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第8編 文化の振興

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第8編 文化の振興
第8編
文化の振興
第1章
芸術文化
第1節
概
況
都市化や過疎化、少子化や高齢化が同時に進行する中で、人々の心には、閉塞感や疎外感、孤立感
が高まる一方で、地域の連帯意識や個性が失われてきている。
このように、人々が心の拠りどころを失い、人々のふれあいが希薄になる中にあって、文化は、人
と人とを結びつけ、お互いを理解し、尊重し合う土壌を提供するものであり、人々が協働し、共生す
る社会の基盤づくりにつながるものである。
こうしたことを踏まえ、群馬の持つ優れた文化や伝統等を核とした地域の絆を復活させ、個性豊か
な魅力ある「ふるさと群馬」づくりを実現するため、地域に根ざした特色ある芸術文化活動の促進、
優れた芸術を鑑賞する機会や文化情報の提供に努めた。また、個性豊かな文化を創造するため、意欲
ある芸術家や芸術文化団体の芸術活動の育成・支援及び多様な文化交流の拡充を図った。
第2節
1
主な事業
伝統文化の継承と多様な文化の創造による魅力あふれる地域づくり
「国民文化祭・ぐんま2001」の精神を受け継ぎ、文化の振興による創造性豊かな地域づくりを進
めることを目的として創設した「国民文化祭記念・地域創造基金」を活用し、県民の自主的・主体
的な参加による幅広い文化活動を展開した。
(1) 文化づくり環境創造事業
有識者を構成員とする群馬県文化振興に関する基本条例検討懇談会を開催するとともに、
地域で実際に文化活動を担っている方々や団体・学生等の若者及び市町村等と意見交換を
行い、群馬県文化基本条例を制定した。
(2) 伝統文化継承事業
ア
「群馬のふるさと伝統文化」支援事業
県内各地域に伝わる伝統芸能や祭り・行事等を継承する活動計21件に対する支援を行った。
イ
伝統文化継承コーディネート事業
継承活動団体間の連携推進を図るための発表・交流会(1地域2公演)や伝統文化継承のた
めのワークショップ(5箇所)を開催した。
(3) 文化資産発掘・活用事業
県内各地に残る有形無形の文化資産や伝統行事などを集中的に掘り起こし、観光資源としての
活用を図り、本県の魅力を発信する事業31件に対する支援を行った。
(4) 「地域の文化」支援事業
地域の特色ある文化的資源や精神的土壌に着目し、市町村の継続的・長期的ビジョンに基づく
文化振興のための事業1件に対する支援を行った。
(5) 映画・映像文化振興
地域で映画上映を行いたいという団体を応援するため、1団体を選定し、経費の一部負担及び
開催に関する助言等を行った。
(6) 国民文化祭派遣事業
「第26回国民文化祭・京都2011」へ県内9団体を派遣した。
2
明日の文化を担う人材の育成
- 115 -
地域文化の振興の中核的な役割を果たす文化団体等の指導者や文化活動の実践家の育成を図っ
た。また、優れた芸術家や文化団体の活動を支援するとともに、若い芸術家の育成に努めた。
(1) 県文化奨励賞
県内の各地域で文化の振興・発展及び文化財の保存・活用に貢献した個人・団体を表彰した。
ア 個人表彰(13人)
氏
西川
名
扇富珠
市町村
部
門
前 橋 市
芸術(舞踊)
青木 峰月
前 橋 市
芸術(漢詩)
長井 實
高 崎 市
伝統芸能(邦楽)
岡田 郁夫
高 崎 市
芸術(音楽)
須田 清七
沼 田 市
民俗芸能(祇園囃子)
角田 尚士
渋 川 市
文化財(文化財保護)
横尾 隆雲
富 岡 市
生活文化(書道)
高橋 武夫
甘 楽 町
文化財(文化財保護)
青木 利夫
長野原町
文化の普及・振興(文化協会等の活動)
大久保 勝實
片 品 村
文化財(文化財保護)
木村 千代子
みなかみ町
芸術(舞踊)
山平 薫
明 和 町
文化の普及・振興(文化協会等の活動)
関谷 智昭
邑 楽 町
芸術(音楽)
イ 団体表彰(6団体)
3
団 体 名
群馬町コーラス
桐生ユネスコ協会
桐生からくり人形芝居保存会
富岡茶道会
塩ノ沢獅子舞保存会
下仁田荒船太鼓
魅力ある文化環境の整備
市町村
高 崎 市
桐 生 市
桐 生 市
富 岡 市
上 野 村
下仁田町
部 門
芸術(音楽)
文化全般(文化総合活動)
民俗芸能(からくり人形芝居)
生活文化(茶道)
民俗芸能(獅子舞)
民俗芸能(太鼓)
優れた芸術を鑑賞できる機会の提供や県民の文化活動への参加機会の拡充に努めるとともに、青
少年等が本物の文化に触れ、自ら情操を養う機会の充実を図った。
(1) 子どものための優れた舞台芸術体験事業(巡回公演事業)
期 日
10/5
10/6
10/6
10/7
10/7
10/21
10/24
10/25
2/6
2/7
1/30
2/15
2/22
2/23
内
容
児童劇
演劇
演劇
演劇
児童劇
演芸
ミュージカル
ミュージカル
能楽
能楽
ミュージカル
演芸
能楽
狂言
- 116 -
開 催 場 所
高崎市立入野小学校
伊勢崎市立赤堀東小学校
前橋市立白川小学校
前橋市立荒子小学校
安中市立松井田北中学校、細野小学校
高崎市立南陽台小学校
前橋市立東小学校
伊勢崎市立境島小学校
前橋市立桂萱東小学校
高崎市立大類中学校
前橋市立中央小学校
前橋市立天神小学校
安中市立九十九小学校
藤岡市立美土里小学校
(2) 子どものための優れた舞台芸術体験事業(派遣事業)
期 日
内 容
開 催 場 所
5/17
ヴァイオリンの演奏、講話
群馬県立太田高等養護学校
7/5、15、19
狂言の解説、実技指導、実演
群馬県立桐生西高等学校
11/24~25、12/1 彫刻の講話・実技指導
高崎市立箕輪小学校
12/22
京劇の講話・実演
高崎市立城南小学校
1/19
オペラ実技指導・実演
太田市立韮川西小学校
2/4
チェロの演奏、講話
高崎市立吉井西小学校
(3) 子どものための優れた舞台芸術体験事業(子ども 夢・アート・アカデミー)
4
期 日
内 容
10/4
講演
10/21
日本画の講話・実技指導
11/15
日本画の講話・実技指導
個性豊かな地域文化の創造
開 催 場 所
太田市立商業高等学校
前橋市立下川淵小学校
玉村町立南中学校
伝統文化の一層の振興や創造的な文化活動が新たに芽生える土壌づくりを推進し、群馬らしい個
性豊かな地域文化の創造を図った。
(1) 教育・芸術文化団体支援事業
青少年の文化活動や教育・芸術文化団体への支援を通じて、県民の豊かな情操と教養のかん養
及び芸術文化の普及振興を図るため、次の団体に対して助成を行った。
芸術文化団体(6団体)
助
成 団
体
対
象
事
業
(財)群馬交響楽団
定期演奏会、巡回演奏会その他
(公財)関信越音楽協会
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
みやま文庫
郷土に関する図書及び文献の刊行
群馬芸術文化協会
群馬芸術文化協会展その他事業
群馬県文化協会連合会
地域文化フェスティバル
高崎映画祭運営委員会
高崎映画祭
(2) はじめての文化体験事業
県内に活動拠点を置くアマチュア文化団体の社会貢献を促進するため、また、子どもたちの文
化芸術体験のため、実績のあるアマチュア文化団体を学校等に派遣し、子ども向け公演やワーク
ショップ等を開催した。(10芸術文化団体、20事業)
5
文化の発信と交流
群馬の特色ある文化の継承・発展と新たな創造を行い、県内外における広域的な文化交流を促進
した。
(1) 定期演奏会(会場:群馬音楽センター。5月:前橋市民文化会館、7月:ベイシア文化ホール)
期 日
指揮者
5/21
ユベール・スダーン
入場者数
期
日
指揮者
入場者数
967 人
11/26
ギュンター・ノイホルト
1,292 人
6/25
沼尻 竜典
1,498 人
1/28
沼尻 竜典
1,415 人
7/30
大野 和士
1,205 人
2/18
広上 淳一
1,215 人
9/18
トヌ・カリユステ
1,460 人
3/17
ニコラス・ミルトン
1,625 人
10/22
ガエターノ・デスピノーサ
1,346 人
合
計
12,023 人
(2) 夏休みコンサート
期 日
会
場
入場者数
8/7
大泉文化むら
686 人
期
日
8/21
会
ベイシア文化ホール
合
- 117 -
場
計
入場者数
834 人
1,520 人
(3) 楽器セミナー
期 日
会 場
受講者数
場
受講者
84 人
1/14 群馬シンフォニーホール等
97 人
195 人
1/22 大泉町文化むら
49 人
5/7 玉村町文化センター
7/2 利根沼田文化会館
期
日
会
9/10 桐生市市民文化会館
26 人
1/22 館林市立第二中学校
116 人
10/8 伊勢崎市境総合文化センター
20 人
2/19 富岡市立富岡中学校
54 人
11/6 笠懸野文化ホール
98 人
合 計
739 人
※県費での実施分のみ掲載
第3節
群馬県教育文化事業団委託事業
優れた芸術を鑑賞する機会の提供と個性豊かな群馬の文化づくりをとおして、県民の創造的な文化
芸術活動を支援する。
1
文化芸術の創造及び発信
(1) 「県民芸術祭」の企画運営[県展]
区
分
美 術 展
書 道 展
写 真 展
華 道 展
大 茶 会
回
数
62
62
59
62
57
共
催
県美術会
県書道協会
県写真文化協会
県華道協会
県茶道会
期
間
11/14~23
(Ⅰ期)11/27~12/1
10/9~16
10/27~11/1
10/16
群馬県庁
高崎高島屋
臨江閣(前橋市)
(Ⅱ期)12/3~12/7
(Ⅲ期)12/9~12/13
会
場
県立近代美術館 県立近代美術館
県民ホール
出 品 数
1,049 点
2,378 点
5,619 点
378 瓶
展 示 数
935 点
2,196 点
413 点
378 瓶
観覧者数
9,791 人
9,504 人
13,513 人
7,018 人
3,515 人
4
5
-
-
部
門
5
5流
9席
-
(2) 県民文化を支える担い手の育成
事業種目
期日
会場
入場者数
48人
第49回群馬県文学賞(授賞式)
11/17
県庁昭和庁舎
第30回ぐんま新人演奏会
11/23
ベイシア文化ホール
762人
(群馬県民会館)
新進演奏家支援事業-グリーンコンサート-
8/12
県生涯学習センター
12/9
ティーンエイジャーコンサート
12/18
180人
150人
ベイシア文化ホール
975人
(群馬県民会館)
演劇制作事業
1 キャストオーディション
7/10
県生涯学習センター
35人
2 キャスト練習
9/11~3/11
県生涯学習センター
-
3/11
県生涯学習センター
120人
3 演劇ワークショップ
8/20、21、27
県生涯学習センター
19人
4 舞台スタッフ養成講座
7/23、8/6
県生涯学習センター
23人
5 大道具製作体験講座
3/3、10、11
県生涯学習センター
12人
6 養蚕体験講座
7/2、30
県生涯学習センター
19人
☆「絹の国から」アトリエ公演
- 118 -
(3) 優れた文化芸術鑑賞機会の提供
事業種目
期日
会場
入場者数
群響企画コンサート
森とオーケストラ
4/29
群馬の森野外特設ステージ 8,000人
群響サマーコンサート
8/14
藤岡市みかぼみらい
689人
館
県民音楽のひろば
6/12
玉村町文化センター
809人
9/10
桐生市市民文化会館
1,024人
10/8
伊勢崎市境総合文化
611人
センター
12/4
富岡市かぶら文化ホ
843人
ール
群響コンサート 轟~TODOROKI~
1/9
渋川市民会館
651人
2/11
榛名文化会館エコール
436人
2/26
利根沼田文化会館
573人
9/25
ベイシア文化ホール
606人
(群馬県民会館)
群響特別演奏会
2/12
ベイシア文化ホール
979人
(群馬県民会館)
オペラレクチャー
7/24、12/10
「知っておきたいオペラ20選」vol.2、3
ベイシア文化ホール
440人
(群馬県民会館)
宝生流能楽鑑賞会
2/19
ベイシア文化ホール
457人
(群馬県民会館)
(4) 子どもたちの豊かな心を育む文化芸活動の推進
TBSこども音楽コンクール
8/9
べイシア文化ホール
1,600人
(群馬県民会館)
(5) 文化の保存・継承・発展
事業種目
期日
会場
入場者数
みなかみ町中央公民館
15人
沼田市白沢公民館
23人
伝統文化継承事業(4ヶ年事業)
◆「ぐんま地域文化マップ」の運営
通年
◆人形芝居連絡協議会・伝統歌舞伎保存協議
会出席
ぐんま人形芝居連絡協議会総会 出席
群馬県伝統歌舞伎保存協議会理事会
5/27
出席 6/10
◆ワークショップ(活動復活・継承課題解決等)
・
「吉田西里神楽保存会
篠笛の継承と保存」6月~9月(6回) 大泉町吉田西公民館
11人
・
「神楽太鼓×コンテンポラリーダンス」
12/3
伊勢崎市赤堀芸術文化プラザ
65人
・
「お神楽を楽しくおどってみよう!」
12/4
伊勢崎市赤堀公民館
11人
邑楽町長柄公民館
14人
安中市野殿白山比咩
10人
・「邑楽郡伝統芸能実践者座談会
衰退の要 3/17
因と解決策を探る」
・「野殿白山比咩神社太々神楽の活動継続の 3/18
検証について」
神社
◆伝統芸能ネットワーク支援・地域おこし支 12/3、12/4 伊勢崎市赤堀芸術文化プラザ
のべ825人
援「伝統芸能まつり」
「篠笛の技術講習会」
2月~3月(5回) 県生涯学習センター
- 119 -
42人
小中学校伝統芸能教室
〔邦楽-日本舞踊〕
7/19
草津音楽の森国際コ
202人
ンサートホール
〔人形芝居〕
12/16
沼田市立利根東小
98人
◆下牧人形
11/11
みなかみ町立桃野小
111人
◆尻高人形
10/12
高山村立高山小
357人
◆八城人形
10/25
安中市立秋間小
175人
人形芝居活性化事業「義太夫教室」
(稽古期間)
◆沼須人形(沼田市)
8/22~2/27 沼須町農事研修所
6人
◆下牧人形(みなかみ町)
8/26~2/24 下牧公民館
7人
◆尻高人形(高山村)
8/25~2/23 高山村いぶき会館
10人
◆八城人形(安中市)
9/10~2/25 八城西住民センター
6人
◆みなかみ歌舞伎保存会
8/21~12/21 みなかみ町下牧公民館
19人
◆横室歌舞伎保存会
9/3~2/25 前橋市横室集会所
10人
◆平出歌舞伎保存会
10/14~3/2 沼田市白沢町平出集会所
10人
伝統歌舞伎公演
1/28
ベイシア文化ホール
152人
郷土芸能(民謡)
1/29
(群馬県民会館)
158人
◆沼須人形
歌舞伎伝承教室
(受講生)
※文化庁補助事業
ぐんま郷土芸能の祭典
2
文化芸術振興のための拠点施設(群馬県民会館)の運営
(1) 施設利用状況
利
用 状
件 数
況
人
稼
数
使用日数
働
率
使用可能日数
稼働率
大ホール
179 件
171,218 人
171 日
307 日
55.7%
小ホール
161 件
28,961 人
153 日
314 日
48.7%
展示室(2)
262 件
14,193 人
138 日
317 日
43.5%
1,112 件
22,018 人
247 日
320 日
77.2%
268 件
5,807 人
166 日
323 日
51.4%
1,982 件
242,197 人
875 日
1,581 日
55.3%
会議室(10)
リハーサル室(2)
計
(2) 自主企画文化芸術鑑賞事業の実施
事業種目
県民芸術小劇場
期日
ミュージカルユニットca 4/30、5/1
会場
入場者数
ベイシア文化ホール
362人
bo公演(GANGSTARS3 the final)
(群馬県民会館)
FMぐんま公開放送事業「-ROOKIES-卒業」5/7
ベイシア文化ホール
500人
(群馬県民会館)
親子バックステージツアー
県民芸術小劇場
長唄コンサート
8/22
ベイシア文化ホール
23組53人
1/7
(群馬県民会館)
11組35人
9/11
ベイシア文化ホール
265人
(群馬県民会館)
県民芸術小劇場
ミュージカルユニットca 9/23、9/24
bo公演(~青散る~)
ベイシア文化ホール
(群馬県民会館)
- 120 -
291人
ウィーンの森
バーデン市劇場
歌劇「カ 9/29
ベイシア文化ホール
ルメン」
1,029人
(群馬県民会館)
群馬県史跡で聴く歌舞伎音楽
10/2
太田市立縁切寺満徳
170人
寺資料館復元本堂
※文化庁補助事業
大谷康子&藤井一興デュオコンサート
10/29
ベイシア文化ホール
358人
(群馬県民会館)
TOWA県民文化講座
11/12
ベイシア文化ホール
196人
(群馬県民会館)
おかあさんといっしょ
1/21
ベイシア文化ホール
ポコポッテイトがやってきた!!
