け合って生きるサンゴの森にはエ
ビ、カニ、ナマコなど様々な生物が密接な協力関係のもと
に暮らしている。サンゴ類の変遷と生物たちの絶妙な関係
を紹介し、これからの地球環境を考える機会を提供した。
(平成25年3月31日までの入館者数
6 ミニ展示
4/13(金)
9,101人)
2000年に栃木県栃木市で発見され,当館研究報告16号で報
「新発見! 世界最小・ ~4/30(日) 告された世界最小のナウマンゾウ化石の特別展示を実施し
メスのナウマンゾウ」
7 ミニ展示
た。
5/3(木)
2011年9月に発見された非常に保存の良いハクジラ類の全
「絶滅イルカの全身骨格 ~5/13(日) 身骨格化石が当館に寄贈されたため,平成24年度の「地質
化石を発見」
8 ミニ展示
の日」記念事業として特別展示を実施した。
6/8(金)
当館収蔵のヒゲクジラ類化石 Joumocetus shimizuiが群馬
「県指定天然記念物-ジ ~6/17(日) 県指定天然記念物に指定されたため,これに伴い特別展示
- 138 -
ョウモウクジラ-」
を実施した。
共催展示
9 日本絹の里
第59回特別 7/14(土)
展「カイコとチョウ
- ~8/27(月)
季節とのかかわり-」
カイコやチョウが季節に適応して生活していることを紹介
し、季節によって大きさや翅の模様などに違い(季節型)
があることを標本で展示した。
3 資料収集事業
(1) 資料収集
当館職員による野外での採集ならびに当館協力者などからの寄贈や移管により、平成24年度は約1万数
千点の自然史標本資料を収集した。
(2) 資料整理・保存
標本類を整理し、情報管理システムに登録してデータベース化を進めるとともに、空調管理がされてい
る収蔵庫に保存した。平成24年度の登録数は6,394点であり、登録総計は135,095点となった。
4 調査研究事業
(1) 上野村地域総合学術調査(自然史調査)
平成23年度から25年度までの3ヵ年にわたり、県南西部の多野郡上野村を対象として動植物と
地質の総合的な調査を実施している。対象地域は一部で県の調査や北沢シオジ林の天然記念物指
定に伴う調査が行われたものの、大部分の地域で生物学的・地学的知見が不足している場所が多
く、かつ、電力資源や森林資源の開発、シカの侵入などにより生態系の変化が顕著に進行しつつ
ある。よって、この地域の学術情報を証拠となる標本とともに収集・蓄積していくことが必要と
の判断から調査地域とした。調査対象は、哺乳類、爬虫・両生類、昆虫類、軟体動物、高等植物、
蘚苔類・地衣類、菌類、地質、古生物であり、平成24年度は延べ37回の調査を行った。
(2)
担当分野別調査研究一覧
担当分野
内容(自然史調査を除く)
主な方法
植物
群馬県および上信越地域における維管 ・踏査、採集、GPS測位
束植物の分布調査
菌類
群馬県における菌類生息状況調査
自然史博物館周辺の菌類調査
・群馬県野生きのこ同好会の採集会に参加、
採集資料の収蔵
・博物館周辺の菌類構成の季節的変化の把握
貝類
群馬県における貝類生息状況調査
群馬県における外来生物調査
自然史博物館周辺の歩行性昆虫調査
・踏査、採集、GPS測位
・聞き取り調査
・踏査、生息環境調査
爬虫・
両生類
カエルツボカビ調査
群馬県における外来生物調査
・幼体サンプル採集
・カミツキガメ、ワニガメの受入、検体分析
(食性、繁殖状況、死亡年齢査定)
鳥類
群馬県における外来生物調査
・ソウシチョウ、ガビチョウの受入、収蔵
群馬県における鳥類解剖調査
・野鳥病院より検体の受入
昆虫
群馬県における放射性物質汚染状況調 ・検体分析調査(全県・食性、繁殖状況、性別、
査
年齢など)
・放射性物質汚染状況調査用(ゲルマニウム分析
(筋肉))試料の生成、データ蓄積
魚類
哺乳類
タナゴ類人工授精・繁殖管理
・人工授精・飼育
群馬県における哺乳類生息状況の長期 ・群馬県鳥獣保護員報告野生動物情報調査
モニタリング調査
・カメラトラップ調査(榛名、玉原、藤原、太田、
群馬県における外来生物調査
桐生)
群馬県における野生動物放射性物質汚 ・検体分析調査(全県・食性、繁殖状況、死亡年
染状況調査
齢査定)
・放射性物質汚染状況調査用(ゲルマニウム分析
- 139 -
(筋肉)、NaIシンチレーション(全身スクリー
ニング)試料の生成、データ蓄積
・シャーマントラップ調査(下仁田、南牧)
脊椎動物
化石
群馬県産脊椎動物化石、ならびにそれ ・収蔵標本のプレパレーションやその研究
らと関連性の深い地層や化石に関する ・フィールド調査(県外を含む)
調査研究
・他の博物館の収蔵標本調査(比較標本など)
・各分類群の専門家、他団体との共同研究
・採集、寄贈等による標本収集
無脊椎動物 群馬県産無脊椎動物化石、ならびにそ ・収蔵標本のプレパレーションやその研究
化石
れらと関連性の深い地層や化石に関す ・フィールド調査(県外を含む)
る調査研究
植物化石
・他の博物館の収蔵標本調査(比較標本など)
・各分類
群の専門家、他団体との共同研究
・採集、寄贈等による標本収集
群馬県産植物化石、ならびにそれらと ・収蔵標本のプレパレーションやその研究
関連性の深い地層や化石に関する調査 ・フィールド調査(県外を含む)
研究
・他の博物館の収蔵標本調査(比較標本など)
・各分類
群の専門家、他団体との共同研究
・採集、寄贈等による標本収集
岩石・鉱物 群馬県産の岩石・鉱物ならびにそれら ・フィールド調査(県外も含む)
と関連性の深い他地域の岩石や鉱物に ・堀秀道氏との共同調査
関する調査研究
地形・地質 群馬県内の地形・地質調査
・碓氷川、鏑川、星川、鮎川、雁行川でのルート
マップの作成
(3) 美術館・博物館調査研究
ア
第43回企画展「甦れカミツキマッコウ
古代ゾウ~関東に眠る太古の生きものたち」調査
イ
第44回企画展「稲もすすきも芝も竹だってみんなイネ科」調査
ウ
第45回企画展「生きものをまねる-ネイチャーテクノロジー入門-」調査
エ
自然のフォトギャラリー「サバンナの風
写真に見るアフリカの大地」調査
(4) 外部連携による調査研究
事業名
区分 担当者名
良好な自然環境を有する地域学術調査
群馬県レッドデータブック改訂
群馬県特定外来生物生息状況調査
尾瀬における植物分布調査およびシカ食害調査
群馬県シードバンク構築事業
群馬県内における菌類調査
分担 大森威宏
姉崎智子
田中源吾
分担 姉崎智子
代表 姉崎智子
分担 大森威宏
代表 大森威宏
連携 篠原克実
群馬県特定動物保護管理計画にともなう検体分 連携 姉崎智子
析事業(ツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホ
ンザル、ニホンジカ、ニホンイノシシ)
野生鳥獣肉をモデルとした放射性物質(セシウ 連携 姉崎智子
ム)の体内分布に関する調査
群馬県ニホンジカにおけるプリオン調査
協力 姉崎智子
群馬県における野生動物カメラトラップ調査
連携 姉崎智子
連携組織・資金提供組織
群馬県自然環境調査研究会
群馬県自然環境調査研究会
群馬県自然環境調査研究会
群馬県自然環境課尾瀬保全推進室
群馬県自然環境課
群馬県林業試験場、群馬県野生きの
こ同好会
群馬県自然環境課、群馬県内各市町
村、東京農業大学、(財)自然環境研
究センター、京都大、学霊長類研究
所、総合研究大学院大学
群馬県食肉衛生検査所
群馬県食肉衛生検査所
利根沼田自然を愛する会
桐生自然観察の森
栃木県産クジラ類化石
連携 木村敏之
栃木県立博物館
昭島市産ヒゲクジラ類化石
代表 木村敏之
昭島市教育委員会・国立科学博物館
食虫類のハンタウイルス
群馬県西部におけるネズミ類調査
動物園個体の標本化・収蔵
連携 木村敏之
連携 木村敏之
連携 姉崎智子
国立感染症研究所
群馬県下仁田町、群馬県南牧村
株式会社群馬サファリワールド
桐生市桐生が岡動物園
- 140 -
山中層群の古生物学的研究
桐生市梅田の足尾帯産腕足類研究
