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1 - 地盤工学会中部支部
微動(Microtremor)とは? 9 自然的・人工的要因により,地盤は微小ではあるが 常に震動している 9 微動の成分は実体波と表面波よりなり,空間的,時 間的に定常状態に近い振る舞いをする 微動H/Vスペクトル比の特性と 工学への応用 学 応用 9 微動は,その地盤における何らかの特性を反映して おり,地盤の震動特性を知る上で有用と考えられる (財)地震予知総合研究振興会 澤田 義博 中部地盤工学シンポジウム 1 微動研究の略史 中部地盤工学シンポジウム 2 微動の研究 9 1908 大森による最初の研究 9 ~1935 末廣,井上らの研究:微動の到来方向から台風位置の特定等 2つの大きな流れ 1 微動アレイ探査法 1.微動アレイ探査法 9 1950後半~1960前半 1950後半 1960前半 9 地盤構造の解明を目的とする ①金井らによる「地盤特性」の研究:建築基準法の「地盤種別」 の分類への利用 地表層内の実体波の重複反射による解釈 の分類への利用→地表層内の実体波の重複反射による解釈 9 微動に含まれる表面波(レイリー波)を利用 含 れ 表 波 波 を ②安芸による微動の確率過程の研究:時間スペクトルと空間スペ クトルの関係 空間自己相関係数の物理的意味→微動を用いた クトルの関係,空間自己相関係数の物理的意味→微動を用いた 2.微動H/V法(微動H/Vスペクトル比) 2.微動H/V法(微動H/Vス クトル比) 地下構造探査の可能性 9 地盤の地震動特性の把握を目的とする 9 微動は表層における実体波の重複反射として解釈 9 1980代 中村による微動H/V法の提案 9 1990代 微動アレイ探査法の実用化(F-K法,SPAC法) 3 中部地盤工学シンポジウム 4 中部地盤工学シンポジウム 微動アレイ探査法 観測・解析法 ¾ SPAC法(自己空間相関法)を用いる 原 理 ¾ 仮定 微動中の表面波(レイリー波)を抽出し,その位相速度の分散特 性(周波数による速度の変化)を示す構造を逆解析により同定 ①微動は平面波から構成されており、時間的にも空間 Phasse velocityy(Km/secc) 的 も ペク 的にもスペクトルが一定 が 定 ②微動は表面波(ここではレイリー波)で構成されて 分散曲線 2.5 おり その中の基本モ ドが卓越している おり、その中の基本モードが卓越している 2 ρ ( f 0 , r ) = J 0 (2π f 0 r ) / C0 ( f 0 ) 15 1.5 ここで, 1 J 0 ( f 0 ) : 第1種0次 次ベッセル関数 ッ 関数 05 0.5 0 0.1 C0 ( f 0 ) = 2π f 0 r / x 1 Frequency(Hz) 中部地盤工学シンポジウム 5 ρ ( f 0 , r ) : 空間自己相関係数 但し C0 ( f 0 ) : 周波数 f 0におけるレイリ 但し, におけるレイリー波の 波の 位相速度 中部地盤工学シンポジウム 6 観測・解析の流れ ①名古屋市南西部における適用 重力異常図 F=0.39 Hz V=1.350 Km/s 1 No.1 CORRELATION No.3 No.4 No.5 No.6 190 200 210 (Sec) Depth (K Km) 1 DITANCE(Km) 2 レイリー波の分散曲線の計算 遺伝的アルゴリ ズム(GA)を用い た逆解析 2.5 2 1.5 1 0.5 中部地盤工学シンポジウム 0 01 0.1 0 南 北 測 線 結 果 平 成 12 年 度 SPAC係数の計算 2 7 S-Wave Velocity (km/s) 0 微動の観測(上下動) S波速度構造モデルの推定 構 Vs(Km /s) 0 1 2 3 0 1 基盤深度 0 2 3 層 熱田層 0.2 東海層群上部 低重力域 0.4 東海層群下部 0.6 700m 0.8 1 Frequency(Hz) 8 1 海部・弥富累層 山王ボーリング Depth (km) 円形アレイ(3重同心アレイ) L-アレイ L アレイ M-アレイ S-アレイ 0 -0.5 0.5 -1 No.7 180 平成13年度 0.5 Phase velocity y(Km/sec) 地震計 東西測線結果 深さ No.2 深さ 1 中部地盤工学シンポジウム 中新統 花崗岩 探査位置 探査結果(1) 反射法地震探査結果との比較 S-Wave Velocity (km/s) M01 NP7 M01 NP7 M01 NP8 横井山緑地 0 2 Depth(Km) NP8 濃尾平 野 Velocity(Km//s) 2.5 1.5 1 0 1 2 3 1 0.5 微動アレイ探査地点 M02 M04 M13 M07 2 0 0.1 1 S-Wave Velocity (km/s) NP8 荒子川公園 0 既往探査地点(愛知県) NP3 