(群馬県民会館)
県民芸術小劇場
ベイシア文化ホール
宝生流を楽しむ「謡・仕 2/5
舞・舞囃子の会」
能楽講座
11/20、12/23
ベイシア文化ホール
12/10、1/15
※文化庁補助事業
ベイシア文化ホール
講師:金井雄資(宝生流能楽師)
FMぐんま公開放送事業 「新
1
66人
(群馬県民会館)
映画ドラえも 2/26
ベイシア文化ホール
1,500人
(群馬県民会館)
のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~」
第4節
84人
(群馬県民会館)
講師:石川泰水(群馬県立女子大学教授)
ん
160人
(群馬県民会館)
※文化庁補助事業
能楽ワークショップ
3,235人
自然史博物館附帯ホール(富岡市かぶら文化ホール)施設管理事業
施設管理事業
本県文化の振興に資するため、自然史博物館附帯ホール(富岡市かぶら文化ホール)の施設管理
を富岡市に委託した。
(1) 施設利用状況
区
分
利
件 数
ホール
102 件
用
状
況
人 数
稼
使用可能日数
稼働率
102 日
261 日
39.1 %
第2章
1
概
率
使用日数
47,898 人
第1節
働
文化施設
群馬県立近代美術館
要
平成23年度は、企画展示「司修のえものがたり 絵本原画の世界」、「風のように、光のように
ノルウェーと日本のテキスタイル・アート」、「マルク・シャガール版画展
この愛しき世界 -宇
都宮美術館所蔵品を中心に-」、
「陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910 『シャ・ノワール(黒猫)』
をめぐるキャバレー文化と芸術家たち」の計4本を開催した。その他に特別展示「ピカソ《ゲルニ
カ(タピスリ)》+コレクション名品選」、「群馬のガラス工芸」ほかコレクション展示を行うととも
に調査研究事業、教育普及事業を行った。
2
展示活動
平成23年度は年間を通して行うコレクション展示に加えて、4回の企画展示と2回の特別展示を
開催した。
- 121 -
(1) 企画展示
展覧会名
会期
司修のえものがたり
絵本原画の世界
1
内
容
・1936年前橋に生まれた司修の絵本原画の世界を
4/23~6/19
1965年の第1作から最新作によって紹介した。
・油彩、水彩、版画、CGなどの多彩な手法による
作品約300点を、「山猫軒」に見立てた会場に
展示構成した。
風のように、光のように
2
ノルウェーと日本の
・日本とノルウェーのアーティスト6名による、テキ
7/9~9/4
テキスタイル・アート
スタイルの展覧会。繊維を素材とした新たな表現
を紹介した。
・本県と深い関わりをもつ繭や絹を使った作品を制
作している若手作家2名による「Ilove 絹」を同時
開催した。
マルク・シャガール版画展
この愛しき世界
3
・20世紀を代表する画家マルク・シャガールは、版
9/17~11/3
画においても豊かな表現世界を展開した。本展で
は宇都宮美術館所蔵作品を中心に、代表的版画集
-宇都宮美術館所蔵品を
9作品約300点によってその魅力を紹介するととも
中心に-
に、油彩画5点もあわせて展示した。
陶酔のパリ・モンマル
・1881年に開店し新進芸術家が集い芸術の発信源と
4 トル 1880-1910「シャ 12/23~3/25
なったキャバレー「シャ・ノワール(黒猫)」をは
・ノワール(黒猫)」を
じめ、モンマルトルで開花した前衛芸術や大衆芸
めぐるキャバレー文化
術を、絵画、ポスター、上映資料など約180点によ
と芸術家たち
って紹介した。
(2) 特別展示
展覧会名
会期
ピカソ《ゲルニカ(タ
内
容
・当館所蔵のコレクションより、ピカソ《ゲルニカ
1 ピスリ)》+コレクシ 7/9~9/4
ョン名品選
(タピスリ)》と、モネやルノワールなどの名品を
一堂に展示した。
2 群馬のガラス工芸
1/7~3/25
・本県のガラス製造は100年以上の歴史がある。本展
では現在活躍する群馬のガラス作家を作品を紹介
した。
3
資料収集と調査研究活動
次のとおり23年度の作品収集、文献資料の収集、印刷物の刊行を行った。
(1) 収蔵作品
湯浅一郎の油彩・水彩画や企画展を行った司修の作品、平山郁夫や麻田鷹司の日本画、藤岡惠
子と佐久間美智子によるファイバーワーク作品など全71点が寄贈された。
種 類
日本画
油彩
素描・水彩
版画
写真
彫刻・立体
映像
合計
区 分
購入
0
0
0
0
0
0
0
0
寄贈
4
57
8
0
0
2
0
71
合計
4
57
8
0
0
2
0
71
- 122 -
(2) 文献資料収集並びに印刷物刊行
種類区分
一般図書
定期刊行物
展覧会図録
年報・目録
購入
154
147
34
6
寄贈
29
49
499
187
合計
183
196
533
193
ア
調査研究
計
10
351
165
44
973
165
54
1,324
展覧会カタログ
展覧会名
1 「司修のえものがたり
絵本原画の世界」
発行日
判型
2011.4.23
B5変形
2 「風のように、光のように」
7.9
3 「マルク・シャガール版画展」
9.17
4 「陶酔のパリ・モンマルトル1880-1910」
イ
その他
A5(2冊組)
2011.12.23
A5
B5変形
頁数
168
92,55
40
200
美術館ニュース
展覧会をはじめとする各種美術館事業の情報を提供する美術館ニュースは、例年どおり年4
回(No.145~148)発行した。判型はA4、頁数は6頁。発行部数は各4,000部であった。
ウ
年
報
22年度年報を3月に発行。判型はA4、頁数は75頁、発行部数は800部であった。
4
教育普及活動
各展覧会に関連して講演会やアーティスト・トーク、作品解説会等を行うとともに、美術への理
解を深めるための体験活動として、アートカレッジ、こどもミュージアム・スクール、こどもアー
トツアー、ワークショップ等を実施した。また、学校団体向けの事業としてスクールサポートの実
施や研修活動の受け入れを行った。
(1) シンポジウム・記念講演会等
期日
5/7
5/28
演題等
講師
「司修のえものがたり」展記念対談
友の会講演会
人数
佐藤英和、司修
55
秋本雄史
62
由水常雄
15
1/28
「群馬のガラス工芸」記念講演会
3/4
「陶酔のパリ・モンマルトル」展記念講演会 鹿島茂
161
(2) アーティスト・トーク
期日
演題等
講師
人数
6/19
「司修のえものがたり」展
司修
160
7/9
「風のように、光のように」展
島田清徳、アニケン・アムン
44
セン、ガブリエッラ・ヨーラ
ンソン
8/7
「風のように、光のように」展
上野真知子、川井由夏
86
(3) 学芸員による作品解説会
期日
演題等
講師
人数
5/11、6/4
「司修のえものがたり」
熊谷ゆう子
30
7/20、8/13
「風のように、光のように」展
定松晶子
28
9/28、10/22
「マルク・シャガール版画展」
佐藤聖子
62
谷内克聡
77
定松晶子
17
1/14、2/1、 「陶酔のパリ・モンマルトル」展
3/7
2/12
「群馬のガラス工芸」
- 123 -
(4) ミュージアム・レクチャー
期日
10/2
演題等
講師
「ユダヤ人として絵を描くこと-モイシェ・シャ 有木宏二
人数
43
ガールからマルク・シャガールへ」
10/16
「美しい書物の歴史-稀覯本と豪華挿絵本」
佐藤聖子
30
10/29
「19世紀末~20世紀初頭のロシア芸術界」
亀山郁夫
150
(5) サンデーギャラリートーク
毎月第2日曜日午後2時から、学芸員がコレクション展示についてのギャラリートークを10
回開催し、計155人の参加があった。
(6) こどもアートツアー
小中学生や親子を対象に、アートカードを使ったゲームや対話形式による作品鑑賞などを約1
時間行うプログラム。毎月第3土曜日に10回実施し、計228人の参加があった。
(7) アートカレッジ
期日
演題等
講師
人数
5/7
「私のえものがたり」事前説明会
司修
8
5/19
「私のえものがたり」①
司修
9
5/20
「私のえものがたり」②
司修
9
5/21
「私のえものがたり」③
司修
8
(8) ワークショップ等
期日
名称
講師
人数
8/14
「シルクペーパー・ワークショップ」
高須賀活良
13
8/28
「おかいこさんとひつじさんでフェルトアート」
小板橋慶子
17
こども+おとな+夏の美術館
館職員
3,489
館職員
3,696
館職員
132
館職員
131
7/168/28
7/178/29
「ふわふわモザイク」
こども+おとな+夏の美術館
「繭トンネルをつくろう!」
7/21
こども+おとな+夏の美術館
8/4
造形あそびコーナー
「ゆらりん3」
8/18
7/28
こども+おとな+夏の美術館
8/11
造形あそびコーナー
「プチ・タピスリ」
8/25
(9) コンサート・記念公演
期日
5/22
名称
出演者
「司修のえものがたり」一人芝居公演
人数
佐々木梅治
91
1/22
「陶酔のパリ・モンマルトル」展
浅川真衣
50
2/25
プレイエル・ピアノ生演奏
高木直樹、内山祐輝
52
3/3
関義夫
46
3/11
佐藤壮馬
53
3/20
福田真顕
113
12/23
「陶酔のパリ・モンマルトル」記念コンサート① 柳田浩治、中島章恵
286
2/11
「陶酔のパリ・モンマルトル」記念コンサート② 諸田広美、林川崇
453
(10) こどもミュージアム・スクール
小学4年生~中学2年生を対象に、5月~11月までの毎月1回、7回連続で鑑賞やワークシ
- 124 -
ョップなどの美術体験活動を行った。今年度は県内各地から11人が参加した。
(11) ボランティア茶席
毎月第1土曜日午前11時から、美術館茶室でボランティアによる茶席を10回開催し、計516人
の利用があった。
(12) その他イベント
期日
名称
7/31、8/13
8/20、8/27
三者連携事業
講師
人数
館職員
101
「トリプル・バックヤードツアー」
1/29、2/26
美術館アートまつり
寺澤事務所・工房、館職員
1,497
(13) 学校対応
来館する学校団体を対象に、ボランティアと館職員のサポートにより、アートカードを使用
したり、グループでの鑑賞を行うなど、より効果的な鑑賞体験を進めた。今年度の利用は46校、
計2,249人。学校に出向いて鑑賞授業をおこなう出張授業では、8校26クラス、748人の利用があった
また、群馬県立女子大学の授業「芸術の現場へ」として、8/9~8/20の間、18名が「こども
+おとな+夏の美術館」のサポート活動をおこなった。
(14) 教職員対象事業
教職員対象の研修を、美術館内外で計10回247人に実施した。また、所蔵作品の解説書及び鑑
賞授業例の案内書の3冊目として、「授業でつかえる!鑑賞ガイド3」を作成、県内全小・中・特
殊学校に配布した。
(15) ボランティア
既に登録された117名が年間を通して、資料整理、インフォメーション、解説の活動を曜日別
の班に分かれて行った。その他、学校団体の見学、ワークショップなどのイベント、広報作業を
それぞれ補助するスクールサポート、イベントサポート、広報サポート活動や、月1回の茶席サ
ービス活動などを行った。また、これら登録ボランティアとは別に、夏期の「こども+おとな+
夏の美術館」ではイベントをサポートするボランティアを単発で募り、計18人が活動を行った。
(16) 研修等の受入れ
期日
5
名称
研修生
人数
5/17-5/20 高崎市「やるベンチャーウィーク」
高崎市立中尾中学校2年
5
5/24-5/27
〃
高崎市立高南中学校2年
2
6/21-6/24
〃
高崎市立高松中学校2年
2
観覧者数
平成23年度の総観覧者数は、無料展示を含めて90,578人(前年度114,808人)である。
区分
有 料 観 覧
個 人
無 料 観 覧
団 体
有
料
一
大
小
一
高
展覧会等
常設展示 計 267日間
司修のえものがたり
般
生
大
小
高
計
合
小
中
生
計
般
生
計
学
校
団
身
障
者
そ
の
他
体
無
料
合
計
無
観
料
覧
展
者
示
総
計
17447
1445
18892
1323
213
1536
20428
5480
107
810
8939
15336
35764
2977
453
3430
173
0
173
3603
943
36
192
2179
3350
6953
企 4/23~6/19 50日間
風のように、光のように ノルウェ
- 125 -
画 ーと日本のテキスタイル・アート
4231
445
4676
310
109
419
5095
2621
0
222
2104
4947
10042
4031
184
4215
208
21
229
4444
654
0
228
4380
5262
9706
4986
327
5313
311
46
357
5670
374
71
259
2444
3148
8818
16225
1409
17634
1002
176
1178
18812
4592
107
901
11107
16707
35519
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
9791
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
9504
9504
0
0
0
0
0
0
0
0
0
19295
19295
2325
389
2714
39240
7/9~9/4 51日間
展
マルク・シャガール版画展
この愛しき世界
9/17~11/3 41日間
陶酔のパリ・モンマルトル
1880-1910
12/23~3/25 76日間
企画展示 計218日間
無 県展(美術)
11/14~11/23 10日間
9791
料
県展(書道)
展 11/27~12/13 15日間
示 無料展示 計25日間
合計
0
33672
2854
36526
第2節
1
概
0
10072
0
214
1711
39341
51338
19295
90578
群馬県立館林美術館
要
今年度の展示活動では、開館10周年記念の企画展示として「コレクションの10年」「生誕100年
藤牧義夫展」「日本近代洋画にみる“自然と人間”」「生誕100年 南桂子展」を開催した。また、コ
