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Vol.27 2011年6月

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Vol.27 2011年6月
九州支部
支部だより
27
Vol.
2011.6
支部長退任のご挨拶・・・・・・・・・・・・・・・1
平成 22 年度事業報告・・・・・・・・・・・・・6
コ レ ジ オ プ ロ ジ ェ ク ト 通 信 2 号 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 15
支部長就任のご挨拶・・・・・・・・・・・・・・・2
トピックス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(地域の話題)
平成 23 年度支部組織・・・・・・・・・・・・3
最近の部会活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
■大分県の観光と有料道路の無料化・・・・・・17
平成 23 年度通常総会・・・・・・・・・・・・4
夢 アイ デ ア・ コ ラ ム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 11
■熊本城桜の馬場地区に誕生した「城彩苑」・・19
平成 23 年度事業運営方針・・・・・・・・5
柴北川プロジェクト通信
16 号・・・・・13
平成 23 年度九州支部会員名簿・・・・・・・・・21
○支部長退任のご挨拶
会員の皆様方には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
小生こと、先般開催の通常総会におきまして、任期満了により支部長を退任いたしました。2期4年にわたる在任中のひとか
たならぬご支援、ご協力に厚く御礼申し上げます。
振り返れば、印象深い思い出の数々が走馬灯のように脳裏を去来いたしますが、任を去るにあたり、先輩方が営々と築いてこ
られた40年を越える九州支部の歴史のひとコマを、何はともあれ大過なく務めることができたという安堵の思いが優先してお
ります。
就任に際し、
「協会の存在意義、果すべき役割は、業界としての活路を開くために、会員各社に共通する目標・メリットを追
求することにある」という方針を明確にいたしました。そして、特に各社個々の努力では限界のある「CSR」、
「広報戦略」、
「技術力の底上げ」の3点を柱に、これまでの活動をさらに拡充・進化させるという行動指針のもとに取り組みを進めましたが、
その成果に評価がいただけるとすれば、その功は各部会、委員会の担当各位の並々ならぬご努力に帰すべきものであり、記して
感謝の意を表するものです。
業界を取り巻く環境にいまだ確たる好転の兆しの見えない中、活路を開く戦いは、なお前途遼遠ではありますが、外にあって
は未曽有の東日本大震災、内にあっては一般社団法人への移行という、協会の内外ともにパラダイムシフトともいうべき局面を、
逆に千載一遇の奇貨とする発想があってもいいのかもしれません。小生在任中の戦略、施策がいささかなりとも、その布石とし
てお役に立つことがあるとすれば、望外の喜びとするものです。
皆様方のご健勝と協会活動のさらなる発展をお祈り申し上げて、お礼方々の退任のご挨拶とさせていただきます。ありがとう
ございました。
平成23年
株式会社
吉日
福山コンサルタント
代表取締役社長
1
5月
山本 洋一
○支部長就任のご挨拶
皆様、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私、平成 23 年 5 月 17 日に開催された(社)建設コンサルタンツ協会九州支部の通常総会にお
いてご推薦を受け、支部長に就任いたしました。山本前支部長はじめ役員の方々が築き上げて来
られた活動を引き継ぎ、さらに発展させるよう微力ではございますが誠心誠意努めます。よろし
くお願い申し上げます。
さて、改めて申し上げるまでもなく、公共事業の縮減はますます進んでおり、建設コンサルタ
ント業界も厳しい局面に直面しております。その一方で、少子高齢化はますます加速して、高品
質の社会資本、すなわち、インフラ・ストラクチャーの構築も急務となっており、また、近年と
くに大規模な自然災害に対しては単なるハードウェアの建設だけでなく、きめの細かいソフトウ
ェアの整備や維持管理が大変重要な課題となってきております。
折りしも、本年 3 月 11 日午後 2 時 46 分、東北および関東地方に三陸沖を震源とする国内観測史上最大のマグニチュード 9.0
の大地震が発生し、それに伴う千年に一度ともいわれる高さ 15 メートルを超える巨大津波、そして福島第一原子力発電所の事
故が続いて発生しました。
とりわけ、巨大津波の恐ろしさはすさまじいものでした。真っ黒い濁流が万全の備えだったはずの海岸堤防を乗り越え、美し
く整備された田畑に、家屋に、車に、次々に襲い掛かって飲み込んでいく光景を、リアルタイムでテレビ画面に映し出されたと
きのことが、はっきりと脳裏に焼き付いております。
いまこそ、この未曾有の国難ともいうべきこの大震災に、日本国民の一人として、また、これまで公共事業に携わってきた建
設コンサルタント技術者として、諸先達が培ってきた知識、技能、経験を大いに発揮し国土復興の一翼を担うべき喫緊の時であ
ります。我々一丸となって、この難局に立ち向かってまいりましょう。
最後になりますが、建設コンサルタンツ協会の「一般社団法人」移行に際し、九州支部の果たすべき役割を「会員各社に共通
する目標・メリットを追求することにある」として、活動をさらに進展させてまいります。
今後とも皆様の一層のご指導、ご支援をお願い申し上げまして、就任のご挨拶とさせていただきます。
平成23年
社団法人
建設コンサルタンツ協会
支部長
2
5月
吉日
九州支部
植田 薫
平成23年度支部組織
総 会
常任幹事会
総務委員会
総務・企画部会
委員長1名、副委員長5名
委 員 長:髙田 善三(西日本技術開発)
副委員長:秦野 長次(建設技術研究所)
副委員長:藤山
勤(第一復建)
部会長:
稲田(日本工営)
副部会長:
久田(西技)
副委員長:渡口
副委員長:筬島
正史(東京建設コンサルタント)
聖二(日本工営)
副委員長:長尾
智洋(西鉄シー・イー・コンサルタント)
佐藤(八千代)
企画委員会
委員長1名、副委員長2名
委 員 長:太田 達雄(建設技術研究所)
副委員長:橋口 清文(西日本技術開発)
副委員長:池田 好克(福山コンサルタント)
対外活動部会
支 部 長
副支部長
広報委員会
委員長1名、副委員長2名
委 員 長:北岡 大記(福山コンサルタント)
副委員長:笠井 茂夫(長大)
副委員長:八重尾恭彦(中央コンサルタンツ)
部会長:
大和(東京建設)
副部会長:
常任幹事
山嶋(サンコー)
監
山本(建技)
事
事務局長 吉田鉄治
対外活動委員会
委 員 長:横矢
柴田(福山コンサル)
副委員長:上村
俊英(建設技術研究所)
西村(技術開発)
副委員長:宮原
哲(エイト日本技術開発)
平川(九建設計)
事務局員 谷崎智美
防災委員会
大寺(共同技術)
上野(新日本技術)
事務局員 羽生徳子
技術部会
森尾(千代田)
植田 薫
第一復建
副支部長
久田幹夫
西日本技術開発
副支部長
山本雅史
建設技術研究所
常任幹事
田中
常任幹事
山嶋行人
晃
田中清(第一復建)
田中晃(応用)
有
千代田コンサルタント
常任幹事
大和則夫
東京建設コンサル
常任幹事
田中 清
第一復建
常任幹事
稲田義克
日本工営
常任幹事
柴田貴徳
福山コンサルタント
常任幹事
福田直三
復建調査設計
常任幹事
佐藤信雄
八千代エンジニヤ
福岡(常)
西村六雄
技術開発コンサル
大分(常)
平川昌寛
九建設計
大寺重樹
鹿児島(常)
上野
毅
新日本技術コンサル
共同技術コンサル
委員長1名、副委員長2名
雄司(綜合技術コンサルタント)
康之(千代田コンサルタント)
一朗(長大)
委員長1名、副委員長2名
委 員 長:森脇
亨(復建エンジニヤリング)
副委員長:中野 信悟(パシフィックコンサルタンツ)
副委員長:和泉 大作(建設技術研究所゙)
講師派遣委員会
委 員 長:武林
副委員長:森田
副委員長: 松崎
委員長1名、副委員長2名
和彦(中央コンサルタンツ)
覚(八千代エンジニヤリング)
明(冨士設計)
情報委員会
委員長1名、副委員長2名
委 員 長:金井 秀平(建設技術研究所)
副委員長:岩切誠一郎(長大)
副委員長:石倉
昇(オリエンタルコンサルタンツ)
品質向上委員会
委 員 長:友光
副委員長:江口
副委員長: 木村
委員長1名、副委員長2名
宏実(大日本コンサルタント)
清隆(橋梁コンサルタント)
隆一(いであ)
夢 アイデア企画委員会
夢 アイデア部会
部会長:
福田(復建調査)
宮崎(常)
委 員 長:二宮
副委員長:勝谷
副委員長:西村
環境・都市等技術委員会
サンコーコンサルタント
森尾
秀昭(福山コンサルタント)
道路技術委員会
副部会長:
応用地質
常任幹事
朋久(パシフィックコンサルタンツ)
副委員長:田中
委員長1名、副委員長2名
委 員 長:市原 仁志(日本工営)
副委員長:河内 圭司(第一復建)
副委員長:松田 和人(パシフィックコンサルタンツ)
部会長:
支部長