連携 髙桒祐司
連携 髙桒祐司
神流町恐竜センター
田澤純一(元新潟大学)
絶滅爬虫類の脳形態に関する研究
中之条町の沢渡層産海藻化石の研究
ザゼンソウ群落保全に係る調査
日本産カヤツリグサ科分布図作成事業
赤城山ニホンジカ個体数調整事業
共同利用研究「群馬県空中写真デジタル化・環
境解析事業」
基盤研究B:「岩陰遺跡の生物考古学的研究-長
野県北相木村ノンコ岩Ⅰ遺跡の学際的調査」
連携
連携
連携
連携
分担
連携
對比地孝亘(東京大学理学部)
吉崎誠(東邦大名誉教授)、唐澤寛
草津町教育委員会
すげの会
環境省地域生物多様性保全活動支援
同志社大学
髙桒祐司
髙桒祐司
大森威宏
大森威宏
姉崎智子
姉崎智子
分担 姉崎智子
文部科学省科学研究費補助金
新学術領域:
分担 姉崎智子
「西アジア都市文明の資源基盤と環境」
若手研究B:「三葉虫はスキソクローラル・アイ 代表 田中源吾
でどのように物を見ていたか」
暗黒バエの眼の退化の研究
代表 田中源吾
文部科学省科学研究費補助金
西南日本の中生代の地質学的・古生物学的研究
分担 田中源吾
オルステンタイプの保存を示す化石の研究
例外的に保存された眼の化石の研究
分担 田中源吾
代表 田中源吾
カンブリア紀初期の中枢神経系の復元
世界最古の雌の化石の研究
津波堆積物の現・古生物学的、堆積学的研究
代表 田中源吾
分担 田中源吾
分担 田中源吾
共同利用研究「現生および考古遺跡出土ニホン 代表 姉崎智子
ザルの骨形態変異に関する研究」
共同利用研究「神奈川県下のイノシシ・ニホン 代表 姉崎智子
ザルの形態変異に関する研究」
文部科学省科学研究費補助金
文部科学省科学研究費補助金、京都大
学、岡山大学、オクスフォード大学
京都大学、むかわ町立穂別博物館、
IMPEC、JAPEC
ウルム大学、レスター大学、京都大学
文部科学省科学研究費補助金、レス
ター大学、オクスフォード大学、英
国自然史博物館、信州大学
雲南大学、アリゾナ大学
レスター大学、イェール大学
千葉大学、東京大学、神奈川県立生
命の星・地球博物館、京都大学
京都大学霊長類研究所
神奈川県立生命の星・地球博物館
(5) 外部研究者の調査協力
研究テーマ
協力者
絶滅危惧種・ブコウマメザク 大森威宏
ラの生態に関する研究
協力元代表研究者名(所属)
勝木俊彦(森林総合研究所)
日本産シダ植物の分布資料作 大森威宏
成
海老原淳(国立科学博物館)
ミトコンドリアDNAハプロタイ 姉崎智子
プ分析による群馬県ツキノワ
グマの遺伝的集団構造
佐々木剛(東京農業大学)
群馬県ニホンザル苦味受容体 姉崎智子
遺伝子解析
今井啓雄、鈴木南美(京都大学霊長 試料提供
類研究所)
ハクビシンの遺伝子解析
増田隆一(北海道大学)
姉崎智子
(6) 東日本大震災による被災標本等の救済活動
ア
日本鯨類研究所所蔵のクジラ類骨格標本の救済活動
【派遣期間】平成24年4月9日~4月11日
【当館からの派遣人員】1名(木村敏之・学芸係)
【活動内容】文化財等レスキュー(日本博物館協会による)
骨格標本等の回収・同定・整理
【派 遣 先】日本鯨類研究所鮎川実験所(宮城県石巻市)
イ
陸前高田市立博物館の昆虫標本の修復およびDB化
陸前高田市立博物館の昆虫標本284点を修復しDB化を行った。
5
教育普及事業
- 141 -
備考
調査同行・案内
試料提供
試料提供
(1) 展示解説
常設展示室及び企画展示室で、時間を決めて行う「定時解説」と来館者の質問にその場で応え
る「随時解説」を実施するとともに、学校等の団体を対象に「スポット解説」を実施した。平成
24年度の実績は、定時解説参加者が2,818人、随時解説参加者が36,432人であり、スポット解説
は53団体であった。
(2) ファミリー自然観察会
群馬県内の自然についての理解を深めるために、県内各地を会場として自然観察会を開
催し、家族で自然に親しむ機会を提供した。
月 日
4月29日(日)
テーマ
春の草花を見つけよう
7月22日(日)
昆虫をつかまえよう
~自由研究の参考に~
8月11日(日)
セ ミ の ぬ け が ら を 集 め 博物館周辺でセミの抜け殻の調査を
よう
行った。
古生代の化石を探そう 桐生市青少年活動センター周辺の山
で、サンゴやウミユリ等の化石採集
を行った。
バードウォッチング
博物館周辺で野鳥の調査を行った。
11月25日(日)
12月9日(日)
1月27日(日)
概
要
博物館周辺でタンポポと春の草花の
の調査・観察を行った。
博物館周辺で昆虫の採集の仕方や特
徴について学んだ。
か く れ て い る 昆 虫 を 見 博物館周辺で冬越しをしている昆虫
つけよう
の調査を行った。
合
計
講 師
教育普及係
岩井利信
学芸係
高橋克之
ボランティア
青沼秀彦
教育普及係
岩井利信
学芸係
髙桒祐 司
参加者数
16
日本野鳥の会群馬会員
奥野博邦
田中征雄
ボランティア
青沼秀彦
18
35
10
20
18
117
(3) 天体観望会
博物館の天体ドームに設置している40cm反射望遠鏡・15cm屈折望遠鏡や移動式の天体望
遠鏡、双眼鏡を使い、その時季に見られる代表的な星座・星雲、惑星について観察した。
月
日
4月29日(日)
5月21日(月)
5月27日(日)
9月9日(土)
11月3日(土)
12月15日(土)
1月12日(土)
2月16日(土)
3月17日(日)
テーマ
概
要
講
師
昼間の星の観望 ドーム内の15㎝屈折望遠鏡で月を観察した。外 教育普及係
会
では、太陽メガネや投影板で太陽を観察した。 小須田健志
金環日食観察会 金環日食を屈折望遠鏡と太陽めがねを使って観
学芸係
察した。
杉山直人
髙桒祐司
教育普及係
小須田健志
昼間の星の観望 ドーム内の15㎝屈折望遠鏡で月を観察した。外 教育普及係
会
では、太陽メガネや投影板で太陽を観察した。 小須田健志
昼間の星の観望 ドーム内の15㎝屈折望遠鏡で月を観察した。外
学芸係
会
では、太陽メガネや投影板で太陽を観察した。 杉山直人
教育普及係
小須田健志
夏・秋の星を観 口径40㎝反射望遠鏡や移動式屈折望遠鏡、大型 県立ぐんま天文台
察しよう
双眼で夏・秋の星を観察した。
倉林 勉
ふたご座流星群 博物館の屋上にシートを敷き、ふたご座流星群を
学芸係
を観察しよう
観察した。大型双眼鏡で木星と冬の星を観察した。 杉山直人
木星と冬の星た 口径40㎝反射望遠鏡や移動式屈折望遠鏡、大型 県立ぐんま天文台
ちを観察しよう 双眼鏡で木星と冬の星を観察した。
倉林 勉
月と冬の星たち 口径40㎝反射望遠鏡や移動式屈折望遠鏡、大型
学芸係
を観察しよう
双眼鏡で月と冬の星を観察した。
杉山直人
昼間の星の観望 ドーム内の15㎝屈折望遠鏡で月を観察した。外 教育普及係
会
では、太陽メガネや投影板で太陽を観察した。 小須田健志
合
計
- 142 -
参加者数
11
176
19
12
9
22
20
22
11
302
(4) 自然史講座
群馬の自然について考える講座を開催し、県民の自然への興味・関心や知識を高める機
会を提供した。
月 日
テーマ
概
要
講 師
6月17日(日) 群馬の大地をつく 群馬県で発見された4種類の新鉱物の紹 鉱物科学研究所
る鉱物たち
介,飛鳥時代の柿本人麻呂と南牧村の関 所長 堀 秀道
係の紹介。また,鉱物を持参した人に対
しての鉱物鑑定を行なった。
9月23日(日) 群馬の陸貝の世界 自然教室形式で行ない,前半は貝・陸貝
学芸係
の定義について学び,標本作製の実習を
杉山直人
行なった。後半は検索表を用いた同定の
仕方を学び,各自が陸貝の同定を行なっ
た。
12月2日(日) 群馬の尾瀬・至仏 国立公園に指定されている尾瀬の魅力に 尾瀬保護財団
山 ~至仏山の保 ついて説明した後,尾瀬を保護している
落合清勝
全と利活用~
立場から尾瀬の現状と保全活動について
解説した。
3月10日(日) 群馬の大地にねむ ぐんまで見られる各地質年代の化石につ
学芸係
る化石たち