M11 NP4 強震観測点 愛知県 2 0 1.5 NP2 山王ボーリング 1 S-Wave Velocity (km/s) NP 2 2.5 M09 名古屋市 1.5 0 1 2 3 1 1000m 0.5 M14 M16 Depth(Km)) NP2 土古公園 Velocity y(Km/s) Sアレイ 半径 100m M05 M15 M10 2 稲永東公園 M12 1 0 1 反射法測線(平成13年) 0 0.1 3 1 1700m 0 0.1 2 1 S-Wave Velocity (km/s) NP7 2.5 0.5 反射法測線(平成12年) 2 Velocity(Km/s)) Mアレイ 半径 250m M03 2 1 0 0 1 2 3 2 1.5 Depth(Km) D M06 Depth h(Km) M08 Velocity(Km/s) 2.5 Lアレイ 半径 1000m 1 0.5 0 0.1 Frequency (Hz) 1 1200m 2 1 Frequency (Hz) 中部地盤工学シンポジウム M06 1 2 1 0.5 0 0.1 11 1450m 2 1 Frequency (Hz) Depth (kkm) 1 2 3 B 1 A ’ 940m 2 1 (Hz) Frequency S-Wave Velocity (km/sec) M06 2.5 0 Depth (km m) 2 1.5 1 0 1 2 2.5 Frequency (Hz) S-Wave Velocity (km/sec) 0 2 1.5 1 0 1 2 1 1400m 0.5 0 0.1 2 1 東海層群下部層 東海層群 部層 1 B ’ 1 M11 A’ 東海層群上部層 0.5 中新統 6 8 10 12 3 0 A S波速度 P波速度 密度 (km/sec) (km/sec) (g/cm3) 1.70 1.70 沖積~熱田層相当層 0.26 0.44 1.80 1.80 海部累層相当層 0.66 2.10 1.90 東海層群上部層 0.86 2.30 2.00 東海層群下部層 1.40 2.85 2.20 中新統相当層 3.00 5.50 2.60 基盤 海部累層相当層 B 14 16 18 20 22 Q値 20 20 20 20 50 100 12 沖積~熱田層相当層 B’ 東海層群上部層 0.5 東海層群下部層 1 2 中新統 基盤 1.5 6 8 10 12 距離 (km) (k ) Frequency (Hz) 中部地盤工学シンポジウム 基盤 距離 (km) 1 1400m 3 沖積~熱田層相当層 1.5 3 2 0 0.1 海部累層相当層 A 0 2 0.5 Phase Velocity(kkm/sec) 0 2 Depth (km m) Phase Velocity(kkm/sec) 0 1 1 0 0.5 S-Wave Velocity (km/sec) 2.5 1.5 1.5 Phase Velocity(kkm/sec) M12 0 2 0 0.1 M11 S-Wave Velocity (km/sec) M02 2.5 Depth (km m) Phase Velocityy(km/sec) M02 M12 地盤構造断面図 Lアレイ Mアレイ探査結果 Lアレイ,Mアレイ探査結果 深度 (km) 探査結果(2) 中部地盤工学シンポジウム 10 深度 度 (km) 9 中部地盤工学シンポジウム 14 16 18 ②豊橋平野における適用 豊川 反射法と微動アレイの比較(Sアレイ) 低重力域 深さ T10 0 豊橋 500 1000 基盤 反射法探査 (愛知県、2003) 1500 T10 S-Wave S Wave Velocity(Km/s) 0 3 反射法探査 (愛知県 2004) (愛知県、2004) T09 T10 :微動アレイ探査地点 (愛知県 2002) (愛知県、2002) :微動アレイ探査地点 豊橋駅 1.5 1 1 2 3 微動アレイ 2 Depth (Km) T08 2.5 Velocity(Km/ss) V T-2 0 微動アレイによる推 定地盤構造 1 反射法による推定 地盤構造 反射法 0.5 (澤田ほか、2004) 両者はよく対応 2 00.1 1 Frequency(Hz) 反射法と微動アレイの比較(L Mアレイ) 反射法と微動アレイの比較(L,Mアレイ) 0 Lアレイ Mアレイは高次モードを記録? Lアレイ,Mアレイは高次モードを記録? T10 0 2.5 2 1.5 1 15 1 2 3 反射法 微動アレイによる推 定地盤構造 1 0.5 00.1 0 微動アレイ Depth (Km)) D Velocity(Km//s) 3 S W S-Wave V l it (K / ) Velocity(Km/s) 2 T1 0L T1 0M T1 0S 2.5 Veloccity (Km/ss) 1500 相対振幅 3 500 1000 分散曲線 T10 深さ T10 基盤 中部地盤工学シンポジウム 14 2 1次モード 1.5 基本モード 1 0.5 0 0 .1 反射法による推定 地盤構造 1 Frequency (Hz) 0.1 Relattive Ampllitude 中部地盤工学シンポジウム 13 0 0.0 1 0 00 1 0.00 0 .1 1 Frequency (Hz) 分散曲線で,基本モ 分散曲線で 基本モードと1次モードが近接する1Hz付近は ドと1次モ ドが近接する1Hz付近は,1次モ 1次モー ドの振幅が基本モードより大きい 微動アレイでは基盤の 深さが極端に浅い Lアレイ,Mアレイは1次モードを記録している可能性あり Lアレイ,Mアレイは1次モ ドを記録している可能性あり 1 Frequency(Hz) 中部地盤工学シンポジウム 基本モード 1次モード 16 中部地盤工学シンポジウム 10 まとめ 9 微動H/Vスペクトル比の特性 濃尾平野における微動アレイ探査は,反射法,重力異デー 濃尾 野 おける微動 イ探査は 射法 重力異デ タと整合した結果が得られた 9 豊橋平野では,LアレイとMアレイから推定される基盤深度 豊橋平野では LアレイとMアレイから推定される基盤深度 は,反射法による基盤深度より浅く求まるのに対し、Sア レイのみを用いると反射法とほぼ 致した結果が得られた レイのみを用いると反射法とほぼ一致した結果が得られた 9 豊橋平野におけるL,Mアレイの分散曲線は,レイリー波の 高次 高次モードを検出している可能性がある ドを検出している可能性がある 微動H/Vスペクトル比とは? 9 1986年に中村により提唱され,通称,中村の方法 9 地表における微動の水平成分と上下成分のスペク トル比はその地盤における地震動のS波増幅特性 に近似する 9 一点3成分観測から容易に得られ,利便性が高い 問題点 高次モードが発生する地盤条件を検討し,微動アレイ探 査法の適用限界を明らかにする必要がある 中部地盤工学シンポジウム 17 検討の方法 9 微動H/Vが地盤のS波増幅特性に近似するのは本当か? 9 検証が十分とは言えない 9 しかし,世界的に適用されつつある 中部地盤工学シンポジウム 18 微動観測地点① 9 Kik-net観測地点:161地点 観測地点 地点 9 9 強地震観測地点で微動を観測し,微動H/Vスペク トル比と,地震記録から得られる各種スペクトル 比と 地震記録から得られる各種 ペク 比の比較を行い,両者の対応を検討する このため,KiK-net観測点,濃尾平野の強地震観 測点および反射法探査測線 東濃高密度強地震 測点および反射法探査測線,東濃高密度強地震 観測点で微動を観測 9 地表と地中で同時地震観測データが 得られている ●KiK-net:161 ●K-ne t:11 9 PS検層等の地盤データがある 9 地中のS波速度が1500m/s以上, かつ 予測される地盤の卓越周波数 かつ,予測される地盤の卓越周波数 が10Hz程度以下である地点 9 K-net観測地点:11地点 9 1Hz付近のデータ補強 計172地点 KiK-net:全国に展開されている基盤強震観測網 K-net :全国に展開した地表強震観測網(計測震度に利用) 19 中部地盤工学シンポジウム 20 中部地盤工学シンポジウム 微動観測地点② 9 9 9 9 微動観測地点③ 濃尾平野:108地点 厚い堆積層地盤 自治体等の強地震観測点:深部ボーリングを含む54地点 反射法探査測線 54地点 反射法探査測線:54地点 総計280地点 9 東濃強地震観測網:53地点 9 比較的薄い表層 9 高密度観測点 N EW1 Line NS Line Nagoya City BYB EW2 Line ▲ Deep borehole (3sites) ● Strong motion observation ssites(44point) tes( po t) Seismic reflection survey 瑞浪市近辺 0 中部地盤工学シンポジウム 21 微動観測と解析 中津川市近辺 0 5km 5km 中部地盤工学シンポジウム 22 地震データと解析 地震観測データの選定 微動の観測 9 M≧3.0 9 固有周期5秒の3成分高感度速度計を用いる 9 Amax≧3.0gal 9 地震計を地表に設置し,出来るだけ交通等によるノ イズが混入しない45秒または90秒間の微動記録を10 セット以上計測する 9 Δ≦200km,h≧10km 微動の解析 9 KiK-netのデータではS波部分の5~10秒間 9 微動のNS,EW,UD成分のフーリエス解析 微動のNS EW UD成分のフーリエス解析 9 濃尾平野のデータでは30~40秒間 9 以下により,微動H/Vスペクトル比を求める 9 NS,EW,UD成分のスペクトル解析 9 微動と同じく 次式から地震動のH/Vスペクトル比を求める 微動と同じく,次式から地震動のH/Vスペクトル比を求める (H / V )M = 23 9 