レクション展示では油彩画や版画ほか当館の収蔵作品の紹介、及び所蔵作品による「近現代の彫刻」
を開催した。教育普及活動では、作品解説会、子どもギャラリートーク、美術講座たてび木曜レク
チャー、ワークショップ等多彩なプログラムを実施し、好評を得た。さらに、地域に開かれた美術
館づくり及び学校教育連携推進の一環として「第3回館林・邑楽地区小学生木版画展」を夏季に併
催した。
2
展示活動
当館の展示は、「自然と人間のかかわり」という館のテーマに沿って、国内外の美術館やコレク
ターなどから作品を借用して開催する「企画展示」、テーマを設け企画性を持たせた「特別展示(今
年度は企画展示のみ)」、当館及び近代美術館所蔵作品を紹介する「コレクション展示」がある。
(1) 企画展示
展覧会名
1
(開館10周年記念)
コレクションの10年
会期、会場
(開館10周年記念)
生誕100年 藤牧義夫展
-館林に生まれた創作版
容
4/23~6/26
開館10周年を記念して、当館のテーマ「自然と人
展示室1~4
間」に沿って収集したコレクション作品の全容を
-自然と人間の調和
2
内
紹介し、美術館の10年の歩みを振り返る。
7/16~8/28
館林出身の藤牧義夫は、1930年代の東京の風景を
展示室2~4
独特の木版画で表現した。生誕100年を記念して
版画や画巻などその全貌を紹介する。
- 126 -
画の異才
3
(開館10周年記念)
9/17~11/27
幕末に輸入され、明治、大正、昭和へと続く日本
展示室2~4
の油絵の歴史を、「自然と人間」を様々に表現し
日本近代洋画にみる“自
然と人間”
た風景画や人物画によってたどる。
(開館10周年記念)
12/10~4/8
富山県生まれの銅版画家・南桂子の生誕100年を記
展示室2~4
念した大規模な展覧会。少女、木、鳥をモティー
生誕100年 南桂子展
-鳥が呼ぶ、少女に出会
フとした詩情溢れる世界は国内外で高い人気を博
う銅版画の世界
している。
(2) コレクション展示
テーマ名
1
会期、会場
近現代の彫刻Ⅰ
内
7/16~8/28
フランソワ・ポンポン、ヘンリー・ムーア、アーブラハム・
展示室1
2
近現代の彫刻Ⅱ
ダーフィット・クリスティアンなど近現代の彫刻を展示。
9/17~11/27
フランソワ・ポンポン、チャーナ・オルロフ、ブルーノ・ロ
展示室1
3
近現代の彫刻Ⅲ
メダなど近現代の彫刻を展示。
12/10~4/8
フランソワ・ポンポン、ヘンリー・ムーア、フェルナンド・
展示室1
4
油彩その他
容
ボテロなど近現代の彫刻を展示。
7/16~8/28
香月泰男、猪熊弦一郎、山口 薫など計17点を展示。
展示室4
5
油彩・現代美術
9/17~11/27
小杉放庵、小絲源太郎、ベン・ニコルソンなど計15点を展示。
展示室4
6
油彩その他
12/10~4/8
猪熊弦一郎、森 芳雄、鶴岡政男など計17点を展示。
展示室4
3
作品収集と調査研究活動
(1) 作品収集
購入、寄贈された作品は無かった。
種類区分
日本画
油彩その他
彫
刻
写真
工芸
購
入
0
0
0
0
0
寄
贈
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
カタログ
年報目録
研究報告
その他
計
(2) 文献資料収集並びに印刷物刊行
種類区分
一般図書
定期刊行物
計
購
入
207
88
20
0
0
0
315
寄
贈
151
1,113
365
172
78
6
1,885
358
1,201
385
172
78
6
2,200
計
(3) 展覧会カタログ
展覧会名
4
発行日
版
型
頁
数
部
数
1 「生誕100年 藤牧義夫展」
7/16
A5
160
1,250
2 「日本近代洋画にみる自然と人間」
9/16
A4変形
104
1,000
3 「生誕100年 南桂子展」
12/10
A4変形
306
620
教育普及活動
平成23年度は、前年度の成果を受け、講演会、作品解説会、各種ワークショップのほか、美術講
座「たてび木曜レクチャー『近現代美術の巨匠たち』」を開催した。また、子ども向けの事業とし
て毎週土曜日に子どもギャラリートークを開催した。このほか、イベントにあわせたボランティア
活動や、「教職員のための模擬授業」等、学校との連携事業なども行った。
- 127 -
(1) 企 画 展 講 演 会
開催 日
7/31
内容
講 師
参加人数
企 画 展示 「 藤 牧義 夫 展 」 トー ク セ ッシ ョ ン
水 沢 勉 氏( 神 奈 川県 立 近 代美 術 館 長)
「 絵 巻の 秘 密
石 田 尚 志 氏 ( 映 像 作 家 /美 術 家 ・多 摩 美
藤 牧 義 夫 の場 合 」
49名
術 大 学 准教 授 )
12/11
企 画 展示 「 南 桂子 展 」 講 演会
「 南 桂子
瀬 尾 千 秋氏 ( 高 岡市 美 術 館学 芸 員 )
17名
銅 版画 の 魅 力 」
(2) 企 画 連 続 講 演 会
開催 日
内容
講 師
参加人数
9/25
「 高 橋由 一 と 明治 の 洋 画 」
歌 田 眞 介氏 ( 東 京藝 術 大 学名 誉 教 授)
35名
10/16
「 風 景の 発 見 と風 景 画 の 成立 」
山 梨 俊 夫氏 ( 国 立国 際 美 術館 長 )
25名
10/30
「 自 画像 の 中 の近 代 」
原 田 光氏 ( 岩 手県 立 美 術館 長 )
15名
11/13
「 日 本近 代 洋 画を 楽 し む 」
染谷 滋
21名
( 群 馬県 立 館 林美 術 館 長 )
(3) 作品解説会・ギャラリートーク
学芸員が会場内で作品を前にしておこなう作品解説会は、4つの企画展示において合計20回開
催し、313名の参加があった。子どもギャラリートークは15回開催し、31名が参加した。
(4) ワークショップ
開催日
10/2
内
容
講
「風景を描く-古典的な油絵技法体験-」
師
参加人数
久野和洋氏 (洋画家)
20名
新井コー児氏(画家)
17名
白井四子男氏(白井版画工房 摺師)
19名
(中学生~一般対象)
10/23
「人物を描く-表情のある顔を描いてみよう-」
(小学生~一般対象)
3/4
銅版画技法体験ワークショップ
「南 桂子の線のひみつ」 (中学生~一般対象)
(5) 創作体験コーナー「みんなのアトリエ」
展覧会「生誕100年 藤牧義夫展」及び「第3回 館林邑楽地区小学生木版画展」期間中に、多版
木版画摺りを体験するイベント「創作体験コーナー
みんなのアトリエ」を7月21日~8月25日
の毎週木曜日に計6回開催した。併せて7月18日(日)ぐんまちゃん家で、多版木版画摺り体験イ
ベントを開催した。参加者の合計499名。
(6) 学芸員による美術講座
たてび木曜レクチャー「近現代美術の巨匠たち」
日 程
内 容
講 師
参 加 人数
5/12
パ ブ ロ ・ ピカ ソ
染 谷 滋 ( 当館 館 長 )
5名
5/19
パ ウ ル ・ クレ ー
松 下由 里 (当 館 学 芸 員)
12名
5/26
マ ル ク ・ シャ ガ ール
神 尾玲 子 (
〃
)
3名
6/2
ア ン デ ィ ・ウ ォ ーホ ル
田 中龍 也 (
〃
)
11名
6/9
金山平三
染 谷 滋 ( 当館 館 長 )
8名
6/16
小絲源太郎
染谷 滋(
10名
6/23
山口 薫
田 中龍 也 (当 館 学 芸 員)
5名
1/12
フ ラ ン ソ ワ・ ポ ンポ ン
神 尾玲 子 (
〃
)
16名
1/19
ヘ ン リ ー ・ム ー ア
松 下由 里 (
〃
)
11名
1/26
カ ー ル ・ ブロ ス フェ ル ト
松 下由 里 (
〃
)
10名
2/2
鶴岡政男
田 中龍 也 (
〃
)
6名
2/9
南 桂子
神 尾玲 子 (
〃
)
12名
- 128 -
〃
)
(7) 教職員のための模擬授業
当館で開催される企画展・コレクション展示等の学校利用を促進するため、教職員を対象とし
た模擬授業を4回開催し、教職員23名が参加した。
(8) 第3回館林邑楽地区小学生木版画展の開催
地域に開かれた美術館づくりの一環として、館林邑楽地区の小学5年生(全員参加)が制作し
た木版画作品を、夏休み期間(7月16日から8月25日まで)当館講堂にて展示した。
当該地区内の27校(参加児童数:1,745名)が参加し、開催期間中に3,327名が観覧した。
(9) 学校連携
団体解説のほかに、相談に応じて学校向けの特別プログラムを行った。
開催 日
内容
学校 名 ・ 学年
4/28
概要 解 説 ・見 学
館林 市 立 西幼 稚 園年 少 ・年 中・年 長
4/29
概要 解 説 ・見 学
前橋 女 子 高等 学 校
5/10
美術 館 見 学
加須 市 立 加須 小 学校 1 年 生
5/14
概要 解 説 ・見 学
桐生 大 学 短大 ア ート デ ザ イン 学 科
26
5/27
概要 解 説 ・見 学
白鴎 大 学 足利 中 学校 P T A
33
6/1
美術 館 見 学
足利 市 立 愛宕 台 中学 校 1 年生
49
6/14
学校 訪 問 鑑賞 授 業
太田 市 立 休泊 小 学校 6 年 生
6/15
概要 解 説 ・見 学
足利 工 業 高等 学 校デ ザ イ ン科
6/21
学校 訪 問 鑑賞 授 業
太田 市 立 休泊 小 学校 6 年 生
8/18
概要 解 説 ・見 学
邑楽 町 立 邑楽 南 中学 校 美 術部
10
8/25
概要 解 説 ・見 学
高崎 市 立 佐野 中 学校 美 術 部
9
9/28
概要 解 説 ・見 学
桐生 大 学 短大 ア ート デ ザ イン 学 科
63
10/5
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学校 2 年 生
10/5
社会 科 見 学
館林 市 立 多々 良 中学 校 1 年生
10
10/8
概要 解 説 ・見 学
高崎 市 立 佐野 中 学校 美 術 部
7
10/13
鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学校 2 年 生
59
10/19
鑑賞 授 業
館林 市 立 第八 小 学校 2 年 生
57
10/25
美術 館 見 学
みど り 市 立大 間 々南 小 学 校5 年 生
39
10/26
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 6 年 生
77
10/30
概要 解 説 ・見 学
館林 女 子 高等 学 校P T A
10
11/2
総合 的 な 学習 の 時 間
館林 市 立 第八 小 学校 5 年 生
22
11/2
美術 館 見 学
柏市 立 土 小学 校 5年 生
63
11/4
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 6 年 生
74
11/6
概要 解 説 ・見 学
伊勢 崎 市 立豊 受 小学 校
46
11/16
鑑賞 授 業
前橋 市 立 二之 宮 小学 校 5 年生
36
11/22
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 3 年 生
32
11/29
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 3 年 生
32
12/6
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 1 年 生
29
12/7
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 1 年 生
26
12/18
概要 解 説 ・見 学
尾瀬 高 等 学校 理科 部
28
1/31
鑑賞 授 業
西邑 楽 高 等学 校 美 術 コ ー ス
22
2/1
概要 解 説 ・見 学
太田 市 教 育研 究 所 適 応 指 導教 室
17
2/3
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 5 年 生
78
2/7
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 2 年 生
76
2/8
学校 訪 問 鑑賞 授 業
古河 市 立 古河 第 一小 学 校 3年 生
58
2/9
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 5 年 生
78
- 129 -
参加 者
215
33
103
132
42
132
114
2/16
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第一 小 学校 5 年 生
97
2/16
鑑賞 授 業
館林 市 立 多々 良 中学 校 1 年生
56
2/17
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第一 小 学校 5 年 生
73
2/17
鑑賞 授 業
館林 市 立 多々 良 中学 校 1 年生
58
2/21
鑑賞 授 業
館林 市 立 多々 良 中学 校 1 年生
58
2/23
鑑賞 授 業
館林 市 立 第四 小 学校 3 年 生
19
2/23
鑑賞 授 業
古河 市 立 古河 第 一小 学 校 3年 生
58
3/8
学校 訪 問 鑑賞 授 業
館林 市 立 第二 小 学校 2 年 生
73
(10) ボランティア
ア
上記イベント「創作体験コーナー
みんなのアトリエ」の制作を補助する作業ボランティア
を募集し、7月21日(木)~8月25日(木)の期間、のべ21名が活動した。
5
観覧者数
平成23年度の総観覧者数は、32,597人である。
区分
有
個
展覧会等
一
特 中平四郎展
別
展
4/1~4/3
示
般
料
観
人
大高生
覧
者
団
小
計
一
般
無
体
大高生
小
計
有
料
合
計
小中生
料
観
覧
者
学
校
身 体 障 その他
無
料
観 覧 者
団
体
害者等
合
計
総
計
3日
141
5
146
0
0
0
146
18
0
6
131
155
301
55日
2,346
77
2,423
42
162
204
2,627
150
225
101
1,939
2,415
5,042
39日
3,016
170