委員長1名、副委員長1名
委 員 長:濱本
河川技術委員会
事務局
支部役員
委員長1名、副委員長2名
直道(福山コンサルタント)
副部会長:西村(技術開発)、
平川(九建設計)、田上(基礎
委員長1名、副委員長1名
委 員 長:平野
巌(東亜建設技術)
副委員長:中川
裕(西日本技術開発)
夢 アイデア実行委員会
委員長1名、副委員長1名
委 員 長:松嶋 憲昭(西日本技術開発)
副委員長:白石 悦二(日本工営)
地盤)、原田(九州開発)
監
事
田上
裕
基礎地盤コンサル
監
事
原田
卓
九州開発エンシニヤ
顧
問
山本洋一
福山コンサルタント
顧
問
針貝武紀
福山コンサルタント
特別部会
独禁法に関する特別委員会
部会長:
植田(第一復建)
副部会長:
平成 23 年 5 月 17 日現在
久田(西技)
山本(建技)
3
災害対策委員会
委員:常任幹事
必要に応じて設置
4
平成23年度事業運営方針
平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、甚大な被害を受
けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い被災地の復興と共に、皆様の平穏な生活が取り戻されるよう会員一同全力を尽くして支援に取り組んでまいります。
このたびの未曾有の体験により、土木技術者として防災対策のあり方を再検討していく必要性を認識させられるとともに、早急
な復興対策をスタートさせ一日でも早く「安全で安心できる国土づくり」の一端を担うことが責務であると痛感しています。ま
た、今後の復興対策を成し遂げるためには、建設コンサルタントの役割は非常に大きく、また責任も重いものと考えます。
このような状況の中で、運営方針はキーワードを「オープン イノベーション」として、
「活動のPDCAを展開して活動の進
化を図るともに、業界の壁・会社の壁・技術の壁を越えた活動」を行ってまいりたいと思います。
また、協会活動のあり方として「一般社団法人」に移行することに鑑み、あらためて協会の果たすべき役割を「業界としての
活路・展望を開くために、会員各社に共通する目標・メリットを追求することにある」と再認識して、平成 23 年度の事業は、
以下に示す方針のもとで運営に当たることを提案いたします。
(1)活躍領域の拡大
① 夢・アイデア事業の実現支援
② 建コン技術の新分野・新領域進出
③ 魅力と展望ある業界への広報戦略強化
(2)会員へのサービス拡充
① 学生及び若手技術者の交流・育成
② セーフティネットサービス(情報セキュリティー、法律、財務等)
(3)活動のオープン展開
① 各地方自治体との災害協定
② 他支部との連携(共通課題への対応、夢・アイデア事業の全国展開等)
③ 異業種団体との交流
(4)継続課題
① 支部活動のPDCA展開
② コンプライアンスの徹底
5
平成22年度事業報告
国政は、平成 21 年 9 月の民主党への政権交代から、平成 22 年 6 月の鳩山内閣退陣と菅内閣の発足、7 月参議院選挙での与野
党ねじれ状態、9 月の与党民主党代表選挙、と目まぐるしく変転して先行きの不透明感が否めず、建設関連産業を取り巻く環境
も以前にも増して厳しい状況が続いた一年でした。
このような状況の中で、大型公共工事の凍結や見直しなどが行われ、公共事業費はこれまでになく大幅に縮減されました。そ
の結果、価格競争が激化し、
「技術評価の欠落」、「技術者のモチベーションの低下」、「際限なき経費縮減を余儀なくされる経営
環境の悪化」など技術、品質、経営の間で負のスパイラル現象が懸念されてきています。
九州支部の会員数は 106 社と多く、その活動範囲や企業規模が異なっており、技術と価格の競争が激化する中で、調達方式に
対する意見の相違が顕在化しています。しかし、同じ協会員として建設コンサルタントの地位の社会的向上を目指して、種々の
活動を行っています。
平成 22 年度は次に示す運営方針のもと、様々な支部活動を実施してまいりました。
(1)マーケットの確保・開拓
① アイデア募集から実現支援へ進化しつつある夢・アイデア事業の、さらにビジネスモデルとしての展開可能性の研究
② 予定価格で受注できる選定方式をめざした戦術の検討・実施(発注機関との意見交換会の進め方の再検討等)
③ 一般住民から事業ニーズを喚起させるための広報戦略強化(意見広告等)
(2)会員へのサービス拡充
① 情報提供の充実、活動参画機会の拡大(意見吸い上げ・反映の仕組み等)
② 技術者のモチベーション向上のための施策(若年層を対象とする技術発表会等)
③ セーフティネットサービスの検討(法律・財務の相談窓口等)
(3)活動のオープン展開
① 他支部との連携(共通課題への対応、夢・アイデア事業の全国展開等)
② 関連業界団体との連携可能性検討(意見交換会、政策機関への要望・提案活動等)
③ 異業種団体との交流による建コン技術の可能性研究
(4)継続課題
① 組織・体制及び活動の効率性・実効性のチェック
② コンプライアンスの徹底
これらの運営方針を実行するために、総務・企画部会、対外活動部会、技術部会、夢アイデア部会、特別部会の 5 部会が中
心となり、会員会社や事務局の協力体制のもとで、次のような取り組みを行ないました。
総務・企画部会は、総務委員会と企画委員会から構成されています。総務委員会では、会員の事務効率向上と支部の円滑な運
営、会員サービスとしてのスポーツ大会等の厚生活動、RCCM試験および登録更新講習会の支援等を実施しました。企画委員
会では、各部会・委員会等の活動に対する横断的な課題の検討、異業種団体との交流など支部における新規施策等の検討を実施
するとともに、会員技術者の意識や技術力向上のための活動の具体的な取り組みとして 9 月 17 日に「若手技術者交流会」を開
催しました。
対外活動部会は、広報委員会、対外活動委員会、防災委員会の 3 委員会から構成されています。広報委員会では、建設技術
フォーラムへの対応やホームページの更新管理などの広報活動に取り組みました。10 月 21 日に開催された九州建設技術フォー
ラム 2010 には 1,700 名を超える来場者の中でブース出展、プレゼンテーションなどで協会九州支部のPRを行いました。この
ような広報活動は協会本部でも高く評価され、5 月 26 日に開催される本部の総会で功績賞を受賞することが決定しました。対
外活動委員会では、九州支部の重点活動のひとつとして発注者との意見交換会を実施しました。7 月 12 日の本部主催の九州
地方整備局との意見交換会を始めとして、10 月から翌 2 月にかけて支部主催で 9 つの地方自治体と意見交換会を実施しまし
6
た。九州地方整備局との意見交換会では、①技術力による選定、②建設コンサルタントの新たな役割、③品質の確保と照査、④
魅力ある建設コンサルタントに向けて、をテーマに意見交換を行いました。地方自治体との意見交換会では、主に業務評定制度
の公表と企業選定への活用や表彰制度の導入、総合評価方式による企業選定の拡大などについて議論を行いました。このほか、
初めての試みとして 2 月 21 日には「事業期間短縮に向けた設計等委託業務の効率化方策」をテーマに福岡北九州高速道路公社
との意見交換会、2 月 22 日には「品質の確保と向上」をテーマに九州支部と九州地方整備局との意見交換会を実施しました。
また、防災委員会では、毎年本部で実施している大規模災害対応演習に参加しました。
技術部会は、河川技術委員会、道路技術委員会、環境・都市等技術委員会、講師派遣委員会、CALS/EC委員会、品質向
上委員会の 6 委員会から構成されています。河川および道路部門においては、技術講演会や現地見学会、技術勉強会などを実施
しました。環境・都市部門においては、講習会や意見交換会を実施し、生物多様性戦略などの環境問題に取り組みました。また、
国や地方公共団体、大学等が開催する職員の技術研修会への講師派遣も積極的に行いました。さらに、本部から講師を招いてG
IS講習会、CADセミナー、情報セキュリティ講習会、マネジメントセミナー、品質セミナー等を開催しました。技術者の継
続的研鑽(CPD)の必要性が高まっている中で、会員へのサービス提供の実施に努めるとともに、鹿児島、宮崎、大分でセミナ
ーを開催し、地方会員へのサービス拡大も図りました。
夢アイデア部会は、夢アイデア企画委員会と夢アイデア実行委員会から構成されています。夢アイデア企画委員会では、今年
も夢アイデア募集を行い、交流事業として 12 月 11 日にプレゼンテーションおよび座談会を実施しました。夢アイデア実行委員
会では、過年度応募作品の「夢アイデアの実現化」をサポートするために、「ヤギ・羊ECOプロジェクト」、「思い出NAVI
プロジェクト」、
「柴北川プロジェクト」の 3 プロジェクトに取り組みました。昨年度に設立した九州郷づくりネットワーク研究
会は、大分県での柴北川プロジェクトによる地域支援モデルの検討を継続して実施しました。夢アイデア部会の活動は協会本部
からも社会貢献活動として高く評価されており、支部の重点活動のひとつとして今後も継続していく所存です。
特別部会は、独禁法に関する特別委員会と災害対策委員会から構成されています。独禁法に関る特別委員会は適宜開催し、関連
する情報の収集・提供と会員に対するコンプライアンスの徹底を図りました。また、10 月 5 日には「独占禁止法に関する講習