良好なデータを最低5セット以上 地震観測デ タの解析 地震観測データの解析 1 n ∑ ( NSi × EWi / UDi ) n i =1 中部地盤工学シンポジウム (H / V )E = 24 1 n ∑ n i =1 NSi × EWi UDi 中部地盤工学シンポジウム 地震動の各種スペクトル比の定義 :地表における水平成分と上下成分の比(HS/VS) ② 伝達関数H/V:地表と基盤間の水平成分の伝達関数と上下成分 の伝達関数の比 (HS/HB)/(VS/VB)=(HS/VB)/(HB/VB) F K S H1 2 F K S H1 7 10 1 1 1 10 1 基盤 10 1 10 Frequency (Hz) 9微動H/Vは表層における水平動と上下動の両方の応答特性を反映 9水平動の応答特性には対応しない 9微動は実体波としての解釈も可能 中部地盤工学シンポジウム 中部地盤工学シンポジウム 26 微動H/Vと地震動の近似度のランク分け 微動H/Vと理論値の対比 Specttral ratio ランクA:微動H/Vが地震動H/V,伝達関数H/Vとよく対応する ランクB:おおむね対応する ク おおむね対応する ランクC:対応しない S波増幅特性 理論H/V 1 計 (%) 23 7 67 (30) 85 23 4 112 (51) C 39 3 0 42 (19) 計 161 49 11 221 (100) 10 10 基盤における上下動/水平動 1 10 理論H/V=S波増幅特性/P波増幅特性 2 81%:以後の検討 10 対象 101 約0.7 微動H/VはS波増幅特性より小さく,理論H/V 微動H/VはS波増幅特性より小さく 理論H/V に近似する 100 10-1 10-2 中部地盤工学シンポジウム レイリー波H/V 1 Frequency(Hz) Spectral ratiio K-net 微動H/V 10 1 濃尾平野 <スペクトル形> FKIH02 1 10 FKSH13 ピ ク周波数 ピ ク振幅に関して ピーク周波数,ピーク振幅に関して, 27 1 9 水平成分伝達関数 >> 微動H/V HB, VB 25 B 10 HS, VS 地表 37 YMGH02 1 1 9 微動H/V ≒ 地震動H/V ≒ 伝達関数H/V 但し,S:地表,B:基盤 A 10 10 ② 上下成分伝達関数:地表の上下成分と基盤の上下成分の比(VS/VB) KiK-net IS K H0 5 10 ① 水平成分伝達関数:地表の水平成分と基盤の水平成分の比(HS/HB) ランク <スペクトル形> 微動H/V 水平成分伝達関数 地震動H/V 伝達関数H/V Spectral R Ratio ① 地震動H/V 微動H/Vと地震動の対比 28 1 10 Frequency(Hz) 中部地盤工学シンポジウム 0.1 1 10 100 1 0 96 y = 0.95x 0.96 R² = 0.96 0.1 0.1 1 水 水平伝達関数 数ピーク周波数 数 [Hz] 10 10 0.1 1 1 0 97 0.97 y = 1.12x 1 12 R² = 0.96 0.1 1 y = 2.56x 0.47 R² = 0.24 100 非常に高い相関性がある(ほぼ1:1) 0.1 1 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 10 100 100 10 微動H/Vのピーク周波数から,高い精度 で各伝達関数のピーク周波数を推定する ことができる 10 微動H/Vピーク振幅 1 y = 1.00x 0.16 R² = 0.24 0.1 0.1 1 1 y = 1.25x -0.02 R² = 0.00 0.1 0.1 10 y = 5.27x 0.67 R² = 0.22 10 1 y = 0.94x -0.07 R² = 0.14 0.1 01 0.1 1 10 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 中部地盤工学シンポジウム 10 1 y = 1.54x -0.21 R² = 0.28 0.1 0.1 1 10 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 10 平均振幅比 標準偏差 1.21 1.32 3.84 0.56 0.56 2.29 地震動H/V 10 伝達関数H/V 水平伝達関数 1 0.1 01 0.1 1 10 中村の方法は実際の地震増幅特性を 過小評価する恐れがある 強度比(地 地震HV/微動H HV) 100 スペクトル強度比は周波数特性を持つ 1 y = 1.64x -0.14 R² = 0.18 0.1 01 0.1 中部地盤工学シンポジウム 1 地震増幅特性の予測に,微動H/Vの 形状をそのまま用いることはできない 10 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 