3,186
131
40
171
3,357
2,077
16
150
5,444
7,687
11,044
62日
2,987
98
3,085
259
22
281
3,366
223
411
224
4,187
5,045
8,411
90日
3,535
136
3,671
226
0
226
3,897
316
407
217
2,962
3,902
7,799
計246日
11,884
481
12,365
658
224
882
13,247
2,766
1,059
692
14,532
19,049
32,296
12,025
486
12,511
658
224
882
13,393
2,784
1,059
698
14,663
19,204
32,597
企 コレクションの10年
画
4/23~6/26
展 生誕100年 藤牧義夫展
示
7/16~8/28
日本近代洋画にみる自然と人間
9/17~11/27
生誕100年 南 桂子展
12/10~3/31
企画展示
合
計
第3節
1
概
群馬県立歴史博物館
要
生涯学習時代に対応し、様々な学習需要やニーズに応え、県民に愛され、親しまれる開かれた博
物館づくりをめざして運営に努め、様々な展示事業・調査事業・教育普及事業を行った。
2
展示事業
(1) 常設展示
群馬県域の歴史・文化と風土について、「人々のくらし」・「政治・経済の歩み」・「文化遺産」
を柱に、土地の生い立ちから原始・古代・中世・近世・近現代までを通史的に展示した。
(2) 企画展示
群馬や日本の歴史をより広い視野からとらえるため、次のテーマで企画展を開催した。
展覧会名
第90回企画展
会期
容
「洛中 4/1(金)~ 米沢市上杉博物館・林原美術館と三館共同形式により、
1 洛外図屏風に描かれ 4/10(日)
た世界」
内
洛中洛外図屏風展を開催した。洛中洛外図屏風や屏風
(10日間) に描かれた道具類の展示とともに、高精細デジタル画
像コーナーを設置したことで、屏風の持つ奥深さや魅
力を紹介することができた。
第91回企画展「親鸞 4/23(土)~ 親鸞750回遠忌と法然800回遠忌にちなみ、前橋市の妙
- 130 -
2 と妙安寺」
6/19(日)
安寺に伝わる絵画・書跡・古文書などを中心に、国宝
(51日間) 「法然上人絵伝」をはじめとする我が国の浄土信仰の
名品を一斉公開した。真宗美術の粋や親鸞および東国
の真宗門徒が残した軌跡を紹介することができた。
第92回企画展「関東 7/16(土)~ 関東の戦国時代は、享徳の乱によって始まった。古文
3 戦国の大乱」
9/18(日)
(57日間)
書や絵画などを通じて、応仁の乱に先行するこの戦国
初期の争乱について紹介することができた。関連行事
として、シンポジウムや人形劇も行った。
県民と創る特別展示
10/1(土)~ 当館所蔵の映画ポスター「大林コレクション」より、
4 「映画ポスター大林 11/27(日)
コレクションⅡ」
心に残る思い出の名画を洋画・邦画ともに選りすぐっ
(50日間) て紹介した。関連行事として、映画看板の再現や上映
会、コンサートも行った。
3
教育普及事業
(1) 講演会、講座
本年度に実施した講演会、見学会、体験学習等の行事は,次のとおりである。
ア
企画展・特集展示に伴う行事
区
分
演
題
等
講
師
期日
参加者数
第90回企画展
ギャラリートーク
講
演
洛中洛外図屏風とその読み方
中山剛志
4/1
17
(本館主任)
4/2
30
黒田日出男
4/5
63
(本館館長)
4/8
182
黒田日出男
4/3
179
(本館館長)
計
471
第91回企画展
ギャラリートーク
講
演
真宗門徒と水場の文化的景観
簗瀬大輔
4/24
17
(本館学芸員)
5/22
20
6/11
7
6/18
35
5/1
106
5/15
137
6/5
146
簗瀬大輔
(本館学芸員)
講
演
親鸞と成然、そして妙安寺
今井雅晴
(筑波大学名誉教授)
講
演
本願寺と天下人、そして妙安寺
鍛代敏雄
(國學院大學栃木短大教授)
計
468
第92回企画展
ギャラリートーク
講
演
享徳の大乱と上野国
森田真一
7/16
21
(本館学芸員)
8/21
30
9/4
22
7/24
145
7/30
107
8/28
100
佐藤博信
(千葉大学教授)
人形劇
伏姫と八つの珠
劇団
芳流閣の決闘
- 131 -
貝の火
八犬士勢ぞろい
シンポジウム
北関東の戦国時代
山田邦明
9/17
70
8/7
146
9/11
74
(愛知大学大学院教授)
内山俊身
(茨城県立古河第一高校教頭)
阿部能久
(鎌倉市世界遺産登録推進担当学芸員)
森田真一
(本館学芸員)
簗瀬大輔
(本館学芸員)
講
演
逃走する犬士たち
石川秀巳
(東北大学大学院教授)
計
715
県民と創る特別展示
ミュージアム・シアター
フラガール
制作実演会
絵看板―時代を画く-
北村勝英
10/9
51
10/16
130
10/30
75
11/3
5
(映画看板絵師)
ミュージアム・コンサート
ギターでつづる
小川和隆
スクリーン・ミュージック
(ギタリスト)
ギャラリートーク
神宮善彦
(本館学芸員)
計
合計
イ
261
1,915
講座等
区
分
演
題
等
講
師
期日
参加者数
歴史博物館講座①
群馬の古代史事情
小池浩平(本館学芸員) 8/6
114
歴史博物館講座②
西埼玉地震と被災地群馬
手島
103
歴史博物館講座③
中世上野の東と西
簗瀬大輔(本館学芸員)
11/19
111
歴史博物館講座④
外国で博物館を体験
伊藤香織(本館学芸員)
1/14
118
仁(本館学芸員) 9/3
計 446
館
長
講
座①
大震災と谷崎潤一郎
黒田日出男(本館館長) 7/9
88
館
長
講
座②
神護寺三像が国宝に指定されるまで
〃
10/8
106
館
長
講
座③
国宝・源頼朝像と神護寺復興
〃
12/10
99
館
長
講
座④
国宝・神護寺三像の謎解き
〃
3/3
151
計 444
団塊の世代向け講座①
古文書講座
黒田日出男(本館館長) 2/4
18
団塊の世代向け講座②
〃
〃
2/18
17
団塊の世代向け講座③
〃
〃
3/10
13
団塊の世代向け講座④
〃
〃
3/24
11
計
合計
59
949
- 132 -
(2) 体験学習
個人の来館者と団体による体験学習があり、平成23年度の体験学習者は次のとおりである。
ア
平成23年度体験参加者総数
32,638人
内訳
個人
大人 7,303人
子ども 9,340人
団体
大人 1,520人
子ども 14,439人
個人の来館者に対応した体験学習(土・日・祝日及び学校の長期休業日の午後1時~4時)
体
験
名
卓上ミニ屏風を作ろう
実
(企画展対応)
施
期
間
体験者数
4/1~4/10(8日間)
566
4/23~5/8(10日間)
3,344
5/14~6/19(12日間)
783
復活!むかしの遊びをしようⅠ (スペシャルを兼)
6/25~6/26(2日間)
103
ポップアップカードを作ろう
7/2~7/10(4日間)
230
週替わりおもちゃ工房で遊ぼう(一部企画展対応)
7/16~8/28(43日間)
1,879
ミニまが玉を作ろう
8/2~8/15(13日間)
468
展示室内体験を楽しもう
8/2~8/17(15日間)
1,599
動物ミニ団扇を作ろう
9/3~9/18(6日間)
460
復活!むかしの遊びをしようⅡ (スペシャルを兼)
9/24~9/25(2日間)
256
どんぐりペンダントを作ろう
10/1~11/27(22日間)
1,991
「名作映画しおり」を作ろう
10/1~11/27(22日間)
1,117
くるくるミニツリーを作ろう
12/3~12/25(7日間)
643
ミニかごを編もう
1/7~1/22(7日間)
549
ミニ凧を揚げよう
1/28~2/5(4日間)
643
ふぐ凧を揚げよう
2/11~3/25(12日間)
1,105
かざぐるまを作ろう(後期)
3/27~3/31(5日間)
802
わくわく体験スペシャル
7日間
105
かざぐるまを作ろう
「親鸞しおり」を作ろう
(企画展対応)
卓上ミニ冑、おどるはにわ、どんぐりパーク、卓上ミ
ニ門松、アロマキャンドル、創作つるし飾り、十連凧、
むかしの遊び
個人対象体験学習実施人数
イ
合計
16,643
学校及び社会教育団体に対応した体験(申込みに応じて随時実施)
体
験
名
実
施
期
間
団体数
体験者数
火おこし
4/26~12/2
108団体
9,112
石臼ひき
5/20~3/9
43団体
3,503
ミニ凧作り
1/11~3/9
10団体
258
縄文編み
1/11~3/9
1団体
48
その他(かざぐるま等)
1/28~3/4
5団体
84
歴史デリバリー教室
4/26~3/9
68団体
2,527
社会教育団体対応
4/26~3/9
22団体
427
257団体
15,959
団体対象体験学習実施人数
合計
(3) ボランティア活動の受け入れ
体験学習等のボランティアとして事業に協力。
登録員数89人(うち夏休み学生ボランティア22人)
年間の活動員数
(4) 学校教育との連携
・学校向け利用案内パンフレットの作成と配布
・火おこしなど体験学習の推進として、平日に学校団体を受け入れ
- 133 -
延べ516人
・社会科及び総合的な学習の時間での利用児童・生徒の受け入れ
・職場体験学習で、県内中学生、高校生及び大学生の受け入れ
・教職員研修、社会貢献活動の体験研修者の受け入れ
・小学校へ「日本の歴史」として火おこし、縄文時代の編み物、はにわ、勾玉、浮世絵、「む
かしの遊び」として凧作り、かざぐるま作り体験の指導者を派遣
・小学校6年生向け解説「歴史探検」を実施
・博物館探検隊など、ワークシートの利用促進
(5) 刊行物の発行
区分
書
籍
名 称
第91回企画展「親鸞と妙安寺」図録
第92回企画展「関東戦国の大乱図録
パ
ン
フ
レ
ッ
ト
チ
ラ
シ
ポ
ス
タ
第91回企画展「親鸞と妙安寺」リーフレット
第92回企画展「関東戦国の大乱」スタンプラリーシート
第92回企画展「関東戦国の大乱」リーフレット
県民と創る特別展示「映画ポスター大林コレクションⅡ」図録
県民と創る特別展示「映画ポスター大林コレクションⅡ」パンフレット
博物館だより第123~124号
常設展示ガイダンスシート
第92回企画展「関東戦国の大乱」ちらし
県民と創る特別展示「映画ポスター大林コレクションⅡ」ちらし
平成24年度学校向け利用案内ちらし
「トリプルバックヤードツアー」ちらし
第92回企画展「関東戦国の大乱」ポスター
県民と創る特別展示「映画ポスター大林コレクションⅡ」ポスター
規 格
A4判
A4判
A4判
A4判
A4判
A3判
148×420㎜
A3判
B6判
A4
A4
A4
A4
B2
B2
頁数
104
104
16
8
部 数
1,300
1,300
1,000
10,000
20,000
15,000
10,000
各4,000
5,000
30,000
20,000
7,000
6,000
2,000
1,500
ー
(6) 展示解説
入館者に対する解説・回答、小学校6年生を対象とした歴史探検による解説、子どもを対象に
した七不思議による解説を行った。
(7) 博物館実習生の受入
県内及び県内出身の学生が在学する大学の要請に基づき、平成23年8月23日(火)~9月2日
(金)の期間に15名(12大学)の博物館実習生を受け入れた。
(8) 観覧者数
本年度の観覧者は、次のとおりである。
区
分
有
個
料
人
大高生
観
覧
者
無
団
小計
一般
体
大高生
有料
小計
小中生
合計
料
観
覧
学校
身体障
団体
害者等
者
その他
無料
観覧者
合計
総
展 覧 会 等
一般
第 90回 企 画 展
4,251
167
4,418
4
1
5
4,423
435
0
226
1,561
2,222
6,645
計
3,901
395
4,296
190
0
190
4,486
800
6,182
270
2,602
9,854
14,340
5,873
265
6,139
425
64
489
6,627
2,836
1,409
390
2,553
7,188
13,815
3,118
77
3,195
186
0
186
3,381
847
4,289
205
2,726
8,067
11,448
「国宝・重要文化財
洛中洛外図屏風展」
4 /1 ~ 4 /10
10日 間
第 91回 企 画 展
「親鸞と妙安寺」
4 /23~ 6 /19
51日 間
第 92回 企 画 展
「関東戦国の大乱」
7 /16~ 9 /19
57日 間
県民と創る特別展示
「映画ポスター
大林コレクションⅡ」
10/1 ~ 11/27
常設展
合
4
50日 間
22日 間
計
582
34
615
90
1
91
707
311
3,834
51
663
4,859
5,566
17,725
938
18,663
8,95
66
961
19,624
5,229
15,714
1,142
10,105
32,190
51,814
調査・研究事業
(1) 資料調査
本館の展示等に必要な資料の発見や調査研究の充実を図るため、資料調査員7名を委嘱した。
- 134 -
(2) 資料の収集
本県の歴史文化を伝える資料を中心に、県民の文化的財産という観点から資料収集に努めた。
平成23年度
所蔵資料集計
自
然
(単位:点)
考
古
歴
史
美術工芸
民
俗
教育普及
合
計
購入資料
0
0
0
0
0
0
0
受贈資料
0
261
4,799
4
43
0
5,107
移管資料
0
0
0
0
0
0
0
23年度計
0
261
4,799
0
43
0
5,107
129
32,087
38,539
2,495
18,995
1,130
93,375
129
32,348
43,338
2,499
19,038
1,130
98,482
前年度累計
総
計
(3) 資料の保存管理
収蔵資料の整理保存及び管理を各研究室・収蔵庫・展示室ごとに行い、保存環境の整備(温湿
度の調整・記録及び衛生害虫駆除、資料くん蒸)及び資料の修復を行った。
第4節 群馬県立自然史博物館
1 概要
自然の生い立ちや群馬県の豊かな自然環境を明らかにするとともに、これらに対する県民の理解を深め、
自然に親しみ、自然を学べる施設として展示事業、資料収集事業、調査研究事業、教育普及事業を行った。
