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西洋言語文化論Ⅰ
2014年春学期
中條健志(CHUJO Takeshi)
金曜3限
JAPAN EXPO 来週開催@パリ
今日のテーマ 「アフリカのフランス語文学」
Q.1 フランス語圏ってドコだったっけ?
→ 覚えているだけ、挙げてみよう
ガボン、カメルーン、ギニア、コート・
ジボワール、コモロ、コンゴ共和国、
コンゴ民主共和国、ジブチ、セイシェル
セネガル、チャド、トーゴ、ニジェール
ブルキナ・ファソ、ブルンジ、ベナン、
マダガスカル、マリ、モーリシャス、
ルワンダ、中央アフリカ、赤道ギニア
モロッコ、アルジェリア、チュニジア
スイス、ベルギー、ルクセンブルク
前提
Q.2 なぜ、アフリカにフランス語圏の地域・国があったんだっけ?
⇒ 植民地(主義)
Q.3 アフリカではどんな宗教が信仰されている?
・土着の宗教(祖霊信仰、自然崇拝、呪術信仰etc...)
・イスラム教(スンナ派)
・キリスト教(カトリック、プロテスタント)
Q.4 その割合は?
上から、15%→45%→40% (といわれている)
宗教分布図
前提
Q.5 アフリカの文学は、何語で書かれるのか?
⇒ アラビア語、英語、ウォロフ語、キクユ語、コサ語、ショナ語、ス
ワヒリ語、ハウサ語、バンバラ語、フランス語、フルフルデ語、ポル
トガル語、ヨルバ語、リンガラ語 etc...
Q.6 アフリカの文学は、どのようなものを題材にしているのか?
呪術 子どもの兵士 人体 自然 アーサー王 キング牧師
神 自然災害 狩猟 歴史 戦国時代 恋愛♡ 宗教
Q.6 この人、誰?
⇒ セイン・カミュ(アメリカ出身)
:母親はイギリス出身
:父親はアルジェリア系アメリカ人
Q. 7 セイン・カミュの大叔父(母の父の弟)は?
⇒ アルベール・カミュ (1913-1960)
:フランス領アルジェリア(当時)出身
:フランスの小説家、劇作家
:ノーベル文学賞受賞(1956年)
代表作
『異邦人』『ペスト』『シーシュポスの神話』
アフリカのフランス語文学を読んでみよう!
Q. 8 各作品の「ここが要点だ!!」と思うところに下線を引いてみる。
※1作品につき、1~3文をマークしてください。
Q. 9 グループ内で協力し合い、6つの作品を、以下のキーワードに沿
って解読してください。
※タスク・シートの記入例
『作品名』
「舞台」(作品に出てくる地名と、その国名を書く)
※「舞台」と「宗教」は、それぞれ該当するものがない作品が1つだけあります。
「宗教」(話題となっている宗教を挙げる)
「テーマ」(どんな話なのか?どんなメッセージがあるのか?を書く)
センベーヌ・ウスマン(1923-2007)
:フランス植民地下のセネガルで生まれる。第二次大戦中はフランス
軍に徴用された。
カテブ・ヤシーヌ(1929-1989)
:フランス領アルジェリアで生まれる。アルジェリア独立運動に参加。
タハール・ベン=ジェルーン(1944-)
:フランス保護領下のモロッコ出身。パリに留学し、社会学を専攻。
モンゴ・ベティ(1932-2001)
:フランス植民地下のカメルーンで生まれる。カトリック系学校でフラン
ス語による教育を受ける。その後、奨学金を得てフランスへ留学。
カマラ・ライエ(1928-1980)
:フランス植民地下のギニアで生まれる。フランス留学後、作家に。
アマドゥ・クルマ(1927-2003)
:フランス植民地下のコートジボワールで生まれる。インドシナ戦争に
仏軍の狙撃兵として参加。その後、フランスに留学し、数学を専攻。
『ニーワン』
舞台:ダカール=セネガル
宗教:イスラム教
『ネジュマ』
舞台:コンスンタンティーヌ、ボーヌ=アルジェリア
宗教:該当なし(イスラム教)
『あやまちの夜』
舞台:タンジェ、アルバウア=モロッコ、フランス 宗教:イスラム教
『ボンバの哀れなキリスト』
舞台:該当なし(カメルーン)
宗教:キリスト教
『アフリカの子』
舞台:コナクリ=ギニア、フランス
宗教:イスラム教
『アラーの神にもいわれはない』
舞台:コートジボワール、ガンビア、シエラレオネ、セネガル
リベリア、 トゴバラ=ギニア
宗教:イスラム教
Q.9のつづき
⇒ 各作品のテーマについて発表してみよう。
ニーワン
宗教と日常 宗教 宗教の違い お祈り 宗教
ネジュマ
入植者と現地人の問題 争い 植民地の人びと 独仏の歴史 差別
敵対国との関係
あやまちの夜
モロッコが植民地として蝕まれる話 言語 植民地における人種問題
言語(の多様性) 言語 土着の言語の問題
ボンバ
アパルトヘイト 宗教・人種問題
アフリカの子
アフリカの社会的地位 人身売買
アラーの神
少年兵 フランス語が話せないことへの差別
第3回プレゼンテーション(7月18日)のテーマ
1)仏語圏の文学
→フランス以外の仏語圏で書かれた作品や作者を取り上げる。
2)仏語圏の音楽
→フランス以外の仏語圏でつくられた楽曲や作者を取り上げる。
3)仏語圏の言語
→フランス以外の仏語圏の国・地域をひとつ選び、その国で話さ
ている他の言語とフランス語の関係を論じる。
ヒント:補講(7月13日)では「ルクセンブルク」が取り上げられます。
☆発表タイトルは、「なぜ○○なのか?」「○○なのはどうしてなのか
?」といった、why? のあるものにしてください☆
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