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資料 計画案の資料編 [PDFファイル/820KB]

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資料 計画案の資料編 [PDFファイル/820KB]
資
料
編
資料編
1
計画の策定経過
■計画の策定経過
年月日
項
目
内
平成23年
6月3日
第3次岸和田市障害者計
画策定にかかる関係課長
会議
6月15日
第1回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
6月23日
第1回岸和田市障害者施
策推進協議会
7月
アンケート調査実施
7月25日
第2回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
8月9日~
10月20日
当事者団体に対するヒア
リング調査
8月22日
第3回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
8月25日
第1回岸和田市障害者自
立支援協議会
容
1 はじめに
2 関係課長会議について
3 計画策定について
4 施策・事業評価へのご協力について
5 その他
1 開会
2 自己紹介
3 計画作成に向けて
4 意見交換
5 その他
6 閉会
1 開会
2 委員委嘱状交付
3 議事
(1) 第3次障害者計画・第3期障害福祉計
画作成に向けて
4 その他
5 閉会
○計画策定の基礎資料とするため、当事者団
体及び関係機関に対するアンケート調査
を実施
1 開会
2 計画作成に向けて
3 意見交換
4 その他
5 閉会
○計画策定の基礎資料とするため、当事者10
団体に対するヒアリング調査を実施
○8月9日~8月18日までに9団体実施し、
10月20日に1団体実施
1 開会
2 ニーズ調査等について
3 計画作成に向けて
4 意見交換
5 その他
6 閉会
1 委員自己紹介
2 事務局紹介
3 議事
(1) 事業報告について
(2) 委託相談支援事業所の自己評価について
(3) 事務局からの報告について
(4) その他
-131-
年月日
項
目
内
平成23年
9月28日
第4回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
10月5日
第2回岸和田市障害者施
策推進協議会
10月24日
第5回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
11月25日
第6回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
12月19日
第7回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
平成24年
1月18日
第8回岸和田市障害者計
画・障害福祉計画原案作
成チーム会議
1月26日
第3回岸和田市障害者施
策推進協議会
2月1日~
3月2日
パブリックコメントの
実施
1
2
3
容
開会
ニーズ調査・関連計画のまとめ
大阪府障害者計画策定・国障がい者制度
改革推進会議総合福祉部会の状況
4 原案作成について
5 障害福祉計画の検証
6 意見交換・その他
7 閉会
1 開会
2 議事
(1) 第3次障害者計画・第3期障害福祉計
画作成に向けて
(2) 意見交換
3 その他
4 閉会
1 開会
2 原案作成に向けて
3 意見交換・その他
4 閉会
1 開会
2 原案作成に向けて
3 意見交換・その他
4 閉会
1 開会
2 原案作成に向けて
3 意見交換・その他
4 閉会
1 開会
2 素案に向けて
3 パブリックコメントについて
4 スケジュールについて
5 その他
6 閉会
1 開会
2 議事
(1) 第3次障害者計画(素案)について
(2) 第3期障害福祉計画(素案)について
(3) パブリックコメントについて
(4) 今後のスケジュールについて
3 その他
4 閉会
○広く市民から計画素案に対する意見を募
集するため、計画素案をホームページに掲
載するとともに、福祉政策課窓口をはじめ
主要施設で閲覧できるように配架
-132-
資料編
年月日
2月20日
3月
3月19日
項
目
内
第2回岸和田市障害者自
立支援協議会
大阪府協議
第4回岸和田市障害者施
策推進協議会
容
1 議事
(1) 協議会の運営について
(2) 「第3次障害者計画」及び「第3期障害
福祉計画」の進捗について
(3) その他
○計画案について大阪府へ提出
1 開会
2 議事
(1) 第3次岸和田市障害者計画及び第3期
障害福祉計画(案)の諮問について
(2) 答申について
(3) その他について
3 閉会
-133-
岸和田市障害者施策推進協議会設置要綱
-134-
資料編
岸和田市障害者施策推進協議会委員名簿
(敬称略)
氏
名
役
文
委員資格
◎松
端
○大
谷
池
添
谷
口
岩
佐
石
田
敏
寺
田
高
原
欠
員
松
藤
洋
二
会長
岸和田市視覚障害者協会
松
﨑
恵
美
事務局次長
岸和田市聴覚障害者福祉会
亜紀代
世話人
岸和田市肢体不自由児者父母の会
坂
克
職
准教授
桃山学院大学准教授
教授
大阪体育大学(健康福祉学部)
副会長
社団法人岸和田市医師会
馨
会長
社団法人岸和田市歯科医師会
博
会長
社会福祉法人岸和田市社会福祉協議会
朗
理事
岸和田市民生委員児童委員協議会
一
男
会長
岸和田市身体障害者福祉会
育
子
会長
岸和田障害者・児関係団体連絡協議会
悟
逸
夫
岸和田市精神障害者家族会
村
田
正
行
会長
岸和田市手をつなぐ育成会
山
内
桂
子
副会長
岸和田障害児(者)を守る会
清
時
忠
吉
岸和田障害者共同
作業所管理者
社会福祉法人いずみ野福祉会
田
中
祐
考
主任
社会福祉法人光生会
和
中
幹
恵
アーチエンター
プライズ施設長
社会福祉法人かけはし
田
中
陽
子
市民委員
西
野
孝
子
市民委員
和
田
◎:会長
裕
市民委員
○:副会長
-135-
岸和田市障害者計画・障害福祉計画原案作成チーム委員名簿
(敬称略)
氏
名
◎松
端
克
文
桃山学院大学准教授
○川
畑
貴
子
社会福祉法人岸和田市社会福祉協議会
羽
室
純
一
岸和田市身体障害者福祉会
高
田
美
穂
岸和田市肢体不自由児者父母の会
森
本
美智子
岸和田市視覚障害者協会
松
﨑
恵
美
岸和田市聴覚障害者福祉会
松
谷
敬
一
岸和田市手をつなぐ育成会
網
代
正
美
岸和田障害児(者)を守る会
今
口
雅
博
岸和田障害者・児関係団体連絡協議会
高
橋
健太郎
社会福祉法人いずみ野福祉会
中
島
慎
社会福祉法人光生会
野
上
知恵子
相談支援事業者(かむかむ)
七
野
正
雄
相談支援事業者(かけはし)
奥
野
志
織
CSW
中
村
愛
子
CSW(~第2回)
中
崎
道
代
CSW(第3回~)
柏
木
千鶴子
岸和田支援学校
田
中
文
佐野支援学校
中野渡
所属等
司
隆
豊
岸和田公共職業安定所
川
原
恭
子
岸和田子ども家庭センター
黒
見
宗
久
岸和田保健所
事務局
◎:リーダー
福祉政策課
○:サブリーダー
-136-
資料編
2
各調査からみた計画課題や要望
Ⅰ
生活環境の整備の推進
1.都市施設のバリアフリー化の推進
 車イス使用者用トイレの設置の恒常的な推進・・・オストメイト対応の設備や成人
障害者も使用できる介助台の設置等。
 施設等の計画の段階から、当事者や関係者の参加の義務づけ。
 社会参加すること、できることが当然のこととしての整備(特別にしてあげるとい
うのではなく)。
 駅舎ホームに人身事故及び車両故障など情報を聴覚障害者にわかるよう な電光板
を設置し、リアルタイムでスピーディに文字を流すなど情報の提供。乗車中の車内
も同様。
2.交通バリアフリー化の推進
 ローズバスのコース・便数増・・・南海バスと競合するとこは必要ないが、幹線道
路をはずれた不便な所に回るように。20分くらい遅れてくることもあり、正確な
走行を。
 溝や暗渠の目の粗い格子のフタの改善。
 有料の駐車場についての障害者割引の推進。
 自転車のマナーの改善・・・歩道を中学生などが自転車で.並走することがあり、身
の危険を感じる。⇒警察から各学校への指導。
 春木の駅の踏切は車や自転車、人が多いので、車イスの場合、なかなか渡れない。
 社協の移送サービスについて、保健所の保健師さんから聞いたが、登録して予約し
ないと使えない。緊急時に使いたい。福祉タクシーも遠いと経費がかかる。
3.障害者向け住宅の充実
 土生団地など公営住宅のバリアフリー化・・・何か所かに1階のみ車イスのまま自
宅へ出入りできるように。
 住宅改造の補助金を使いやすく。
 交通の便利な場所の住宅に住みたい。
 利用できる府営住宅(久米田、紅葉ヶ丘)など、精神障害者用に使わせてほしい。
民間では入居させてくれない。
4.コミュニケーションの充実
 大きな医療機関(総合病院)への手話通訳者の設置。
 障害福祉担当へのテレビ電話の設置・・・スムーズに手続きや情報などを取得しや
すいように。山直とかサン・アビリテーィズなどにも順次置いていったら、そこか
ら市に連絡できる。まずは市が先頭に立ってそのような動きをすることが肝心。
 日常生活用具で、テレビ電話も選択できるようになった。テレビ電話したらFAX
はできない。両方欲しいが。
 市役所の福祉政策課以外のすべての課や図書館、市民病院などでコミュニケーショ
ンがスムースにできるように・・・手話などコミュニケーションがとれることを条
-137-
件にするなど、ちょっとした配慮をすることで、職員を採用して増やすこと「合理
的配慮」。
 テープの広報の利用をしているが、役所言葉的な表現ではなく、もう少しやさしい
口調に。
 平成23年春から「ラヂオきしわだ」が開局したが、地域により受信されない所が
ある。ラジオはテレビより情報入手の手段になるし、特に岸和田の情報を知りたい
し、聞きたいので受信できないことを解消する手立てを講じてほしい。
5.防災対策の推進
 天災・人災時の避難場所への誘導等、日頃から防災対策の充実。
 緊急時に必要な人に生活必需品や食料品、自家発電機等が手渡るような備蓄。岸和
田支援学校を福祉避難所として指定し、備蓄することと、事前にそのことの情報開
示(東日本大震災の影響で一時的に紙オムツ等が確保できなくなり、医療的ケアの
必要な子どもを持つ親等が不安を抱いた)。
 津波に対する避難について、津波の高さの想定を見直し、市内の避難所の設置や避
難方法の指導の実施。
災害時 に一番 弱い立 場にあ るとい う啓発 と要援 護者登 録の申 請の促進 。
しかし、登録名簿についてごく一部の町会長や民生委員だけが知っている。ことが
起きた時に活用できるのか不安。⇒個人情報保護と情報提供のあり方。
 第2次避難所の確保。
 実際に、避難時にどこへ行ったらいいのか情報が得やすいようにすること。避難す
る方法も教えてほしい。⇒マニュアルがあればいい。
 障害のある児童の保護者など、登録制度があることを知らない人も多いのではない
か、
 自閉症の子どもなど、避難所の体育館対応ではなく、教室の開放とか、小さな部屋
での対応ができるようにしてほしい。
 情報保障の避難所・・・1次避難所で2次避難所についての情報が得られるように。
放送以外の方法も考えてほしい。電話はつなぐが、FAXをつなぐことはしない。
形態の電池の確保などを例えばサン・アビリティーズに置くとか。
【現在の登録制度の問題点や災害時での課題】
 独居老人や障害のある方に、災害時に安全な場所へ誘導してくださいと(老人会に)
指示されていますが、個人情報保護条例があるため、住所、氏名は連絡できないと
のことです。
 災害時における聴覚障害者の情報確保、避難所における手話通訳の必要性等、課題
はたくさんあります。福祉避難所の情報提供や周知不足。前年度よりの災害対策室
との懇談も次回の予定がまだ決まっていない状態です。個人情報保護等の関係で、
団体としても登録手話通訳者すべてを把握できない状態なので、役所よりの災害時
の通訳体制確立と関係団体への福祉避難所(第2次避難所)等の情報提供を望みま
す。
 避難所での生活が困難な子どもやその家族のために、早期に体育館とは別に教室等
を開放してほしい。障害があってパニックになったり、人混みが苦手だったりする
ことがあるので、そういう子どもへの配慮をしてほしい。
 避難所の生活に知的障害児者や自閉症等発達障害児者が適応できるか。できたとし
ても、周囲の理解を得られなければ生活できない。各地域で福祉避難所を設置する
等検討をしてほしい。
-138-
資料編
 登録制度について周知が不十分で、登録も進んでいないと思われる。災害時の対策
については以下のような課題があると話し合っている。
 避難所となる可能性のある支援学校・福祉施設を福祉避難所(障害児・者専用の)
に指定するとともに、そのために必要な自家発電機の設置及び燃料の備蓄や食料の
備蓄などの条件整備。
 災害時要援護者支援プランの岸和田市の策定状況を明らかにすること。
 「避難所運営マニュアル作成指針」に基づく要援護者支援(避難所のバリアフリー
化・情報提供の配慮・知的障害者等への配慮等)の関係先への周知徹底や研修の実
施。
 消防・警察等の緊急支援者に対して、障害者等への理解を促すための、支援マニュ
アルの作成や研修を実施。
 重度障害者・医療的ケアの必要な障害者が被災した場合に、福祉サービスの訓練、
医療・投薬等の継続を可能とする準備と周知徹底。
 聴覚障害者の災害情報の入手方法についての具体化と避難訓練などの学習 。
 できれば、同じ障害を持つ人が同じ避難所にしてほしい。
 情報が不足する。
 避難所でガイドヘルパーを使えるようにしてほしい。専門的な勉強をしている人な
ので安心。
 登録制度があるが、持っている人が限られているので、災害時に活かされるかが不
安。
Ⅱ
福祉サービスの充実
1.相談システムの充実
 学齢期の障害児の発達相談の年に1回程度の保障。
 自立支援協議会について福祉関係機関に周知し、そのシステムがより機能するよう
に取り組んでください。
 相談員制度があり、視覚障害者は2名いるが、現状はそれほど相談がない。どこへ
相談したらよいかわからないということもあり、行政の指導が少ないのではないか。
相談員制度ももっと活用できる体制が必要。
 ピアカウンセラーをしているが、家に今誰もいないから話を聞いてほしいという声
がある。当事者が家族にも言えない状況がある。
 ピアカウンセラーがいることも知らなかったが、広報でもっと目立つように工夫を。
広報に載っている以上、安心して電話をかけるということもある。
 障害者団体について、手帳の交付時や申請時などにチラシ等広報をしてほしい。
 広報の相談コーナーの表現は、具体的でないと入っていけない。1~2歳の保護者
など、療育という言葉自体知らない人もいる。「発達に関する不安」など、できる
だけ具体的な表現にしてほしい。
 福祉関係課の担当はできる限り異動しないでほしい。顔が分からないと相談しにく
い。専門性を高めることと、専門職員を充実することを進め、情報を保護者等と共
有しながら相談対応にあたること。
 市に手続きに行くことが年に何回かあるので、その時を利用してこんなことをして
いるというお知らせを提供(たとえば、災害時要援護者登録制度など)。
 こういうサービスがあるということをもっと丁寧に教えてほしい。「このサービス
-139-
は使えません」ではなく、それは使えないが代わりにこれなら使えるというように、
子ども対象のサービスについてわかりやすいように。サービス案内もくるが、使え
ないサービスも多く、送ってきてほしくない。
 障害者の自立に向けた総合的なサポート体制の充実(相談、働く場、生活の場、ヘ
ルパー)
【高次脳機能障害等への対応】
 医療との連携により支援の充実が必要だが、まだまだ始まったばかり。
 脳血管障害による若年性認知症もどこにつなげていくのがいいのか。
■自立支援協議会の認知状況
団体
参加者数
知っている
聞いたことがある
視覚障害者協会
手をつなぐ育成会
タイムケア利用者
パピースクール父母会
かけはし利用者
聴覚障害者福祉会
肢体不自由児者父母の会
身体障害者福祉会
いながわ療育園保護者
9人
5人
5人
16人
10人
4人
2人
9人
5人
1人
1人
1人
2人
知らない
1人
3人
1人
7人
2人
2人
8人
5人
■相談支援事業所「かむかむ」の認知状況
団体
参加者数
視覚障害者協会
手をつなぐ育成会
タイムケア利用者
パピースクール父母会
かけはし利用者
聴覚障害者福祉会
肢体不自由児者父母の会
身体障害者福祉会
いながわ療育園保護者
9人
5人
5人
16人
10人
4人
2人
9人
5人
知っている
聞いたことがある
知らない
2人
2人
3人
1人
2人
聞いたことがある
知らない
5人
13人
5人
2人
2人
2人
2人
■相談支援事業所「かけはし」の認知状況
団体
参加者数
視覚障害者協会