いて,ぐんまの大地の成り立ちを含め詳
髙桒祐司
細な説明を行なった。
合
参加者数
63
5
26
33
127
計
(5) 企画展講演会
企画展に協力いただいた研究者、展示内容に関連する専門家、企画展担当者などが講師
となって、企画展に関連した講演会を開催した。
月 日
テーマ
概
要
講 師
4月22日(金) 青 い 魚 は な ぜ 青 い ? 魚の体の色や模様の役割、魚の色が
東邦大学教授
魚の体色の不思議
生じるしくみ、構造色の利用につい
大島範子
て解説した。
8月5日(日) 知 ら れ ざ る 深 海 の 世 過去のウミユリがどのような経緯で
名古屋大学
界 ー 原 生 ・ 化 石 ウ ミ 化石になったか、現生と化石を比較
総合博物館
ユリを例にー
しながら解説した。
教授 大路樹生
8月26日(日) 深海の生態系
潜水船をはじめとする様々な海洋観測 海洋研究開発機構
機器を駆使して、明らかになった生態
領域長
系進化の解明について解説した。
北里 洋
9月30日(日) 冬虫夏草は面白い
冬虫夏草について、形態の面白さだ 日本冬虫夏草の会
けでなく、宿主との関係やその生態、
内山 茂
二次代謝産物について解説をした。
10月14日(日) 毒 き の こ っ て ど う い 一般的なキノコの解説といろいろな毒
健林業振興課
うの
キノコの説明,また,どのようにした
松本哲夫
ら中毒を防げるかについて解説した。
10月21日(日) 菌類と私たちの生活
菌類について、菌類のコンセプトを 国立科学博物館
整理し、カビ・キノコ・酵母として
細矢 剛
まとめられている新菌類について解
説した。
11月11日(日) うんこはごちそう
菌類関係を中心とした生態系の話を核
糞土師
にして,自然界と人間がどのように接
伊沢正名
していくべきかを解説した。
合
計
参加者数
29
53
86
52
41
47
77
385
(6) 企画展自然教室
企画展に展示された資料や標本、また企画展に関連した資料や標本等を題材として、企
画展に関する興味と関心を高めるために、さまざまな自然教室を実施した。
月
日
テーマ
概
要
4月15日(日) 光 の 万 華 鏡 を つ く 光と眼、動物のからだの色や模様のし
っ て 、 昆 虫 の 色 や くみについて学び、光の万華鏡作りを
- 143 -
講
師
教育普及係
岩井利信
参加者数
40
模様の秘密を探ろ
う
7月15日(日) チ リ メ ン モ ン ス タ
ーをゲットしよう
行い、顕微鏡を使って様々な昆虫を観
察した。
チリメンジャコの中から、いろいろな
生物を探し出しその同定を行い、海の
中の数多くの生物について理解を深め
た。
8月12日(日) ペ ー パ ー ク ラ フ ト 深海に生息する奇妙な形をした生物は
で 深 海 の 世 界 を つ 普段見ることは出来ないが、ペーパー
くろう
クラフトでつくり、それらについて理
解を深めた。
学芸係
杉山直人
学芸係
田中源吾
木村敏之
教育普及係
小須田健志
学芸係
田中源吾
木村敏之
教育普及係
小須田健志
群馬県野生きのこ
同好会
10月14日(日) 秋 の 野 生 き の こ ウ 当 館 中 庭 の 旧 レ ス ト ラ ン 前 に 群馬県
オッチング
内で採取されたキノコ約100種類の展示
を行った。
10月14日(日) キ ノ コ ハ ウ ス 体 験 キノコとはどのようなものかを学んだ
群馬県富岡
ツ ア ー & 野 生 キ ノ 後、博物館周辺で野生のキノコ観察を 保健福祉事務所
コを観察しよう
し、中庭のキノコハウスでシイタケの
大井俊一
採集を行った。
11月4日(日) おだしのことなら かつお節ができるまでの基本的な説明の (株)にんべん
後,おいしい出汁の取り方について解説
木村絵里子
を受け実際に一人ひとりが実習を行なっ
た。
11月18日(日) 家 庭 で 楽 し む キ ノ 家庭でもできるキノコの栽培方法につい 日本きのこ研究所
コ栽培
て学び、キノコ栽培実習(原木栽培、菌
中沢 武
床栽培)を行った。
合
計
28
26
-
16
15
17
142
(7) 自然史博物館探検隊
展示室内の宿泊や、普段公開していない収蔵庫や展示室の裏側探検など通して、子どもたち
に博物館を身近なものに感じてもらうとともに、地球の成り立ちや生物の進化、群馬の自然につ
いて、興味・関心を高めてもらうため実施した。参加者へ指導(宿泊指導を含む)は、次長、教
育普及係2名、学芸係1名、展示解説員3名で行った。7月28日(土)18:00~7月29日(日)8:00
に開催し、参加人数は小学生34名。
(8) ミュージアムスクール
小学5年生から中学3年生を対象に、様々な体験を通して自然のしくみを知り、自然を大切にす
る理科好きな子どもの育成をめざして子どもミュージアムスクールを実施した。今年度は、3コー
スに分け、コース別にテーマに沿って10回の課題追究学習を行った。
コース名
川の植物
調査コース
キノコ
調査コース
ネズミ
調査コース
概
要
県内各地のフィールドに出かけ、川の植物の植生、
昔との比較,上流・下流の比較を行った。
博物館の周りのキノコを中心に採集、同定し、過去に採集され
たデータと比較を行った。
博物館南西部の里山をフィールドとし、季節ごとの
個体数の変化を中心に捕獲調査を行った。
合
計
指導担当
職員
学芸係
大森威宏
学芸係
篠原克実
学芸係
木村敏之
参加
者数
2
3
3
8
(9) ビデオ上映会
毎週土曜日の午前11時と日曜日の午前11時、午後2時(夏期は平日も実施)に参加無料のビデ
オ上映会を行った。参加者:5,017人(上映回数194回)
(10) 移動博物館
遠隔地のため博物館に来館する機会の少ない人や、身体的な都合により来館しても十分
に見学できない人に博物館を利用する機会を提供するため移動博物館を開催した。前年度
中に各学校・公民館等に開催希望をとり実施した。会場からの要望で、化石のレプリカづ
- 144 -
くりと飛ぶタネの模型づくりを行った。
会
場
新田荘歴史資料館
イオンモール佐久平
群馬県立渡瀬養護学校
しろがね分校
期
日
7月21日(土)~ 7月22日(日)
10月8日(月・祝)
12月18日(火)~ 12月19日(水)
合
2日間
1日間
2日間
計
利用者数
336
1,455
213
博物館資料点数
98
35
99
2,004
232
(11) サイエンス・サタデー
学校週5日制の対応事業として、毎週土曜日の午後2時から3時まで、実験室や館周辺
を活用した生物や地学に関連する簡単な実験・観察・ものづくり教室を行った。対象を小
学生以上とし、講師や補助指導は館職員とボランティアが行った。
月
テーマ
4 カラーワイヤーで昆虫
をつくろう
5 ライオンの歯のレプリ
カをつくろう
6 火山灰から宝石を見つ
けよう
7 翼竜アンハングエラ型グ
ライダーをつくろう
8 アンモナイト化石のレ
プリカをつくろう
9 飛ぶたね型ブーメラン
をつくろう
10 くるくる絵本でつくる
キノコの世界
11 よくとぶ紙トンボをを
つくろう
12 岩絵の具でクリスマスカ
ードや年賀状をつくろう
1 松ぼっくりで動物をつ
くろう
2 土の中から石の結晶を
見つけよう
3 顕微鏡で土の中の生き
物を見つけよう
概
要
参加者数
昆虫について学んだあと、好きな色のカラーワイヤーで昆虫を2
155
体作成した。
ライオンの歯のレプリカ作りを通して、動物の歯の形、大きさ、
164
食べ物との関係について学んだ。
火山灰をわんがけし、鉱物の結晶を双眼実態顕微鏡で観察して
208
記録した。
翼竜アンハングエラの生態を学び、翼竜アンハングエラグラ
196
イダーをつくり、中庭で飛ばした。
アンモナイトについて学んだあと、石膏でアンモナイト化石の
385
レプリカを作製した。
植物の種の散布方法について学んだあと、種の模型づくり、ブ
137
ーメラン作りを行なった。
キノコの仲間、特徴、増え方について学んだあと、くるくる絵