会」を開催しました。災害対策委員会は、大規模災害時の対応をタスクフォース方式で運営しました。1 月に発生した新燃岳の
噴火に際しては、九州地方整備局から正式な文書での要請がなかったため、協会としての対応は行いませんでした。3 月 11 日
発生の東日本大震災に対しては、発生翌日に災害対策支部を設置し、本部の要請・指示に従うこととして待機中です。
以上
7
トピックス
付建設工業新聞に「意見交換会総括」の記事が掲載されました
付九建日報に「平成23年度通常総会」の記事が掲載されました
平成 23 年 5 月 26 日 協会本部総会で、支部広報委員会が表彰されました。
その際、頂いた賞金の一部を、「桃・柿育英会 東北大震災遺児育英資金」に寄付しました。
表彰の種類
功
委員会名称
九州支部 広報委員会等
績
賞
表彰理由
九州支部広報委員会、事務局等は、支部活動目的である「活動のオープン展開」の一環と
して、九州建設技術フォーラムへの支援を行い、建設コンサルタンツ協会の地位向上に貢献
した。当フォーラムは、前年度までは九州地方整備局主体で企画運営、事務を行っていた
が、今年度から運営方法を以下のように変更し、九州支部が主導的に手伝った。
・
・
・
実行委員長:日野伸一(九州大学工学研究院院長)
運営部会長:山本洋一(建設コンサルタンツ協会九州支部長)
事務局:建設コンサルタンツ協会九州支部、九州建設技術管理協会
興味を持たれるテーマ(情報化施工)や講演者の選定、他団体への積極的な働き掛け、マ
スメディア等を活用した積極的な広報等を実施した。
来場者数は約1,700名(前年度約800名)を数え、望外の盛況をもって役目を果たすことが
でき、建設関連業界における建設コンサルタントの力量、存在感をアピールする絶好の機会
となった。
8
最近の部会活動
○ 平成 23 年度 委員長交流会
総務・企画部会 | 企画委員会
イベント名
平成 23 年度 委員長交流会
開催日
平成 23 年 4 月 15 日(金)15:00~17:00
場所
建コン九州支部会議室
参加者
18名
(各委員長、企画委員会)
・平成 22 年度委員長交流会議事録について
・平成 23 年度事業運営方針(案)と各委員会事業計画(案)
について
・平成 23 年度の事業・行事等ならびに予算案について
議事
・事業計画ロードマップについて
・各委員会活動計画について
・その他事項
▲交流会の様子
○ 第33回軟式野球大会
総務・企画部会 | 総務委員会
イベント名
第33回軟式野球大会
開催日
平成 23 年 5 月 13 日(金)~5 月 14 日(土)
サンピア福岡
場所
なまずの郷総合運動公園
参加者
結果
記事
※
▲優勝の国際航業㈱
21 チーム
優勝:国際航業(株)
準優勝:西日本コンサルタント(株)
建設通信新聞・建設工業新聞
大会賞金は日本赤十字社を通じて、「東日本大震災義援金」に
寄付致しました。
▲準優勝の西日本コンサルタント㈱
9
○ 平成 23 年通常総会
総務・企画部会 | 総務委員会
平成 23 年 5 月 17 日、平成23年度通常総会を開催し、下記のとおり報告ならびに決議されました。
場所:ホテル「セントラーザ博多」3 階「花筐の間」
なお、総会終了後、(財)リバーフロント整備センターの竹村公太郎理事長による
特別講演「21 世紀に向けたインフラ・ストラクチャー」、会員相互の意見交換会を開催しました。
議案
第一号議案
平成22年度議案事業報告について
第二号議案
平成22年度決算報告及び監査報告について
第三号議案
平成23年度事業計画(案)について
第四号議案
平成23年度予算(案)について
第五号議案
役員の改選(案)について
記事
九建日報・建設通信新聞・建設工業新聞・西日本建設新聞
▲通常総会の様子
【支部表彰】
特別賞:針貝 武紀氏
功労賞:高崎 愛一、黒木 修身、木寺 佐和紀、入江 達雄、徳渕 祐三、矢ヶ部 輝明 各氏
○ GIS 実践講習会
技術部会|情報委員会(旧名称:CALS/EC 委員会)
講座名
GIS 実践講習会
開催日
平成 23 年 5 月 19 日(木)~平成 23 年 5 月 20 日(金)
場所
天神ビル
参加者
28 名(
17 社)
GIS を使った事が無い技術者を対象に、基礎から主題図
内容
作成までを、本部情報部会 CALS/EC 委員会 データ連携
専門委員会協力にて 2 日間に渡って実施しました。
▲GIS 講習会の様子
10
夢アイデア・コラム
平成 23 年 1 月 19 日
夢アイデアを活かす今日的意味
新しい年を迎え、夢アイデアの十年を振り返りつつ、新たな想いで今後の方向性を考えてみたいと思います。少し長文になりますことを
ご容赦願います。
夢アイデアプロジェクトがスタートしたのが平成14年度ですから、23年度で10年目を迎えることになります。一般市民に対して、「あな
たの夢アイデアを設計図にしてみませんか?」―まちづくりに関する提案の募集― としてチラシを作り、公共機関の掲示板などに張り出
したりして応募を行った結果、初年度 67 編の応募を皮切りに、22 年までに 430 余編に及ぶ提案が集まりました。正直、迷案も珍案もあ
りますが、どこで活きるか判らないので貴重です。徐々に制度も予算も充実した 17 年度からは、「夢アイデアの募集」のみならず、その提
案をもって市町村に出向いて実現性に関して意見交換を行う「交流調査団派遣」、土木デザイン系学生の合宿に参加してともに学び合う
「人材育成」、夢アイデアの発表と一般市民との交流の場を提供する「夢アイデア交流会」の3つの事業を加えた4本柱で行ってきました
(ここにきて、夢アイデアの蓄積から「夢アイデア実現化」を強力に推進することとされたため、交流調査団派遣は発展的に解消して実現
化事業に含めることとされました)。
簡単に言えば、主催者である建設コンサルタンツ協会九州支部が、市民がその想いを発信できる場を提供し、微力な個人々々の力を
連携させ、具体の行動を起こすためのコーディネーターとなり、かつ、建設技術者のノウハウを、地域組織である「夢アイデア実現希望団
体」に提供する、社会的仕組みともいえましょう。
このプロジェクトの重要なキーワードが「市民発の夢アイデア」、「異なるものの交流とコラボレーション」の2点です。そこで、では、市民
の夢アイデアを掘り起こすということは、現代社会においてどのような意味があるのかを考えてみたいと思います。
1.表面でなく深層部が透けてくる。地域づくりがより本質的なところから出発できる
九州郷づくり共助研究会のホームページにも述べてありますが、大野川流域を対象とした夢アイデアコンテストが地域の有志(大野川
流域ネットワーキング)で主催されました。夢アイデア募集・発表の地域版です。筆者は審査委員長として参加させていただきましたが、
提案された一般市民、学生、子供らが発表した 10 数編の夢アイデアの内容をじっと見つめるうちに、私には、その地域が直面する課題
も、悩みも夢も現れてくるように感じました。さらには、地域に潜在していた資源とか価値あるものが見え、地域の風土に育まれた住民の
感性、価値観のようなものが浮かび上がってきたのです。野辺の花、清らかな水辺、そういったものを大切にする人びとだ、といったこと
が痛いほど分かってくるのです。一方、夢アイデアを聴いたよそ者の私には、どのような支援が可能だろうか、という想いが自然に湧きあ
がってきました。この双方の想いを無視しての地域づくりは難しいという意味でも、想いを出し合うこの手法は、地域をデザインするステッ
プとして欠かせない、根源的なアプローチではないかと思えました。
巷間、市民発意のプロジェクトはたくさんあります。新聞等に掲載されるプロジェクトはすでに形があって実施中のものが多いのです
が、それに比して「市民発の夢アイデア」は、未だ形をなすに至っていない、いわばプロジェクトの原石にすぎません。その原石を多くの市
民が共有し温めることで磨かれてプロジェクトとして形を整え、いくつかは「新しい公共」として育っていく。ですからこのステップを提供す
る夢アイデアプロジェクトは、【一般市民の夢アイデアを活かすことを使命とする「新しい公共」】と定義してもよいかもしれません。
2.価値観が多様化した今日、垣根を越えて交流することが極めて大切である
女性たちが井戸端会議で不満を漏らしていました。「道は渋滞したら困るのよね。おしっこをするところもない。道にも駅があればいの
に・・・・・・」「ったくそうなんよね」わいわいがやがや話し終わると散っていきました。これならボヤキで終わりですが、これを多様なグルー
プが参加する場で発表するとします。そこには道路行政の担当者もいます。このぼやきが大変貴重なヒントを与えてくれるわけです。「道
にも駅か!」灯台もと暗しの当事者には目から鱗が落ちる想いでした。これが平成2年春、あらゆる垣根を越えた人びとによりなる「中
国・地域づくり交流会」で発想された「道の駅」のスタートでした。
「道の駅」は平成4年頃には制度として発足し、全国の道路管理者にも通知されていたはずで、着々とあちこちで開設が進んでいまし
た。「道の駅」は、一定の要件を満たすことを条件とする登録制となっており、すっかり国民の支持を得て今日、ノウハウはアジアハイウェ
イなどにも輸出されるに至っています。
しかし、制度発足から3,4年間は、私が誰それとなく道の駅について聞いても、だれも知りませんでした。6,7年目になる約半数ほど