手をつなぐ育成会
タイムケア利用者
パピースクール父母会
かけはし利用者
聴覚障害者福祉会
肢体不自由児者父母の会
身体障害者福祉会
いながわ療育園保護者
9人
5人
5人
16人
10人
4人
2人
9人
5人
知っている
-140-
2人
10人
2人
1人
2人
1人
9人
5人
資料編
2.福祉サービスの充実
 移動支援、日中一時支援で、パピースクールに通う年齢の子どもを受け入れてくれ
る事業所が少ないので、受け入れてくれる事業所を増やす。
 障害者自立支援法にかかる利用者負担について一般世帯を対象として市独自の負担
軽減策。
 同じく一般世帯を対象とした、自立支援給付・自立支援医療・補装具・地域生活支
援事業など多分野のサービスをまたがって受ける際の、総合上限制度の創設。
 食費等の実費負担への補助。
 精神障害者へのサービスの充実。
 障害児者のヘルパーが少ない。行動援護のためのヘルパー講習や研修も必要。
 生活保護の基準で、兄弟まで同一世帯で見るのは判定が難しい。
 年金の管理など、特に在宅の人は、親がいなくなってからの将来が不安。
 医療的ケアが必要な方の居場所の確保。
【支給決定について】
 一人ひとりの生活実態や障害の状態を十分考慮し、必要なサービスと支給量を決定。
 岸和田市の支給ガイドラインを開示するとともに、障害程度区分による上限を設け
ない。機械的な支給決定で支給量を減らさないようにする。申請があれば、3歳未
満であっても移動支援の支給決定を行う。
 介護保険制度対象の障害者について、現在は介護保険優先での支給決定が原則であ
るが、必要に応じて自立支援法での支給決定を行う。
【共同生活介助・共同生活援助】
 身体障害者がグループホーム、ケアホームを利用する場合、個別のヘルパー利用に
ついて、制限を受けずに必要な支援時間を支給。
 市民病院の1フロアや敷地内に医療看護も受けることのできるケアホームが理想。
緊急時の短期入所にも対応できるように。
【短期入所】
 医療的ケアの必要な障害児者は、近隣で短期入所を利用できる施設がないため、緊
急時に遠くまで行く大変さは計り知れす、近隣で受け入れできる場を確保。
 緊急時に市内の事業所でショートステイを利用できるよう社会資源の整備を推進。
【移動支援】
 移動支援について、細かな制限を付けずに利用しやすいように。
 施設入所者の移動支援の支給決定を行い、障害者がどこに住んでいても自由に外出
ができるように、岸和田市として努力を。
 ガイドヘルパーの支給時間の支給決定基準(ガイドライン、成人46時間、児童35
時間)を撤廃し、必要な人に必要なだけ支給が受けられるようにすること。また行
き先の制限(散髪・銀行・郵便局・選挙は不可欠)をなくすこと。
 通勤(施設通所を含む)や通学、旅行(宿泊を伴う)等での利用禁止の支給制限を
無くし、必要なサービスを自由に利用できるようにすること。
 通学の保障のため、地域の小学校、及び佐野支援学校・岸和田支援学校、もしくは
支援学校のバス停への送り迎えを移動支援として認めること。
 現在児童の習い事に関する移動支援は認められていないが、特に中高生の習い事は、
成人期の自立を見据えた場合、重要な社会参加の活動であることから、保護者の病
-141-
気や突発的な事情があり、障害児本人を習い事へ送り出すことができない時などは、
移動支援を利用できるようにすること。
 3歳未満の移動支援の支給決定(家族の状況も考慮の上)。
 高齢のろうあ者は文章によるFAX連絡もできないため、足を運ぶことが多いので、
タクシー代を半額にする。バスも無料化。
【日中一次支援事業】
利用希望者が多く、支給決定を受けても希望通りには利用できない実態があり、以
下のような改善策に取り組んでください。
 4時間単位の設定ではなく、1時間単位での単価の設定。また、その額については
1時間当たり1000円以上でできる限り引き上げる。
 希望する障害児者の数を考慮すれば、十分な場所の確保が必要で 、障害児者の放課
後や余暇保障の活動場所を提供すること。
 日中一時支援についても、移動支援と同じように初動加算をつけ る。
 障害児学童保育がないため、日中一時支援事業が代わるものとして利用されている
が、地域の小中学校や岸和田支援学校への迎えがなく、また、終了後の家庭への送
りがないため、平日の利用がとても利用しづらいものとなってい る。岸和田市の責
任で送迎の補助をすること。
 児童の登録の事業所が増えるように、ヘルパーのスキルアップが必要。
【タイムケア事業】
 現在は1か所で、場所が狭いので、なかなか人数が利用できない。利用希望者が多
く、新規受け入れがむずかしい。夏休みは断られることもある。
 時間制限が10時~16時なので、18時まで延ばすこと。
 岸和田支援学校の小学部の子どもが重度化していて、夏休みの受け皿がない。何と
かならないか。
 岸和田支援学校の中で、放課後をみてみらえないか。
【補装具等】
 子どもの場合、身体の成長度合いによって作り替えが必要で、どうしても買い替え
が必要な場合は、耐用年数にかかわらず、給付すること。
 装具診も大変で、合わせるのに1か月くらいかかる。母子センターか南大阪センタ
ーでしかできない。リハビリはいながわなので、できればいながわで直接できるよ
うに。
 日常生活用具の耐用年数で、シャワーハットが8年間変えられないと言われたが、
子どもは大きくなるのも早い、臨機応変な対応を。身長が1歳と6最とではずいぶ
ん違う。
 ベッドも高齢者と同様にレンタルできるように。
 吸引器も1台までしか補助金が出ない。こわれた時に修理したいが、その間どうす
るか、複数台にも補助金を。
【学童保育】
 小学1年生から高校3年生までの障害児を対象とした通念の学童保育を実施し、子
どもたちの豊かな放課後活動(長期休暇も含む)と家族のレスパイトや就労の保障。
 学童を小学6年までみてもらえないか。空き教室の活用。
-142-
資料編
【障害者手帳】
 手帳の色は障害種別にかかわらず同一になったが、表記など統一してほしい。
【自立支援機能の強化】
 障害者のひとり立ちを支える体制、ボランティアと障害者や家族を支えるつなぎの
機能を行政がする。
【ガイドヘルパー】
 各自がやっているので、連携がない。事故対策もバラバラ。ガイドの自動車で行け
る範囲もマチマチ。
【散髪等】
 首や頭が不安定な子どもの場合、家で散髪するのも大変で、和歌山の国立病院のシ
ョートステイを利用する時に散髪をしてもらうことがあるが、理美容協会と連携し
て、療育センターなどでもやってもらえたら助かる。
3.障害者福祉の拠点施設の整備
 障害児者の集える場の充実。例えば、ファインプラザ大阪で実施しているような教
室をサン・アビリティーズでも実施。
【福祉センターの建て替えについて】
交通の便からみても現在の場所での建て替えを行ってほしい。建設に際しては、計
画段階から障害児者団体、現在使用している団体、多くの市民の意見を十分に反映さ
せること。
 駐車場・駐輪場は十分なスペースの確保。
 部屋も使用料について、現在同様無料に。
 福祉センターの建替えを現在の場所で実施。その際、津波対策を踏まえて福祉避難
所としての整備も含めること。
 療育センターを設立してもらい、その中にリハビリ施設、ショートステイ、デイサ
ービスができる施設を整備。
5.経済的な自立に対する支援の充実
 障害者基礎年金の充実。
 障害者が担える仕事を障害者が取り組めるように、地域の理解を広げながら就労を
支援。
-143-
Ⅲ
保健医療・療育の充実
1.障害の予防と早期発見の充実
 引き続き、乳幼児の各健診の充実。経過観察教室についても保護者への配慮ある対
応を含め専門性を維持、向上すること。
【精神障害の早期発見・早期治療】
 病気についての高校などでの啓発。
 病気とは知らずに高校中退や仕事を途中退職する人を、医療機関や相談支援事業所
などどこかへつなげる仕組みが必要。
 すっと引きこもりの人も、何かがきっかけで外に出るようになることもあり、きっ
かけづくりが必要。
2.早期療育の充実
 PTは歩けるようになると終了。STは食べることが優先し、しゃべることの訓練
は受けれない。PTは一定の期間が経つと終了。いながわ療育園では受けれない子
もいる。パピーも定員25人と決まっている。⇒定員増。
 療育を受けたい人がすべて受けられるようにするとともに、法律(自立支援法、子
ども・子育て新システム)によって、療育が受けられなくなることがないように。
 岸和田市の障害児の療育・保育システムとして、いながわ療育園・パピースクール