98
本を作成した。
赤トンボの見分け方について学んだあと、紙トンボを作成し、
101
中庭で飛ばした。
鉱物から岩絵の具ができ、昔から利用されていることを学んだ
70
あと、自分だけのオリジナルカードを作成した。
松ぼっくりの不思議とその1年を学び、松ぼっくりやドングリ
101
を用いて動物を作成した。
身近な土をわんがけし、鉱物の分類を行なった上で、鉱物カー
115
ドを作成した。
博物館の南にある山で土を採集し、土の中の小さな生き物を見
82
つけ、双眼実体顕微鏡で観察した。
合
計
1,812
(12) ミュージアムナイトツアー
夜の博物館を映画のキャストに扮した館職員が案内した。毎年、参加希望者が多数いること
から定員を40名から45名とし、5名増やして実施した。実施時間は17:30~19:00を設定し、閉
館後の時間帯に行った。恐竜絶滅の原因を薄暗い展示室内の壁を利用して映像で見せたり、夜
行性の動物の生態について紹介したりして、薄暗い展示室の特徴を生かして解説を行った。開
催日は10月13日(土)、10月27日(土)、11月10日(土)の3日で、参加者は106人であった。
(13) バックヤードツアー
普段は公開していない博物館のバックヤード(収蔵庫や研究施設)を館職員が案内した。収
蔵庫に保管してある化石や剥製などの様々な標本、資料整理の仕方や職員が取り組んでいる調
査・研究などについて紹介した。開催日は1月20日(日)、2月17日(日)で参加者は69名で
あった。また、毎月第1日曜日にバックヤードツアー30を開催し、参加者は115名だった。
(14) 高校生学芸員
高校生の自然科学への関心を高めるため、自分で設定した研究テーマについて、学芸
係職員の指導をもとに調査・研究を行う事業を実施した。17名の高校生が、6分野14テ
ーマに取り組んだ。
- 145 -
分 野
1 種子植物
2 哺乳類
主な活動内容
精油成分をもつ植物とその効用
群馬県内で捕獲されたアライグマの年齢構成
参 加 者
新島学園高等学校 2名
県立富岡東高等学校 1名
群馬県産現生イノシシの骨成長
県立富岡東高等学校 1名
ニホンジカの下顎骨表面構造の加齢変化と年 県立高崎女子高等学校 1名
齢査定への応用の可能性
草食動物の食性の違いによる摩耗パターンの 県立高崎女子高等学校 1名
研究-ニホンジカとニホンカモシカの比較を
通して-
野生動物による被害
県立富岡東高等学校 1名
3 貝類
4 菌類
5 地質
6 古生物
安中市付近に生息する陸産・淡水産貝類につ
いて
種々の有機物の配合の違いによるヒラタケ菌
糸の伸長と子実体の形成
群馬県南西部中新統庭谷層から産出する生痕
化石
群馬県南西部に分布する新第三系堆積岩類の
小断層解析
富岡層群産ミョウガガイ科化石の研究
自然史博物館に収蔵されている サメ類化石
の歯列復元
アンモナイト化石の研究
化石が残りやすい地層は存在するのか
(化石を含む地層の風化に関する研究)
担当
大森
木村
姉崎
木村
姉崎
木村
姉崎
木村
姉崎
新島学園高等学校 1名
木村
姉崎
杉山
高崎女子高等学校 1名
篠原
県立富岡高等学校 1名
県立高崎高等学校 1名
県立高崎女子高等学校 2名
田中
県立富岡東高等学校 1名
県立桐生高等学校 1名
髙桒
髙桒
本庄東高等学校(埼玉)1名
県立高崎女子高等学校 1名
髙桒
髙桒
田中
(15) チャレンジ講座
団塊の世代向けの講座として、参加者の知的好奇心を満たし、それぞれの分野に対する
興味・関心が高まるきっかけとなるよう3コースで実施した。
コース
植物コース
貝類コース
昆虫コース
内
容
スミレと春の草花の観察を行い、スミレ科の同定を行っ
た。
身近な貝類の採集を行い、貝類標本の作製、種の同定を
行った。
博物館周辺で昆虫採集を行い、標本を作製した。
参加者
6名
担当
大森
2名
杉山
1名
高橋
(16) 教育支援
ア
大学・高等学校教育への支援:9校 744名
イ
小中学校教育への支援
・総合的な学習の時間への対応(一般見学は除く):5校
250名
・小学校・中学校及び理科主任会等への講師派遣・支援:53回
・館内授業:50校
81回
3,480名(受講者)
3,015名
・ビデオ上映会:上映回数35回
・職場体験活動(中学校・高等学校):14校
36日
延べ35名
・教育用資料貸出:延べ90団体
6
博物館ボランティア事業
(1) ボランティア活動
今年度は4区分(解説・発送・資料整理・サタデー)で活動を行った。なお、解説ボランテ
ィア、資料整理ボランティア、サタデーボランティアを募集し、新規7名が加わった。
- 146 -
ア ボランティア登録状況
活動者
88名
休止者
26名
合計
114名
辞退者
4名
イ ボランティア活動状況
分
野
解 説
資料整理
発 送
サイエンス・サタデー
合
計
登録人数
26
24
22
35
107
活動回数
240
80
39
151
510
ウ ボランティア基礎学習会
テーマ
第1回
身近な放射線
第2回
桐箱についての説明
第3回
日本にパンダはいたか
講 師
県民健康科学大学
岩井利信
学芸係長
三田照芳
名誉館長
長谷川善和
日 時
平成24年6月3日(日)
参加者
15名
平成24年7月16日(月)
6名
平成25年3月3日(日)
25名
日 時
平成24年7月7日(土)
参加者
8名
平成24年9月8日(土)
4名
平成24年12月22日(土)
4名
平成25年1月19日(土)
4名
エ サタデーボランティア新規メニュー検討会
テーマ
飛ぶたね型ブーメランをつく
ろう
くるくる絵本でつくるキノコ
の世界
松ぼっくりで動物をつくろう
講 師
教育普及係
岩井利信
教育普及係
戸所雄彦
教育普及係
小須田健志
学芸係
田中源吾
土の中から石の結晶を見つけ
よう
オ ボランティア全体会
日
時
参加人数
場
所
7
平成25年3月3日(日)10:00~12:10
ボランティア21名、 館職員3名
大会議室
刊行物
種類
博物館だより
ポスター
企画展・特別展
名
称
4
10,000
自然史博物館だより「デメテール No55」
A4版カラー
4
10,000
自然史博物館だより「デメテール No56」
A4版カラー
4
10,000
第40回企画展ポスター
B2版カラー
1
3,000
第41回企画展ポスター
B2版カラー
1
3,000
第40回企画展(2種)
A4版カラー
2
60,000
B5・1/8カラー
2
7,000
A4版カラー
2
60,000
B5・1/8カラー
2
8,000
写真展「サバンナの風」
A4版カラー
2
16,000
第40回企画展展示ガイドブック
B4版カラー
40
1,700
第41回企画展展示ガイドブック
B5版カラー
36
1,000
イベントカレンダー 2012.10~2013.3
A4版カラー
2
25,000
イベントカレンダー 2013.4~2013.9
A4版カラー
2
25,000
群馬県立自然史博物館研究報告17号
A4版一部カラー
222
650
第41回企画展広報用しおり
研究報告
部 数
A4版カラー
第41回企画展
リーフレット
頁数
自然史博物館だより「デメテール No54」
第40回企画展広報用しおり
企画展図録
規 格
- 147 -
8 観覧者数
年
月
開館
日数
9
観覧者数
観覧者計
有料計
無料計
H24年4月
26
13,818
6,068
7,750
5月
27
20,643
8,385
12,258
6月
19
9,200
2,817
6,383
7月
26
21,739
8,520
13,219
8月
30
33,983
16,605
17,378
9月
26
15,851
6,595
9,256
10月
26
21,513
4,696
16,817
11月
26
13,535
5,292
8,243
12月
11
2,850
1,382
1,468
H25年1月
23
7,883