2 展示事業
(1) 常設展示
ア Aコーナー 地球の時代
地球の誕生から現在に至る約46億年に及ぶ大地の変遷と生命の多様な進化の過程を、世界的・日本的
な視野で展示している。さらに、この中で群馬の地質や古生物にも重点を置いた展示をしている。
(展
示資料1,094点)
イ Bコーナー 群馬の自然と環境
多様で豊かな群馬の自然環境を、低湿地から亜高山帯まで、また利根川や尾瀬など代表的な地域に分
けてジオラマ、標本、映像等で紹介している。
(展示資料数1,355点)
ウ Cコーナー ダーウィンの部屋
博物学者の書斎や倉庫、実験室をイメージし、数多くの標本を間近に見ながら、資料に触れたり、機
器を操作したりしながら観察できる参加体験型の展示を行っている。
(展示資料数545点)
エ Dコーナー 自然界におけるヒト
展示のコンセプトは、等身大立体教科書であり、実物標本や模型・複製等でヒトの進化を中心に紹介
している。
(展示資料数364点)
オ Eコーナー かけがえのない地球
人間の生活が地球全体に及ぼす影響を紹介し、環境問題について考える機会を与える展示を行ってい
る。
(展示資料数29点)
(2) 企画展示等
展覧会名
第37回企画展
1 「脳を学ぶ 脳で学ぶ」
会期
3/12(土)
~5/15(日)
(54日間)
内
容
私たちが日々を過ごすために欠かせない器官・脳。脳の構
造や機能を知ることにより、私たちは深く自分自身につい
て知ることができる。脳がどのように働いているのか、最
先端医療や科学によって解き明かされる「脳」の最新情報
を体感しながら学べる学習の機会を提供した。
(入館者数 28,096人)
- 135 -
開館15周年記念
7/17(土)
2 第38回企画展
~11/21(日)
「よみがえる!謎の巨大 (113日間)
恐竜スピノサウルス」
世界最大級の肉食恐竜「スピノサウルス」。1915年にエジ
プトで発見され、約1世紀の時を経てようやく復元された
全長17m全高6mの巨大全身骨格と生態モデルを中心に、
スピノサウルスの特徴やくらしていた環境、肉食恐竜の進
化等について紹介した。
(入館者数 99,583人)
第39回企画展
3/17(土)
青い羽根のオオルリ、赤い腹のイモリ、草原に溶け込む緑の
3 「オシャレな動物たち」 ~5/13(日)
バッタ、銀色をした魚のウロコ、黄色と黒の縞模様のトラ、
( 3 月 中 開 催 目玉模様の蛾や蝶…。動物たちは、様々な色や模様をもって
日数13日間) いる。動物たちが持つ色の「しくみ」と模様の「はたらき」に秘
められた不思議を紹介した。
(3月中入館者数 7,978人)
自然のフォトギャラリー
1/1(祝)
植物の生態をくまなく観察し、多くの知見を静止画や動画
4 埴 沙萠写真展
~2/26(日)
に記録する生態学者である彼の写真や動画は、観る者に植
「木と草のエコロジー」
(45日間) 物の秘められた生態を訴える力がある。写真や動画の観覧
を通して、植物や自然の神秘や造形美、合理性やはかなさ
などを感じていただいた。
(入館者数:13,882人)
6 ミニ展示
5/1(日)
群馬県より近年発見された砂金、粉金およびナゲットにつ
「群馬の金」
~5/15(日) いて、平成23年度の「地質の日」の記念事業として特別展
示を実施した。
3 資料収集事業
(1) 資料収集
当館職員による野外での採集ならびに当館協力者などからの寄贈や移管により、平成23年度は約1万数
千点の自然史標本資料を収集した。
(2) 資料整理・保存
標本類を整理し、情報管理システムに登録してデータベース化を進めるとともに、空調管理がされてい
る収蔵庫に保存した。平成23年度の登録数は8,099点であり、登録総計は128,161点となった。
4 調査研究事業
(1) 上野村地域総合学術調査(自然史調査)
平成23年度から25年度までの3ヵ年にわたり、県南西部の多野郡上野村を対象として動植物と地
質の総合的な調査を実施している。対象地域は一部で県の調査や北沢シオジ林の天然記念物指定に
伴う調査が行われたものの、大部分の地域で生物学的・地学的知見が不足している場所が多く、か
つ、電力資源や森林資源の開発、シカの侵入などにより生態系の変化が顕著に進行しつつある。よ
って、この地域の学術情報を証拠となる標本とともに収集・蓄積していくことが必要との判断から
調査地域とした。調査対象は、哺乳類、爬虫・両生類、昆虫類、軟体動物、高等植物、蘚苔類・地
衣類、菌類、地質、古生物であり、平成23年度は延べ25回の調査を行った。
(2)
担当分野別調査研究一覧
担当分野
内容(自然史調査を除く)
主な方法
植物
群馬県および上信越地域における維管 ・踏査、採集、GPS測位
束植物の分布調査
菌類
群馬県における菌類生息状況調査
自然史博物館周辺の菌類調査
・群馬県野生きのこ同好会の採集会に参加、
採集資料の収蔵
・博物館周辺の菌類構成の季節的変化の把握
貝類
群馬県における貝類生息状況調査
群馬県における外来生物調査
自然史博物館周辺の貝類調査
・調査協力者との協働調査、踏査、採集、GPS測位
・聞き取り調査
昆虫
自然史博物館周辺の歩行性昆虫調査
・踏査、生息環境調査
爬虫・
両生類
カエルツボカビ調査
群馬県における外来生物調査
・幼体サンプル採集
・カミツキガメ、ワニガメの受入、検体分析
(食性、繁殖状況、死亡年齢査定)
鳥類
群馬県における外来生物調査
・ソウシチョウ、ガビチョウの受入、収蔵
魚類
タナゴ類人工授精・繁殖管理
・人工授精・飼育
哺乳類
群馬県における哺乳類生息状況の長期 ・群馬県鳥獣保護員報告野生動物情報調査
- 136 -
モニタリング調査
群馬県における外来生物調査
脊椎動物
化石
・カメラトラップ調査(榛名、玉原、太田、桐生)
・検体分析調査(全県・食性、繁殖状況、死亡年
齢査定)
・シャーマントラップ調査(下仁田、南牧)
群馬県産脊椎動物化石、ならびにそれ ・収蔵標本のプレパレーションやその研究
らと関連性の深い地層や化石に関する ・フィールド調査(県外を含む)
調査研究
・他の博物館の収蔵標本調査(比較標本など)
・各分類群の専門家、他団体との共同研究
・採集、寄贈等による標本収集
無脊椎動物 群馬県産無脊椎動物化石、ならびにそ ・収蔵標本のプレパレーションやその研究
化石
れらと関連性の深い地層や化石に関す ・フィールド調査(県外を含む)
る調査研究
植物化石
・他の博物館の収蔵標本調査(比較標本など)
・各分類
群の専門家、他団体との共同研究
・採集、寄贈等による標本収集
群馬県産植物化石、ならびにそれらと ・収蔵標本のプレパレーションやその研究
関連性の深い地層や化石に関する調査 ・フィールド調査(県外を含む)
研究
・他の博物館の収蔵標本調査(比較標本など)
・各分類
群の専門家、他団体との共同研究
・採集、寄贈等による標本収集
岩石・鉱物 群馬県産の岩石・鉱物ならびにそれら ・フィールド調査(県外も含む)
と関連性の深い他地域の岩石や鉱物に ・堀秀道氏との共同調査
関する調査研究
地形・地質 群馬県内の地形・地質調査
・碓氷川、鏑川、星川、鮎川、雁行川でのルート
マップの作成
(3) 美術館・博物館調査研究
ア
第40回企画展「深海の生物
海底二万里の世界」調査
イ
伝統的な発酵食品作りにおける製造工程調査
ウ
自然のフォトギャラリー「サバンナの風
写真に見るアフリカの大地」調査
(4) 外部連携による調査研究
事業名
区分 担当者名
良好な自然環境を有する地域学術調査
群馬県レッドデータブック改訂
群馬県特定外来生物生息状況調査
尾瀬における植物分布調査およびシカ食害調査
群馬県シードバンク構築事業
群馬県内における菌類調査
分担 大森威宏
姉崎智子
田中源吾
分担 大森威宏
姉崎智子
代表 姉崎智子
分担 大森威宏
代表 大森威宏
連携 篠原克実
アサマシジミの生息状況調査
連携 高橋克之
群馬県カエルツボカビ調査
協力 高橋克之
群馬県特定動物保護管理計画にともなう検体分 連携 姉崎智子
析事業(ツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホ
ンザル、ニホンジカ、ニホンイノシシ)
野生鳥獣肉をモデルとした放射性物質(セシウ 連携 姉崎智子
ム)の体内分布に関する調査
群馬県ニホンジカにおけるプリオン調査
協力 姉崎智子
群馬県における野生動物カメラトラップ調査
連携 姉崎智子
群馬県西部におけるネズミ類調査
動物園個体の標本化・収蔵
連携 木村敏之
連携 姉崎智子
山中層群の古生物学的研究
桐生市梅田の足尾帯産腕足類研究
連携 髙桒祐司
連携 髙桒祐司
- 137 -
連携組織・資金提供組織
群馬県自然環境調査研究会
群馬県自然環境調査研究会
群馬県自然環境調査研究会
群馬県自然環境課尾瀬保全推進室
群馬県自然環境課
群馬県林業試験場、群馬県野生きの
こ同好会
日本チョウ類保全協会
麻布大学
群馬県自然環境課、群馬県内各市町
村、東京農業大学、(財)自然環境研
究センター、京都大、学霊長類研究
所、総合研究大学院大学
群馬県食肉衛生検査所
群馬県食肉衛生検査所
利根沼田自然を愛する会
桐生自然観察の森
群馬県下仁田町、群馬県南牧村
株式会社群馬サファリワールド
桐生市桐生が岡動物園
神流町恐竜センター
田澤純一(元新潟大学)
中之条町の沢渡層産海藻化石の研究
環境省レッドリスト(植物I)改訂事業
日本産カヤツリグサ科分布図作成事業
赤城山ニホンジカ個体数調整事業
共同利用研究「群馬県空中写真デジタル化・環
境解析事業」
群馬県立自然史博物館教職員実技研修会事業
基盤研究B:「岩陰遺跡の生物考古学的研究-長
野県北相木村ノンコ岩Ⅰ遺跡の学際的調査」
若手研究B:「三葉虫はスキソクローラル・アイ
でどのように物を見ていたか」
暗黒バエの眼の退化の研究
連携
分担
連携
分担
連携
髙桒祐司
大森威宏
大森威宏
姉崎智子
姉崎智子
西南日本の中生代の地質学的・古生物学的研究
分担 田中源吾
オルステンタイプの保存を示す化石の研究
例外的に保存された眼の化石の研究
分担 田中源吾
代表 田中源吾
カンブリア紀初期の中枢神経系の復元
世界最古の雌の化石の研究
津波堆積物の現・古生物学的、堆積学的研究
代表 田中源吾
分担 田中源吾
分担 田中源吾
吉崎誠(東邦大名誉教授)、唐澤寛
日本植物分類学会
すげの会
環境省地域生物多様性保全活動支援
同志社大学
代表 高橋秀武
分担 姉崎智子
(財)全国科学博物館振興財団
文部科学省科学研究費補助金
代表 田中源吾
文部科学省科学研究費補助金
代表 田中源吾
文部科学省科学研究費補助金、京都大
学、岡山大学、オクスフォード大学
京都大学、むかわ町立穂別博物館、
IMPEC、JAPEC
ウルム大学、レスター大学、京都大学
文部科学省科学研究費補助金、レス
ター大学、オクスフォード大学、英
国自然史博物館、信州大学
雲南大学、アリゾナ大学
レスター大学、イェール大学
千葉大学、東京大学、神奈川県立生
命の星・地球博物館、京都大学
京都大学霊長類研究所
共同利用研究「現生および考古遺跡出土ニホン 代表 姉崎智子
ザルの骨形態変異に関する研究」
共同利用研究「神奈川県下のイノシシ・ニホン 代表 姉崎智子
ザルの形態変異に関する研究」
神奈川県立生命の星・地球博物館
(5) 東日本大震災に伴う文化財等の救済活動
東北地方太平洋沖地震により被災した文化財等の救済活動を次のように実施した。
ア
岩手県龍泉新洞科学館及び陸前高田市立博物館の救済活動
5月22日~5月24日、長谷川名誉館長が現地にて自然史標本等を救済。
イ
福島県いわき市立石炭化石館及びアクアマリン福島の救済活動
6月11日~6月13日、長谷川名誉館長が現地にて自然史標本等を救済。
ウ
陸前高田市立博物館被災昆虫標本の修復活動
5月10日、ドイツ箱5箱(標本435点)を預かり、当館にて高橋主幹を中心に約100時間をか
けて修復し、収蔵庫で保管している。
エ
文化財レスキュー事業への参加による救済
文化庁の指示で設立された東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会の「文化財レスキ
ュー事業」趣旨に賛同し、活動員として学芸係職員5名が登録し、内3名がレスキュー活動を
行った。
(ア) 石巻市牡鹿町ホエールランド等
6月29日~7月1日、木村副主幹が、石巻市牡鹿町ホエールランド、石巻市牡鹿町鮎川民
俗資料館収蔵庫から旧陸前高田市立生出小学校へ、民俗資料・骨格標本・液浸標本等を移送
し、洗浄等の救済活動を行った。
(イ) 陸前高田市立博物館等
10月4日~7日、髙桒主幹が、陸前高田市立博物館・海と貝のミュージアム仮収蔵施設(旧
陸前高田市立生出小学校)にて、同館が収蔵していた化石岩石等の地質系標本の洗浄と整理
を行った。
(ウ) 宮城県気仙沼市唐桑漁村センター
1月18日~1月20日、姉崎主任が、同センターが収蔵・展示していた漁具類、ホルマリン
標本類などの救出と洗浄を行った。
- 138 -
5
教育普及事業
(1) 展示解説
常設展示室及び企画展示室で、時間を決めて行う「定時解説」と来館者の質問にその場で応え
る「随時解説」を実施するとともに、学校等の団体を対象に「スポット解説」を実施した。平成
23年度の実績は、定時解説参加者が2,478人、随時解説参加者が44,028人であり、スポット解説
は40団体であった。
(2) ファミリー自然観察会
群馬県内の自然についての理解を深めるために、県内各地を会場として自然観察会を開
催し、家族で自然に親しむ機会を提供した。
月 日
4月24日(日)
7月24日(日)
8月7日(日)
11月13日(日)
テーマ
生きものみっけ隊①
-タンポポを探そう-
いろいろな昆虫のつか
まえ方
概
要
博物館周辺で在来種と外来種の分布
を調べるタンポポの調査を行った。
博物館周辺で昆虫の採集の仕方や特
徴について学んだ。
生きものみっけ隊②
-セミの抜け殻を探そう -
微化石を採集して
顕微鏡で観察しよう
博物館周辺でセミの抜け殻の調査を
行った。
安中市碓氷川の河原で微化石の採集
の仕方や特徴について学び、実際に
双眼実体顕微鏡で観察した。
博物館周辺で野鳥の調査を行った。
12月11日(日)
生きものみっけ隊③
-野鳥を探そう-
1月29日(日)
生きものみっけ隊④
博物館周辺で冬越しをしている昆虫
-昆虫の冬越しを探そう- の調査を行った。