がセンター的な役割を果たしながら、保育所の中でも障害児を受け入れていけるよ
うなシステム(例えば障害児クラス)を設けて、両園に入れなかった子どもたちの
受け止めのみならず希望する子どもがもれなく質の高い早期療育・保育を受けられ
るように市として策を講じること。
 療育に入れず、障害児保育を利用している親の中には孤立している人がいる。心理
的ケアやフォローが充実するように、保健師の体制を強化。
【総合通園センターへの建て替え】
 現在いながわ療育園・パピースクールで行われている療育内容をすべて維持するこ
と。
 現在と同じように一階で鍵をかけず、すぐに園庭に出ることができ、堀、柵のない
開放的な空間での保育環境の確保。施設内に関しては、障害の特性を配慮し必要な
段差を設けること。
 自園直営方式での対応が可能な給食室を確保。
 保育室の面積は現状以上にすること。
 リトミック(リズム)ができる体操室、園庭、広場(グラウンド)、公園の確保。
 父母待機室の確保。
 駐車場の確保。
 通園児全員が必要な時に必要な訓練を必要なだけ受けられるようにすること。
 建て替え工事中も子どもたちが変わらず療育を受けられるよう仮園舎を確保。
 建て替え計画の経過を随時情報開示すること。また、パピースクール職員や保護者
の意見を反映すること。
 認可施設になった場合、自立支援法に則った運営になると認定区分や手帳の有無に
よりパピースクールに通えなくなることがないように、そのような子どもに措置入
園ができるように市独自の制度を整備。
-144-
資料編
 建て替え時にはセンター内に学童保育を実施できる場所を確保。
 建て替えの際には、保護者の就労保障やきょうだい支援につながるような体制を考
慮。
 児童福祉分野の制度改革が進んでも、パピースクール、いながわ療育園の療育水準
を必ず維持し、両事業を充実。
 呼吸器を使用する重度の障害児が通園できるようにすること。
3 .障害に対する医療の充実
【重度障害者医療費助成制度】
 大阪府の重度障害者医療費助成制度が後退することのないよう府に強く働きかけ
るとともに、たとえ制度が見直されたとしても、市において制度の維持・拡充(対
象の拡大等)をはかること。
【精神障害者の医療について】
 精神病患者の精神科以外の医療(内科、外科、その他)も無料に 。
 引きこもりの精神障害者や退院促進で退院してきた人などを誰が医療につなげる
か。
【障害児者の医療体制の充実】
 医療機関の知的障害への理解は、だんだん進んできた。
 大きな集団や、見通しがつきにくい待ち時間を、通常の場合より苦痛に感じて、パ
ニックを起こしてしまう子どもたちがいる。医療証や療育手帳・身障手帳を提示し
た場合、また、特別の配慮が必要であるという家族からの訴えがあった場合には、
予約時間の設定、別の待合室を設置する等の配慮をすること。そのためにも医師
会・医療機関へ働きかけるとともに、障害児者への理解を深めてもらえるよう研修
の実施を働きかけること。
 重度障害児者の歯科医療の充実。
 障害児者に対する医療の充実、特に歯科医の診療所が岸和田市内に皆無のため、早
急に確保すること。
 市民病院に専任手話通訳者を設置すること・・・突発的な時、夜間の対応もむずか
しい。緊急時などに対応できる体制を。
4 .リハビリテーションの充実
 リハビリを受けたい家族のために、PT、ST、OTを行っている施設をわかりや
すく明確な(料金、日時等)情報提供。
 障害児者が機能訓練を受けられる医療機関の充実。
 二次障害で困っている障害者(特に脳性まひの場合)に対する専門的な医療・リハ
ビリの充実。
 2006年4月の診療報酬改定で、医療リハビリに日数制限が設けられたことにより、
十分なリハビリが受けられない状況が生まれている。わたしたち障害者にとって体
を維持するためには、医療リハビリはなくてはならないものであることから、リハ
ビリが必要な人には、必要なだけの時間、リハビリが受けられるよう、国に強く要
求するとともに、岸和田市としても対策を講じること。
-145-
 肢体不自由児者の機能訓練を、市内の医学的リハビリ関係機関で十分に受けられる
ようにすること。
 ハビリテーションの総合化について、利用者がその内容などを理解しやすいように
して推進すること。
 維持期のリハビリテーションの充実。
Ⅳ
生涯学習の機会の充実
1.学校における障害児教育の充実
【適正就学委員会について】
 適正就学委員会については、保護者が進路選択をより冷静に考え、受け止めること
ができるように、最初から結果の通知まで保護者の心情に寄り添い、丁寧に対応す
るなど配慮すること。
 適正就学委員会にかけることや、そのためのテストの実施についても保護者に十分
な説明をすすめるなど保護者も一緒に子どもの進路について検討することを重視
すること。
 小学校1年生から6年生までの進路を、5歳児の時点で決定することは難しいので、
学齢期の発達相談の中で必要となれば3年生の時点での進路相談として支援学校
の編入も可能となるような方法を確立すること。
【地域の小中学校で支援を必要とする児童について】
 児童生徒在籍者数で学級を決定するのではなく、必ず、障害種別学級を編成し、担
任を配置すること。
 支援学級に在籍している児童の状況に応じ、必要な場合は加配や介助員等の人材を
配置すること。
 通級指導教室を各学校に設置。
 通常学級に在籍する特別支援教育の対象となる児童に対する指導、支援に当たる教
員を配置すること。その際、支援学級の担任をつけるのではなく、別に教員を確保
すること。
 小学生に対する障害の学習で、身体障害だけでなく、目には見えにくい障害(発達
障害、自閉症)の学習機会の充実。
 支援学級の先生が障害に対する知識を学べる環境の充実。
 国語、算数だけでなく、全教科、少人数の支援学級で学べるように。
 地域の学校に在籍している障害児が障害の状況に応じた教育を受けられるように
すること。
 軽度の発達障害の児童生徒について、随時発達相談を受けられ、課題に応じた教育
が保障されるよう、適切な支援体制の整備。
 地域で障害児と健常児が交流し、ともに活動する機会の充実。特に放課後や長期休
暇について、小学校1年から高校3年生までの障害児(地域の学校、支援学校とも
に)が安心して楽しく過ごせる場の整備・充実。
 中学の保健体育の授業に、精神病について詳しく取り入れること(思春期の心の動
きと重なる部分がある)。
-146-
資料編
【しいのみ学級】
 しいのみ学級の介助員の人数は在籍人数に応じて増やすこと。また、同性の介助が
保障されるようにすること。
 ひまわり学級にも他の特別支援学級同様に実態に応じて介助員の加配を実施。
 教員や介助員が専門性を高められるよう、研修などの実施。
 しいのみ学級は岸和田市の肢体不自由児の集中校であるにもかかわらず、訓練は月
1回と全く不十分な状況で、放課後や休日に遠方まで訓練に行っているのが現状。
PTの回数を増やすとともに、OT・STの訓練に関しても保障 すること。
 耐震化工事のための診断時には、地震や火災等の災害時でも肢体不自由児が安全に
避難できるような避難用スロープ(滑り台)が設置可能かどうか、確認 をすること。
その上で、設置不可能であれば他に設置できる避難経路を必ず設置すること。
 装具診察の場所と回数を増やすこと。
【支援学校について】
 佐野支援学校は相変わらず府下第一位の過大過密校であり、これでは適切な障害児
教育を受ける権利が保障されない。一日も早い建設を進めるように府に働きかける
こと。また、児童・生徒の約半数が岸和田市から通っていることを踏まえ、岸和田
市としても市有地の提供を考慮するなどしてさらにもう一校、岸和田市に支援学校
が新設されるよう、積極的に努力すること。
 支援学校が岸和田市に設置された場合、場所を確保し、岸和田市の責任で障害児学
童保育を実施すること。
 岸和田支援学校では、医療ケアの必要な子どもたちが増えている。子どもたちの教
育と命の保障のために、教師の定数外で常勤の看護師を配置するような制度を府と
して実施するよう、市として働きかけること。また、国の制度として創設するよう
要望すること。
 重度の障害児がバスに乗れるようにしてほしい。
2 .社会教育の充実
 障害児者の社会教育の充実のために、サン・アビリティーズや公民館などの市内の
公共施設を利用して障害児者を対象とした教室やクラブ活動(体操教室、音楽教室、
工作教室、水泳教室など文化スポーツ活動)を実施すること。
 サン・アビリティーズの体育館を交流教室に。
 社会教育講座の社会見学でバスの借用時間を延ばしてほしい(8時出発~19時帰