3,784
4,099
2月
23
8,147
3,782
4,365
3月
27
12,876
6,128
6,748
H24年度計
290
182,038
74,054
107,984
友の会
平成24年度会員数
344名
(1) 総会・講演会
日
時 平成24年5月13日(日)
参加人数 29名
講
師 名誉館長 長谷川善和
(2) 友の会博物館等視察研修会
日
時 平成24年11月4日(日)
6:40~18:00
場
所 山梨県立博物館、サントリー白州蒸留所
参加人数 43名
(3) フィールド活動・体験活動
タイトル 里山の植物を観察しよ 下仁田ジオパークを探検
う
しよう
講 師
里見哲夫
関谷友彦
日 時
5月27日(日)
10月20日(土)
10:00~12:00
9:15~12:00
参加者
16名
12名
天体観望会
学芸係 杉山直人
1月19日(土)
18:00~20:00
12名
(4) 友の会通信
発 行 日
発行部数
第27号
8月22日(水)
500部
第5節
1
概
第28号
2月1日(金)
500部
群馬県立土屋文明記念文学館
要
群馬県ゆかりの文学を中心として扱う文学館として、様々な企画展や記念講演会などの関連行事
を行った。常設展示のほか、ミニ展示を行い、巡回展を移動展と改称し内容も充実を図った。また、
連続講座等、学校連携、自主学習会などの教育普及事業や文学資料の収集・保存等を行った。さら
に、施設貸与や近隣博物館との連携などを行い、地域文化の発信地としての役割を果たした。
2
文学資料展示
- 148 -
(1) 企画展等
展
示
名
期
第76回企画展
間
4/21~
無頼の先へ -坂口安吾 魂
6/17
の軌跡-
内
容
『堕落論』などで知られる「無頼派」の小説家・坂口安吾(1906-19
55)が終焉の地となる群馬県桐生市に移住したのは1952年。移住60
年を記念し、多彩な分野で活躍した安吾の魅力を未発表原稿など初
展示資料とともに紹介した。
第77回企画展
7/14~
追悼・どくとるマンボウ北
9/17
前年度急逝した北杜夫(1927-2011)を追悼し、どくとるマンボウシ
リーズを中心に、そのユーモアあふれる作品世界を初公開資料を含
杜夫-昆虫と躁うつと文学
む多数の自筆資料などによって紹介した。また、『どくとるマンボウ
と-
昆虫記』に登場する昆虫の実物標本も展示した。
第78回企画展
10/6~
劇作家・岸田國士を父に、女優・岸田今日子を妹に持つ岸田衿子(1
と わ
忘れた秋-おもいでは永遠
12/2
に 岸田衿子展-
929-2011)は、自然を愛し、生涯を通じ多くの時を群馬県北軽井沢
で過ごした。詩人であり、童話作家である岸田の足跡を、自筆原稿、
絵本原画などを通じて辿る没後初の追悼展。
第79回企画展
1/19~
伊藤信吉没後10年記念展
3/17
当館初代館長も務めた伊藤信吉(1906-2002)は、前橋に生まれ、萩
原朔太郎に師事して昭和初期の現代詩を先導する一方、近代文学研
~風の詩人に会いに来ませ
究者として評論で地歩を固め、多くの全集編纂に携わった。当館所
んか~
蔵資料を軸として、伊藤の故郷への思いに光を当てた。
全国文学館協議会共同展示
「文学と天災地変-語り継
3/1~
4/30
ぐいのち-」
平成24年3月の全国文学館協議会共同討議を受けて、協議会加盟館が
共通テーマのもと同時期に展示を行い、東日本大震災の復興に向け
て考えていく機会とした。
(2) 常設展示
文化勲章も受章した日本を代表する歌人・土屋文明(1890-1990)の生涯と作品を「土屋文明
-ひとすじの道-」として紹介し、「短歌の世界」コーナーでは、『万葉集』から現代までの短歌
・和歌を展示している。
(3) ミニ展示
展
示
名
村上鬼城関係新収蔵資料展
期
間
3/1~
資 料 点 数 等
14点
5/9
生誕110年 歌人 吉野秀雄
5/10~
14点
7/13
新収蔵 幼年・少年雑誌~
平和への願いを込めて~
詩人 斎田朋雄追悼展
7/14~
16点
10/1
10/4~
20点
12/28
詩人 岡田刀水士 生誕110
年展
2/9~
15点
5/10
(4) 移動展
展
示
名
いのちのえほん
期
間
4/15~
施
設
名
中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」
観覧者
1,563名
5/30
童謡のふるさと
石原和三
郎の世界
童謡のふるさと
郎の世界
7/5~
白沢公民館(沼田市)
169名
吉岡町図書館
405名
7/27
石原和三
7/29~
8/29
- 149 -
夭折の詩人
7/30~
8/5
夢みる女性誌(第Ⅰ期)
8/1~
樹徳コミュニケーションセンター み法(のり)
104名
(樹徳高等学校)
徳冨蘆花記念文学館(渋川市立)
1,849名
徳冨蘆花記念文学館(渋川市立)
1,563名
9/20
夢みる女性誌(第Ⅱ期)
10/1~
11/20
夭折の詩人
10/6~
吉岡町図書館
600名
10/24
童謡のふるさと
石原和三
10/24~
郎の世界
10/28
夭折の詩人
11/21~
樹徳コミュニケーションセンター み法(のり)
58名
(樹徳高等学校)
群馬県庁県民センター情報発信コーナー
-
1/17
童謡のふるさと
石原和三
3/19~
郎の世界
3
角田病院(玉村町)
次年度
4/16
教育普及活動
(1) 企画展関連行事及び連続講座等
行事名
第76回企画展
期 日
4/21
関連行事
行 事 名 及 び 講 師 等
オープニングイベント ロビーコンサート「安吾の愛したサティ」
参加者
78名
ピアノ:下山静香氏、ヴァイオリン:伊藤文乃氏(群馬交響楽団
コンサートマスター)
4/21
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
5/3
映画「白痴」鑑賞会
5/13
記念講演会「映画『白痴』について」
43名
119名
39名
講師:手塚眞氏(映画「白痴」監督・ビジュアリスト)
5/19
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
16名
5/20
朗読会
73名
-安吾の言葉を音で感じる-
出演:前橋朗読研究会「BREATH」、演出:遠藤敦司氏(朗読3名)
5/27
記念講演会「安吾と桐生とその息子と」
92 名
講師:坂口綱男氏(坂口安吾長男・安吾 風の館館長・写真家)
6/2
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
15名
6/8
安吾の桐生
24名
文学散歩
案内:奈良彰一氏(安吾を語る会代表)
第77回企画展
7/14
関連行事
ギャラリートーク(「どくとるマンボウ昆虫展」作成者・新部公亮氏
24名
による昆虫解説)
7/22
「おさかなや昆虫のきりえうちわを作ろう」
22名
講師:飯塚照江氏(きりえ作家)
7/28
まゆクラフト体験「マンボウを作ろう」
19名
講師:当館職員、協力:群馬県立日本絹の里
7/29
記念講演会「イキイキと元気で生きる どくとるマンボウ家の素顔」
196名
講師:斎藤由香氏(北杜夫長女・エッセイスト)
8/10
「こばやしけんさく
おはなしの会」
201名
出演:小林顕作氏(コンドルズ)
8/12
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
25名
8/18
まゆクラフト体験「マンボウを作ろう」
20名
8/19
「らくがきをアートにしよう!迫力のろう画体験」
53名
- 150 -
講師:ねこのみみこ氏(ろう画家)
8/25
記念講演会「私にとっての『どくとるマンボウ』」
64名
講師:矢島稔氏(群馬県立ぐんま昆虫の森園長)
8/26
「おちゃっぴとおサカナと昆虫を作ろう」
56名
講師:おちゃぴ氏(キャラクターデザイナー)
9/8