31 10 微動H/Vピーク振幅 10 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 振幅比(水平伝達関数/微動 動HV) 1 10 微動H/Vピーク振幅 微動H/Vと地震動の対比<スペクトル強度比 > 強度比(伝達 達関数HV/地震 震HV) 1 振幅比(伝 伝達関数HV/微 微動HV) 振幅比(地 地震HV/微動H HV) 10 <ピーク振幅比> 0.1 01 0.1 30 10 y = 2.43x 0.56 R² = 0.33 ばらつきは大きいが,比例関係が 認められる 1 中部地盤工学シンポジウム 微動H/Vと地震動の対比 1 1 10 微動H/Vピーク周波数 [Hz] 29 10 100 水 水平伝達関数 数ピーク振幅 0.1 100 10 伝 伝達関数H/V Vピーク振幅 y = 0.95x 0.99 R² = 0.98 微動H/Vと地震データの対比<ピーク振幅> 強度比(伝達 達関数HV/微動 動HV) 1 <ピーク周波数> 地震H/V Vピーク振幅 10 伝 伝達関数H/V ピーク周波数 数 [Hz] 地震H/V ピーク周波数 [Hz] 微動H/Vと地震動の対比 32 中部地盤工学シンポジウム 微動H/Vと基盤深度の関係 まとめ 10000 微動H/Vの卓越周波数は,地震動の各種伝達関数 微動H/Vの卓越周波数は 地震動の各種伝達関数 の卓越周波数と良く対応する 9 微動H/Vのピ ク振幅は,地震動の水平伝達関数や 微動H/Vのピーク振幅は 地震動の水平伝達関数や 理論によるS波増幅特性に比べ,かなり小さい. 9 したがって,微動H/Vが表層の地震増幅特性に近似 したがって 微動H/Vが表層の地震増幅特性に近似 するとする中村の方法は,実際のS波地震増幅特性 をかなり過少評価する恐れが大きい KIK-net 1000 基盤深 深度h [m] 9 濃尾平野 100 10 h = 150 f p − ( 0.85 + 0.1 / f p ) 1 0.1 1 10 100 微動ピーク周波数fp [Hz] 微動H/Vを用いた地震増幅特性の 新たな推定法が必要 微動H/Vの卓越周波数と基盤深度は,大まかな相関がある 中部地盤工学シンポジウム 33 微動H/Vの工学への応用 34 中部地盤工学シンポジウム 1 地盤の地震増幅特性の簡易推定法 1. これまでの検討結果から, 1. 地盤の地震増幅特性の簡易推定法 9 構造物の損傷事前評価への適用 9 微動H/Vから高い精度で地盤の卓越周 波数を推定できる 9 水平伝達関数と微動H/Vの振幅比は ばらつきは大きいが約4倍程度 9 微動H/Vの卓越周波数と基盤の深度 の間には相関がある 35 中部地盤工学シンポジウム 36 中部地盤工学シンポジウム 水平伝達関 関数と微動の振 振幅比 振幅比(水平 平伝達関数/微動HV V) 地震増幅特性の簡易推定法 h = 150 f p − ( 0.85 + 0.1 / f p ) 微動H/V 基盤深度h h [m] 基盤深 深度 [m] 10000 KIK-net 1000 ピーク振幅 AM(fhp) 卓越周波数fhp 濃尾平野 簡易推定法の検証 100 10 簡易推定法の検証を以下の3ケ スで実施 簡易推定法の検証を以下の3ケースで実施 1 0.1 0.1 1 ・ボーリングデータに基づくS波増幅特性との比較 ( f < 2) α = 1.5 f + 1 α = 4.0 ( f ≥ 2) 基盤深度 h 平均S波速度 Vs 10 (1)KIK-net強震観測網 10 微動H/Vピーク周波数 微動H/Vピ ク周波数 [Hz][Hz} 微動H/Vピーク周波数 微動H/Vピ ク周波数 100 ・実地震入力による地表の応答波形の比較 1 1 10 100 水平成分伝達関数 と微動H/Vの振幅 の比α 微動ピーク周波数fp [Hz] 微動H/Vピーク周波数(Hz) 2層構造モデル h Vs 表層 ρ = 1.8 Q =30.0 平均的な増幅特性 ρ= 2.5 Q =50.0 =50 0 基盤 β= 振幅補正係数β (2)東濃高密度強震観測網 (3)濃尾平野強震観測点 ・観測データに基づくS波増幅特性との比較 AM α AT ・実地震入力による地表の応答波形の比較 (Q AT * β = T ≡ AM ∗ α ) 中部地盤工学シンポジウム 37 検証結果 ボーリングによる入射応答 推定入射応答 1 10 0.1 1 推定値 観測値 10 40 20 0 -20 20 -40 0 5 10 15 20 SZOH25(新居) 40 tn16(短大) 16(短大) Spectral Ratio SpeR ctral ratio 10 1 推定値 観測値 KSRH10(浜中) Acceleration Accel[[gal] leration [gal] 10 地表波形の例 tn45(苗木中) 45(苗木中) 10 10 1 1 20 10 0 -10 -20 0 5 10 15 20 Time [sec] 1 10 10 1 10 Frequency [Hz] 10 15 10 15 -40 0 5 10 1 最大 大加速度比 最大加速度比 (観測値/推定値) AV.