着)
・・・近くしか行けないので全然面白くない。春と秋の2回は社会見学したい。
 市立公民館で陶芸を教えている講師自身が障害のあるた人で、そのように講師とし
ても活躍できる場の充実が必要。
 公民館などで開催する講座について障害のある人が参加できるように、講師も障害
のある人への理解を深めることが必要。
 地域での健康会やいきいきサロンなども、ガイドヘルパーと一緒に参加ということ
がむずかしい。
-147-
Ⅴ
就労支援の推進
1.障害者の雇用機会の充実
 障害者の一般就労が進むよう、泉州中障害者就業・生活支援センターや大阪府のジ
ョブライフサポート事業との連携を強化すること。
 福祉的就労の場としての就労支援継続A型・B型、就労移行支援事業所に対しての
公共発注を推進し、障害者の所得保障と就労に向けて訓練を充実できるよう支援す
ること。
 障害者の雇用促進のため、罰金はなくし、必ず雇用するように法を整備すること。
 精神障害者の場合、障害を隠して就労すると労働時間が長く、仕事が続かない。
 広域で確保するなどの検討を。
 高齢でハローワークに行っても雇用の場がない。一般企業(中小企業)は障害者を
雇う状況にないのではないか。
 働く場を増やして。
2 .職業リハビリテーションの充実
 中程度の障害者に対する職業リハビリテーションの機関が不足している。岸和田市
として社会資源の整備に取り組むこと。
 IT講座の開設。Windows7、ワード、エクセル、パワーポイント、新聞づくり
教室、デジカメ取り込み編集、ブログの作り方、Web作成(ホームページ)など。
 資格取得のための講座を設けてほしい。ユニバーサルデザイン検定、カラーデザイン検
定、精神保健福祉士、電気工事士2種など・・・転職に向けて、しっかりとした技
術を身につけたい。夜間や土日にしてほしい。公的なものであれば手話通訳者をつ
けてと言えるが、手話通訳の派遣の条件の枠を広げてほしい。
 どうしても引きこもりがちなので、どうすれば社会生活に興味を持つか教えてほし
い。個々に違うので、親たちは大変悩んでいる。
Ⅵ
福祉コミュニティづくりの推進
1.地域福祉活動の推進
 地域福祉活動を推進し、そのネットワークが災害などの緊急時の要援護者への支援
につながるように取り組むこと。
 障害者が地域に住んでいることを知らない。
 今回、地域福祉計画の見直しで地域で懇談会があること自体知らなかった。今後、
障害者団体にも声かけをしたり、町会も役員などを通じて住民みんなに声をかける
こと。
 障害者団体に、民生委員・児童委員の役割、福祉委員などについても知らせてもら
えるようにすること。
 地区福祉委員会そのものを知らない障害当事者がほとんどだと思います。
2 .ボランティア活動の推進
 ボランティアセンターの機能を充実させ、障害児者の活動とのコーディネートを進
-148-
資料編
めてること。
 社協、市でボランティアの育成と登録をさらに進め、障害者が街で暮らしやすいよ
うにすること。
 地域で子ども会の行事をする時に、障害児が参加する場合は、ボランティアが派遣
できるように。ボランティアの派遣のサポートを行政や社協ができるように。
3 .障害に対する理解の推進
 障害者への理解を広げるために福祉教育の推進に力を入れること。特に保育所、幼
稚園、小中学校における、障害者理解の福祉教育は障害児のきょうだいにとっても
重要であり、障害のあるきょうだいがいることで、いじめられたりすることのない
ように福祉教育を推進すること。
 ノーマライゼーションの理念を小さいうちに教える。
 「障害者の日」を周知。
 支援学級の先生が障害に対する知識を学べる環境の充実。
 小学生に対する障害の学習で、身体障害だけでなく、目には見えにくい障害(発達
障害、自閉症)を学習する機会の充実。車イスなど目に見える障害は受け入れやす
いが、自閉症などの障害もあることの理解啓発を。支援学校との交流なども理解の
促進に役立つ。
 小学校でも対応が違うので、まず、校長先生から理解していただき、支援学校と地
域の学校との交流を進め、障害についての理解を深めることなどを、どこの学校も
取り入れるようにすること。
 学校自身も障害のある児童に対する理解を保護者や地域住民に発信できるように
すること。
 聴覚障害について、聞こえないことの理解がない。日ごろの近所づきあいの信頼関
係からお互いの関係を築く、障害者も地域の情報を得るなど、地域とのかかわりを
広げていく。
 コミュニケーションのとれる人(手話のできる人など)がいれば、遠くへでも行く。
4 .権利擁護の推進
 将来に対する親の不安があり、成年後見制度など権利擁護が必要。
 障害者が虐待や権利侵害を受けたり、金銭トラブルに巻き込まれたりしないように
対策を強化。
 買物で判断能力がないため、取り消せるかどうか。
 精神障害者の場合、強く勧められると断れない人もいて、羽根布団を買わされた人
もいる。金銭管理が苦手である。
-149-
3
用語の説明
【あ行】
■IT
Information technologyの略で、インターネット、通信、コンピュータなど情報に
関する技術のことをいいます。
■アウトリーチ
福祉サービスを利用することに拒否的だったり、接近がむずかしい人に対して、援
助者の方から積極的に出向いていく援助方法です。
■悪質商法
悪質に不当な利益を得るような商売方法で、高齢者などの被害が多い状況です。悪
質商法には次のようなものを含め数多くあります。
①無料で商品がもらえると言われ会場に行ったら、高額な商品を売りつけられる催眠
(SF)商法
②商店街の空き店舗などを利用した健康講座や血圧測定会などを実施し、お得な感じ
を強調 し、高額な健康器具や健康食品などを売りつけられる健康講座商法
③債権管理回収会社等を名乗った身に覚えのない請求書が届いく架空請求
④無料で点検をした後、不安をあおるようなことを言われ、商品やサービスを契約させら
れる点検商法
⑤商品を強引なやり方や長時間に及ぶ勧誘で、次々と商品を買わされる訪問販売
⑥頼んでもいない商品を一方的に送りつけ、受け取った以上代金を支払う義務がある
と思い込み、代金を振り込んでしまう送り付け商法
■あゆみファイル
岸和田市では、発達支援を必要とする子ども一人ひとりに応じた、継続した支援を
行うために「あゆみファイル」 を作成しています。このファイルは、幼児期から成人
まで、様々なところで子どもが受けた療育・教育・サービスの内容を各機関が記入し、
一貫した継続的な支援ができることをめざしています。また、保護者と関係者が子ど
もの状況を把握した上で、今何が課題なのか、どのように考え共通理解していけばい
いのかを、一緒に考えることができます。この事業は平成22年4月から開始されまし
た。
■いきいきネット相談支援センター
住み慣れた地域で、いきいきと安心して暮らし続けることができるために市内11か
所に、岸和田市から委託を受けたコミュニティソーシャルワーカー(地域の総合生活
相談員)が配置されています。地域のすべての人を対象に、困りごとや悩みごとにつ
いて無料で相談を受けます。また、福祉のサービスや支援がスムーズに行われるよう
に関係機関と連携し、ネットワークをつくるとともに、岸和田市と協力しながら、地
域で支えあい、誰もが住みやすいまちづくりに向けた取り組みを進めます。
-150-
資料編
■一般就労
障害者自立支援法に基づき国が定めた「障害福祉サービス及び相談支援並びに市町
村及び都道府県の地域生活支援事業の提供体制の整備並びに自立支援給付及び地域生
活支援事業の円滑な実施を確保するための基本的な指針」の中で、一般就労とは、一
般に企業等への就職(就労継続支援A型及び福祉工場の利用は除く)や在宅就労、自
らの起業をいいます。
■医療的ケア
高齢者や重度の障害のある人が受ける介護の中で医療的な介護行為を医療的ケアと
いいます。具体的な医療的ケアとは、たん吸引(口腔、気管など)経管栄養(鼻の管
からの栄養注入)、胃ろう(お腹から胃に小さな穴を形成し栄養注入)などが該当しま
す。上記の他に未だ容認されていない医療的行為に摘便、浣腸等も挙げられます。
医療的ケアは、医師法や保健師助産師看護師法で定めるところにより、医師または
看護師にしか認められない行為を、ヘルパーが介護上やむを得ず行う必要な措置とし
て、厚生労働省が一定の行為の実施することを認めてきました。平成23年6月に成立
した「介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律」におい