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
46名
第78回企画展
10/6
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
21名
関連行事
10/13
記念講演「岸田衿子の絵本」
103名
講師:中川李枝子氏(絵本作家)
10/21
ワークショップ「ありたろうのはこをつくろう」
27名
講師:古矢一穂氏(植物画家)
10/27
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
11/3
記念対談「詩人・岸田衿子」
19名
197名
講師:谷川俊太郎氏(詩人)、高橋順子氏(詩人)
11/10
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
15名
第79回企画展
1/19
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
11名
関連行事
1/20
ワークショップ「風と遊ぼう」
54名
講師:群馬県立歴史博物館職員
2/9
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
16名
2/17
シンポジウム「伊藤信吉
97名
その素顔と魅力」
講師:東谷篤氏(城北中・高等学校教諭)、岡田芳保氏(詩人・
当館元館長)、篠木れい子(当館館長)
コーディネーター:藤井浩氏(上毛新聞社論説委員長)
2/24
ワークショップ「ことばで遊ぼう」
74名
講師:高橋静代氏(わらべ歌)、小林知子氏(紙芝居)
3/9
ギャラリートーク(当館本企画展担当職員)
15名
3/17
記念講演「伊藤信吉の晩年の仕事を中心に」
69名
講師:澤正宏氏(福島大学名誉教授)
3/10
全国文学館協議会 共同展示「文学と天災地変」講演会
53名
「語り継ぐいのち・家族-埋没村落「鎌原村」の発掘に学ぶ-」
講師:松島榮治氏(嬬恋郷土資料館名誉館長)
館長講座「こ
9/20
①「〈彼岸花〉に遊ぶ-命名の心-」
78名
とばの魅力-
10/18
②「ことばの世界と生活世界-造語とその背景-」
94名
少し文学にカ
11/15
③「方言の源流-古語と方言-」
87名
シイデ(傾い
12/20
④「行き交う人びと・行き交うことば-方言分布が語る-」
72名
て)-」
1/24
⑤「ことばの力・地の力-伊藤信吉と方言-」
72名
講師:篠木れい子(当館館長)
特別講演「万
10/17
講師:中西進氏(高志の国文学館館長)
200名
葉の心」
「伊藤信吉没
11/18
後10年記念展」
「伊藤信吉と〈桑の実〉」
48名
講師:新井小枝子氏(群馬県立女子大学准教授)
プレ講座
連続講座「古
12/23
代ぐんまと東
国文化~万葉
①「山の東歌-上野の万葉歌-」
117名
講師:北川和秀氏(群馬県立女子大学教授)
1/13
②「海の東歌-東海の万葉歌-」
- 151 -
94名
集「東歌(あ
講師:和田明美氏(愛知大学教授)
ずまうた)」を
知る~」
連続講座「中
3/3
世の和歌を知
①「古今伝受と室町時代の和歌~東常縁(とうのつねより)から始
44名
まる古今和歌集の秘説継承」
る-鎌倉時代
講師:海野圭介氏(国文学研究資料館准教授)
から室町時代
3/24
②「鎌倉時代の和歌~新古今和歌集・藤原定家を中心に~」
へ-」
56名
講師:石川泰水氏(群馬県立女子大学教授)
(2) 刊行物の作成
第76回企画展「無頼の先へ -坂口安吾 魂の軌跡-」・第77回企画展「追悼・どくとるマンボ
ウ北杜夫-昆虫と躁うつと文学と」・第78回企画展「忘れた秋-おもいでは永遠に 岸田衿子展-」
の図録及び平成24年度『紀要「風」』を作成した。
(3) 学校教育連携推進事業
事
業
名
学校の先生方向け研修会
期
間
8/24
内
容
平成23年度から「小学生の短歌教室スペシャル~歌人の先
「歌人の声を聞く~楽し
生に学ぶ~」の講師をお願いしている歌人の今野寿美氏を
い短歌の授業のために~」
講師に、小学校(及び中学校、高校)の教員を対象に実施。
小学生の短歌教室~伝統
10/3~
的な言語文化に親しむ~
12/11
平成23年度からの学習指導要領で、小学校5・6年生に短
参加者
18名
855名
歌の実作が取り入れられたことに対応して開始。「小学生の
小学生の短歌教室スペシ
短歌教室」は、当館が作成した副読本及び教師用解説書を
ャル~歌人の先生に学ぶ
用いて各学校の教員が授業を行う。「小学生の短歌教室スペ
~
シャル」は、全国的に活躍する著名な歌人が学校を訪問し
て授業を行う。前橋市(2校)、高崎市(10校)、渋川市(2
校)、甘楽町(1校)の計15校で実施した。
小学生の短歌展
12/12~
~みそひとはじめ~
1/14
小学生の短歌教室・小学生の短歌教室スペシャルを県内小
833名
学校(15校)で実施した成果として、生徒が詠んだ作品を
文学館に展示した。
その他学校団体受入
学校団体の来館、訪問授業等。のべ12校、673名。
673名
(4) 団体解説(学校団体以外)
当館職員等による団体への展示解説を計22回(企画展13回、常設展示9回)行った。
(5) 自主学習会 (各会年10回程度開催)
学習会名
講
師
会員
短歌の会
三枝昻之氏:歌人、宮中歌会始選者、歌誌「りとむ」発行
43名
群馬三枝短歌会
人
22名
はじめての俳句
鈴木章和氏:俳人、NHK学園俳句講座専任講師、NHK
21名
俳句学習会
ラジオ「文芸選評」選者、「翡翠(かわせみ)」主宰
15名
章和俳句会
21名
翠句会
16名
詩の講座
関口将夫氏:詩人、画家
24名
絵手紙の会
福田登美恵氏:日本絵手紙協会公認講師
38名
古典学習会(続・万葉集)
吉永哲郎氏:源氏物語を読む「蘇芳(すおう)の会」主宰
90名
古典学習会(続・伊勢物語)
90名
古典学習会(源氏 続・帚木)
90名
(6) 施設貸出
教育文化関係団体等への研修室、和室の貸し出しを、延べ50回(有料45回、減免5回)行った。
- 152 -
(7) その他教育普及事業
行
事
名
期
なつやすみ おはなしのへ
間
内
7/15~
や
538名
民話の語りなどを2階研修室等で行った。
7/14~
706名
(←ツメ)アニメなどのDVDを1階映像展示室で上映
8/31
今日は一日 おはなしのへ
参加者
ボランティアによる紙芝居の上演、絵本の読み聞かせ、
8/24
なつやすみミニシアター
容
した。
10/28
168名
ボランティアによる紙芝居の上演、絵本の読み聞かせな
や
どを2階研修室で行った。
ボランティアによるティ
原則として企
床の間に俳句の色紙を飾った和室で、ボランティアが抹
ーサービス
画展開催中の
茶(又は煎茶)を提供する茶席体験を実施した。
817名
日曜・祝日
4
調査研究・資料収集
(1) 資料収集
土屋文明に関する資料のほか、本県出身の文学者及び本県ゆかりの文学者の資料を継続的に収
集・保管している。平成24年度の収集資料点数は4,087点、うち80%が寄贈資料である。以前に
寄贈され、今年度に登録作業を行った資料の主たるものは、白石実三氏旧蔵資料719点などであ
る。平成24年度末の収蔵資料点数は184,076点、うち78%が寄贈資料であり、土屋文明関係資料
は5,075点(収蔵資料全体の約3%)である。
(※本表資料区分「その他」は当館が委託作成した複製資料及び図録等当館刊行物)
資料区分
24年度購入
特別資料
24年度寄贈
24年度その他
24年度計
収蔵全資料計
14
791
4
809
28,692
雑
誌
372
1,808
0
2,180
94,977
図
書
620
469
9
1,098
60,179
0
0
0
0
228
1,006
3,068
13
4,087
-
41,631
141,175
1,270
-
184,076
視聴覚資料
24年度計
収蔵全資料計