野鳥を探そう
観音山周辺で野鳥の調査を行った。
2月12日(日)
合
講 師
教育普及係
高橋秀武
学芸係
高橋克之
ボランティア
林 正樹
青沼秀彦
教育普及係
高橋秀武
学芸係
田中源 吾
参加者数
6
日本野鳥の会群馬会員
浅川千佳雄
奥野博邦
教育普及係
高橋秀武
日本野鳥の会群馬会員
葛生淳一
坂本 弘
6
42
13
19
7
16
109
計
(3) 天体観望会
博物館の天体ドームに設置している40cm反射望遠鏡・15cm屈折望遠鏡や移動式の天体望
遠鏡、双眼鏡を使い、その時季に見られる代表的な星座・星雲、惑星について観察した。
月
日
11月3日(木)
テーマ
12月3日(土)
昼間の星の観望
会
秋の星座と皆既
月食の仕組みに
ついて
12月23日(金)
秋の星座、
そして木星と流 星
1月14日(土)
1月28日(土)
2月25日(土)
秋と冬の星座、
そして木星
昼間の星の観望
会
冬の星座、そし
て金星と月
概
要
ドーム内の15㎝屈折望遠鏡で月を観察した。外
では、太陽メガネや投影板で太陽を観察した。
皆既月食の仕組みについて講義した。屋上の観
察では、月や木星、ガリレオ衛星などの説明を
しながら観察した。
流星とその撮影方法について講義した。夏の大三
角形、アルビレオ、M57、h-χなど観察した。
木星について講義した。その後、金星、木星、
h-χ、M45など観察した。
ドーム内の15㎝屈折望遠鏡で月を観察した。外
では、太陽メガネや投影盤で太陽を観察した。
荒天のため、屋上での観望会は中止にした。実
験室で望遠鏡操作等の実習を行った。
合
計
講
師
学芸係
杉山直人
県立ぐんま天文台
新井 寿
学芸係
杉山直人
県立ぐんま天文台
倉林 勉
学芸係
杉山直人
学芸係
杉山直人
参加者数
25
9
15
16
12
17
94
(4) 自然史講座
群馬の自然について考える講座を開催し、県民の自然への興味・関心や知識を高める機
会を提供した。
- 139 -
月 日
テーマ
概
要
講 師
参加者数
5月22日(日) 南西諸島の爬虫両 南西諸島に棲息する爬虫類や両生類は本 ( 財 ) 日 本 蛇族 学
26
生類
土のものとは大きく異なり、特徴的。こ 術研究所研究員
れらの島々に棲息する両生爬虫類を紹介
森口一
した。
6月12日(日) 化石鉱脈
貝の身やエビの眼など、通常残らないやわ
学芸係
24
らかい部分を保存した美しい化石の紹 介
田中源吾
や、その化石のできかたについて解説した。
10月30日(日) 群馬の水草研究最 群馬の水草(水生の種子植物・シダ植物)の
学芸係
11
前線
分布と、絶滅危惧種や外来種の現状を、最新
大森威宏
情報をまじえてわかりやすく解説した。
1月8日(土) ダ ー ウ ィ ン が 来 幻のタカ「チュウヒ」、里山の王者「オ 写真家・映像作家
82
た!の野鳥たち
オタカ」、謎だらけの「スズメ」の不思
平野伸明
議な生態について、番組制作の裏話など
も含めて紹介した。
合
計
143
(5) 企画展講演会
企画展に協力いただいた研究者、展示内容に関連する専門家、企画展担当者などが講師
となって、企画展に関連した講演会を開催した。
月
日
テーマ
概
要
講
師
4月29日(金)
ペーパークラフトを 脳のペーパークラフトをつくりな サイエンスライター
つくって学ぶ脳
がら、脳のしくみや働きについて
原島広至
学んだ。
7月24日(日) スピノサウルスの秘 スピノサウルスに関する多数の写 群馬県立自然史博物館
密をさぐる
真を使って、スピノサウルスの特
名誉館長
徴について解説をした。
長谷川善和
11月5日(水) 最 新 恐 竜 学 : テ ィ ラ 最新の研究からわかった、ティランノ 国立科学博物館
ン ノ サ ウ ル ス V S トリ サウルスの体毛やトリケラトプスの生
研究主幹
ケラトプス
態を解説した。
真鍋 真
2月5日(日) 埴 沙萠講演会
造成地などに生育するタンポポにつ
埴 沙萠
「 タ ン ポ ポ は ヒ ト が いて、タンポポの目線から話をし
好き」
た。
合
計
参加者数
34
85
91
79
289
(6) 企画展自然教室
企画展に展示された資料や標本、また企画展に関連した資料や標本等を題材として、生
物の体のつくりや生態、調査方法や人とのかかわりについて紹介した。
月
日
テーマ
概
要
4月3日(日) 解 剖 し て 脳 を 探 そ 煮干し、鶏頭、イカをそれぞれ解剖し
う-魚・鳥・イカ- て、脳の位置や体のつくりを調べた。
8月21日(木) コハクのストラッ
プをつくろう
9月18日(木)
10月2日(日)
10月2日(日)
10月16日(日)
講
師
学芸係
杉山直人
姉崎智子
教育普及係
高橋秀武
武井郁也
教育普及係
高橋秀武
武井郁也
恐竜造形作家
徳川 広和
恐竜造形作家
徳川 広和
小片のコハク実験を行い、その後、コハ
クを紙ヤスリで磨いてコハクストラップを
完成させた。
コハクのストラッ 小片のコハク実験を行い、その後、コハ
プをつくろう
クを紙ヤスリで磨いてコハクストラップ
を完成させた。
恐竜復元イラスト アロサウルスの頭骨イラストに手書きで色
に挑戦
づけをして恐竜の絵の復元図を完成させた。
恐竜復元模型をつ ティランノサウルスの骨格模型に紙粘
くろう
土で肉づけをして、ヘラで皮膚に模様
をつけて完成させた。
恐竜時代の地層から スピノサウルスの歯が発見された神流 神流町恐竜センター
化石を発掘しよう
町の中生代の地層で貝化石や葉の化石
学芸員
などを発掘した。
久保田克博
- 140 -
参加者数
22
53
52
19
15
24
11月20日(日) コハクのストラッ
プをつくろう
小片のコハク実験を行い、その後、コハ
クを紙ヤスリで磨いてコハクストラップ
を完成させた。
合
計
27
教育普及係
高橋秀武
212
(7) 自然史博物館探検隊
展示室内の宿泊や、普段公開していない収蔵庫や展示室の裏側探検など通して、子どもたち
に博物館を身近なものに感じてもらうとともに、地球の成り立ちや生物の進化、群馬の自然につ
いて、興味・関心を高めてもらうため実施した。参加者へ指導(宿泊指導を含む)は、次長、教
育普及係2名、学芸係1名、展示解説員3名で行った。7月30日(土)18:00~7月31日(日)8:00
に開催し、参加人数は小学生29名。
(8) 子どもミュージアムスクール
小学5年生から中学3年生を対象に、様々な体験を通して自然のしくみを知り、自然を大切にす
る理科好きな子どもの育成をめざして子どもミュージアムスクールを実施した。今年度は、3コー
スに分け、コース別にテーマに沿って10回の課題追究学習を行った。
コース名
貝類コース
骨学コース
微化石コース
概
要
貝類調査の方法を学び、博物館の周りに生息する貝
を調べた。
頭骨(歯)から、イノシシの年齢を査定して、イノシシの成長
とともに頭骨がどのように変化していくかを調べた。
介形虫の含まれている地層を観察し、介形虫を取り
出し、そこから当時の環境を調べた。
合
計
指導担当
職員
学芸係
杉山直人
学芸係
姉崎智子
学芸係
田中源吾
参加
者数
3
5
4
12
(9) ビデオ上映会
毎週土曜日の午前11時と日曜日の午前11時、午後2時(夏期は平日も実施)に参加無料のビデ
オ上映会を行った。参加者:5,074人(上映回数183回)
(10) 移動博物館
遠隔地のため博物館に来館する機会の少ない人や、身体的な都合により来館しても十分
に見学できない人に博物館を利用する機会を提供するため移動博物館を開催した。前年度
中に各学校・公民館等に開催希望をとり実施した。会場からの要望で、化石のレプリカづ
くりとツバメ型グライダーづくり、クルクル絵本でつくる群馬の恐竜の3種類の体験活動を実
施した。
会
場
期
日
吾妻郡生涯学習複合 6月4日(土)~ 6月5日(日)
施設ツインプラザ
イオンモール高崎
9月23日(金)~ 9月25日(日)
群馬県立盲学校
11月8日(火)~ 11月8日(水)
合
計
2日間
利用者数
564
博物館資料点数
116
5,437
120
6,121
111
57
284
3日間
2日間
(11) サイエンス・サタデー
学校週5日制の対応事業として、毎週土曜日の午後2時から3時まで、実験室や館周辺
を活用した生物や地学に関連する簡単な実験・観察・ものづくり教室を行った。対象を小
学生以上とし、講師や補助指導は館職員とボランティアが行った。
月
テーマ
4 春の山菜カードをつく
ろう
5 火山灰から宝石を見つ
けよう
6 鳥の鳴きまね笛をつく
概
要
山菜について観察し、その特徴や不思議について学び、フキノトウ
やワラビなどの6種類の山菜カードをつくった。
火山灰をわんがけし、鉱物の結晶を双眼実体顕微鏡で観察し
て記録した。
紙コップとストローを使って、カルガモとカッコウの鳴き声
- 141 -
参加者数
108
202
92
ろう
7 翼竜アンハングエラ型グ
ライダーをつくろう
8 スピノサウルスの歯のレ
プリカをつくろう
9 よく飛ぶ紙トンボをつ
くろう
10 顕微鏡で水の中の生き
物を見つけよう
11 イルカが泳ぐアニメーシ
ョン盤をつくろう
12 松ぼっくりでクリスマ
スツリーをつくろう
1 2種類のアンモナイト化
石のレプリカをつくろう
2 顕微鏡で土の中の生き
物を見つけよう
3 3Dメガネをつくって飛
び出す恐竜を見よう
のような音が出る笛をつくった。
翼竜アンハングエラの生態を学び、翼竜アンハングエラグラ
210
イダーをつくり、中庭で飛ばした。
企画展とも関連させ、スピノサウルスの生態について学び、
400
歯のレプリカをつくった。
アキアカネとナツアカネの見分け方、アキアカネの一生につ
135
いて学び、紙トンボをつくって中庭で飛ばした。
顕微鏡を使って、ケイソウやアオミドロなどの水の中の小さ
128
な生き物をみつけてスケッチした。
イルカの泳ぎ方やアニメーションの原理について学習した後、
119
アニメーション盤をつくった。
松ぼっくりの不思議とその1年を学び、松ぼっくりのクリスマ
96
スツリーをつくった。
アンモナイトの名前の由来や生きていた時代などを学習した
138
後、化石のレプリカをつくった。
博物館の南にある山で土を採集し、土の中の小さな生き物を
123
見つけ、双眼実体顕微鏡で観察した。
立体視について学び、3Dメガネと恐竜が飛び出して見える
237
サイコロを作った。
合
計
1,988
(12) ミュージアムナイトツアー
夜の博物館を映画のキャストに扮した館職員が案内した。毎年、参加希望者が多数いること
から定員を30名から40名とし、10名増やして実施した。実施時間は17:30~19:00を設定し、閉
館後の時間帯に行った。恐竜絶滅の原因を薄暗い展示室内の壁を利用して映像で見せたり、夜
行性の動物の生態について紹介したりして、薄暗い展示室の特徴を生かして解説を行った。開
催日は10月15日(土)、10月29日(日)、11月12日(土)の3日で、参加者は114人であった。
(13) バックヤードツアー
普段は公開していない博物館のバックヤード(収蔵庫や研究施設)を館職員が案内した。収
蔵庫に保管してある化石や剥製などの様々な標本、資料整理の仕方や職員が取り組んでいる調
査・研究などについて紹介した。開催日は1月15日(日)、2月19日(日)で参加者は69名で
あった。
(14) 高校生学芸員
高校生の自然科学への関心を高めるため、自分で設定した研究テーマについて、学芸係
職員の指導をもとに調査・研究を行う事業を実施した。昨年度は19名の高校生が、7分
野14テーマに取り組んだ。
分 野
1 種子植物
2 種子植物
3 昆虫類
主な活動内容
群馬県の絶滅危惧植物と気候
玉原高原のブナ林植物種の多様性に関する研究
富岡市上黒岩の地表徘徊性昆虫
4 哺乳類
5 貝類
群馬県内で捕獲されたアライグマの年齢構成
参 加 者
県立高崎女子高等学校
早稲田大学本庄高等学院
県立富岡高等学校
県立下仁田高等学校
県立富岡東高等学校
1名
1名
2名
1名
1名
群馬県産現生イノシシの骨成長
県立富岡東高等学校
1名
ニホンジカの下顎骨表面構造の加齢変化と 県立高崎女子高等学校
年齢査定への応用の可能性
草食動物の食性の違いによる摩耗パターン 県立高崎女子高等学校
の研究-ニホンジカとニホンカモシカの比
較を通して-
動物の咀嚼パターンの研究
群馬工業高等専門学校
1名
微生物の研究
県立前橋女子高等学校
1名
貝類の体の構造と性別について
県立前橋女子高等学校
1名
- 142 -
1名
1名
担当
大森
大森
高橋
木村
姉崎
木村
姉崎
木村
姉崎
木村
姉崎
木村
姉崎
木村
姉崎
杉山
6 地質
介形虫化石群からみた群馬県富岡市南西部
に分布するいわゆる‘古蛇崩い礁’の堆積
環境の再検討
群馬県南西部に分布する新第三系堆積岩類
の小断層解析
化石の分布とその種類の比較
(富岡層群小幡層産貝化石)
化石が残りやすい地層は存在するのか
(化石を含む地層の風化に関する研究)
7 古生物
県立富岡東高等学校
3名
田中
県立高崎女子高等学校
2名
田中
県立前橋女子高等学校
1名
髙桒
県立高崎女子高等学校
1名
髙桒
(15) チャレンジ講座
団塊の世代向けの講座として、参加者の知的好奇心を満たし、それぞれの分野に対する
興味・関心が高まるきっかけとなるよう3コースで実施した。
コース
植物コース
内
容
単子葉植物の検索表・図鑑の見方などを学び、実物と
標本から、同定までを行った。
西毛地域のフィールドに出て、地層の観察や化石の探
し方、化石の調べ方について学んだ。
ネズミ類の調査方法を学び、実際にフィールドに出て
捕獲し、骨格標本製作を行った。
化石コース
ネズミコース
参加者
6名
担当
大森
8名
髙桒
5名
木村
(16) 教育支援
ア
大学・高等学校教育への支援:12校
イ
小中学校教育への支援
304名
・総合的な学習の時間への対応(一般見学は除く):6校
36名
・小学校・中学校及び理科主任会等への講師派遣・支援:31回
・館内授業:42校
75回
1,135名(受講者)
2,670名
・ビデオ上映会:上映回数41回
・職場体験活動(中学校・高等学校):13校
34日
延べ39名
・教育用資料貸出:延べ96団体
6
博物館ボランティア事業
(1) ボランティア活動
今年度は4区分(解説・発送・資料整理・サタデー)で活動を行った。なお、解説ボランティア、