=0.90 S.D.=0.43 0.1 最大加速度比 (観測値/推定値) 1 AV.=1.14 S.D.=0.42 0.1 0 50 100 150 0 観測点番号 10 20 30 40 50 観測点番号 中部地盤工学シンポジウム 40 20 20 0 0.1 0.1 5 tn45 苗木中 -20 0.1 0.1 0 40 0 -40 推定値 観測値 tn16 短大 20 -20 Freqency [Hz] 39 東濃地域 地表波形の例 SZOH25(新居) 最大 大加速度比 SpectrumSpec Ratictral io ratio KSRH10(浜中) 中部地盤工学シンポジウム 38 KIK-net地点 検証結果 1 実地震入力として2004年紀伊半島沖地震(M7.4)の基盤観測波形を使用 ※ATは平均的な入射 応答のピーク振幅値 答 ピ 振幅値 推定地震増幅特性 Acceleration Acce[[gal] leration [gal] 0.1 中部地盤工学シンポジウム 20 Time [sec] 検証結果 濃尾平野 検証のまとめ 推定値 観測値 地表波形の例 NGYC10(守山) 10 1 推定値 観測値 AIC30(岩倉) Acceleration [[gal] [gal] Acceeleration 10 1 40 最大加速度比 20 0 -20 20 -40 0 5 10 15 20 (観測値/推定値) 標準偏差 1 10 0.1 0.1 1 10 Frequency [Hz] 東濃地域 濃尾平野 平均値 0.9 1.1 1.1 1.0 0 43 0.43 0 42 0.42 0 36 0.36 0 40 0.40 40 20 9 比較的表層の薄い地点から厚い表層を有する地点まで平 0 0.1 0.1 平均値 KIK-net KIK net NGYC10(守山) -20 -40 0 5 10 15 均値に着目すれば概ね妥当な結果 20 Time [sec] 10 最大加速度比 Spectral Ratio ratio R Speectral AIC30(岩倉) 9 標準偏差分を考慮して推定値の1.4倍をとることでほとん 最大加速度比 (観測値/推定値) どの点で安全側に推定できる 1 AV.=1.05 S.D.=0.36 地震増幅特性の概査法として工学的に十分利用可能 0.1 0 10 20 30 40 観測点番号 41 中部地盤工学シンポジウム 2 構造物等の損傷事前評価への適用 2. 構造物の卓越周波数の把握 目 的 構造物全体系の固有周期 構造物の初期の卓越周波数を把握し,経年 劣化,地震などによる損傷の管理指標とし て,利用する 地震荷重,経年劣化等 弾性係数等の低下 検討対象構造物 a. 学校建築物 b. 岩が池横断構造物 c. 高架道路高架橋 固有周期の長周期化 43 中部地盤工学シンポジウム 中部地盤工学シンポジウム 42 44 中部地盤工学シンポジウム a 建築物への適用 a. 高層建物 ×10 -2(cm) 1.5 大学校舎、地上16階、軒高58.4m、SRC・S造 ■ 中層建物 大学校舎、地上8階、軒高30.1m、SRC造 短辺(NS) 長辺(EW) NS(短辺) EW(長辺) 1.0 UD フーリエスペクトル 0.5 100 0.0 ■ 低層建物 0 小学校校舎、地上3階、RC造 • フーリエスペクトル比(F/GL) 15F/GL 8 10 NS(短辺) EW(長辺) 15F NS(短辺) 80 EW(長辺) 60 40 H/Vスペクトル比 20 0 30 フーリエスペクトル比 20 0 2 4 6 Frequency(Hz) 8 10 10 • FにおけるH/Vスペクトル比 0 0 中部地盤工学シンポジウム 45 4 6 Frequency(Hz) 40 Spe ectral Ratio • フーリエスペクトル B 2 50 求めるスペクトル,スペクトル比 F GL 15F 建物 物H/V Spectrrum Fourier Amplitude ■ 高層建物 2 4 6 Frequency(Hz) 8 10 中部地盤工学シンポジウム 46 中層建物 低層建物 -2 EW(短辺) UD 0.4 フーリエスペクトル フ リエスペクトル 0.2 30 0 2 Spe ectral Ratio 40 4 6 Frequency(Hz) 8F/GL 30 8 建物 物H/V Spectru um 0.0 10 NS(長辺) EW(短辺) 8F フーリエスペクトル比 フ リエスペクトル比 4 6 F Frequency(Hz) (H ) 10 8 0 2 12 10 0 4 6 Frequency(Hz) 3F/GL 8 8 10 NS(短辺) 9 EW(長辺) 6 