(2) 資料閲覧
当館閲覧室において、開架資料以外に、雑誌・図書259件、視聴覚資料23件の閲覧請求に応じ、
49件の所蔵資料複写に対応した。特別資料は閲覧室内の専用端末において画像のみ公開している。
5
地域連携
(1) はにわとシルクと文学の高崎北ミュージアムトライアングル
近隣に位置する群馬県立日本絹の里、かみつけの里博物館(平成22年度まで高崎市等広域市町
村圏振興整備組合立、平成23年度から高崎市立)と平成22年度から連携を開始し、平成23年度か
ら共通のイベントカレンダーの発行や、夏休みのスタンプラリー等を行っている。
行
事
名
「はにわとシルクと文学の高崎
北ミュージアムトライアングル」
期
間
7/14~
9/30
内
容
3館共通の景品を用意し、スタンプラリーを実施。(対象
年齢なし)
スタンプラリー
ぐんま「はにわの里」夏まつり
8/12
旧群馬町時代から地元で親しまれている地域の祭に高崎北
ミュージアムトライアングル3館揃って参加し、当館はワ
ークショップ等を実施。
かみつけの里古墳祭り(平成24
年度は古代東国文化サミット(毛
10/20
高崎北ミュージアムトライアングル3館揃って参加し、当
館はチラシ等を配布。
の国古墳サミット)と共催)
5
県立文学館ボランティア
- 153 -
(1) 紙芝居の上演や絵本の読み聞かせなどを行う「おはなしのへや」や茶席体験を行う「ティーサ
ービス」など、9種類、225人のボランティアが登録している。(平成25年3月31日現在)
6
入館者数
本年度の入館者数は、次のとおりである。
区
分
有
個
展 覧 会 等
料
観
覧
人
者
団
一 般 大高生 小 計
無
体
料
観
覧
者
観覧者
有 料 中学生 学 校 身体障 その他 無 料
一 般 大高生 小 計 合 計 以 下 団 体
害者
普及事
入館者
業等の
合 計 合
計 入館者
総
数
常設展示及び企画展等
年間開館日数 306日間
第76回企画展
4,825
121
4,946
385
-
385
5,331
2,155
634
291
4,513
7,593
12,924
20,352
33,276
1,014
38
1,052
90
-
90
1,142
85
222
67
1,134
1,508
2,650
3,559
6,209
1,875
43
1,918
21
-
21
1,939
1,541
42
119
1,342
3,044
4,983
3,376
8,359
996
17
1,013
20
-
20
1,033
112
109
40
1,255
1,516
2,549
5,099
7,648
478
9
487
487
90
20
37
678
825
1,312
1,830
3,142
64
3
67
104
62
6
52
120
224
2,329
2,553
企 無頼の先へ -坂口安吾
魂の軌跡-
画 4/21~6/17
51日間
展 第77回企画展
追悼・どくとるマンボウ
の 北杜夫-昆虫と躁うつと
文学と-
状 7/14~9/17
58日間
況 第78回企画展
忘れた秋-おもいでは永
遠に 岸田衿子展-
10/6~12/2
50日間
第79回企画展
-
-
-
伊藤信吉没後10年展
~風の詩人に会いに来ま
せんか~
1/19~3/17 50日間
(その他)
37
-
37
-
小学生の短歌展~みそひ
とはじめ~
12/12~1/14 25日間
※有料観覧者には、「共通パスポート」による観覧者を含む。
第3章
第1節
文化財保護
文化財の指定と保存修復事業
文化財の保護を図るため、文化財保護法及び群馬県文化財保護条例に基づき、重要なものを文化財
指定するとともに、保存修復事業等に対して事業費の補助を行った。
1
文化財指定
次のとおり、県の天然記念物に1件が指定された。これにより、国指定・選定合計147件、県
指定・選定合計420件となった。
- 154 -
県指定
所有者又は
種
別
名
称
所 在 の 場 所
指 定 日
保
天然記念物
中之条町六合のチャツ
吾妻郡中之条町大字入山13-3
持
者
中 之 条 町
25.3.26
ボミゴケ
2
登録文化財
平成24年度は登録文化財の登録はなかった。
3
選定文化財
平成24年度は選定文化財の選定はなかった。
4
文化財保存事業費等補助
文化財の保存と活用を図るため、次の保存事業等に対して事業費の補助を行った。
(1)県指定文化財等
種別
名称
重要文化財
絹本着色七師七友図
事業内容
保存修理
木造十一面観世音立像
木造阿弥陀如来立像
木彫千手観音像
金銅善光寺式三尊仏
木造性信上人坐像
防犯設備
防犯設備
保存修理
防犯設備
保存修理
渋川八幡宮
防災設備
上野総社神社本殿
妙義神社
上毛モスリン
保存修理
保存修理
保存修理
旧碓氷社本社事務所
保存修理
旧沼田貯蓄銀行
旧大庄屋役宅書院
妙義神社
石塔婆
館林城鐘
中筋遺跡
平井城址
碓氷関所跡
阿左美縄文式住居跡
保存修理
保存修理
防災防犯設備
保存修理
保存整備
保存修理
保存修理
保存修理
保存修理
猿ヶ京関所跡
保存修理
選定文化財 岩島の麻栽培と精麻技術
天然記念物 中正寺のシダレザクラ
針山の天王ザクラ
茂林寺沼及び低地湿原
連取のマツ
ヒメギフチョウ
三波川のタラヨウ
防犯設備
保護養生
保存整備
保存整備
保護養生
保護養生
保護養生
史跡
- 155 -
所在地
主体者
黒滝山不
南牧村
動寺
高崎市
長谷寺
高崎市
善念寺
板倉町
円満寺
伊勢崎市 円福寺
板倉町
宝福寺
渋川八幡
渋川市
宮
前橋市
総社神社
富岡市
妙義神社
館林市
館林市
群馬土地
安中市
株式会社
沼田市
沼田市
みなかみ町 個人
富岡市
妙義神社
安中市
不動寺
館林市
館林市
渋川市
渋川市
藤岡市
藤岡市
安中市
安中市
みどり市 みどり市
三国路紀
みなかみ町
行文学館
東吾妻
保存会
上野村
中正寺
片品村
個人
館林市
館林市
伊勢崎市 伊勢崎市
渋川市
渋川市
藤岡市
藤岡市
(2)国指定文化財
種別
名称
妙義神社
貫前神社
旧茂木家住宅
重要文化財 道訓前遺跡出土品
群馬県平井一号墳出土品
阿久沢家住宅
重要伝統的
六合赤岩伝統的建造物群
建造物群保
保存地区
存地区
旧富岡製糸場
荒船風穴蚕種貯蔵所跡
女堀
日高遺跡
箕輪城跡
金山城跡
史跡
女堀
天神山古墳
金山城跡
民俗
金山城跡
上野国新田郡庁跡
上三原田の歌舞伎舞台
名勝
楽山園
名勝及び天
三波川(サクラ)
然記念物
特別天然記
浅間山熔岩樹型
念物
天然記念物 華蔵寺のキンモクセイ
利根川・渡良瀬川合流域
文化的景観
水場景観
第2節
事業内容
防災施設
保存修理
防災施設
保存修理
所在地
富岡市
富岡市
富岡市
渋川市
主体者
妙義神社
貫前神社
富岡市
渋川市
保存修理
藤岡市
藤岡市
民家等買上げ
前橋市
前橋市
保存修理
中之条町
中之条町
保存整備
保存整備
保存整備(災害復旧)
保存整備
保存整備
史跡等公開活用
保存整備
土地買上げ(直接買上げ)
土地買上げ(先行取得償
還)
土地買上げ(直接買上げ)
土地買上げ(直接買上げ)
保存修理
土地買上げ(先行取得償
還)
富岡市
下仁田町
前橋市
高崎市
高崎市
太田市
伊勢崎市
太田市
富岡市
下仁田町
前橋市
高崎市
高崎市
太田市
伊勢崎市
太田市
太田市
太田市
太田市
太田市
渋川市
太田市
太田市
渋川市
甘楽町
甘楽町
再生
藤岡市
藤岡市
保存整備
嬬恋村
嬬恋村
再生
伊勢崎市
伊勢崎市
保護推進
板倉町
板倉町
文化財管理活用事業
文化財の保存活用を図るため、基礎調査や管理の徹底を進めるとともに、文化財の普及や活用事業
を実施した。
1
文化財調査
(1) 特別天然記念物カモシカ食害対策特別調査及び通常調査
カモシカの生息環境・生息密度・分布範囲・食害状況等の調査について、越後・日光・三国山
系カモシカ保護地域(六合村・中之条町・みなかみ町・沼田市・片品村)特別調査を調査機関へ業