が、あぁ、それなら知っているよ、となり、十数年目にもなるとご承知の通りです。それに比較しますと、夢アイデアプロジェクトはまだまだ
ですが、爆発的普及期を迎えるには何事もそれほどかかるということでしょう。
11
異業種交流が盛んであるように、ヒントを得るためには異種グループ間の交流が有効な場合が多いわけですが、新しい発想を求める
究極の姿として、業種はもちろん、産・官・学、国籍、老若男女などの一切の垣根を越えて、夢やアイデア、知識・知恵が交流するのが理
想でしょう。アヒルがハクチョウに変身する、夢アイデアプロジェクトもそのような機会を提供していると思います。
3.夢アイデアプロジェクトには閉塞社会を打破するエネルギーと希望を生みだす力がある
閉塞感漂う今日、出口のない不満や不安が充満しています。仮に夢があったとしても、実現なんて夢のまた夢・・・・・・、多くの市民はそ
う嘆じているに違いありません。
22 年 12 月 11 日、福岡市で開催された夢アイデア交流会は、その途中経過を評価してこれからを語り合う会ともなりました。予め選定
した 10 編の発表があり、その後、3つのプロジェクト推進者による座談会が行われ、途中で見えてきたものなどを熱心に語りあいました。
まだまだ事例は数少ないのですが、夢アイデア実現化プロジェクトに参加したすべての人びとは、閉塞という名の海に漂う中にあって、希
望という島に向かって漕ぎだした、という歓びを語っていました。すなわち、「夢の実現化を推進したすべての人びとが、汗を流したことは
歓びだった」と異口同音に発言していたことが印象的でした。
ヤギ羊 ECO 大作戦を指導されておられる島原農業高校の山田教諭は、生徒とともにヤギ・羊 ECO プロジェクトを進めるうちに、生徒
たちが積極的に提案したり実践したりするようになり、父兄からも、子供に自信がついてきた、ありがたい、などの感謝の言葉をいただい
ている、と報告されました。テーマは、ヤギやヒツジを活用した循環型社会の構築でもあるのですが、それによって、持続的発展可能な地
域形成を目指し、その中に、「こうして育った生徒たちが就職する場が出来ていけば素晴らしい」とも語っておられました。こうなると田園
定住圏の構築ということになって、夢は一段と高いレベルに昇っているわけで、心より感服いたしました。これを弁証法のアウフヘーベン
というのでしょうか。
柴北川を愛する会の渡邊雪法 事務局長は、子どもたちが柴北探検隊の前面に立つに及んだ経緯について触れ、彼らは大人たちが
一所懸命にやっていることをみて、自分たちもやらねば、と思ったのでしょう、と自発的な考えが芽生えた点について指摘し、また、当初、
遠くから傍観していた人びとの多くも次第に近づいて一緒にやるようになった、とも述べていました。大野川流域の”夢アイデアコンテスト”
を企画立案された幸野敏治氏は、よそ者が来て地域の良さも悪さもえぐり出していく、そこには抵抗感もあっただろう、けれどもそれが課
題を浮かび上がらせ、夢が形を整えるきっかけになる。夢を追う過程で地域は充実し質的に向上する。熱意はあってもどうすればよいか
分からない「地域」と手助けするグループの出会いは幸せであったとも述べていました。地域という横軸と専門家機能の縦軸との掛け算
が功を奏するわけでしょう。
一方、九州郷づくり共助研究会の主力メンバーの一人、木寺 佐和記 氏は、特に、柴北川を愛する会会員とともに山桜の調査や手当
をした経験から、西行の「願わくは 花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ」の歌を引きつつ「この出会いによって精神的にも成
長した想いです。それはマズローのいう自己実現への歩みでもあったのですが、私としては、究極的には自己実現のレベルに『自然との
一体化』(の感覚)を加えたい」と、到達したその心境を語っていました。無の文化の神髄、日本人ならではの感慨ではないでしょうか!
異口同音に語られる、この種の運動に参加することにより達成される「歓び」あるいは心の深化・・・・・・。一つは、無償の奉仕活動に歓
びを感じる事実は、山川草木悉皆成仏・・・・・・誰にも存する”仏性”に目覚めることを物語ってはいないでしょうか。次に、心を未来志向に
すること、夢や希望を想い描くこと自体が胸ときめくことであり、生理学的にみてもハッピーなことに違いありません。夢アイデアプロジェク
トには、参加する人びとの心に働きかけ、ワクワクさせ、人びとを元気づける作用があるのでしょう。
ところで、毎朝、新聞を開くにつけ暗いニュースに満ちています。人はほとんど暗いニュースで一日を始めているのです。これで落ち込
まないはずがありません。世を挙げて改善運動が必要ではないでしょうか。日本人の精神の最深層部が明るい未来志向型に転換しなけ
れば、活気溢れる国への再生は覚束ないのではないでしょうか。さらに、多くの人びとが仏性に目覚めなければ温かい社会は築けない
のではないでしょうか。とすれば必要なのは、第一は、心のベクトルを暗から明に変える、いわば「暗から明」への精神革命では? と思
えてきました。そうなれば何かの気づきをきっかけに、「新しい公共」に歓んで参加する人は大幅に増えて、「新しい公共」を中心とする第
三極の社会的な存在は目に見えて大きくなるのではないでしょうか。気づきを与えること、夢アイデアを活かす意味をそこに求めたい想
いです。
文:針貝 武紀 初代夢アイデア企画委員長(現顧問)
12
1.開花時調査決行
3 月 11 日(金)に起こった「東日本大震災」のショックが大きく、
開花時調査と言っても“お花見”の色も濃いためその実施にはた
めらいがありました。しかし賛同して頂ける方もおられましたので、
開花時調査を 4 月 3 日(日)に実施することになりました。ご承知
のように今年の寒さは異常で、草木の開花は例年より2週間以上
も遅れたようです。この調査も元々、一週間前の 3 月 27 日(日)
に予定していたものでした
参加者は、波木事務局長、森脇会員、武市会員、武市会員の
お母上と木寺の5人で、現地合流を期待していました波多野会員
は、ご都合で参加できなくなりました。
豊後大野市の道の駅みえで弁当等を調達した後、まずは黒松
地区生活改善センターで地区会合中の渡邊さんへご挨拶致しま
した。その後、三ノ岳なかよしパーク中途の展望台~松巌寺裏~
奥の院~成瀬谷~松巌寺裏林道~大塚会長宅~道の駅きよか
わ、そして最後に沈堕の滝まで足を伸ばして帰途に付きました。
2.松巌寺裏、奥の院、成瀬谷
(1) 松巌寺裏
何と言っても松巌寺裏は、この冬に竹林伐採をしたところでも
あり、大変気になっていた場所です。三ノ岳なかよしパーク中途
の展望台から竹林伐採地点を撮った様子は以下のとおりです
(波木事務局長撮影、以下の写真も同様)。赤丸箇所が山桜周辺
として狭い範囲ながらも竹林伐採を実施した場所ですが、その山
桜の開花が確認できます。しかし、全体的には、開花が遅れてい
る状況が見て取れ、来るのが早過ぎたかと思われました。
3.松巌寺裏林道での花見と弁当
“花を見ながらのお弁当”をイメージしていた我々全員は、成瀬
谷を全員一致でパスし、渡邊さんより「松巌寺裏の林道に入ると
結構咲いていますよ」とのアドバイスがありましたので、そこへと
向かうこととしました。そして漸く、本格的に開花した山桜群を鑑
賞できる場所を見つけました。この場所は、柴北川流域の外には
なりますが(葛川の右岸斜面か?)、写真でも分かるように、かな
り見応えのある開花状況になっていました。しかし、車の外は寒く、
結局は車の中でシートを倒して、一同、車座で弁当を食べました。
震災で車の中で過ごされている方も多いと聞いていましたので、
どんなに大変だろうと誰からでもなく言葉が出てきて、今の自分た
ちの恵まれた状況に感謝しました。
写真-4 林道地点から見た対岸の山桜群
4.大塚会長宅と道の駅きよかわ
大塚会長は、若干体調が良くないとのことで、地区の会合に出
席されていませんでした。渡邊さんよりご挨拶だけでもお伺いした
い旨の連絡をして頂き、帰り際に立ち寄らせてもらいました。体調
を心配していましたが、玄関先まで出てこられ皆で写真を撮らせ
て頂きました。喘息が出ているとのことでしたが、早く体調が戻ら
れることを切に願っております。
会長宅を最後に、長谷(柴北川流域)を離れ、道の駅きよかわ
と沈堕の滝へと向かいました。沈堕の滝の素晴らしさは紙面の都
合上省略させて頂きますが、道の駅きよかわでは、満開のソメイ
ヨシノが我々を迎えてくれました。
写真-6 大塚会長宅の玄関先にて
写真-1 展望台より松巌寺裏全景を望む(赤丸地点が竹林伐採地点)
(2) 奥の院と成瀬谷
奥の院の素晴らしさは、開花時を一目見た人なら分かるはず
ですが、地元の森林組合が杉の苗木を植える際に地域の意向を
反映して山桜だけは伐採せずに残しておられる場所です。少し早
過ぎるかとの不安もありましたが、展望台を下りて奥の院を目指
しました。その結果は、以下のとおりで、1~2 分咲きというところ
でしょうか?残念でした。
次に訪れた成瀬谷は、渡邊さんらが松巌寺さくら公園に次ぐ第
2の視点場も今年度整備された箇所で、花見弁当をそこで食べよ
うと勇んで行ったところです。その状況は写真に示すとおり、奥の
院よりも開花にはほど遠い状況でした。またまた残念でした。
写真-2 1~2 分咲きの奥の院
写真-3 つぼみのままの成瀬谷
(手前が第2視点場)
13
写真-5 弁当の席取り?