フーリエスペクトル比 3F 2 4 6 Frequency(Hz) 8 10 EW(長辺) H/Vスペクトル比 4 2 0 0 2 4 6 Frequency(Hz) 3 中部地盤工学シンポジウム 0 48 2 4 6 Frequency(Hz) 8 NS(短辺) 6 0 0 47 フーリエスペクトル 0 10 2 UD 0.1 H/Vスペクトル比 0 EW(長辺) 0.2 EW(短辺) 20 短辺(NS) 長辺(EW) NS(短辺) 0.3 NS(長辺) 0 20 3F 0.4 建物H/V Spectrum 建 0.6 ×10 -2(cm) 0.5 短辺(NS) 長辺(EW) NS(長辺) Fourier A Amplitude 8F Specctral Ratio Fourie er Amplitude ×10 (cm) 0.8 10 中部地盤工学シンポジウム 8 10 b 岩ヶ池横断構造物への適用 b. 微動フーリエスペクトル P1 9 9 9 9 9 9 Fourier S Spectrum (kine* *sec) 地方主要道名古屋岡崎線 (愛知県刈谷市) プレキャスト部材による5連続ア チカルバ ト構造 プレキャスト部材による5連続アーチカルバート構造 全長 84m 全幅 26.3m アーチ基部からの高さ 10m アーチライズ 7m アーチスパン 14m 基部のフーチング 深さ 10m (砂礫層) P2 P3 3 P4 10-2 橋軸直角方向 0 44Hz 0.44Hz 10-2 3 2Hz 4.2Hz 3.2Hz 4 2Hz 10-3 10-4 10-4 -5 -5 0.1 10-2 1 10 橋軸方向 10-4 10-4 1 10 10-55 0.1 10-2 P4 10 1 10 1 10 鉛直方向 10-3 10-3 10-4 10-4 10-5 01 0.1 P2 P1 0.1 1 10-2 橋軸方向 10-33 鉛直方向 P1 10 10-33 10-55 0.1 10-2 P3 5.5Hz 0 44Hz 0.44Hz 10-3 10 P2 橋軸直角方向 1 10 10-5 01 0.1 Frequency (Hz) 中部地盤工学シンポジウム 49 微動フーリエスペクトル比 橋軸直角方向 5.6Hz 橋脚垂直方向 橋軸直角方向 5.7Hz 5.8Hz 1 01 0.1 橋軸方向 橋軸方向 橋軸方向 P2 P1 10 4.6Hz 5 10 0 5 10 0 P4 P3 5.6Hz 5.7Hz 0.1 1 10 1 10 1 10 1 10 5 構造物の卓越周波数 5.6~5.7Hz この値を初期値とし,以後の管理上での指標とすることが可能 10 Frequency q y ((Hz)) 51 5.6Hz 1 地盤の卓越周波数 4.6Hz 0 P1 Frequency (Hz) 1 0.1 P4 橋脚垂直方向 P1 10 P2 P4 H/Vスペクトル ル比 H/H Vスペクトル比 比 (橋軸直 直角方向/鉛直 直方向) (橋軸 軸直角方向/鉛直 直方向) Specttral Ratio 10 P2 P4/P1 P3/P1 P3 微動H/Vスペクトル比 P3 P2/P1 中部地盤工学シンポジウム 50 中部地盤工学シンポジウム 52 中部地盤工学シンポジウム c 高速道高架橋への適用 c. 橋脚形式 支承形式 基礎形式 RCラーメン柱 (中間橋脚) 免震ゴム支承 (HDR) 場所打ち 杭 計測点 上部工形式 5径間連続非合成 鋼鈑桁(L=237.5m) 場所 備考 名岐道路(S宮15C) 建設番号:P12-P17(S12C) 管理番号:宮15~宮20 管理番号:宮15 宮20 測定対象: P13~P15 中部地盤工学シンポジウム 53 Y:橋軸直角方向 Z:上下方向 Fourier Spe ectrum Ratio o 微動H/Vスペクトル比 X:橋軸方向 F ourier Spectruum(kine*s) 中部地盤工学シンポジウム 54 微動フーリエスペクトル 10 0 10.0 Y/Z 1.0 宮16上り 宮17上り 宮18上り 宮 宮16上り り 宮17上り 宮18上り 1x1 0 -4 1.0 1.0 10.0 Frequency(Hz) 1x1 0 -5 Frequency(Hz) 卓越周波数(Hz) 1x1 0 -6 1x1 0 -7 10 0 10.0 X/Z 1.0 X 1x1 0 -3 上り 下 下り 宮16上り 宮17上り 宮18上り 1.0 宮16上り 宮17上り 宮18上り 宮16上り 宮17上り 宮18上り 1x1 0 -8 Frequency(Hz) (a) X 方向 10 .0 1.0 宮16 Frequency(Hz) 10.0 (b) Y 方向 1.0 X:橋軸方向 宮17 宮18 上り 下り 上り 中央 下り 上り 下り 2.22 2.20 2.20 2.20 2.20 2.17 2.20 Y:橋軸直角方向 Z 上下方向 Z:上下方向 10.0 Frequency(H z) X/Z (c) Z 方向 X/Zスペクトル比は 橋軸方向の卓越周波数を現すと言える X/Zスペクトル比は,橋軸方向の卓越周波数を現すと言える 55 中部地盤工学シンポジウム 56 10.0 中部地盤工学シンポジウム 2 2Hzの振動モード 2.2Hzの振動モード 固有振動解析 宮 18 , 測 点 : 上 り 0.001 X 0 X:橋軸方向 橋軸方向 Y -0.001 Y:橋軸直角方向 Z 80 90 Time(Sec.)