務委託して実施、関東山地カモシカ保護地域(上野村)通常調査(調査員2人を委嘱)を実施した。
2
文化財パトロール
(1) 文化財パトロール
文化財保護法第191条の規定に基づき、文化財保護指導委員31人を委嘱、県域文化財の管理状
況についてパトロールを実施した。
(2) 高山蝶パトロール
ア
渋川市(ヒメギフチョウ)/保護パトロール員 21人、4月25日~6月15日実施
イ
嬬恋村(ミヤマシロチョウ・ミヤマモンキチョウ・ベニヒカゲ)/保護パトロール員 14人、6月18日~9月7日実施
- 156 -
3
文化財普及
(1) 最新情報展
県内の発掘調査の成果の公表と埋蔵文化財保護思想の普及のため、(公財)群馬県埋蔵文化財調
査事業団に委託して、県埋蔵文化財調査センター発掘情報館において、最新の整理成果から出土遺物
・解説パネル等の展示を行った。
4
文化財保護行政指導者養成
(1) 埋蔵文化財専門講座
埋蔵文化財に対する知識と技術を研修し、市町村の埋蔵文化財行政と調査体制の充実及び学校
教育と生涯学習の質的向上を目的とし、市町村の職員並びに公立学校の教員を対象に(公財)群馬
県
埋蔵文化財調査事業団に業務委託して講座を開設した。
ア
期日
8月8日(水)~8月10日(金)、9月4日(火)~9月6日(木)、9月11日(火)~9月13日(木)
イ
場所
県埋蔵文化財調査センター
ウ
受講者
13名
5
銃砲刀剣類の登録
銃砲刀剣類所持等取締法第14条の規定に基づき、美術品等として価値のある古式銃砲や刀剣類登
録について、審査会を6回開催した。平成24年度の登録は、古式銃砲12件、刀剣類162件、合計174
件。平成24年度末現在の登録総数は、古式銃砲1,190件、刀剣類53,410件、合計54,600件。
6
史跡観音山古墳保護管理
史跡観音山古墳の保存と見学者の利便を図るため史跡レンジャーを配置し、『見学用リーフレッ
ト』の配布・解説を行った。また、年度末には史跡上野国分寺跡とともに学習活動での利用を促す
ためのチラシを作成し、県内すべての小中学校、特別支援学校等に配布した。
古墳の見学者数は14,987人、うち石室見学者は10,537人であった。
7
史跡上野国分寺跡保護管理
史跡上野国分寺跡の保存を図り、歴史的環境を整え活用を図るため、昭和55年度から史跡整備事
業が実施され、平成24年度からは第2次整備事業が開始された。さらに、平成24年度からガイダン
ス施設の解説員を1名増員し、年末年始期間(12月29日~1月3日)以外を無休とした。
なお、県内国公私立小中学校、中等学校、特別支援学校全校に利用促進パンフレットを配布し、
校外授業、総合学習への利用を促し、施設内の展示物及び史跡を分かりやすく説明した。
ガイダンス施設の入館者数は8,466人であった(前年度5,910人)。
第3節
1
埋蔵文化財保護管理事業
幹線交通埋蔵文化財調査
(1) 一般国道17号〔上武道路〕(国土交通省から受託)
一般国道17号の建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を、(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団が実施した。
ア
発掘調査事業
王久保遺跡群他、計8遺跡の発掘調査を実施した。調査面積
イ
計54,328㎡
整理事業
上泉武田遺跡他、計11遺跡の整理作業を実施し、7冊の調査報告書を刊行した。
(2) 八ツ場ダム(国土交通省から受託)
八ツ場ダムの建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を、(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団が実施した。
ア
発掘調査事業
- 157 -
林宮原遺跡他、計3遺跡の発掘調査を実施した。調査面積
イ
計9,845㎡
整理事業
横壁中村遺跡他、計5遺跡の整理作業を実施し、3冊の調査報告書を刊行した。
2
公共開発関連埋蔵文化財緊急調査
公共開発に伴う事前調査で、事業関連の発掘調査と事業に係る出土遺物の整理を実施し、開発事
業との調整を図った。
(1) (公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団実施調査
ア
発掘調査事業
国道353号金井バイパス(上信自動車道)・金井東裏遺跡他、計23遺跡の発掘調査を実施した。
調査面積
イ
計99,832㎡
整理事業
福島味噌袋遺跡他、計25遺跡の整理作業を実施し、17冊の調査報告書を刊行した。
(2) 群馬県教育委員会文化財保護課実施調査(試掘・確認調査)
県公共事業、国土交通省事業(八ツ場ダム関係)において61件の試掘調査を実施した。
3
埋蔵文化財発掘調査等に対する補助金交付
市町村が実施した国庫補助事業による15件の市町内遺跡等発掘調査等及び埋蔵文化財公開活用事
業に対し、21,315千円の県費による補助金を交付した。
4
埋蔵文化財緊急発掘調査の動向
開発に伴う届出等のうち、法第92条による調査は、公共開発に伴う国道関連を中心に、件数が増
加している。民間開発に伴う法第93条についても個人住宅建設などにより増加している。
(1) 平成23年度原因者別発掘(通知・届)
通知・届出
発掘調査
92条
5
99条
土木工事
93条
94条
計
ガ ス 等
0
17
21
20
58
工
場
6
6
10
1
23
農業基盤
0
12
0
11
23
5
2
16
0
0
道
路
45
95
4
36
180
農業関係
0
9
鉄
道
0
0
0
0
0
ゴルフ場
0
0
空
港
0
0
0
0
0
土砂採取
0
0
1
2
3
河
川
1
9
0
1
11
その他開発
2
47
83
26
158
ダム建設
1
7
0
0
8
観光開発
0
0
0
0
0
学校建設
0
3
0
3
6
自然消滅
0
1
0
0
1
集合住宅
1
32
117
1
151
遺跡整備
0
0
0
0
0
個人住宅
0
142
1037
0
1179
公園造成
0
6
1
7
14
住宅兼用
0
2
6
0
8
学術調査
1
5
0
0
6
店
舗
1
21
32
0
54
保存目的
0
1
0
0
1
土地区画整理
2
14
3
7
26
遺跡地図
0
0
0
0
0
0
群馬県文化財情報システム
県民に最新の埋蔵文化財及び指定文化財に関する情報を提供することにより、文化財の活用を推
進した。また、開発事業者等に最新の埋蔵文化財に関する情報を提供することにより、文化財保護
法に基づく諸届出が適正に提出され、埋蔵文化財の保護と開発事業との円滑な調整が図られた。
平成24年度データ更新件数
遺跡位置情報及び属性情報
指定文化財位置情報及び属性情報
6
255件
14件
古墳総合調査事業
県内全古墳の総合的な調査を行い保存・活用の方向性等を検討するため、調査指導委員会を設置
し、開催した。嘱託職員を雇用して基礎データを集約した古墳台帳を作成するとともに、県民調査
- 158 -
員を募集し、養成研修を実施した。
7
古墳情報発信事業
県内の古墳に関する情報を広く発信するため、「古代東国文化サミット」、古墳に関連した展示会、
連続講座を開催し、古墳を紹介する冊子の作成に着手した。また、小中学校及び特別支援学校の児
童・生徒から古墳をテーマにした絵画を募集し、優秀作品をサミット会場で表彰した。
8
金井東裏遺跡出土甲着装人骨等調査事業
金井東裏遺跡から出土した甲着装人骨等、特殊な取扱いが必要な遺物について、調査検討委員会
を設置して指導を受けるとともに、(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団に委託して、甲人骨の詳細
調査や2号甲のCTスキャン等を実施した。
- 159 -
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