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平成24年度ファシリティマネジメント研修会
公共FM戦略とその事例
平成24年10月19日
公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会
公共施設FM研究部会 前部会長 萩原 芳孝
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
0
はじめに/本日の講演内容について
本日の講演内容
●公共ファシリティマネジメントの概念
1.公共FMとは
●公共ファシリティマネジメントの戦略
2.公共FM戦略の全体構想
3.公共FM戦略の理論と事例
4.公共FMの体制づくり
資料出典 「公共ファシリティマネジメント戦略」
資料出典:
「公共フ シリテ マネジメント戦略 編集:(社)日本ファシリティマネジメント推進協会
編集 (社)日本フ シリテ マネジメント推進協会 発行:株式会社ぎょうせい
発行 株式会社ぎ うせい
「総解説ファシリティマネジメント・追補版」 編集:FM推進連絡協議会 発行:日本経済新聞出版社
「パブリックFM実践ガイドブック」 編集発行:(社)日本ファシリティマネジメント推進協会
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
1
1 公共FMとは
1.公共FMとは
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
2
1.公共FMとは
1.ファシリティマネジメント(FM)の定義
企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を
総合的 企
総合的に企画、管理、活用する経営活動
管理 活 する経営活動
2.公共FMとは
国や地方公共団体・地方三公社・第三セクター等が
自ら所有又は賃借(使用)する
施設(土地、建物、構築物、設備、物品等)とその環境
(内部環境だけでなく 近隣 地域社会 都市・地方 国
(内部環境だけでなく、近隣、地域社会、都市・地方、国、
地球環境までを含めた外部環境、及び情報環境)を、
経営にとって最適な状態(コスト最小 効果最大)で
経営にとって最適な状態(コスト最小、効果最大)で
保有し、賃借し、使用し、運営し、維持するための
総合的な経営管理活動
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
3
1.公共FMとは
総合的とは:
人
・ ライフサイクルを通しての全体最適
(人事)
・ 全庁的に全体最適を図ること
金
経営活動とは:
経営資 を有効
経営資源を有効に活用して
組織の目的を達するマネジメント
経営資源の有効活用とは:
・ ムダ・ムリ・ムラ(3M)を無くすこと
・ 要らないものは持たないこと
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
(財務)
経営
物
経営
資源 (ファシリティ )
情報
(情報システム)
資産に占めるファシリティの割合
民間企業 25%程度
民間企業:
地方自治体:60%程度
(インフラ資産を除く)
4
1.公共FMとは
3 公共FMの導入の効果
3.公共FMの導入の効果
施設資産の最適化
財政負担の軽減
住民満足度の向上
行政改革を促進
地球環境保全に貢献
職員満足度の向上
1 行政の経営的視点に基づき
1.
行政の経営的視点に基づき、国や地方公共団体等の施設資産の配置
国や地方公共団体等の施設資産の配置・品質・量等を
品質 量等を
最適化
2. 施設関連費用を最小に抑え、財政負担を軽減
3. 社会や住民の
社会や住民のニーズ変化に柔軟に対応し、総体的に行政サービスの品質向上、住民
ズ変化に柔軟に対応し、総体的に行政サ ビスの品質向上、住民
満足度向上
4. 執務環境・居住環境の改善により職員満足度が向上、業務効率・知的生産性が向上
5. 省
省エネルギーを実現し、地球環境保全、温暖化対策に貢献
を実現 、 球環境保 、温暖
策 貢献
6. 職員の意識改革を促し、行政改革を促進
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
5
1.公共FMとは
4 FMの業務とサイクル
4.FMの業務とサイクル
目標
目標
PlanDoCheckAct
FM戦略
中長期実行計画
Plan
FM戦略・計画
FM戦略・計画
Action
プロ
ロジ
ジェ
ェ
クト
ト管
管理
理
プ
ク
評
評
価
価
財務評価
品質評価
供給評価
FM統括
マネジメント
Do
不動産取得
施設賃貸借
建物建設
ワークプレイス
大規模改修
規
Check
運営維持
運営維持
維持保全
維持保
運用管理
サービス
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
Do
6
1.公共FMとは
5.PREについて
に
て
日本のFMの定義と欧米との違い
日本のFM
米国
0
FM統括マネジメント
1
F M 戦 略
2
中長期実行計画
FM
3
ワークプレイス
FM
4
施 設 賃 貸 借