て、介護福祉士等によるたんの吸引等の実施を行うための改正が行われました。
■インクルーシブ
包含する、含まれるという意味で、障害の有無にかかわらず、ともに地域の学校、
社会に包み込まれ、必要な援助を提供されながら教育を受け、あるいは自立した生活
を送ることをいいます。
■インターンシップ
学生が在学中に企業や官公庁などで将来の職業選択に生かすため、就業体験をする
こと。
■SPコード
縦・横18ミリメートル四方の切手大で、縦と横の両方向に情報をもつ二次元コード
のことで、専用の機械(「スピーチオ」または「テルミー」)で読み取ると、日本語約
800字分の文章の音声による再生や、点字、テキストなどでの出力ができます。
■エンパワーメント
エンパワーメントという単語そのものは「能力をつける」「権限を与える」
という意味です。ただし、従来の様々な考え方の枠組みが、障害者の「能力」
や「 権 限 」を 訓 練 や 指 導 に よ っ て 後 か ら 付 加 さ れ る も の と み な し て き た の に 対
し て 、エ ン パ ワ ー メ ン ト と い う 考 え 方 の も と で は 、本人が本来もっているもので、
それが社会的制約によって発揮されていなかった力を、本人が発揮できるようにする
ため、あらゆる社会資源を再検討し、条件整備を行っていく必要があるという見方に
立った概念です。
-151-
■NPO
non-profit organizationの略で、民間非営利組織などと訳され、自主的・自発的
な社会活動を行うことを意味します。平成10年3月に成立した「特定非営利活動促進
法(NPO法)」は宗教や政治活動を主な目的としないという前提で、公益 のために活
動することをNPO法人の要件としています
■大阪府福祉のまちづくり条例
大阪府では、平成4年10月に大阪府福祉のまちづくり条例を独自に制定し、平成
4年3月に大阪府建築基準法施行条例を改正し制定した大阪府建築基準法施行条例
(福祉関係規定)とともに、すべての人が自らの意思で自由に移動でき、社会に参加で
きる福祉のまちづくりを進め
てきました。心のかよったまちづくりのために、府民、事業者、
行政が一体となって進めていくことをうたい、不特定かつ多数
の人が利用する建築物、道路、公園、駐車場(これらを「都市
施設」といいます。)を対象に、整備の基準を定めています。
整備基準に適合するように整備・改善された都市施設には「適
合証」を交付しています。
平成12年5月には、「高齢者、身体障害者等の公共交通機関
を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」、いわゆる「交
通バリアフリー法」が制定され、新設する旅客施設等に対する
バリアフリー化が義務付けられました。
また、平成14年7月には、「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物
の建築の促進に関する法律」、いわゆる「ハートビル法」が改正され、新設する大規模
な建築物に対するバリアフリー化が義務付けられました。
これらの2つの法律が対象とする施設や基準は、大阪府福祉のまちづくり条例が対
象とする施設や基準と、まだ隔たりがあるものであったため、大阪府ではこれらの法
律と並行して、条例による基準や手続きを一部重複もしながら運用してきました。
こうした中、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」、いわゆる
「バリアフリー法」が平成18年6月に制定され、それまでの「交通バリアフリー法」
と「ハートビル法」が統合されるとともに、新たに、路外駐車場や都市公園、道路が
対象とされ、建築物の基準も充実されました。
そこで、大阪府では、バリアフリー法に基づく条例を定めて建築物に関する適用対
象や基準をバリアフリー法の規定に追加してまとめ、効果的かつわかりやすい制度と
するために、大阪府福祉のまちづくり条例の改正を行い、重複する大阪府建築基準法
施行条例(福祉関係規定)は廃止しようと考え、平成20年12月から平成21年1月にか
けて府民の意見を募集するなど、検討を行いました。
■オストメイト
直腸がんや膀胱がん、事故などにより、消化器や尿管などが損なわれることにより、
腹部などに排泄のための開口部(ストマ/人工肛門・人工膀胱)を造設した人のこと。
-152-
資料編
【か行】
■基幹相談支援センター
平成22年12月の障害者自立支援法の一部改正に際して位置づけられた地域におけ
る相談支援の中核的な役割を担う機関であり、身体障害のある人、知的障害のある人、
精神障害のある人の相談支援に関する業務を総合的に行うことにより、相談支援体制
を強化することを目的としています。
■虐待防止
障害のある人に対する虐待は、平成23年6月17日に「障害者虐待の防止、障害者
の養護者に対する支援等に関する法律(障害者虐待防止法)」が成立し、平成24年10
月1日より施行となっています。この法律による「障害者虐待」は、養護者及び障害
者福祉施設従事者等、使用者(雇用主)による障害者虐待をいうと規定しています。
■行政の福祉化
行政のあらゆる分野において、福祉の視点から総点検し、住宅、教育、労働などの
各分野の連携の下に、施策の創意工夫や改善を通じて、障害のある人をはじめ母子家
庭の母や高齢者など就労困難な人の雇用、就労機会を創出し、
「自立を支援する取り組
み」のことをいいます。
■協働
全体としての思いは共有して、みんな自分のできることを行うという意味で用いら
れたり、同じ目的のために力をあわせることという意味で用いられ、課題に対する共
感と行為に対する主体性を前提にしています。また、
「共同」はふたり以上の人が一緒
にする(使う)ことをいい、「協同」は協力して同じ活動をすることをいいます。
■ケアマネジメント
利用者の必要とするケアを調整する機能を果たす援助で、利用者が社会生活を行う
うえでの様々なニーズに対応して、適切な社会資源と結びつけることをいいます。社
会資源は、家族、親戚、友人、知人、近隣、ボランティア等のインフォーマルな資源
と、地域の団体・組織、法人組織、行政、企業などのフォーマルな資源、そして利用
者自身のもつ内的資源があるとされます。ケアマネジメントの援助は、①入り口、②
アセスメント(心身の状態や問題状況等の把握・理解)、③ケース目標の設定とケアプ
ランの作成、④ケアプランの実施、⑤モニタリング(ケアプランにそって提供される
サービスが利用者のニーズにうまく対応できているかどうか確認し、チェックするこ
と)、⑥再アセスメント、⑦終結といった過程を持っています。
■高次脳機能障害
脳の機能の中で、生命維持に関わる基礎的な生理学的機能(血液の流れの速度、呼
吸や体温の調整、覚醒リズム、運動調整・・・等)に対し、注意・感情・記憶・行動
などの認知機能を高次脳機能と呼びます。交通事故や頭部のけが、脳卒中などで脳が
部分的に損傷を受けたため、言語や記憶などの機能に障害が起きた状態をいいます。
-153-
注意力や集中力の低下、比較的古い記憶は保たれているのに新しいことは覚えられな
い、感情や行動の抑制がきかなくなるなどの精神・心理的症状が現れ、周囲の状況に
あった適切な行動が選べなくなり、生活に支障をきたすようになります。また、外見
上では分かりにくいため、周囲の理解が得られにくいと言われています。
■高齢化率
国連は65歳以上を高齢者としていますが、高齢化率は、65歳以上の高齢者人口が
総人口に占める割合をいいます。わが国の高齢化率は、団塊の世代(後述)が高齢者
になる平成26年には26.2%となることが推計されています。わが国の高齢化の特徴
は、高齢化のスピードが非常に早く、他の先進諸国がおよそ90~100年で高齢社会(高
齢化率14%以上)に移行しているのに対して、わが国は30年ほどで移行しています。
なお、高齢社会とは人口の高齢化が進んだ社会のことをいいますが、国連では総人口
に占める高齢者人口の割合が7~14%の社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を
「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」としました。
■子ども110番の家
子どもたちを犯罪から守るため、地域の家庭以外にも商店や事業所等に「子ども 110
番の家」のステッカーを掲示していただき、子どもが不審者に追いかけられるなどの
トラブルに巻き込まれそうになった時には、一時保護と110番通報などの対応をお願