資料整理ボランティア、サタデーボランティアを募集し、新規6名が加わった。
ア ボランティア登録状況
活動者
87名
休止者
25名
合計
112名
辞退者
7名
イ ボランティア活動状況
分
野
解 説
発 送
資料整理
サイエンス・サタデー
合
計
登録人数
26
23
22
35
98
活動回数
276
47
149
192
664
ウ ボランティア基礎学習会
日
時
参加人数
場
所
テーマ
講
師
平成24年3月25日(日) 13:30~15:30
21名
実験室
光の万華鏡をつくって、昆虫の色や模様の秘密を探ろう
教育普及係 岩井利信・学芸係 杉山直人
- 143 -
エ サタデーボランティア新規メニュー検討会
テーマ
よく飛ぶ紙とんぼをつくろう
顕微鏡で水の中の生き物を見
つけよう
イルカが泳ぐアニメーション
盤をつくろう
カラーワイヤーで昆虫をつく
ろう
講 師
教育普及係
岩井 利信
教育普及係
小須田健志
学芸係
篠原 克実
教育普及係
岩井 利信
日 時
平成23年7月23日(土)
参加者
5名
平成23年9月10日(土)
5名
平成23年10月1日(土)
5名
平成24年3月17日(土)
3名
オ ボランティア全体会
日
時
参加人数
場
所
7
平成24年3月25日(日)10:00~12:40
ボランティア28名、 館職員4名
大会議室
刊行物
種類
博物館だより
ポスター
企画展・特別展
リーフレット
企画展図録
リーフレット
研究報告
名
称
自然史博物館だより「デメテール No51」
自然史博物館だより「デメテール No52」
自然史博物館だより「デメテール No53」
第38回企画展ポスター
第39回企画展ポスター
第38回企画展(2種)
第38回企画展広報用しおり
第39回企画展
埴沙萠写真展「草と木のエコロジー」
第38回企画展展示ガイドブック
第39回企画展展示ガイドブック
イベントカレンダー 2011.10~2012.3
イベントカレンダー 2012.4~2012.9
群馬県立自然史博物館研究報告16号
規 格
A4版カラー
A4版カラー
A4版カラー
B2版カラー
B2版カラー
A4版カラー
B5・1/8カラー
A4版カラー
A4版カラー
B4版カラー
B5版カラー
A4版カラー
A4版カラー
A4版一部カラー
8 観覧者数
年
9
月
H23年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
H24年1月
2月
3月
H23年度計
開館
日数
26
26
19
27
30
24
26
26
13
24
23
27
291
平成23年度会員数
273名
観覧者計
10,320
21,735
9,293
22,035
32,101
15,103
24,567
13,671
3,120
7,624
6,333
11,796
177,698
観覧者数
有料計
4,946
8,731
2,637
7,678
14,699
5,649
5,661
4,792
1,697
3,972
3,039
5,382
68,883
無料計
5,374
13,004
6,656
14,357
17,402
9,454
18,906
8,879
1,423
3,652
3,294
6,414
108,815
友の会
(1) 総会・講演会
日
時 平成23年5月8日(日)
参加人数 46名
講
師 名誉館長 長谷川善和
(2) 友の会博物館等視察研修会
日
場
時 平成23年11月6日(日)
7:30~18:00
所 ミュージアムパーク茨城県自然博物館、JAXA筑波宇宙センター
- 144 -
頁数
4
4
4
1
1
2
2
2
2
40
36
2
2
148
部 数
10,000
10,000
10,000
3,000
3,000
116,000
8,000
60,000
15,000
1,700
1,000
25,000
25,000
650
参加人数 44名
(3) フィールド活動・体験活動
タイトル 里山の植物を観察しよ 魚・鳥・イカを解剖して 野鳥を観察しよう
う(雨天中止)
脳を探そう
講 師
里見哲夫
学芸係 杉山直人
葛生淳一・坂本 弘
日 時
5月29日(日)
9月4日(日)
2月12日(日)
10:00~12:00
10:00~12:00
9:00~12:00
参加者
20名(申込者)
15名
17名
(4) 友の会通信
第25号
8月23日(火)
500部
発 行 日
発行部数
第5節
1
概
第26号
1月31日(火)
500部
群馬県立土屋文明記念文学館
要
当館は、群馬県ゆかりの文学を中心として扱う文学館として、常設展のほか様々な企画展を行っ
た。また、講演会、文学講座等の教育普及事業や文学資料の収集・保存等を行った。さらに、施設
貸与や文化イベントなどを行い、地域文化の発信地としての役割を果たした。
2
文学資料展示
(1) 常設展示
文化勲章も受章した日本を代表する歌人・土屋文明の短歌とともに生きた100年の生涯と作品
を「土屋文明-ひとすじの道-」として紹介し、「短歌の世界」コーナーでは、『万葉集』から現
代までの短歌・和歌を展示している。
(2) 企画展示
展
示
名
第72回企画展
期
間
4/23~
『智惠子抄』という詩集
6/19
内
容
「たぐいまれなる愛の詩集」といわれた高村光太郎の
『智惠子抄』は、平成23年に発刊70年を迎えた。彫刻家
高村光太郎と妻智恵子の生涯をとおして、自らの生を生き
ること、そして人を愛することの意味を問い直す展示とした。
第73回企画展
7/16~
童謡のふるさと 石原和
9/19
三郎の世界
「うさぎとかめ」「きんたろう」「上野唱歌」などの
童謡・唱歌を作詞した石原和三郎の世界を多角的に紹
介した。ぐんまの童謡に関する資料や、昔ばなしを題
材にした絵本の原画なども展示した。
第74回企画展
10/8~
夭折の詩人 長澤延子・
12/4
中沢清展
夭折したがゆえに生前は世に出ることのなかった詩
人たちの中から、本県出身の長澤延子と中沢清を取り
上げ、その青春の軌跡を辿り、2人の作品を紹介した。
第75回企画展
1/21~
加藤楸邨と「寒雷」
3/18
日本を代表する俳人加藤楸邨と楸邨が主催した句誌
「寒雷」を中心に紹介した。
フランス文学者・俳人平井照敏氏寄贈の多くの貴重
な資料とともに、現代俳句の流れを辿る展示とした。
(3) 移動展
施
設
名
沼田市白沢公民館
期
間
7/4~
展 示 内 容
いのちのえほん展
7/25
中之条町歴史と民俗の博
7/1~
紙芝居展
- 145 -
物館「ミュゼ」
8/31
徳冨蘆花記念文学館
8/1~
(渋川市立)
9/20
徳冨蘆花記念文学館
10/1~
(渋川市立)
紙芝居展
11/23
みどり市全小中学校
1/16~
(15校)
3
いのちのえほん展
童謡のふるさと 石原和三郎の世界
3/19
教育普及活動
(1) 自主学習会 (年10回開催)
学習会名
講
県立文学館 短歌の会
師
三枝昻之:歌人、歌誌「りとむ」主宰、聖心女子大学
県立文学館 三枝短歌会
講師
文明館 はじめての俳句
41名
24名
鈴木章和:俳人、NHK学園俳句講座専任講師、「翡
文明館 俳句学習会
受講者
翠」主宰
20名
10名
章和俳句会
21名
翠句会
16名
文学館 詩の講座
関口将夫:詩人、画家
20名
文学館 絵手紙の会
福田登美恵:日本絵手紙協会公認講師
48名
古典学習会(伊勢物語)
吉永哲郎:源氏物語を読む「蘇芳(すおう)の会」主
90名
古典学習会(源氏・帚木)
宰
88名
古典学習会(続・万葉集)
90名
(2) 講演会等
講演会名
期 日
演
題
第72回企画展
4/29
朗読会「狂える智恵子『レモン哀歌』詩人高村光太郎の生涯」
177名
関連行事
5/3
映画鑑賞会 松竹映画「智恵子抄」
170名
5/22
講演会「高村光太郎の思いで」
5/28
オペラ『智恵子抄』
146名
6/4
講演会「『智恵子抄』という詩集」
120名
第73回企画展
7/18
「和三郎を歌おう-足踏みオルガン・アコーディオンと共に-」
43名
関連行事
7/24
ワークショップ「童謡きりえうちわを作ろう」
28名
7/27
ワークショップ「親子で踊る 童謡のダンス」
103名
7/29
まゆクラフト体験「ウサギとカメ」
20名
8/4
わたらせ渓谷鐵道で行く 石原和三郎文学散歩
21名
8/7
講演会「日本童謡史における
31名
8/18
まゆクラフト体験「ウサギとカメ」
17名
8/20
ワークショップ「ふしぎ粘土で作る童謡オリジナルキャラクター」
57名
8/21
講演会「心を育む文化として親しむ童謡・唱歌と音楽教育」
40名
8/31
わたらせ渓谷鐵道で行く 石原和三郎文学散歩
24名
9/4
「和三郎を歌おう-足踏みオルガン・アコーディオンと共に-」
44名
9/10
まゆクラフト体験「ウサギとカメ」
7名
9/10
ショートフィルム鑑賞会
28名
第74回企画展
10/23
講演会「友よ 胸になお痛みの火は~中沢清の詩にふれて~」
86名
関連行事
10/29
朗読会「見者の詩人 長澤延子~時を超える詩の響き~」
26名
11/13
コンサート「福島泰樹 短歌絶叫コンサート ランルの旗~長
59名
- 146 -
と
講
師
受講者
96名
石原和三郎」
澤延子~」
11/27
講演会「長澤延子の詩の魅力」
第75回企画展
2/19
対談「楸邨という現象-その作品と山脈-」
関連行事
2/25
記念句会
ギャラリー
4/23
企画展の会期中に、各3回程度、企画展担当職員による展示
トーク
~
35名
108名
7名
144名
解説会を実施。
2/12
連続講座「短
2/26
歌・和歌の歴
「古典和歌と前衛短歌の旗手・塚本邦雄-写生でも主観でも
135名
なく-」
史を学ぶ~万
3/18
葉集から前衛
「昭和初期の万葉ブームとアララギ二大巨頭-斎藤茂吉と土
150名
屋文明-」
短歌まで~」
著者と語ろう
-2000番地サ
9/19
~中山庸子さんを迎えて~
74名
ロン-
(3) 教育普及図書の作成
平成23年度は、第72回企画展「『智惠子抄』という詩集」・第73回企画展「童謡のふるさと 石
原和三郎の世界」・第74回企画展「夭折の詩人 長澤延子・中沢清展」の図録を作成した。
(4) 学校教育連携推進事業
展
示
名
期
間
小学生の短歌教室・小学 11/17~
生の短歌教室スペシャル
小学生の短歌展
12/9
12/10~
~みそひとはじめ~
1/15
内
容
前橋市(5校)、高崎市(6校)、渋川市(1
参加者
626名
校)の計12校で実施した。
小学生の短歌教室・小学生の短歌教室スペ
626名
シャルを県内小学校(12校)で実施した成果
として、生徒が詠んだ作品を文学館に展示し
た。
(5) その他教育普及事業
行
事
なつやすみ
名
おはなし
期
間
7/16~
のへや
8/26
なつやすみミニシアター 7/16~
8/28
ボランティアによるテ
原則として
ィーサービス
企画展開催
内
容
ボランティアによる紙芝居の上演、絵本の読み
585名
聞かせ、民話の語りなどを2階研修室等で行った。
アニメなどのDVDを1階映像展示室で上
526名
映した。
ボランティアが抹茶(又は煎茶)を提供す
722名
る茶席体験を和室で実施した。
中の日曜・
祝日
4
調査研究・資料収集
(1) 資料収集
土屋文明に関する資料のほか、本県出身の文学者及び本県ゆかりの文学者の資料を継続的に収
集・保管している。平成23年度の収集資料点数は6,019点、うち85%が寄贈資料である。寄贈資
料の主たるものは、白石実三氏旧蔵資料1,637点などである。平成23年度末の収蔵資料点数は181,
092点、うち77%が寄贈資料であり、土屋文明関係資料は5,075点(収蔵資料全体の約3%)であ
る。
- 147 -
(平成24年3月31日現在)
資料区分
購
入
特別資料
贈
その他
23年度計
収蔵資料計
8
3,548
7
3,563
27,883
雑
誌
307
1,257
21
1,585
93,663
図
書
462
381
11
854
59,318
視聴覚資料
11
6
0
17
228
23年度計
788
5,192
39
6,019
-
40,641
138,821
1,630
-
181,092
収蔵資料計
5
寄
入館者数
本年度の入館者数は、次のとおりである。
区
分
有
個
展 覧 会 等
料
観
人
覧
者
団
一 般 大高生 小 計
無
体
料
観
覧
者
観覧者
有 料 中学生 学 校 身体障 その他 無 料
一 般 大高生 小 計 合 計 以 下 団 体
害者
普及事
入館者
業等の
合 計 合
計 入館者 総
数
常設展示及び企画展等
年間開館日数 306日間
第72回企画展
3,895
89
3,984
334
-
334
4,318
1,697
392
241
3,285
5,615
9,933
23,907
33,840
1,452
18
1,470
55
-
55
1,525
232
176
78
988
1,474
2,999
2,060
5,059
1,038
31
1,069
65
-
65
1,134
984
113
68
778
1,943
3,077
5,271
8,348
544
16
560
93
-
93
653
208
60
38
546
852
1,505
3,688
5,193
544
8
552
55
-
55
607
62
12
42
614
730
1,337
6,493
7,830
70
7
77
77
86
39
5
197
327
404
2,054
2,458
企 『智惠子抄』という詩
集
画 4/23~6/19
48日間
展 第73回企画展
童謡のふるさと 石原
の 和三郎の世界
7/16~9/19
58日間
状
第74回企画展
況 夭折の詩人 長澤延子
・中沢清展
10/8~12/4
50日間
第75回企画展
加藤楸邨と「寒雷」
1/21~3/18 50日間
(その他)
-
-
-
小学生の短歌展
~みそひとはじめ~
12/10~1/15 27日間
※有料観覧者には、「共通パスポート」による観覧者を含む。
第3章
第1節
文化財保護
文化財の指定と保存修復事業
文化財の保護を図るため、文化財保護法及び群馬県文化財保護条例に基づき、重要なものを文化財
指定するとともに、保存修復事業等に対して事業費の補助を行った。