5
不 動 産 取 得
産
6
建 物 建 設
7
大 規 模 改 修
8
維 持 保 全
9
運 用 管 理
10
サ
サ ー ビ ス
ビ ス
JFMA
FM
戦 略・計 画
CRE
-
CRE(Corprate Real Estate):
企業不動産
PRE(Public Real Estate):
公共不動産
プ ジ
プロジェクト管理
管
CRE
-
-
FM
公共FMとPREの関係
運 営 維 持
-
FM
CoreNet
IFMA
公共FM
維持保全
PRE
日本のFM=欧米のCRE+FM
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
7
1.公共FMとは
6 FMの目標管理
6.FMの目標管理
ファシリティを経営資源として
経済的なコストで
財務目標
長期にわたって
ライフサイクル
良好なファシリティを
品質目標
最小必要なものをタイムリーに
最
必要なも をタ
リ
供給目標
提供すること
・ファシリティコスト
(≒施設運営費)
・施設関係投資
施設関係投資
・施設関係資産
・ライフサイクルコスト
FMの目標と評価は表裏一体
財 務
地域性
居住性、バリアフリー
データベース、IT、執務環境
耐震、劣化保全、防災安全
利用者満足度、職員満足度
長寿命、省エネルギー
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
・品格性
・快適性
快適性
品 質
・生産性
・信頼性
・満足度
・環境保全性
供 給
・需給対応性
・施設利用度
施設利用度
8
1.公共FMとは
7 組織横断的機能をもつ公共FM
7.組織横断的機能をもつ公共FM
「タテ」組織は、リーダーから委ねられる経営資源を駆使して、その事業に専念する
・事業の生産性・競争力が高まる
「ヨコ」組織は、リーダーの統治(ガバナンス)を支援する
・経営資源(人・金・情報・施設)の全体最適化によってリーダーを支援する
・機能組織として、「タテ」組織(事業別)のチェック&バランス(統廃合)を図る
今まで
首 長
「タテ」組織(事業別)
学校 消防 住宅 福祉 衛生
財務
情報
FM
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
首 長
「タテ」組織(事業別)
学校 消防 住宅 福祉 衛生
「
ヨコ」組織(機能別)
「
ヨコ」組織(機能別)
人事
これから
人事
財務
情報
FM
9
2 公共FM戦略の全体構想
2.公共FM戦略の全体構想
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
10
2.公共FM戦略の全体構想
1 JFMAによる公共施設の可視化プロジ クト
1.JFMAによる公共施設の可視化プロジェクト
次世代負担率の可視化
バランスシートの分析により、社会資本形成世代間負担比率が比較可能
次世代負担率=負債(地方債+債務負担行為+翌年度償還予定)/有形固定資産
都道府県平均:57.2% 政令指定都市平均:45.7% (H17年度バランスシート分析による)
人口減少・高齢化による次世代負担余力の減少に対応し、財政健全化が急務
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
11
2.公共FM戦略の全体構想
有形固定資産の維持コストの可視化
減価償却費は、従前の公会計では現金主義のため、意識されて来なかった
JFMAによる有形固定資産の維持コスト(仮称PREコスト)の定義
有形固定資産維持コスト=維持補修費+減価償却費+公債費利子
都道府県平均:95.7千円 (H17年度行政コスト計算書分析による)
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
12
2.公共FM戦略の全体構想
2 財務 品質 供給の視点からみた公共施設資産の課題
2.財務・品質・供給の視点からみた公共施設資産の課題
人口減少
膨大な公共施設ストック
少子高齢/市場の規模縮小/労働人口低下
巨額な運営維持費/老朽化・耐震化対応
歳入減少
歳出増大
債務増大
財 務
老朽化
耐震性能
環境性能
福祉性能
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
品 質
供 給
ニ ズの縮小
ニーズの縮小
余裕・余剰施設
不足施設
13
2.公共FM戦略の全体構想
3 公共施設のパラダイムシフト
3.公共施設のパラダイムシフト
ニーズ
長寿命建物
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
有る建物を大切に
総量縮減
ニーズ
建物
縦割り体制
事業所管の管理/データ
ニーズ
新築
事業所管は建築予算確保して
建築・営繕部に建築委託
建物
建て建て、ドンドン
使用調整と総量縮減
計画保全・長寿命化
横串し 縦割りマトリックス体制
横串し・縦割りマトリックス体制
一元データ
14
2.公共FM戦略の全体構想
4 全体構想
4.全体構想
量の見直し/質の見直し/データの一元管理
顕在・潜在
将来余剰
機能劣化
耐震・環境
将来付加
2
コストの見直し
長寿命化
CO の見直し