写真-7 道の駅きよかわの満開の
ソメイヨシノの下で
5.続編・4月9日(土)のご報告
(1) 妻と二人で
帰宅し、山桜の開花状況が今一つだったことを妻に告げると
「週末ならば私は空いてます」との言がありました。週末は長崎県
の私の両親を訪ねる予定でしたので少々迷いましたが、電話し、
両親の家にはその次の週末に行くこととなり、再び、長谷の山桜
を見に行くことになりました。
(2) 松巌寺裏と奥の院
ほぼ一週間後でしたが、気温が上昇したせいか長谷の山の様
子は見違えるように変わっていました。松巌寺裏と奥の院の写真
を見て頂ければ一目でその違いがお分かりだと思います。奥の
院では、写真を撮っていると一軒家のご主人が出て来られ、昔は
山桜の木も椎茸のほだ木として使っていたが、この場所は森林
組合が山桜を残してくれたんだとのお話等を聞かせて頂きました。
また、妻が「この景色を独り占めですね!」と言うと、笑いながら
「本当に良いのは3日間ぐらいですよ」と教えて頂きました。
奥の院から成瀬谷へ向かおうとした時、渡邊さんが来られ、摘
み立てのワラビ他のおみやげを頂きました。感謝です。ワラビは
初もので湯がいて(もちろん私ではなく)、鰹節を掛けて頂きまし
た。
写真-8 4 月 9 日(土)の松巌寺裏
写真-12 桜と女性(パート2)
(6)さいごに
一週間前と異なり、山桜を堪能することができ、改めて長谷山
桜の見事さを実感しました。帰り際、長谷出入り口のトンネルを出
た箇所の自動販売機のところで車を止めました。振り返ってトン
ネルの方向を見ると、トンネルの上部の丘に鮮やかに満開となっ
ている桜が目に入りました。丁度、風が吹いてきて道路際の桜か
ら落ちた花びらが舞い、その風景に一段の趣を添えるようにキラ
キラと輝いていました。
丘の上のこの桜が山桜かどうかは分かりませんが、林の中に
あるようなので山桜かも知れません。ソメイヨシノと比べれば、山
桜は華やかさでは劣るような気がしますが、この日の山桜は、こ
の木のようにソメイヨシノと同じような華やかさも持ったものが何
本もありました。
写真-9 4 月 9 日(土)の奥の院
(3)成瀬谷で昼食を!
共助研会員であれば、“ティ
ファニーで朝食を”ではなく、や
はり“成瀬谷で昼食を”でしょう。
一週間前とは大違いで気温も
高く、風もほとんどなく、山桜は
ほぼ満開で、手が届くように近
くにもあり、花を見ながらの昼
食を楽しみました。
写真ー10 “成瀬谷で昼食を”
(4)巨木の開花
“鉄塔下の巨大桜”と勝手に呼んでいるあの山桜が開花してい
る状況も確認することができました。もう少し近くから良く見える場
所があるのではと探しましたが、
近付き過ぎると手前の木々が
遮って、中々良い場所がないこ
とが分かりました。そうそう、都
合の良い事ばかりはなさそうで
す。しかし何時かは、もっと良く
見える場所を見つけたいもので
す。
写真-11 鉄塔下の巨大桜
長谷地区(柴北川流域)の山桜を含むお話を、大野川流域の
夢アイデア発表会の場で渡邊さんから聴かせて頂いてからもうす
ぐ丸2年になろうとしています。その間、転げ落ちそうになった奥
の院の調査顛末から始まり、たくさんの思い出話も嵩んできてい
ます。今回の震災の影響は、我々一人ひとりの考え方へも深く及
んでおり「自分にできることは何か?」「共助研としてもできること
があるのでは?」等々を考える
日々が続いていますが、今日一
日は、自然が見せてくれる素晴
らしさを確認できた一日でした。
長谷山桜の素晴らしさ、地域
の方々の暖かいお気持ちを少し
でも多くの方々に知って頂こうと
思い、続編まで書かせて頂きま
した。
写真-13 長谷出入り口のトンネルと桜
――― さまざまの事おもひ出す桜かな ―――
(芭蕉:元禄元年(1688 年)、45 歳の句)
(文責:木寺)
(5)あの女性と再会
昼食後、「森脇さん撮影の“桜と女性”」の現場へ向かうこととし
ました。やはり、ソメイヨシノのトンネル状の様子、お庭の草花、モ
ミジの新芽等々、雰囲気全体は格段のものでした。そうこうする
内、お宅から何と、手押し車を押しながらあの女性が出て来られ
るではありませんか!お話もそこそこに、昨年の森脇さんの傑作
写真に匹敵するような写真を私も撮ろうとシャッターを何度も押し
ました。しかしながら、どうしてもあの写真レベルのものが撮れま
せんでした。辛うじて、お見せできる写真は、次のとおりです。
坂を下りてくつろいでおられた時に、妻と二人で話し掛け、ご高
齢であること、昔はご主人が山林を管理されていたこと、庭の手
入れが大変なこと等を聞かせて頂きました。「来年もまた見に来
てよ」との言葉も頂きました。
14
1. 3月末の超繁忙期をよそ眼に、行ってきました雲仙へ!!!