- 148 -
1
文化財指定
次のとおり、県の重要文化財に2件、重要無形民俗文化財に2件、天然記念物に2件が指定され、
県の重要文化財の6件が指定解除された。これにより、国指定・選定合計135件、県指定・選定合
計419件となった。
(1) 県指定
種
別
名
重要文化財
重要文化財
重要無形民
称
所有者又は
所 在 の 場 所
保
持
者
指 定 日
松平大和守家歴代藩主
前橋市朝日町4丁目33番13号
法人
画像(附 その他画像)
(高崎市綿貫町992番地1)
(県立歴史博物館)
前橋藩松平大和守家記
前橋市大手町2丁目12番9号
前橋市
24.3.23
録
(前橋市立図書館)
天引の麦祭り
甘楽郡甘楽町天引524番地
諏訪神社天引
24.3.23
(諏訪神社)
の麦祭り保存会
俗文化財
24.3.23
重要無形民
下南室太々御神楽の養
渋川市北橘町下南室311番地
下南室太々御
24.3.23
俗文化財
蚕の舞
(下南室赤城神社)
神楽保存会
天然記念物
針山の天王ザクラ
利根郡片品村大字針山
個人
23.9.20
天然記念物
高崎市吉井町産出のジ
富岡市上黒岩1674番地1
群馬県
24.3.23
ョウモウクジラ化石
(群馬県立自然史博物館)
(2)県指定解除
種
別
名
称
員数
指定解除日
1口
23.9.20
1口
23.9.20
銘土佐藩工左行秀造之
1口
23.9.20
重要文化財
刀
重要文化財
脇差
重要文化財
刀
重要文化財
短刀
銘源左衛門尉信國
1口
23.9.20
重要文化財
脇差
銘上州住憲重作
1口
23.9.20
重要文化財
刀
1口
23.9.20
2
無名(伝元重)
無名(伝吉房)
銘備州長船藤原朝臣出雲守在光作
登録文化財
(1) 登録有形文化財
次のとおり、2箇所2件の建造物が登録され,1箇所1件の建造物の登録が抹消された。これ
により、県域の登録数は302件となった。
名
称
員数
所
在
地
所有者
登録日
旧一ノ宮町役場庁舎
1棟
富岡市一ノ宮1353-1
富岡市
24.2.23
山本館本店
1棟
吾妻郡草津町草津西町404
個人
24.2.23
旧麻屋呉服店店舗
1棟
前橋市千代田町2-8-19
24.2.7登録抹消
(2) 登録有形民俗文化財
民俗文化財の登録はなかったので、県域の登録数は1件のままである。
3
選定文化財
次のとおり、1件の選定文化財が選定となり,県域の選定数は2件となった。
種
別
名
称
利根川・渡良瀬川合
観
流域の水場景観
4
重要文化的景
所 在 の 場 所
邑楽郡板倉町
所有者等
板倉町ほか
選定日
23.9.21
文化財保存事業費等補助
文化財の保存と活用を図るため、次の保存事業等に対して事業費の補助を行った。
(1) 国指定文化財
種
別
名
称
事業内容
- 149 -
所在地
主体者
重要文
貫前神社本殿及び拝殿
保存修理
富岡市
貫前神社
妙義神社本殿・幣殿・拝殿その他2棟
保存修理
富岡市
妙義神社
玉村八幡宮本殿
防災施設
玉村町
玉村八幡宮
旧富岡製糸場東置繭所
緊急防災
富岡市
富岡市
群馬県平井一号墳出土品
保存修理
藤岡市
藤岡市
群馬県道訓前遺跡出土品
保存修理
渋川市
渋川市
銅五種鈴
保存修理
千代田町
光恩寺
榛名神社本殿・幣殿・拝殿ほか5棟 防災設備保守点検等
高崎市
榛名神社
玉村八幡宮本殿
防災設備保守点検等
玉村町
玉村八幡宮
貫前神社本殿・拝殿・楼門
防災設備保守点検等
富岡市
貫前神社
東照宮本殿・拝殿・唐門
防災設備保守点検等
太田市
東照宮
妙義神社本殿・弊殿・拝殿・
防災設備保守点検等
富岡市
妙義神社
防災設備保守点検等
板倉町
雷電神社
防災設備保守点検等
桐生市
個人
保存修理
中之条町
中之条町
日高遺跡
保存整備
高崎市
高崎市
箕輪城跡
保存整備
高崎市
高崎市
北谷遺跡
保存整備
高崎市
高崎市
金山城跡
公開活用
太田市
太田市
女堀
保存整備
伊勢崎市
伊勢崎市
旧富岡製糸場
保存整備(発掘調査)
富岡市
富岡市
高山社跡
保存整備
藤岡市
藤岡市
荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡
保存整備
下仁田町
下仁田町
瀧沢石器時代遺跡
土地買上げ(直接買上げ)
渋川市
渋川市
白石稲荷山古墳
土地買上げ(直接買上げ)
藤岡市
藤岡市
上野国新田郡庁跡
土地買上げ(直接買上げ)
太田市
太田市
金山城跡
土地買上げ(先行取得償還)
太田市
太田市
楽山園
保存整備
甘楽町
甘楽町
楽山園
土地買上げ(先行取得償還)
甘楽町
甘楽町
唐門・総門
雷電神社末社
八幡宮稲荷神
社社殿
彦部家住宅主屋・長屋門・冬
住み・穀蔵・文書蔵
重要伝
六合村赤岩伝統的建造物群保
統的建
存地区
造物群
保存地
区
史
名
跡
勝
(2) 県指定文化財等
種
別
重
要
文化財
名
称
事業内容
所在地
主体者
上野総社神社本殿
保存修理
前橋市
総社神社
臨江閣本館
保存修理
前橋市
前橋市
八幡八幡宮の算額
整備活用
高崎市
八幡宮
栗生神社本殿
保存修理
桐生市
栗生神社氏子総代
妙義神社石垣
保存修理
富岡市
妙義神社
金銅善光寺式三尊仏
保存修理
伊勢崎市
円福寺
曹源寺さざえ堂
保存修理
太田市
曹源寺
- 150 -
民俗文
木彫千手観音像
防災設備
板倉町
円満寺
民俗芸能大会
整備活用
渋川市
下南室太々御
化財
神楽保存会
史
跡
馬庭念流道場及び関係文書
保存修理
高崎市
個人
天
然
連取のマツ
保護養生
伊勢崎市
伊勢崎市
ヒメギフチョウ
環境保全
渋川市
渋川市
茂林寺沼及び低地湿原
保護養生
館林市
館林市
記念物
第2節
文化財管理活用事業
文化財の保存活用を図るため、基礎調査や管理の徹底を進めるとともに、文化財の普及や活用事業
を実施した。
1
文化財調査
(1) 特別天然記念物カモシカ食害対策特別調査及び通常調査
カモシカによる食害対策の基礎調査である生息環境・生息密度・分布範囲について、越後・日
光・三国山系カモシカ保護地域(六合村・中之条町・みなかみ町・沼田市・片品村)及び関東山地
カモシカ保護地域(上野村)において、通常調査(調査員14人を委嘱)を実施した。
(2)近代和風建築総合調査
概ね明治元年から昭和20年までに建築された近代の和風建築について、3カ年にわたり行って
きた建築物の残存状況等の詳細調査結果等に基づき、報告書を刊行した。
2
文化財パトロール
(1) 文化財パトロール
文化財保護法第191条の規定に基づき、文化財保護指導委員31人を委嘱、県域文化財の管理状
況についてパトロールを実施した。
(2) 高山蝶パトロール
3
ア
渋川市(ヒメギフチョウ)/保護パトロール員 21人、4月20日~6月17日実施
イ
嬬恋村(ミヤマシロチョウ・ミヤマモンキチョウ・ベニヒカゲ)/保護パトロール員 16人、6月20日~11月4日実施
文化財普及
(1) 最新情報展
県内の発掘調査の成果の公表と埋蔵文化財保護思想の普及のため、(財)群馬県埋蔵文化財調査
事業団に委託して、県埋蔵文化財調査センター発掘情報館において、最新の整理成果から出土遺
物・解説パネル等の展示を行った。
4
文化財保護行政指導者養成
(1) 埋蔵文化財専門講座
埋蔵文化財に対する知識と技術を研修し、市町村の埋蔵文化財行政と調査体制の充実及び学校
教育と生涯学習の質的向上を目的とし、市町村の職員並びに公立学校の教員を対象に(財)群馬県
埋蔵文化財調査事業団に業務委託して講座を開設した。
ア
期日
8月3日(水)~8月5日(金)、9月6日(火)~9月8日(木)、9月13日(火)~9月15日(木)
イ
場所
県埋蔵文化財調査センター
ウ
受講者
24名
5
銃砲刀剣類の登録
銃砲刀剣類所持等取締法第14条の規定に基づき、美術品等として価値のある古式銃砲や刀剣類登
- 151 -
録について、審査会を6回開催した。平成23年度の登録は、古式銃砲8件、刀剣類236件、合計244
件。平成23年度末現在の登録総数は、古式銃砲1,183件、刀剣類53,198件、合計54,381件。
6
史跡観音山古墳保護管理
史跡観音山古墳の保存と見学者の利便を図るため史跡レンジャーを配置し、『見学用リーフレッ
ト』の配布・解説を行った。また、年度末には史跡上野国分寺跡とともに学習活動での利用を促す
ためのチラシを作成し、県内すべての小中学校、特別支援学校等に配布した。
古墳の見学者数は17,074人、うち石室見学者は12,150人であった。
7
史跡上野国分寺跡保護管理
史跡上野国分寺跡の保存を図り、歴史的環境を整え活用を図るため、昭和55年度以来史跡等の整
備事業を実施している。また、ガイダンス施設に解説員を配置し、パンフレットの配布とともに施
設内の展示物及び史跡を分かりやすく説明した。
ガイダンス施設の入館者数は5,910人であった。
8
群馬の歴史発見バスツアーの実施
東日本大震災の影響による県内観光客の減少と、群馬デスティネーションキャンペーンを盛り上
げることを目的として、6月に県内文化財を巡るバスツアーを実施した。テーマごとに3つのコー
スを設定し、文化財保護課職員が添乗・解説するとともに、地元解説ボランティア等の協力を得て
行い、69名が参加した。
第3節
1
埋蔵文化財保護管理事業
幹線交通埋蔵文化財調査
(1) 北関東自動車道(東日本高速道路㈱から受託)
北関東自動車道の建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を、(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団が実施した。
ア
整理事業
向矢部遺跡他、計5遺跡の整理作業を実施し、5冊の調査報告書を刊行した。
(2) 一般国道17号〔上武道路・前橋渋川バイパス〕(国土交通省から受託)
一般国道17号の建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を、(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団が実施した。
ア
発掘調査事業
山王・柴遺跡群他、計2遺跡の発掘調査を実施した。調査面積
イ
計14,403㎡
整理事業
上泉唐ノ堀遺跡他、計12遺跡の整理作業を実施し、7冊の調査報告書を刊行した。
(3) 八ツ場ダム(国土交通省から受託)
八ツ場ダムの建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を、(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団が実施した。
ア
発掘調査事業
西久保Ⅳ遺跡他、計3遺跡の発掘調査を実施した。調査面積
イ
計9,333㎡
整理事業
横壁中村遺跡他、計4遺跡の整理作業を実施し、2冊の調査報告書を刊行した。
2
公共開発関連埋蔵文化財緊急調査
公共開発に伴う事前調査で、事業関連の発掘調査と事業に係る出土遺物の整理を実施し、開発事
業との調整を図った。
(1) (財)群馬県埋蔵文化財調査事業団実施調査
ア
発掘調査事業
国道354号(玉村バイパス)・福島味噌袋遺跡他、計14遺跡の発掘調査を実施した。
調査面積
イ
計59,587㎡
整理事業
- 152 -
長谷津遺跡他、計24遺跡の整理作業を実施し、8冊の調査報告書を刊行した。
(2) 群馬県教育委員会文化財保護課実施調査(試掘・確認調査)
県公共事業、国土交通省事業(八ツ場ダム関係、国道17号バイパス関係)において65件の試掘調
査を実施した。
3
埋蔵文化財発掘調査等に対する補助金交付
市町村が実施した国庫補助事業による14件の市内遺跡等発掘調査等及び埋蔵文化財保存活用整備
事業に対し、14,911千円の県費による補助金を交付した。
4
埋蔵文化財緊急発掘調査の動向
開発に伴う届出等のうち、公共開発に伴う法第92条による調査は、国道関連が中心で、件数はや
や増加。民間開発に伴う法第93条については個人住宅建設などにより増加。県、市町村による開発
に伴う法第94条もやや増加となっている。
(1) 平成23年度原因者別発掘(通知・届)
通知・届出
発掘調査
92条
5
99条
土木工事
93条
94条
計
ガ ス 等
0
5
4
10
19
工
場
0
7
5
0
12
農業基盤
0
22
3
12
37
0
3
3
0
0
道
路
16
109
1
56
182
農業関係
0
0
鉄
道
1
1
0
0
2
ゴルフ場
0
0
空
港
0
0
0
0
0
土砂採取
0
3
1
0
4
河
川
0
7
0
0
7
その他開発
3
32
49
20
104
ダム建設
0
2
0
0
2
観光開発
0
0
0
0
0
学校建設
0
7
0
9
16
自然消滅
0
0
0
0
0
集合住宅
1
44
61
2
108
遺跡整備
0
1
0
0
1
個人住宅
0
129
801
0
930
公園造成
0
1
0
4
5
住宅兼用
0
1
5
0
6
学術調査
2
5
0
0
7
店
舗
1
21
33
0
55
保存目的
0
1
0
0
1
土地区画整理
2
22
3
7
34
遺跡地図
0
0
0
0
0
その他建物
9
86
141
17
253
計
37
575
1172
140
1,924
宅地造成
2
69
65
0
136
612
0
1,312
群馬県文化財情報システム
県民に最新の埋蔵文化財及び指定文化財に関する情報を提供することにより、文化財の活用を推
進した。また、開発事業者等に最新の埋蔵文化財に関する情報を提供することにより、文化財保護
法に基づく諸届出が適正に提出され、埋蔵文化財の保護と開発事業との円滑な調整が図られた。
平成23年度データ更新件数
遺跡位置情報及び属性情報
指定文化財位置情報及び属性情報
6
1,222件
10件
ふるさと雇用再生特別基金事業、緊急雇用創出基金事業
ふるさと雇用再生特別基金事業として、埋蔵文化財整理事業により報告書の刊行された遺跡の遺
物とリバーサル写真について、コンピュータによる収蔵場所の管理とデジタル化による保存・活用
を図るための管理業務を実施した。
緊急雇用創出基金事業として、史跡上野国分寺跡等出土遺物整理業務及び、過年度発掘調査の千
駄木遺跡の整理作業を実施し、1冊の調査報告書を刊行した。
- 153 -
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