質の見直し
計画保全
コスト縮減・
CO 縮減
総量縮減
量の見直し
FMデータの見える化
現在の施設群
現在余剰
2
将来の施設群
総量縮減は資産&コスト縮減とCO2削減の一石三鳥の効果
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
15
3 公共FM戦略の理論と事例
3.公共FM戦略の理論と事例
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
16
3-1.量の見直し
1.総量縮減プロセスと課題
総量縮減プ
と課題
総量縮減の戦略・計画
課題: 戦略・計画及び使用調整の
体制が整備され
体制が整備されていない
な
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
17
3-1.量の見直し
利用度評価における評価指標の例
利用者・利用者数について
利用者
利用者数について
用途に応じた多様な指標を設定(浦安市)
利用者(件)数
-----------職員数
戸籍等交付件数
在学者
来館者数
利用者数
受診者数
食数
入館者数
戸数
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
施設
-------------------------------------------------庁舎、事務所
行政サービスセンター
学校(小学校 中学校 高校 保育園 幼稚園等)
学校(小学校、中学校、高校、保育園、幼稚園等)
市民活動センター
市民プラザ、文化会館、保養所、青少年館、福祉センター、
ケアハウス、特別養護老人ホーム、老人福祉センター、
保健センタ
保健センター、公園
公園
診療所
給食センター
博物館
市営住宅
18
3-1.量の見直し
ベ
ベンチマーキングによる改善
キ グによる改善
評価項目を要素ごとに最大→最小に配列しベンチマーク
・ 人当たり面積・面積あたりコスト・1人あたりコスト
・一人当たり面積・面積あたりコスト・1人あたりコスト、一人当たり資産・面積あたり資産・1人あたり資産
人当たり資産・面積あたり資産・1人あたり資産
総合庁舎群の階別の1人あたり有効面積のベンチマーキングの例
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
19
3-1.量の見直し
2 ポ トフォリオによる総量縮減戦略の適用例
2.ポートフォリオによる総量縮減戦略の適用例
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
20
3-1.量の見直し
3 総量縮減プロセスを統括する組織体制への変革
3.総量縮減プロセスを統括する組織体制への変革
FM担当部門が総量縮減
担当部門が総量縮減
(戦略・計画&使用調整)
を統括する体制とする
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
21
3-1.量の見直し
4 所管を超えた使用調整の事例(三重県)
4.所管を超えた使用調整の事例(三重県)
警察署の老朽化・狭隘等に伴い、県庁舎の改築による整備を図る
効果的、効率的、経済的な整備手法の検討(用地取得費や建設費などの削減)
効果的
効率的 経済的な整備手法の検討(用地取得費や建設費などの削減)
当該庁舎を含む県庁舎の利用状況や治安拠点としての立地条件を総合的に勘案
津南警察署
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
県久居庁舎
22
3-1.量の見直し
5.県と市町村の連携-職員公舎の活用事例(青森県)
県と市町村 連携 職員公舎 活用事例(青森県)
県:県立学校職員公舎
A棟4戸(全室空家)
構造:CB造 2F
竣工:S53
竣
面積:232.30㎡
(廃止予定)
B棟4戸(満室)
C棟5戸(2戸入居中)
構造:CB造 2F
竣工:S55
竣
S55
面積:232.30㎡
構造:CB造 2F
竣工:S53
竣
面積:385.96㎡
(継続使用予定)
(継続使用予定)
譲渡
もし、同規模の団地を整備すれば
もし
同規模の団地を整備すれば
約1億9400万円
T町:若者定住促進住宅として活用
若者の居住ニーズに合わせたリフォームの実施
若者定住促進住宅の早期の実施
現在の県職員入居者は、譲渡後も町から賃借し引き続き入居
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
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3-1.量の見直し
6 .小学校棟間での集約化の事例(佐倉市)
小学校棟間
集約化 事例(佐倉市)
ᇞ 2,000
0
2,000
4,000
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
小学校
中学校
中学校
中学校
中学校
校舎基準面積と保有面積の差
平成24年度ファシリティマネジメント研修会
24
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