3 月 19 日、恐らく、いや間違いなく、若いメンバーの方々は、年
度末納期に追われ、必死でパソコンと闘っているであろう、まさに
そのような日、おじさん 3 人組(波木事務局長、木寺さん、矢ヶ部)
は、雲仙の魅力を満喫すべく、チームギアの松本さんが待つ「竹
添ハウス」へ、のんびりと向かっているのでした。
春の行楽時期にも入ったということで、渋滞に巻き込まれ、約 1
時間遅れで「竹添ハウス」に到着。
さっそく、松本さんの車を先導に、途中、棚田の風景をみることが
できる展望台によりつつ、一路、
雲仙温泉へ。
雲仙温泉街では、最初に、雲
仙の温泉街の中にある、今回の
チームギアの仲間でもある田浦
さんの酒屋にも寄らせてもらい、
お勧めの焼酎なんぞを購入させ
ていただきました(右写真)。
次に、昭和 10 年開業、当時は上海経路で来日した欧米人の
避暑地でもあった雲仙の歴史を今に伝え、昭和天皇も泊まられた
由緒ある「雲仙観光ホテル」を見学。松本さんの御威光素晴らしく、
ホテルの副支配人はじめ、多くのホテルマンが私たちを迎えてく
れました。格式、品位、申し分のないロビーや数々の部屋を見て
回り、1 階の食堂では、「ここで、会食を兼ねた共助研の全体会議
やりませんか」などという夢のようなお話まで飛び交っていまし
た。・・・・・(んんん、この修学旅行のような楽しげな紀行文をつら
つら書きつ慣れていいのだろうかと、少々不安になるものの、今
回の目的が、雲仙の魅力を「よそ者」である私たちの目で再認識
するということなので、勇気と目的意識をしっかり持って書き連ね
ることとします)・・・・ここ雲仙は、前述したように昭和の中期まで
は、イギリスなどの外人さんたちの避暑地であった場所で、他の
観光地と全く違った雰囲気を醸し出していることが、大いに興味を
ひかれました。その雲仙の独特雰囲気の解釈は、後述します。
された意識にしっかりと現れているような気配を感じましたし、恐
らく、これからの 1 年を通しての調査で明らかにすべき点であろう
とおもいました。
せっかく雲仙にきたのであれば、この風景を見ていかなければ
いけませんという松本さんと波木事務局長のお言葉を受け、向か
ったのが、棚田を見下ろす展望台へ。山の等高線にそった段々
畑の織りなす風景の素晴らしさ、人間と自然の共生の姿、共生し
ながら生きていくことの美しさを現実の姿として提示している風景
がそこにありました。自然、そし
て、歴史のなかで、知恵と工夫
を凝らして生きてきた人々の姿
が目に見える形としてそこにあ
りました。風景の美しさというの
は、理屈ではなく、また、技術力
ではなく、こういうことなのでしょ
う。
さて、当然のことながら、せっかくの温泉地ということもあり、懇
親会の会場である「竹添ハウス」に帰る途中に、公衆温泉につか
り、瞬時の温泉気分も味わうこともできました。
さて、会場の竹添ハウスに戻ってくると、さっそく今日の親睦会
のメンバーである松尾さん、平坂さん、明日の座学講師の本田さ
んが集まっておられました。名物、久保田食堂の皿うどんをはじ
め、地元漁港で採れ立ての刺身、大震災の被災地の東北の地酒
が振舞われました。途中から、松本さんの旦那様、それと元気あ
ふれる若き女性の中川さんも加わり、なかなか、盛り上がった会
話は深夜まで続きました。
2. 千々石の歴史をしっかりと受けてまいりました!!
大分犬飼の長谷地区に続き、共助研の新たなプロジェクトにな
るであろうここ雲仙は、かつて噴火し大きな被害を出した普賢岳
にもみるように、ジオパークとして指定される一方、中山間地域同
様に高齢化などで、人口減の悩みを抱えるところでもあります。チ
ームギアの松本さんたちの取り組みは、地域で埋もれつつある文
化を、次の世代にしっかり引き継ぐためのシステムづくりを目指し
たプロジェクトであろうと思っています。そのような活動の中で、私
たちのような「よそ者」が、地域で消えつつある文化を見て、どの
ような可能性を持つ資源なのか、その雲仙の持つ独自の地域文
化の価値を何らかの方法で定量的・定性的に評価することが使
命です。きわめて建設コンサルタント技術者としての経験と技術
を持って取り組むべきテーマではないかと感じながら、リッチなホ
テル、風情のある温泉街、なかなか他では手に入らない銘酒等
を満喫することが、そのための必須の課題であると自分を戒め、
高尚な目的意識を持ちつつも、観光客気分で、役得、役得と内心
ニコニコしながら雲仙温泉街を後にしました。
短時間の現地見学でしたが、雲仙温泉の魅力は、単に温泉が
湧いているというだけなく、観光とリゾートのオリジナルの形が残
っているというところにあるのではと感じました。これまでの欧米
人の避暑地であったという歴史と、そこで生業を営む人々の洗練
15
次の日の朝は、郵便局で働かれている千々石郷土史研究会
の本田一義さんによる座学「千々石ミゲルについて」です。秀吉
の時代に、日本で初めて欧州への海外渡航の経験を持つ千々
石ミゲルの実像、そして千々石の歴史を、古地図や古文書等の
歴史資料を参考に、本田さん独
自の解釈を持って紹介されまし
た。佐賀の竜造寺家との係わり、
キリシタン弾圧の実像等、地域
の詳細な歴史考察を踏まえ、貴
重なお話を約 2 時間ほど、質疑
応答も含め行いました。この内容
は、これから本にする予定だとい
うことでした。
さて、いくつもの楽しい時間を踏まえ、今後の進め方について
議論しました。詳細は、別途、報告があると思いますが、次のよう
な方針が話し合われました。
・ 月 1 回程度のペースで、共助研とチームギアのメンバーで、
魅力発見の現地調査を行うこと
・ 現地調査の際は、共通の魅力度評価項目を事前に考えてお
き、調査に一貫性をもたせること
さて、最後のメニューは、手作りピザによる昼食会。おはずかし
ながら松本さんに約束していたこともあり、私、矢ヶ部によるギタ
ーの演奏をバックにということで、松本さんご夫婦、松尾さん、中
川さんにも参加していただき、おいしい赤ワインとピザ、そして地
元の生野菜をいただくことに。ニコ!!
「竹添えハウス」の主:
猫の?ちゃん ⇒
今回のプロジェクトの大きな
特徴は、地域おこしの活動を地
元雲仙でしっかりと根付かせて
いる松本さんの存在や、活動に
参加、協力されている方々が、歴史のプロであったり、政治家の
秘書さんであったり、あるいは、地物農作物をいかに付加価値の
あるものに作り上げるかを考えられる方、などなど専門的な方々
との共同戦線ということであろうと考えられます。
共助研の役割も自づと、私たちの専門力域をふるに発揮しな
ければいけないと考えます。まあ、そこまで気張らなくともという気
持ちもありますが、ともかく、「よそ者」からみた雲仙の評価という
ものをしっかり提供し、少しでも、松本さんたちの活動に協力でき
ればと考えながら、福岡への帰途につきました。
今回の現地調査は、年度末の現業の忙しさもあって、オジサン
3 人組の出番となりましたが、中堅、若手のメンバーの方々への
つなぎ的な役割もあり、とりあえず目的を果たしたかなという気持
ちでの 3 月の活動報告でした。共助研メンバーの方々、長谷に負
けずに楽しいですよ、雲仙も!