いするものです。
■コミュニティソーシャルワーカー(CSW)
地域において、支援を要する人たちの生活圏や人間関係等環境面を重視した援助を
行うとともに、地域を基盤とする活動やサービスを発見して支援を要する人に結びつ
けることや、新たなサービスの開発や公的制度との連携の調整等を行う専門的知識を
有する人をいいます。大阪府が主唱し、府内の各市町村が各所に配置をしています(業
務委託を含む。事業者が、その経営する福祉施設等に配置しているのは「施設CSW」と
呼ばれています)。
■こんにちは赤ちゃん
岸和田市では、平成21年7月以降に誕生された赤ちゃんを対象に、安心して子育て
ができるよう『乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)』を行っています。
生後4か月までの赤ちゃんがいるすべての家庭を「乳児家庭全戸訪問事業訪問員」(本
事業の研修を修了した地域の民生委員・児童委員)が訪問し、岸和田市の子育てに関
するサービスの紹介を行います。
-154-
資料編
【さ行】
■サービスの自己評価
問題点を改善し、サービスの質の向上を図ることができるように、介護保険サービ
スの提供者である施設及び事業者が自ら介護保険サービスの質の評価を行うことをい
います。
■災害時要援護者
要援護者とは、一般的には日常生活を送るうえで、何らかの援護を必要とする人を
いいますが、最近では、災害時に、自分の生命・安全の確保が困難で、何らかの支援
を必要としている人達をさして災害時要援護者ということが多くなっています。この
場合は次のような人をいいます。
① 危険を察知しにくい人・・・危険を知らせる警告が聞こえない、見えないなど
の視覚・聴覚障害のある人など
② 危険に対して危険と理解・判断しにくい人・・・言葉がわからない外国人、判
断力に乏しい精神障害のある人、乳幼児、地理にうとい旅行者など
③ 危険に対して適切な行動がとれない人・・・手足が不自由な傷病者・障害のあ
る人・高齢者・妊婦など
■JA
Japan Agricultural Co-operatives(日本の農業協同組合) の略で、新しい農業
協同組合(農協)のイメージを象徴する愛称として平成4年4月から使用しています。
■市民後見人
成年後見制度の利用においては、親族または弁護士や社会福祉士などの専門職の人
が後見人等になることが多いのですが、一般市民の人も研修を経て後見人等として活
動できる体制を整えている自治体もあります。こうした後見人等のことを市民後見人
と呼んでいます。
■障害者就業・生活支援センター
障害のある人の希望に添ったプログラムを設定して、働く暮らしを支援するとともに、
事業所が障害のある人を雇用する上でのアドバイス、情報提供、定着への支援を行いま
す。岸和田市は貝塚市とともに、泉州中障害者就業・生活支援センターが管轄になりま
す。
-155-
■障害者総合福祉法(仮称)
国においては、制度上の課題を解決するため、障害者自立支援法に代わり、制度の
谷間がなくサービスの利用者負担を応能負担とする新たな「障害者総合福祉法(仮称)」
の検討を行ってきましたが、平成24年2月29日、民主党厚生労働部門会議は、障害者
自立支援法に代わる新たな法律の名称を「障害者総合支援法」とし、難病患者も対象
とする新制度案を了承し、同年3月13日に閣議決定されました。障害のある人に対す
る支援として、①重度訪問介護の対象拡大(「重度の肢体不自由者等であって常時介護
を要する障害者として厚生労働省令で定めるもの」とする)、②共同生活介護(ケアホ
ーム)の共同生活援助(グループホーム)への一元化」、③地域生活支援事業の追加(地
域社会における障害者に対する理解を深めるための普及啓発、コミュニケーション支
援を行う手話通訳等を行う者を養成する事業 等)などが挙げられています。平成25
年4月1日施行ですが、上記障害者に対する支援の①及び②については、平成26年4
月1日となっています。また、法の施行後3年を目途として、①常時介護を要する者
に対する支援、移動の支援、就労の支援その他障害福祉サービスのあり方、②障害程
度区分の認定を含めた支給決定のあり方、③意思疎通を図ることに支障がある障害者
等に対する支援のあり方、を検討することとされています。
■障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律
障害者の就労意欲の高まりや短時間労働に対する障害者ニーズに対応するため、中
小企業における障害者雇用の促進として、障害者雇用納付金制度の適用対象の範囲拡
大や雇用率の算定の特例(事業協同組合等算定特例の創設等)、短時間労働に対応した
雇用率制度の見直し、その他として企業グループ算定特例などが定められた。(平成
20年12月公布、平成21年4月1日以降、段階的に施行)また、平成21年4月に「障
害者の雇用の促進等に関する法律施行令の一部を改正する政令」が公布され、除外率
について、平成22年7月から、各除外率設定業種ごとにそれぞれ10%引下げられま
した。除外率は、一律に法定雇用率を適用することになじまない性質の職務について、
事業主負担を調整する観点から、特定の業種について雇用義務の軽減を図る制度で、
平成14年の法改正により、段階的に廃止・縮小することとされています。
■小地域ネットワーク活動
地区福祉委員会が主体となり、地域の高齢者や障害のある人や児童、子育て中の親
子等、自立生活を行ううえにおいて支援を必要とする人一人ひとりを対象に行う、地
域住民による支え合い・助け合い活動のこと。
■消費者被害
全国的に高齢者の消費者被害は増加を続けています。高齢者は「お金」
「健康」
「孤独」
の3つの大きな不安を持っていると言われ、悪質業者は言葉巧みにこれらの不安をあお
り、親切にして信用させ、年金・貯蓄などの大切な財産を狙います。また、高齢者は自
宅にいることが多いため、訪問販売や電話勧誘販売による被害にあいやすいのも特徴で
す。
-156-
資料編
■情報のバリアフリー化
視覚や聴覚に障害のある人でも支障なく情報通信を利用できるようにすることをい
います。
■シルバーハウジング
福祉施策と住宅施策の連携のもとに、ひとり暮らしの高齢者、夫婦ふたり暮らしの
高齢者世帯を対象に、高齢者の生活特性に配慮した設備・設計、緊急通報システムを
備え、生活援助員(ライフサポートアドバイザー)による福祉サービス(生活相談や
緊急時の対応等)を備えた公共賃貸住宅のこと。
■スキルアップ
スキル(skill)とは「技能や能力」のことをさし、技能を高めることを、スキルア
ップといいます。人間の技能や能力を表現するあらゆる分野で用いられる言葉ですが、
特に、人材開発の分野でよく言われるようです。例えば、
「他人と十分に意思の疎通を
図ることができる能力」のことをコミュニケーションスキルといいます。
■生活習慣病
食生活や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症や進行に大きく関与
する慢性の病気のこと(がん、脳血管疾患、心疾患等)で、従来は加齢に着目して行
政用語として用いられてきた「成人病」を、生活習慣という要素に着目して捉え直し、
「生活習慣病」という呼称を用いるようになったものです。成人病対策が二次予防と
いわれる早期発見・早期治療を重視したのに対して、生活習慣病対策は若年からの生
活習慣改善のための動機づけや自発的な取り組みの一次予防を重視したものになって
います。
■成年後見制度
認知症、知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分な人の法律行為(財産管
理や契約の締結など)を、家庭裁判所が選任した成年後見人等が本人を代理して契約
を行ったり、同意なく結んだ不利益な契約を取り消すなどの保護や支援を行う民法の
制度。制度の利用には、家庭裁判所に本人、配偶者、四親等内の親族が申立てを行う
ことになります。なお、身寄りのない人の場合、市町村長に申立て権が付与されてい
ます。
-157-
【た行】
■第三者評価
介護保険サービスや障害福祉サービス等の利用者が、質の高いサービスを選択でき
るように、事業者が提供するサービスの質を当事者である事業者および利用者以外の
公正・中立な第三者機関が、専門的かつ客観的な立場から評価することをいいます。
■地域就労支援センター
働く意欲がありながら、いろいろな問題を抱えていることで、雇用・就労を実現で