-変位 X:橋軸方向 モデル1-1(道路橋示方書に準拠) Y:橋軸直角方向 モデル1-2(微小振動対応) Z:上下方向 Z:上下方向 (cm) 110 100 全体系モデル 0.003 0 X -0.003 Y Z (cm) 80 90 100 • • • • 5径間連続鈑桁および宮15(P12)~宮20(P17)をモデル化 上部構造,橋脚とも梁要素 支承および基礎はバネ要素 ゴム支承 「モデル1 1」:バイリニヤ型構成則の1次剛性バネ 「モデル1-1」:バイリニヤ型構成則の1次剛性バネ 「モデル1-2」:モデル1-1のバネ剛性を10倍 • 基 礎 「モデル1-1」:レベル1地震動の杭基礎の静的地盤バネ 「モデル1-2」:橋脚と地盤の境界を固定(剛結) 110 Time(Sec.) Time(Sec ) (Band pass filterを掛けた変位波形、fc=2.2Hz) 0.002 X 0 Y -0.002 Z (cm) 83 84 85 Time(Sec.) 掛 変 中部地盤工学シンポジウム 57 中部地盤工学シンポジウム 58 固有振動解析結果 実測値と解析値の比較 モデル1-1 モード 固有 次数 振動数 (Hz) 1 0 9150 0.9150 3 1.2778 4 1.4081 6 1.4816 有効質量比 X Y Z 方向 方向 方向 61 6% 61.6% 0 0% 0.0% 0 0% 0.0% 2.5% 0.0% 0.0% 0.0% 28.5% 0.0% 0.0% 44.7% 0.0% 1次 0.92Hz 0 92Hz 振動モード X:橋軸方向 橋軸方向 振動モード Y:橋軸直角方向 全体構造・橋軸方向水平変位(1次) 全体構造 橋軸方向水平変位(1次) P12脚・橋軸方向水平変位 P15-P17脚・橋軸直角方向水平変位 P12-P15脚・橋軸直角方向水平変位 X:橋軸方向 Y 橋軸直角方向 Y:橋軸直角方向 全体系モデル Z:上下方向 モデル1-2 モード 固有 次数 振動数 (Hz) 3 2.3154 4 2.3613 6 2.6581 7 2.8768 59 有効質量比 X Y Z 方向 方向 方向 23.2% 0.0% 0.1% 26.7% 0.0% 0.1% 0.0% 5.7% 0.0% 0.0% 0.0% 1.3% 振動モード X方向卓越 周波数(Hz) 解析モデル 橋脚単体モデル 3次 2.3Hz 上部構造・鉛直(2次)+(P13-16橋軸変位) 上部構造・鉛直(3次)+(P13-16橋軸変位) 上部構造ねじれ+P17橋直変位 上部構造・鉛直(4次) 中部地盤工学シンポジウム 実測結果( 実測結果(X/Z) ) 60 モデル1-1 0.92 モデル1-2 2.3 2.4 モデル2 1 モデル2-1 10 1.0 モデル2-2 2.1 2.2 中部地盤工学シンポジウム Z:上下方向 損傷モデルによる固有振動数の変化 ` 損傷モデルによる固有振動数の変化 ` 橋脚の弾性係数の低下に伴う固有振動数の変化 基礎の地盤バネの低下に伴う固有振動数の変化 レベル1地震動に対する地盤バネを基準 中部地盤工学シンポジウム まとめ 地震増幅特性推定法 ` 地盤の微動H/Vスペクトル比から,表層地盤の地震増幅特性を 簡易に推定する手法を提案した ` 本手法により比較的岩盤に近い地盤から厚い堆積層の地盤ま で,おおよその地震増幅特性を推定することができる 損傷事前評価等への適用 ` 微動H/Vは,構造物全体系の損傷に対する事前評価の指標とな りうる ` 橋脚の橋軸方向の卓越周波数が1割程度以上低下した場合,弾 性係数の低下や基礎部の損傷等の可能性がある 中部地盤工学シンポジウム 62 倍 倍 倍 0.1 0.5*Ec 0.5 0.6*Ec 1.0 0.7*Ec 00 0.8*Ec 倍 0.20 1, 0 0.9*Ec 損傷レベル 63 0 30 0.30 固 1.0Ec 61 X方向 Y方向 Z方向 方向 0.40 定 0.60 0.50 2倍 X方向 Y方向 Z方向 0.70 見落とす可能性がある損傷レベル 0.60 倍 0.80 0.70 10 見落とす可能性がある損傷レベル 0.80 0倍 0.90 10 測定データの読取り誤差 測定データの読取り誤差 0.90 0倍 1.00 1.00 50 固有振 振動数/(基礎 バネ固定時固 固有振動数) 固有振動 動数/(1.0E c時固有振 動数) EC:橋脚の弾性係数の初期値 基礎の損傷レベル 中部地盤工学シンポジウム