おわり
【雲仙観光ホテルの食堂・客室の写真です。一生に一度は、
こんな気品あるホテルでのんびりしてみたいものです】
雲仙観光ホテル:0957-73-3263
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大分県の観光と有料道路の無料化
九建設計株式会社
久米 卓
1.観光と道路無料化のネットワーク
大分県では、平成22年6月からの高速道路無料
化の社会実験に加えて、平成22年12月から3つの
有料道路の無料化が始まっている。高速道路の無料
化区間は、九州の中では一番長い全長 88km で、県
内の高速道路の約半分が無料化となった。
この無料化ネットワークが、大分県内の観光の活
性化に大きな影響を与えている。
ネットワークの主軸は、豊後水道の海の幸や、リア
ス式海岸の景観で知られる県南部の佐伯 IC から、
県北部の国東半島の神仏習合文化や豊後高田市の
昭和の町付近にある宇佐 IC までの約 100km(約 1
時間 15 分)を、通常料金 750 円での走行が可能とな
ったルートである。
その中間には、有料区間を通行して県中部の別府
や由布院の温泉、県西部の天領であった日田の歴史や
▲大分県の有料道路無料化
くじゅう連山の自然景観などへネットワークが拡がっている。
さらに、無料化ネットワークの IC と連結した大分空港道路の無料化による空港へのアクセス向上や、大分市内の米良有料道路・大野
川大橋有料道路の無料化による市内の渋滞緩和などが、活性化の効果を増幅させている。
実際に走行してみると、高速道路の交通量の増加や市内の渋滞の解消を肌に感じることができ、観光だけでなく県内産業全体の活性
化や地域再生への効果を実感する。
2.道の駅かまえにみる観光客層
この無料化で有名になった施設の一つが「道の駅かまえ」である。佐伯 IC から車で 30 分ほど走ると、宮崎県境付近の蒲江漁港の近く
に、「道の駅かまえ」があり、豊後水道で水揚げされた海の幸が人気を集めている。
名物の海鮮丼(1,050 円)は評判で、高速道路の無料化なった6月末以降、駅の利用客は飛躍的に伸び、店の人の話として、「1日に
350 杯売れたこともあり、リピーターもお客さんも多い」と新聞にも掲載されている。(2010 年 10 月 17 日 読売新聞 九州発 道の駅)
道の駅の来場者について、千葉県にある農産物直販所が人気の「道の駅しょうなん」で、アンケートを実施したところ、「なんと来場者
の75%は、地元や近隣の市町村などの地域住民だった」というデータがある。(2002 年 6 月 28 日 生活新聞 博報堂生活総合研究所)
「道の駅かまえ」のリピーターの多くも、県外からの観光客ではなく県内の人たちではないだろうか。
17
▲評判の海鮮丼
▲道の駅 かまえ
3.観光と地域再生
実際に無料化が始まってから、私の周りから聞こえてくる観光の話は、
県外への旅行より、今まで用事がなければ行かなかった県内観光地への
日帰り旅行などが多い。
年に1回の海外や全国からの観光客も重要であるが、月に1度の県内
の交流人口がさらに重要であることをこの無料化で感じている。
「観光は住んでよし、訪れてよしの国づくり」は、観光立国のキャッチフ
レーズであるが、自分の住んでいる周りにこそ地域の魅力があり、再認識
することが大切であると改めて思う。
今回の無料化社会実験で、既存の社会インフラが時代に沿った使い方
によって、地元の産業と結びつき、地域再生のきっかけになることが明確
になってきている。
九州新幹線の全線開通がなにかと話題となる今日この頃である。大分
県には、新幹線の駅はないが、高速道路は東九州道や中九州道の延伸
▲地域活性化フロー
が進められており、道路ネットワークの完成に期待が寄せられている。
新幹線などの交通インフラによる新たな風と、道路ネットワークによる各地の魅力向上をうまく連携させることが、九州全体のリピータ
ー増加や地域再生に重要なことと感じる。
4.これからに思う
私たち建設コンサルタントは、主に社会資本を効率的に整備する技術、長持ちするように維持管理する技術を向上させてきた。
これからは、これまでの築いてきた財産を、変化する社会情勢に沿って最大限に活用し、地域再生に貢献させる技術の向上や行動が、
私たちに求められていると感じる。
この活用する技術を向上させ社会資本を整備することが、どれほど地域再生に効果があることなのか、社会に正確に理解してもらうこ
とが、建設コンサルタントを担う次世代に希望を与え、今後の発展に必要なことではないだろうか。
(平成23年1月5日掲載)
18
熊本城桜の馬場地区に誕生した「城彩苑」
株式会社 九州開発エンジニヤリング
原田 卓
1.「城彩苑」とは
九州新幹線の全線開業にあわせ、熊本城を核とする新たな観光の目玉
が誕生した。
2011 年 3 月 5 日にオープンした観光交流施設「城彩苑」(じょうさいえ
ん)である。
城彩苑は、熊本城に隣接する“桜の馬場地区”に位置し、歴史文化体験
施設『湧々座』(わくわくざ)と飲食物販売施設『桜の小路』(さくらのこうじ)
で構成される。いずれの施設も城下町を思わせる武家屋敷風の造りとな
っている。
▲城彩苑の全容
『湧々座』1 階は、加藤清正の肥後入国から西南戦争までの熊本の歴史を紹介する展示スペースで、2 階は、迫力ある映像・役者によ
って歴史ハイライトをドラマ仕立てで紹介する映像体験室。大人から子供まで、楽しみながら熊本城にまつわる歴史を学ぶことができる。
『桜の小路』は熊本の食文化を堪能できる土産物店や飲食店など 23 店舗が出店。土産物店には、馬刺し、辛子レンコン、いきなり団子、
高菜漬けなど、あらゆる熊本の名産品が揃っている。また、飲食店は、天草や阿蘇の食材を扱ったビュッフェスタイルのレストランが好評。
22 時まで営業している店もあり、夜の名所としても利用されている。
▲湧々座
▲桜の小路
2.予測を上回った入場者数
熊本市は当初、3 月末時点の城彩苑の入場者数を 1 日当たり 3500 人、休日 7000 人と見込んでいたが、実際には平日約 5000 人、
休日約 1 万人と予測を上回った。ただし 3 月は、東日本大震災の影響により、市内の主要 9 ホテルで 9700 人を超えるキャンセルが発
生し、熊本城入園者も前年同月に比べ約 4 割減っていることから、「この時点での入場者は、熊本市県民が多い」という見解を示した。
(参考:熊本日日新聞朝刊 H23.4.5)
しかし、5 月の大型連休に入ると、震災による自粛ムードも緩和され、県外からの観光客も多数訪れるようになった。熊本市によると熊
本城(有料区域)が前年同期比 8.9%増の 10 万 439 人、市動植物園が同 0.06%増の 7 万 3520 人、水前寺成趣園が同 5.2%増の 1
万 8964 人といずれも増加した。期間中、入園者数が最も多かったのは 5 月 4 日だが、最多が「城彩苑」の 2 万 4254 人であった。(参考:
熊本日日新聞朝刊 H23.5.18)
19
3.今後への期待
平成 19 年に築城 400 年を迎えた熊本城。平成 20 年に復元・公開され
た本丸御殿に続き、今年新たに城彩苑が観光スポットとして加わった。
九州新幹線全線開業によって、今後も熊本城には多くの観光客が見込ま
れる。
その中でも城彩苑は、繁華街と熊本城の中間に位置しており、熊本城
への観光客に繁華街まで足を運んでもらうための拠点としては最適の観
光施設である。城彩苑に対する県民の期待は今、大きく膨らんでいる。
▲城彩苑
(平成23年5月20日掲載)
大阿蘇
20
平成23年度
九州支部会員名簿(2011)
会員企業名
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6
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9
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59
60
朝日開発コンサルタンツ(株)
アジアエンヂニアリング(株)
アジア航測(株) 福岡支店
いであ(株) 九州支店
(株)ウエスコ
九州支社
(株)エイト日本技術開発 九州支社
(株)エスケイエンジニアリング
(株)エム・ケー・コンサルタント
(株)オオバ
九州支店
応用地質(株) 九州支社
(株)オリエンタルコンサルタンツ 九州支店
川崎地質(株) 九州支社
(株)技術開発コンサルタント
基礎地盤コンサルタンツ(株) 九州支社
九建設計(株)
(株)九州開発エンジニヤリング
九州技術開発(株)
九州建設コンサルタント(株)
九州工営(株)
九州電技開発(株)
(株)九州土木設計コンサルタント
協同エンジニアリング(株)
(株)共同技術コンサルタント
(株)橋梁コンサルタント 福岡支社
(株)協和コンサルタンツ 九州支社
(株)クレアリア九州支店
(株)ケー・シー・エス 九州支社
(株)建設環境研究所 九州支社
(株)建設技術研究所 九州支社
(株)建設技術コンサルタンツ
(株)建設技術センター
(株)建設コンサルタントサニー
国際航業(株) 九州支社
(株)国土開発コンサルタント
(株)国土技術コンサルタンツ
(株)五省コンサルタント
(株)コンサルハマダ
(株)サザンテック
サンコーコンサルタント(株) 九州支社
(株)三洋コンサルタント 九州支店
ジーアンドエスエンジニアリング(株)
ジェイアール九州コンサルタンツ(株)
(株)新栄設計事務所
新構造技術(株) 九州支店
新日本開発工業(株) 九州事務所
新日本技研(株) 福岡支店
(株)新日本技術コンサルタント
(株)スリーエヌ技術コンサルタント
精巧エンジニアリング(株)
(株)精工コンサルタント
セントラルコンサルタント(株) 九州支店
(株)綜合技術コンサルタント 九州支店
第一復建(株)
ダイエーコンサルタント(株)
(株)大進
大成ジオテック(株)
大日本コンサルタント(株) 九州支社
大福コンサルタント(株)
(株)太平設計
(株)ダイヤコンサルタント 九州支社
所在地
〒892-0847
〒815-0031
〒812-0016
〒812-0055
〒812-0016
〒812-0013
〒818-0072
〒812-0882
〒810-0074
〒811-1302
〒812-0011
〒812-0038
〒810-0001
〒814-0022
〒876-0822
〒862-0912
〒849-0937
〒870-0946
〒880-0015
〒810-0005
〒880-0123
〒870-0876
〒880-0824
〒812-0013
〒810-0001
〒816-0964
〒812-0011
〒812-0022
〒810-0041
〒890-0007
〒812-0023
〒870-0952
〒812-0013
〒880-0015
〒890-0008
〒812-0027
〒861-8034
〒876-0802
〒810-0802
〒800-0031
〒812-0007
〒812-0013
〒857-0051
〒812-0012
〒812-0011
〒812-0011
〒890-0034