きない人たちを地域全体で支援するための施設で、就労支援コーディネーターによる
相談やカウンセリングを行い、問題の把握とともに具体的な対応について当事者と一
緒に考えます。また、能力開発講座なども開催しています。
■地域の福祉力
地域の課題への気づきとともに、相互支援力や問題解決力を高める(学習・参加)、
それらを可能とする仕組みを作り出す、人権意識を高める、生活上必要な社会資源を
作り出すなどの力をいいます。
■地域リハビリテーション
障害者や高齢者が住み慣れた所で、そこに住む人々と共に、生涯安全にいきいきと
した生活が送れるように、医療や保健・福祉及び生活にかかわるあらゆる人々のリハ
ビリテーションの立場に立った活動のことをいいます。
■地域包括支援センター
高齢者が住みなれた地域で自立した日常生活を営むことができるよう、高齢者を支
える中核的機関として、包括的支援事業(介護予防ケアマネジメント業務、総合相談支
援事業、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント業務)および指定介護予防支
援業務を実施するために設置されるものをいいます。
■テレワーク
情報通信機器を利用して、自宅や会社以外の場所で事業所から任された仕事を行う
勤務形態のこと。
■特別教室(CALL)
岸和田市立産業高校では、平成23年度から老朽化したLL教室を撤去し、語学能力
とコミュニケーション能力育成のためのCALLシステムを導入しますが、CALLシステ
ムとは「コンピュータを活用した外国語教育システム」のことです
-158-
資料編
【な行】
■内部障害
身体障害者福祉法に定められた身体障害のうち、心臓機能障害、じん臓機能障害、
呼吸器機能障害、ぼうこう・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスに
よる免疫機能障害の6つの障害の総称です。
■日常生活自立支援事業
認知症、知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分な人が地域で安心して暮
らし続けられるよう、利用者との契約に基づき福祉サービスの利用援助や日常的金銭
管理サービス、書類等の預かりサービスを行う事業。
■ノーマライゼーション
直訳すると「普通なものにすること」という意味で、障害者や高齢者など社会的に不
利を受けやすい人々が、社会の中で他の人々と同じように普通の生活を送ることができ
る社会こそ普通の社会であるという考え方のことです。
【は行】
■発達障害
平成16年12月10日に公布、平成17年4月1日に施行された「発達障害者支援法」
では、発達障害の定義として、広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群など)、
学習障害、注意欠陥多動性障害の3つと、これらに類するもので、通常低年齢で発現
し、日常生活に制限を及ぼす脳機能障害をあげ、発達障害の早期発見や発達障害者に
対する早期支援、教育、就労支援について定めるとともに、国や地方公共団体の責務
の明確化、情報提供や関係機関との連絡・調整、相談・支援の中心的役割を果たす発
達障害者支援などを盛り込んでいます。
■パニック障害
強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつ。
■バリアフリー
公共の建物や道路、個人の住宅等において、障害者や高齢者をはじめだれもが安心
して利用できるように配慮した生活空間のあり方のこと。具体的には車いすでも通る
ことができるように道路や廊下の幅を広げたり、段差を解消したり、手すりを設置し
たりすることをいいます。また、物理的な障壁だけではなく、社会参加への障壁の排
除等心理的、制度的な意味でも用いられます。
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■バリアフリー新法
正式には「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」といいます。
高齢者、障害者等の円滑な移動及び建築物等の施設の円滑な利用の確保に関する施策
を総合的に推進するため、(1)主務大臣による基本方針の策定、(2)旅客施設、建築物
等の構造及び設備の基準の策定、(3)市町村が定める重点整備地区において、高齢者、
障害者等の計画段階からの参加を得て、旅客施設、建築物等及びこれらの間の経路の
一体的な整備を推進するための措置等が定められました。(平成18年6月成立、平成
18年12月20日施行)
■ピアカウンセリング
同じ障害をもつ人がカウンセラーとして相談にのったり、様々な自立支援を行うこ
と。ピア(peer)は「仲間」という意味。
■ひきこもり
厚生労働省国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰部によると、引きこも
りとは「様々な要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅
以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」と定義しています。これは、
なにも特別な現象ではなく、何らかの理由で、周囲の環境に適応できにくくなった時
に、
「ひきこもる」ということがありえるのです。このような「ひきこもり」のなかに
は、生物学的な要因が強く関与していて、適応に困難を感じ「ひきこもり」をはじめ
たという見方をすると理解しやすい状態もあります。逆に環境の側に強いストレスが
あって、
「ひきこもり」という状態におちいっている、と考えた方が理解しやすい状態
もあります。つまり、
「ひきこもり」とは、病名ではなく、ましてや単一の疾患ではあ
りません。また、
「いじめのせい」
「家族関係のせい」
「病気のせい」等と一つの原因で
「ひきこもり」が生じるわけでもありません。生物学的要因、心理的要因、社会的要
因などが、様々に絡み合って、
「ひきこもり」という現象を生むのです。引きこもるこ
とによって、強いストレスをさけ、仮の安定を得ている、しかし同時に、そこからの
離脱もむずかしくなっている、
「ひきこもり」は、そのような特徴のある、多様性を持
ったメンタルヘルス(心の健康)に関する問題ということができるとしています。平
成15年7月にはガイドラインの最終版として「10代・20代を中心とした「引きこも
り」をめぐる地域精神保健活動のガイドライン-精神保健福祉センター・保健所・市
町村でどのように対応するか・援助するか-」が出されました。
■福祉避難所
災害時に高齢者や障害のある人等のうち、一般の避難所での生活が困難な人が安心
して避難生活ができるよう、地域にある福祉施設などに避難所の機能を持たせること
が検討されており、これを福祉避難所と呼んでいます。
-160-
資料編
【や行】
■ユニバーサルデザイン
性別や年齢、障害の有無にかかわらず、すべての人が利用可能なように、常により
よいものに改良していこうという考え方です。また、施設や設備に限らず、だれもが
生活しやすいような社会システムを含めて広く用いられることもあります。
【ら行】
■ライフスタイル
生活の様式、営み方。また、人生観、価値観、習慣などを含めた個人の生き方をい
います。
■ライフステージ
人生の段階区分のこと。幼少年期、青年期、壮年期、高齢期などをいいます。また、
母子保健では思春期、妊娠・出産期、更年期、高齢期などともいい、各期の区分は様々
です。
■レスパイト
「レスパイト」とは、休憩、猶予といった意味があり、
「レスパイトサービス」は介
護などを担っている家族に休息の機会を提供するサービスのことをいいます。その趣
旨に即したサービスとして典型的なものでは、「短期入所」があります。
【わ行】
■ワーク・ライフ・バランス
仕事と生活の調和と訳され、だれもが仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発
など、様々な活動について、自ら希望するバランスで展開できる状態をいいます。こ
の実現は、働き方の見直しなどにより、多様な選択が可能な社会をつくり、一人ひと
りが意欲を持って働きながら豊かさを実感して暮らせるようになることです。これは
少子化対策や労働市場改革にとどまらず、人々の生き方、ひいては社会のあり方にか
かわる重要な課題です。
-161-
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