〒812-0043
〒879-5103
〒847-1211
〒812-0013
〒810-0041
〒815-0031
〒879-0311
〒890-0016
〒830-0038
〒812-0013
〒890-0068
〒802-0023
〒812-0044
21
鹿児島市西千石町5-1
福岡市南区清水1丁目14-8
福岡市博多区博多駅南3丁目3-25
福岡市東区東浜1-5-12
福岡市博多区博多駅南2-4-11
福岡市博多区博多駅東1-16-14
筑紫野市二日市中央1丁目1-50
福岡市博多区麦野6-14-19
福岡市中央区大手門1-1-12
福岡市南区井尻2丁目21-36
福岡市博多区博多駅前3-2-8
福岡市博多区祇園町1-40
福岡市中央区天神1丁目2-4
福岡市早良区原2丁目16-7
佐伯市西浜3-43
熊本市錦ヶ丘33-17
佐賀市鍋島5丁目7-23
大分市大字曲936-1
宮崎市大工2丁目117
福岡市中央区清川2-13-6
宮崎市大字芳士3701-59
大分市大字三芳1239-1
宮崎市大島町山田ヶ窪1926-1
福岡市博多区博多駅東1-9-11
福岡市中央区天神3丁目11-20
大野城市南ヶ丘1丁目1-15
福岡市博多区博多駅前1丁目4-4
福岡市博多区神屋町4-5
福岡市中央区大名2丁目4-12
鹿児島市伊敷台1丁目22-1
福岡市博多区奈良屋町1-1
大分市下郡北3-18-43
福岡市博多区博多駅東3丁目6-3
宮崎市大工3丁目155
鹿児島市伊敷2-14-10
福岡市博多区下川端町9-12-4F
熊本市八反田1丁目1-15
佐伯市日の出町2-10
福岡市博多区中洲中島町2-3
北九州市門司区高田1-3-1
福岡市博多区東比恵3丁目24-9
福岡市博多区博多駅東1丁目13-6
佐世保市浜田町2-27
福岡市博多区博多駅東2-6-26
福岡市博多区博多駅前3-4-8
福岡市博多区博多駅前4-9-2
鹿児島市田上8丁目24-21
福岡市博多区堅粕4-24-14
由布市湯布院町川南11-3
唐津市北波多岸山611番地16
福岡市博多区博多駅東3丁目11-28
福岡市中央区大名2丁目10-29
福岡市南区清水4-2-8
宇佐市大字森山1813-5
鹿児島市新照院町21番7号
久留米市西町1174-10
福岡市博多区博多駅東2丁目5-19
鹿児島市東郡元町17番15号
北九州市小倉北区下富野1丁目6-21
福岡市博多区千代5丁目3-19
電話
099-226-6800
092-553-2800
092-441-1480
092-641-7878
092-483-3291
092-441-4344
092-925-4880
092-573-2777
092-714-7521
092-591-1840
092-411-6209
092-271-9200
092-712-2518
092-831-2511
0972-22-4126
096-367-2133
0952-32-1112
097-569-9595
0985-28-1122
092-533-5177
0985-39-3330
097-545-2111
0985-29-0240
092-461-2011
092-733-1241
092-595-2220
092-472-4521
092-271-6600
092-714-2211
099-229-2800
092-283-6610
097-567-8600
092-451-5001
0985-24-6487
099-229-0030
092-281-4210
096-385-1171
0972-23-2616
092-271-2903
093-342-8240
092-481-3100
092-413-1021
0956-25-1549
092-451-4281
092-471-7105
092-413-0912
099-281-9143
092-482-7800
0977-85-3344
0955-64-2237
092-432-5385
092-712-0624
092-557-1300
0978-32-0584
099-239-2800
0942-34-5622
092-441-0433
099-251-7075
093-551-1413
092-645-1280
平成23年度
九州支部会員名簿(2011)
会員企業名
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
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75
76
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78
79
80
81
82
83
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85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
太陽技術コンサルタント(株)
(株)高崎総合コンサルタント
玉野総合コンサルタント(株) 福岡支店
中央開発(株) 九州支社
中央コンサルタンツ(株) 福岡支店
中央復建コンサルタンツ(株) 九州支社
(株)長 大 福岡支社
(株)千代田コンサルタント 西日本事業部
(株)テクノ
東亜建設技術(株)
(株)東亜コンサルタント
(株)東京建設コンサルタント 九州支社
(株)東光コンサルタンツ 九州支店
(株)トーニチコンサルタント 九州支店
東洋技術(株)
(株)都市開発コンサルタント
内外エンジニアリング(株) 福岡支社
(株)西田技術開発コンサルタント
西鉄シー・イー・コンサルタント(株)
西日本技術開発(株)
西日本建技(株)
西日本コンサルタント(株)
日進コンサルタント(株)
(株)日水コン 九州支所
日鉄鉱コンサルタント(株) 九州支社
日本工営(株) 福岡支店
日本交通技術(株)九州支店
(株)日本港湾コンサルタント 九州支社
日本地研(株)
(株)ニュージェック 九州支店
(株)萩原技研
パシフィックコンサルタンツ(株)九州支社
(株)パスコ 九州事業部
(株)久永コンサルタント
フェニックスコンサルタント(株)
(株)福山コンサルタント
(株)冨士設計
(株)復建エンジニヤリング 福岡支社
復建調査設計(株) 九州支社
(株)間瀬コンサルタント 福岡支店
(株)松尾設計
松本技術コンサルタント(株)
(株)水野建設コンサルタント
三井共同建設コンサルタント(株) 九州支社
(株)宮崎産業開発
明治コンサルタント(株) 九州支店
八千代エンジニヤリング(株) 九州支店
(株)横浜コンサルティングセンター 福岡支店
(平成23年5月17日現在108社)
所在地
〒882-0062
〒839-0809
〒812-0011
〒814-0103
〒812-0039
〒812-0029
〒810-0004
〒812-0016
〒839-0809
〒819-0046
〒812-0007
〒812-0016
〒812-0013
〒812-0011
〒870-0856
〒804-0012
〒812-0016
〒880-0911
〒815-0033
〒810-0004
〒812-0016
〒870-0852
〒871-0025
〒812-0038
〒812-0013
〒812-0007
〒812-0012
〒812-0013
〒812-0894
〒810-0001
〒892-0816
〒812-0011
〒812-0007
〒890-0007
〒880-0121
〒812-0013
〒870-0045
〒810-0001
〒812-0011
〒812-0013
〒805-0061
〒871-0161
〒862-0933
〒812-0013
〒880-0022
〒812-0043
〒810-0062
〒812-0042
22
延岡市松山町1170-1
久留米市東合川3丁目7-5
福岡市博多区博多駅前1丁目31-17
福岡市城南区鳥飼6丁目3-27
福岡市博多区冷泉町2-1
福岡市博多区古門戸町2-4
福岡市中央区渡辺通1-1-1
福岡市博多区博多駅南4-2-10
久留米市東合川3丁目1-21
福岡市西区西の丘1丁目7-1
福岡市博多区東比恵3丁目28-10
福岡市博多区博多駅南2-12-3
福岡市博多区博多駅東3-3-3
福岡市博多区博多駅前2丁目6-10
大分市大字畑中433
北九州市戸畑区中原東1-7-11
福岡市博多区博多駅南3-20-3
宮崎市大字田吉6186-5
福岡市南区大橋2丁目8-1
福岡市中央区渡辺通1-1-1
福岡市博多区博多駅南1-4-5
大分市大字奥田646-1
中津市大字万田602番地2
福岡市博多区祇園町7-20
福岡市博多区博多駅東1丁目10-35
福岡市博多区東比恵1-2-12
福岡市博多区博多駅中央街8-20
福岡市博多区博多駅東3丁目13-28
福岡市博多区諸岡5-25-25
福岡市中央区天神2丁目8-30
鹿児島市山下町15番27号
福岡市博多区博多駅前2-19-24
福岡市博多区東比恵3-5-2
鹿児島市伊敷台1丁目22-2
宮崎市大字島之内字境田6652番地
福岡市博多区博多駅東3丁目6-18
大分市城崎町2-4-13
福岡市中央区天神1丁目14-16
福岡市博多区博多駅前2丁目17-19
福岡市博多区博多駅東2-6-28
北九州市八幡東区西本町2丁目5-5
中津市大字上池永1285-10
熊本市小峯2丁目6-26
福岡市博多区博多駅東2丁目17-5
宮崎市大橋3丁目225
福岡市博多区堅粕4丁目16-21
福岡市中央区荒戸2丁目1-5
福岡市博多区豊2丁目2-26
電話
0982-33-2107
0942-44-8333
092-451-6141
092-831-3111
092-271-2541
092-282-0441
092-737-8360
092-433-0770
0942-44-8700
092-892-7710
092-415-1313
092-432-8000
092-472-3323
092-686-7300
097-554-5330
093-871-5621
092-431-2851
0985-52-1227
092-511-2441
092-781-2831
092-441-7676
097-543-1818
0979-24-5436
092-282-1354
092-451-6467
092-475-7131
092-433-3070
092-482-0345
092-571-2764
092-715-3301
099-222-8700
092-409-3011
092-451-3522
099-228-6600
0985-39-2914
092-471-0211
097-536-1479
092-716-6262
092-471-8324
092-471-6610
093-661-4970
0979-23-3636
096-365-6565
092-441-3872
0985-27-7103
092-415-2500
092-751-1431
092-475-1318
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